Comments
Transcript
プレゼンテーション資料(PDF:857KB) - Mitsubishi Corporation
(証券コード 8058) 三菱商事株式会社 個人投資家セミナー 2011年2月14日 代表取締役社長 小林 健 (注)本資料にて開示されているデータや将来予測は、本資料の発表日現在の判断や入手可能な情報に基くもので、種々の要因により変化することがあり、これらの目標や予想の達成、及び将来の業績を保証す るものではありません。また、これらの情報が、今後予告なしに変更されることがあります。従いまして、本情報および資料の利用は、他の方法により入手された情報とも照合確認し、利用者の判断によって行って 下さいますようお願い致します。本資料利用の結果生じたいかなる損害についても、当社は一切責任を負うものではないことをご認識いただくようお願い申し上げます。 本日のトピックス 1.三菱商事とはどのような会社か? 2.三菱商事のビジネスモデル 3.「中期経営計画2012」 4.環境・CSRへの取り組み © 2011 Mitsubishi Corporation 2 三菱商事とはどのような会社か? © 2011 Mitsubishi Corporation 3 三菱商事とはどのような会社か? ;6つの営業グループ(世界中に約1万社の取引先) ; 世界中に200以上の拠点 ; 500を超える連結対象会社 ; 6万人近くの社員(三菱商事単体 約6,000人) ; 年間約17兆円の売上(2009年度実績) ; 2010年度の当期純利益(見通し)は4,000億円 (当年度第2四半期決算時点で、期初公表値の3,700億円から300億円上方修正) © 2011 Mitsubishi Corporation 4 営業グループのご紹介 株主総会 取締役会 地球環境事業 開発部門 取締役社長 社長室会 新産業金融事業 グループ エネルギー事業 グループ 金属グループ 機械グループ 商社型産業金融ビジネ 石油・ガスのプロジェク 幅広い金属分野(以下 幅広い分野の機械の スを展開(下記分野を 含む) アセットマネジメント バイアウト投資 ト開発および投資 原油、石油製品、LPG、 LNG、炭素製品などの 取引業務 を含む)における販売 取引、事業開発、投資 鉄鋼製品 鉄鋼原料 (石炭・鉄鉱石) リース 不動産(開発・金融) 銅 物流 アルミ 保険 販売取引、事業開発、 投資 以下のような主要産業 化学品グループ 汎用化学品や機能化 学品の分野における取 引業務及び投資 汎用化学品 85億円 © 2011 Mitsubishi Corporation 850億円 2,200億円 生活産業 グループ 衣食住の分野を主体に 幅広い領域(以下を含 む)における商品取扱 及びサービスの提供 素材の製造にかかわる 大型プラントも含む。 石油化学品 電力 アロマ 衣料品 メタノール 紙、包装材 ガス 石油 機能化学品 化学品 合成樹脂 製鉄 機能材料 490億円 食料品 オレフィン 電子材料 2010年度 業績見通し (セグメント別) ビジネス サービス部門 220億円 セメント・建材 医療分野 メディア 440億円 5 中期経営計画及び業績の推移 MC 2003 中期経営計画2012 INNOVATION 2007~2009 経営システムの変革 (事業の選択と集中) ビジネスモデルの変革 (バリューチェーンの構築、収益構造の変化) 環境・水事業や 新エネルギー事業の取り組み強化 当期純利益 (億円) 全社戦略分野・地域 多様性を活かし、束ねる経営 ■資源(エネルギー事業グループ、金属グループ) ■資源以外(新産業金融事業グループ、機械グループ、化学品グループ、生活産業グループ) ■その他/調整 6,000 4,709 5,000 1,866 (1,000) 1,176 630 607 356 49% 364 51% 479 45% 585 55% 616 974 2,605 61% 2,106 57% 3 , 0 5 0 71% 2,995 940 41% 39% 61% 1,791 1,334 59% 1,576 43% 3,300 66% 2,731 2,524 58% 2,000 0 3,699 3,567 3,000 1,000 4,000 4,193 4,000 5,000 金融危機 1,638 39% 89% 2,098 69% 42% 374 11% 1 , 7 0 0 34% 29% 935 31% 1 , 2 3 5 ~ 01 02 4桁収益を達成 © 2011 Mitsubishi Corporation 03 04 05 06 07 08 09 厳しい環境下でも、安定的に2,000億円を稼ぐ企業へ (6年間の平均純利益 3,461億円) 10 (見通し) 12 (年度) (目標) 2012年度の収益目標 5,000億円 6 三菱商事のビジネスモデル © 2011 Mitsubishi Corporation 7 ビジネスモデルの変化 従来は「仲介(貿易)事業者」 取引先の間に立ち、仲介手数料・金融手数料を得ることが中心。投資によって手数料の拡大を狙う。 今では「総合事業会社」へ 業界全体を見渡し、取引先、投資先の競争力強化・企業価値向上を支援、サービス対価を得るとともに、 投資先からの配当、連結収益の拡大を狙う。 取 引 資源開発 川 上 (原材料) 生産 金 融 販売 川 下 輸送 (製品) 投 資 原料・素材 メーカー 製品メーカー 販売代理店 小売業 川上から川下の各段階で、顧客のニーズに応じ、必要なところに「資源開発」、「生産」、「輸送」、「販売」等の機能を 提供していきます。 © 2011 Mitsubishi Corporation 8 LNG(液化天然ガス)分野の事業展開 川上(原材料) 資源保有国 ブルネイ マレーシア オーストラリア 川下(製品) 上 流 液化設備 探鉱開発 事業投資 販 売 傭 船 日本 韓国 中国 LNG生産 取引 事業投資 輸入 取引 LNG船保有 ロシア(サハリン) インドネシア 物流(LNG船) 取引 資機材調達 受入基地 米国 取引 事業投資 米国(アラスカ) オマーン ほか 金 融 コンデンセート LPG 他買主向け LNG(液化天然ガス)プロジェクトイメージ 原油 LNG(液化天然ガス)とは、天然ガスをマイナス162度に冷却し 液化したものです。 FPSO (浮体式海洋石油・ガス 生産貯蔵積出設備) 海上のプラットフォームで採掘された天然ガスは、パイプライン を通じて液化プラントに運ばれます。 パイプライン 本邦向け LNG 輸送タンカー LNG 液化することで体積が約600分の1まで減少し、タンカーなどに よる大量輸送が可能となります。 LNG プラント 国内向けガス プラットフォーム © 2011 Mitsubishi Corporation 9 エネルギー事業グループの世界展開 ~エネルギーの安定供給を目指して~ LNG(液化天然ガス)はクリーンエネルギーとして期待されており、三菱商事では積極的に事業を展開しています。 石油・ガスプロジェクトの展開 その他 60% MC 日本向け LNG取扱量 合計6,640万トン 三菱商事 40% 約40% (FY2009) その他* : LNG Japan、三井物産、丸紅、伊藤忠、他 LNG持分生産能力 705万トン 534万トン 2008年12月時点 © 2011 Mitsubishi Corporation 2010年12月末 10 自動車関連ビジネス(タイいすゞ事業) ~海外における需要創造の例~ ピックアップトラックとは? 車体後部が荷台になっている「商用車」。 乗用、運搬用など幅広い用途に使用され、 タイの自動車の約6割を占めています。 部品製造 部品/資材/鉄鋼 サプライヤー 車両・エンジン製造 総販売元 (マーケティング) 車両製造 IMCT社 総販売元 (タイ国内販売) TIS社 ディーラー 消費者 いすゞディーラー (全国約100社) IAS社 タイ国内 DMET社ほか 車体/ドライバー派遣 アフターサービス PTB社 TISCO社、Autec社ほか IT ictus社 ファイナンス・リース 部品サプライヤー 資材・鋼材メーカー TIL社 エンジン製造 IEMT社 輸出・販売 IOT社 TID社ほか 世界89カ国 =三菱商事/TIS社出資先 © 2011 Mitsubishi Corporation 11 自動車関連ビジネスの世界展開 (いすゞ関連) 自動車関連ビジネスの世界展開(いすゞ自動車関連) ドイツ ISD LCV: Light Commercial vehicle(小型商用車) ドイツ・オーストリア・チェコ向 輸入・販売 ドイツ IAE LCV 0.8千台 欧州全域 マーケティング LCV 13.1千台 ※取扱台数 ベルギー 10年度第3四半期実績 CV: Commercial vehicle(商用車) Distributor 生産 Distributor・組立 輸出販売 フィリピン メキシコ 販売金融 サービス IPC IMEX マーケティング その他 輸入・組立・販売 輸入・組立・販売 LCV 7.2千台 CV 1.0千台 CV 3.0千台 いすゞ車販売台数 IBX ベネルクス・ポーランド向 輸入・販売 LCV 0.5千台 タイ(輸出) マレーシア IMSB 輸入・組立・販売 LCV 4.4千台 タイ(国内) IOT オーストラリア IUA 輸入・販売 LCV 4.0千台 輸出・販売 輸出台数(完成車) LCV 46.2千台 ※主な仕向先は中東・ 欧州・中南米等 TIS TIL IMCT 総販売代理店 販売金融 生産統括会社 TISCO ictus IEMT いすゞ車のサービス 及び部品販売 ソフトウェア開発、 維持・管理業務 ディーゼルエンジン 製造 AUTEC バス・トラックメンテナンス、 GM車の販売・サービス いすゞ自動車との協同事業は50年の歴史を有するタイ国内 向け事業を中心に発展し、タイで生産するLCVの全世界向輸 出・販売や資源国等向けCVの拡販へと展開しています。 © 2011 Mitsubishi Corporation PTB 車体ドライバー派遣 TID 金型・プレス部品の 製造・販売 IAS ディーラー LCV CV 106.4千台 9.8千台 12 水 事 業(United Utilities Australia社) ~官民連携で、日本の強みを世界へ~ 三菱商事は、2010年10月、産業革新機構、日揮、 United Utilities Australia社は、上下水道、海水淡水化、工業排水処理、 及び マニラウォーターと共に、英国United Utilities社が保有する 再生水 など、オーストラリアで14の事業を行っています。 オーストラリアの水道事業会社United Utilities Australia社 及び関連会社の株式を100%買収しました。 ■14プロジェクト 産業革新機構 三菱商事 クイーンズランド州 United Utilities Australia サウスオーストラリア州 1 上下道、海水淡水化 2 上下水道、再利用 3 上水道(用水供給) 4 工場排水処理、再利用 5 工場排水処理、再生水 6 下水道、再利用 7 下水道、再利用 8 下水道、再利用 9 下水道、再利用 10 上水道 11 上水道 12 上水道 13 上下水道、再利用、海水淡水化 14 上水道 ■水処理施設 ニューサウスウェールズ州 日揮 マニラウォーター ビクトリア州 © 2011 Mitsubishi Corporation 13 三菱商事の水事業 日本国内 フィリピン ジャパンウォーター 三菱商事の水事業 浄水場の維持管理受託を中心に マニラウォーター 実績を伸ばす 三菱商事の海外水道事業の基礎を 築いたプロジェクト 水供給の実績は2,000万人* ジャパンウォーター 200万人 マニラウォーター 600万人 United Utilities Australia 300万人 荏原エンジニアリング 900万人 *三菱商事の出資先における給水実績 民の 調達力 (資金・物) 官の 全体運営能力 オーストラリア United Utilities Australia 官民連携で、日本の強みを世界へ 2025年 100兆円市場 を狙う © 2011 Mitsubishi Corporation 日本から海外へ 荏原エンジニアリングサービス 日本を代表する総合水事業会社を 目指して 14 中期経営計画2012 © 2011 Mitsubishi Corporation 15 内外環境の認識 外部環境 ■ 新興国の高い経済成長、先進国の地位の相対的低下 ■ 価値観の変化・技術革新・新興国の台頭等が生み出す、新たな成長市場の出現 ■ ステークホルダーの拡がり 内部環境 ~“会社のかたち”の変化~ ■ 収益構造の変化 ■ 収益モデルの変化・多様化 ■ ビジネス現場や実質的な事業推進母体の事業投資先への移転の進展 © 2011 Mitsubishi Corporation 16 定量目標及び指標 《基本方針》 収益基盤を強固なものとしつつ、効率性、健全性も考慮しながら、利益成長を図っていく。 2012年度の当期純利益目標を5,000億円とし、中経期間中のROEは12~15%を見込む。 利益目標の達成を目指すに当たり、ネットDER1.0~1.5倍を目処として、健全性を維持する。 中期経営計画2012 金属・エネルギー ビジネスサービス・地球環境・新産業金融 機械・化学品・生活産業 その他 2007年度 2008年度 2009年度 4,709億円 3,699億円 2,731億円 2010年度 * 2012年度 4,000億円 5,000億円 *第2四半期決算公表時 に修正した値 当期純利益 当期純利益 3,300 2,524 3,050 2,995 2,098 1,791 394 参 参 考 考 値 値 318 386 935 1,235 ▲302 ▲285 1,700 ROE ROE 16.3% 14.1% 10.2% 12~15% ネットDER ネットDER 1.2倍 1.5倍 1.0倍 1.0~1.5倍 総資産 総資産 11.8兆円 10.9兆円 10.9兆円 11.1兆円 約13兆円 株主資本 株主資本 2.9兆円 2.4兆円 3.0兆円 3.1兆円 約4兆円 3.4兆円 3.6兆円 3.0兆円 3.2兆円 約4兆円 ネット有利子負債 ネット有利子負債 © 2011 Mitsubishi Corporation 17 投資計画 《基本方針》 中経期間中コンスタントに毎年7,000~8,000億円の投資を行い、3ヵ年合計で2~2.5兆円の投資を実行する。 全社戦略地域・分野に向けた投資として4,000~5,000億円、金属・エネルギー資源分野に向けた投資として1~1.2兆円、その他分野に向けた 投資として6,000~8,000億円を計画する。 (単位:億円) 分野・地域 分野・地域 全社戦略地域 事業ポートフォリオの考え方 事業ポートフォリオの考え方 投資金額 投資金額 (3年間合計) (3年間合計) 中国・インド・ブラジル 新たな成長事業の育成 全社戦略分野 インフラ・地球環境 約3,000 金属資源 収益の柱の更なる強化 10,000~12,000 安定的収益基盤の充実 6,000~8,000 1,000 ~2,000 エネルギー資源 産業金融・鉄鋼製品・炭素原料 船舶・自動車・化学品 リテイル・食料 など 全社合計 (グロス) © 2011 Mitsubishi Corporation 20,000~25,000 18 株主還元策 《基本方針》 連結配当性向については、事業環境並びに株主の安定配当に対する期待などを総合的に勘案した上で、 従来の基本方針を踏襲し、20~25%の幅の中で株主還元を行なう。 中期経営計画2012 連結配当性向 連結配当性向 1株あたり配当金 1株あたり配当金 (参考値) (参考値) 2007年度 2008年度 2009年度 20% 23% 23% 56円 52円 38円 2010年度 20~25% 56円* * 4,000億円の利益 計画達成を前提に 56円の配当を見込む (第2四半期決算公表時 に修正した値) © 2011 Mitsubishi Corporation 2012年度 60円** ** 5,000億円の利益 目 標達成を前提に、 便宜上下限値である 20%で試算 19 全てのステークホルダーの要請・期待を踏まえ、 事業活動を通じて日本や世界の課題解決に貢献しながら、 『継続的企業価値』を創出する。 『継続的企業価値』 の創出 継続的経済価値 弛まぬ収益モデルとポートフォリオの変革によ り、健全な利益成長及び企業価値の増大を目 指す 継続的社会価値 企業市民として、“社会との共生”という観点 から“経済社会の発展”に寄与する 継続的環境価値 地球を最大のステークホルダーと捉え、“地球環境 の保全・改善”に取り組む © 2011 Mitsubishi Corporation 20 環境・CSRへの取り組み © 2011 Mitsubishi Corporation 21 環境・CSRへの取り組み ~既存のビジネスにおいて~ 三菱商事は、健全なグローバル・エンタプライズとして、「地球環境に配慮しない企業は存続しえない」との認識に立ち、 企業活動のあらゆる面に於いて地球環境の保全に努め、持続可能な発展を目指す。(環境方針 基本理念) パルプ事業 【 アルパックフォレストプロダクツ (カナダ) 】 持続可能な森林管理で地域社会と共存 アルミ事業 【 モザール (モザンビーク) 】 「モザール地域発展基金」の設立 教育支援、健康のための環境整備や衛生教育の支援など 石炭資源事業 【 MDP (オーストラリア) 】 緑を大切に育て、生態系の再生に努める © 2011 Mitsubishi Corporation 22 環境・CSRへの取り組み ~社会貢献活動~ 継続的な分野 自ら考え、社員が汗を流し、 ● 母と子の自然教室 継続する社会貢献活動 ● アジアの子供たちのための絵本製作 ほか 国際的な分野 世界各地域における国際貢献活動 ● マレーシアでの熱帯林保全プロジェクト ほか 福祉・教育分野 福祉、教育分野での社会貢献活動 ● 海外留学生への奨学金制度 ほか 文化・芸術分野 文化・芸術分野での社会貢献活動 © 2011 Mitsubishi Corporation ● アート・ゲート・プログラム ほか 23 <企業理念>三綱領について し ょ き ほ う こ う 所期奉公 ・事業を通じ、物心共に豊かな社会の実現に努力すると同時に、 かけがえのない地球環境の維持にも貢献する。 し ょ じ こ う め い 処事光明 ・公明正大で品格ある行動を旨とし、活動の公開性、透明性を堅持する。 りつぎょうぼうえき 立業貿易 © 2011 Mitsubishi Corporation ・全世界的、宇宙的視野に立脚した事業展開を図る。 24