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JASDAQアナリストレポート - 株式会社セプテーニ・ホールディングス
セプテーニ・ホールディングス (4293・JASDAQ スタンダード) 2012 年 8 月 31 日 事業好調につき、第3四半期は過去最高を更新 12 年 9 月期第 3 四半期は予想を上回り過去最高益を達成 アップデートレポート 同社はマーケティング支援サービスを企業向けに展開している他、 ㈱ティー・アイ・ダヴリュ 成川 寛・藤根 靖晃 スマートフォンなどの携帯電話向けに広告、及びソーシャルゲームな ど、デジタルコンテンツの企画・開発を運営している。 12 年 9 月期第 3 四半期累計は、ソーシャルゲーム分野の拡大によって、 主 要 指 標 2012/8/29 現 在 株 60,600 円 達成。12 年 5 月の第 2 四半期発表時に公表された会社側の第 3 四半期 81,500 円 (12/05/02) 38,550 円 (12/01/10) 業績予想値を上回り、過去最高益を更新する好決算となった。メディ 価 年初来高値 年初来安値 前年同期比 19.1%の増収、営業利益は同 83.8%増の大幅な増収増益を アコンテンツ事業はコンプリートガチャ問題などの逆風があったが、 業績に対する影響は軽微である一方で、新タイトルが収益を貢献。加 えて主力のネットマーケティング事業は東日本大震災の急回復および 発行済株式数 134,819 株 売 買 単 位 1株 時 価 総 額 8,170 百万円 今 12 年 9 月期は、Facebook 関連サービスにおける法人需要が旺盛で 予 想 配 当 1,000 円 あると共にスマートフォン広告が従来携帯のフィーチャーフォンを上 ネット広告需要が堅調に推移した。 ( 会 予 想 社 ) E P S 5,425.11 円 ( ア ナ リ ス ト ) 実 績 今 12 年 9 月期決算も大幅な増収増益見通し 回る勢いを見せ、他方ソーシャルゲームにおける各種の規制は限定的 という想定の下、好調な事業環境が続く見通しである。このため、同 P B R 1.22 倍 直前のレポート発行日 社では新卒採用 77 名を中心とした人材への先行投資や、ソーシャルゲ ーム事業における企業買収、大型タイトル(協業タイトル)への広告宣 伝強化を進める方針。TIW ではスマートフォン市場の拡大と大型ソーシ ベーシック 2012/02/20 アップデート ― 業 績 動 ャルゲームの開発に期待、会社計画線の前期比 19.8%増収、同 72.8% の営業増益を見込む。 売上高 百万円 向 前期比 % 営業利益 百万円 2011/9 3Q(10-6 月) 実 績 25,922 6.3 2012/9 3Q(10-6 月) 実 績 30,879 19.1 2011/9 通 期 実 績 34,632 6.1 想 (2012 年 8 月発表) 41,479 19.8 1,605 新・アナリスト予想 41,479 19.8 旧・アナリスト予想 (2012 年 2 月発表) 41,900 新・アナリスト予想 旧・アナリスト予想 会 2012/9 通 期 2013/9 通 期 社 予 (2012 年 2 月発表) 前期比 % 639 -20.9 1,175 経常利益 百万円 前期比 % 660 -10.5 当期純利益 百万円 前期比 % EPS 円 352 11.4 2,800.13 25.9 3,523.57 83.8 1,255 90.1 443 928 -15.4 980 -4.3 429 -21.4 3,411.04 72.8 1,705 74.0 683 59.2 5,428.13 1,605 72.8 1,705 74.0 683 59.2 5,425.11 21.0 1,770 90.7 1,820 85.7 860 2.0 倍 6,834.84 47,340 14.1 1,948 21.3 2,000 17.3 1,100 61.1 8,737.37 45,300 8.1 2,200 24.3 2,300 26.4 1,050 22.1 8,344.86 注)同社は事業環境の変化が大きいために、四半期毎の決算発表時に翌四半期までの業績予想を公表する JASDAQ アナリストレポート・プラットフォーム 1 業 績 2012 年 9 月期 第 3 四半期は大幅 増収増益を達成 z 業績解説 今 2012 年 9 月期第 3 四半期累計(10-6 月)は、売上高が前年同期比 19.1% 増の 308.7 億円、売上総利益(粗利)がソーシャルゲーム事業の貢献により前 年同期比 2.3 ポイント改善の 20.7%となり、営業利益は同 83.8%増の 11.7 億円と 2 ケタの増収増益を達成した。 なお、子会社の合併に伴って発生した段階取得に係る差額やコマース事業に 係るのれんの減損などで特別損失を 3.1 億円計上、四半期純利益は同 25.9% 増の 4.4 億円となった。 同社は、12 年 5 月の中間決算発表時に第 3 四半期累計業績を売上高 307.1 億円、営業利益 11.0 億円、経常利益 11.9 億円、四半期純利益を 4.1 億円と 予想していたが、実績はこれを上回る結果となった。 良好な経営環境を 背景に 2 セグメント 共に大きく伸長 z 経営環境解説 12 年 9 月期第 3 四半期(4-6 月)は、昨年の東日本大震災からの急回復に よりネットマーケティング事業におけるインターネット広告が好調に推移 する中、同社は拡大するスマートフォン市場や Facebook に代表されるソー シャルメディアなどの成長分野でシェア向上に努めると共に、スマートフォ ンや従来型携帯電話(フィーチャーフォン)向けのソーシャルゲーム分野に 大きく注力した。 事業別にみると、ネットマーケティング事業はスマートフォン向け広告の 売上高が前四半期比 31%増とフィーチャーフォン向け広告を上回ったうえ、 Facebook 関連サービスが累計取引社数 200 社を突破し、同約 1.8 倍と高成 長が続いたことにより、前年同期比 20%の増収、営業利益は同 3.3 倍の 2.7 億円となった。 取引会社が順調に増えていることから、今後は案件数だけでなく高単価の案 件が増える事で、質・量共に向上する見通しである。 他方、メディアコンテンツ事業は今期期初において、連結子会社であるア クセルマーク(東証マザーズ 3624)がマーケティングを得意とする(株)エフ ルート(未上場)を吸収合併し、事業領域を拡大。 12 年 5 月末に同事業におけるすべてのコンプリートガチャを終了するなど 売上に影響はあったものの、コンプリートガチャに代わるサービス機能を速 やかに提供、ならびに新作ソーシャルゲームのリリースにより、6 月単月売 上高では過去最高を更新している。 また、メディアコンテンツ事業においてソーシャルゲームの売上比率は 5 割にまで高まっており、同事業の伸長に伴い、今第 3 四半期全体での総利益 率が 21.0%(前四半期 20.6%)と利益率改善傾向につながった。 JASDAQ アナリストレポート・プラットフォーム 2 業 績 同社は今第 1 四半期より従来 5 つの事業区分からなる事業セグメントの内、 主力のネットマーケ ティング事業の 業績推移について ネット広告を始めとする 2 セグメント(ネット広告事業・テクノロジー事業) をネットマーケティング事業として再編しており、あわせてメディコンテン ツ事業(テクノロジー事業の一部であるソーシャルアプリ事業とコンテンツ 事業の統合)とその他事業(DM 事業とその他事業の統合)の 3 区分での業績開 示方法に変更している。 開示区分の統合により、同社売上の 8 割を占めることとなったネットマー ケティング事業は、インターネットを通じた広告代理販売や各種ウェブソリ ューション(顧客企業へのサイト構築・運用、SEO 等のソリューション提供)、 ならびに広告プラットフォームや効果測定システムなどの自社サービスの 提供を手掛けている。近年では、インターネット広告媒体としてフィーチャ ーフォン広告よりも、スマートフォン向け広告の需要が堅調な推移をみせ、 今第 1 四半期でスマートフォン向け広告の売上高が前四半期比 31%増とフ ィーチャーフォン広告の売上高を上回ることとなった。 また、ソーシャルメディア Facebook 関連売上も前年同期比で約 7 倍、前四 半期比 1.8 倍と拡大中である。 なお、Facebook 関連サービスにおいては法人需要が高く、今後は高単価案 件が増える事がら、質量共に売上が伸びる見通しである。 【ネットマーケティング事業四半期業績推移表】 出所)同社資料 JASDAQ アナリストレポート・プラットフォーム 3 業 績 連結子会社 アクセルマーク及び メディアコンテンツ 事業について メディアコンテンツ事業は、今第 3 四半期においてコンプガチャ問題終了 後も、コンプガチャに代わるサービス機能を速やかに提供したこと、および ヒット作「キングダムクロニクル」の収益貢献や、5 月 11 日付けで新作「天 空のレギオン」をリリースするなどの施策が功を奏し、同事業においてソー シャルゲーム事業が売上比率の 5 割を超えた。また、コンプガチャ問題終了 後の 6 月単月は過去最高を更新しており、今四半期においても、四半期売上 高で今 1 四半期 3.5 億円→今 2 四半期 5.6 億円→今 3 四半期 5.9 億円と堅調 な推移を見せており、同事業においてのコンプガチャ問題の影響は限定的だ ったと考えられる。 ソーシャルゲーム事業を担当する連結子会社(株)アクセルマークは期初 に(株)エフルートを吸収合併することで、事業領域の拡大させており、12 年 6 月にもソーシャルゲームのみならず各種システム開発などでノウハウ を有する(株)インディソフトウェア社の株式 66.08%を保有し子会社化。続 く 12 年 8 月 15 日に同社株式の追加取得を行い、 完全子会社化を行っている。 今後は同社のシナジー効果を発揮し、ソーシャルゲーム開発体制の更なる強 化と、グローバル展開に向けた開発に着手する方針である。 今後の戦略として、12 年 7 月 17 日にソーシャルゲームの新規大型タイト ルとしてフジテレビとの協業タイトル「プロ野球クロニクル」をリリースし たことを始め、さらなる協業タイトルの準備を進めるなど、有力 IP(Intellectual Property:知的財産)タイトルのリリースを検討している ことに加え、株式会社ディー・エヌ・エー(2432)が運営する Mobage(モバゲ ー)のグローバルプラットフォームにてヒット作である「キングダムクロニ クル」の英語版を今秋リリースするなど、グローバル展開への開発を着手し たもようである。 【アクセルマークの主要タイトルの会員数の推移】 出所)アクセルマーク資料 JASDAQ アナリストレポート・プラットフォーム 4 業 界 動 フィーチャーフォンの 縮小、スマートフォン への移行を背景に、 市場は拡大 向 ネットマーケティング事業におけるインターネット広告およびメディア コンテンツ事業におけるソーシャルゲームの分野はスマートフォン市場基 盤の整備が今後さらに進めば、引き続き拡大していく事が期待される。 インターネット広告媒体費は、国内最大手の広告会社電通(4324)によると、 2011 年度において 6,189 億円(内訳モバイル広告費 1,168 億円、検索連動広 告費(PC 領域のみ)2,194 億円)で前年比 1.8%増。 東日本大震災の影響により市場が一部停滞し、さらにモバイル広告市場にお いては、スマートフォン向け広告が拡大する反面、フィーチャーフォン向け 広告が縮小したことにより市場全体としては微増に留まった。 他方、スマートフォンとフィーチャーフォンを合わせたモバイル検索連動広 告は同 62%増の 463 億円と好調であった。 また、ソーシャルゲーム事業においてマーケット調査会社である(株)矢野 経済研究所の調べによると、日本国内におけるソーシャルゲーム市場は 2010 年度に前期比 3.7 倍と急激な成長を見せ、1,000 億円台を突破し、1,400 億円に達したとされている。2011 年度も同 83%増の 2,570 億円、2012 年度 は同 33%増の 3,429 億円に拡大する見通しである。 ちなみに、オンラインゲーム市場やオンラインゲームから派生したソーシ ャルゲーム等の調査を専門とした日本オンラインゲーム協会(JOGA)による と、2011 年度のソーシャルゲーム市場は 2,794 億円と発表していることか ら、矢野経済研究所における市場予測からは堅調に推移しているものと推測 する。 国内市場は、市場の急成長期に比べて、市場成長率は鈍化しているものの、 これまでに築いた顧客基盤を柱に、引き続き市場拡大が見込まれる。今後は、 ユーザーの主要デバイスがスマートフォンに移行することが予測され、市場 ではスマートフォン向けのタイトル開発と海外展開が大きなテーマとなっ てくるであろう。 日本国内におけるソーシャルゲーム将来市場予測 億円 4,000 3,600 3,500 3,000 2,794 2,500 2,000 1,400 1,500 1,000 500 0 371 49 08年度 09年度 10年度 11年度 12年度 (出所)矢野経済研究所「ソーシャルゲーム市場に関する調査結果(2011年 版)」、JOGA資料、TIWヒアリングにより作成 JASDAQ アナリストレポート・プラットフォーム 5 業 績 2012 年 9 月期 通期も増収増益 見通し z 業績予想 今 12 年 9 月期は、第 3 四半期(4-6 月)に前年同期比 20%増、同 3.3 倍 の営業増益を達成した主力のネットマーケティング事業が第 4 四半期(7-9 月)に引き続き増収増益となる見通しである。 他方、第 3 四半期において同 3.5 倍の増収、従業員増により販管費が同 3.9 倍となるも、前年同期比で 0.6 億円改善し黒字転換したメディアコンテンツ 事業では、12 年 6 月に(株)インディソフトウェア社を買収することでソー シャルゲーム開発体制の強化を図ると共に、7 月に新タイトル「プロ野球ク ロニクル」「時空戦女オラクル」など 2 本のソーシャルゲームをリリースし ており、今第 4 半期に収益貢献するもようである。 同社による今 12 年 9 月期通期業績予想は、売上高は前期比 19.8%増の 414.7 億円、営業利益は同 72.8%増の 16 億円、経常利益は同 74.0%増の 17 億円、当期純利益が同 59.2%増の 6.8 億円。 第 3 四半期は閑散期にあたる。理由としては、同社主力のネットマーケテ ィング事業において、多くの顧客が 3 月期決算である為、第 2 四半期(1-3 月)に期末の受注が集中し、第 3 四半期に反動減が起きることが主な要因。 加えて、同社は 4 月に従業員を採用する方針である為、第 3 四半期は売上の みならず、収益面に関しても低調になる傾向がある。 TIW では、第 3 四半期までの進捗率はそれぞれ売上高が 74.4%、営業利益 73.2%(前第 3 四半期は売上高が 74.8%、営業利益は 68.8%)と業績が堅調 に推移していることに加え、足元のスマートフォン市場の拡大や Facebook 関連の法人需要、7 月にリリースされた 2 本のソーシャルゲーム(「プロ野 球クロニクル」はフジテレビとの協業タイトル)に期待し、12 年 9 月期は会 社予想計画線である、前期比 19.8%増の売上高 414.7 億円、同 72.8%増の 営業利益 16 億円を予想する。 JASDAQ アナリストレポート・プラットフォーム 6 業 績 11 年 9 月期-12 年 9 月期四半期累計比較 単位:百万円 売 上 高 営 業 利 益 決算期 11/9期 11/9期 11/9期 11/9期 12/9期 12/9期 12/9期 四半期 1Q 2Q累計 3Q累計 4Q累計 1Q 2Q累計 3Q累計 ネットマーケティング 7,872 16,607 24,963 メディアコンテンツ 1,016 2,154 3,246 その他 299 561 835 1,102 838 1,782 2,711 ネット広告 7,497 15,079 21,898 29,378 テクノロジー 174 357 517 693 コンテンツ 311 644 943 1,231 DM 577 1,189 1,787 2,310 小計 8,859 17,830 25,980 34,713 9,725 20,543 30,921 調整 -26 -44 -57 -80 -15 -29 -41 計 8,833 17,786 25,923 34,633 9,711 20,514 30,880 営業利益 ネットマーケティング メディアコンテンツ その他 ネット広告 テクノロジー コンテンツ DM 小計 調整 計 10 285 31 -3 37 360 -84 276 8 562 67 30 82 749 -165 584 14 640 87 28 122 891 -251 640 22 942 129 11 155 1,258 -329 929 12/9期(TIW予) 13/9期(TIW予) 通期 通期 33,000 36,300 4,479 7,040 4,000 4,000 41,479 47,340 294 99 40 693 217 82 964 272 127 1,254 458 188 1,379 711 188 433 -66 366 992 -126 865 1,362 -187 1,176 1,900 -295 1605 2,278 -330 1,948 注)表の数値が会社資料とは異なる場合があるが、四捨五入により生じた相違であることを留意 出所)同社資料より TIW 作成 中期経営計画 達成に向けて TIW では、12 年 9 月期通期に対し、第 3 四半期累計で売上高が 74.4%、 営業利益が 73.2%、経常利益が 73.6%、当期純利益が 64.9%達成しており、 第 3 四半期以降も業績が順調に推移するものと考え、セグメント別でネット マーケティング事業が前期比 10%程度の成長、メディアコンテンツ事業が 同 3 倍程度の拡大を遂げるものと試算する。 来期はネットマーケディング事業に於いて東日本大震災からの急回復から 成長スピードは鈍化すると考えるが、Facebook 関連など高採算の案件等が 増えていると期待し、年数パーセントの成長を見込む。 他方、コンプリートガチャ問題が軽微であったメディアコンテンツ事業は、 来期も自社オリジナルゲームの開発と他社と提携し有力 IP の開発を図る方 針から、ソーシャルゲーム市場予想成長率を基に 60%程度の伸びを見込み、 来 13 年 9 月期は前期比 14.1%増の 473.4 億円、営業利益は同 21.3%増の 19.5 億円と予想する。 なお、利益面に関してはセグメント別でネットマーケティング事業およびそ の他事業がほぼ一定の利益率であり(ネットマーケティング事業が 4%、そ の他事業 4.7%前後)、メディアコンテンツ事業がソーシャルゲームの人員 補充などにより、第 3 四半期で販管費が増えたものの、通期では営業利益率 10%前後で推移するものと仮定した。 JASDAQ アナリストレポート・プラットフォーム 7 業 績 同社は中期経営計画として売上高 500 億円、営業利益 30 億円を目標とし て掲げている。しかし、第 3 四半期決算時に今 12 年 9 月期業績予想を売上 高で 414.7 億円、営業利益 16 億円と発表している為、計算上では売上高で 前期比 20%の増収、営業利益は 88%の増益を達成しなければならない。 現状では、中期経営計画達成のハードルは高い印象を受ける。 但し、メディアコンテンツ事業におけるソーシャルゲームで新たなヒット作 品がリリースされること、ならびに Mobage(モバゲー)のグローバルプラッ トフォームに「キングダムクロニクル」の英語版を今秋リリースする予定な ど、グローバル展開が今後好調に推移すること、または海外に進出している ネットマーケティング事業の事業展開が奏功した場合など、好条件が揃えば 中期経営計画目標に未だ到達する余地が残されていると考えられる。 JASDAQ アナリストレポート・プラットフォーム 8 セプテーニHD [4293/JQ] 週 足 2012/08/31 2 0 0 9 2 0 1 0 2 0 1 1 2 0 1 2 120,000 110,000 100,000 90,000 80,000 70,000 60,000 50,000 40,000 30,000 10 5 0 09/29 12/01 02/16 05/07 07/21 10/05 12/21 03/08 05/24 08/09 10/25 01/11 08/09/29 - 12/08/27 [205] 03/28 06/13 08/29 11/14 01/30 04/16 07/02 (出所)㈱QUICK 上記チャート図の一部又は全部を、方法の如何を問わず、また、有償・無償に関わらず第三者に配布してはいけません。 上記チャート図に過誤等がある場合でも㈱QUICK 社及び大阪証券取引所は一切責任を負いません。 上記チャート図の複製、改変、第三者への再配布を一切行ってはいけません。 2009/9 株 価 推 移 2010/9 2012/9 予 (アナリスト) 2011/9 株価(年間高値) 円 102,000 83,900 86,800 - 株価(年間安値) 円 27,500 27,510 36,100 - 月間平均出来高 株 14,493 18,112 38,917 - 高 百万円 33,046 32,648 34,632 41,479 売 上 営 業 利 益 百万円 598 1,098 928 1,605 経 常 利 益 百万円 421 1,024 980 1,705 百万円 -585 545 429 683 業 績 推 移 当 期 純 利 益 E P S 円 -4,507.28 4,333.90 3,411.04 5,425.11 R O E % -10.4 10.1 7.4 8.9 流動資産合計 百万円 9,494 10,176 9,362 - 固定資産合計 百万円 2,417 2,195 2,819 - 資 百万円 11,911 12,371 12,182 - 産 合 計 貸借対照表 流動負債合計 百万円 5,769 6,090 5,711 - 主 要 項 目 固定負債合計 百万円 371 201 127 - 負 百万円 6,140 6,291 5,839 - 株主資本合計 百万円 5,241 5,621 5,927 - 純 資 産 合 計 百万円 5,770 6,079 6,342 - 営業活動による CF 百万円 266 1,195 548 - 投資活動による CF 百万円 -165 -58 -932 - 財務活動による CF 百万円 -89 -280 -738 - 現金及び現金同等 物の期末残高 百万円 4,719 5,575 4,453 - キャッシュフ ロー計算書 主 要 項 目 債 合 計 JASDAQ アナリストレポート・プラットフォーム 9 リ 業 関 ス ク 分 す 績 る リ 析 に ス ク z 業績に関するリスク ①モバイルコンテンツ事業は、ユーザーのニーズ・嗜好の変化が激しく、 また競合企業が多数存在する。その為、ユーザーにとって魅力的なコンテ ンツを提供できない場合、業績に影響を与える可能性がある。 ②携帯電話の送信キャリアや大手 SNS のプラットフォーム事業者を通じ てユーザーにコンテンツを提供している為、これら業者との取引条件の改 変ならびに事業方針の変更により、コンテンツの提供が継続できなくなっ た場合には、業績に影響を与える可能性がある。 事 関 す 業 る リ に ス ク z 事業に関するリスク ①同社が属するインターネット広告業界は、景気動向の影響を敏感に受け る傾向があることに加え、事業環境の変化が激しい。その為、同社の競合 優位性は流動的であることを留意したい。 ②同社事業の成長性を維持するにあたり、仮に必要な人員の確保や育成が 難しくなった場合、事業運営や経営の成長性に大きな影響を及ぼす可能性 がある。 ③同社は個人情報保護の方針に則り、個人情報に対し適切な管理と流出防 止について最新の注意は払っているものの、システム上の不具合、社内外 の関係者による過失や故意、犯罪行為等によって個人情報が流出する可能 性がある。それに伴って同社に対する信用の失墜および損害賠償請求に発 展した場合に、同社運営に大きな影響を与える可能性がある。 JASDAQ アナリストレポート・プラットフォーム 10 デ ィ ス ク レ ー マ ー 1.本レポートは、株式会社大阪証券取引所(以下「大証」といいます。)が実施する「JASDAQアナ リストレポート・プラットフォーム」を利用して作成されたものであり、大証が作成したものではあり ません。 2.本レポートは、本レポートの対象となる企業が、その作成費用を支払うことを約束することにより作 成されたものであり、その作成費用は、当該企業が大証に支払った金額に大証からの助成金を加えたう えで株式会社ティー・アイ・ダヴリュ(以下「レポート作成会社」といいます。 )に支払われています。 3.本レポートは、大証によるレビューや承認を受けておりません(ただし、大証が文面上から明らかに 誤りがある場合や適当でない場合にレポート作成会社に対して指摘を行うことを妨げるものではありま せん)。 4.レポート作成会社及び担当アナリストには、この資料に記載された企業との間に本レポートに表示さ れる重大な利益相反以外の重大な利益相反の関係はありません。 5.本レポートは、投資判断の参考となる情報の提供を唯一の目的として作成されたもので、有価証券の 取引及びその他の取引の勧誘又は誘引を目的とするものではありません。有価証券の取引には、相場変 動その他の要因により、損失が生じるおそれがあります。また、本レポートの対象となる企業は、投資 の知識・経験、財産の状況及び投資目的が異なるすべての投資者の方々に、投資対象として、一律に適 合するとは限りません。銘柄の選択、投資判断の最終決定は、投資者ご自身の判断でなされるようにお 願いいたします。 6.本レポート作成にあたり、レポート作成会社は本レポートの対象となる企業との面会等を通じて、当 該企業より情報提供を受けておりますが、本レポートに含まれる仮説や結論は当該企業によるものでは なく、レポート作成会社の分析及び評価によるものです。また、本レポートの内容はすべて作成時点の ものであり、今後予告なく変更されることがあります。 7.本レポートは、レポート作成会社が信頼できると判断した情報に基づき記載されていますが、大証及 びレポート作成会社は、本レポートの記載内容が真実かつ正確であり、そのうちに重要な事項の記載が 欠けていないことやこの資料に記載された企業の発行する有価証券の価値を保証又は承認するものでは ありません。本レポート及び本レポートに含まれる情報は、いかなる目的で使用される場合におきまし ても、投資者の判断と責任において使用されるべきものであり、本レポート及び本レポートに含まれる 情報の使用による結果について、大証及びレポート作成会社は何ら責任を負うものではありません。 8.本レポートの著作権は、レポート作成会社に帰属しますが、レポート作成会社は、本レポートの著作 権を大証に独占的に利用許諾しております。そのため本レポートの情報について、大証の承諾を得ずに 複製、販売、使用、公表及び配布を行うことは法律で禁じられています。 <指標の説明について> 本レポートに記載の指標に関する説明は、大阪証券取引所ウェブサイトに掲載されております。 参照 URL ⇒ http://www.ose.or.jp/jasdaq/5578 JASDAQ アナリストレポート・プラットフォーム 11