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切り花情報 No.5 (ストック・電照ギク)
技術情報9月号 切り花情報 No.5 (ストック・電照ギク) 平成28年9月10日 上越農業普及指導センター ストック 1 かん水 ○出蕾期までは土の表面が乾いたらかん水する。 株の充実に水が必要なので、極端に乾かさないよう注意する。 ○出蕾し始めたら、かん水はやや控えめとする。 生育後半の過剰な水分は、病害の発生、茎の軟弱化や徒長、収穫後 の水揚げ不良等の原因になる。 2 スプレー系品種の摘心 ○中心の花穂の第1小花が着色し始める頃、指で摘める状態になったら早めに摘心する。 ○摘心の時期によって収穫時の草姿が変わるので、共選出荷の場合は産地内で摘心時期 をそろえる。 早く摘むと枝が上向きに伸びスマートな姿に、遅く摘むとやや広がり気味に伸びボ リュームのある姿に仕上がる。 ただし、遅く摘むと収穫が遅れるため11月以降の摘心は注意する。 最初の蕾がふくらみかけた頃に 二番花がほころびだした頃に 摘心した場合… 摘心した場合… ・側枝が上方に伸びスマートな姿になる ・側枝が横に広がりボリュームのある姿になる ・側枝の生育が早いので、採花が早くなる ・側枝の生育が遅く、採花が遅れやすい 3 害虫防除 ○ハウスサイドや入り口に防虫ネットを張り、コナガ、ハイマダラノメイガ等の侵入を防 止する。 ほ場を定期的に見回り、発生が確認できたら早期防除に努める。 ○アブラムシ類は稲刈りの頃から急に増えることが多いので、ほ場の見回りはしっかり行 う。 キク(電照栽培) 1 電照 ○電照は定植後から行い、草丈50~60cm確保して10月上旬に消 灯する ○60Wの農業用電照用電球を、植物体の1m程度の高さに10㎡あ たり1個の割合で設置する。 ○電照は暗期中断で行い、深夜0時を中心に4時間行う。 2 害虫防除 ○9月上旬以降、アブラムシの寄生が多くなるため、定期的な防除を実施する。 ○8月下旬の気象は乾燥傾向だったため、ハダニの発生には特に注意し、観察・早期防 除に努める。 お問い合わせは、 上越農業普及指導センター TEL 025-526-9405 ※ 次回の切り花情報は、10月の予定です。