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法人にいがた温もりの会」機関紙 第23号 2008年11月20日発行

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法人にいがた温もりの会」機関紙 第23号 2008年11月20日発行
精神保健福祉を考える市民の会 「NPO 法人にいがた温もりの会」
法人にいがた温もりの会」機関紙
第23号 2008
2008年11月
11月20日発行
20日発行
この風景、加茂市街地から加茂川の源流の水源池へ抜ける道すがらです。丁度、民家が
途絶えて、その先の橋から川は禁漁区に入ります。そこの谷あいには「善作茶屋」と言う
夏場だけ涼める茶屋があります。禁漁区だけあって、この茶屋の真下には結構な”主”が居
そうな深みなのです。
まもなく、ススキも枯れススキになって、晴れて陽の差す日には、奥の粟ヶ岳も陽光に
かすむ位に映えて美しく見えます。この感覚は街に居ては、味わえないものでしょう。
「表紙のつぶやき」精神疾患・惚者(う”ぉけもん)
「不公平」
おおでか
まるこ
この頃は、女性タレントや一般の若い女の子たちに、料理を作らせる番組が流行ってい
る。日曜日の午後からの番組で、「○って TR×」という企画がある。
先日は、渋谷で遊んでいる十代の女の子たちに、コロッケを作らせていた。金髪の浜崎
あゆみチャン似の可愛い女の子が、たくさんの種類の芋の中からジャガイモを探している。
ナレーターの声がする。
(ジャガイモだよ、ジャガイモ)。彼女は、やおら里芋を取り出し、
皮を剥かずにゆでた後、おろし金でサトイモを摺っている。効果音(?)のオバサンたち
の笑い声は、盛大だ。
次に出てきた女の子は、ジャガイモを探し出し、皮を剥いている。(その調子、その調子)
とナレーターが、彼女を乗せているが、潰したジャガイモにいれる玉葱を刻むのが、彼女
は苦手のようだ。
(ちゃんと刻んでよね!)と再びナレーターの声が入る。彼女の刻む玉葱
は荒い。(みじん切りだよ、みじん切り)。やおら、この女の子は手持ちのバッグの中から
携帯電話を取り出す。
「モシモシ、オカーサン、ウン
私。今、
「○って TR×」というとこ
ろで、コロッケ作っているの、ねぇ、玉葱のみじん切りってどう切るの?」
この女の子を映し出したあとに、番組はスタジオを映し出す。コロッケを揚げてウン十
年という、銀座一等地の洋食屋の名人の登場だ。
ウンチクを垂れるこの名人や、番組の男性タレントたちが、
彼女たちにけちをつけるのを見ていると、筆者は、彼らの奥
さんが倒れて入院したらどうする!と他人事ながら心配にな
ってくる。この企画を作っている T△S へ、
「若い男の子たち
にも料理を作らせて見ろ」と投書をしてやりたい衝動にから
れるが、意思が弱く、文句言いつつもついこのコーナーを見
てしまう愚かな私である。
-2-
「コスモスの咲く頃」
吉田
照司
この原稿を書いている時はコスモスが満天の星の如く咲き誇っている頃であった。この時
期は暑くなく寒いと言う事もなく、しのぎやすいシーズンだと思う。こんなときに時間の
ある人は旅をされたらどうであろうか。旅行社任せの旅でなく、グルメの旅行でもない、
自分が計画し、実行する旅の事である。それも長い期間の旅である。これはとりもなおさ
ず、自分を良い方向へと導くであろう。短い旅と長い旅の違いは何か?今までの環境と異
なる環境に自分をさらす事によって自分の考え方が以前とは変わると言う事だ。別の言い
方をすれば新しい自分の創造である。今までの自分とは異なる自分になってみたいとは御
思いにならないだろうか?
私は今や親の介護で旅どころではないが、比較的に時間やお金のある若い人たちに手作り
の旅を薦めたい。それは長い人生で決して無駄な時間にはならない。年を取ってくると時
間的にも経済的にも余裕が無くなってくるというのが私の実感である。でも私の場合は若
い時にあちこち旅をしていたので、今の私には脳裏に楽しい、苦しい旅の思い出が走馬灯
のように駆け巡っている。いろんな人間を見た、いろんな風物を知った、いろんな考え方
が有る事を知った。
この8月に寝たきりの父親が他界した。いずれ亡くなる事は予想してい
たのでお葬式、事務処理とか、以外にスムーズに事が運んだ。亡骸を目
の前にすると涙がこぼれそうになるが、焼き場で骨拾いをする時は何の
悲しさも湧かなかった。如何に私が視覚的に左右されているかと言う事
が良く分かった。それに葬式仏教は本来の仏教とは異なり、単なるビジ
ネスだと言う事も分かった。御布施が少ないと電話をかけて催促する坊主もいるそうだ。
御布施とはそういうものではないはずなんだが・・・・・
この文章が皆さんの目の前に出る頃には雪やあられが降っているのではないかと思います。
風邪を引かない様に、怪我の無い様にと願っています。朝の来ない夜はない。春の来ない
冬はない。
-3-
「蔵の財より身の財、身の財より心の財第一なり」
吾輩は眠りスギ猫
心の病というけれど、正しくは人の心を耕す病だ。
狂気を忌み嫌うけれど、本当は矛盾だらけで報われぬ、さかさまの価値観が転倒した社会
に対する、あべごべの強烈なメッセージとアンチテーゼの表現なのだ。
人間の持つ本性「わかっちゃいるけどやめられない」。
有史以来続く戦乱の歴史の中で、塗炭の苦しみの生と非業の死にあえぐ民衆。
地獄の業病引きずられる生死海の流転劇。
六道りんねをひたすら繰り返す猿回しの旅。
我々は皆、自らの行いの当然の結果とした業報を受けているにすぎないのに...。
減罪の為に避けられぬ宿命的な精神の病にかかっただけだというのに...。
あまりの切なさ苦しさに、根本原因を忘れ果て、目を閉じたまま恐れおののくばかりで、
未だねたみ・そねみ・うらみ・にくみの嵐の中、なげきといきどおりとあわれみちおかな
しみの荒波に投げこまれ、泳ぐ術も行き先も知らずに苦悩の波にもてあそばれて泣いてい
る、ひとりぼっちのみなしご様だ。
幸いにも精神病を賜った人間は自分自身と狂気スレスレまでトコトン向き合わされる事で、
生きとし生けるもの全てがつながり合って生かされて死んでゆき死
んではまた生まれてくるという至極当然の自然の理と営みを学び直
し体験できるチャンスを授かった。
心の眼を開き自分自身を生きてみれば狂態をさらし、傍目には気の毒
な狂乱姿の心の病が実は無上の心の財を得る為の罪ほろぼしのホロ
苦い劇薬だったと思えてくるから不思議。
-4-
「お前の気持に近づいて考えたい」
char'kun
さて、一体どこまでお前に近づけるだろう。どこまで近づけば良いのだろう。それを、
どう表現して分かってもらえば良いのだろう。コツはなんだ。分かりやすくなるコツ。そ
れが分かればそう難しくはない。まずは、イメージしてみる。気持が分かったような気に
なってくる。どーせ、正解なんてのはないのだから。オレの勝手で決めていいんじゃない
か。いやいやそれじゃダメだ。それでは自分勝手の自分本位の考えに戻ってしまう。やは
り、まずは会わなきゃダメさ、話さなきゃダメさ、そして出来る限り接近する。角度を変
えてお前を眺めてみる。握手をするのもいい。よし、だんだんお前と同じ目線になってき
たぞ、お前の目線に追いついてきた。このチャンスを逃すな。一瞬しかめぐってこないか
らな、焦ることや慌てることはないさ。ほら、今度はお前の方から近寄ってきてくれるじ
ゃないか。ありがとう、がんばるよ。今までは、お前を遠ざけてばかりだったからな。最
初に話すよ、一番最初にお前と話すよ。もうオレは、ほとんどお前に成りきっている。安
心しろ、心配するな、お前の立場に満面の笑顔で立ち尽くしている。そしてオレも、お前
の満面の笑顔を見るためにここに立ち続け、これからもお前のことを考え続けてゆくだろ
う。
「雪」
CHIYOKO
雪が降ると
屋根に
汚れていた空気が一瞬で澄みわたっていくよ
道に
森や林の草にも木にも
音もなく
ふ
ひんやりと優しく降り積もるよ
傷付いた心にも
ふんわりと
やわらかい手ざわりで
お
ゆっくり降りてくるよ
いつの間にか
心の傷を癒していくよ
雪が降ると 静けさとともに時がゆっくりと流されていくよ
人の足音や 車の走り去る音や 冷たい北風さえも
何もかも みんな みんな 時の流れに包まれて・・・
いつしか
みぃんな
過ぎ去っていくんだ
嵐の夜が明けると あたたかい春が来るよ
さわやかな風にのって 鳥が空いっぱいに声を響かせて
自分の歌をうたってる♪
※本紙第22号掲載の「雨」への返歌
-5-
「初体験」
森下
むつみ
これ以上暖かい服がなくて、来たる冬をいかに過ごそうか ... そうは思いながらも長
靴の心地よさや暖かさ、雨に負けない強さに感心している今日この頃です。
さてさて、このたび新潟に引っ越してきて3年半、新潟市民になって3年半にして初め
て市民茶会なるものに行ってきました。お茶を習っている友達もおもてなしを行うと聞い
ていたので、お茶をいただくことは保育園生以来で、少し緊張しつつもわくわくした気持
ちで会場へ向かいました。
受付でその友達に会い、作法とかよく分からないけど大丈夫
かなと訊ねると、隣の人の真似をすればいいのよという話にな
り、軽い気持ちで次の私の席を待っていました。いよいよ、私
たちの回の人が呼ばれ、周りの人の様子を伺いつつついていき
ました。余った席が上座のような感じがしていたのですが、
「ええい、ままよ」と座り、ち
ょっと様子を見にきた友達の「あ、」とまずそうな顔をしているのを見るにつけ、大変な席
に座ってしまったと多少後悔しているうちに先生のお話から始まりました。
私は全くの無知で恥ずかしいのですが、どうやら正客席といって茶会における最上位の
お客さんが座る席に座ってしまったみたいなのです。お話も、何か私に話しかけていらっ
しゃるようだし、お菓子が一番に回ってきてしまってとりあえずとって食べると感想まで
聞かれるし、みなさん空気読めていなかったらごめんなさいと心の中で平謝りしていまし
た。しかし、そんな中でも静かにお茶をたてている様子をまじかで見ていると、ありがた
いなぁと思い、また高そうな器でおいしいお茶もいただけて幸せなひとときでした。その
回が終わったときも、ひとりの淑女が「ゆっくり足伸ばしてからでいいからね」と優しい
言葉をかけてくださったり、友達も、お茶の先生方も優しく迎えてくれたりと、本当にホ
ッとしました。
何も知らないのに、知らないからこそ大切な席に座ってしまった初めてのお茶会は、正
客席に座ってしまったこと以外にも、おいしいお菓子とお茶がいただけて、たくさんの方
のやさしさを感じ、忘れられない思い出になりました。ちなみにその日は、私の誕生日で
した。とっても印象的な誕生日になりました。
-6-
「そううつという名の恋人
~普通って何?~」
Capricieuse
昔好きだった人に駆け落ちしようと言ったら、
「僕は普通の人間だよ」と断られた。私淑
していた先輩は、「わたし普通でいたいの」と大学院を辞めて家庭に入った。連れ合いは、
「僕は普通の生き方はしたくない」と言っていたものだ。
普通って何? ごく普通ですが広辞苑を引くと、「ひろく一般に通ずること。どこにでも
見受けるようなものであること」。皆と同じようにすることなのだろう。ゆえに目立たない、
でも皆と一緒だから安心なのだろうか。
「出る杭は打たれる」と言う。他の人と違うことをしたり、際立ったりしてはいけない
という精神構造が、私たち日本人にはある。長い間集約農業を行なってきたので、皆で力
を合わせて作業をしなければ、一人で違うことをする人がいては仕事がはかどらなかった
からだろうか。
普通の反対を表すユニークという言葉は、洋の東西で評価が違う。知人をほめたつもり
で、「あなたはユニークな人ですね」と言うと、「えっ私がユニークですって、どういう意
味なの?」と怒られてしまった。欧米人にとっては、あなたは一人しかいない、特別な人
だというのはほめ言葉だけれど。彼らの先祖は狩猟民族だったので、獲物を捕まえるのは
個人か数人での行動だったと思われる。個人プレイが多いので、他と違うことは決して悪
いことではないのだろう。
70年代、
「民主主義は多数決の暴力」であるとよく言われた。民主主義は確かに他に比
べれば良い制度だが、多数が必ずしも正しいとは限らないという致命的な欠陥がある。正
しいかどうか判断して行動を取るのは、社会を構成する私たち自身だ。
と同じように、普通であることが正しいとは限らないだろう。何でもいいことは普通で
いい。でも大切なことはまず普通を疑ってみる。自分の趣味と考えに照らして判断し、普
通という安易さに流されず行動する。ただし打たれないように、巧
みに密かに。そして他の人に対しては、できる限り「出る杭は伸ば
そう」。それが私の「普通」でありたい。
-7-
私たちは、「
私たちは、「NPO 法人にいがた温もりの会」
法人にいがた温もりの会」の趣旨に賛同し、その活動を支援しています
趣旨に賛同し、その活動を支援しています。
活動を支援しています。
◇ ㈱欧州ぶどう栽培研究所 カーブドッチワイナリー
美味しいワインはぶどう作りから
◇ コニカミノルタ NC㈱
NC㈱
代表取締役 馬場 伸行
ビジネスシーンのベストパートナー
暑い
◇ エルメック電子工業㈱
エルメック電子工業㈱
画像・映像・情報コーディネーター
代表取締役 松永 巌
センサーから高性能スピーカーまで最先端を創り出す
◇ ㈲中島映像製作所 星屑倶楽部
メンタルヘルス教育教材の専門メーカー
_/_/_/_/_/ 「ぬくもりサロン」のご案内 _/_/_/_/_/
場所:新潟市市民活動支援センター研修室
第4回「わたしは今シアワセです」
平成21年
1月21日(水) 午後2時~4時
話し手:内山 孝義 さん
第5回「私達からの提案」
平成21年
3月18日(水) 午後2時~4時
話し手:長谷川 邦夫 さん
寿美子 さん
◇ 今年度会費未納の個人会員の皆様へ
会費(3000円)のお振込みをお願いします。
郵便振替
00510-4-93147
口座名義:NPO法人にいがた温もりの会
発行責任者:NPO法人にいがた温もりの会
理事長 小島 康
〒951951-8507 新潟市中央区西堀前通 6 番町 894894-1
西堀 6 番館ビル 3 階 新潟市市民活動支援センター内
新潟市市民活動支援センター内
TEL 025025-247247-0621
FAX 025025-247247-3069
e-mail [email protected]
URL http://geocities.jp/niigatanukumorinokai/
編集担当: 佐藤 彰
今年最後の「SWITCH!」です。来年もどうぞよろしくお願い致します。
「忘年会のご案内」も添付してありますので、お忘れなくご覧ください。
次号(第24号)は平成21年2月20日発行予定です。
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