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MRI チェックリスト
MRI チェックリスト 医療事故防止の為、検査依頼前にこのチェックリストを参照して、安全性を確認してください。 1. MRI 検査 2. MRI 造影剤 3. 肝特異性 MRI 造影剤(EOB・プリモビスト) 4. MRI 用鉄製剤(リゾビスト) 1. MRI 検査のチェックリスト 禁忌・原則禁忌 1. 電気的、磁気的もしくは機械的に作動する体内埋込物のある患者 例:心臓ペースメーカ、体内神経刺激装置、骨成長刺激装置、体内自動除細動器、人工内耳、 脊髄刺激装置、深部脳刺激装置など 2.帯磁性の体内埋込物のある患者 例:頭蓋内動脈クリップ(非磁性であると確認済みの場合を除く) MRI 検査に注意を要する患者(警告または注意項目) 1. 体内に手術用クリップもしくはその他の MRI の磁界によって位置が変わる可能性のある帯磁性 物品が埋め込まれた患者 例:取り外しのできない大きな義歯、クリップ、シャント、ステント、カテーテル、人工関節、 ワイヤー、避妊リング、弾片などが体内に存在する可能性のある患者、現在あるいは過去に金 属を研磨する仕事に従事していた患者 2. 眼球もしくはその周囲に導電性または帯磁性の細片の埋め込まれている可能性のある患者 例:義眼、眼球内に金属粉塵が入っている可能性のある患者 3. 入れ墨やパーマネントアイラインをしている患者 4. 閉所恐怖症の患者 5. アルミニウムが使用されている貼付剤(ニコチネル TTS、ニトロダーム TTS)を使用中の患者 6. 一般状態の悪い患者や発作を起こす可能性の高い患者(患者の状態の監視が困難です) 7. 妊婦及び乳幼児(妊婦の場合、行うとしても一般的には妊娠 13 週以降から) 3T MRI 装置稼働に伴う注意点 北里大学病院では磁場強度が強い 3T(テスラ)装置が導入されています。体内金属等の確認の際に は、以下の点にご注意ください。 1. 過去に MRI 検査歴があっても、3T での安全性は保証されない。3T 装置での MRI 検査歴があれ ば、その旨を申込書に記載する。 2. 脳動脈クリップやステント等は MRI 対応か否か、3T 対応か否かを添付文書で確認し、申込書に 明記する。 3. ステントは挿入時期を申込書に明記する(MRI 対応でも、挿入後 8 週は検査ができないものが ある) 。 4. 他院で挿入した体内金属等がある場合、挿入した医療機関に問い合わせた上で、検査適応を検 討する。 5. 入れ墨、パーマネントアイライン、アートメイクでも金属を含有することによる熱傷の危険が ある。 2. MRI 造影剤のチェックリスト 禁忌 1. ガドリニウム造影剤投与により重篤な副作用のみられた患者 2. ガドリニウム造影剤に対し過敏症の既往歴のある患者 原則禁忌 1. 一般状態の極度に悪い患者 2. 気管支喘息の患者 3. 重篤な腎障害のある患者 4. 重篤な肝障害のある患者 慎重投与 1. アレルギー鼻炎、発疹、蕁麻疹等を起こしやすいアレルギー体質を有する患者 2. 両親、兄弟に気管支喘息、アレルギー鼻炎、発疹、蕁麻疹等を起こしやすいアレルギー体質を 有する患者 3. 薬物過敏症の既往歴のある患者 4. 既往歴を含めて、痙攣、てんかんおよびその素質のある患者 5. 腎障害のある患者、または腎機能が低下しているおそれのある患者 (事前に腎機能を評価する。eGFR 30 mL/min/1.73 m2 未満は原則禁忌) 6. 高齢者 7. 幼・小児 その他の注意 1. 妊婦または妊娠している可能性のある女性には診断上の有益性が危険性を上回ると判断された 場合にのみ投与する。 2. 授乳中の女性には投与後 48 時間は授乳を避けるように指導する。 3. 肝特異性 MRI 造影剤(EOB・プリモビスト)のチェックリスト 禁忌 1. 本剤の成分またはガドリニウム造影剤に対し過敏症の既往歴のある患者 原則禁忌 1. 一般状態の極度に悪い患者 2. 気管支喘息の患者 慎重投与 1. アレルギー性鼻炎、発疹、蕁麻疹等を起こしやすいアレルギー体質を有する患者 2. 両親、兄弟に気管支喘息、アレルギー性鼻炎、発疹、蕁麻疹等を起こしやすいアレルギー体質 を有する患者 3. 薬物過敏症の既往歴のある患者 4. 腎障害のある患者、または腎機能が低下しているおそれのある患者 (事前に腎機能を評価する。eGFR 30 mL/min/1.73 m2 未満は原則禁忌) その他の注意 1. 高齢者には慎重に投与する。 2. 妊婦または妊娠している可能性のある女性には診断上の有益性が危険性を上回ると判断された 場合にのみ投与する。 3. 本剤投与後 24 時間は授乳を避けさせること。 4. 低出生体重児、新生児、乳児、幼児又は小児に対する安全性は確立していない。 4. MRI 用鉄製剤(SPIO)のチェックリスト 禁忌 1. 本剤の成分または鉄注射剤に過敏症の既往歴のある患者 2. 一般状態の極度に悪い患者 3. ヘモクロマトーシス等、鉄過剰症の患者 4. 出血している患者 慎重投与 1. 本人または両親、兄弟に気管支喘息、発疹、蕁麻疹等のアレルギーを起こしやすい体質を有す る患者 2. 薬物過敏症の既往歴のある患者 3. 貧血治療のため鉄剤を投与している患者 4. 出血傾向のある患者(抗血小板剤、血液凝固阻止剤等を投与中の患者を含む) 5. 発作性夜間血色素尿症の患者 その他の注意 1. 高齢者には慎重に投与する。 2. 妊婦または妊娠している可能性のある女性には診断上の有益性が危険性を上回ると判断された 場合にのみ投与する。 3. 授乳中の女性に対する投与を避け、やむを得ず投与する場合は授乳を中止させる。 4. 小児に対する安全性は確立していない。