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家族の経済学

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家族の経済学
家計行動と開発経済学
1
2010年5月
小原美紀
全国学力調査の結果(小学生)1
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パネルA.学力と新生児の平均体重(小学6年生)
Test
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95年平均体重
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3.04
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1996 birthweight
96年平均体重
3.1
テストスコア(縦軸)には,『全国学力・学習状況調査 都道府県別調査結果』(文部科学省)2007年,2008年を参照.新生児の体重
(横軸)には,『人口動態統計』(厚生労働省)1995年,1996年を参照.
全国学力調査の結果(小学生)2
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パネルB.学力と低体重新生児の割合(小学6年生)
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95年低体重
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96年低体重
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テストスコア(縦軸)には,『全国学力・学習状況調査 都道府県別調査結果』(文部科学省)2007年,2008年を参照.新生児の体重
(横軸)には,『人口動態統計』(厚生労働省)1995年,1996年を参照.
全国学力調査の結果(中学生)1
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パネルA.学力と新生児の平均体重(中学3年生)
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92年平均体重
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3.06
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3.1
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199393年平均体重
birthweight
3.14
テストスコア(縦軸)には,『全国学力・学習状況調査 都道府県別調査結果』(文部科学省)2007年,2008年を参照.新生児の体重
(横軸)には,『人口動態統計』(厚生労働省)1992年,1993年を参照.
全国学力調査の結果(中学生)2
5
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パネルB.学力と低体重新生児の割合(中学3年生)
Test
Score at Age 15
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1992
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92年低体重
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u2500ratio
93年低体重
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テストスコア(縦軸)には,『全国学力・学習状況調査 都道府県別調査結果』(文部科学省)2007年,2008年を参照.新生児の体重
(横軸)には,『人口動態統計』(厚生労働省)1995年,1996年を参照.
きょうの報告テーマ
6
貧しい家計の子どもは、成長後の生産性が低いのか?それはなぜか?
疑問その1:経済的に貧しいことが子どもの成長に影響するか?
疑問その2:上の影響過程に親の行動はどうかかわっているか?
疑問その3:上の影響過程に健康状態はどうかかわっているか?
教育
経済的な貧しさ
健康
親の行動
子どもの生産
性
この分析がなぜ重要なのか?
7
貧しい家計の子どもは、成長後の生産性が低いのか?それはなぜか?
1.政策的に重要:
・これが事実だとすれば格差は継承される。政策介入の必要性。
・将来世代の生産性を高めるためにどうしたらよいか?
貧しさが原因?親の行動が原因?貧しさに代表される別の要因?
子どもの何を阻害する?教育成果?健康?生産性?すべて?
2.学術的に重要:
・医学、社会学、教育学での議論に経済学的な分析結果を追加
・家計内の行動は明らかになっていないことが多い
・日本での分析は行われていない
きょうの報告テーマ
8
報告のポイント
ポイント1:この問題を「経済学的に」考える
☝経済学的に考えることで真の公共政策の在り方を議論できる。
ポイント2:「先進国の問題」と「発展途上国の問題」に分けて考える
☝労働経済学と医療経済学、開発経済学の複合テーマ。
ポイント3:最新の情報を紹介する
☝経済学のトップジャーナルに掲載されているテーマ。
報告の流れ
9
1.はじめに
a. 親の行動は子どもの生産性にどのような影響を不えるか?
b. 2つの疑問
c. 経済学的な分析の重要性
2.これまでに分かっていることは何か?
実証分析,計量経済学を用いた分析
3.子どもに対する親の行動をどのように説明するか?
家計行動の理論分析
4.まとめ
最初の疑問に答える
5.おわりに
経済学を勉強すると何が分かるのか、
公共政策学部で経済学を学ぶ意味
注意
10
経済学で扱う「家族」は、多くの他の学問で分析される家族と、扱われ
方がずいぶん異なります。
・例:戦略的遺産動機、家事生産関数の推定、子どもの教育は
投資か消費か、結婚市場の分析・・・
・家族≠家計
2.これまでに分かっていることは何か?1
最新の実証分析の成果
11
 実証分析:データを使って行動を明らかにする.
実証分析,計量分析,計量経済学,統計学
y  a  bx  u
xがyにどれだけ影響を不えるか?
xが変わるとyはどれだけ変わるか?
重要な点
1. u(誤差)を認める。
2. 統計的に有意な(信頼できる)影響を見る。
3. 相関ではなく、真の因果関係を抽出する!
12
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 データを使って行動を明らかにする
0
50
conkid
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こ
ど
も
の
た
め
の
消
費
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1000
親の所得
2000
3000
4000
incfufu
子どものいる家計における,親の所得と子どものための消費:
相関係数(r)=0.35
出所: 『消費生活に関するパネル調査』(財団法人家計経済研究所)2008年版を参照.
2.これまでに分かっていることは何か?2
最新の実証分析の成果
13
 たとえば、「貧しさが子どもの生産性に影響する」を検証する時、
子どもの生産性= a + b(育った家計の豊かさ) + u
仮にb>0であることが、90%の有意(信頼)水準で認められたとして、
本当に真の因果関係か?
 真の因果関係に拘るところが、経済学的な計量分析が他の学
問分野の分析と大きく異なるところ。
2.これまでに分かっていることは何か?3
テーマ1.家族構成が子の教育成果に与える影響
14
※とくにSingle Mother であることの影響の分析が多い
真の因果関係? きょうだい,双子の差
離婚と死別の差
養子と実子の差
結果
Single Motherの影響は小さい ⇔ 存在する
Bjorklund et al (2007)
Evenhouse & Reilly (04)
Ermish and Francesconi (2001)
Francesconi et al (2009)
Corak (2001) Lang and Zagorsky (2001)
坂本(09)
2.これまでに分かっていることは何か?4
テーマ2.親の所得は子の教育成果に影響するか?
15
Solon (92)
アメリカ
父親の所得↑→息子の所得↑
Zimmerman (92)
アメリカ
父親の所得↑→息子の所得?
Ku and Plotnick (03)
アメリカ
きょうだいサンプル
所得補助を受けている世帯
→子の教育成果?
Blau (99)
アメリカ
母親+個人の固定効
果を除去
所得↑
→子の教育成果?
→ただし,子のために使う時間・
支出↑→子の教育成果↑
Akee et al. (09)
アメリカ
Quasi-Experiment
(外生的な)所得↑
→子の教育成果↑,軽犯罪率↓
※子の養育時間ではなく,子の養
育の質の重要性を強調
2.これまでに分かっていることは何か?5
テーマ3.親の行動が子の教育成果を高めるか?
16
Guryan et al (08)
アメリカ
親の所得↑
→子と過ごす時間↑
Kimmel and Connelly (07)
アメリカ
親の所得↑
→子と過ごす時間↑
Hallberg and Klevmarken
(03)
アメリカ
母親の労働時間↑
→子と過ごす時間(丌変)
Eirmisch et.al. (2006)
イギリス
母親が働いているかどうか
→子どもの教育成果(丌変)
※ただし、長時間労働は影響
パートタイム→子の教育成果↑
フルタイム→子の教育成果↓
2.これまでに分かっていることは何か?6
テーマ4.貧しさが生まれてくる子の健康に影響?
17
 健康は遺伝的な要素だけでは決まらない
Grossman (2000, 2006) + さまざまな実証研究
 所得が低い家計,貧しい家計の子どもの健康状態が悪い
Case, Lubotsky and Paxson (2002), Currie and Lin (2007)
Almond, Hoynes and Schanzenbach (2008)
:妊娠期の所得補助が胎児の健康状態を向上させる
Currie and Moretti (2007)
:90年代米国;富裕層と貧困層で新生児の体重格差が拡大
小原・大竹(2010)
:単に家計が貧しいことではなく、親が失業状態にあることが新
生児の健康状態を悪化させる(日本)
2.これまでに分かっていることは何か?7
テーマ5.幼少時の健康が子の生産性に影響?
18
Barker (98)
イギリス
胎児期の健康状態↓
→成人期の健康↓
Currie and Hyson (99)
イギリス
出生児の体重↓
→就学期の学業成果↓
就労期の労働状況↓
Currie and Stabile (02)
カナダ
幼尐期の健康状態↓
→就学期の学業成果↓
Case, Fertig and Paxson
(05)
イギリス
出生児の体重↓
→42歳時点の健康↓階層↓
Black, Devereux, Salvanes
(07)
ノルウェー
行政データ
双子データ
出生児の体重↓
→18-20歳時点の身長↓
IQ↓高卒確率↓賃金↓
Currie, Stabile, Manivong
and Roos (08)
カナダ
長期パネル
出生児の体重↓
→成長期の健康↓
→成績↓所得補助受給率↑
2.これまでに分かっていることは何か?8
テーマ5.幼少時の健康が子の生産性に影響?続き
19
Almond and Mazumder
(05)
アメリカ
1918 インフルエンザ流
行の影響
胎児期の母親の健康状態↓
→成人期の健康状態↓
Conley and Bennett (01)
アメリカ
きょうだいパネルデータ
出生児の体重↓
→高卒確率↓
Behrman and Rosenzweig アメリカ
(04)
双子データ
出生児の体重↓
→教育年数↓? 賃金率↓?
Almond and Mazumder
(05)
アメリカ
1918 インフルエンザ流
行の影響
胎児期の母親の健康↓
→成人期の健康状態↓
Oreopoulos et al. (08)
アメリカ
双子データ
出生児の健康↓
→成人までの健康↓
高卒確率↓
就業後所得補助率↓
2.これまでに分かっていることは何か?9
実証分析結果のまとめ
20
 1:シングルマザーであることが子の教育成果を低下させるか?




No
2:豊かさ(親の所得)は子の教育成果に影響するか?
Yes, ただし「なぜ」に関しては明らかになっていない。
3:親の行動は子の教育成果に影響するか?
丌明. 可能性として親の長時間労働は子の教育成果を阻害。
4:豊かさは生まれてくる子の健康状態に影響するか?
Yes.
5:幼少時の健康状態が将来の生産性に影響するか?
Yes.
2.これまでに分かっていることは何か?10
実証分析結果のまとめ 続き
21
(生まれながら
の)健康
教育
経済的な貧しさ
子の生産性
親の時間
配分
親の行動の影響につい
ては十分な分析がなさ
れていない
日本では分析がなされていない
親の消費
配分
2.これまでに分かっていることは何か?11
実証分析結果のまとめ 続き
22
 発展途上国で(むしろ先進国以上に)重要な分析
・幼少時(出生時)にマラリアに感染することが成長後の生産性を
低下させる
・親が病院につれて行かないことが子どもの教育成果に影響する
教育水準が低い、生産性が低い、医療環境が整っていない発展
途上国では重要な問題
・・・開発経済学での一大分析テーマ
2.これまでに分かっていることは何か?12
実証分析結果のインプリケーション
23
 社会政策を考える
・ 生まれながらの健康が生産性格差に影響してしまうなら、格差是正の
必要性。
↔ 何を援助?
貧しさが原因なら所得援助
貧しさではなく失業?より長期的な視点での失業対策
貧しさではなく親の行動が原因なら(子にとってよい)消費を促す援助
※子ども手当、教育バウチャー、給食費補助の議論
2.これまでに分かっていることは何か?12
実証分析結果のインプリケーション
24
 日本について考える
大変重要 1.研究成果がない
2.失われた10年
3.子どものいる世帯の経済格差が拡大しつつある
4.健康格差が拡大しつつある
5.子どもの健康状態が急激に低下しつつある
日本における新生児の健康状態は先進国で最低水準
25
図1.新生児に対する低体重児(2500グラム以下)の割合
出所:"OECD Health Data" (2003)
2.これまでに分かっていることは何か?13
実証分析結果のインプリケーション
26
 親の行動を考える
親はどのように時間配分を決定するか
母親がフルタイムで働く家計(豊かな家計)の家事・育児時間は
増加している!
親はどのように消費配分を決定するか
貧しい家計ほどカップラーメンを食べる、ファーストフードを利用!
↔これらが子どもの教育成果や健康、生産性にどう影響するか
→家計行動のモデル化
3.子に対する親の行動をどのように説明するか?
家計行動の理論分析
27
 家族は「共同体」か「交渉しながら協調する仲間」か?
 2つの代表的なモデル
1)Unitary Model
家族全員が同じことから同じように満足度を得る.
家族は各自が使える時間とお金をもちより,その満足度を最
大にするように行動する.
→ 家族全体の満足度を高めるなら,誰のお金,誰の時間
が使われるかは関係ない!
※ Rotten-kid Theorem 「ろくでなしの子の理論」by G. Becker(ノーベル経済学賞受賞)
Unitary Model: 子どもの満足度が高まることをうれしく思う親は,親のことを考えない「ろくでなしの子」にも,子どもの便益が
高まるような“子ども思いの行動”をとる
3.子に対する親の行動をどのように説明するか?
家計行動の理論分析 2
28
 2)Family Bargaining Model
家族の世帯員はそれぞれ別々のことから満足度を得る.
家族がバラバラにならない(互いが家族関係を決裂させな
い)ことで得られる各自の利益を最大化するように行動.
→ 誰のお金や時間が使われるかで行動が変わる
→ 互いの「力関係」が行動を変える
→ 家族関係が決裂したときに各自が「置かれる環境」が行
動を変える
※独身どうしの男と女のつながりとは違う!
互いが協力する(家族関係を決裂させない)ことで得られる利益がある.家族で共通の資源がある,共
通に満足を得るものがある場合もある.
2人で趣味を行う,家事をする,子どもを育てる,親を介護するなど.
図解1 Unitary Model(共同体モデル)
29
その他の財(X2)
W :家族全体の満足度
家族全体の予算制約
食費(X1)
Max. W=W(x1,x2)
s.t. P1X1 + P2X2 ≦ Ym + Yw + M
図解2 Family Bargaining Model ex. Collective Model
(男女間の交渉モデル)
30

妻の満足度(U2)
N :家族関係を保つことから得られる利益
家族関係
がなくなっ
たときの妻
の“状況”
T2
家族が持つ資源から達成できる範囲
夫の満足度(U1)
T1
家族関係がなくなっ
たときの夫の“状況”
Max. N=[U1-T1]×[U2-T2]
3.子に対する親の行動をどのように説明するか?
家計行動の理論分析 3
31
チキンゲームのナッシュ均衡:複数の解が存在
自分がやらなければ相手がやってくれる
相手がやらなければ自分がやらないといけない
→強いと見える(見せる)ことが重要!
自らが強いこと: 「交渉力」
相手にも見える外的な要因で強いこと
=交渉が決裂したときの状況がよいこと: 「威嚇点」
図解2’ 交渉力や威嚇点の変化が行動を変える
32
交渉力もしくは威嚇点が上がれば,自分の満足度を上
げるような均衡(行動)が導かれる!
妻の満足度(U2)
N :家族関係を保つことから得られる利益
家族関係
を解消した
ときの妻の
“状況”
T2
家族が持つ資源から達成できる範囲
夫の満足度(U1)
T1
家族関係を解消した
ときの夫の“状況”
3.子に対する親の行動をどのように説明するか?
家計行動の理論分析 4
33
家族の経済学の場合・・・
 交渉力
➤所得の高さ,潜在所得の高さ,学歴,年齢,年齢差
 威嚇点
離婚時に得られる利得(離婚=家族関係の解消の場合)
➤親からの援助
➤再婚市場での自分の価値の高さ
➤法制度によって守られる(不えられる)権利や資源
4.まとめ 1
最初の疑問に答えよう
34
貧しい家計の子どもは、成長後の生産性が低いのか?それはなぜか?
疑問その1:経済的に貧しいことが子どもの成長に影響するか?
その可能性が大きい。ただし、貧しさ
がなぜ成長を阻害するのかは丌明。
疑問その2:上の影響過程に親の行動はどうかかわっているか?
まだ分かっていない。
消費配分?時間配分?
疑問その3:上の影響過程に健康状態はどうかかわっているか?
幼少時の健康状態がキーとなっている可能性。
4.まとめ 2
政策的・学術的インプリケーション
35
1.社会政策のターゲットは本当に貧しさを克服することか?
所得援助が必要なのか、消費の援助なのか。
長時間労働を克服する意義、 健康政策の必要性 など。
2.日本で計量分析が行われることの必要性
3.家計内の行動を明らかにすることの必要性
4.医学、社会学、教育学 + 経済学
5.終わりに
36
1.経済学的なアプローチの重要性
真の因果関係を探る
→公共政策として誰のどの行動をターゲットにすべきかを明ら
かにできる
2.経済学の中の研究分野の関係
マクロ経済学 ミクロ経済学 計量経済学
労働経済学 開発経済学
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