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海外赴任に先立ち,黄熱の予防接種を受けるよう勧められています。黄熱

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海外赴任に先立ち,黄熱の予防接種を受けるよう勧められています。黄熱
Q11
A
接種を受けそこなった人へは,どうすればよいでしょうか。
ワクチンの接種を受けることなく成長したり,自然感染を経験しないままでいますと,免疫を獲得
するチャンスはなく,いつでも感染を受ける可能性があります。
したがって,ワクチン接種を忘れていることに気がついた時点で,接種をしておくことが必要です。定期
接種の場合,対象年齢の範囲内であれば,基礎免疫を早くすませ,年齢を超えている場合には,その他の必
要な予防接種を含めて任意の予防接種を受けるように,勧めてください。
Q12
A
海外渡航及び帰国後の予防接種はどのようにすべきでしょうか。
海外生活で必要な予防接種は,通常の定期接種に加え,その土地,地域によっては黄熱,A型肝
炎,B型肝炎,狂犬病,髄膜炎菌性髄膜炎などが考えられます。
また,破傷風,日本脳炎,ポリオの追加が必要なこともあります。小児では水痘,おたふくかぜなどが必
要なこともあります。
海外渡航までの日時があまり無い場合は,医師が必要と認めたら同時に複数のワクチン接種ができます。
即ち,
「二種類以上の予防接種を同時に同一の接種対象者に対して行う同時接種(混合ワクチンを使用する
場合を除く。)は,医師が特に必要と認めた場合に行うことができること。(平成 20 年3月 21 日付健発第
0321008 号厚生労働省健康局長通知「定期の予防接種の実施について」別紙 定期(一類疾病)の予防接種
実施要領 第 1.18.(2))」とされています。接種に当たっては,同一部位に接種するのを避けて,別々の腕
に接種することが望ましいとされています。
米国のように留学に際して規定の予防接種が完了していることを要求する国がありますので,
十分な時間
的ゆとり(数カ月)をもって,予防接種を勧めてください。
帰国後には,接種を受けていない,あるいは継続中の接種がありましたら,続けて接種を受けるように勧
めることが必要です。なお,厚生労働省検疫所のホームページ:海外渡航者のための感染症情報(http://
www.forth.go.jp)
,母子保健・家庭保健教育普及グループのホームページ(http://www.mcfh.or.jp)にある,
海外出産子育てインフォのサイトでは,次のような情報が入手できます。
・海外渡航と予防接種 ・国別生活ガイド
・海外旅行前,旅行中,旅行後の注意 ・海外の感染症発生状況
・黄熱予防接種要求国 ・個々の感染症予防接種に関する情報
・代表的な予防接種実施医療機関 ・子どものための予防接種−各国の状況−
Q13
A
海外赴任に先立ち,黄熱の予防接種を受けるよう勧められています。黄熱ワクチンの
接種が行える施設を教えてください。
黄熱については,国によって予防接種証明書(イエローカード)が要求されます。
「各国の黄熱予防
接種証明書要求及び推奨状況について」は,検疫所のホームページ(http://www.forth.go.jp/tourist/useful/
01_yobou.html)で得られます。黄熱感染のリスクが存在する国(黄熱リスク国)
(Countries with risk of
Yellow fever transmission)としては,以下の国が挙げられています(平成 20 年(2008)7 月現在)
。
アフリカ地域:アンゴラ,ウガンダ,エチオピア,カメルーン,ガーナ,ガボン,ガンビア,ギニア,ギニ
アビサウ,ケニア,コンゴ共和国,コンゴ民主共和国(旧ザイール)
,コートジボワール,サ
15
予
防
接
種
全
般
に
つ
い
て
ントメ・プリンシペ,シェラレオネ,スーダン,セネガル,赤道ギニア,ソマリア,タンザ
予
防
接
種
全
般
に
つ
い
て
ニア,中央アフリカ,チャド,トーゴ,ナイジェリア,ニジェール,ブルキナファソ,ブル
ンジ,ベナン,マリ,リベリア,ルワンダ,モーリタニア
アメリカ地域:エクアドル,ガイアナ,コロンビア,スリナム,パナマ,仏領ギアナ,ブラジル,ペルー,
ベネズエラ,ボリビア,トリニダード・トバゴ,パラグアイ
また,各国の要求はいつでも変更され得ます。最新情報は,WHO のホームページ(URL: http://
www.who.int/ith/en/)で調べることができます。黄熱ワクチンは,通常の医療機関では接種しておりませ
ん。次の施設で予約により接種してもらえますので,最寄りの施設にてお問い合わせください。
Q14
A
予防接種にあたって接種医が注意することにはどのようなものがありますか。
予防接種ガイドライン等検討委員会から「予防接種間違い防止の手引き」が平成 17 年(2005)2
月(第2刷)に出され,厚生労働省の HP でも紹介されています。(http://www.mhlw.go.jp/topics/bcg/
tp1107-1k.html)
法令やワクチンの添付文書等を守らずに予防接種を実施したことによって健康被害が生じた場合は,
接種
医や実施主体の責任を問われる場合があることに留意が必要です。
これまでにあった数多くの誤接種の実例
や確認チェックリストも掲載されており,
予防接種実施主体ならびに予防接種実施医は接種にあたって上記
手引きは必ず一読して誤接種がないような注意を払う必要があります。
よくある誤接種としては,第 2 期 DT トキソイドの接種量の誤り(正しくは 0.1mL 接種するところ,誤っ
て 5 倍量の 0.5mL 接種してしまった)
,ワクチンの接種間隔の誤り(ポリオワクチン接種後正しくは中 27 日
以上空けなければならないところ,1 週間で麻しん風しん混合ワクチンを接種してしまった)
,期限切れワ
クチンの接種(有効期限を確認せずに接種した)などがあります。
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