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元禄時代のお殿様も喜んだ
極上うどんでおもてなし
ルーツは、
元禄時代
加須の食文化とうどん
市内には数多くの手打うどん店が江戸時代から
「朝まんじゅうに昼うどん
(朝食にはまんじゅう、昼食には
の秘伝の味を守り伝えています。醤油味のつけ汁
お不動様に残る加須うどんの歴史
うどんを食べるという意)」
と言われるくらい、
加須市は小麦
ひやしる
はもちろん、夏は名物冷汁でシコシコ麺をはしごす
食文化が盛んな地域です。
るもよし、繰り返し訪れるもよし、
どなたも満足いただけ
埼玉県北東部に位置する加須市周辺では、江戸時代
お米が年貢として供出された昔、米の裏作として作られ
ると存じます。全国の皆さん、
お待ちしています!
の初めの頃は畑地が多く、
小麦の生産が盛んでした。
その
た大麦を混ぜた麦飯が主食とされており、農家の人にとっ
加須手打うどん会名誉顧問
加須市長 大橋 良一
当時からうどんを食べる習慣が広く定着したと考えられて
います。特に、加須うどんには、
そのルーツを元禄時代にま
てツルツルシコシコしたうどんは、
お祭りなどの特別な日に大
切なお客さまをもてなすときのご馳走でした。
この名残から
でさかのぼることを確認できる古文書が有るのです。
か、
現在も冠婚葬祭などの締めくくりには、
うどんが良く振る
関東三大不動に数えられる、
市内の古刹、
不動ヶ岡不動
そう がん じ
舞われています。
また、春・秋の彼岸や正月などに日頃の女
う どん こ
尊總願寺には、加須名物の『温飩粉』
を贈られた館林城主
性の労苦をねぎらって男性がうどんを打つといった昔なが
からの礼状が残されています。
この古文書には、作成年が
らの風習も残されています。
書かれてありませんが城主である松平清武の生没年や總
ここ加須市においてうどんは、暮らしの中に深く根付い
願寺との結びつきなどを詳しく分析した結果、加須うどんの
た非常に馴染み深い食べ物
歴史は300年以上にまでさかのぼることが分かりました。
なのです。
<さきたま文庫59
「玉壽山 總願寺」
より>
加須うどんの特徴
地域の食文化のルーツが歴史的な史料で明確に確認
できるのは、
大変珍しいことです。(元加須市史編集委員 坂田英昭)
加須うどんの特徴は、
ピカピカの光沢、
みずみずしさ、手
打ちならではのコシの強さとのど越しの良さです。
コシの強
いうどんを打つために、季節によっては、塩や水加減、麺の
太さを変えたり、
「足踏み」や「寝かせ」に時間をかけるなど
の工夫をしています。
Ⓡ
か
つゆなしでそのまま食べても十分に美味しいですが、水
ぞ
洗いしたての冷たい
“もりうどん”
にあっさりとした冷たいつ
ゆで頂くのが基本の食べ方。
これに加え、大葉(青じそ)
の
香りとごまみそ風味の「冷汁」、
ナスやネギを油で炒めた温
かい「なす南蛮」や「ねぎ南蛮」、
さらには「けんちんうどん」
各店が創意工夫を凝らして打ち上げた加須うどん。食
※解説
この頃、
總願寺では、松平清武の支援を受けて、江戸深川、永代寺境内での
でがいちょう
出開帳を願い出ていました。
このことに関する依頼のためか、六月に總願寺住職は、名物の「うどん粉」
を持
参して松平清武のもとを訪問しました。
この書状は、
そのお礼の手紙です。
この古文書は、加須うどんのルーツを示す最古の史料です。
羽生I.C.
ご らい ぎ
こと
100mジャンボこいのぼり遊泳場所
さいたま
水族館
ぞん
そうろう
ご えん ぜつ
おもむきせしめ
ぷく
て
まかりあり
そ のご
なに か と
とりこみ
も
●
だい
者、
服ニ而 罷在、
其後、
何角与 手前取込、
五月中茂、
代
さん
このあいだ
さしこし
さだめて
ぷ
お
る
す
へ
と
ぞんじそうろう
府 之 御留守 江 可相達 与 存候。 為御礼 如此
きょうこうきんげん
候 恐惶謹言
六月廿五日
至熊谷
125
至館林
熊谷 至羽生
總願寺
和菓子店
清武(花押)
〈大まかな意味〉
今年の正月は、
喪に服していまして、
その後も何かとこちらも取り込んで
おりまして、
五月中も、
(總願寺への)代参(=代理人による参詣・祈祷料の
奉納)
を引き延ばしてしまいました。
この間の
(二回分の)代参は、
繰り越し
岡村屋
むさしの村
至熊谷
志多見小学校
ただき、
過分に存じます。
お話の趣は、
承知しました。
122
●
●
❾
●
●
ヨーカ堂
辻九
根ぎし
加須市役所
ラーメン
●
やぶ
吉野屋
東武
いなほの湯
伊勢
N
E
W
S
崎線
高田屋
酒屋 ● パチンコ店
●
❶
●
商工会
中央食堂
● はやし
❷
● つかさ
●
●
つるや
洋品店
松の木
カントリーエレベーター
自動車販売
JAほくさい
❻
●
貸自転車
❸ ●
●
❹
恵比寿家
赤城屋
市民プラザかぞ
かぞ
加須市コミュニティセンター
至騎西
タバコ店
恐惶謹言
(手紙につける結びの言葉)
(正徳元年=1704)
六月二十五日 清武
(花押)
大島庵
警察署
自動
車
水産総合
道
研究センター
パストラル
かぞ
●
不動岡高等学校
て行ないます。
(この書状は、)
きっと、
(ご住職が)江戸に行かれたお留守
の時に届くことでしょうが、
御礼のためこの通り送ります。
加須第2バイパス 子亀
お店ごとのオリジナリティ溢れる
加須の手打ちうどん
食べくらべこそ、
その醍醐味
東北
❺
●
加須市民体育館
市民運動公園
カメラ店
ホテル
昨日は、
おいでいただき、
誠に御礼申し上げます。
うどん粉まで御持参い
松月庵
新川うどん店
しゅっ
参 及(び)延引(に)候此間 代参 差越 申候。定而、御出
GS
スタンプラリーマップ
加須・大利根
工業団地
至羽生
(いただき)過分(に)存(じ)候。御演説之趣、令承知候。当正月
は
加須未来館
松葉屋
キヤッセ羽生
うど ん こ
昨日者、御来儀 殊(に)御礼(申します。)饂飩粉(まで)御持参
●
うどんのまち
埼玉大橋
利根川
サイクリングセンター
至宇都宮
解読文
は
べ歩きも飽きることなくご堪能いただけます。
手打
来 て、
食 べて、
納得 !
「みそ煮込みうどん」など加須独自のメニューも味わえます。
▲うどん粉を贈られた館林城主松平清武から總願寺への礼状
加須保健所
棒屋
吉田屋
●
加須I.C.
会の川
至加須・大利根
至大利根
工業団地
パチンコ店
メモリアルトネ
勤労会館
●
加須工業団地
●
❼
●
至菖蒲
久下屋脩兵衛
こぶし
つかさ分店
おおはし
●
至幸手
至鷲宮市街
よしもと
❽
●
至栗橋
GS
GS
はなさき
至浅草
前乃家
県立加須
げんきプラザ
●
加須はなさき水上公園
平成国際大学
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