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健康西多摩21 ほけんじょだより第36号
健康西多摩21 ほけんじょだより 2016年7月 第36号 東京都西多摩保健所 夏休みの海外旅行で気をつけたい感染症 …2 バーベキューでの食中毒に 注意しましょう ! …4 賢い患者になる一歩 …5 ひきこもりの問題で困っている ご家族へ …6 みんなでなくそう薬物乱用 …7 ご 案 内 …8 ◆ 動物に関するお問い合わせ先 ◆ 秋川地域センターで取り扱う業務 西多摩保健所 8市町村(青梅市、福生市、羽村市、あきる野市、瑞穂町、日の出町、 檜原村、奥多摩町)を管轄しています。 〒198-0042 青梅市東青梅5-19-6 電話0428-22-6141 FAX 0428-23-3987 ホームページ http://www.fukushihoken.metro.tokyo.jp/nisitama/index.html このマークは、目の不自由な方などのための 「音声コード」で、専用の読み上げ装置で読み 取ると、記載内容を音声で聞くことができます。 夏休みの海外旅行で気をつけたい感染症 夏休みに海外旅行の予定はありますか? 海外では日本と気候や 衛生環境が異なることから、様々な感染症に注意が必要です。 ◆ 出発前に確認を ◆ 1 まずは、現地の感染症流行情報をチェック!! ★ 厚生労働省検疫所の「FORTH」 http://www.forth.go.jp/ ★ 外務省海外安全ホームページ http://www.anzen.mofa.go.jp/index.html ★ 外務省「世界の医療事情」 http://www.mofa.go.jp/mofaj/toko/medi/ 2 予防接種は余裕を持って受けられるよう計画的に!! ■ 予防接種で防げる感染症は、あらかじめ予防接種を受け免疫をつけましょう。 その人に必要な予防接種は、旅行地、滞在期間、旅行形態によって異なります。また、予防接種 後に免疫ができるまで数週間かかるものや、数回接種が必要なものもありますので、早めに医療 機関や検疫所等に相談して計画的に受けましょう。 ★ FORTH 「予防接種実施機関の探し方」 http://www.forth.go.jp/useful/vaccination02.html ◆ 旅行中に気をつけよう ◆ 1 体調管理を万全に!! ■ 海外では、時差や気候の違いなど様々なストレスがあることから、身体の抵抗力が落ちて病気 にかかりやすくなります。無理のないスケジュールで、体調管理を万全にしましょう。 2 感染経路と予防のポイント!! ト ポイン 予防の 1 食べ物や水でうつる感染症 A 型・E 型肝炎、コレラ、赤痢、腸チフス、 腸管出血性大腸菌感染症等 消化器系の感染症であり、現地の食べ物(特 に生もの)や水などから感染します。 開発途上国などでは特に注意が必要です。 ●外 出後、トイレの後、食事前にきれいな 水で手を洗う。 ●生水(生水で作られた氷)、生野菜・カッ トフルーツは口にしない。 ●完全に火の通った食べ物を食べる。 2 蚊やマダニ等による感染症 虫に刺されないようにする。 マラリア、デング熱、ジカウイルス感染症(右ページ参照 )、 黄熱、日本脳炎等 蚊、ハエ、ダニ、ノミなどがなかだち をする感染症があります。 ●長袖、長ズボンで肌を出さない服装の工 夫をする。 ●サンダルは素足で履かない。 ●草むらに入らない。 ●虫よけスプレー等を利用する。 3 動物からうつる感染症 動物にむやみに近づかない。 鳥インフルエンザ、狂犬病、 MERS(中東呼吸器症候群) 動物や鳥は様々な病原体を持っている 可能性があります。狂犬病は発 病すると死に至ります。他の病 気も重症化すると危険です。 − 2 − ●鳥インフルエンザ:農場や市場で生きた 鳥に近づかない。死んだ鳥に触れない。 ●狂犬病:犬やキツネ等にかまれない。滞 在場所により事前の予防接種を検討する。 ● MERS(中東呼吸器症候群) :ラクダとの接 触や未殺菌のラクダ乳の摂取はしない。 特に妊婦の方はジカウイルス感染症に注意! ジカウイルス感染症とは、ジカウイルスを持った蚊(ネッタイシマカやヒトスジシマカ) に刺されることで感染する感染症です。 中南米等で流行している地域に加え、フィジー、フィリピン、タイ、ベトナムでは特に蚊 に刺されないように気をつけましょう。 ジカウイルス感染症は一般的に軽症であり、重症化することはとても少ないものです。し かし、妊娠中にジカウイルスに感染すると、胎児に小頭症等の障害を来すことがあることから、 妊婦や妊娠の可能性がある方は、流行地域への渡航を控えたほうがよいとされています。や むを得ない場合は主治医と相談し、蚊に刺されないように万全の対策を取ることが必要です。 また、性交渉による感染リスクも指摘されています。流行地から帰国した 男女は、最低8週間(パートナーが妊娠している場合は妊娠期間中)は性 行為の際にコンドームを使用するか、性行為を控えるようにしましょう。 ◦厚生労働省 ジカウイルス感染症に関する Q & A http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000109899.html ◦厚生労働省検疫所の「FORTH」 渡航時におけるジカ熱への注意について http://www.forth.go.jp/news/2016/01261317.html ◆ 海外旅行から帰ったら ◆ 1 帰国時に症状がある場合 ■ 帰国時に発熱や下痢の症状があるなど体調が悪い時は、空港や港にある検疫所にご相談くださ い。 2 帰国後の体調管理 ■ 帰国後は最低2週間は自分の健康をチェックしてください(発熱・下痢・皮膚の症状・咳等) 。 感染症には潜伏期間(感染から発症するまでの期間)があります。感染症によって潜伏期間は異 なりますが、数日から1週間以上となるものがあり、しばらくしてから具合が悪くなることがあ ります。 3 帰国後に症状が出た場合 ■ 体調がすぐれないときは、医療機関を受診しましょう。事前に電話をして、 海外に出かけていたことをお伝えください。 保健所でも相談ができます。 相談や受診の際には以下のことをお伝えください 旅行した国や地域、滞在期間、旅行中の飲食物、動物との 接触の有無、予防接種歴など − 3 −