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71 - 首都大学東京

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71 - 首都大学東京
’13 年度以降入学者
現代日本経済史
A,B,C区分
経営B
経済B
’09 年~’12 年度入学者
現代日本経済史
A,B,C区分
経営B
経済B
日本経済史Ⅱ
科目種別
’08 年以前入学者
担当教員
山崎志郎
後期
専門教育科目
金曜日
2
単位数
2
2
1時限
【授業方針・テーマ】
現代社会への転換期といわれる 1930 年代から 2000 年前後までの日本の経済発展と経済諸制度の変遷について
理解を深める。「日本経済史」に続いてテキストと資料を使って講義する。
【習得できる知識・能力や授業の目的・到達目標】
20 世紀における産業構造の高度化、産業組織、労使関係、経済政策、経済団体の変容を追いながら、現代日本
経済の組織や諸制度の形成過程を体系的に理解する。さらに、財政危機、構造改革、規制緩和といった現在の日
本経済のさまざまな課題が浮上してきた背景について理解を深める。
【授業計画・内容】
第1~2回
1930 年代重化学工業化と産業組織の変容-市場の組織化-
産業構造の重化学工業化の進展とともに、重化学工業製品市場の組織化が急速に進んだこと、金融機関の巨大
化と系列化などのネットワークが形成されたことなど、市場が組織化されるようすを概観する。
第3~5回
長期不況の時代
1920 年恐慌が発生したメカニズムを解説し、その際の金融機関救済や関東大震災時の前後処理の問題点を指摘
し、1927 年金融恐慌に至る過程を説明する。さらに昭和恐慌に至る経緯を説明する。
第6~7回
昭和恐慌と経済政策の現代化
恐慌回復期の諸政策には 1970 年代頃まで継続された現代経済政策の原型が見られた。積極的財政・金融、組
織化を進める産業組織政策などについて、その後の変容にも触れながら解説する。
第8~10回
戦時・戦後統制経済の運営メカニズム
世界経済との関係を次第に切り離されながら、経済総動員体制が構築される経緯を概観し、原材料資料、製品
市場、金融市場、労働市場の組織化・計画化を進めたことを解説する。さらに復興のために統制経済が継続した
ことを説明する。
第11~12回
戦後高度経済成長と経済政策体系
安定した世界経済秩序の下で、時代状況に応じた税制・金融政策、産業支援措置が取られ、高度成長が進展し
たことを、さまざまな視点から概観する。
第13~15回
国際調整と構造改革の幕開け
ニクソン・ショック、オイル・ショックを経て低成長期に移行するとともに、ハイテク高付加価値産業へのシ
フトと構造改革が成長を支える時代となったことを概観する。最終回は試験と解説。
【自宅学習】
テキストの範囲を指定して 5 回程度の小テストを実施するので、熟読の上、臨む必要があります。また、毎回
の講義で配布する資料には演習問題が載っているので、期末試験に向けて、答案練習をしておくことが必要です。
テキスト・参考書等
テキスト:山崎志郎『日本経済史』放送大学教育振興会
講義時間内に実施する小テストと、学期末試験によって評価します。小テストでは、講
成績評価方法
義とテキストの基本的理解を確認し、期末試験では重要事項の説明に加えて、歴史的転
換に関する総合的、論理的説明力を問います。
特記事項
テキストの入手方法については、講義の際に説明します。
- 71 -
’13 年度以降入学者
公共経済学
A,B,C区分
経営B
経済B
公共経済学Ⅰ
A,B,C区分
経営B
経済B
経営学特殊講義(公共経済学)
科目種別
’09 年~’12 年度入学者
’08 年以前入学者
担当教員
加藤 晋
後期
専門教育科目
水曜日
2
単位数
2
2
3時限
【授業方針・テーマ】
この講義では、「公共経済学」の分野を幅広く説明する。どのような課税方法が望ましいのか、政府は独占企
業をどのように規制すべきか、平等な社会にするにはどのような再分配をすべきかなどを扱い、経済における政
府の役割について説明していく。
【習得できる知識・能力や授業の目的・到達目標】
ミクロ経済学の基礎的教育では、政府の積極的な役割についてはあまり触れられませんが、現実においては政
府か重要な役割を果たしています。政府の役割と機能について理解を深めることで、より現実の経済を自分なり
に考える力を身につけることを目標とする。
【授業計画・内容】
第1回
公共経済学の射程と目的
第2回
消費者行動と課税
第3回
市場経済の効率性
第4回
独占と規制
第 5~9 回
外部性と公共財
第 10~12 回
財政と社会保障
第 13・14 回
再分配問題
第 15 回 まとめ
【自宅学習】
予習としてテキストの該当箇所を予め読んでおくこと
復習のために演習問題を指示するのでそれらを解くこと
テキスト・参考書等
テキスト:林正義・小川光・別所俊一郎「公共経済学」有斐閣
成績評価方法
テストによる
特記事項
ミクロ経済学を受講し単位を取得していることが望ましい
- 72 -
’13 年度以降入学者
コーポレートファイナンス
A,B,C区分
経営B
経済B
企業金融論
A,B,C区分
経営B
経済B
コーポレートファイナンス
科目種別
’09 年~’12 年度入学者
’08 年以前入学者
担当教員
芝田隆志
後期
2
単位数
専門教育科目
水曜日
2
2
1時限
【授業方針・テーマ】
本講義では、企業金融論(コーポレートファイナンス)の基礎的な事項について概説する。
【習得できる知識・能力や授業の目的・到達目標】
ファイナンス理論は、投資家からの観点から考察する「証券投資論」、企業家からの観点から考察する「企業
金融論(コーポレートファイナンス)」に大別される。本講義の目的は、後者の立場からファイナンス理論につい
て概説することにある。本講義を通じて、企業の投資決定問題、資金調達問題などの企業金融論(コーポレート
ファイナンス)の基本的な事項について習得する。なお、本講義では、公務員、公認会計士、中小企業診断士、
証券アナリストなどの試験で出題された企業金融論に関する問題を解けるようになることを到達目標とする。
【授業計画・内容】
講義の具体的な内容は下記の通りである。
第1回
イントロダクション (企業金融論とは、金融(ファイナンス)論の最近の動向)
第2回
金融市場の機能と企業金融
(金融市場の機能、資本市場の存在意義、不確実性とリスク、金融システムの特徴、資本コスト)
第 3,4 回
確実性下での現在価値と将来価値 (時間価値、現在価値、将来価値)
第 5,6 回
不確実性下での現在価値と将来価値
(現在価値、将来価値、リスクプレミアム、伝統的経済学の考え方、金融工学の考え方)
第7回
リスクとリターン (ハイリスクハイリターン、リスク分散化)
第 8,9 回
企業の資本コスト (WACC、レバレッジ、CAPM、ベータ)
第 10,11 回 企業の資金調達、最適資本構成 (モジリアーニ・ミラーの定理、無裁定取引、節税効果と倒産費用)
第 12,13 回 配当利益還元政策 (MM の無関連命題、配当政策、自社株買い)
第 14 回
コーポレートガバナンス (所有と経営の分離、ガバナンスシステム、ガバナンスと企業業績)
第 15 回
試験
【自宅学習】
講義において配布する練習問題を自宅学習すること。また、宿題を 3 回程度課す。さらに、本講義では、練習
問題や宿題において企業の財務指標の推定などの EXCEL 演習を取り入れる。EXCEL の基本操作については各自で
自宅学習しておくこと。
テキストは指定しない。参考書として、
テキスト・参考書等
(1)相田洋他、マネー革命 1、2、3、NHK 出版
(2)NHK 取材版、マネー資本主義、NHK 出版
他の文献は講義の中で適宜紹介する。
成績評価方法
試験と宿題による総合評価。期末試験 70%、宿題演習 30%
特記事項
- 73 -
’13 年度以降入学者
あ
あ
A,B,C区分
-
-
’09 年~’12 年度入学者
あ
あ
A,B,C区分
-
-
’08 年以前入学者
経営学特殊講義(国際金融)
担当教員
根本忠宣
科目種別
通年
-
単位数
専門教育科目
水曜日
-
4
4時限
【授業方針・テーマ】
グローバルな金融・経済活動の意味を理解するための基礎理論の修得を目指します。具体的には、外国為替取引や国際マ
ネーフローの実態とそのメカニズムを把握し、金融のグローバル化がもたらすリスクとは何かを明らかにします。また、最
終的には国際金融システムの安定化という視点から求められる政策的な課題について検討します。
【習得できる知識・能力や授業の目的・到達目標】
国際金融において繰り広げられる取引の仕組みを知るとともに、その帰結を理論的に説明するための基礎知識を身つける。
【授業計画・内容】
【前
期】
第1回
国際金融の分析対象と理解に必要な知識
第11回 為替レート制度の選択と金融・財政政策の有効性①
第2回
国際収支統計表からみたグローバル経済の実態
第12回 為替レート制度の選択と金融・財政政策の有効性②
第3回
外国為替取引の仕組みと国際通貨の役割
第13回 国際金融取引におけるリスクの発生と管理手法①
第4回
為替レートと為替レート制度
第14回 国際金融取引におけるリスクの発生と管理手法②
第5回
為替レートの決定要因
第15回 期末試験
第6回
為替レート決定の理論的解釈①
第7回
為替レート決定の理論的解釈②
第8回
為替レート変動の企業行動に与える影響
第9回
為替レートの経常収支に与える影響
第10回
為替介入の仕組みと有効性
【後
期】
第1回
地域統合とは何か
第12回 基軸通貨の変遷
第2回
EUの歴史的変遷と制度
第13回 基軸通貨ドル体制の行方
第3回
通貨統合の理論分析
第14回 グローバル資本主義における経済格差
第4回
ユーロの生成プロセスと経済的意義
第15回 開発途上国における金融問題
第5回
一元的金融政策と金融システムの統合
第6回
ギリシャ危機にみるEUの構造問題
第7回
アジア経済圏と共通通貨導入の可能性
第8回
金融危機・通貨危機の歴史
第9回
金融危機・通貨危機の理論的解釈
第10回
サブプライム金融危機の発生メカニズム
第11回
サブプライム金融危機に学ぶグローバル資本主義への対応
【自宅学習】
テキスト・参考書等
成績評価方法
レジメ、資料を適宜配布します。参考資料については、レジメのなかで紹介しています。
期末試験(前期)
:50%
小テスト(後期、授業中に実施)
:20%
レポート(後期)
:30%
国際金融あるいは国際金融システムを展望していくうえで必要な視点は何かを経済学の分野に限
特記事項
定することなく講義するつもりです。その意味で、経済学以外の分野についての関連図書あるい
は論文等を併せて読んでもらうことになります。
- 74 -
’13 年度以降入学者
国際金融論
A,B,C区分
経営B
経済B
’09 年~’12 年度入学者
国際金融Ⅰ
A,B,C区分
経営B
経済B
科目種別
あ
あ
’08 年以前入学者
あ
担当教員
根本忠宣
あ
前期
水曜日
2
単位数
2
-
4時限
【授業方針・テーマ】
グローバルな金融・経済活動の意味を理解するための基礎理論の修得を目指します。具体的には、外国為替取引や国際マ
ネーフローの実態とそのメカニズムを把握し、金融のグローバル化がもたらすリスクとは何かを明らかにします。また、最
終的には国際金融システムの安定化という視点から求められる政策的な課題について検討します。
【習得できる知識・能力や授業の目的・到達目標】
国際金融において繰り広げられる取引の仕組みを知るとともに、その帰結を理論的に説明するための基礎知識を身つける。
【授業計画・内容】
第1回
国際金融の分析対象と理解に必要な知識
第2回
国際収支統計表からみたグローバル経済の実態
第3回
外国為替取引の仕組みと国際通貨の役割
第4回
為替レートと為替レート制度
第5回
為替レートの決定要因
第6回
為替レート決定の理論的解釈①
第7回
為替レート決定の理論的解釈②
第8回
為替レート変動の企業行動に与える影響
第9回
為替レートの経常収支に与える影響
第10回
為替介入の仕組みと有効性
第11回
為替レート制度の選択と金融・財政政策の有効性①
第12回
為替レート制度の選択と金融・財政政策の有効性②
第13回
国際金融取引におけるリスクの発生と管理手法①
第14回
国際金融取引におけるリスクの発生と管理手法②
第15回
期末試験
【自宅学習】
テキスト・参考書等
成績評価方法
レジメ、資料を適宜配布します。
参考資料については、レジメのなかで紹介しています。
期末試験
70% 小テスト
30%(進捗に合わせて授業内に告知します)
国際金融あるいは国際金融システムを展望していくうえで必要な視点は何かを経済学の分野に限
特記事項
定することなく講義するつもりです。その意味で、経済学以外の分野についての関連図書あるい
は論文等を併せて読んでもらうことになります。
- 75 -
’13 年度以降入学者
経済学コース特別講義(国際金融論2)
A,B,C区分
経営C
経済B
国際金融Ⅱ
A,B,C区分
経営B
経済B
科目種別
あ
あ
’09 年~’12 年度入学者
’08 年以前入学者
あ
担当教員
根本忠宣
あ
後期
水曜日
2
単位数
2
-
4時限
【授業方針・テーマ】
後期では、①グローバル資本主義の展開と地域主義、②金融危機・通貨危機、③ドル問題、④開発途上国の4つの論点に
焦点を当てて、その経済的意義について考えます。
【習得できる知識・能力や授業の目的・到達目標】
国際金融において繰り広げられる現状を把握するとともに、そのメカニズムと今後の対応策について直感だけではなく、
理論的に説明できるようにします。
【授業計画・内容】
第1回
地域統合とは何か
第2回
EUの歴史的変遷と制度
第3回
通貨統合の理論分析
第4回
ユーロ生成プロセスと経済的意義
第5回
一元的金融政策と金融システムの統合
第6回
ギリシャ危機にみるEUの構造問題
第7回
アジア経済圏と共通通貨導入の可能性
第8回
金融危機・通貨危機の歴史
第9回
金融危機・通貨危機の理論的解釈
第10回
サブプライム金融危機の発生メカニズム
第11回
サブプライム金融危機に学ぶグローバル資本主義への対応
第12回
基軸通貨の変遷
第13回
基軸通貨ドル体制の行方
第14回
グローバル資本主義における経済格差
第15回
開発途上国の金融問題
【自宅学習】
テキスト・参考書等
成績評価方法
レジメ、資料を適宜配布します。
参考資料については、レジメのなかで紹介しています。
小テスト(授業中に実施)
:40%
レポート(授業最終日に提出)
:60%
国際金融あるいは国際金融システムを展望していくうえで必要な視点は何かを経済学の分野に限
特記事項
定することなく講義するつもりです。その意味で、経済学以外の分野についての関連図書あるい
は論文等を併せて読んでもらうことになります。
- 76 -
’13 年度以降入学者
国際経営論
A,B,C区分
経営B
経済B
’09 年~’12 年度入学者
国際経営論
A,B,C区分
経営B
経済B
’08 年以前入学者
国際経営論
科目種別
担当教員
森本博行
前期
専門教育科目
水曜日
2
単位数
2
2
3時限
【授業方針・テーマ】
戦後、輸出にはじまった日本企業の国際経営は、70 年代から 90 年代に電機産業や自動車産業の生産移転によ
って本格化し、さらに内需型産業といわれた食品産業やアパレル産業も積極的な国際化を志向しており、日本企
業にとって国際経営の健全性を追求することは重要な経営課題となっている。授業では、日本企業は進出国市場
では現地企業に比べて不利な立場にあるのに、なぜ競争優位に立てるのか、競争優位に立つために何をすべきか、
という点について考察する。
【習得できる知識・能力や授業の目的・到達目標】
グローバルに企業活動を展開する日本企業を事例にして、日本企業特有の日本的経営システムの移転、多国籍
企業としての日本企業の国際戦略の特徴について学習する。また、日本で活動する外資系多国籍企業の経営につ
いても触れる。
将来、企業において、国際経営戦略や国際経営管理業務に就くことをめざす人にとって、必要な基本知識を習
得できる。
【授業計画・内容】
(1)
オリエンテーション:国際経営論で求められていること
(2)
国境を越えた経営を促す動機
(3)
多国籍企業としての日本企業
(4)
国際化の理念と国際経営戦略
(5)
国際マーケティング
(6)
発展途上国の産業政策と日本企業の対応
(7)
海外生産と日本的生産システムの移転
(8)
グローバル・サプライチェーン・マネジメント
(9)
国際経営組織と海外子会社の所有政策
(10) 技術移転と研究開発の国際化
(11) 国際戦略提携
(12) 多国籍企業の日本経営
(13) 日本企業の異文化経営1(日本的経営の移転と課題)
(14) 日本企業の異文化経営2(日本的経営の移転と課題)
(15) 日本企業の経営課題
【自宅学習】
・授業で提示された課題について、配布されたレジメやパワーポイン資料を閲覧して検討し、レポートとしてま
とめ、提出しなければならない。
テキスト・参考書等
成績評価方法
特記事項
テキスト:吉原英樹『国際経営(第3版)』有斐閣
参考書:浅川和宏『グローバル経営入門』日本経済新聞社
授業への出席を重視し、期末試験の結果と合わせて総合的に評価する。
授業で使用したパワーポイント資料は、Scubic のWEBサイト
(http://gsb-tmu.keinet.ne.jp/)
- 77 -
からダウンロードできます。
’13 年度以降入学者
財政学
A,B,C区分
経営B
経済B
’09 年~’12 年度入学者
財政Ⅰ
A,B,C区分
経営B
経済A
経営特殊講義(財政学)
科目種別
’08 年以前入学者
担当教員
金子 憲
前期
2
単位数
専門教育科目
月曜日
2
2
3時限
【授業方針・テーマ】
この講義では、財政学の理論を概説した上で、現在の日本が直面している様々な政策課題に焦点をあてながら、
国や地方公共団体などの公共部門が果たす役割を、理論面・制度面・政策面から分析を行う。
【習得できる知識・能力や授業の目的・到達目標】
財政の役割とその仕組みに関する理解を深めるとともに、政策論に必要な分析手法を重点的に修得することに
よって、今後の日本の政治・経済・財政全般に関する幅広い視野と政策形成に資する能力を身に付けることを目
標とする。
【授業計画・内容】
第1回 「財政の3機能」
(1)資源配分機能:公共財(サミュエルソンの公式)、外部性(ピグー的政策)
第2回 「財政の3機能」
(2)所得再分配機能:格差社会の問題、負の所得税(Negative income tax)
第3回 「財政の3機能」
(3)景気安定化機能:財政のマクロ経済分析
第4回 「財政の現状」(1)一般会計歳入・歳出構造、財政赤字の国際比較
第5回 「財政の現状」(2)財政の持続可能性分析、プライマリー・バランス、ドーマーの定理
第6回 「財政の現状」(3)財政政策の有効性をめぐる議論、ブキャナン=ワグナーの「公共選択論」
第7回 「予算・財政制度」
(1)予算編成・執行・決算など日本の予算・財政制度
第8回 「予算・財政制度」
(2)予算編成過程における政策決定プロセスと政策評価
第9回 「財政投融資」:「第2の予算」としての役割、政策コスト分析
第 10 回「租税理論」
(1)租税原則、国の税制、地方の税制
第 11 回「租税理論」
(2)課税のミクロ経済分析:従量税と従価税、租税の転嫁と帰着
第 12 回「地方財政」
(1)国と地方の財政関係、政府間財政における「ソフトな予算制約」
第 13 回「地方財政」
(2)オーツ「分権化定理」
、ティブー仮説「足による投票」、ヤードスティック競争
第 14 回「国際マクロ経済学」
:オープン・エコノミーの IS-LM モデル
第 15 回「マクロ経済成長理論」:ハロッド=ドーマーの成長理論、新古典派成長モデル(ソロー・モデル)
【自宅学習】
各学習項目に対する積極的な取り組みと、相応の自宅学習を期待する。
テキスト・参考書等
講義の際、適宜紹介する。
必要に応じてレジュメ等を配布する。
成績評価方法
出席状況と定期試験の結果を基に総合的に評価する。
特記事項
ミクロ経済学、マクロ経済学の理論については、初学者も理解できるように解説する。
- 78 -
’13 年度以降入学者
財務会計論
A,B,C区分
経営A
経済B
’09 年~’12 年度入学者
財務会計論
A,B,C区分
経営B
経済B
’08 年以前入学者
財務会計論
科目種別
担当教員
浅野敬志
前期
専門教育科目
木曜日
2
単位数
2
2
2時限
【授業方針・テーマ】
会計には企業の実態を映す鏡の役割があります。だからこそ、国際的に認められたルール(会計基準)に従って、で
きるだけ客観的に企業の実態を数字に映し出す必要があります。本講義では、その会計ルールを学ぶと同時に、1 枚の資
料(現代会計に関する短評)を配布し、現代会計に対する見解を読み解きます。できれば短評で示された見解を批判的
に示すことで、現代の会計を多面的に検討したいと思っています。
【習得できる知識・能力や授業の目的・到達目標】
簿記の知識を、検定試験に合格するためのテクニックとしてのみ身に付けている人が多いようです。それでは、社会
に出た時に、会計の知識を活かして即戦力として働くことは困難です。本講義では、簿記の知識を実社会で役立つもの
に変換するために、より実践的に会計を学習します。そのような「生きた会計」を十分に理解できれば、新聞などに掲
載される企業の決算情報を読めるようになるだけでなく、企業のダイナミックな活動を数字で客観的に捉えることがで
きるようになるはずです。
【授業計画・内容】
第 1 回 オリエンテーション
第 2 回 「企業会計原則」が出てこないわけ
第 3 回 銀行の信用収縮と時価会計の見直し
第 4 回 企業会計の国際化と法人税制のあり方
第 5 回 「日本版ロードマップ」案の課題
第 6 回 後入先出し法が廃止されるわけ
第 7 回 時価会計見直し論の再燃
第 8 回 変わる財務諸表の様式
第 9 回 「公正な会計慣行」が争われる
第 10 回 負ののれんの正体と会計処理
第 11 回 金融商品会計基準の改正案をどう見る
第 12 回 現代会計の変容をどう見る
第 13 回 「金融・開示・取引法」優位の現代会計
第 14 回 まとめ
第 15 回 単位認定試験
【自宅学習】
予習より復習が大事です。講義資料を参考に、現代会計に対する一つの見解を確認するとともに、それとは異なる自
分の見解を検討することで、現代会計を多面的に捉えてほしいと思っています。
テキスト:なし
テキスト・参考書等
*毎回レジュメを用意します。S-Cubic からレジュメをダウンロードし、授業に臨んでください。
参考書:『変わる会計、変わる日本経済』(石川純治、日本評論社)
成績評価方法
出席状況、課題、単位認定試験の成績によって総合的に評価します。
特記事項
後期に開講される「財務諸表論」も併せて履修することが望ましいです。
- 79 -
’13 年度以降入学者
財務諸表論
A,B,C区分
経営B
経済B
’09 年~’12 年度入学者
財務諸表論
A,B,C区分
経営B
経済B
経営学特殊講義(財務諸表論)
科目種別
浅野敬志
水曜日
’08 年以前入学者
担当教員
後期
専門教育科目
2
単位数
2
2
2時限
【授業方針・テーマ】
ROE、ROA、EVA などの財務指標は、世界共通の会計言語です。これらの指標は、投資家だけでなく経営者にとっても有
効な指標です。具体的には、企業は適切な財務指標を目標に掲げることで、自社の向かうべき道筋を明らかにできるし、
投資家にとっても企業が何を目標としているのか、目標水準は妥当なのか、その実現によって本当に企業価値が向上す
るのかを、具体的に検証することが可能となります。本講義では経営分析の手法についての理解を深めるだけでなく、
財務指標を経営者と投資家の両視点から検討します。
【習得できる知識・能力や授業の目的・到達目標】
簿記の知識を、検定試験に合格するためのテクニックとしてのみ身に付けている人が多いようです。それでは、社会
に出た時に、会計の知識を活かして即戦力として働くことは難しいと思います。本講義では、簿記の知識を実社会で役
立つものに変換するために、より実践的に会計を学習します。そのような「生きた会計」を十分に理解できれば、新聞
などに掲載される企業の決算情報を読めるようになるだけでなく、企業のダイナミックな活動を数字で客観的に捉える
ことができるようになるはずです。
【授業計画・内容】
第 1 回:企業価値を創造する会計戦略(オリエンテーション)
第 2 回:成長性の分析
第 3 回:収益性の分析
第 4 回:安全性の分析
第 5 回:ROE の使用方法(武田薬品工業のケース)
第 6 回:ROA の使用方法(ウォルマート・ストアの使用方法)
第 7 回:売上高営業利益率の使用方法(日産自動車のケース)
第 8 回:EBITDA の使用方法(NTT ドコモのケース)
第 9 回:フリーキャッシュフローのケース(アマゾン・ドットコムのケース)
第 10 回:株主資本比率の使用方法(東急電鉄のケース)
第 11 回:売上高成長率の使用方法(GE のケース)
第 12 回:EPS 成長率の使用方法(花王のケース)
第 13 回:EVA の使用方法(パナソニックのケース)
第 14 回:会計指標の選択とポートフォリオ(まとめ)
第 15 回:単位認定試験
【自宅学習】
予習よりも復習が大事です。授業内容を復習するだけでなく、ケースで取り上げた企業の IR サイト(投資家情報)を
チェックし、財務指標が企業経営にどのように活用されているのかを自分の目で確認してください。
テキスト:なし
テキスト・参考書等
*毎回レジュメを用意します。S-Cubic からレジュメをダウンロードし、授業に臨んでください。
参考書:『会計指標入門』(大津広一著、ダイヤモンド社)
成績評価方法
出席状況、課題、単位認定試験の成績によって総合的に評価します。
特記事項
特にありません。
- 80 -
’13 年度以降入学者
’09 年~’12 年度入学者
財務戦略論
A,B,C区分
経営A
経済B
経営学コース特別講義(財務戦略論)
A,B,C区分
経営B
経済C
経営学特殊講義(財務戦略論)
科目種別
’08 年以前入学者
担当教員
松田千恵子
後期
専門教育科目
火曜日
2
単位数
2
2
3時限
【授業方針・テーマ】
昨今の企業を巡る環境変化に伴い、自社の競争優位を確立し、経営戦略を明確にすることの重要性は急速に増
しています。本講義では、そのための考え方を、実例なども豊富に踏まえながら取り扱います。また、経営組織
や財務戦略など、隣接する諸領域との関連についても触れていきます。
【習得できる知識・能力や授業の目的・到達目標】
本講義においては、戦略的な考え方を的確に身につけ、経営戦略における基本的なフレームワークを習得する
ことを目指します。現実の世界で具体的な企業が取る行動、例えば新聞記事などで報道される内容を、理論を用
いて分析・理解できるようになることが目標です。
【授業計画・内容】
1.
企業を巡る環境変化と財務戦略の重要性
2.
コーポレートファイナンスの要諦(1)-企業に対する期待収益率とその実現
3.
コーポレートファイナンスの要諦(2)-最適資本構成と信用リスク
4.
コーポレートファイナンスの要諦(3)-現在価値の考え方
5.
企業価値の評価と向上(1)-企業価値評価手法の実践
6.
企業価値の評価と向上(2)-キャッシュフロー生成能力の向上
7.
財務分析とキャッシュフロープロジェクション
8.
全社戦略とポートフォリオマネジメント
9.
新規事業戦略と M&A の活用
10. 投資と財務の意思決定
11. 企業経営と資本市場(1)-資本政策・株主対策
12. 企業経営と資本市場(2)-金融機関・社債と格付
13. 企業経営と資本市場(3)-新しい投融資形態・事業再生マネジメント
14. 財務戦略と企業統治・情報開示・企業の社会的責任
15. 期末試験
【自宅学習】
講義中に挙げられる参考図書について次回の講義までに目を通す、指定された課題について事前に考えたうえ
で講義に臨む、といったことを自宅学習で行うことが望ましいと考えられます。
テキスト・参考書等
成績評価方法
特記事項
パワーポイント資料を各回配付します。
その他テキストがある場合は期初に、参考書は講義中に適宜指示します。
試験結果により評価します。
講義への積極的な参加度や出席状況等を確認する可能性があります。
講義中に使用したパワーポイント資料は、ダウンロード可能です。
また、質問は講義終了後もしくはメールにて随時受け付けます。
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’13 年度以降入学者
産業組織論
A,B,C区分
経営B
経済B
’09 年~’12 年度入学者
産業組織論
A,B,C区分
経営B
経済B
経営学特殊講義(産業組織論Ⅰ)
科目種別
’08 年以前入学者
担当教員
海老名剛
前期
2
単位数
専門教育科目
金曜日
2
2
1時限
【授業方針・テーマ】
この講義では、産業組織論に関する標準的な理論について学習する。産業組織論とは、ミクロ経済学を応用し
た学問であり、対象とする産業について、その参加者(企業、消費者、政府)の行動を分析・評価し、公共政策
への理論的・実証的な基礎を与えることを目指す学問である。
【習得できる知識・能力や授業の目的・到達目標】
具体的な目的は、(1) 海外および日本の産業構造、企業行動、産業政策に対して理論的に分析する手法を身に
つけること、また、(2) ニュース、新聞、雑誌などで報じられる記事に対してミクロ経済学の視点から分析し、
自分の言葉で説明できるようになること、である。特に、下記のトピックス(講義計画を参照)に関する知識を
習得する。その際、企業は戦略的にどのような行動を選択するのか、また、その結果、社会厚生にどのような影
響を及ぼすかについて考察する。そのうえで、独占禁止法や知的財産法といった諸政策が、各産業に与える影響
について分析し、望ましい産業政策について理解することを到達目標とする。
【授業計画・内容】
講義の導入時には、ミクロ経済学とゲーム理論について解説する。これらの知識を基に、独占市場、寡占市場
の基本的な考え方について理解したうえで、具体的な各トピックに関する学習を進める。
【講義計画】: 1. 産業組織論の基本概念 2. ミクロ経済学の復習(完全競争市場) 3. 独占市場 4. ゲーム理論
の基礎
5. 寡占市場(1)(クールノー競争) 6. 寡占市場(2)(ベルトラン競争) 7. 参入阻止とコミットメン
ト 8. 価格差別 9. 製品差別化 10. 広告 11. 研究開発と特許 12. カルテルと暗黙の協調 13. 合併 14. 垂直
的取引
第 1 回目の講義時に、ガイダンスを行う。また、中間試験が 1 回分加わる。
【自宅学習】
予習は必ずしも必要ではない。しかし、講義内容を理解するためには、復習に相応の時間を割くことを求める。
特に、講義では理論のエッセンスのみを解説するため、より深い理解をするためには、演習問題を解くことが必
要となる。また履修に際しては、ミクロ経済学、およびゲーム理論入門を受講している(または、同時に受講す
る)こと、微分等の簡単な演算を行えることが望ましい。講義の導入時に解説するため、必ずしもこれらの講義
を履修している必要はないが、この場合、個人の理解度に応じて、ある程度の予習が必要となる。その際には、
講義中に別途、参考書や学習法についてアナウンスを行う。
テキスト:「新しい産業組織論」、小田切宏之(著)、有斐閣
テキスト・参考書等
参考書:「競争政策論-独占禁止法事例とともに学ぶ産業組織論」、小田切宏之(著)、
日本評論社、“Industrial Organization”、Oz Shy、Oxford University Press
成績評価方法
特記事項
中間試験(40%)と期末試験(60%)の結果により、評価を行う。
講義は原則として、上記の講義計画に沿って進めるが、進捗状況や受講生の理解度に応
じて、内容や進度を調整する。
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’13 年度以降入学者
数理計画
A,B,C区分
経営B
経済B
’09 年~’12 年度入学者
経営数理Ⅰ
A,B,C区分
経営B
経済B
’08 年以前入学者
経営数理Ⅰ
科目種別
担当教員
中塚利直
前期
2
単位数
専門教育科目
木曜日
2
2
2時限
【授業方針・テーマ】
「経営数理I」と「経営数理II」を通して、確率とその経営への応用を学ぶ。前期の「経営数理I」では主
に確率を学ぶ。内容は確率論の歴史を通じて、確率がどのように概念形成されてきたかを学ぶ。今では確率と言
えば数学になっているが、講義ではその概念をもっと広く捉えたい。よって数学をほとんど使わない授業日も数
回ある。確率論形成における様々な人物に興味をもってほしい。
数学を使う場合も、確率が誕生してきた背景を考える。ただし、他の授業や後期の授業でも役立つように、若
干の確率計算を訓練する。
確率は、曖昧なもの、判断しづらいものの処理の一方法である。現代の確率論はそれを、厳格な数学で表現す
る。この対比の面白さを講義では表現したい。
【習得できる知識・能力や授業の目的・到達目標】
比較的簡単な確率演算ができるようにして、確率になれる。次に確率概念を知る。特に歴史的背景を知る。数
学的確率論については、集合論であるから本来は大変易しい。しかし易しいものを、理解するのは難しい。まず
単純なことを単純に感じることが第一歩。第二歩は単純なことを文章で表すことである。
【授業計画・内容】
小冊子を用意しているので、以下の特記事項に書かれているホームページから引き出してください。できない
人は第一回目の授業時間に渡します。講義はこれに従って行う。
講義内容
1回目、ギリシャの蓋然論、
2回目、トマス・アクィナスの蓋然論
3回目、パスカルと Probabilism
4、5回目、パスカルと賭け事
6回目、組み合わせによる簡単な確率計算
7回目、ド・モアブルとベルヌーイ
8回目、トーマス・ベイズの先験分布
9,10回目、連続型分布
11回目、積率
12、13、14回目、確率の基礎概念
15回目、
最終試験、レポート提出
【自宅学習】
古文献も現在はかなり翻訳されているので、図書館等で、講義前あるいは後に読んでいただきたい。最初は全
くわからないかもしれないが、講義を受けたり、数回読み直したりするうちにわかってくる。さらに皆様が数十
年後に読み返す機会があれば、感じることも多いでしょう。
テキスト・参考書等
成績評価方法
特記事項
アリストテレス全集、神学大全、パスカル全集等の確率、あるいは蓋然に関する部分。
拙著「応用のための確率論入門」岩波書店
最終試験とレポート。レポートは私の本について。
http://www.comp.tmu.ac.jp/nakatsuka/Naka1.html
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’13 年度以降入学者
生産物流システム
A,B,C区分
経営B
経済B
経営システム
A,B,C区分
経営B
経済B
経営学特殊講義(経営システム)
科目種別
’09 年~’12 年度入学者
’08 年以前入学者
担当教員
船木謙一
専門教育科目
2
単位数
2
2
夏季集中
【授業方針・テーマ】
製造業における生産・物流システムとはどのようなものか、理論と事例の両面から解説し、部品・材料の調達から、製
造、出荷、販売まで一連の仕組みを理解してもらう。特に、グローバル競争に勝ち抜くためには、生産・物流に関する高度
な意思決定や運営管理が求められ、その実現に数理モデルや IT の活用が必要であることを示す。
【習得できる知識・能力や授業の目的・到達目標】
生産・物流管理の実践の基礎となる知識と手法の習得をめざす。
(1)生産・物流システムの全体像と以下の要素機能の理解
・需要管理
・生産・調達計画
・需給調整・納期管理
・在庫管理
・サプライチェーン設計
(2)生産・物流の計画・管理に必要な手法の習得
・MRP(Manufacturing Resource Planning)
・LP(Linear Programming)による生産計画
・DP(Dynamic Programming)による在庫配置計画
【授業計画・内容】
以下のトピックスについて、講義と演習を交えながら授業を進める。
(1)生産・物流システムの全体像と SCM(Supply Chain Management)
(2)生産管理概論(体系と理論)
(3)基本手法
・MRP(Manufacturing Resource Planning)
・生産計画
・在庫配置計画
(4)事例
・SCM システム
・生産スケジューリング
・サプライチェーン設計
【自宅学習】
藤本隆宏著「生産マネジメント入門 I 」(日本経済新聞社)の第2章、第6章を予め読んでおくこと
テキスト・参考書等
講義資料を配布
成績評価方法
出席状況とレポートによる評価
特記事項
特になし
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’13 年度以降入学者
西洋経済史
A,B,C区分
経営B
経済B
’09 年~’12 年度入学者
西洋経済史
A,B,C区分
経営B
経済B
’08 年以前入学者
都市経済史II
科目種別
担当教員
雨宮昭彦
【授業方針・テーマ】
前期
金曜日
専門教育科目
2
単位数
2
2
2時限
西洋経済史を、新しい研究水準をふまえ、以下の<授業計画・内容>に示すような流れに沿って、工業
化、比較、経済と政治の関わりという視点から講義します。
【習得できる知識・能力や授業の目的・到達目標】 西洋経済史の基礎知識を習得し、工業化・国際比較・経済と政治の関わりを
軸にした経済史の考え方を身につけます。
【授業計画・内容】
1.ヨーロッパでは、18 世紀半ば以降、生産の増加(一人・一経営当たり)、人口増加、産業構造の変化
(農業から工業・サービスへ)、経営の拡大、階層構造の変化、都市化、貿易の発展、地域による生活水準格差の拡大とい
った経済過程が進展しました。この変化は、イギリスに始まり次第にヨーロッパ全体へと拡大していきます。しかし通常「産
業革命」といわれるイギリス自身の変化は、「革命」という言葉の与えるイメージとは異なって実際にはいっそう緩慢な長
期的過程であったことがわかってきました。また、すでに「大航海時代」を経て経済の中心が大西洋に面した北西ヨーロッ
パへと大きくシフトしていたこの時代にまでに、中欧では 17 世紀前半の 30 年戦争などの度重なる戦乱による国土の荒廃と
政治的分裂の中でその経済発展は著しく阻害されてしまったわけで、このような事情は、イギリスの植民地貿易の拡大とと
もに、同国の「産業革命」の重要な歴史的前提といえるでしょう。(第1~5回)
2.(1)1870 年代以降になると、それまでイギリスがリードしたこの過程には注目すべき変化が生まれます。1870 年か
ら 1913 年までの国内総生産(GDP)の増加ではドイツが筆頭の位置につき、この期間の工業生産の成長率(年)ではロシアと
ドイツが他のヨーロッパ諸国を大きく引き離していきます。貿易の拡大により各国の経済的相互依存度が高まり経済のグロ
ーバル化が進むこの時期は、景気が長期の不況から好況へと転じていったこと、この時期に初めて国際化していく金本位制
の国内経済政策に対する制約にもかかわらずヨーロッパ後発諸国の工業化が急速に進んだこと、その際には銀行や国家が大
きな役割を果たしたことは注目に値します。人口増加は人々の生活水準の低下を伴うというマルサスの命題に反して、工業
化は、人口増加と一人あたりの所得の増加との両立を可能にしていきます。ドイツでは、後に「ライン資本主義」ともいわ
れる、英米型の市場経済とは異なる独自な市場経済の原型がこの時期に形成されました。第一次世界大戦はこうした工業化
を中断しました。(第6~8回)
(2)ロシア革命、戦時債務(米と英仏との間)・賠償(英仏と独との間)による国際協調の衰退、ハイパーインフレー
ション、新産業の発展の遅延と経済成長の脆弱性、大量失業、大恐慌、そしてナチズムの台頭と第二次世界大戦――これら
1920 年代から 30 年代へと続く一連の災禍は、第一次世界大戦とそれによって引き起こされた激しい政治的・社会的・経済的
混乱に起因しています。こうしたなかでヨーロッパ資本主義諸国の間には、市場経済を再建する国家介入の、対抗する二つ
のあり方(ケインズ的、新自由主義的)が登場してきます。(第9~12回)
(3)第二次世界大戦後は、最初、国際的経済関係の再建が模索されますが、1950 年代からは世界経済は資本主義と社会
主義という異なった経済体制からなる東西二つの陣営へと分断され、西ヨーロッパは西側陣営に属すると共に、それ自身の
地域統合を追及していくことになります。そうしたなかで東西ヨーロッパは 50・60 年代の急速な経済成長からその後の成長
の減速へという共通の過程を経験します。その後は、新自由主義の台頭(70 年代末以後)、社会主義経済圏の崩壊(80 年代
末)、世界各地での通貨危機の発生(90 年代末から)、グローバリゼーションと並行した 90 年代末以降の欧州統合の進展(通
貨統合と東欧への拡大)を経て、今日のユーロ危機という状況の中、ヨーロッパ諸国は通貨システムと市場経済のあり方(資
本主義の多様性)をめぐり模索を続けています。(第13~15回)
【自宅学習】 プリントと参考文献による復習
テキスト・参考書等
テキスト・参考文献は授業の際に指示します。
成績評価方法
期末試験
特記事項
この科目は、他の科目の履修を前提することなく、履修することができます。
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’13 年度以降入学者
専門書講読
A,B,C区分
経営B
経済B
’09 年~’12 年度入学者
専門書講読
A,B,C区分
経営B
経済B
経営学特殊講義(専門書講読)
科目種別
’08 年以前入学者
担当教員
高橋由香里
後期
専門教育科目
月曜日
2
単位数
2
2
5時限
【授業方針・テーマ】
本講義では、米国の大学でも用いられる会計学・財務諸表分析のテキストを輪読し、貸借対照表と損益計算書
の基本的な考え方と簡単な財務諸表分析の視点を学びます。なお、テキストがベースとしている海外の会計処理
と、日本の会計処理に差異がある点については、適宜補足します。
【習得できる知識・能力や授業の目的・到達目標】
会計用語の理解。貸借対照表と損益計算書の基本的な考え方と財務諸表の活用方法の習得。
【授業計画・内容】
Ormiston and Fraser の著書 Understanding Financial Statements を輪読し、貸借対照表や損益計算書などの
財務諸表が作成されるうえでの基本的な考え方と財務諸表の活用方法について学びます。
毎回、受講者全員に指定箇所の要約(日本語)レジュメを作成してもらいます。
本テキストの各章の構成は以下の通りです。
Chapter 1: Financial Statements: An Overview
Chapter 2: The Balance Sheet
Chapter 3: Income Statement and Statement of Stockholders’ Equity
Chapter 4: Statement of Cash Flows
Chapter 5: The Analysis of Financial Statements
各回で読み進める分量は、進捗状況や受講生の関心を考慮しながら検討します。
【自宅学習】
要約レジュメの作成。
テキスト・参考書等
Ormiston, A. M and L. M. Fraser. Understanding Financial Statements. Pearson.
使用する版については初回講義時に指定。
成績評価方法
出席と要約レジュメを総合的に評価します。
特記事項
事前知識は問いません。
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’13 年度以降入学者
専門書講読
A,B,C区分
経営B
経済B
’09 年~’12 年度入学者
専門書講読
A,B,C区分
経営B
経済B
経営学特殊講義(専門書講読)
科目種別
’08 年以前入学者
担当教員
平山 勉
後期
2
単位数
専門教育科目
月曜日
2
2
4時限
【授業方針・テーマ】
企業経営の歴史における重要な出来事・展開について文献から、いくつかの章をピックアップして読んでいき
ます。参加者は各章を担当して文献の内容をまとめ、関連する情報を調べて解説します。また、担当者以外も疑
問点を持ち寄り、全員でビジネス・ヒストリーのトピックについて議論します。これらを通して読解・発表・議
論のスキルを磨くとともに、企業経営の歴史の学習から現代企業とのつながりを実感する機会としたいと思いま
す。
【習得できる知識・能力や授業の目的・到達目標】
ビジネス・ヒストリーを取り扱った専門書の講読を通じて、歴史的な知識を習得することは勿論、その事実を
多角的、相対的に捉える力を養うことが目的となります。歴史的な事実とその変遷を、自らの言葉で説明できる
ようになることがテーマであり、そのための発見能力、思考能力、説明能力、議論する力を身につけることが到
達目標となります。
【授業計画・内容】
第1回
オリエンテーション:本講義の説明と解説担当箇所の決定
第2回
基本事項の説明:資料・文献の探し方、発表や議論への参加の仕方等
第 3 回‐第 14 回
参加者による各章の解説と議論
第 15 回
本講義のまとめ
※対象文献のトピックに関連する論文を取り入れる場合がある。取り入れる文献は、オリエンテーションの際に
告知する。
【自宅学習】
報告者は、文献を精読するとともに、トピックに関連する情報を調べ報告の準備を行う。
他の参加者は、文献を読み論点・疑問点を抽出し、議論の準備を行う。
テキスト・参考書等
鈴木良隆・大東英祐・武田晴人『ビジネスの歴史』有斐閣アルマ、2004 年。
出席の状況(30%)
成績評価方法
講義への参加姿勢(報告や議論への取組み方)、理解度(50%)
レポート(20%)
特記事項
テキストは各自で購入・ご用意ください。他に取り上げる可能性のある関連論文につい
ては、教員が用意します。
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’13 年度以降入学者
組織行動
A,B,C区分
経営B
経済B
’09 年~’12 年度入学者
組織行動
A,B,C区分
経営B
経済B
経営学特殊講義(組織行動)
科目種別
’08 年以前入学者
担当教員
高尾義明
前期
専門教育科目
木曜日
2
単位数
2
2
1時限
【授業方針・テーマ】
組織行動論はミクロ組織論と呼ばれることもあるように、微視(ミクロ)的な視座から組織を捉える。組織を構
成しているのは組織メンバー一人一人の行動であるが、その行動の背景はきわめて複雑であり、その説明・予測・
方向付けを行おうとすれば、さまざまな観点からのアプローチが不可欠となる。本講義では、組織行動論の代表
的な概念を理論的に解説するとともに、それらの応用の可能性について検討を行う。
【習得できる知識・能力や授業の目的・到達目標】
本講義で修得できる理論枠組みを、組織における人間行動・集団行動の説明・予測・方向付けに役立てること
ができる。また、組織のメンバーとしてどのように組織とかかわり、ふるまうべきかを内省する手がかりとなる
知識を獲得できる。
【授業計画・内容】
第1回: イントロダクション:組織行動論の対象と沿革
第2回: モチベーション①:内容理論と過程理論の再検討
第3回: モチベーション②:組織的公正と経済的報酬
第4回: 組織コミットメント
第5回: リーダーシップ①:行動科学的リーダーシップ
第6回: リーダーシップ②:リーダーとフォロワーの相互作用アプローチ
第7回: 組織コミュニケーションの基礎
第8回: 組織内のコミュニケーション・ネットワーク
第9回: グループダイナミクス
第 10 回:チーム・マネジメント
第 11 回:職場における学習
第 12 回:組織とキャリア
第 13 回:組織とプロフェッショナル
第 14 回:ダイバシティー・マネジメント
第 15 回:試験
【自宅学習】
毎回指定するリーディング・アサイメントを事前に読み、授業に臨むこと。前回の授業の復習を行う際に受講
生に解説を求めることがあるので、授業の復習にも時間を割くこと。
テキスト・参考書等
成績評価方法
特記事項
テキスト:文献を都度指定する
参考書:二村敏子(編著)『現代ミクロ組織論』有斐閣
期末試験の点数を基礎にしながら、講義への積極的貢献などを加味して総合的に判断す
る。
経営組織論を履修済みであることを前提として授業を進める。
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’13 年度以降入学者
データ解析
A,B,C区分
経営A
経済B
’09 年~’12 年度入学者
データ解析
A,B,C区分
経営A
経済B
経営統計
科目種別
’08 年以前入学者
担当教員
森 治憲
前期
基礎専門科目
金曜日
2
単位数
2
(4)
4時限
【授業方針・テーマ】
経営学系の専門科目には、統計学や最適化の手法など、数学を用いた「分析」を必要とする授業がたくさんあ
ります。こうした手法の考え方を理解し、コンピューターを用いた分析の方法を学習することが、この授業の目
的です。具体的には統計学で学習する基本的な記述統計学の手法、経営科学で学習する最適化問題、そしてシミ
ュレーションに関連した話題を取り上げます。授業では毎回、Microsoft 社の表計算ソフト EXCEL を用いた実習
を行います。
【習得できる知識・能力や授業の目的・到達目標】
基本的なデータ分析の方法と EXCEL の操作法。
【授業計画・内容】
1.
ガイダンス
2.
度数分布表と要約統計量(1)
3.
度数分布表と要約統計量(2)
4.
分割表(1)
5.
分割表(2)
6.
回帰分析(1)
7.
回帰分析(2)
8.
数理計画法(1)
9.
数理計画法(2)
10. シミュレーション(1)
11. シミュレーション(2)
12. ポートフォリオ問題(1)
13. ポートフォリオ問題(2)
14. まとめ
15. 試験・解説
【自宅学習】
授業で学習した内容を習得するには、何よりも復習が大切です。
EXCEL の操作に慣れるためには、実習で行った分析を何度も繰り返す練習が必要です。
テキスト・参考書等
成績評価方法
特記事項
毎回の資料はエスキュービック上にアップロードします。
(参考書)縄田和満「Excel による統計入門」朝倉書店
学期末試験の結果で評価します。
この授業は EXCEL 入門ではないので注意して下さい。EXCEL の基本的な使い方を理解し
ている学生を対象とします。
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’13 年度以降入学者
都市経済史
A,B,C区分
経営B
経済B
’09 年~’12 年度入学者
都市経済史
A,B,C区分
経営B
経済B
都市経済史Ⅰ
科目種別
’08 年以前入学者
担当教員
岩間俊彦
前期
2
単位数
専門教育科目
火曜日
2
2
1時限
【授業方針・テーマ】
現在、私たちの経済や社会は都市を基礎とした制度や活動に大きく依拠しています。この講義では、近代以前
の都市、経済、社会の歴史を学びながら、「現代都市」あるいは現在の「都市化された」経済社会にも通じる問
題とその背景について考えます。講義では、まず、都市や経済の歴史を学ぶ意義・方法だけでなく現代都市にお
ける問題を考察した後に、ヒトや都市の起源とその歴史展開から近代都市以前の経済社会の特徴について学びま
す。
【習得できる知識・能力や授業の目的・到達目標】
・経済、社会、そして都市の起源や展開だけでなく、近代以前における都市と農村の関係や都市を取り巻く経済
社会の特質を学ぶことによって、現代都市を再考察する視点を習得します。
・留学、旅行、そして仕事で世界の都市や過去の遺産を訪問する際に、当該地の歴史・制度・社会を理解するこ
と、また、現地の人びととのコミュニケーションを円滑に進めることへの一助となることを目指しています。
【授業計画・内容】
1
授業の案内(授業に関する資料の配布、計画や成績評価の説明)、都市・経済の歴史の意味について考える
2
経済史・都市史の対象・方法・モデル
3
都市化/都市問題とは何か
4
歴史分析の起点を考える
5
都市の起源と領域帝国
6
古代の帝国
7
ローマ帝国は何故滅んだか
8
中世の所領、農村
ヨーロッパ中世の経済社会の基礎を考える
9
中世の市場と農村
ヨーロッパ中世の経済社会にあらわれた「市場」の意味を考える
歴史的分析の視点と方法を学ぶ
現在の都市問題と過去を相互に参照する
ヒトの誕生と伝播、そして、これらの帰結を考える
インターネットとビールの起源にも通じる都市の誕生とその拡大について考える
ワインが結ぶ古代ギリシアとローマ、古代都市国家から帝国への過程を理解する
「偉大な」帝国の崩壊を理解し中世経済社会への過程を展望する
10
中世の都市とギルド
ヨーロッパ中世に形成された都市の意味を考える
11
中世から近世へ
12
「伝統都市」の形成
13
ヨーロッパの奇跡 1 工業化と経済成長を実現したヨーロッパの「奇跡」を考える
14
ヨーロッパの奇跡 2 ヨーロッパ以外のユーラシアは何故「奇跡」を起こせなかったのか考える
15
講義のまとめ
中世から近世へと移行する経済社会の過程について理解する
古代や中世の都市、現代の都市とも異なる都市の把握方法を考える
【自宅学習】
毎回授業にて課される課題(各回講義のキーワード等の説明)の準備(指定する資料の検索と読解)を行って
ください。また、講義後、講義の要点を整理しながら、関連する参考文献を参照してください。
テキスト・参考書等
成績評価方法
テキストは設定しません。参考書の一覧等は初回の授業にて配布します。
授業での課題(講義開始時のキーワード説明と講義の要約記入、4 割)と学期末試験
(6 割)によります。任意提出の課題レポートも設定します(満点で 2 割の加点)。
・履修時に、(未履修の場合)経済史/経済史概論・日本経済史概論の履修を勧めます。
特記事項
・都市経済史の扱う時期より後の時代については、都市社会史で検討します。
・休講が複数回生じる場合があります。その場合は、補講を行います。
- 90 -
’13 年度以降入学者
’09 年~’12 年度入学者
都市社会史
A,B,C区分
経営B
経済B
経済学コース特別講義(都市社会史)
A,B,C区分
経営C
経済B
経営学特殊講義(都市社会史)
科目種別
’08 年以前入学者
担当教員
岩間俊彦
後期
2
単位数
専門教育科目
火曜日
2
2
2時限
【授業方針・テーマ】
現在、私たちの経済や社会は都市を基礎とした制度や活動に大きく依拠しています。この講義では、近世と近
代の都市、社会、経済の歴史を学びながら、「現代都市」あるいは現在の「都市化された」経済社会にも通じる
問題とその背景について考えます。講義では、主にヨーロッパ(特にイギリス)の近世、近代を対象としながら、
「都市の社会」だけでなく都市社会の重要な背景となる社会、経済、政治、文化の歴史的背景について学びます。
そして、これまで、「現代都市」との比較で批判的にとらえられることの多かった近代産業都市や近代(モダニ
ティ)の意味について再考を試みます。
【習得できる知識・能力や授業の目的・到達目標】
・近世、近代における都市、また、近代の経済、社会、政治、文化の特質を学ぶことによって、現代都市を再考
する視点を習得します。
・留学、旅行、そして仕事で世界の都市や過去の遺産を訪問する際に、当該地の歴史・制度・社会を理解するこ
と、また、現地の人びととのコミュニケーションを円滑に進めることへの一助となることを目指しています。
【授業計画・内容】
1
授業の案内(授業に関する資料の配布、計画や成績評価の説明)
、 都市・社会の歴史の意味について考える
2
近世における人口増加の衝撃
3
都市 vs. 農村
プロト工業化とは何か
4
プロト工業の盛衰
5
消費社会の形成
消費の影響を考える
6
消費社会の形成
7
経済発展・工業化・国家という相互関係
8
産業革命はあったのか、産業革命はどこで起きたのか?
都市化とその背景(人口や他の要因)
民衆文化と公共圏
都市ルネサンス
財政軍事国家論からみた社会経済
9
産業革命と都市化の相互作用関係
10
産業革命はヒトを幸せにしたのか
11
都市化と近代社会
都市の統治の原理を考える
13
都市化と近代社会
都市の暮らし・催し・娯楽
14
近代都市から現代都市へ
15
国際都市、世界都市、グローバル・シティへの変遷を考える
12 都市化と近代社会
都市の制度の核=NGO
郊外化と大量生産・大量消費の広まり
工業の衰退とサービス業の勃興
【自宅学習】
毎回授業にて課される課題(各回講義のキーワード等の説明)の準備(指定する資料の検索と読解)を行って
ください。また、講義後、講義の要点を整理しながら、関連する参考文献を参照してください。
テキスト・参考書等
成績評価方法
テキストは設定しません。参考書の一覧等は初回の授業にて配布します。
授業での課題(講義開始時のキーワード説明と講義の要約記入、4 割)と学期末試験(6
割)によります。任意提出の課題レポートも設定します(満点で 2 割の加点)。
・履修時に、(未履修の場合)経済史/経済史概論・日本経済史概論の履修を勧めます。
特記事項
・都市社会史の扱う時期より前の時代については、都市経済史で検討しています。
・休講が複数回生じる場合があります。その場合は、補講を行います。
- 91 -
’13 年度以降入学者
日本経済史
A,B,C区分
経営B
経済B
’09 年~’12 年度入学者
日本経済史
A,B,C区分
経営B
経済B
日本経済史Ⅰ
科目種別
’08 年以前入学者
担当教員
山崎志郎
前期
専門教育科目
水曜日
2
単位数
2
2
1時限
【授業方針・テーマ】
日本経済史の基礎的な重要事項について、主に幕藩体制の成立から 1920 年代の重工業化の時代について、テキストや資料
を使って講義する。
【習得できる知識・能力や授業の目的・到達目標】
現代日本の経済的諸制度が歴史的に形成される過程を理解する。日本における封建制の成立から動揺・解体や近代的経済
諸制度の移植・定着による工業化と先進国へのキャッチアップの成功要因について講義する。
【授業計画・内容】
第1~2回
幕末の経済発展段階と開港の影響
単婚小家族の農業経営、身分秩序、武士団の都市集住、鎖国制など、幕藩体制の基本骨格が 18 世紀以降次第に解体し、ア
ジアにおいて例外的な工業発展が見られ、さらに海港によって世界市場と結びつくことによって、国内の綿製品市場や、輸
出商品市場に劇的変化が起こったこと、そしてその歴史的意味を解説する。
第3~4回
明治維新-封建的諸制度の解体-
国家的自立を目指す明治政府によって、集権的国家諸制度の構築と封建的諸制度の解体が進められ、伝統的身分的規制が
外された市場経済が本格的に始動したこと、世界市場の圧力のなかで、小商品生産者の多面的発展は困難であったことなど、
近代日本の出発点が抱えた課題を解説する。
第5~6回
殖産興業政策-政府主導から民間支援へ-
明治政府が目指した近代化政策の試行錯誤を政府の財政事情とあわせて概観し、官営方式の失敗の原因を検討する。そし
て政策基調が金融機関の整備と金融手段を通じた民間支援へと推移することを解説する。また政策に協力することで突出し
た成長に成功した財閥の特異な成長についても触れる。
第7~9回
諸産業の発達
1880 年代に始まる本格的な機械工業化について、近代技術を移植した民間および国営の諸産業、在来的技術の基礎の上に
発達した産業、それぞれに概観し、「産業革命」のもたらしたさまざまな影響を説明する。
第10~12回
20世紀初頭の日本経済
近代国家の諸制度を整え、税制・通貨制度の整備、国際競争力の部分的達成など経済諸制度の一応の完成をみた時期の日
本経済特質を、国際分業・植民地帝国・都市と農村などの観点から概観する。
第13~15回
第1次世界大戦のインパクトと日本経済
世界経済における後発国的地位を脱し、産業の高度化のスプリング・ボードとなった、第 1 次体制のインパクトを、その
波及経路に沿って説明し、空前の好景気、長期の金融緩慢、重化学工業化の飛躍的進展を概観する。最終回は試験と解説。
【自宅学習】
テキストの範囲を指定して 5 回程度の小テストを実施するので、熟読の上、臨む必要があります。また、毎回の講義で配
布する資料には演習問題が載っているので、期末試験に向けて、答案練習をしておくことが必要です。
テキスト・参考書等
テキスト:山崎志郎『日本経済史』放送大学教育振興会
講義時間内に実施する小テストと、学期末試験によって評価します。小テストでは、講
成績評価方法
義とテキストの基本的理解を確認し、期末試験では重要事項の説明に加えて、歴史的転
換に関する総合的、論理的説明力を問います。
特記事項
テキストの入手方法については、講義の際に説明します。
- 92 -
’13 年度以降入学者
日本経済論1
A,B,C区分
経営B
経済A
’09 年~’12 年度入学者
日本経済論Ⅰ
A,B,C区分
経営B
経済B
経営学特殊講義(日本経済と経済政策)
科目種別
’08 年以前入学者
担当教員
村田啓子
前期
専門教育科目
月曜日
2
単位数
2
2
4時限
【授業方針・テーマ】
本講義では、基礎的なマクロ経済学の概念や分析手法を用いて、現実の日本経済の動向を理解するとともに、
実施された政策や問題点についても解説することにより、一人一人の学生が、実体経済について自らの問題意識
を持ちつつ主体的に考えていく能力を養うことを目指します。経済をみる上で不可欠の経済指標についても適宜
解説していきます。
【習得できる知識・能力や授業の目的・到達目標】
現代日本経済の現状や問題点及びそれらに関する基本データを理解し批判的に検討・分析するために有用な基
礎力を身につける。
【授業計画・内容】
(下記の内容は現時点で予定しているもので、これらのうち幾つかに重点を置いたり、新たな論点を取り上げる
ことも考えています。)
第1回
概論
第2-3回
国民経済計算からみた日本経済
第4-5回
戦後日本の経済成長とその要因
第6-7回
戦後日本の景気循環
第8-11回
第12-14回
第15回
変化する労働市場
家計の消費と貯蓄行動
試験
【自宅学習】
配布されたレジュメや講義内容、参考書をもとに、予習・復習を行いましょう。
学習が進んだら、レジュメに掲載されている練習問題を解き、講義内容を理解できているか確認しましょう。
テキスト・参考書等
レジュメを配布するほか、参考文献は必要に応じ適宜紹介する。
参考書:小峰隆夫・村田啓子「最新 日本経済入門(第4版)」日本評論社
成績評価方法
期末試験。
特記事項
ミクロ経済学及びマクロ経済学を既に修得していることが望ましい。
- 93 -
’13 年度以降入学者
日本経済論2
A,B,C区分
経営B
経済B
’09 年~’12 年度入学者
日本経済論Ⅱ
A,B,C区分
経営B
経済B
経営学特殊講義(現代日本経済論)
科目種別
’08 年以前入学者
担当教員
村田啓子
後期
専門教育科目
月曜日
2
単位数
2
2
4時限
【授業方針・テーマ】
本講義では、基礎的なマクロ経済学の概念や分析手法を用いて、現実の日本経済の動向を理解するとともに、
実施された政策や問題点についても解説することにより、一人一人の学生が、実体経済について自らの問題意識
を持ちつつ主体的に考えていく能力を養うことを目指します。経済をみる上で不可欠の経済指標についても適宜
解説していきます。
【習得できる知識・能力や授業の目的・到達目標】
現代日本経済の現状や問題点及びそれらに関する基本データを理解し批判的に検討・分析するために有用な基
礎力を身につける。
【授業計画・内容】
(下記の内容は現時点で予定しているもので、これらのうち幾つかに重点を置いたり、新たな論点を取り上げる
ことも考えています。)
第1回
概論
第 2-3 回
設備投資と企業行動の変化
第 4-6 回
物価とデフレーション
第 7-8 回
金融システム
第 9-10 回 金融政策運営の特徴と変化
第 11-12 回 財政の仕組み
第 13 回 財政政策運営の特徴と変化
第 14 回 まとめ
第 15 回 試験
【自宅学習】
配布されたレジュメや講義内容、参考書をもとに、予習・復習を行いましょう。
学習が進んだら、レジュメに掲載されている練習問題を解き、講義内容を理解できているか確認しましょう。
テキスト・参考書等
レジュメを配布するほか、参考文献は必要に応じ適宜紹介する。
参考書:小峰隆夫・村田啓子「最新 日本経済入門(第4版)」日本評論社
成績評価方法
期末試験。
特記事項
ミクロ経済学及びマクロ経済学を既に修得していることが望ましい。
- 94 -
’13 年度以降入学者
ビジネスイノベーション
A,B,C区分
経営B
経済B
’09 年~’12 年度入学者
ビジネスイノベーション
A,B,C区分
経営B
経済B
’08 年以前入学者
ベンチャービジネス論
科目種別
担当教員
高橋勅徳
後期
火曜日
2
単位数
専門教育科目
2
2
2時限
【授業方針・テーマ】
通常、企業家とは、まったく新しいテクノロジーやアイデアのもとで社会変革を主導する、特殊なパーソナリテ
ィの持ち主として語られてきました。確かに、企業家のなかには、もともと特殊な技術やアイデアを有していたり、
格別なバイタリティに溢れる人々がいるかもしれません。しかしながら、そのように企業家を捉えてしまうと、ベ
ンチャー・ビジネスとは、通常のビジネス実践からはまるで乖離した特殊な存在になってしまいます。実際のベン
チャー・ビジネスには、既存のテクノロジーを再利用することもよくありますし、あるいは逆にベンチャー・ビジ
ネスをつうじて新たなテクノロジーを見出すこともあります。また、起業の動機も、しっかり聞いてみると意外な
ほど日常的で素朴な関心に基づいたものがそのほとんどなのです。この科目では、ベンチャー・ビジネスに関する
基本的な考え方を、具体的なケーススタディを検討することを通じて学びます。
【習得できる知識・能力や授業の目的・到達目標】
この講義の到達目標は、企業家研究の基本的な理論的系譜について、先端的な企業の事例を通じて学び、ベンチ
ャー・ビジネスに関するロジカルな分析能力を身につけることにある。特に講義を通じて得られる知識・能力を上
げれば、以下の通りとなる。
①ベンチャー・ビジネスを理解するに当たって必要な、企業家研究の理論的系譜。
②ベンチャー・ビジネスに求められる、事業機会の認知や資源動員先の探索に関するロジカルな考え方。
③ケースディスカッションを通じて得られる、プレゼンテーションおよび対話能力。
【授業計画・内容】
具体的な講義については、以下の通り進める。
① 企業家研究の理論的系譜については、シュムペーターによる企業家論、企業家の心理学的研究、企業家の社会
学的研究(ネットワーク論、文化論)といった古典的研究に加え、制度派組織論や社会運動論を踏まえた近年
の先端的研究までカヴァーした講義を行う(全 8 回)。
(1)ガイダンス (2)シュムペーターの経済発展モデルと企業家精神 (3)企業家の心性 (4)企業家と文化
(5)企業家とネットワーク (6)企業家のエコロジーモデル (7)企業家と正統性 (8)制度的企業家
② のケースディスカッションについては、ケースをもとにディスカッションを実施し、質疑応答を行う(全 5 回)。
(1)IT ベンチャーのビジネスモデル (2)ネット証券会社のビジネスモデル (3)ベンチャー企業と資源動員
(4)医療系ベンチャー企業と正統性 (5)社会企業家による社会的企業の構築
【自宅学習】
受講生は、①の講義に際して、課題図書の精読及び小レポートを作成する。また、②のケースディスカッション
に際して、ケースの熟読および課題の回答に必要な情報探索を行う必要がある。最後に、これらの学習成果を踏ま
えて、単位取得レポートとして、A4 用紙 5 頁程度のケース執筆を課す。
テキスト・参考書等
成績評価方法
とくに指定しない。検討するベンチャー企業のケーススタディについては、Web 上におい
て配布し、場合によっては参考文献を指定する。
ケースディスカッションの実施を、単位取得の前提条件とする。具体的な成績評価につい
ては、出席およびディスカッションへの参加を踏まえた上での総合評価とする。
講義資料配付の Web ページは以下の通り。
特記事項
首都大学東京 高橋勅徳講義関連ブログ
http://takahashitmu.seesaa.net/?1240676112
- 95 -
’13 年度以降入学者
ヒューマン・リソース・マネジメント
A,B,C区分
経営A
経済B
’09 年~’12 年度入学者
ヒューマン・リソース・マネジメント
A,B,C区分
経営B
経済B
’08 年以前入学者
ヒューマン・リソース・マネジメント
科目種別
担当教員
西村孝史
前期
2
単位数
専門教育科目
水曜日
2
2
1時限
【授業方針・テーマ】
ヒューマン・リソース・マネジメントは、大学によっては、人材マネジメント、人事管理論、あるいは労務管
理論などとも呼ばれますが、いずれも経営資源の中でも人に注目をする学問分野です。企業の中で人(従業員)
に働いてもらう、あるいは人がワクワクした気持ちで主体的に働きたいと思うようになるために企業はどのよう
な仕組みを用いているのかを学びます。同時に、派遣労働や新卒採用の動向など最新のトピックスを交えて人事
管理に関する諸問題を扱います。
【習得できる知識・能力や授業の目的・到達目標】
人を動かす仕掛けとして企業がどのような人事施策を用いているのか、なぜそれらの人事施策が機能する(し
ない)のかを考えることで、表層的な知識だけでなく、背後のメカニズムに関する知識を得ます。また、仕事経
験の積み重ねとして得られるキャリアをどのように構築していくのか、社会に出る前にその基礎なる考え方を習
得することを目的とします。
【授業計画・内容】
1 回 イントロダクション/ガイダンス(講義目的・履修上の留意点等)
2 回 人材マネジメントが扱う範囲
3 回 人材マネジメントとは何か
4 回 人材マネジメントを動かす組織構造
5 回 人事制度の基礎:人事の基盤システム
6 回 採用管理-企業の採用方式
7 回 日本的経営の基礎
8 回 評価・処遇:成果主義
9 回 評価・処遇:評価の納得性
10 回 異動・人材育成
11 回 ゲストスピーカー
12 回 キャリア論
13 回
雇用の多様化・ダイバーシティ-非正規労働
14 回
雇用の多様化(2)-高齢者・障がい者雇用・人事部の役割
15 回
試験
【自宅学習】
毎回の授業の復習に時間を割くこと。特に、ただ単に暗記するのではなく、自分のアルバイト経験や部活動の
経験、あるいは身近な大人の人の行動を授業で習った内容でどのように説明できるのかを考えること。
テキスト:特に指定しない
参考書:守島基博(2004)『人材マネジメント入門』 日本経済新聞社.
テキスト・参考書等
今野浩一郎(2009)『人事管理入門 第 2 版』日本経済新聞社.
佐藤博樹、藤村博之、八代充史(2011)『新しい人事労務管理 第 4 版』有斐閣アルマ.
他にも授業中に指示する
成績評価方法
期末試験の点数を基礎にしながら、受講態度などを加味して総合的に判断する。
特記事項
経営学(2013 年度入学生は経営学入門)を履修済みであることが望ましい。
- 96 -
’13 年度以降入学者
ファイナンス入門(基盤科目)
―
’09 年~’12 年度入学者
ファイナンス
A,B,C区分
’08 年以前入学者
証券投資論
科目種別
担当教員
木島正明
後期
2
全学共通科目
経営A
経済B
単位数
専門教育科目
木曜日
2
2
3時限
【授業方針・テーマ】
金融の仕組み、キャッシュフローの評価、投資の評価方法、企業の資金調達方法、リスクとリスクプレミアム、
などを学び、社会人として必要なファイナンスの基礎的知識を習得する。
【習得できる知識・能力や授業の目的・到達目標】
ファイナンスに関する基礎的な知識の習得を目標とする。特に、金融の仕組みやキャッシュフローの評価方法
を学び、日常生活にも役立つ問題をファイナンスの立場から考える。また、投資の評価方法や企業の資金調達方
法、リスクとリスクプレミアムの関係など、社会人として必要なファイ案巣の基礎的知識を習得する。
【授業計画・内容】
講義内容は以下のとおりである。
第1回~第3回:金融の仕組み
金融とは、負債と株式、間接金融、証券市場、など
第4回~第7回:貨幣の時間価値とキャッシュフローの評価
キャッシュフローとは、割引債価格と利回り、割引現在価値、投資の評価(NPV法)、など
第8回~第12回:コーポレートファイナンス
企業の投資意思決定、資金調達の理論(MM理論)、証券の価値とレバレッジ、など
第13回~第14回:リスクとリスクプレミアム
第15回:期末試験
【自宅学習】
テキスト・参考書等
木島正明、ほか『ファイナンス理論入門』朝倉書店、2012 年
他の参考文献は授業中に指示する。
成績評価方法
期末試験およびレポートなどの総合評価
特記事項
オフィスアワーは特に設けないので、質問等は講義終了後またはメールにて。
- 97 -
’13 年度以降入学者
あ
あ
A,B,C区分
―
―
経営B
経済B
’09 年~’12 年度入学者
プロダクション・マネジメント
A,B,C区分
’08 年以前入学者
プロダクション・マネジメント
科目種別
担当教員
小谷重徳
専門教育科目
―
単位数
2
2
夏季集中
【授業方針・テーマ】
今日、製造業だけでなくいろいろな産業から注目され、企業改革に積極的に活用されている、トヨタ自動車(株)
の生産方式である「トヨタ生産方式」について講義する。トヨタ生産方式は生産の世界における標準であるが、
生産に留まらず「仕事の仕方の原則」として学ぶことができる。
【習得できる知識・能力や授業の目的・到達目標】
生産や物流の標準となる仕組みを学ぶことによって、製造や物流企業における個別のオペレーションの問題か
ら生産・物流・販売に渡るマネジメント問題を解決できる基礎的能力の習得を目標とする。特に、生産や物流の
現場を見ることによって問題点が指摘できる、いわゆる「現場を見る目」を養うことに重点をおく。また、生産
や物流以外の分野の問題もトヨタ生産方式を応用することによって解決できるので、この基礎的な能力も身につ
けることができる。
【授業計画・内容】
トヨタ生産方式について以下の講義をする。
(1)プロダクション・マネジメントの概要
(2)トヨタ生産方式の発祥と自動車の生産方法
(3)トヨタ生産方式の考え方と従来型の生産方式の特徴
(4)~(13)トヨタ生産方式の基礎
①生産ラインの考え方とその運営
②変化に追従する生産の仕組み
③工程への生産指示
④工程間をつなぐ運搬
⑤生産量に応じた人の配置
⑥継続的な改善
⑦トヨタ生産方式の体系
(14)改善の進め方と改善事例
(15)試験
【自宅学習】
予習として教科書を読み、トヨタ生産方式の概要を理解しておくこと。復習としては、教科書や講義ノートか
らトヨタ生産方式の原理原則を確実に理解し記憶すること。また、講義で説明した事例問題も再度確認し理解を
深めること。
教科書は『小谷重徳著、「理論から手法まできちんとわかるトヨタ生産方式」、日刊工
テキスト・参考書等
業新聞社、2008 年』とする。また、次の書物も参考にすると、生産や物流の現場を見る
目を養い、工場を改善する力や応用力を高めることができる。
小谷重徳、トヨタ生産方式で鍛える「改善力」、日刊工業新聞社、2009 年
成績評価方法
特記事項
最後の講義時間で行う試験で評価する。試験は教科書、ノート、資料の持ち込みは可と
する。
前提とする知識はないが、製造や物流に関する企業に興味があること。
- 98 -
’13 年度以降入学者
マーケティング・コミュニケーション
A,B,C区分
経営B
経済B
’09 年~’12 年度入学者
マーケティング・コミュニケーション
A,B,C区分
経営B
経済B
経営学特殊講義(マーケティング・コミュニケーション)
科目種別
’08 年以前入学者
担当教員
水越康介
後期
2
単位数
専門教育科目
水曜日
2
2
2時限
【授業方針・テーマ】
マーケティングは、企業にとって欠かすことのできない対市場活動です。この対市場活動は、今日では「コミ
ュニケーション」の問題として理解されるようになっています。リサーチに始まり、実際に企画、開発に至る企
業と消費者のコミュニケーション、開発上で必要となる企業と企業のコミュニケーション、そして、今日プロモ
ーションで重要になる消費者と消費者のコミュニケーション。本授業では、マーケティング活動を企画開発の全
体的なプロセスを通して確認していきます。
【習得できる知識・能力や授業の目的・到達目標】
本授業では、企画開発の全体的なプロセスを通じて、マーケティングがどのようになされるのかについての基
礎知識を得ることができます。
【授業計画・内容】
1.商品企画プロセス
2.インタビュー法
3.観察法
4.リード・ユーザー法
5.アイデア創出
6.コンセプト開発
7.プロトタイピング
8.市場規模の確認
9.競合・技術の確認
10.顧客ニーズの確認
11.販促提案
12.価格提案
13.チャネル提案
14.企画書作成
15.プレゼンテーション
【自宅学習】
事前にテキストを読んでから授業に参加すること、および、授業後にその内容を反芻してください。
テキスト・参考書等
成績評価方法
西川英彦・廣田章光『1 からの商品企画』碩学舎
清水信年・坂田隆文『1からのリテール・マネジメント』碩学舎。
試験、授業態度など
特記事項
- 99 -
’13 年度以降入学者
マーケティング・サイエンス
A,B,C区分
経営A
経済B
’09 年~’12 年度入学者
マーケティング・サイエンス
A,B,C区分
経営B
経済B
’08 年以前入学者
マーケティング・サイエンス
科目種別
担当教員
中山厚穂
前期
2
単位数
専門教育科目
月曜日
2
2
4時限
【授業方針・テーマ】
本講義では、STP 戦略やマーケティング・ミックスなどを立案するためにマーケティング上の意思決定や課題
解決を行う際に必要となる数理的なモデルの概念やその活用方法について学習する。実務での事例を取り挙げな
がら、どのように数理的モデルが活用されるのかについて解説する。本講義を通じてマーケティング上の意思決
定や課題解決を行う際に必要となる数理的なモデルの概念を理解し、使いなせるようになることを目指す。
【習得できる知識・能力や授業の目的・到達目標】
実際に、マーケティングの課題解決に必要となる分析方法を活用出来るように、実習や演習の時間を設定する。
演習を通じてマーケティング。サイエンスのモデルによる分析方法などを体験し、学生が主体的に学ぶことを目
指す。そして、マーケティング活動で生ずる課題を自ら解決できる力を養うことを目標とする。また、マーケテ
ィングの実務では、数学的に客観性をもってデータを論証する能力も必要となるので、数学的な論証能力を身に
つけることもあわせて目標とする。
【授業計画・内容】
第1回
ガイダンス
第2回
データの整理と分析
第3回
関連性の分析
第4回~第5回
売り上げのへの要因分析
第6回~第7回
プロモーションの効果分析
第8回~第10回
新製品のコンセプト開発のための分析
第11回~第13回
製品ポジショニング把握のための分析
第14回~第15回
顧客セグメンテーションのための分析
【自宅学習】
講義で扱ったモデルや手法についての内容を復習するための課題として Excel などを使って実習する課題レポ
ートをテーマごとに課す予定である。
(テキスト)朝野熙彦「Rによるマーケティング・シミュレーション」同友館
テキスト・参考書等
(参考書)
奥瀬喜之・久保山哲二「経済・経営・商学のための実践データ分析」講談社
片平秀貴「マーケティング・サイエンス」東京大学出版会
古川一郎・守口剛・阿部誠「マーケティング・サイエンス入門」有斐閣アルマ
成績評価方法
特記事項
期末試験と授業中に行う小課題や自宅学習としての課題レポートの内容によって成績
を評価する。
経営科学に必要な基礎知識を有すること。統計学Ⅰ・Ⅱおよび基礎数学の内容の知識は
必要である。
- 100 -
’13 年度以降入学者
マーケティング・マネジメント
A,B,C区分
経営A
経済B
マーケティング
A,B,C区分
経営A
経済B
マーケティング・マネジメント
科目種別
’09 年~’12 年度入学者
’08 年以前入学者
担当教員
水越康介
前期
水曜日
専門教育科目
2
単位数
2
2
2時限
【授業方針・テーマ】
本授業では、マーケティングの基礎的な領域としてマーケティング・マネジメントを学びます。個々のマーケ
ティング活動そのものは、われわれにとってもなじみの深いものがほとんどです。顧客ニーズを元にした製品開
発、メディアを通じた広告活動、百貨店やコンビニといった販路の確保、特売やポイント制を通じた価格戦略。
授業では、こうした日常的な事例をふまえつつ、できるだけディスカッションを通じながら、その背後にあるマ
ーケティングの論理を明らかにしていきます。
【習得できる知識・能力や授業の目的・到達目標】
本授業では、マーケティングの基礎を学ぶことができます。
【授業計画・内容】
1-2 回
顧客の理解
3-4 回
マーケティング政策の立案
5-6 回
製品政策
7-8 回
価格政策
9-10 回
プロモーション政策
10-12 回 流通政策
13-14 回 マーケティング政策の統合
15 回
マーケティング・リソース戦略
【自宅学習】
事前にテキストを読み、課題に対する答えを用意して授業に参加すること。また、授業後には、ぜひ学んだ内
容を反芻してください。
テキスト・参考書等
黒岩健一郎・水越康介『マーケティングをつかむ』有斐閣、2011 年。
成績評価方法
試験、授業態度など
特記事項
- 101 -
’13 年度以降入学者
マーケティング・リサーチ
A,B,C区分
経営B
経済B
’09 年~’12 年度入学者
マーケティング・リサーチ
A,B,C区分
経営B
経済B
経営学特殊講義(マーケティング・リサーチ)
科目種別
’08 年以前入学者
担当教員
中山厚穂
後期
2
単位数
専門教育科目
月曜日
2
2
2時限
【授業方針・テーマ】
企業が顧客ニーズを発見し、マーケティング計画を策定するためにはマーケティング・リサーチが必要不可欠
となる。そこで。本講義では、マーケティング・リサーチの前提となる「基礎知識」「調査方法」「データの分
析方法」「分析結果の解釈の仕方」の4点を中心に学ぶ。そして、リサーチの事例を取り挙げながら解説を行う
とともに、実習を取り入れながら授業を進めていく。
【習得できる知識・能力や授業の目的・到達目標】
実際に、顧客ニーズを発見し、データにもとづいてマーケティング計画を策定することが出来るように、講義
だけではなく実習を取り入れながら授業を進めていく。実習を通じて企画から報告までの一連の過程を、学生が
主体的に学び、マーケティング・リサーチの過程で生ずる問題や課題を自ら解決することのできる力を養うこと
を目標とする。
なお、授業後半の集計分析ではPCの活用が必要になる。適宜、大学で利用可能な統計解析用のソフトについ
ても授業中に取り上げながら、データ解析の能力を身につけることを目指す。
【授業計画・内容】
第1回
ガイダンス
第2回
マーケティング・リサーチとは
第3回
マーケティング・リサーチの企画と進め方
第4回
サンプリング理論
第 5 回~第 8 回
第9回
調査票の作成
調査の実施
第 11 回~第 14 回
データの集計と分析
第 15 回 調査結果の報告とレポート作成(まとめ)
【自宅学習】
調査票の作成、調査データの入力、調査データの分析などの講義での内容を復習するための課題をテーマごと
に課す予定である。
(テキスト)朝野熙彦(編著)「アンケート調査入門」東京図書
(参考書)
朝野熙彦(著)「マーケティング・リサーチ工学」朝倉書店
高田博和・奥瀬喜之・上田隆穂・内田学(著)「マーケティングリサーチ
テキスト・参考書等
入門」PHP 研究所
竹内光悦・元治恵子・山口和範(著)「アンケート調査とデータ解析の仕
組みがよーくわかる本
社会調査のためのデータの集め方と統計解析入
門」秀和システム
成績評価方法
特記事項
授業中にほぼ毎回行う課題テストと調査レポートの内容によって成績を評価する。
経営科学に必要な基礎知識を有すること。統計学Ⅰ・Ⅱおよび基礎数学の内容の知識は
必要である。
- 102 -
’13 年度以降入学者
マクロ経済学1
A,B,C区分
経営B
経済A
’09 年~’12 年度入学者
あ
あ
A,B,C区分
経営-
経済-
’08 年以前入学者
あ
あ
科目種別
あ
あ
担当教員
脇田 成
後期
水曜日
2
単位数
-
-
3時限
【授業方針・テーマ】
マクロ経済学の理解・習得
【習得できる知識・能力や授業の目的・到達目標】
マクロ経済学の基礎
【授業計画・内容】
この授業ではマクロ経済学の標準的知識について、講義を行う。新古典派マクロ経済学、ケインズ的 IS-LM 分
析をバランスよく講義する。また現実の実体経済との関連を重視し、幾つかのトピックスを取上げて紹介する。な
おミクロ経済学との連関を重視するので、必ずミクロ経済学を履修あるいは並行履修すること。
I マクロ経済学の課題
II 経済データと国民経済計算
III 新古典派のマクロ経済体系
IV IS-LM 分析: ケインズ的なマクロ体系
V 家計の行動と消費関数
VI 企業と投資関数
VII 政府の役割と財政政策
VIII 中央銀行と金融政策
IX 国際マクロ経済学の基礎
【自宅学習】
テキスト・参考書等
脇田成 『マクロ経済学のナビゲーター第 3 版』 日本評論社
成績評価方法
期末試験
特記事項
- 103 -
’13 年度以降入学者
あ
あ
A,B,C区分
-
-
’09 年~’12 年度入学者
マクロ経済学
A,B,C区分
経営B
経済A
’08 年以前入学者
マクロ経済学
科目種別
担当教員
鈴木史馬
通年
-
単位数
基礎専門科目
月曜日
4
4
2時限
【授業方針・テーマ】
学部中~上級レベルのマクロ経済学を講義します。
【習得できる知識・能力や授業の目的・到達目標】
1.マクロ経済学についての包括的な知識の習得を目的とします。マクロ経済学は我々が日々生活している日本
や世界経済の成り立ちを理解すると同時に政府の経済活動を考察する学問です。
2.経済モデルの学習を通じて、前提を明確に意識しながら論理的に物事を考える能力を身につけてほしいと思
います。
【授業計画・内容】
第1、2回
マクロ経済学の前提となる経済統計
第3~7回
閉鎖経済における短期の経済変動のモデル
第8~12回
開放経済における短期の経済変動のモデル
第13,14回
まとめ・予備日
第15回
試験
第16回
経済統計の長期的推移
第17~20回
ソローの経済成長モデル
第21~25回
ラムゼーの経済成長モデル
第26~28回
経済政策の理論
第29回
予備日
第30回
試験
・第1~14 回は景気循環と呼ばれる短期的な経済変動について考察するいわゆる「ケインズ経済学」を、その前
提となる考え方とともに説明していきます。
・第 16~29 回は経済成長と呼ばれる長期的な経済変動について考察するモデルを扱います。特に、将来を予測
しながら現在の意思決定を行う経済主体の行動と、そのような経済主体が存在する下でのマクロ経済の動きに
ついて説明していきます。
【自宅学習】
毎週講義内容を復習するようにしてください。
テキスト・参考書等
成績評価方法
教科書:
齊藤誠・岩本康志・太田聰一・柴田章久『マクロ経済学』(有斐閣)
参考書:
二神孝一・堀敬一『マクロ経済学』(有斐閣)
2 回の試験の結果で成績を評価します。講義中に行うレポート・小テストなどを成績評
価対象に加える場合もあります。
特記事項
- 104 -
’13 年度以降入学者
マクロ経済学1
A,B,C区分
経営B
経済A
’09 年~’12 年度入学者
あ
あ
A,B,C区分
経営-
経済-
’08 年以前入学者
あ
あ
科目種別
あ
あ
担当教員
鈴木史馬
前期
月曜日
2
単位数
-
-
2時限
【授業方針・テーマ】
学部中級レベルのマクロ経済学を講義します。
【習得できる知識・能力や授業の目的・到達目標】
1.マクロ経済学についての包括的な知識の習得を目的とします。マクロ経済学は我々が日々生活している日本
や世界経済の成り立ちを理解すると同時に政府の経済活動を考察する学問です。
2.経済モデルの学習を通じて、前提を明確に意識しながら論理的に物事を考える能力を身につけてほしいと思
います。
【授業計画・内容】
第1、2回
マクロ経済学の前提となる経済統計
第3~7回
閉鎖経済における短期の経済変動のモデル
第8~12回
開放経済における短期の経済変動のモデル
第13,14回
まとめ・予備日
第15回
試験
内容
・景気循環と呼ばれる短期的な経済変動について考察するいわゆる「ケインズ経済学」を、その前提となる考え
方とともに説明していきます。
【自宅学習】
毎週講義内容を復習するようにしてください。
テキスト・参考書等
成績評価方法
特記事項
教科書:
齊藤誠・岩本康志・太田聰一・柴田章久『マクロ経済学』(有斐閣)
参考書:
二神孝一・堀敬一『マクロ経済学』(有斐閣)
期末に行う試験の結果で成績を評価します。講義中に行うレポート・小テストなどを成
績評価対象に加える場合もあります。
マクロ経済学 2(鈴木担当)とセットで受講することを前提に講義を組み立てています。
- 105 -
’13 年度以降入学者
マクロ経済学2
A,B,C区分
経営B
経済A
’09 年~’12 年度入学者
あ
あ
A,B,C区分
―
―
’08 年以前入学者
あ
あ
科目種別
あ
あ
担当教員
鈴木史馬
後期
月曜日
2
単位数
-
-
2時限
【授業方針・テーマ】
学部中~上級レベルのマクロ経済学を講義します。
【習得できる知識・能力や授業の目的・到達目標】
1.マクロ経済学についての包括的な知識の習得を目的とします。マクロ経済学は我々が日々生活している日本
や世界経済の成り立ちを理解すると同時に政府の経済活動を考察する学問です。
2.経済モデルの学習を通じて、前提を明確に意識しながら論理的に物事を考える能力を身につけてほしいと思
います。
【授業計画・内容】
第1回
経済統計の長期的推移
第2~5回
ソローの経済成長モデル
第6~10回
ラムゼーの経済成長モデル
第11~13回
経済政策の理論
第14回
予備日
第15回
試験
内容
・経済成長と呼ばれる長期的な経済変動について考察するモデルを扱います。
・将来を予測しながら現在の意思決定を行う経済主体の行動と、そのような経済主体が存在する下でのマクロ経
済の動きについて説明していきます。
【自宅学習】
毎週講義内容を復習するようにしてください。
テキスト・参考書等
成績評価方法
特記事項
教科書: 齊藤誠・岩本康志・太田聰一・柴田章久『マクロ経済学』(有斐閣)
参考書: 二神孝一・堀敬一『マクロ経済学』(有斐閣)
期末に行う試験の結果で成績を評価します。講義中に行うレポート・小テストなどを成
績評価対象に加える場合もあります。
マクロ経済学1(鈴木担当)を履修していることが望ましい。
- 106 -
’13 年度以降入学者
マクロ経済動学
A,B,C区分
経営B
経済B
上級マクロ経済学
A,B,C区分
経営B
経済B
経営学特殊講義(上級マクロ経済学)
科目種別
’09 年~’12 年度入学者
’08 年以前入学者
担当教員
脇田 成
前期
専門教育科目
水曜日
2
単位数
2
2
5時限
【授業方針・テーマ】
上級マクロ経済学の理解・習得
【習得できる知識・能力や授業の目的・到達目標】
大学院レベルのマクロ経済学を概観する。必ずミクロ経済学・マクロ経済学を履修しておくこと。
【授業計画・内容】
上級マクロ経済学を講義する。
第 1 章 日本経済とマクロ経済学
第 2 章 新古典派最適成長理論
第 3 章 リアルビジネスサイクル
第 4 章 世代重複モデル
第 5 章 家計の通時的最適化と消費関数の理論
第 6 章 企業の通時的最適化と投資関数の理論
第 7 章 ニュー・ケインジアン・エコノミックス: 財市場における不完全競争と名目価格硬直性
第 8 章 契約とサーチの理論: 労働市場と実質賃金硬直性の理論
第 9 章 貨幣と信用の諸モデル: 金融仲介ならびに国際金融
第 10 章 内生的成長理論
補論 非定常時系列
【自宅学習】
テキスト・参考書等
授業中に指示
成績評価方法
授業中に指示
より詳しい内容は以下を参照のこと
特記事項
http://www.comp.tmu.ac.jp/wakitaweb/pers/pers.htm
受講希望者は講義ノートのパスワード等を知らせるので、[email protected] まで前もっ
て連絡すること
- 107 -
’13 年度以降入学者
あ
あ
A,B,C区分
―
―
’09 年~’12 年度入学者
ミクロ経済学
A,B,C区分
経営A
経済A
’08 年以前入学者
ミクロ経済学
科目種別
担当教員
渡辺隆裕・飯村卓也
通年
火曜日
基礎専門科目
―
単位数
4
4
4時限
【授業方針・テーマ】
本講義は、’13 年度以降入学者対象の前期「ミクロ経済学 1」(渡辺)と後期「ミクロ経済学 2」(飯村)の受
講により、構成される。対応する講義の該当欄を参照のこと(以下各欄同様)。
【習得できる知識・能力や授業の目的・到達目標】
【授業計画・内容】
テキスト・参考書等
成績評価方法
特記事項
本講義を受講するに当たっては、「基礎経済学」または「入門ミクロ経済学」を履修済
みであることが望ましい。
- 108 -
’13 年度以降入学者
ミクロ経済学1
A,B,C区分
経営A
経済A
’09 年~’12 年度入学者
あ
あ
A,B,C区分
―
―
’08 年以前入学者
あ
あ
科目種別
あ
あ
担当教員
加藤 晋
後期
水曜日
2
単位数
-
-
4時限
【授業方針・テーマ】
この講義では、
「価格理論」とよばれる伝統的なミクロ経済学を説明する。価格理論の主題は、
「市場メカニズ
ムがどのような資源配分が達成されるか」にある。市場においては価格を媒介として資源配分がなされる。そこ
で、価格が与えられたもとでの、(1)消費者の行動と(2)企業の行動が説明される。そのうえで、(3)市場価格自
体がどのように決まるかを議論し、市場均衡における資源配分の性質について学習する。
【習得できる知識・能力や授業の目的・到達目標】
現実におけるさまざまな経済現象をミクロ経済学の枠組みによって理解できるようになることを目標とし、そ
の思考法と基礎的な分析ツールを習得することを目的とする。ミクロ経済学は、経済学の応用分野(公共経済学・
都市経済学・産業組織論等々)などの基礎となるため、これらの分野を学習するための基礎的能力を身につける
ことも目標のひとつである。
【授業計画・内容】
第1回
ミクロ経済学とは何か?
第2回
数学の準備
第3回
市場理論の基礎
第4回
市場理論の応用
第5回
消費者行動の基礎(予算と効用)
第6回
消費者行動の基礎(最適消費計画)
第7回
消費者行動の基礎(所得変化と価格変化)
第 8~10 回 消費者行動の応用(労働供給・借り入れ制約・貯蓄決定)
第 11 回
新古典派の企業
第 12 回
企業行動の理論(生産関数)
第 13 回
企業行動の理論(費用関数)
第 14 回
企業行動の理論(長期供給曲線)
第 15 回
前期の復習
【自宅学習】
各自が予めテキストに従って予習を行うこと。また練習問題を指示するのでそれらによって復習すること。
テキスト・参考書等
テキスト:
成績評価方法
テストによる。
特記事項
西村和雄「ミクロ経済学
第3版
(現代経済学入門)」岩波書店
履修前提科目:「基礎経済学」または「入門ミクロ経済学」
これらを履修していない者で受講を希望する場合は教員に相談すること
- 109 -
’13 年度以降入学者
ミクロ経済学1
A,B,C区分
経営A
経済A
’09 年~’12 年度入学者
あ
あ
A,B,C区分
―
―
’08 年以前入学者
あ
あ
科目種別
あ
あ
担当教員
渡辺隆裕
前期
火曜日
2
単位数
―
―
4時限
【授業方針・テーマ】
ミクロ経済学は、消費者(家計)や生産者(企業)の経済行動を解明し、それを基礎にして経済現象にアプロ
ーチする。伝統的には、個々に私利の追求を行う経済主体の行動が、価格メカニズムによってどのように互いに
調整され、また効率のよい資源配分を達成するのかといった、いわゆるアダム・スミスの「見えざる手」の仕組
みの解明を中心としてきた。
本講義では、消費者・生産者の一般的なモデルを中心とした、ミクロ経済学の前半部のテーマについて解説し
ていく。
【習得できる知識・能力や授業の目的・到達目標】
家計や企業の主体的意思決定を中心に、ミクロ理論の基礎的事柄を体系的に習得する。また理論の分析への応
用をイメージするために、簡単な市場(完全競争・独占)の分析についても考える。
取り上げるテーマの水準は、入門から初級程度である。
【授業計画・内容】
おおよそ以下の順で講義を進めていく:
1.
イントロダクション
2.
需要と供給、完全競争市場の分析
3-6.
消費者行動の基礎
7-9.
企業の行動
10.
中間試験とまとめ
11-13. 消費者行動の発展分析
14.
まとめと練習問題
15.
試験
【自宅学習】
予習:講義相当部分のテキストを事前に目を通しておくこと。
復習:講義資料で内容を復習し、練習問題がある場合はそれを解く。練習問題は、テキストから出されることも
あるので購入しておくこと。
テキスト・参考書等
テキスト:『ミクロ経済学』(第3版)、西村和雄著、岩波書店、2011 年
成績評価方法
試験による。
特記事項
本講義を受講するに当たっては、「基礎経済学」または「入門ミクロ経済学」を履修済
みであることが望ましい。
- 110 -
’13 年度以降入学者
ミクロ経済学2
A,B,C区分
経営B
経済A
’09 年~’12 年度入学者
あ
あ
A,B,C区分
-
-
’08 年以前入学者
あ
あ
科目種別
あ
あ
担当教員
飯村卓也
後期
火曜日
2
単位数
-
-
4時限
【授業方針・テーマ】
ミクロ経済学 2 では、ミクロ経済学 1 で学んだ消費者や生産者の経済行動を基礎にして、価格メカニズムと称
される市場取引の持つ仕組みについて学んでゆく。特に、市場を完全競争市場と不完全競争市場にわけて、市場
構造の違いによる社会厚生の違いなどを中心に、標準的な価格理論の内容をとりあげて、解説する。
【習得できる知識・能力や授業の目的・到達目標】
価格メカニズムの働きとその意味、経済厚生など、ミクロ理論の基礎的事柄を体系的に習得する。同時にまた、
経済モデルを分析するための基本的なテクニックを身につける。取り上げるテーマの水準は、入門から初級程度
である。
【授業計画・内容】
おおよそ以下の順で講義を進めていく:
1.
イントロダクション
2-3.
完全競争(1) 余剰変化の比較静学
4.
完全競争(2) 均衡の安定性
5.
完全競争(3) 一般均衡分析
6-7.
完全競争(4) 厚生経済学の基本定理
8.
独占市場
9.
寡占市場(1) 数量競争モデル
11.
寡占市場(2) 価格競争モデル
12.
寡占市場(3) その他の寡占モデル
13.
独占的競争市場
14.
まとめと練習問題
15.
試験
前半 1-7 が完全競争市場を対象とし、後半 8-14 が不完全競争市場を対象とする。
【自宅学習】
予習:講義資料を事前に配布するので目を通しておくこと。
復習:講義資料で内容を復習し、練習問題がある場合はそれを解くなどしてみること。なお、参考書を入手して
自習することも推奨する。
テキスト・参考書等
参考書:『ミクロ経済学』(第3版)、西村和雄著、岩波書店、2011 年
成績評価方法
期末試験による。
特記事項
- 111 -
’13 年度以降入学者
’09 年~’12 年度入学者
リアルオプション
A,B,C区分
経営B
経済B
経営学コース特別講義(リアルオプション) A,B,C区分
経営B
経済C
’08 年以前入学者
経営学特殊講義(リアルオプション)
担当教員
木島正明
前期
科目種別
専門教育科目
火曜日
2
単位数
2
2
3時限
【授業方針・テーマ】
企業経営とは、元来、さまざまな戦略的オプションに対する不確実性下の意思決定である。経営戦略の分野に
おいては、持続的優位性を確保するための経営戦略や企業価値創造の手法が幅広く研究されている。一方、金融
工学においても、レジーム遷移モデルやゲーム理論との融合など、新しいフレームワークを持ち込んだ研究が進
んでいる。本講義では、これら二つの学問領域の橋渡しを行ない、不確実性下の企業経営や政策立案上の現実問
題を解決するために、これらの主要な学問分野で得られた成果を融合させることを目指す。
【習得できる知識・能力や授業の目的・到達目標】
本講義はリアルオプションの入門であり、主として、企業の経営戦略や公共政策立案のための投資の意思決定
に携わることを目標とする学生で、ある程度の金融工学の知識を有する人や、金融工学・数理ファイナンス系の
学生でリアルオプションに関心を持つ人、あるいは経営戦略系の学生で金融工学の文脈による戦略の解析に関心
を持つ人を対象としている。
【授業計画・内容】
講義内容は以下の通りである。
第1回~第2回:リアルオプションとは
NPV 法、不確実性の影響、金融オプションとの差異、など
第3回~第5回:リアルオプションの基本モデル
プロジェクト価値の導出、ボラティリティの影響、いろいろなオプション、など
第6回~第8回:基本モデルの拡張
状態変数のモデル、多変量モデル、レジームシフトモデル、など
第9回~第11回:撤退、停止、再開オプションの評価
第12回~第14回:適用事例
資源開発事業、研究・開発プロジェクト、不動産リース事業、など
第15回:期末試験
【自宅学習】
かなり高度な数学知識を前提とするので、毎回の予習が必要である。また、学習成果の確認のため、レポート
を課すことがある。特に、実務においてどのようにリアルオプション理論が利用されているかを、新聞報道など
で確認する。
テキスト・参考書等
成績評価方法
特記事項
木島正明、ほか『リアルオプションと投資戦略』朝倉書店、2008 年。他の参考文献は授
業中に指示する。
レポートと期末試験の総合評価
オフィスアワーは特に設けないので、質問等は講義終了後またはメール
([email protected])にて。
- 112 -
’13 年度以降入学者
あ
あ
演
’08 年以前入学者
経営学演習
担当教員
雨宮昭彦
習
経営-
経済-
A,B,C区分
経営B
経済B
科目種別
通年
-
単位数
専門教育科目
金曜日
4
4
4,5時限
【授業方針・テーマ】
演習のキーワードは<労働・福祉・環境>です。これらは、いずれも、市場を介して相互に密接に関わっています。市場
はうまくつかいこなせば大きな威力を発揮します。そのためには、安定した為替相場、経済の安定と発展を促す金融政策や
財政政策、各国の税政策の調和、資源や環境問題に対応した技術革新や企業行動を促す政策が必要です。そして何よりも、
各国間の政治的対立をうまく調停して、経済の発展を合理的に促進していくための国際協調が重要です。今日の世界は、こ
うした点から見た時、とくに、世界を金融危機へと追い込みギリシャなどの国々の財政破たんの引き金を引いた米国発のリ
ーマン・ショック以後、深刻な問題が噴出してきています。著しい円高を招いた不安定な為替相場、ギリシャやスペインや
イタリアなどに見られるような激しいデフレ(経済の収縮)を促していく経済政策、タックスヘイブン(租税回避地)への
巨額な資産の集積、原子力発電から再生可能エネルギーへとエネルギー・シフトを促していく政策の後退、中東の戦争と軍
事的緊張や東アジアでの国際協調の後退と政治的緊張などです。これらは、市場の機能を損ない、経済の発展を妨げるとと
もに、反工業化のイデオロギーの台頭や政治的ナショナリズムのいっそうの拡大と先鋭化を促しています。ところで、ドイ
ツでは、<エネルギーシフト>に向けた法律がゼロ年代に入ってから整備されてきましたが、そうした政策を背景に、革新
的な環境テクノロジーを製品化する製造業が輸出力を大きく伸ばし、今日、新たな経済発展の牽引車となりつつあります。
それによる経済成長は、前途有望なたくさんの職場を生みだしています。将来性のある企業が着実に発展していくためには、
それと安定的に結びついた金融システムが不可欠ですが、そうした金融システムをドイツは歴史的にユニバーサルバンクと
いう独自な形で発展させてきました。社会保障制度は、ドイツでは、職業労働とそれを組織する職業団体と結びついており、
様々な団体は、個人の力では不可能な、労働条件の改善や消費者の権利の保護など、多様な機能を果たしています。こうし
た経済制度はグローバリゼーションとミニ・グローバリゼーション(EUの地域統合)の圧力の中で様々な変化を経つつも
なお維持されています。いずれにせよ革新的な産業発展と、それを支える堅実な<職業労働>の育成をふまえてこそ、<環
境>も<福祉>も、机上の空論ではなくなるのではないでしょうか。新しい<労働社会>、<福祉社会>、<持続可能な社
会>の構想は、今日、往々にして、反産業主義と結びつきがちですが、こうした考え方に対しても距離を置いて冷静に検討
していきます。
【習得できる知識・能力や授業の目的・到達目標】
労働・福祉・環境にかかわる現代の様々な立場を取り上げて批判的に議論しつつ、幅広い知識を身につけていくことを目
指します。とくに日本と諸外国との<比較>の視点を習得します。日本をアメリカのみならずドイツをはじめとするヨーロ
ッパあるいは中国などと比較することで、同じ問題について、国や地域によって異なった現れ方や対応の仕方、解決の仕方
があること、そうした違いの背後には歴史という大事なファクターが隠れていることを学びます。
【授業計画・内容】
最初、共通の本を全員で読み、各々の問題関心を深めていくうえで必要な幅広い基礎的知識を身につけながら、
各自の研究テーマを発見し、参照文献を調査しつつ報告を重ね、プレゼンテーションの力を養います。ブックレ
ヴューを作成して書く力を身につけながら卒業論文の準備を進めます。
【自宅学習】
テキスト、研究文献の読書。
テキスト・参考書等
授業のさいに指示します。個々の研究課題と関連づけて個別に指導します。
成績評価方法
プレゼンテーション、ディスカッションの積極性と内容を評価。
特記事項
この科目は、他の科目の履修を前提することなく、履修することができます。
- 113 -
演
習
’09 年~’12 年度入学者
A,B,C区分
’13 年度以降入学者
あ
あ
’09 年~’12 年度入学者
演
’08 年以前入学者
経営学演習
担当教員
習
飯村卓也
A,B,C区分
経営-
経済-
A,B,C区分
経営B
経済B
科目種別
通年
-
単位数
専門教育科目
水曜日
4
4
4・5時限
【授業方針・テーマ】
ミクロ経済学とその応用に関連したテキストを輪読し、ミクロ経済学の理論や応用について理解を深めます。
4年次生はまた、卒業論文の作成を目標にします。
【習得できる知識・能力や授業の目的・到達目標】
参加者の興味にそってテキストは決めていきますが、ミクロ経済学に関連した、と一口にいっても、理論をさ
らに掘り下げてみるとか、産業組織論のような応用分野や、また、ゲーム理論のような隣接の分野にも視野をひ
ろげるなど、さまざまな取り組み方が考えられます。いずれにしても、キーワードは「モデルで考える」という
ことにしたいと思います。要点を整理して、骨格を浮かび上がらせて、こういう仮定の下ではこうなるという具
合に、論理立った議論をするそのやり方を学び、また最後には自らそのようなモデルの習作をこしらえてみる(卒
論)。そのような内容にしていきたいと思います。
【授業計画・内容】
最初の時間にテキストを決め、3年次生には毎週順番に、レジュメを作成・報告してもらいます。4年次生に
は各自の興味に沿ったテーマで研究を進めてもらい、こちらも、時々報告してもらいます。
【自宅学習】
テキストを読んで、自分なりにレジュメにまとめることは読解力をつけるよい訓練になります。自分の担当に
なったところはきちんと、しっかり時間をかけて、まとめてみてください。
相談のうえ決めます。ちなみにこれまで、『ゲームと情報の経済学』(細江・村田・西
原編、勁草書房、2006)、Introduction to Industrial Organization, Luis M. B. Cabral,
テキスト・参考書等
MIT Press, 2000) 、『ミクロ経済学』(奥野正寛編著、東大出版会、2008)、『変わり
ゆく社会と家計の消費行動』(橋本紀子著、関西大学出版部、2004)、『協力ゲーム理
論』(中山・船木・武藤、勁草書房、2008)、『ミクロ経済学・戦略的アプローチ』(梶
井・松井、日本評論社、2000)などで勉強しました。
成績評価方法
発表などの活動状況から評価します。
特記事項
基礎経済学とミクロ経済学が履修済みであることを前提とします。
- 114 -
’13 年度以降入学者
あ
あ
’09 年~’12 年度入学者
演
’08 年以前入学者
経営学演習
担当教員
飯星博邦
習
A,B,C区分
経営-
経済-
A,B,C区分
経営B
経済B
科目種別
通年
火曜日
-
単位数
専門教育科目
4
4
2、3時限
【授業方針・テーマ】
『マクロ経済の実証分析』
☆24 年度の飯星ゼミでは、『金融危機と景気循環』をテーマにします。①サブプライムやリーマンショック、ギ
リシャ危機などのグローバルな金融危機がどのような原因で発生し、②それが景気循環(GDP、失業率、インフ
レ率など)にどのようなメカニズムで影響を及ぼすことになるのか、また、③その処方箋となる金融政策はど
のようなものになるのか、マクロ経済学と金融論の理論および計量経済学の実証的手法の両面からアプローチ
したいと思います。
☆テーマについて、年度ごとに変わります。その年の経済問題をテーマにしたいと思います。
【習得できる知識・能力や授業の目的・到達目標】
ゼミでは日本および世界の金融・経済データを用いて EXCEL や EViews などのパソコンソフトから計測してい
く予定です。教科書を読むだけでは理解できないところを、実習を通して、実感してもらうことが本ゼミの特長
です。
【授業計画・内容】
例年、①ゼミ生各自が日本経済を対象に独自の「マクロ経済モデル」の構築し、金融政策や財政政策のシミュ
レーションを行いました(夏ゼミ合宿で各自が報告)。②「マクロ経済学」の復習として公務員試験にチャレン
ジしたり、③和書『金融政策』有斐閣や英書『金融論』の輪読など、多角的および積極的に活動しました。今年
度も引き続き、新 3 年生は同様な活動を通して、マクロ経済学や金融論の理解と実証的手法の習得を目指してい
く予定です。
【自宅学習】
テキスト・参考書等
受講生と協議の上に選定する。
成績評価方法
出席、報告、討論などの平常点から総合的に評価する。
特記事項
統計学 I・II、入門ミクロ経済学、入門マクロ経済学、計量経済学 1 が履修済みである
こと。
- 115 -
’13 年度以降入学者
あ
あ
’09 年~’12 年度入学者
演
’08 年以前入学者
経営学演習
担当教員
梅田雅信
習
A,B,C区分
経営-
経済-
A,B,C区分
経営B
経済B
科目種別
通年
火曜日
-
単位数
専門教育科目
4
4
4、5時限
【授業方針・テーマ】
米国のサブプライムローン問題に端を発した金融市場の混乱は、2008 年以降世界的な金融危機につながりまし
た。2010 年央以降は、南欧諸国の政府債務問題がユーロ圏のみならず、世界経済にとって大きな不確実性の要因
となっています。このように、一国の経済危機が国内問題にとどまらず、世界に波及していくのがグローバル経
済の現実です。
こうした 2000 年代に入ってからの経験は、金融経済のグローバル化が一段と進展した状況の下での金融政策、
財政政策といったマクロ経済政策の有効性とその限界、また、財政の立て直しや金融監督のあり方などを考える
際に、格好の材料を与えてくれます。この演習では、オープンエコノミーにおけるマクロ経済政策の有効性とい
うテーマに焦点を当てます。
【習得できる知識・能力や授業の目的・到達目標】
演習参加者は、演習での自由闊達な議論やグループ研究等を通じて、経済への問題意識と理解を深めるととも
に、日本経済・世界経済の課題やマクロ経済政策のあり方について自分なりに考察できることを目標とします。
【授業計画・内容】
演習の内容は、参加者の問題意識・関心、希望等を踏まえ、メンバーと相談して決めます。この演習では、バ
ランスよく書かれた最近の経済書や専門書から、多くの学者・研究者による論争の本まで、年間数冊の本を題材
として取り上げ、毎回、レポーターの報告とディスカッサントのコメントから始め、その後、全員による自由な
討論を通じて、議論を深めていく方式をとります。前期、後期とも、
「総括的討論」も含め、15 回程度の演習を
行う予定です。
【自宅学習】
テキストは、各自、自宅で読んでから演習に臨んでください。
テキスト・参考書等
テキストも、メンバーと相談して決めます。
成績評価方法
演習でのプレゼンテーションおよび議論への貢献度等を総合的に評価します。
特記事項
オフイス・アワー、Scubic の PW、メールアドレス等については、開講時にお知らせし
ます。
- 116 -
’13 年度以降入学者
あ
あ
’09 年~’12 年度入学者
演
’08 年度以前入学者
経営学演習
担当教員
木島正明
習
A,B,C区分
経営-
経済-
A,B,C区分
経営B
経済B
科目区分
通年
火曜日
-
単位数
専門教育科目
4
4
3時限
【授業方針・テーマ】
木島ゼミの目標は、ファイナンスあるいは金融工学の理論を、現実の経済が直面する問題と照らしあわせなが
ら学習することを通じて、経済や金融に対する科学的・数理的な分析能力を身につけることです。したがって、
文献を輪読するだけでなく、新聞記事の内容を取り上げたり、実際の金融データをパソコンで統計分析したりし
ます。なお、ゼミでの学習内容の大枠は以下のとおりです。
前期:金融システムの基礎について学ぶ
後期:ファイナンス理論および金融データの分析方法について学ぶ
卒論作成(4年生の希望者のみ)
【習得できる知識・能力や授業の目的・到達目標】
金融(あるいは経済)に対する科学的・数理的な分析能力の養成
金融工学の研究者になるための基礎素養
【授業計画・内容】
1.本ゼミでは、新聞(経済や金融)記事を教材とし、レポーターの報告、質問・解説、討議によって進められ、
積極的に議論に参加することが要求されます。また、実際の金融データを分析し、投資方法などを開発しま
す。
2.サブゼミは学生が主体となって行うゼミで、金融工学研究のために必要な数学や計算手法を学習します。
【自宅学習】
テキスト・参考書等
随時指定する
成績評価方法
ゼミ活動への貢献によって評価する。
ファイナンス、金融工学、金融リスク論、会計学、ミクロ経済学、統計学、計量経済学
特記事項
などを既習もしくは平行履修することが望ましい。また、ある程度の英語の読解力、英
会話やプレゼンテーション能力が必要です。許可されたもののみ履修できる。
- 117 -
’13 年度以降入学者
あ
あ
’09 年~’12 年度入学者
演
’08 年以前入学者
経営学演習
担当教員
習
桑田耕太郎
A,B,C区分
経営-
経済-
A,B,C区分
経営B
経済B
科目種別
通年
-
単位数
専門教育科目
木曜日
4
4
5、6時限
【授業方針・テーマ】
桑田ゼミの目標は、仲間達とともに、経営学の理論を、現実の企業が直面する問題と照らしあわせながら学習
することを通じて、本質を見抜く考え方や能力を身につけることにあります。具体的には経営戦略論や組織理論
の諸問題を、ケースを交えながら取り上げていきます。
私はゼミナールを、大学教育においてもっとも重要なプログラムとして考えています。ゼミ生と私との関係は
もちろん、ゼミ生同士の横のつながりや先輩・後輩との縦のつながりを大切にしています。そのためにゼミは、
正規の時間の本ゼミの他に、週1回のサブゼミ(火曜5時限)、卒業論文の作成、年数回のゼミ合宿等によって
運営されます。
【習得できる知識・能力や授業の目的・到達目標】
経営戦略論や経営組織論を応用したマネジメント能力の養成
経営戦略論や経営組織論の研究者になるための基礎素養
【授業計画・内容】
1.本ゼミでは、例えば以下のような文献を教材とし、レポーターの報告、質問・解説、討議によって進められ、
積極的に議論に参加することが要求されます。
伊丹敬之,
『新
経営戦略の論理』
,日本経済新聞社
C.バーナード,
『経営者の役割』
,ダイヤモンド社
E. Penrose, 『企業成長の理論』,ダイヤモンド社
G. Donaldoson and J. Lorsch, Decision Making at the Top, Basic Book.
ケース教材など
2.サブゼミは、基本的に学生が主体となって行うゼミで、最新の経営トピックスとして重要な文献を取り上げ
ながら討論します。
【自宅学習】
テキスト・参考書等
随時指定する。
成績評価方法
ゼミ活動への貢献、卒業論文などによって評価する。
経営学、経営戦略論、経営組織論、会計学、ミクロ経済学などを既習もしくは平行履修
特記事項
することが望ましい。また、ある程度の英語の読解力やプレゼンテーション能力が必要
です。許可されたもののみ履修できる。
- 118 -
’13 年度以降入学者
あ
あ
’09 年~’12 年度入学者
演
’08 年以前入学者
経営学演習
担当教員
芝田隆志
習
A,B,C区分
経営-
経済-
A,B,C区分
経営B
経済B
科目種別
通年
水曜日
-
単位数
専門教育科目
4
4
5、6時限
【授業方針・テーマ】
本演習では、ファイナンス分野のテキスト用いて、企業経済学やコーポレートファイナンスについて学習する。
【習得できる知識・能力や授業の目的・到達目標】
本演習の目的は、企業経済学、企業金融論を題材として取り上げ、経済学やファイナンスの考え方について学
ぶことにある。特に企業金融論(コーポレートファイナンス)における諸問題に関する知識を習得する。
【授業計画・内容】
本演習では、ファイナンス分野のテキスト用いて、企業経済学や企業金融論について学習する。受講者は持ち
回りでテキスト内容を解説し参加者全員で議論する。また、本演習では、下記のテキストを用いて、企業経済学、
コーポレートファイナンスの基礎的事項を学んだ後、EXCEL 演習によるデータ分析についても学習する。
第 1-15 回
受講者が持ち回りでテキスト内容を解説し参加者全員で議論する。
【自宅学習】
テキストを予習復習すること。また、本演習では、EXCEL などを用いた数値解析を取り入れる。EXCEL などの
数値ソフトの基本操作については各自で自宅学習しておくこと。
テキスト・参考書等
成績評価方法
テキスト
松原望、2011、確率過程超!入門
東京図書
授業への出席、授業での報告、質疑応答、小テスト(毎回講義開始時に実施)、レポート
による総合評価。
特記事項
- 119 -
’13 年度以降入学者
あ
あ
’09 年~’12 年度入学者
演
’08 年以前入学者
経営学演習
担当教員
高尾義明
習
A,B,C区分
経営-
経済-
A,B,C区分
経営B
経済B
科目種別
通年
-
単位数
専門教育科目
木曜日
4
4
2、3時限
【授業方針・テーマ】
経営組織論に関する基本文献を丁寧に講読し、経営組織論の基本的な問いおよびそれに対するさまざまなアプ
ローチを学習する。
【習得できる知識・能力や授業の目的・到達目標】
経営組織論の基本的な問いおよびそれに対するさまざまなアプローチを学習することを通じて、経営現象、さ
らには社会や人間に対する洞察力を高めていく。
【授業計画・内容】
経営組織論の基本文献を輪読することで組織を理論的に分析・把握する能力を養成するとともに、ケーススタ
ディやさまざまなエクササイズに取り組むことを通じて理論を実践に適用していくトレーニングも行う。
4 年生は組織や経営に関する問いを自ら立てて、卒論に取り組む。
【自宅学習】
毎回の授業の向けて文献講読、データの分析、プレゼンテーションの準備などを行う必要がある。
テキスト・参考書等
演習開始時に指示する。なお、英語の文献を読むこともある。
成績評価方法
出席、発表、議論への貢献度などから総合的に評価する。
特記事項
経営学及び経営組織論を履修済みであることが望ましい。
- 120 -
’13 年度以降入学者
あ
あ
’09 年~’12 年度入学者
演
’08 年以前入学者
経営学演習
担当教員
田中敬一
習
A,B,C区分
経営-
経済-
A,B,C区分
経営B
経済B
科目種別
通年
月曜日
専門教育科目
-
単位数
4
4
5時限
【授業方針・テーマ】
卒論執筆のための研究結果を報告する。
【習得できる知識・能力や授業の目的・到達目標】
問題点について自ら考え、分析し、プレゼンテーションを行う能力を習得する。
【授業計画・内容】
各自が自己の関心に基づいて、問題点の整理、過去の文献の結果、データ等に基づいた分析を行い、定期的に
報告する(月1回程度)。
【自宅学習】
文献調査、データの分析、プレゼンテーション資料の作成等が必要である。
テキスト・参考書等
なし
成績評価方法
出席や討論への参加など総合的に評価する。
特記事項
- 121 -
’13 年度以降入学者
あ
あ
’09 年~’12 年度入学者
演
’08 年以前入学者
経営学演習
担当教員
長瀬勝彦
習
A,B,C区分
経営-
経済-
A,B,C区分
経営B
経済B
科目種別
通年
-
単位数
専門教育科目
火曜日
4
4
5、6時限
【授業方針・テーマ】
人間の意思決定プロセスや意思決定に影響するバイアスやヒューリスティックについて、行動意思決定論のア
プローチにより研究する。
【習得できる知識・能力や授業の目的・到達目標】
①研究書や論文を深く批判的に読み込むこと、②学術上の問題について論理的に議論すること、③心理実験を
計画し、実行し、結果を分析し、考察すること、④学術論文を執筆することを通じて、人間の意思決定に関する
深い知識と洞察力、論理的思考力、表現力、そして実証主義の精神を培う。
【授業計画・内容】
随時指示する。年間数冊のテキストを使用する。また、3年次と4年次に個人またはグループで実験を計画、
実行し、考察を加えて報告書を作成する。
【自宅学習】
毎回課題が出るのでそれをこなす。また必要と興味に応じて参考文献を読む。
テキスト・参考書等
随時指示する。年間数冊のテキストを使用する。
成績評価方法
出席、ログやディスカッションなどの平常点で評価する。期末試験はおこなわない。
特記事項
意思決定論を履修済みであることが望ましい。未履修の場合は必ず3年次に履修するこ
と。また、4年生は卒業論文の提出が義務づけられている。
- 122 -
’13 年度以降入学者
あ
あ
’09 年~’12 年度入学者
演
’08 年以前入学者
経営学演習
担当教員
中塚利直
習
A,B,C区分
経営-
経済-
A,B,C区分
経営B
経済B
科目種別
通年
金曜日
-
単位数
専門教育科目
4
4
3~5時限
【授業方針・テーマ】
この演習では確率に関することを学びます。自分でテーマを決めてもよろしい。できるだけ発表するように努
力してください。数学でなくて、確率の歴史や哲学も面白いかもしれない。
特に、決めていない方のために、本年度は統計学への確率の応用を考えています。教科書は受講生と相談の上
決めたいと思っています。
【習得できる知識・能力や授業の目的・到達目標】
確率に慣れる。理論、応用、歴史、モデル作り、データ集め、…これらが経験的にわかるようになる。
【授業計画・内容】
皆さんの発表を全員が楽しむようにしましょう。与えられた課題だけでなく、図書館等を利用して、独自の知
識を身につけていただきたい。
【自宅学習】
テキスト・参考書等
成績評価方法
参加者の意見を聴きたい。私の著書「応用のための確率論入門」(岩波書店)を参考に
していただきたい。
出席と発表
特記事項
- 123 -
’13 年度以降入学者
あ
あ
’09 年~’12 年度入学者
演
’08 年以前入学者
経営学演習
担当教員
松田千恵子
習
A,B,C区分
経営-
経済-
A,B,C区分
経営B
経済B
科目種別
通年
水曜日
専門教育科目
-
単位数
4
4
4時限
【授業方針・テーマ】
金融危機は、企業を取り巻く環境激変を顕在化させた。多くの日本企業に於いて、もはや国内市場のみに依存
していることは難しく、新興諸国における消費市場の台頭を踏まえた、新しい成長戦略の構築が喫緊の課題とな
っている。また、これまで企業の発展を支えてきた既存事業、基幹事業も、新しい時代を前に見直しを迫られて
おり、グループ全体として今後の成長の源泉を発掘し、経営資源を的確に再配分し、次世代に向けた方向性を明
確に打ち出すことが必要となっている。
かかる問題意識に基づき、日本企業の視点から、グローバルに活動する企業グループにおいて求められる経営
戦略について、実例を踏まえながら理解を深めることを本演習の目的とする。なお、実例については国内外問わ
ず適当と思われる例を豊富に活用する。
また、経営戦略の実践にあたっては、それを遂行するためのグループ組織設計や経営管理のあり方、人的資源
配分や多様性の受容、M&A・アライアンスマネジメントや資本市場への対応など、幅広い知識が必要となってく
る。従って、戦略立案・実践と、組織や人事、財務との関係性に十分配慮し、バランス良く全社経営を考えるこ
とを意識した内容とする。
【習得できる知識・能力や授業の目的・到達目標】
日本企業の置かれた環境や、今日的な課題について、経営学の観点から分析・理解できることを目指す。専門
的な知識だけではなく、日本企業の特性など実務上の論点についても理解を促す。また、経営戦略の実践におい
て重要なロジック&フォーマットの習得、事業会社経営層に向けたインタビュー&ディスカッションの実践など
も予定している。
【授業計画・内容】
ケースディスカッションを中心として進める。前半は、ケースの理解に不可欠な理論面の学習を行う。後半に
て、実際のケースに関して討議を行うとともに、各自が関心のある企業に関して実践的な分析を行うことができ
るようにする。
【自宅学習】
テキスト・参考書等
演習時に指示する
成績評価方法
演習への出席や発表内容など、毎回の活動状況に基づき総合的に評価する。
特記事項
特になし
- 124 -
’13 年度以降入学者
あ
あ
’09 年~’12 年度入学者
演
’08 年以前入学者
経営学演習
担当教員
習
宮川 彰
A,B,C区分
経営-
経済-
A,B,C区分
経営B
経済B
科目種別
通年
-
単位数
専門教育科目
火曜日
4
4
3時限
【授業方針・テーマ】
資本グローバル化のもとで金融危機を契機とした大量失業、貧富の格差拡大、日本経済の構造転換、環境問題、南北問題
など、日本および世界の経済は新しい転換期を迎えています。このゼミでは、経済学の古典にたずね、また、古今東西のさ
まざまな社会経済制度を比較検討しつつ、日本と世界経済に生じている新たな諸現象を経済の合法則的な歴史的発展動向に
関連付けて把握することをめざします。
平成 24 年度はマルクス『資本論』第2部「資本の流通過程」を読み進めてきました。現代的な身近な経済的トピックスを
めぐる各種資料を素材にして、古典の提起した資本主義分析の原理・命題の現代的意義と検証に力点をおいて挑戦していま
す。平成 25 年度は前年に引き続き『資本論』第3部を通年で読み通して学びます。
夏季休暇には泊まり込みのゼミ合宿、春季休暇には卒論またはゼミ論文発表会を開催します。
【習得できる知識・能力や授業の目的・到達目標】
経済諸制度・構造の比較構造的な見方、論理発生史的方法の習得、国民経済の巨視的動態的な専門的知識の獲得
【授業計画・内容】
この講義では近代資本主義経済の原理を『資本論』第 3 部をテキストにして学びます。通年の考察項目は、以下とおり、
30 回の授業に配置する。
第 3 部「資本主義的生産の総過程」の考察
第 1〜4 回:資本主義的生産の総過程のガイダンス
第 5〜7 回:剰余価値の利潤への転化
第 8 回〜第 11 回:利潤とはなにか、平均利潤の法則
第 12 回〜第 14 回:利潤率の傾向的低下の法則
第 15 回〜第 17 回:商業とはなにか、商業資本の分析
第 18 回〜第 22 回:金融(信用)とはなにか、利子生み資本の分析
第 23 回〜第 25 回:地代の法則
第 26 回〜第 28 回:諸収入とその源泉
第 29 回〜第 30 回:まとめと試験
考察各項目については、身近な経済経験との関わり方を取り上げて現代的適用を試み、具体的に検証することを重視する。
【自宅学習】
カール・マルクス『資本論』第 3 部、資本論翻訳委員会訳、新日本出版社、第 8-13 分冊をテキス
テキスト・参考書等
トとする。テーマに応じて講義資料を作成配布する。参考文献は講義の中で紹介する。参考書と
して宮川彰著『「資本論」第 2・3 巻を読む』上・下、学習の友社、2001 年など。
成績評価方法
ゼミ報告、レポート提出、出席状況など
特記事項
平成 25 年度の新規募集は行ないません。
- 125 -
’13 年度以降入学者
あ
あ
’09 年~’12 年度入学者
演
’08 年以前入学者
経営学演習
担当教員
習
村田啓子
A,B,C区分
経営-
経済-
A,B,C区分
経営B
経済B
科目種別
通年
月曜日
-
単位数
専門教育科目
4
4
5、6時限
【授業方針・テーマ】
日本経済はリーマンショック後安定した回復軌道にのることが期待されましたが、再び減速しています。この
背景には世界経済の変調や円高があります。アメリカ経済の回復の動きは弱く、欧州経済は債務危機により下方
リスクが高まり、中国の成長も鈍化しています。国内に目を転ずると、デフレーション、財政赤字、年金や医療、
非正規雇用や若者の失業など、課題は山積しています。
大学で学んだ経済理論を現実の経済の理解に活かすためには、理論をどのように実体経済に当てはめて理解す
るかが重要となります。また、日本経済が現時点においてもどの程度外需依存型なのか、金利や為替が実体経済
や企業行動に及ぼす影響、労働市場はどの程度変化したのか、デフレーションはいつまで続くのか、格差はどの
程度拡大したのかといった数々の今日的な問題に答えつつ日本経済の現状を評価し先行きを展望するためには、
関連する統計データを参照し「客観的なデータに基づいて考える」ことが必須です。また、複数のデータを組み
合わせて複眼的に検証していくことによりその理解は深まっていきます。経済は常に変化していきますので、こ
のような理論とデータの理解に加え、必要に応じ制度について理解する力を訓練することも重要です。
本演習では、日本経済を理解する上で重要度の高い各種統計データについて学習した上で、日本経済の現況及
び問題点について学んでいきます。
【習得できる知識・能力や授業の目的・到達目標】
日本経済を理解するために必要なデータ・統計及びその見方に関する専門的知識を習得するとともに、日本経
済について自ら考える力を身につける。
【授業計画・内容】
本演習では、主要な経済指標(GDP、消費者物価、金利、株価、為替など)を各種経済統計から実際にダウンロ
ードして図表を作成するという作業を自ら体験することを通じ、まずはデータに親しみながら各種経済指標を理
解する力を身につけていきます。その後、既に公表されたレポートや論文を輪読することにより現代の日本経済
及び世界経済への理解を深めていく予定です。
【自宅学習】
演習で与えられた課題について予習を行い、疑問点があったら友人と議論しましょう。自分が発表担当の時に
は、レジュメを作成し発表の準備をしましょう。
演習後は、演習で学び、議論した内容を理解できているか確認しましょう。
テキスト・参考書等
演習時に提示します
成績評価方法
平常点とプレゼンテーション
特記事項
- 126 -
’13 年度以降入学者
あ
あ
’09 年~’12 年度入学者
演
’08 年以前入学者
経営学演習
担当教員
習
室町幸雄
A,B,C区分
経営-
経済-
A,B,C区分
経営B
経済B
科目種別
通年
火曜日
-
単位数
専門教育科目
4
4
3、5時限
【授業方針・テーマ】
金融リスク計測・管理を学ぶ際に基礎知識、特に、金融工学における価格付け理論について、テキストを読み
進めることにより学ぶ。受講者は順番にテキストの内容について解説し、全員からの質問・議論に応じる。各回
の発表者はレジュメを作成し、出席者全員に配布する。この形式により、レジュメの作成や発表方法を体験して
学ぶ。数式はただ追うだけでなく、常に式の意味を考えるようにしてほしい。
【習得できる知識・能力や授業の目的・到達目標】
金融リスク計測・管理を学ぶための基礎学力の養成と、証券の価格付けに関する基礎知識の習得。テキストに
出てきた数式を自分の力で導出することにより、背景にある考え方と技術を習得していく。
【授業計画・内容】
『金融工学入門
ポートフォリオ選択とオプション価格評価の基礎』、木村俊一著、実教出版の輪読。本テキス
トを読了したら、別のテキストを輪読する。受講者は、順番にテキストの内容について解説し、全員からの質問・
議論に応じる。発表者はレジュメを作成し、参加予定者に配布する。
上記テキストが終了したら、また別のテキストを輪読する。なお、背景にある数学的知識の習得には、『経済と
金融工学の基礎数学』
、木島正明・岩城秀樹著、朝倉書店を薦める。
【自宅学習】
テキスト・参考書等
成績評価方法
特記事項
『金融工学入門
ポートフォリオ選択とオプション価格評価の基礎』、木村俊一著、実
教出版
出席および参加状況
統計学Ⅰ・Ⅱ、ファイナンス、金融工学、基礎数学を履修していること(証券投資論、
金融数学の履修も薦める。)
。
- 127 -
’13 年度以降入学者
あ
あ
’09 年~’12 年度入学者
演
’08 年以前入学者
経営学演習
担当教員
習
森本博行
A,B,C区分
経営-
経済-
A,B,C区分
経営B
経済B
科目種別
通期
-
単位数
専門教育科目
水曜日
4
4
4、5時限
【授業方針・テーマ】
日本の産業社会や日本企業の経営の特質についての検討を通して、企業に収益をもたらす競争優位の源泉は何
か、同じ業界に属しながら、企業間にどうして収益格差が生まれるのか、経営戦略論のフレームワークを援用し
て、日本企業の現実の経営戦略や事業戦略について考察する。
【習得できる知識・能力や授業の目的・到達目標】
日常、製品やサービス、あるいは広告宣伝で接している企業の背後にある戦略的行動の意図や日本の産業社会
の特質について検討し、日本企業の経営や経営戦略について知識のみならず、論理的な分析能力の習得をめざす。
【授業計画・内容】
前期
(1)~(5)
経営戦略論の基本理論の再検討
(6)~(9)
日本企業の経営戦略について課題の検討
(10)~(12)
日本企業の戦略的行動について検討
(13)~(15)
多国籍企業の戦略的行動について検討
夏期合宿
後期
(16)~(30)
日本企業の戦略的行動について企業事例の検討(ケース・ディスカッション)
卒業研究指導(4 年生)
【自宅学習】
・演習の前期では、ゼミ・メンバーによって輪読を行うので、事前に読み解き、レジメを用意しなければならな
い。後期では、企業ケースについての課題を検討し、事前にレポートとしてまとめ、提出しなければならない。
テキスト・参考書等
成績評価方法
テキスト:沼上幹『経営戦略の思考法』日本経新聞出版社
参考書:楠木建『ストーリーとしての競争戦略論』東洋経済新報社
・出席と課題レポートの提出、およびその内容について総合的に評価します。
特記事項
- 128 -
’13 年度以降入学者
あ
あ
’09 年~’12 年度入学者
演
’08 年以前入学者
経済学演習
担当教員
山崎志郎
習
A,B,C区分
経営-
経済-
A,B,C区分
経営B
経済B
科目種別
通年
-
単位数
専門教育科目
水曜日
4
4
3、4時限
【授業方針・テーマ】
少人数のゼミナール方式で基礎的文献から最新の研究成果までを丹念に読み進め、現代日本経済と経営の歴史を学ぶ。こ
のことは、現代社会のさまざまな特徴や問題が歴史的背景をもって成立していることを理解することになる。
【習得できる知識・能力や授業の目的・到達目標】
1920 年代から現代までの産業・金融の発展、産業組織、経済政策の変化を学び、われわれが立脚する日本経済
の歴史的成り立ちを探求する。現代社会の課題に取り組む視座を獲得するとともに、現代日本社会の歴史的背景
に関する教養を持つ人材を育成する。
【授業計画・内容】
前期末までに、現代経済史に関する基本テキストを学びながら、卒業研究に向け各自が専門的に研究を進めた
いテーマを決め、独自の調査・データ収集をすすめる。夏期休暇中に卒業研究中間報告をまとめる。後期は、現
代日本経済史に関するより高度なテキストを使い専門的知識を身につけながら、卒業予定者は研究成果の取りま
とめ作業と中間報告を行う。使用テキストは参加者の関心によって、近年のテキストや研究書から適宜選択する。
【自宅学習】
ゼミでは報告が順番に回り、質疑応答が中心になるので、あらかじめ決めた範囲の予習や発表準備が不可欠で
す。
テキスト・参考書等
成績評価方法
特記事項
山崎志郎『日本経済史』放送大学教育振興会 2005 年
橋本寿朗ほか編『現代日本経済
第 3 版』有斐閣アルマ、2011 年
順番で報告を義務づけるので、3 年生の評価は報告の水準とゼミでの議論への貢献を評
価する。4 年生については、これに加えて卒業研究への取り組みを加味する。
特段の前提知識は要求しないが、歴史的事象に関心をもち、丹念に文献・資料を読んで、
独自に因果関係をつかみ、現代社会とのつながりを考察し、まとめる意欲が求められる。
- 129 -
’13 年度以降入学者
あ
あ
’09 年~’12 年度入学者
演
’08 年以前入学者
経営学演習
担当教員
山下英明
習
A,B,C区分
経営-
経済-
A,B,C区分
経営B
経済B
科目種別
通年
-
単位数
専門教育科目
月曜日
4
4
4、5時限
【授業方針・テーマ】
①
経営科学に関するテキストや論文を輪読する(基礎的な内容からはじめ、実際のシステムに適用した事例も
学習する)。
②
各自が考えた問題に対して、コンピュータを用いて経営科学の手法を適用し、結果について議論する(必要
に応じてプログラム言語も習得する)。
③
②のうち特に興味のある問題について掘り下げ、卒業論文を作成する(必須)。
【習得できる知識・能力や授業の目的・到達目標】
1.経営戦略等に対して、科学的思考に基づいた意思決定能力を養う。
2.コンピュータによる最適化、シミュレーション等の技術を身につける。
【授業計画・内容】
経営科学は、種々の問題に対する合理的な意思決定をするための科学的方法を提供する学問である。
平成 25 年度は、主に以下の手法を学習する。
①システム・シミュレーション
偶発的な現象が生じるシステムをモデル化し、数値実験によってシステムの挙動を解析する手法を、モンテカ
ルロ・シミュレーションという。この演習では、待ち行列システムの設計や最適停止問題について Excel マク
ロや C 言語を用いてシミュレーションを行い、システムのモデル化、シミュレーションの実行方法、システム
の最適化手法を理解する。
②数理計画法
輸送問題、割り当て問題、スケジューリング問題、施設配置問題など現実に現れる様々な問題が数理計画問題
として定式化できる。
この演習では、定式化とアルゴリズムに重点をおき学習し、Excel のソルバーや GLPK (GNU
Linear Programming Kit)を用いて、数理計画問題のモデル化および最適解の求解政策議論を行う。
③その他
AHP(階層化意思決定法)、DEA(包絡分析法)
、ゲーム理論など
【自宅学習】
テキスト・論文の輪読の担当者は、本質的な内容を理解し、わかりやすく説明できるように準備する。
前回の内容を理解できているかどうかをチェックするため、毎週小テストを行う。
プログラムの課題等を課す。
テキスト・参考書等
授業時間中に指示する。
成績評価方法
授業の出席、授業中の発表・質疑応答、レポートによって評価する。
特記事項
経営科学Ⅱを履修していない者は、履修すること。
- 130 -
’13 年度以降入学者
あ
あ
’09 年~’12 年度入学者
演
’08 年以前入学者
経営学演習
担当教員
脇田 成
習
A,B,C区分
経営-
経済-
A,B,C区分
経営B
経済B
科目種別
通年
木曜日
【授業方針・テーマ】
マクロ経済学の上級レベルテキストを輪読
【習得できる知識・能力や授業の目的・到達目標】
初歩のテキストから、研究書まで輪読予定。簡単な実証分析も行いたい。
【授業計画・内容】
テキストを輪読する。
【自宅学習】
テキスト・参考書等
授業中に指示
成績評価方法
授業中に指示
特記事項
- 131 -
-
単位数
専門教育科目
5、6時限
4
4
’13 年度以降入学者
あ
あ
’09 年~’12 年度入学者
演
’08 年以前入学者
経営学演習
担当教員
習
渡辺隆裕
A,B,C区分
経営-
経済-
A,B,C区分
経営B
経済B
科目種別
通年
-
単位数
専門教育科目
水曜日
4
4
4、5時限
【授業方針・テーマ】
ゲーム理論の発展的内容を学びます。特に、繰り返しゲーム、不完備情報ゲーム戦略形、不完備情報ゲーム展
開形、製品差別化モデル、協力ゲームなどを学びます。テキストを読み,問題を解くだけではなく、自分達で数
理モデルを作成して、分析する力をつけます。パワーポイントを使って発表し、分かりやすいレジメを作成する
ことなどを通して、プレゼンテーション能力の向上も目指します。卒業論文の制作を通して、論理構成がしっか
りとした文章を書く力を身につけます。
【習得できる知識・能力や授業の目的・到達目標】
(1)ゲーム理論をより深く学ぶ
(2)論理的に人にわかりやすく話す技術を身につける
(3)ゲーム理論を中心に簡単な数理モデルを作成し、分析する力を身につける
(4)テーマを決めて資料や情報を収集し、論文を仕上げる力を身につける
(5)目的や結論と、それを導く論理構成がしっかりとした文章を書く力を身につける
【授業計画・内容】
前期は、毎回、テキストの決められた範囲が課題として出され、その部分を予習しておきます。ゼミの前には
学生だけの自主ゼミを行い、分からないところを解決しておきます。ゼミの時間は、私が課題に関する演習問題
を出し、みんなでそれを考えて解きます。次の週には班を作り、課題の部分の理論を応用した「モデル」を作成
し発表します。これを繰り返してゆきます。
6 月と 9 月(ゼミ合宿)時に研究発表会を行います。研究発表会では、班ごとに課題を決めてモデルを作成し、
資料とスライドを作成してその内容を発表します。
後期は 4 年生の卒業論文制作がゼミの中心で、3 年生は 4 年生の卒論のディスカッションに参加して、ゲーム
理論やミクロ経済学の理解を深めます。
【自宅学習】
テキストの決められた範囲を読み、演習問題を解いておくことが予習として求められます。ゼミの最中に出さ
れた演習問題について、不明な点を復習して解決しておく必要があります。
研究発表会における資料の収集・分析、レジメの作成、スライドの作成は、自宅学習やグループ学習などゼミ
時間以外に作業しなければなりません。
テキスト・参考書等
成績評価方法
特記事項
テキスト:渡辺隆裕著「ゼミナール
ゲーム理論入門」(日本経済新聞社)
宿題などは、この中から出題されますので購入してください。
ゼミの出席と課題の提出状況で評価します。
本演習は、「ゲーム理論」と「経営学特別講義(ゲーム理論と経済学)」を履修してい
ることが前提条件です。
- 132 -
’13 年度以降入学者
あ
あ
’09 年~’12 年度入学者
演
’08 年以前入学者
経営学演習
担当教員
浅野敬志
習
A,B,C区分
経営-
経済-
A,B,C区分
経営B
経済B
科目種別
通年
水曜日
-
単位数
専門教育科目
4
4
4、5時限
【授業方針・テーマ】
会計・ファイナンス分野で使用されているテキストを用いて、会計学や企業分析の実践的なスキルを習得しま
す。テーマは「企業価値評価」と「IFRS」です。企業価値評価を正しく行うためには、様々な分析ツールを身に
付ける必要があります。その代表的なものに、経営戦略分析、会計分析、財務分析、将来性分析の4つがありま
す。これらは一見すると別々の領域のように思えるかもしれませんが、企業価値評価という側面からは、すべて
が密接に絡み合います。本演習では、これらの分析ツールを身に付けるだけでなく、実際に企業価値評価を行っ
たりして、実践的な知識を養う予定です。
【習得できる知識・能力や授業の目的・到達目標】
社会で求められている知識として、数学的な経営分析力、論理的な説得力、交渉力などが挙げられます。本演
習では、これらの知識の獲得を目的として行う予定です。
【授業計画・内容】
1. テキストの輪読
2. CFA 協会主催の Investment Research Challenge に向けた準備
3. 他大学との合同ゼミに向けた準備
4. 学外活動(証券取引所見学、工場見学)など
【自宅学習】
自分の担当箇所をパワーポイントにまとめて発表に備えること。また、担当箇所以外はディスカッションに参
加できるように予習しておいてください。
『エッセンシャル IFRS』(秋葉賢一著、中央経済社)
テキスト・参考書等
『日本企業のコーポレート・ファイナンス』(砂川伸幸・杉浦秀徳・川北英隆著、日経
新聞出版社)
成績評価方法
出席状況や発表内容などにより、総合的に評価します。
特記事項
特にありません。
- 133 -
’13 年度以降入学者
あ
あ
’09 年~’12 年度入学者
演
’08 年以前入学者
経営学演習
担当教員
習
岩間俊彦
A,B,C区分
経営-
経済-
A,B,C区分
経営B
経済B
科目種別
通年
-
単位数
専門教育科目
金曜日
4
4
4、5時限
【授業方針・テーマ】
・グローバル化の中にある社会の制度、人びとの行動・意識・関係、そして、そのような社会の歴史と現状につ
いて、イギリスやその他の世界の事例に焦点をあてながら学びます。
・私たちの社会に関連する普遍的な事柄について検討した基本文献や古典を読み・報告し・討論します。
・卒業研究のテーマを設定し、調査や資料・文献の検討を進めつつ、それらの成果について定期的に報告や文書
作成を行いながら、卒業論文を作成します。
【習得できる知識・能力や授業の目的・到達目標】
・グローバル化のただ中にある社会の特徴を理解しながら、イギリスやその他の世界の現在・過去・未来を理解
し展望します。年度末には、学習の成果をグループ・プロジェクトとしてまとめ・公開するだけでなく、他大
学のゼミと合同で報告・討論会を開催します。
・課題準備、時間管理、効果的な報告、記録作成、自らの意見の形成、他者との議論からより高次の見解を導き
出すといった能力の向上を目指します。
・卒業論文作成のために必要な事前調査、実際の調査、資料の分析と考察、そして、これらの活動に必要なスキ
ル(図書館の活用、文献探索・収集、情報整理、電子ジャーナル・電子データベースの利用)を習得します。
【授業計画・内容】
・テキストを基礎にした課題報告と討論、そして、年度末の共同研究が演習の中心です(本ゼミ)。また、学生
が、自主的に報告・討論・議事進行・議事の記録を行う演習(サブゼミ)も行います。
・卒業論文の作成に際して、定期的な研究指導(チュートリアル)、研究や論文執筆の技法を習得するための課
題設定、図書館等を活用するためのセミナー、そして、定期的な学生各自の研究報告を行います。
・予定
初回
ガイダンス(演習の計画、約束事)、割り当て 2-6 グローバル化した社会の制度に関する報告・討論
7 図書館セミナー1 回目(文献・資料検索)
14 図書館セミナー2 回目(電子ジャーナル)
7-13 グローバル化した社会の行動・意識・関係に関する報告・討論
15 卒業研究に関する報告(卒業年次生)
16-20 グローバル化した社会の歴史と現状に関する討論・報告
21 卒業研究に関する報告(卒業年次生)
22-27 グローバル化した社会に関する共同研究
28 卒業研究報告会(3 年生)
29 卒業研究報告会(卒業年次生)
30 共同研究報告会
【自宅学習】
授業での課題(報告、質疑応答)への準備(テキストの読解と課題発見)、課題提出(テキストの要約とコメ
ント)への取り組み、共同研究の準備・作業(課題発見、資料・文献調査、報告資料や論文の作成)が必要です。
テキスト・参考書等
成績評価方法
アンソニー・ギデンズ『社会学
第 5 版』而立書房、小熊英二『社会を変えるには』講談社
他
参考書等は初回に指示します。
演習への参加や貢献(出席、授業態度、質疑応答、演習中の課題、7 割)と課題提出(3 割)によ
ります。
・休講が複数回生じる場合があります、その場合は補講を行います。
特記事項
・担当者 HP にも演習についての情報(過去に扱ったテーマ等)を掲載しているので参照してくだ
さい。
http://homepage3.nifty.com/toshihikoiwama/sub4.htm
- 134 -
’13 年度以降入学者
あ
あ
’09 年~’12 年度入学者
演
’08 年以前入学者
経営学演習
担当教員
加藤 晋
習
A,B,C区分
経営-
経済-
A,B,C区分
経営B
経済B
科目種別
通年
水曜日
-
単位数
専門教育科目
4
4
5、6時限
【授業方針・テーマ】
不平等・貧困・福祉といった問題を主にミクロ経済学的な観点からいくつかの段階に分けて考えていきたいと
思います。
[1]豊かな社会とはどのような社会であるか。不平等・貧困・福祉といった概念はどのように捉えるべきだろう
か。
[2]発展途上国の貧困はどのようなもので、どのような手段で解決されうるのか。
[3]果たして日本は豊かな社会と言えるのだろうか。これから我々はどのように日本の社会システムをガバナン
スしていくべきだろうか。
これらの問題を古典的議論から最新のものまでを通読して理解を深めたい。
【習得できる知識・能力や授業の目的・到達目標】
ミクロ経済学・公共経済学などで学んだ教科書的な知識を、現実をみるための道具として利用できるようにで
きるようになることを目標とする。また、貧困・不平等といった現代社会の深刻な問題について理解を深めて、
自分なりの考え方をもつようになることも目的としています。
【授業計画・内容】
順番に報告発表・プレゼンテーションをしてもらいます。適宜教員の方でコメント・解説を行っていき、必要
な場合には教員から講義を行います。ミクロ経済学の基本的な知識はあった方がよいですが、テーマに関心を持
っていれば特に問題ないです。また、4 年生には卒業論文を書いてもらいます。
【自宅学習】
与えられた文献について予め目を通してから演習に臨むことを望みます。また、授業中に課題・題材を提供す
るので、それに基づいて復習をするようにしてください。
テキスト・参考書等
あとで指示します。
成績評価方法
出席・発表等を総合的に評価する。
特記事項
- 135 -
’13 年度以降入学者
あ
あ
’09 年~’12 年度入学者
演
’08 年以前入学者
経営学演習
担当教員
高橋勅徳
習
A,B,C区分
経営-
経済-
A,B,C区分
経営B
経済B
科目種別
通年
-
単位数
専門教育科目
火曜日
4
4
4、5時限
【授業方針・テーマ】
この講義では、主としてベンチャー・ビジネスを対象に、経営組織論・経営戦略論の知見に基づいた分析を行
っていく。このために、①ベンチャー・ビジネスに関する古典的研究から最新の研究に至るまでの、必読文献の
輪読を実施するだけでなく、②具体的なベンチャー企業を対象とした事例分析を行っていく。
【習得できる知識・能力や授業の目的・到達目標】
この講義の到達目標は、ベンチャー・ビジネスについて、先端的な研究成果に基づいた、ロジカルな分析能力
を身につけることにある。特に講義を通じて得られる知識・能力を上げれば、以下の通りとなる。
①ベンチャー・ビジネスを理解するに当たって必要な、企業家研究の理論的系譜。
②ベンチャー・ビジネスに求められる、事業機会の認知や資源動員先の探索に関するロジカルな考え方。
③卒業論文の作成プロセスを通じて得られる、プレゼンテーションおよび対話能力。
【授業計画・内容】
具体的な講義については、①ベンチャー・ビジネスに関する必読文献の輪読、および②卒業論文の作成に向け
た調査および分析である。前期は文献の輪読を中心に、各受講生が卒業論文の対象として取り上げる企業を探索
し、後期からは、卒業論文の作成に向けた調査と分析を行っていく。
【自宅学習】
テキスト・参考書等
成績評価方法
とくに指定しない。ただし、講師から事前の配布資料が合った場合は、熟読の上で講義
に望むこと。
2/3 以上の出席および期末レポートの提出が単位取得の最低条件である。具体的な成績
評価については、出席およびレポートの内容を踏まえた上での総合評価とする。
講義資料配付の Web ページは以下の通り。
特記事項
首都大学東京
高橋勅徳講義関連ブログ
http://takahashitmu.seesaa.net/?1240676112
- 136 -
’13 年度以降入学者
あ
あ
’09 年~’12 年度入学者
演
’08 年以前入学者
経営学演習
担当教員
中山厚穂
習
A,B,C区分
経営-
経済-
A,B,C区分
経営B
経済B
科目種別
通年
火曜日
-
単位数
専門教育科目
4
4
4、5時限
【授業方針・テーマ】
本演習では、マーケティング・サイエンスと消費者行動の関係性についての理解を深めるとともに、企業での
マーケティング活動のための実践的なアプローチを学ぶ。そして、市場におけるマーケティング現象を理解する
ための代表的なモデルと、マーケティング意思決定に利用される方法論について学び、効果的な意思決定を行う
ための方法を身につける。
【習得できる知識・能力や授業の目的・到達目標】
演習では、文献輪読、グループによる課題研究、マーケティングデータの分析実習などを行う予定である。こ
れらを通じて、マーケティング・サイエンスに関する知識を獲得するとともに、課題解決に必要な数理モデルの
概念、活用方法を身につけることを目標とする。また、グループワークや実習などを通して、論理的思考、プレ
ゼンテーションやディスカッションの方法、統計的データ分析法などの能力の養成を目指す。
【授業計画・内容】
文献輪読、グループによる課題研究、マーケティングデータの分析実習などを行う。そして、各自で研究・調
査テーマを設定してその成果を発表する。また、正規の時間の本ゼミの他に、必要に応じてサブゼミなどを行う。
【自宅学習】
輪読のための準備やグループ課題、実習課題を、適宜、自宅学習の課題として設定する予定である。
テキスト・参考書等
授業時間中に相談の上指示する。
成績評価方法
授業への出席、授業中の発表・質疑応答、課題の提出状況で評価する。
特記事項
- 137 -
’13 年度以降入学者
あ
あ
’09 年~’12 年度入学者
演
’08 年以前入学者
経営学演習
担当教員
習
水越康介
A,B,C区分
経営-
経済-
A,B,C区分
経営B
経済B
科目種別
通年
-
単位数
基礎専門科目
水曜日
4
4
4、5時限
【授業方針・テーマ】
マーケティングは、企業にとって欠かすことのできない対市場活動です。技術的に優れている製品というだけ
では、市場には受け入れられません。綿密な市場調査、ニーズに基づく製品開発、広告メディアを中心としたプ
ロモーション活動、適切な販路の開拓、長期的な関係性の構築と優れたブランドの育成など、さまざまなマーケ
ティング活動が必要になります。本演習では、そうしたマーケティングのフレームワークを理解するとともに、
企業の全社的な戦略としても位置づけられるマーケティング戦略について学びます。
【習得できる知識・能力や授業の目的・到達目標】
マーケティングについて、理論的かつ実践的な能力の獲得を目的とします。
【授業計画・内容】
書籍、ケースを通じたマーケティングの批判的理解。実践的なマーケティングプログラムの立案。卒業論文の
作成。
【自宅学習】
事前に課題に答えてくること。また、グループワークではグループで随時活動することが求められます。
黒岩健一郎・水越康介『マーケティングをつかむ』有斐閣、2012 年。石井淳蔵・廣田章
テキスト・参考書等
光『1からのマーケティング
余田拓郎『ゼミナール
第 3 版』碩学舎、2008 年。石井淳蔵・栗木契・嶋口充輝・
マーケティング入門』日本経済新聞社、2004 年。そのほか演習
の中で提示。
成績評価方法
特記事項
演習態度、および卒業論文。
マーケティング・マネジメント、およびマーケティング・サイエンスを受講することが望
ましい。
- 138 -
’13 年度以降入学者
あ
あ
’09 年~’12 年度入学者
演
’08 年以前入学者
経営学演習
担当教員
習
森 治憲
A,B,C区分
経営-
経済-
A,B,C区分
経営B
経済B
科目種別
通年
月曜日
-
単位数
専門教育科目
4
4
4、5時限
【授業方針・テーマ】
この授業では、売上データやアンケート調査のデータといった、マーケティングのデータを用いたデータ分析
の方法について学習します。分析手法を理解するためには統計学や経営科学の知識が必要となります。しかし、
この授業では数学的に厳密な議論よりも、実際に分析し、その結果を解釈することを重視します。
また、分析にはRという無料の統計用ソフトウェアを利用します。
【習得できる知識・能力や授業の目的・到達目標】
①
データ分析の手法を理解し、実際に分析する能力。
②
Rを使いこなす能力。
【授業計画・内容】
1年目は教材の輪読と現実のデータを用いたデータ分析を並行して行います。
2年目は卒業論文を作成します。
【自宅学習】
毎回、発表の準備が必要となります。
テキスト・参考書等
1回目の授業で指示します。
成績評価方法
授業への出席や報告内容など、毎回の活動状況に基づいて評価します。
特記事項
統計学 2(都市教養プログラム)を履修している学生を対象とします。
- 139 -
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