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1年生研究授業 学習指導案(事後の考察入り) [255KB pdfファイル]

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1年生研究授業 学習指導案(事後の考察入り) [255KB pdfファイル]
第 1 学年
1.単元名
外国語科学習指導案
平成27年 11 月2日(月)第 3 校時
1年3組 男子17名 女子14名
指導者 〇〇〇〇
Hello English Assistant 〇〇〇〇
英語で言ってみよう
2.単元のねらい
・英語を使った活動に楽しく取り組む。
・動物の名前や体の部分、色の言い方を知る。
3.指導に当たって
○ 本学級の児童の中には、現時点で英語を習っている児童が7名その他に
も若干名習ったことがあると答えた児童がいる半面、「英語なんかやりた
くない。」と答えた児童も数名いるというなかでスタートをきった。
通常の授業においては、数名の児童を除いて授業中の発言の声が比較的
小さいが、これまでの4時間の外国語科の学習においては、意欲的に声を
出そうとする様子が随所に見られた。特に数の数え方の学習では、授業中
に声を出すことが難しい児童も、3人の友だちと五つの数の交換をする活
動ができた。また、すでに通常の教科学習に対して苦手意識を持っている
児童も含めた全員が、数の数え方の学習の中で楽しかったことを答えた。
○ 本単元「英語で言ってみよう」は、奈良市の小中一貫教育標準カリキュ
ラムを基本にし、「動物の名前」「体の部分」「色の名前」の三つの主題を
取り上げている。動物の名前や色については、日常生活や遊びの中で多尐
耳にすることのある単語が多い。ただ、体の部分については学習する英単
語は耳慣れないものが多く、別の主題の設定も考えられた。しかし、小中
一貫教育の系統性を考えた際、標準カリキュラムを基本として実施してい
くことが、取りこぼしや過度の重複を避けることになると考え、そのまま
の主題で設定した。
本授業で取り上げる動物については、特に、鳴く動物に焦点を当てた。
日常生活に根付き、文字として書き表すことができるオノマトペ(擬音語・
擬態語)が日本語には豊かにあるが、鳴き声もその一つである。鳴き声を
まねることは、日常の遊びの中でも多く見受けられる活動であり、楽しん
で活動できるであろう。外国語科で、異文化に対する理解の観点に目を向
ける学習は難しいが、今回、鳴き声を取り上げることで、表現の違いや類
似点に目を向けることが楽しんでできると考えた。日本語と外国語の表現
には、似たものだけでなく思いもよらないほどかけ離れたものもあること
を知ることで、更に、外国語への関心を深めていってほしい。
○ 指導に当たって、今回学習する英単語は、日常生活や遊びの中で耳にす
ることのある単語が多い。しかし、国語においても語彙獲得の難しい児童
には荷が重そうな英単語も尐なからずある。学習した英単語をすべて覚え
られるに越したことはないが、外国語学習の初期である現時点において、
すべて覚えられないと感じて、英語に対する抵抗感を持つことがないよう
にしたい。鳴き真似をするという遊び的な要素を取り入れることで、楽し
く英語にかかわらせたい。
4.単元の評価規準
外国語表現の能力 外国語理解の能力 異文化に対する
の意欲・関心・態度(ア) (イ)
(ウ)
理解(エ)
コミュニケーションへ
① 動物の名前 ① 絵で示され ① 動物の名前 ① 国や地域に
や体の部分、
た動物の名
や体の部分、
よって、鳴き
色などの名
前や体の部
色の名前の
声が似てい
前を使った
分、色の名前
表現が理解
たり違った
ゲームや歌
を表現でき
できる。
りすること
に積極的に
る。
② 友だちの塗
に興味を持
取り組む。
② 自分が塗っ
った動物の
つ。
た動物の色
色を理解す
を表現する
ることがで
ことができ
る。
きる。
5.単元の評価基準
コミュニケーションへの意 外国語表現の能力 外国語理解の能力 異 文 化 に 対 す る 理 解
欲・関心・態度(ア) 行動観 (イ)行動観察
(ウ)
(エ)
察
大きな声で発 絵や音で示さ ゲームで尋ね 動 物 の鳴 き 声が 国
A 音するととも れた色や動物 ら れ た こ と や 地 域に よ って 違
に全身を使っ の名前をほと に、すぐに正 っ た り似 て いた り
て鳴きまねを んど言う。
する。
しく答える。
し て いる こ とに 興
味 を 持ち 使 おう と
する。
友だちに聞こ 絵や音で示さ ゲームで尋ね 動 物 の鳴 き 声が 国
B える声で話そ れた色や動物 られたことに や 地 域に よ って 違
うとする。
の名前をいく 間違って答え っ た り似 て いた り
つか言う。
ても正しく答 し て いる こ とに 気
え直す。
づく。
活動に参加し 絵や音で示さ ゲームで尋ね 動 物 の鳴 き 声が 国
C ない。
れた色や動物 られたことに や 地 域に よ って 違
の名前を言え 答 え ら れ な っ た り似 て いた り
ない。
い。
し て いる こ とに 関
心を示さない。
支 担任やALT ジェスチャーやフラッシュカード、映像を使って理
援 が児童の間に 解を促す。
入り、活動を
促す。
6.習得させたい言葉
動物
体の部分
色
dog
cat mouse pig
sheep horse cow
lion
head
shoulder
elbow knee
hand
toe
ear eye
nose
mouth
red orange yellow gray
white blue green
brown
pink black
7.指導計画(全4時間)
学習活動
指導上の留意点
評価規準
(第 1 時)動物の名前を言おう。
○動物の名前を英語で ・繰り返し言い方の練習をする。
言う。
○日本語と英語の動物 ・類似点と相違点に注意させる。
ウ①
エ①
の鳴き声の違いを知
る。
(第 2 時)体の部分を言おう。
○体の部分を英語で言 ・繰り返し言い方の練習をする。
ア①
う。
・児童の様子を見ながらゲームの難 イ①
易度を上げていく。
(第3時)色の名前を言おう。
○色の名前を英語で言 ・繰り返し言い方の練習をする。
う。
○「I like~」「You like ・見本にない色を好きだといった場 イ②
~」の表現を知る。
合にも、ALTに対応してもらう。 ウ②
(第4時)自分の塗った動物の色を伝えよう。
○動物の色を塗り、「I ・実際の色ではなくても、児童が塗 ア①
draw…~」で説明する。 りたい色で塗らせる。
8.本時案(1/4時間)
(1)ねらい
・動物を表す英単語を聞き取る。
・国や地域によって、動物の鳴き声の表現が違うことに関心を持つ。
(2)本時案
学習活動
指導上の留意点
1, あいさつ
ALTと学級担任の両方にする
評価
ことを伝える。
2,
3,
動物の名前を知り、言う練 鳴く動物の名前を学習すること
習をする。
を伝える。
動物の種類分けが日本と違うこ
とがあるが、今回は例示されたも
動物当て問題①をする。
のを使う。
ウ①
動物の鳴き声を確かめ、鳴 日本語で書き表せる一般的な鳴
き声で動物を答える。
き声の表記をする。
リズムよく繰り返す。
外国での鳴き声の表し方を 数か国の表現を聞いた後、英語で
いくつか聞いてみる。
の表現を確かめる。
鳴き声を聞いて、動物の名 日本語での鳴き声でも外国の鳴
前を答える。
き声でもよいことを確かめる。
動物当て問題②をする。
4, 振り返りをする。
振り返りを伝え合う。
エ①
〈授業の様子〉
〈考察〉
1 年生の外国語科の学習は英語にぐれる最初の機会になる児童も多いと考
えられる。そのため、英語に対する抵抗感を持たせることなく、英語の時間
を楽しい時間と考えてもらうことに努めた。そのため、年間 10 回の授業で
は、歌やゲームなどのアクティビティーを多く取り入れた。本単元では、動
物の名前を覚えるために鳴き声当てゲーム、体の部分を覚えるために『Head
shoulders knees and toes』の歌と踊り、色を覚えるためにシールを貼っての
花作り等を行った。
活動自体は楽しんで行えたようで、授業の後の振り返りでも「ゲームが面
白かった。」とほとんどの児童が答えている。もちろん初めて本単元で単語
と出会う児童もいたので、覚えなければならないという意識を持たせないよ
うにしていたつもりである。しかし、配当時間が動物 1 時間、体の部分で 1
時間、色が 2 時間と、つぎつぎと新しい単語が出てくることで、それらの児
童には、英語は難しいものと感じられたようであった。とくに、体の部分を
示す単語は日常触れることが特に尐ないので、覚えられないと話す児童の姿
が多く見られた。
アンケートの「英語が好き」のポイントがほとんど変わりなかったのには、
はじめから興味を持つ子が多くいたことと、関心のなかった児童にとっては、
なじむ時間が短かったことがあると考えられる。また、みんなの前で話すこ
とへの自信がないという結果については、外国語の時間以外でも、似たよう
な実態が見られるので、「外国語であるから。」と結論づける必要はないと考
える。かえって、人前で話すことの苦手な児童にとって、アクティビティー
を取り入れながら話す活動の多い外国語科の学習は、人とのかかわりの楽し
さを感じられるものであり、コミュニケーション能力の向上に大きく役立つ
ものになると考える。
外国語のみならず、母国語でも、積極的に人とかかわっていこうとする意
欲を持てるように、今後も授業の工夫を行っていきたい。また、そのための
ツールとしての英語にも意欲的に取り組んでいけるように、普段の生活にも、
既習の単語等を使っていきたい。
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