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危険物容器について
危 険 物 容 器 に つ い て 危険物容器について 危険物を容器に入れ包装した状態で運送するいわゆる個品運送について、危険物の安全運送を確保するために 国連危険物運送専門家委員会の『危険物運送に関する勧告」(国連勧告第9章)があります。 この規定に基づいて海上輸送に適応する容器基準を定めたものが国際海上危険物規程IMDG Codeです。 これらの容器基準は、我が国でも国内法として採り入れられており、国際運送に供する危険物についてはこれら の基準を満足する必要があります。また国内運送についても同様な容器基準となっています。 国際的な危険物に対する規則体系 容器および包装 容器および包装の種類は、 ドラム、木樽、箱、 ジェリカン、袋、複合容器 国連 があります。規制項目は必要な性能のみ規定されており、簡単な構 危険物輸送専門家委員会 United Nation. The Committee of Experts on the Transport of Dangerous Goods. 造規定はありますが、形状や寸法の規定はありません。 必要な性能基準は3通りあって、危険物の程度によって使い分ける 危険物運送に関する勧告 第9章 Recommendations on the Transport of Dangerous Goods. Chapter 9 ことが要求されています。海上運送については各品毎に容器および 包装が規定されていますのでIMDGを、国内運送については消防法 航空運送関係 ICAO の規制に関する規則を参照してください。 国際民間航空機関 International Civil Aviation Organization. Technical Instruction for the Safe Transport Dangerous Goods by Air. 海上運送関係 IMO 2)中程度の危険性を有するもの……容器等級㈼ 3)低い危険性を有するもの……容器等級㈽ 国際海事機関 International Maritime Organization. IMDG Code 1)高い危険性を有するもの……容器等級㈵ Annex 1 国際海上危険物規程 International Maritime Dangerous Goods Code. すべての危険物容器および包装は性能確認のための試験を受け、合 格にしたものに所定の表示を行うことになっています。 陸上運送(道路)関係 内陸輸送委員会 ITC U Inland Transport Committee. ADR ヨーロッパ危険物道路運送協約 European Agreement Concerning the Internationl Carriage of Dangerous Goods by Road. 陸上運送(鉄道)関係 OCTI 鉄道国際輸送中央事務局 Central Office for the Internationl Transport by Rail. RID ヨーロッパ危険物鉄道輸送協約 International Regulations Concerning the Carriage of Dangerous Goods by Rail. N 基 準 検査機関 国土交通省認定法人日本舶用品検定協会 缶種 表示 密閉缶(液体用) 1A1/X1.8/300/YR※1/J/HK/ND※2 オープン缶(固体用) 1A2/X280/S/YR※1/J/HK/ND※2 オープン缶(液体用) 1A2/Y/100/YR※1/J/HK/ND※2 日本の危険物運送関係の法体系 分 野 航空輸送 海上輸送 主官庁 法 規 国土交通省 1. 航空法施行規則 2. 航空機による爆発物等の輸送基準を 定める告示 航空局 国土交通省 海事局 総務省 陸上輸送 および貯蔵 消防庁 厚生労働省 医薬局 複合容器 ※1 ※2 (一般) 6HA1/Y1.5/150/YR /J/HK/ND ※1 ※2 ( I C I ) 6HA1/X1.2/250/YR /J/HK/ND 消 1. 毒物および劇物指定令 2. 毒物および劇物取締法施行規則 基 準 自主検査 1. 危険物船舶運送および貯蔵規則 2. 船舶による危険物の運送基準 1. 危険物の規則に関する規則 2. 危険物の規則に関する技術上の 基準細目を定める告示 防 ドラム缶工業会 密閉缶 オープン缶 液体用 固体用 液体用 L−X JSDA ND※2 S−Y JSDA ND※2 L−Y JSDA ND※2 ※1:YRは西暦年下2桁 ※2:NDは製造工場の頭文字