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2 問1 CFP 認定者にとって業務を行ううえで留意しなけれ

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2 問1 CFP 認定者にとって業務を行ううえで留意しなけれ
ライフプランニング・リタイアメントプランニング
平成27年度第2回
問1

CFP 認定者にとって業務を行ううえで留意しなければならないのが、倫理観や関連業法の順守で
す。以下の設問A、Bについて、それぞれの答えを1~4の中から1つ選んでください。
(問題1)

(設問A)日本FP協会が定める「CFP 認定者の行動規範」に関する次の記述のうち、最も適切な
ものはどれか。
1.(顧客財産の管理)


CFP 認定者は、顧客の財産をCFP 認定者自身や雇用主または他の顧客の財産と混合
してはならない。
2.(金銭貸借の禁止)


CFP 認定者は、顧客がCFP 認定者の近親者であっても、顧客と金銭の貸し借りを行
ってはならない。
3.(認定組織への順守事項等)

CFP 認定者は、刑事事件で有罪判決を受けた場合は文書で日本FP協会に通知しなけれ
ばならないが、専門資格の取消処分を受けた場合はその限りではない。
4.(情報開示・合意等)


CFP 認定者は、顧客がCFP 認定者に支払う報酬の体系について口頭で正確に分かり
やすく説明する必要がある。
(問題2)
(設問B)金融商品取引法に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。
1.当事者の一方が有価証券の価値等または金融商品の価値等に関する助言を行うことを約し、
相手方がそれに対する報酬を支払うことを約する契約を「投資顧問契約」とし、この契約に
基づいて助言を業として行うことを「投資助言・代理業」としている。
2.景気動向や企業業績など投資判断の基礎資料となる事項を説明することは、投資判断の助言
に当たる。
3.金融商品取引業の登録を行っていないFPは、業として、有価証券などのポートフォリオの
プランニングをすることはできない。
4.金融商品取引業者などから委託を受けた金融商品仲介業者は、他人に名義を貸すことや、金
銭・有価証券の預託を受けることは禁止されている。
NPO法人日本ファイナンシャル・プランナーズ協会
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2
ライフプランニング・リタイアメントプランニング
平成27年度第2回
ライフプランニング・リタイアメントプランニング
問2

CFP 認定者にとって、ライフプランニングに関する最新の情報などに関心をもち、情報収集して
おくことは大切です。以下の設問A、Bについて、それぞれの答えを1~4の中から1つ選んでくださ
い。
(問題3)
(設問A)平成27年4月1日に施行された生活困窮者自立支援法による生活困窮者自立支援制度では、
生活保護に至る前の段階の自立支援策の強化を図るため、生活困窮者に対しさまざまな支援
を行っている。生活困窮者自立支援制度に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれ
か。
1.支援事業として、就労その他の自立に関する相談支援、事業利用のためのプラン作成等を行
う「自立相談支援事業」を実施する。
2.支援事業として、家計に関する相談や家計管理に関する指導などを行う「家計相談支援事
業」を実施することができる。
3.経済的な理由などから勉強する環境を確保することが難しい子への支援を行う「学習支援事
業」の対象に、生活保護受給家庭の子は含まれない。
4.住居のない生活困窮者に対して一定期間宿泊場所や衣食の提供等を行う「一時生活支援事
業」の対象に、生活保護受給者は含まれない。
(問題4)
(設問B)児童手当法による児童手当に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。
1.児童手当は、15歳に達する日以後の最初の3月31日までの間にある児童を養育している、
原則として日本国内に住所を有する者に支給される。
2.児童手当の支給額は、対象となる児童の年齢、出生順、人数により決定される。
3.児童手当は年に6回、2ヵ月分ずつ支給される。
4.児童手当の受給者は、毎年一定の事項を記載した現況届を提出する必要がある。
ライフプランニング・リタイアメントプランニング
3
NPO法人日本ファイナンシャル・プランナーズ協会
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ライフプランニング・リタイアメントプランニング
平成27年度第2回
問3
会社員の北村二郎さん(44歳)は、2人の子の教育資金を確保しながら老後資金を準備できるのか

心配しています。そこで、CFP 認定者に家計診断を依頼して、キャッシュフロー表を作成してもら
うことにしました。以下の設問A、Bについて、それぞれの答えを1~4の中から1つ選んでください。
<資料>
【収入に関する事項】
○給与収入(年間)
・ 二郎さん(本人・会社員):現在450万円
・ 佳子さん(妻・会社員) :現在170万円
【支出に関する事項】
○住宅関連費
持ち家(マンション)
・ 住宅ローン:金利年2.0%(10年固定選択型。11年目以降もシミュレーション上同じ金
利を用いることとする)
元利均等返済(ボーナス返済なし)
債務者は二郎さん、69歳完済予定
年間返済額は120万円
・ 固定資産税等:年間10万円
・ 管理費および修繕積立金:年間18万円
○教育費
・ 長女は、小学校、中学校、高校は公立、大学(四年制)は私立への進学を予定している。
・ 長男は、小学校、中学校は公立、高校、大学(四年制)は私立への進学を予定している。
[教育費の現在価値]
年間教育費
入学一時金
小学校
公立
30万円
-
中学校
公立
私立
40万円 110万円
10万円 40万円
高校
公立
私立
35万円 90万円
10万円 30万円
大学
公立
私立
60万円 90万円
30万円 45万円
〇自動車関連費
・ 維持費:年間35万円(現在価値)
・ 買替え:4年後(2019年)に250万円(現在価値)
・ 車検費用:2015年、2017年、2022年、2024年、2026年、2028年、
2030年に車検を行う。費用は1回当たり15万円(現在価値)
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4
ライフプランニング・リタイアメントプランニング
平成27年度第2回
ライフプランニング・リタイアメントプランニング
○その他支出
・ レジャー、帰省等:年間15万円(現在価値)
○一時的支出
・ 家族旅行:7年後(2022年)に40万円(現在価値)
13年後(2028年)に50万円(現在価値)
【留意事項】
・ キャッシュフロー表の同一の欄に計上する項目が複数ある場合、それらの合計額に変動率を
適用し算出した金額によること。
ライフプランニング・リタイアメントプランニング
5
NPO法人日本ファイナンシャル・プランナーズ協会
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ライフプランニング・リタイアメントプランニング
平成27年度第2回
家族・年齢
<現状のキャッシュフロー表>
(単位:万円)
経過年数
現在
1
2
3
4
5
6
7
西暦(年)
2015 2016 2017 2018 2019 2020 2021 2022
平成(年)
27
28
29
30
31
32
33
34
北村 二郎
本人
44
45
46
47
48
49
50
51
佳子
妻
46
47
48
49
50
51
52
53
実子
長女
9
10
11
12
13
14
15
16
直之
長男
7
8
9
10
11
12
13
14
ライフイベント
収入
支出
給与収入(本人)
給与収入(妻)
収入合計
基本生活費
住宅関連費
教育費(長女)
教育費(長男)
保険料
自動車関連費
その他支出
一時的支出
支出合計
年間収支
預貯金等残高
家族・年齢
経過年数
西暦(年)
平成(年)
北村 二郎
佳子
実子
直之
長女
中学校
入学
自動車
買替え
長男
小学校
入学
変動率
1.0%
1.0%
-
1.0%
0.0%
1.0%
1.0%
0.0%
1.0%
1.0%
1.0%
-
-
1.0%
本人
妻
長女
長男
450
170
620
336
148
30
30
24
50
15
455
172
627
339
148
30
30
24
35
15
459
173
632
343
148
31
31
24
51
15
464
175
639
346
148
468
177
645
350
148
473
179
652
353
148
478
180
658
357
148
24
24
24
15
16
16
24
37
16
633
▲13
500
621
6
511
643
▲11
505
631 ( ア )
8
518
収入
支出
変動率
1.0%
1.0%
-
1.0%
0.0%
1.0%
1.0%
0.0%
1.0%
1.0%
1.0%
-
-
1.0%
長女
高校入学
家族旅行
482
182
664
360
148
48
43
24
54
16
43
8
9
10
11
12
13
14
15
2023 2024 2025 2026 2027 2028 2029 2030
35
36
37
38
39
40
41
42
52
53
54
55
56
57
58
59
54
55
56
57
58
59
60
61
17
18
19
20
21
22
23
24
15
16
17
18
19
20
21
22
長男
高校入学
長女
大学入学
487
184
671
364
148
492
186
678
367
148
497
188
685
371
148
502
190
692
375
148
507
192
699
379
148
512
193
705
382
148
517
195
712
386
148
522
197
719
390
148
24
38
16
24
55
16
24
39
17
24
24
24
24
24
17
17
17
17
17
ライフイベント
給与収入(本人)
給与収入(妻)
収入合計
基本生活費
住宅関連費
教育費(長女)
教育費(長男)
保険料
自動車関連費
その他支出
一時的支出
支出合計
年間収支
預貯金等残高
長男
中学校
入学
長男
大学入学
家族
旅行
長女
就職
( イ )
▲611
※問題作成の都合上、一部空欄にしてある。また、記載されている数値は正しいものとする。
※各項目の計算に当たっては端数を残し、表中に記入の際は万円未満四捨五入したものを使用すること。
ただし、預貯金等残高は各年ごとに端数を残さず、万円未満四捨五入のうえ計算すること。
※収入合計と支出合計、年間収支は表中に記載すべき整数で計算すること。
NPO法人日本ファイナンシャル・プランナーズ協会
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6
ライフプランニング・リタイアメントプランニング
平成27年度第2回
ライフプランニング・リタイアメントプランニング
(問題5)
(設問A)現状のキャッシュフロー表中の空欄(ア)、(イ)にあてはまる数値の組み合わせとして、正
しいものはどれか。なお、計算に当たっては係数表を使用せず、電卓にて計算すること。
1.(ア)918
(イ)▲184
2.(ア)918
(イ)▲167
3.(ア)673
(イ)▲184
4.(ア)673
(イ)▲167
ライフプランニング・リタイアメントプランニング
7
NPO法人日本ファイナンシャル・プランナーズ協会
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ライフプランニング・リタイアメントプランニング
平成27年度第2回
(問題6)

(設問B)CFP 認定者は、以下の<見直しの内容>を反映させたキャッシュフロー表を作成した。
見直し後のキャッシュフロー表中の空欄(ウ)にあてはまる数値として、正しいものはどれ
か。なお、計算に当たっては係数表を使用せず、電卓にて計算すること。
<見直しの内容>
・ 基本生活費:生活費の見直しにより、2016年以降、月28万円から25万円(現在価
値)に減らす。
・ 住宅関連費:住宅ローンの借換えにより、2016年以降、毎年の住宅関連費を20万円減
らす。
・ 保険料:生命保険の保障の見直しにより、2016年以降、毎年の保険料を6万円減らす。
・ 自動車:買替えを取りやめて自動車を手放す(資金収支はないものとする)。2019年以降
自動車関連費の負担はなくなる。
・ 一時的支出:7年後(2022年)の家族旅行の予算を10万円(現在価値)引き上げる。
1.1,060
2.1,049
3.1,039
4.1,011
NPO法人日本ファイナンシャル・プランナーズ協会
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8
ライフプランニング・リタイアメントプランニング
平成27年度第2回
ライフプランニング・リタイアメントプランニング
家族・年齢
<見直し後のキャッシュフロー表>
(単位:万円)
経過年数
現在
1
2
3
4
5
6
7
西暦(年)
2015 2016 2017 2018 2019 2020 2021 2022
平成(年)
27
28
29
30
31
32
33
34
北村 二郎
本人
44
45
46
47
48
49
50
51
佳子
妻
46
47
48
49
50
51
52
53
実子
長女
9
10
11
12
13
14
15
16
直之
長男
7
8
9
10
11
12
13
14
ライフイベント
収入
支出
給与収入(本人)
給与収入(妻)
収入合計
基本生活費
住宅関連費
教育費(長女)
教育費(長男)
保険料
自動車関連費
その他支出
一時的支出
支出合計
年間収支
預貯金等残高
家族・年齢
経過年数
西暦(年)
平成(年)
北村 二郎
佳子
実子
直之
変動率
1.0%
1.0%
-
1.0%
0.0%
1.0%
1.0%
0.0%
1.0%
1.0%
1.0%
-
-
1.0%
本人
妻
長女
長男
長男
小学校
入学
長女
中学校
入学
450
170
620
336
148
30
30
24
50
15
455
172
627
459
173
632
464
175
639
468
177
645
30
30
31
31
35
15
51
15
36
15
16
633
▲13
500
559
68
573
580
52
631
568
71
708
557
88
803
長男
中学校
入学
473
179
652
長女
高校入学
家族旅行
478
180
658
482
182
664
48
43
16
16
16
1,004 ( ウ )
8
9
10
11
12
13
14
15
2023 2024 2025 2026 2027 2028 2029 2030
35
36
37
38
39
40
41
42
52
53
54
55
56
57
58
59
54
55
56
57
58
59
60
61
17
18
19
20
21
22
23
24
15
16
17
18
19
20
21
22
長男
高校入学
長女
大学入学
487
184
671
492
186
678
497
188
685
502
190
692
507
192
699
512
193
705
517
195
712
522
197
719
16
16
17
17
17
17
57
17
17
ライフイベント
収入
変動率
給与収入(本人) 1.0%
給与収入(妻) 1.0%
収入合計
-
基本生活費
1.0%
住宅関連費
0.0%
教育費(長女) 1.0%
教育費(長男) 1.0%
保険料
0.0%
自動車関連費
1.0%
その他支出
1.0%
一時的支出
1.0%
支出合計
-
年間収支
-
預貯金等残高
1.0%
長男
大学入学
家族
旅行
長女
就職
支出
1,289
※問題作成の都合上、一部空欄にしてある。また、記載されている数値は正しいものとする。
※各項目の計算に当たっては端数を残し、表中に記入の際は万円未満四捨五入したものを使用すること。
ただし、預貯金等残高は各年ごとに端数を残さず、万円未満四捨五入のうえ計算すること。
※収入合計と支出合計、年間収支は表中に記載すべき整数で計算すること。
ライフプランニング・リタイアメントプランニング
9
NPO法人日本ファイナンシャル・プランナーズ協会
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ライフプランニング・リタイアメントプランニング
平成27年度第2回
問4
教育資金設計に関する以下の設問A、Bについて、それぞれの答えを1~4の中から1つ選んでくだ
さい。
(問題7)
(設問A)日本政策金融公庫が取り扱う「教育一般貸付」に関する次の記述のうち、最も適切なものは
どれか。
1.融資限度額は、対象となる学生・生徒1人につき250万円である。
2.融資に係る学生・生徒の保護者の収入制限については、保護者である父母がともに会社員で
ある場合、年収が多い方の収入で判定する。
3.交通遺児家庭および母子家庭における返済期間の上限は、20年である。
4.入学資金に係る融資は、合格発表前に申し込むことが可能である。
(問題8)
(設問B)租税特別措置法における「直系尊属から教育資金の一括贈与を受けた場合の贈与税の非課
税」(以下「本制度」という)に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。
1.祖父母、父母などの直系尊属から30歳未満の子、孫などへの教育資金の贈与が対象であり、
父母には養父母が含まれる。
2.平成27年4月1日以降に支払われた通学定期券代や海外留学のための渡航費は、本制度の
対象となる教育資金に含まれる。
3.本制度の非課税限度額は、学校等に支払う金銭については1,500万円まで、学校等以外
に支払う金銭については500万円までの合計2,000万円である。
4.本制度の適用を受けるためには、金融機関等と教育資金管理契約を締結し、その金融機関等
を経由して、「教育資金非課税申告書」を受贈者の納税地の所轄税務署長に提出しなければ
ならない。
NPO法人日本ファイナンシャル・プランナーズ協会
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10
ライフプランニング・リタイアメントプランニング
平成27年度第2回
ライフプランニング・リタイアメントプランニング
ライフプランニング・リタイアメントプランニング
11
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ライフプランニング・リタイアメントプランニング
平成27年度第2回
問5
住宅取得資金計画、住宅ローンに関する以下の設問A、Bについて、それぞれの答えを1~4の中か
ら1つ選んでください。
(問題9)

(設問A)柴田進介さん(会社員・年収800万円)は、住宅購入を計画しており、CFP 認定者に
以下の<条件>に基づくシミュレーションを依頼した。このシミュレーションにおける購入
可能な物件価格の上限として、正しいものはどれか。なお、住宅ローンの借入額および物件
価格については10万円未満を切り捨てること。
<条件>
・ 用意した480万円と進介さんの父から贈与される100万円を住宅購入に充てる(贈与税に
ついては考慮しない)
。これらの資金で不足する分については、住宅ローンを利用する。
・ 住宅ローンの条件は、金利年2.20%(全期間固定金利)、返済期間30年(返済回数360
回)、元金均等返済、毎月返済のみ(ボーナス返済なし)とする。
・ 住宅ローンの借入額については、借入れから10年間が経過した時点(返済回数120回終了
後、残存返済回数240回)で240万円の返済額軽減型の繰上げ返済を行い、当該繰上げ返
済後の年間元金返済額が現在の年収の12%となるようにする。
・ 住宅購入のための諸費用は物件価格の8%とし、上記で準備した資金の中から充てるものとす
る。
1.3,720万円
2.3,530万円
3.3,440万円
4.3,200万円
NPO法人日本ファイナンシャル・プランナーズ協会
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12
ライフプランニング・リタイアメントプランニング
平成27年度第2回
ライフプランニング・リタイアメントプランニング
(問題10)
(設問B)住宅を取得した場合における所得税の住宅借入金等特別控除(以下「住宅ローン控除」とい
う)に関する次の(ア)~(ウ)の記述の適不適の組み合わせとして、正しいものはどれか。
なお、記載されているそれぞれの条件以外の住宅ローン控除の適用要件は、すべて満たして
いるものとする。
(ア)取得した住宅の登記簿に表示されている床面積が60m2であり、床面積の5分の2の部分が専
ら自己の居住の用に供するものである場合、住宅ローン控除の適用を受けることができる。
(イ)取得した住宅の登記簿に表示されている床面積が80m2であり、住宅ローン控除を受けようと
する人の共有持分が2分の1である場合、住宅ローン控除の適用を受けることができる。
(ウ)勤務先からの住宅取得のための借入れで、償還期間15年、借入金利年0.8%である場合、住
宅ローン控除の対象となる借入金に該当する。
1.(ア)および(イ)は適切であるが、
(ウ)は不適切。
2.(ア)は適切であるが、(イ)および(ウ)は不適切。
3.(イ)および(ウ)は適切であるが、
(ア)は不適切。
4.(イ)は適切であるが、(ア)および(ウ)は不適切。
ライフプランニング・リタイアメントプランニング
13
NPO法人日本ファイナンシャル・プランナーズ協会
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ライフプランニング・リタイアメントプランニング
平成27年度第2回
問6
クレジットカードやローンに関する以下の設問A~Cについて、それぞれの答えを1~4の中から1
つ選んでください。
(問題11)
(設問A)貸金業法の総量規制に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。
1.銀行が行う無担保のカードローンは、総量規制の対象である。
2.貸金業法における貸金業者が行う自動車ローンは、総量規制の対象外である。
3.個人がその者の緊急の医療費の支払いに充てるために必要な貸付けで、返済能力を超えない
と認められる貸付けは、総量規制における過剰貸付けに該当しない。
4.個人事業者の場合、その事業の実態が確認されており、事業計画等に照らし返済能力を超え
ないと認められる貸付けは、総量規制における過剰貸付けに該当しない。
(問題12)
(設問B)伊丹郁子さんは、クレジットカードを利用して、平成27年7月に家具を12万円で、また、
平成27年10月に宝飾品を6万円で購入し、リボルビング払いにより返済している。伊丹
さんの返済に係る下表の空欄(ア)にあてはまる数値として、正しいものはどれか。なお、
利息の計算に当たっては、月割り計算し、円未満の端数は切り捨てること。
<返済条件>
・ 利息:前月末の残高に対して年利15%
・ 毎月返済額:3万円(元利定額)
<元利定額リボルビング返済表>
返済年月
平成27年
7月
8月
9月
10月
返済額
-
30,000
30,000
30,000
(単位:円)
利息
-
元金
-
月末残高
120,000
(
ア
)
※問題作成の都合上、一部空欄にしてある。
1.33,426
2.34,500
3.93,426
4.94,500
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14
ライフプランニング・リタイアメントプランニング
平成27年度第2回
ライフプランニング・リタイアメントプランニング
(問題13)
(設問C)宇野克弘さん(46歳)は、自動車購入を検討しており、一般の自動車ローンよりも月々の
返済額が抑えられるという残価設定型自動車ローンに興味をもった。宇野さんが、以下の条
件の残価設定型自動車ローンを組んだ場合の毎月返済額(ア)として、正しいものはどれか。
なお、計算に当たっては、下記の係数表を乗算で使用すること。
<残価設定型自動車ローンの特徴>
ローン期間終了時の下取り価格(残価)を設定し、その残価に相当する金額をローンの最終回に
一括返済する。
<残価設定型自動車ローンの毎月返済額算出のイメージ図>
A部分の毎月の
元利均等返済額
元利均等返済
対象額:A
毎月返済額
( ア )
B部分の毎月の
利息額
下取り価格
(残価):B
<残価設定型自動車ローンの条件>
自動車購入費用
3年後の下取り価格(残価)
ローン期間
金利(年)
返済回数
返済方法
<係数表:年利3%(1ヵ月用)>
期間
3年
減債基金係数
0.026
300万円
120万円
3年間
3%
36回払い(毎月返済)
A部分:元利均等返済
B部分:利息のみ返済
(残価相当額×金利÷12)
※数値は正しいものとする。
資本回収係数
0.029
1.46,800円
2.49,800円
3.52,200円
4.55,200円
ライフプランニング・リタイアメントプランニング
15
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ライフプランニング・リタイアメントプランニング
平成27年度第2回
問7

CFP 認定者には、ライフプランニングに関するさまざまな相談に対応するため、広範な知識が必
要です。以下の設問A~Cについて、それぞれの答えを1~4の中から1つ選んでください。
(問題14)
(設問A)TS株式会社でパートタイマーとして働いている大津良子さんは、自身の平成27年10月
分の賃金と最低賃金を比較してみることにした。以下の<資料>に基づいて計算した、最低
賃金法における最低賃金の対象となる大津さんの時間当たりに換算した賃金額として、正し
いものはどれか。
<資料>
[大津さんに支払われた平成27年10月分の賃金]
基本給
職務手当
時間外手当
通勤手当
合計
144,000円
(7,200円×20日)
20,000円
11,200円
20,000円
(1,000円×20日)
195,200円
日給制
月給制
※日給制と月給制の組合せである。
[TS社の労働日数および労働時間]
・ 年間所定労働日数:250日
・ 1日の所定労働時間:8時間
[時間当たりに換算した賃金額の計算方法]
① 日給制の場合:日給÷1日の所定労働時間
② 月給制の場合:(賃金月額×12ヵ月)÷(年間所定労働日数×1日の所定労働時間)
③ 日給制と月給制の組合せの場合:それぞれ上記の式により時間額に換算し、日給部分と月給
部分を合計する。
※計算に当たっては、実際に支払われた賃金から通勤手当、時間外手当は除く。
1.1,220円
2.1,150円
3.1,025円
4.1,020円
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16
ライフプランニング・リタイアメントプランニング
平成27年度第2回
ライフプランニング・リタイアメントプランニング
(問題15)
(設問B)QA株式会社に正社員として勤務している布施洋子さん(30歳)は、現在妊娠3ヵ月であ
る。洋子さんは出産後も継続して働きたいと考えており、出産に関する公的な給付や休暇の

制度についてCFP 認定者に相談した。労働基準法に基づく産前産後休業と育児・介護休

業法に基づく育児休業の比較に関するCFP 認定者の次の説明のうち、最も適切なものは
どれか。なお、QA社は産前産後休業期間中および育児休業期間中について給与等の報酬の
支払いを一切行わないものとする。また、洋子さんと夫の大輔さん(30歳)はともに22
歳でQA社に就職した時から雇用保険、全国健康保険協会管掌健康保険および厚生年金保険
(以下「厚生年金」という)の被保険者である。
1.「休業の対象者は、産前産後休業については女性労働者に限定されますが、育児休業につい
ては男性労働者も取得できますので、洋子さんのご主人も育児休業を取得できます。
」
2.「洋子さんの出産に関する休業の期間は、産前産後休業については産前6週間(多胎妊娠の
場合は14週間)、産後8週間を原則としますが、育児休業については、子が2歳に達する
までとなります。」
3.「洋子さんは、育児休業期間中については所定の手続きをすれば健康保険と厚生年金の保険
料が免除されますが、産前産後休業期間中については健康保険と厚生年金の保険料免除の扱
いはなく、保険料を支払う必要があります。
」
4.「洋子さんは、産前産後休業期間中および育児休業期間中においては、雇用保険の育児休業
給付金を受け取ることができます。
」
ライフプランニング・リタイアメントプランニング
17
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ライフプランニング・リタイアメントプランニング
平成27年度第2回
(問題16)
(設問C)会社員の小原靖男さんは、平成40年3月末に定年退職をする予定である。退職後は、蓄え
た資金を複利運用しながら、20年間にわたり毎年3月末に一定金額を取り崩して受け取り
たいと考えている。以下の<条件>に基づく場合、当初7年間経過後の5年間において毎年
3月末に積み立てるべき一定金額(最少額)として、正しいものはどれか。なお、運用益に
ついての税金等は考慮しないものとする。また、計算に当たっては、下記の係数表を乗算で
使用し、計算過程で端数が生じた場合は円未満を四捨五入し、解答に当たっては万円未満を
切り上げること。
<条件>
・ 平成28年4月1日から定年退職時までの12年間は、用意した貯蓄560万円(平成28年
3月末時点)を、当初7年間は年利1.0%、その後の5年間は年利2.0%で複利運用する。
・ 当初3年間は毎年3月末に36万円を積み立てながら、年利1.0%で複利運用する。
・ 当初3年間経過後の4年間は教育費の負担が重いため、毎年3月末の積み立ては行わず、当初
3年間に積み立てた資金を年利1.0%で複利運用する。
・ 当初7年間経過後の5年間は毎年3月末に一定金額を積み立てながら(それまでの積立金とと
もに)
、年利2.0%で複利運用する。
・ 退職後は、蓄えた資金を年利1.5%で複利運用しながら、20年間にわたり毎年3月末に60
万円ずつ取り崩す。
<係数表>
※数値は正しいものとする。
[終価係数]
期間
3年
4年
5年
7年
20年
1.0%
1.030
1.041
1.051
1.072
1.220
[減債基金係数]
1.5%
1.046
1.061
1.077
1.110
1.347
2.0%
1.061
1.082
1.104
1.149
1.486
期間
3年
4年
5年
7年
20年
[現価係数]
期間
3年
4年
5年
7年
20年
1.0%
0.971
0.961
0.951
0.933
0.820
1.0%
0.330
0.246
0.196
0.139
0.045
1.5%
0.328
0.244
0.194
0.137
0.043
2.0%
0.327
0.243
0.192
0.135
0.041
[年金現価係数]
1.5%
0.956
0.942
0.928
0.901
0.742
2.0%
0.942
0.924
0.906
0.871
0.673
期間
1.0%
1.5%
2.0%
3年
2.941 2.912 2.884
4年
3.902 3.854 3.808
5年
4.853 4.783 4.713
7年
6.728 6.598 6.472
20年 18.046 17.169 16.351
[年金終価係数]
[資本回収係数]
期間
1.0%
1.5%
2.0%
3年
3.030 3.045 3.060
4年
4.060 4.091 4.122
5年
5.101 5.152 5.204
7年
7.214 7.323 7.434
20年 22.019 23.124 24.297
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期間
3年
4年
5年
7年
20年
18
1.0%
0.340
0.256
0.206
0.149
0.055
1.5%
0.343
0.259
0.209
0.152
0.058
2.0%
0.347
0.263
0.212
0.155
0.061
ライフプランニング・リタイアメントプランニング
平成27年度第2回
ライフプランニング・リタイアメントプランニング
1.55万円
2.50万円
3.47万円
4.38万円
ライフプランニング・リタイアメントプランニング
19
NPO法人日本ファイナンシャル・プランナーズ協会
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ライフプランニング・リタイアメントプランニング
平成27年度第2回
問8
社会保険に関する以下の設問A~Fについて、それぞれの答えを1~4の中から1つ選んでください。
(問題17)
(設問A)RK株式会社に勤務する広川妙子さんは、業務上の災害により負傷しその療養のため休業し
たので、労働者災害補償保険(以下「労災保険」という)の休業補償給付の請求をしようと
考えている。以下の<条件>に基づいて計算した広川さんの休業期間に係る労災保険の休業
補償給付の合計額として、正しいものはどれか。なお、休業特別支給金は考慮しないものと
する。
<条件>
・ 広川さんの休業期間は、平成27年10月1日(木)から平成27年10月31日(土)まで
の31日間である。
・ 広川さんの給付基礎日額は12,000円であり、休業期間中における賃金の支払いはない。
・ RK社は、土曜日・日曜日・祝日を公休日としており、10月の全労働日数は21日である。
1.129,600円
2.144,000円
3.201,600円
4.224,000円
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20
ライフプランニング・リタイアメントプランニング
平成27年度第2回
ライフプランニング・リタイアメントプランニング
(問題18)
(設問B)平尾緑さん(43歳)は、TC株式会社に契約社員(有期労働契約)として勤務していたが
労働契約期間が満了し、契約更新を希望していたものの平成27年10月1日以降の更新が
なかった。この場合、以下の<資料>に基づいて決定される平尾さんの雇用保険の基本手当
の給付等に関する次の記述の空欄(ア)~(ウ)にあてはまる語句の組み合わせとして、正
しいものはどれか。なお、平尾さんは雇用機会が不足する地域として指定された地域に住ん
でおり、これまでに雇用保険の給付を受けたことはない。
<資料>
[平尾さんの雇用保険の加入状況]
勤務先
資格取得日
離職日
TA社
平成 6年4月 1日
平成21年1月31日
TB社
平成22年4月 1日
平成26年3月31日
TC社
平成26年4月 1日
平成27年9月30日
[基本手当の所定給付日数]
○特定受給資格者および特定理由離職者
算定基礎期間
年齢
1年以上
5年未満
90日
90日
90日
180日
150日
1年未満
30歳未満
30歳以上35歳未満
35歳以上45歳未満
45歳以上60歳未満
60歳以上65歳未満
90日
5年以上 10年以上
20年以上
10年未満 20年未満
120日
180日
-
180日
210日
240日
180日
240日
270日
240日
270日
330日
180日
210日
240日
○一般受給資格者
算定基礎期間
年齢
全年齢
平尾さんは(
ア
1年以上10年未満
10年以上20年未満
20年以上
90日
120日
150日
)に該当し、基本手当の所定給付日数は(
イ
)となる。また、平尾さんは
雇用機会が不足する地域として指定された地域に住んでおり、給付期間中に一定の求職活動を行っ
たが就職が決まらず、特に再就職が困難と公共職業安定所の所長が認めた場合、(
ウ
)として
60日を限度に給付期間が延長される。
1.(ア)特定受給資格者
(イ)240日
(ウ)個別延長給付
2.(ア)特定受給資格者
(イ)180日
(ウ)広域延長給付
3.(ア)特定理由離職者
(イ)240日
(ウ)広域延長給付
4.(ア)特定理由離職者
(イ)180日
(ウ)個別延長給付
ライフプランニング・リタイアメントプランニング
21
NPO法人日本ファイナンシャル・プランナーズ協会
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ライフプランニング・リタイアメントプランニング
平成27年度第2回
(問題19)
(設問C)WA株式会社に入社して5年目を迎える増田美由紀さんは、入社以来初めて、雇用保険の教
育訓練給付金の支給対象になる講座の受講を検討している。雇用保険の教育訓練給付金(一
般教育訓練給付金および専門実践教育訓練給付金)に関する次の記述のうち、最も適切なも
のはどれか。なお、増田さんは、入社以来継続して雇用保険の一般被保険者である。
1.増田さんが平成27年11月末日に退職し、1年6ヵ月後に一般教育訓練の指定講座の受講
を開始した場合(適用対象期間の延長は受けていない)は、一般教育訓練給付金は支給され
ない。
2.増田さんが一般教育訓練を受講した場合の教育訓練給付金の支給申請手続きは、教育訓練修
了日の翌日から起算して6ヵ月以内に行わなければならない。
3.増田さんが一般教育訓練の受講を修了した場合、一般教育訓練給付金として教育訓練経費の
20%に相当する額が支給されるが、その額が20万円を超える場合は20万円となる。
4.増田さんが厚生労働大臣の指定する専門実践的な教育訓練を受講している場合、専門実践教
育訓練給付金として教育訓練経費の30%に相当する額が支給される。
(問題20)
(設問D)全国健康保険協会管掌健康保険(協会けんぽ)の被保険者期間中の傷病手当金に関する次の
記述のうち、正しいものはどれか。
1.業務上の事由による病気やケガにより療養を行った場合、労務不能と認められれば支給対象
となる。
2.業務外の事由による病気やケガで休業している期間について、報酬が支払われている場合で
も、全額支給される。
3.支給を受けるには、休業開始日から連続した3日間の待期期間が必要であるが、年次有給休
暇を取得した日は、待期期間に含まれない。
4.同一の傷病についての支給は、一時復職して支給を受けていない期間があっても、支給を開
始した日から最長1年6ヵ月で終了する。
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22
ライフプランニング・リタイアメントプランニング
平成27年度第2回
ライフプランニング・リタイアメントプランニング
(問題21)
(設問E)KH株式会社に勤務する西岡徹さんとその家族が平成27年9月に医療機関で支払った医療
費等のデータが以下のとおりである場合、徹さんに支給される9月分の高額療養費(合計)
として、正しいものはどれか。なお、徹さんは全国健康保険協会管掌健康保険(協会けん
ぽ)の被保険者であり、標準報酬月額は62万円である。また、徹さんとその家族は医療機
関の受診に当たり健康保険限度額適用認定証を提示していないものとする。
<西岡家の医療費等のデータ>
徹さん
妻
年齢
45歳
43歳
長男
17歳
医療機関
A病院
A病院
B歯科医院
C病院
通院/入院
入院
通院
通院
通院
総医療費
35万円
20万円
3万円
15万円
自己負担額
105,000円
60,000円
9,000円
45,000円
※家族3人は全員同居しており、妻と長男は徹さんの健康保険の被扶養者となっている。
※上記の医療費はすべて徹さんが支払っている。
※高額療養費の請求の手続きは適正に行われているものとする。
※多数回該当については考慮しないものとする。
※入院時の食事代等、記載のない事項については考慮しないものとする。
<70歳未満の自己負担限度額(月額)>
所得区分
標準報酬月額53万~79万円
1.
41,180円
2.
49,880円
自己負担限度額(月額)
167,400円+(総医療費-558,000円)×1%
3.168,820円
4.169,120円
ライフプランニング・リタイアメントプランニング
23
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ライフプランニング・リタイアメントプランニング
平成27年度第2回
(問題22)
(設問F)MZ株式会社に勤務する杉野孝典さん(38歳)は、病気治療のため平成27年3月16日
から休職し、4月30日までは有給休暇を取得、5月1日から5月15日は欠勤、5月16
日から復職した。以下の<資料>に基づき定時決定された標準報酬月額による杉野さんの平
成27年9月分からの健康保険と厚生年金保険の毎月の保険料(被保険者負担分)の合計額
として、正しいものはどれか。なお、杉野さんは全国健康保険協会管掌健康保険(協会けん
ぽ)の被保険者である。
<資料>
[杉野さんの4月から6月までの給与の支給状況]
4月支給分
5月支給分
6月支給分
基本給
600,000
300,000
650,000
(単位:円)
通勤手当
0
0
20,000
合計
600,000
300,000
670,000
[健康保険・厚生年金保険標準報酬月額表(被保険者負担分・介護保険非該当)
]
標準報酬
等級
健保
33
34
35
36
厚年
29
30(注)
報酬月額
月額
590,000
620,000
650,000
680,000
以上
575,000
605,000
635,000
665,000
~
~
~
~
未満
605,000
635,000
665,000
695,000
(単位:円)
健康
保険料
29,411
30,907
32,402
33,898
厚生年金
保険料
52,593
55,267
(注)厚年30等級の「報酬月額」欄は、「605,000円以上」と読み替えること。
※MZ社の賃金締切日は15日で、支払日は月末である。
※通勤手当は、最も経済的で合理的な経路で通勤した場合の1ヵ月分の通勤定期券の金額である。
※杉野さんの従前の標準報酬月額は590,000円である。
※5月の報酬支払いの基礎となった日数は15日であるが、それ以外の月は17日以上である。定
時決定では、報酬支払いの基礎となった日数が17日未満の月があった場合、その月は除いて計
算する。
1.82,004円
2.86,174円
3.87,669円
4.89,165円
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ライフプランニング・リタイアメントプランニング
平成27年度第2回
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ライフプランニング・リタイアメントプランニング
平成27年度第2回
問9
中小法人・個人事業主の資金計画等に関する以下の設問A、Bについて、それぞれの答えを1~4の
中から1つ選んでください。
(問題23)
(設問A)以下の<RB株式会社の財務諸表(平成26年度)の抜粋>に基づき借入金を全額返済する
ことができる予想年数として、正しいものはどれか。なお、計算に当たっては記載のない事
項や運転資金需要については考慮しないものとし、解答に当たっては1年に満たない端数は
切り上げること。
<RB社の財務諸表(平成26年度)の抜粋>
税引後利益
減価償却費
設備投資額
借入金総額
60百万円
20百万円
30百万円
200百万円
<計算方法>
・「借入金を全額返済することができる予想年数」=「借入金総額」÷「フリーキャッシュフロー」
・「フリーキャッシュフロー」=「営業キャッシュフロー」+「投資キャッシュフロー」
1.2年
2.3年
3.4年
4.7年
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ライフプランニング・リタイアメントプランニング
平成27年度第2回
ライフプランニング・リタイアメントプランニング
(問題24)
(設問B)中小企業・小規模事業者を対象とした信用保証協会の信用保証制度に関する次の記述のうち、
最も不適切なものはどれか。
1.保証の申込みには、信用保証協会へ直接申し込む方法のほか、融資の申込みをした金融機関
を通じて申し込む方法がある。
2.保証の対象となるのは、事業用の運転資金と設備資金であり、生活資金や住宅購入資金は対
象とならない。
3.保証を受けるには、保証協会団体信用生命保険(保証協会団信)へ加入することが必要であ
る。
4.保証を受ける際に支払った信用保証料については、保証期限前に繰上償還によって借入金を
完済した場合、原則として残存保証期間等に応じた保証料が返戻される。
ライフプランニング・リタイアメントプランニング
27
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ライフプランニング・リタイアメントプランニング
平成27年度第2回
問10
小規模企業共済制度、中小企業退職金共済制度に関する以下の設問A、Bについて、それぞれの答え
を1~4の中から1つ選んでください。
(問題25)
(設問A)会社を早期退職し個人事業を始めた北山勇さん(39歳)は、老後の生活資金作りのため、
小規模企業共済制度への加入を検討している。北山さんが以下の内容で加入し、70歳にな
ったときに請求により受け取ることができる基本共済金(以下「共済金」という)の額とし
て、正しいものはどれか。なお、北山さんは、70歳で長男に事業を承継(事業の全部を譲
渡)するものとする。
<北山さんの加入内容>
・ 40歳到達月から70歳到達月の前月まで加入(掛金納付)
・ 掛金月額
40歳加入時:10,000円
50歳到達月から20,000円増額(掛金合計30,000円)
65歳到達月から20,000円増額(掛金合計50,000円)
<共済金に関する事項>
[共済事由]
・ 個人事業を廃止したとき…共済金A
・ 子に事業の全部を譲渡したとき…準共済金
[掛金月額1万円の場合の共済金の額]
掛金納付月数
60月
120月
180月
240月
360月
掛金合計額
60万円
120万円
180万円
240万円
360万円
共済金A
621,400円
1,290,600円
2,011,000円
2,786,400円
4,348,000円
準共済金
600,000円
1,200,000円
1,800,000円
2,419,500円
3,832,740円
[共済金の計算例]
・ 掛金月額20,000円の場合、掛金納付月数360月の共済金Aの額は、4,348,000円
×2=8,696,000円となる。
・ 途中で掛金月額を増額している場合の共済金の額は、増額前の掛金月額による掛金納付月数と
増額分の掛金月額による掛金納付月数について、それぞれ計算を行い、それらを合計した額と
なる。
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ライフプランニング・リタイアメントプランニング
平成27年度第2回
ライフプランニング・リタイアメントプランニング
[支給合計額のイメージ図]
③
②
20,000円(増額分)
10,000円
①
▲
40歳
▲
50歳
20,000円(増額分)
▲
65歳
▲
70歳
※支給合計額=①、②、③に対応する共済金の額の合計
1.
9,600,000円
2.
9,871,740円
3.10,430,600円
4.11,163,600円
(問題26)
(設問B)中小企業退職金共済制度に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。なお、本設
問の「退職金」については、過去勤務にかかる部分や、他の年金制度からの引継ぎによる残
余額の移換部分はないものとする。
1.加入した従業員が1年未満で退職した場合、退職金は支給されない。
2.退職金の請求は従業員自身が行わなければならず、また、退職金を事業主経由で受け取るこ
とはできない。
3.退職金を分割で受け取る場合の受取期間は、5年間または10年間となっている。
4.退職金のうち付加退職金の額は、掛金月額と納付月数に応じた定額である。
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ライフプランニング・リタイアメントプランニング
平成27年度第2回
問11

CFP 認定者にとって、リタイアメントプランニングに関する最新の情報などに関心をもち、情報
収集しておくことは大切です。以下の設問A~Cについて、それぞれの答えを1~4の中から1つ選ん
でください。
(問題27)
(設問A)次ページの<資料>は、総務省統計局の「家計調査年報(家計収支編)」で公表された、平
成25年および平成26年の高齢無職世帯(世帯主が60歳以上の無職世帯)の家計収支の
状況である。次ページの<資料>に関する次の記述の空欄(ア)~(ウ)にあてはまる語句
の組み合わせとして、正しいものはどれか。
・ 総世帯のうち高齢無職世帯(世帯主が60歳以上の無職世帯)の平成26年の実収入は170,638
円で、前年に比べ(
ア
)の減少となった。そのうち、公的年金などの社会保障給付は7.4
%の減少となった。また、直接税、社会保険料などの非消費支出は22,878円で、前年に比
べ4.1%の減少となった。その結果、平成26年の(
イ
)は147,761円で、前年に
比べ5.9%の減少となった。
・ 平成26年の消費支出は207,370円で、前年に比べ3,290円の減少となった。消費支
出の費目別構成比をみると、交通・通信、食料などの割合が上昇し、
「その他の消費支出」など
の割合が低下した。消費支出に占める食料の割合である(
ウ
)は25.6%と、前年に比べ
0.6ポイントの上昇となった。
1.(ア)5.6%
(イ)実質所得
(ウ)食料自給率
2.(ア)1.6%
(イ)実質所得
(ウ)エンゲル係数
3.(ア)5.6%
(イ)可処分所得
(ウ)エンゲル係数
4.(ア)1.6%
(イ)可処分所得
(ウ)食料自給率
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ライフプランニング・リタイアメントプランニング
平成27年度第2回
ライフプランニング・リタイアメントプランニング
<資料>
[高齢無職世帯の家計収支(総世帯)-平成25年-]
実収入
180,808円
社会保障給付 158,400円
87.6%
(
イ
その他
12.4%
)156,964円
消費支出
非消費支出
23,844円
25.0%
7.8%
不足分
53,696円
210,660円
6.0% 10.4%
9.0%
23.9%
[12.0%]
10.6%
光熱・水道
交通・通信 教養娯楽
家具・家事用品 保健医療
教育
(4.0%)
住居
(0.2%)
被服及び履物
(3.1%)
食料
その他の消費支出
[ ]内は交際費の構成比
[高齢無職世帯の家計収支(総世帯)-平成26年-]
実収入
170,638円
社会保障給付 146,668円
86.0%
(
イ
25.6%
7.2%
不足分
59,610円
)147,761円
消費支出
非消費支出
22,878円
その他
14.0%
207,370円
5.8%
9.4%
11.1%
10.8%
22.9%
[11.3%]
光熱・水道
食料
交通・通信 教養娯楽
家具・家事用品 保健医療
教育
(4.0%)
住居
(0.1%)
被服及び履物
(3.0%)
その他の消費支出
[ ]内は交際費の構成比
(出所)総務省統計局「家計調査年報(家計収支編)平成25年家計の概況」および「家計調査年報
(家計収支編)平成26年家計の概況」より作成
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(問題28)
(設問B)高齢者の自動車運転免許の更新および取消し(自主返納)に関する次の記述のうち、最も不
適切なものはどれか。
1.免許の更新を希望する場合、講習予備検査と高齢者講習を受けなければならないとされてい
るのは、免許証の更新期間満了日の年齢が70歳以上の人である。
2.講習予備検査では、記憶力や判断力が低下していないか「時計描画」などの検査を行う。
3.大型免許を保有している人が申請により運転免許を取り消す(自主返納)場合、大型免許の
み取消しを申請して、普通免許を残すことも可能である。
4.自主返納し交付された運転経歴証明書は、本人確認書類として利用できる。
(問題29)
(設問C)犯罪利用預金口座等に係る資金による被害回復分配金の支払等に関する法律(以下、「振り
込め詐欺被害者救済法」という)に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。
1.振り込め詐欺被害者救済法の対象は、被害者から預貯金口座等への振込みが利用されたもの
とされているため、金銭を郵送したり直接犯人に手渡したりしたことによる被害金は、救済
の対象にならない。
2.振り込め詐欺被害者救済法による救済では、認定された被害者の被害金額を合計し、合計額
に対する各人ごとの被害金額の割合で口座に残っている資金を按分して分配するため、被害
金の全額が戻らない場合もある。
3.振り込め詐欺により失った財産の全部について、てん補または賠償がされた場合、被害回復
分配金の支払いを受けることはできない。
4.振り込め詐欺被害者救済法では、「なりすまし」を防ぐため、被害回復分配金の支払い申請
ができるのは本人のみとされており、代理人が申請をすることはできない。
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平成27年度第2回
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平成27年度第2回
問12
定年退職前後の会社員に関する以下の設問A~Eについて、それぞれの答えを1~4の中から1つ選
んでください。
(問題30)
(設問A)米田敏弘さんは、ST株式会社に勤務しながら、子会社であるSA株式会社の取締役でもあ
る。米田さんは平成27年中に定年退職を迎え、両社から退職一時金が支給される。以下の
<資料>に基づき、米田さんの平成27年分の所得税に係る退職所得の金額として、正しい
ものはどれか。
<資料>
・ 退職一時金:ST社から750万円、SA社から550万円
・ 勤続期間
[ST社]入社日:平成16年12月1日
退職日:平成27年4月30日
[SA社]入社日:平成19年11月1日
退職日:平成27年10月31日
※特定役員退職手当等に該当するものはない。
※障害者になったことに基因する退職ではない。
※退職所得に関する手続きについては適正に行われている。
1.410万円
2.430万円
3.450万円
4.470万円
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平成27年度第2回
ライフプランニング・リタイアメントプランニング
(問題31)
(設問B)平成28年3月末に定年退職を迎える浅尾和代さんは、退職一時金と自助努力で準備した老
後のための資金を、平成28年4月1日からの25年間、複利運用しながら取り崩して生活
費や自宅のリフォーム資金などに充てる計画を立てている。以下の<条件>に基づき、平成
31年3月末(平成28年4月1日から3年後)に自宅のリフォームをするとした場合、リ
フォーム資金として取り崩すことができる最大金額として、正しいものはどれか。なお、運
用益についての税金等は考慮しないものとする。また、計算に当たっては、下記の係数表を
乗算で使用し、計算過程で端数が生じた場合は円未満を四捨五入し、解答に当たっては万円
未満を切り捨てること。
<条件>
・ 退職一時金と自助努力で準備した老後のための資金の合計額は2,500万円(平成28年3月
末時点)である。
・ 平成28年4月1日から平成38年3月末までの当初10年間は、年利1.5%で複利運用しな
がら毎年3月末に生活費として100万円を取り崩す。
・ 平成38年4月以降の15年間は、年利1.0%で複利運用しながら毎年3月末に生活費として
80万円を取り崩す。
<係数表>
※数値は正しいものとする。
[終価係数]
期間
3年
10年
15年
[減債基金係数]
1.0%
1.030
1.105
1.161
1.5%
1.046
1.161
1.250
[現価係数]
期間
3年
10年
15年
1.0%
0.330
0.096
0.062
1.5%
0.328
0.093
0.060
[年金現価係数]
1.0%
0.971
0.905
0.861
1.5%
0.956
0.862
0.800
[年金終価係数]
期間
3年
10年
15年
期間
3年
10年
15年
1.0%
3.030
10.462
16.097
期間
3年
10年
15年
1.0%
2.941
9.471
13.865
1.5%
2.912
9.222
13.343
[資本回収係数]
1.5%
3.045
10.703
16.682
期間
3年
10年
15年
1.0%
0.340
0.106
0.072
1.5%
0.343
0.108
0.075
1.490万円
2.565万円
3.650万円
4.687万円
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ライフプランニング・リタイアメントプランニング
平成27年度第2回
(問題32)
(設問C)大久保利夫さん(昭和31年8月20日生まれ・59歳)は、平成28年8月末にYA株式
会社を60歳で定年退職した後も継続雇用制度を利用して引き続きYA社で働きたいと考え
ている。大久保さんの継続雇用等に係るデータが以下のとおりである場合、大久保さんの62
歳時(平成30年9月)の収入見込み額に関する次ページの表の空欄(ア)にあてはまる金
額として、正しいものはどれか。
<大久保さんのデータ>
・ 継続雇用後も引き続きフルタイムで働き、厚生年金保険に加入する。
・ 60歳到達時の賃金月額:440,000円
・ 60歳以降に支払われる賃金月額:230,000円
・ 60歳以降の賞与:毎年6月と12月に各300,000円
・ 62歳から受給する年金額(年額):1,200,000円
<60歳台前半の在職老齢年金の支給停止額の計算式>
支給停止額(月額)=(基本月額+総報酬月額相当額-28万円)×1/2
※総報酬月額相当額:標準報酬月額+その月以前1年間に支払われた標準賞与額の総額÷12
※標準賞与額:同一月に支払われた賞与額の1,000円未満の端数を切り捨てたもの(150
万円が上限)。
<高年齢雇用継続基本給付金>
支給対象月の賃金額が60歳到達時の賃金月額の61%未満の場合、支給対象月に支払われた賃
金の15%相当額が支給される。
<高年齢雇用継続基本給付金の受給による在職老齢年金の支給停止額>
標準報酬月額が60歳到達時賃金月額の61%未満の場合、在職老齢年金と高年齢雇用継続基本
給付金の併給調整として、在職老齢年金から標準報酬月額の6%相当額が支給停止される。
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ライフプランニング・リタイアメントプランニング
平成27年度第2回
ライフプランニング・リタイアメントプランニング
<標準報酬月額表>
等級
13
14
15
標準報酬
月額
200,000
220,000
240,000
報酬月額
以上
未満
195,000~210,000
210,000~230,000
230,000~250,000
440,000
470,000
500,000
…
…
…
24
25
26
(単位:円)
425,000~455,000
455,000~485,000
485,000~515,000
<大久保さんの62歳時の収入見込み額(月額)>
①
②
③
④
62歳時の賃金月額
在職老齢年金(注)
高年齢雇用継続基本給付金
高年齢雇用継続基本給付金の受給による在職
老齢年金の支給停止額
230,000円
*****円
*****円
*****円
62歳時の収入見込み額(①+②+③-④)
(
ア
)
(注)高年齢雇用継続基本給付金との併給調整前の額である。
1.295,100円
2.295,700円
3.305,100円
4.306,300円
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ライフプランニング・リタイアメントプランニング
平成27年度第2回
(問題33)
(設問D)所得税の(控除対象)扶養親族や全国健康保険協会管掌健康保険(以下「協会けんぽ」とい
う)の被扶養者に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。
1.所得税において、扶養する者と生計を一にする60歳以上65歳未満の親族で、収入が公的
年金の老齢年金のみの者は、その年金収入が108万円以下であれば控除対象扶養親族に該
当する。
2.協会けんぽの被保険者である者の父(60歳以上で、同一世帯ではない)が協会けんぽの被
扶養者となるには、収入が180万円未満かつ被保険者の収入の2分の1未満でなければな
らない。
3.所得税の扶養親族に該当するか判断するときは、遺族年金や障害年金、雇用保険の基本手当
は所得に含まれないが、協会けんぽの被扶養者に該当するか判断するときは、これらの給付
がすべて収入に含まれる。
4.所得税の扶養親族に該当するか否かは、その年の1月1日から12月31日までの所得で判
定されるが、協会けんぽの被扶養者に該当するか否かは、年間収入の今後の見込み額が考慮
される。
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平成27年度第2回
ライフプランニング・リタイアメントプランニング
(問題34)
(設問E)工藤和彦さん(63歳)の平成27年分の所得に関する事項は、以下の<資料>のとおりで
ある。以下の<資料>に基づき平成27年分の所得税の確定申告をした場合、還付される所
得税額として、正しいものはどれか。
<資料>
○収入
・ 特別支給の老齢厚生年金
120万円
・ 企業年金基金からの年金
80万円
○源泉徴収された所得税額:本設問においては下記で算出された金額とする。
・ 老齢厚生年金 (公的年金等支給額-公的年金等控除額108万円)×5%
・ 企業年金基金
(公的年金等支給額×75%)×10%
○還付される所得税額=源泉徴収された所得税額-確定所得税額
※所得控除は基礎控除のみとする。
※「公的年金等の受給者の扶養親族等申告書」は適正に提出されている。
<公的年金等に係る雑所得の速算表>
受給者の年齢
公的年金等の収入金額
700,001円から
1,299,999円まで
1,300,000円から
4,099,999円まで
65歳未満
公的年金等に係る雑所得の金額
収入金額-700,000円
収入金額×0.75-375,000円
<所得税の速算表>
課税総所得金額
195万円以下
1.
税率
5%
控除額
0円
250円
2.28,750円
3.47,750円
4.55,000円
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平成27年度第2回
問13
公的医療保険、公的介護保険に関する以下の設問A~Eについて、それぞれの答えを1~4の中から
1つ選んでください。なお、以下、全国健康保険協会管掌健康保険を「協会けんぽ」とします。
(問題35)
(設問A)大下豊文さん(昭和30年12月15日生まれ)は、60歳の定年後も継続雇用される予定
で平成27年4月1日にGK株式会社に入社した。しかし、平成27年10月に自宅の階段
で転倒して大ケガをし、入院して労務不能状態にあり、12月に退職することを考えている。
大下さんに係る健康保険の傷病手当金に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。なお、
大下さんは待期期間を満たしており、労務不能状態である間の報酬の支払いはないものとす
る。また、大下さんはGK社では協会けんぽの被保険者であり、GK社に入社する前20年
間継続勤務していたWH株式会社では健康保険組合の被保険者であった。
1.大下さんがWH社を平成27年1月末に退職し、GK社に入社するまで2ヵ月間は国民健康
保険に加入していた場合、協会けんぽの傷病手当金の受給要件を満たさず、GK社の在職中
は傷病手当金を受け取ることができない。
2.大下さんがWH社を退職した翌日にGK社に入社し、在職中に傷病手当金を受給して労務不
能のまま定年退職した場合には、傷病手当金の資格喪失後の継続給付を受けることはできな
い。
3.大下さんがGK社に在職中に傷病手当金の受給をしており、定年退職後に老齢厚生年金の繰
上げ受給をした場合、老齢厚生年金の額にかかわらず、傷病手当金の資格喪失後の継続給付
を受けることができない。
4.大下さんがGK社に在職中に傷病手当金の受給をしていたが退職日に出勤した場合、退職後
に労務不能状態が続いていても、傷病手当金の資格喪失後の継続給付を受けることができな
い。
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平成27年度第2回
ライフプランニング・リタイアメントプランニング
(問題36)
(設問B)YK株式会社に37年間継続勤務している佐久間洋二さん(59歳)は、来年60歳の定年
を迎えた後は働かず、趣味やボランティア中心の生活を送ろうと考えている。佐久間さんは
定年後の公的医療保険について協会けんぽの任意継続被保険者になるか、国民健康保険に加
入するか迷っている。公的医療保険に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。な
お、佐久間さんは現在、協会けんぽの被保険者である。
1.国民健康保険への加入の届出は、退職後20日以内に行わなければならない。
2.協会けんぽの任意継続被保険者になるには、資格喪失日の前日まで継続して1ヵ月以上被保
険者であったことが要件の一つである。
3.協会けんぽの任意継続被保険者の保険料は、配偶者を被扶養者にした場合としない場合とで
は変わらない。
4.国民健康保険料を納付期日までに納付しない場合、納付期日の翌日に被保険者の資格を喪失
する。
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平成27年度第2回
(問題37)
(設問C)羽田茂雄さん(62歳)は、妻の清子さんと2人でW市に居住している。茂雄さんは、現在
勤務している会社を平成27年11月末日に退職する予定であり、退職後に清子さんと2人
で国民健康保険に加入した場合の保険料について調べてみた。以下の<資料>に基づき、退
職後に国民健康保険に加入した場合の国民健康保険料の世帯合計額(年額)に係る次ページ
の表の空欄(ア)にあてはまる数値として、正しいものはどれか。なお、計算に当たっては
下記<資料>に基づくこととし、特別徴収されている保険料は含めず、減免措置の適用もな
いものとする。また、計算過程で端数が生じた場合は、医療分、後期高齢者支援金等分、介
護分のそれぞれの世帯合計額について、百円未満の端数を切り捨てること。
<資料>
[羽田さん夫婦のデータ]
羽田
茂雄
本人
(世帯主)
62歳
羽田
清子
妻
66歳
・ 給与収入(平成26年分):
620万円(給与所得442万円)
・ 報酬比例部分の老齢厚生年金は全額支給停止されて
いる。
・ 公的年金収入(平成26年分):70万円
※羽田さん夫婦は茂雄さんの退職後も同一世帯であるものとする。
※羽田さん夫婦には上記以外の収入はない。
[W市の国民健康保険料(年額)]
医療分
所得割
均等割
(1人当たり)
算定基礎額
×4.63%
22,920円
後期高齢者支援金等分
介護分(第2号被保険者分)
均等割
均等割
所得割
所得割
(1人当たり)
(1人当たり)
算定基礎額
算定基礎額
6,840円
9,240円
×1.42%
×1.49%
※所得割の算定基礎額=平成26年中の総所得金額等(注)-33万円
(注)「総所得金額等」は、事業所得、給与所得、雑所得(公的年金収入-公的年金等控除額)等
を合計したものである。
※限度額は考慮しない。
[公的年金等控除額]
・ 65歳未満:公的年金等の収入130万円未満の場合
70万円
・ 65歳以上:公的年金等の収入330万円未満の場合 120万円
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平成27年度第2回
ライフプランニング・リタイアメントプランニング
[国民健康保険料の世帯合計額(年額)
]
茂雄さん
清子さん
医療分
189,367
所得割
均等割
所得割
均等割
世帯合計額
(単位:円)
後期高齢者支援金等分
介護分
60,941
6,840
0
22,920
①(百円未満切捨て) ②(百円未満切捨て) ③(百円未満切捨て)
茂雄さんが支払う国民健康保険料の年額( ア )
※(ア)=①+②+③
※問題作成の都合上、一部空欄にしてある。
1.377,000
2.386,300
3.401,800
4.411,100
(問題38)
(設問D)介護保険の第1号被保険者の介護保険料に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれ
か。
1.保険料は、基準額と所得段階の区分により算定される。
2.保険料率は、2年ごとに見直される。
3.保険料は、支給される老齢等年金給付の額が年間18万円以上の場合、原則として年金支給
の際に特別徴収される。
4.支払った保険料は、所得税法上、社会保険料控除の対象になる。
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平成27年度第2回
(問題39)
(設問E)安西雅夫さんはTY株式会社に勤務している。安西さん夫婦の平成27年10月の1ヵ月間
における医療費等のデータが以下のとおりである場合、安西さん夫婦が最終的に自己負担す
ることとなる金額(高額療養費および合算高額療養費付加金を控除した後の世帯合計額)と
して、正しいものはどれか。なお、雅夫さんはTY健康保険組合の組合員であり、妻の幸恵
さんは雅夫さんの健康保険の被扶養者となっている。また、それぞれ病院の窓口で高齢受給
者証を提示している。
<安西さん夫婦の医療費等のデータ>
○安西 雅夫さん(71歳・昭和19年10月18日生まれ)
・ TD病院(入院)
:医療費90万円
自己負担額18万円
○安西 幸恵さん(70歳・昭和20年5月24日生まれ)
・ TE医院(外来)
:医療費5万円 自己負担額1万円
※安西さん夫婦は同一世帯である。
※安西さん夫婦の所得区分は「一般」である。
※多数回該当については、考慮しないものとする。
※入院時の食事代や差額ベッド代等の記載のない事項については考慮しないものとする。
<高額療養費の自己負担限度額(月額)>
所得区分
一般
個人の限度額(外来のみ)
12,000円
世帯の限度額(外来+入院)
44,400円
※入院の場合、自己負担額は世帯の限度額までとなる。
<合算高額療養費付加金の支給>
TY健康保険組合では、高齢受給者については、診療報酬明細書(レセプト)1件ごとの自己負担額
が25,000円を超えた分が付加金として支給される。25,000円以下の場合、付加金は支給さ
れない。
1.25,000円
2.35,000円
3.44,400円
4.54,400円
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平成27年度第2回
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平成27年度第2回
問14
公的年金制度の仕組みや受給額等に関する以下の設問A~Eについて、それぞれの答えを1~4の中
から1つ選んでください。なお、年金額は平成27年度の本来水準により支給されるものとし、解答に
当たっては、以下の<資料>を適宜使用してください。また、年金額の計算に当たっては、計算過程に
おいて円未満を四捨五入し、受給年金額は百円未満を四捨五入してください。以下、厚生年金保険を
「厚生年金」とします。
<資料>
[年金の経過措置一覧表(一部抜粋)]
老齢基礎の資格期間
老齢厚生年金
男子の
国民年 被用者 中高齢
定額部
金と合 年金加 厚生年
分支給
わせた 入期間 金加入
開始年
期間
期間
齢
生年月日
昭25.4.2~昭26.4.1
昭26.4.2~昭27.4.1
昭27.4.2~昭28.4.1
昭28.4.2~昭29.4.1
昭29.4.2~昭30.4.1
昭30.4.2~昭31.4.1
昭31.4.2~昭32.4.1
昭32.4.2~昭33.4.1
昭33.4.2~昭34.4.1
昭34.4.2~昭35.4.1
昭35.4.2~昭36.4.1
昭36.4.2~昭37.4.1
昭37.4.2~昭38.4.1
昭38.4.2~昭39.4.1
昭39.4.2~昭40.4.1
昭40.4.2~昭41.4.1
昭41.4.2~昭42.4.1
昭42.4.2~昭43.4.1
25年
〃
〃
〃
〃
〃
〃
〃
〃
〃
〃
〃
〃
〃
〃
〃
〃
〃
20年
〃
21年
22年
23年
24年
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
19年
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
女子の
定額部
分支給
開始年
齢
63歳
〃
64歳
〃
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
定額部
分の単
価の乗
率
男子の
報酬比
例部分
支給開
始年齢
女子の
報酬比
例部分
支給開
始年齢
1.000
〃
〃
〃
〃
〃
〃
〃
〃
〃
〃
〃
〃
〃
〃
〃
〃
〃
60歳
〃
〃
61歳
〃
62歳
〃
63歳
〃
64歳
〃
(65歳)
〃
〃
〃
〃
〃
〃
60歳
〃
〃
〃
〃
〃
〃
〃
61歳
〃
62歳
〃
63歳
〃
64歳
〃
(65歳)
〃
報酬比例部分の乗率
(新乗率)
1000分の
平15.4.1前
平15.4.1以降
7.125
〃
〃
〃
〃
〃
〃
〃
〃
〃
〃
〃
〃
〃
〃
〃
〃
〃
5.481
〃
〃
〃
〃
〃
〃
〃
〃
〃
〃
〃
〃
〃
〃
〃
〃
〃
[特別支給の老齢厚生年金の計算式]※本来水準の年金額
(1)定額部分:1,626円×定額部分の単価の乗率×被保険者期間の月数
(2)報酬比例部分:(ア)+(イ)
(ア)平成15年3月までの被保険者期間分
(平成27年度再評価)
(新乗率)
平均標準報酬月額 ×
給付乗率
×
平成15年3月までの被保険者期間の月数
×
平成15年4月以降の被保険者期間の月数
(イ)平成15年4月以降の被保険者期間分
(平成27年度再評価)
平均標準報酬額
[配偶者の加給年金額]
(新乗率)
×
給付乗率
390,100円
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平成27年度第2回
ライフプランニング・リタイアメントプランニング
(問題40)
(設問A)会社員の福岡秀和さんは、62歳から公的年金を受け取ることができると知り、年金の受取

額についてCFP 認定者に相談をした。秀和さんが60歳に達するまで会社に勤務した場
合、秀和さんの60歳台前半の老齢厚生年金の額として、正しいものはどれか。
<福岡さん夫婦のデータ>
氏名
福岡 秀和
福岡 美代
続柄
本人
妻
生年月日
昭和31年4月15日
昭和33年4月 5日
年齢
59歳
57歳
※美代さんは秀和さんに生計を維持されており、今後も変わらないものとする。
※美代さんの厚生年金加入期間は10年未満である。
<秀和さんの厚生年金加入歴>
昭和54年4月から60歳に達するまで(444月)
[内訳]
・ 平成15年3月までの期間:288月
平成27年度再評価による平均標準報酬月額
35万円
・ 平成15年4月以降の期間:156月
平成27年度再評価による平均標準報酬額
55万円
1.2,300,500円
2.1,910,400円
3.1,578,600円
4.1,188,500円
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平成27年度第2回
(問題41)
(設問B)(問題40)の福岡美代さんは、将来の年金額を増やすために60歳以後も65歳になるま
で国民年金に任意加入し、併せて付加保険料も納付する予定である。美代さんが65歳時に
国民年金から受給する年金総額として、正しいものはどれか。なお、美代さんの国民年金加
入歴は以下のとおりであり、秀和さんとの生計維持関係は今後も変わらないものとする。
<美代さんの国民年金加入歴>
第2号被保険者期間
合算対象期間
第3号被保険者期間
第1号被保険者期間(国民年金保険料納付済)
任意加入被保険者期間
(国民年金保険料納付済、付加保険料納付済)
2年
6年
30年
2年
20歳から60歳になるまでの間
5年
60歳から65歳になるまでの間
<年金等の額>
・ 老齢基礎年金の満額:780,100円
・ 振替加算の額
:33,000円
・ 付加年金の額
:納付月数1月当たり200円
1.805,600円
2.793,600円
3.772,600円
4.760,600円
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平成27年度第2回
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(問題42)
(設問C)GA株式会社に勤務している斉木百合子さんは、事故によるケガが原因で平成27年3月に
両上肢機能障害のため障害等級1級の認定を受け、障害年金を受給している。以下の<資
料>に基づき、百合子さんが現在受給している障害厚生年金の額として、正しいものはどれ
か。
<資料>
[百合子さんのデータ]
・ 昭和38年9月1日生まれ(52歳)
・ 夫の正孝さん(62歳)と長女(23歳)
、長男(17歳)と同居している。
・ 正孝さんは60歳台前半の老齢厚生年金を受給中である。正孝さんの厚生年金加入期間は
216月(18年)
、受給中の老齢厚生年金の額は60万円であり、その他に収入はない。
・ 正孝さんと長女と長男は、全員百合子さんに生計を維持されている。
・ 正孝さんと長男は障害の状態ではないが、長女は障害等級2級の障害基礎年金を受給してい
る。
[百合子さんの厚生年金加入歴]
GA社
入社
▼
平成15年4月
▼
平均標準報酬月額30万円
240月
初診日
▼
障害認定日
▼
平均標準報酬額40万円
144月
厚生年金加入
[障害厚生年金(2級)の年金額の計算式]
報酬比例部分の年金額=①+②
① 平成15年3月までの被保険者期間分
平均標準報酬月額×7.125/1000×平成15年3月までの被保険者期間の月数
② 平成15年4月以降の被保険者期間分
平均標準報酬額×5.481/1000×平成15年4月以降の被保険者期間の月数
[加給年金額]
224,500円
1.1,316,500円
2.1,260,400円
3.1,053,200円
4.1,035,900円
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平成27年度第2回
(問題43)
(設問D)(問題42)の斉木百合子さんおよびその家族に係る障害年金に関する次の記述のうち、最
も不適切なものはどれか。
1.百合子さんが現在受給している障害基礎年金には、1人分の子の加算額が加算される。
2.百合子さんが53歳の時に正孝さんが63歳で死亡し、百合子さんが正孝さんの遺族厚生年
金の受給権を得た場合、百合子さんは正孝さんの死亡時において障害基礎年金と遺族厚生年
金を併せて受給することができる。
3.百合子さんの障害の原因になったケガが業務上のケガであり、労働者災害補償保険から障害
補償年金が支給される場合、障害基礎年金と障害厚生年金は減額されずに全額支給され、障
害補償年金は減額して支給される。
4.百合子さんの長女が受給している障害基礎年金が20歳前に初診日がある傷病によるもので
ある場合、長女本人の前年の所得が一定の金額を超えるときは、障害基礎年金額の全部また
は2分の1に相当する額が支給停止される。
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平成27年度第2回
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(問題44)
(設問E)美容院を個人で経営していた有馬弘さんは、平成27年10月に病気で死亡した。有馬さん
家族のデータが以下のとおりである場合、弘さんの死亡により家族が受け取る国民年金の遺
族給付に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。
<有馬さん家族のデータ>
氏名
続柄
・
・
有馬
有馬
弘
本人
春子
妻
・
・
・
・
・
有馬
俊弥
長男
・
・
・
有馬
留奈
長女
・
備考
昭和35年5月1日生まれ(死亡時の年齢:55歳)
25歳の時から国民年金第1号被保険者として、国民年金保険料を継
続して納付していた(死亡時の保険料納付済期間の合計:365月)
。
厚生年金の加入歴はない。
障害年金を受給したことはない。
昭和40年2月8日生まれ(50歳)
24歳の時に弘さんと結婚した。
20歳の時から国民年金第1号被保険者として、国民年金保険料を継
続して納付している。
厚生年金の加入歴はない。
平成7年1月2日生まれ(20歳)
16歳の時に事故に遭い、障害等級1級の障害基礎年金を受給してい
る。
平成10年9月25日生まれ(17歳・高校生)
※家族は全員生計を同じくし、弘さんの死亡時に弘さんに生計を維持されていた。
1.春子さんが遺族基礎年金を受給する場合、死亡一時金については支給されない。
2.春子さんが遺族基礎年金を受給中に留奈さんが18歳に達したときは、18歳に達した日の
属する年度の末日を経過すると遺族基礎年金は支給されなくなる。
3.春子さんが遺族基礎年金を受給する場合、老齢基礎年金の繰上げ受給を行わなければ、春子
さんが60歳になったとき、寡婦年金を受給することができる。
4.春子さんが寡婦年金を受給する場合、65歳以降は、自分自身の老齢基礎年金と併せて受給
することができる。
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平成27年度第2回
問15
確定拠出年金、国民年金基金に関する以下の設問A、Bについて、それぞれの答えを1~4の中から
1つ選んでください。
(問題45)
(設問A)確定拠出年金に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。
1.企業型確定拠出年金の加入対象者は原則として60歳未満の者であるが、規約により60歳
以上65歳未満の者を加入対象にすることができる。
2.確定拠出年金に個人が掛金を拠出した場合、企業型、個人型ともに所得税法上小規模企業共
済等掛金控除として所得控除の対象となる。
3.個人型確定拠出年金に加入する国民年金の第1号被保険者は、月額68,000円まで掛金を
拠出できるが、国民年金の付加保険料400円を納めた月の掛金の拠出限度額は67,000
円となる。
4.勤務先が他の企業年金制度を実施していない場合、企業型確定拠出年金の掛金の拠出限度額
は月額55,000円であり、事業主拠出額が25,000円の場合、加入者の拠出限度額は
30,000円となる。
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平成27年度第2回
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(問題46)
(設問B)文房具店を個人で営む村瀬明さん(41歳1月)は、老後の生活に備えるため、国民年金基
金への加入を検討している。村瀬さんが41歳1月の現時点で以下のように国民年金基金に
加入した場合、70歳時の受給年金額として、正しいものはどれか。なお、受給年金額は百
円未満を四捨五入すること。
<給付の型と加入口数>
給付の型
1口目
2口目以降
加入口数
A型
Ⅰ型
1口
2口
受給年金月額
(1口当たり)
15,000円
5,000円
給付の内容
終身年金(保証期間15年)
確定年金(15年)
◯加入した月が誕生月以外の場合は次年齢に達するまでの月数に応じて年金額に加算額が加算され
る。
・ 加算額=単位加算額×加算月数×加入口数
・ 加算月数は加入の翌月から次年齢に達する月までの月数
[加算額計算表]
加入時年齢
41歳1月~41歳11月
単位加算額
1口目の年金
2口目以降の年金
1口 951円
1口 317円
1.253,900円
2.300,000円
3.317,400円
4.319,000円
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平成27年度第2回
問16

CFP 認定者には、リタイア前後のさまざまな相談に対応するため、広範な知識が必要です。以下
の設問A~Dについて、それぞれの答えを1~4の中から1つ選んでください。
(問題47)
(設問A)山田紀夫さんと妻の久美さんは協議離婚することになった。山田さん夫婦の離婚時の厚生年
金の分割に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。
<山田さん夫婦のデータ>
山田
紀夫(夫)
山田
久美(妻)
・
・
・
・
・
・
昭和35年4月20日生まれ(55歳)
22歳で就職した会社に現在に至るまで勤務している。
入社時から現在に至るまで厚生年金保険に加入している。
昭和32年2月26日生まれ(58歳)
20歳で就職して15年間勤務し、厚生年金保険に加入していた。
35歳で出産を機に退職して専業主婦となり、その後は国民年金の第3
号被保険者となっている。
※山田さん夫婦は昭和61年5月に結婚している。
1.山田さん夫婦の平成20年3月までの婚姻期間に係る分割については、夫婦の協議で按分割
合が決まるが、按分割合について合意が成立しないときは、紀夫さんまたは久美さんのいず
れか一方の申立てにより家庭裁判所が按分割合を決めることができる。
2.山田さん夫婦の平成20年3月までの婚姻期間について、久美さんが分割を請求した場合、
その期間のすべてについて、紀夫さんの対象期間の標準報酬総額の2分の1が按分の限度と
される。
3.平成20年4月以降の久美さんが国民年金の第3号被保険者であった期間については、久美
さんからの請求により、紀夫さんのその期間における厚生年金保険の保険料納付記録の2分
の1が分割される。
4.年金分割の請求は、原則として協議離婚が成立した日の翌日から起算して2年以内に行う必
要がある。
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平成27年度第2回
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(問題48)
(設問B)公的介護保険における地域密着型サービスの一つである「小規模多機能型居宅介護」に関す
る次の記述のうち、最も適切なものはどれか。
1.小規模多機能型居宅介護は通い(デイサービス)を中心として、必要に応じて訪問介護や訪
問入浴介護が受けられるが、宿泊(ショートステイ)はできない。
2.小規模多機能型居宅介護を利用できるのは、公的介護保険の要介護認定において要支援1以
上の認定を受けた人である。
3.小規模多機能型居宅介護の料金(利用者負担額)は、要介護度区分にかかわらず利用したサ
ービスの内容や利用回数に応じて決まる。
4.小規模多機能型居宅介護は、利用するサービスごとに、異なる小規模多機能型居宅介護事業
所に利用者登録を行うことができる。
(問題49)
(設問C)特定贈与信託に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。なお、特定贈与信託とは、
相続税法第21条の4に定める特定障害者扶養信託契約のことである。
1.特別障害者および特別障害者以外の特定障害者について、信託受益権の価額のうち5,000
万円を限度に贈与税が非課税となる。
2.委託者は、受益者である特定障害者の直系尊属に限られる。
3.特定贈与信託の契約は、受益者である特定障害者の死亡の日に終了することとされている。
4.信託された財産の運用によって生じた収益は、受益者の所得税の計算上、非課税となる。
(問題50)
(設問D)任意後見制度について述べた次の記述のうち、最も適切なものはどれか。
1.任意後見契約は書面によるものであればよく、必ずしも公正証書による必要はない。
2.任意後見契約は、委任者が将来、判断能力が不十分な状態になった場合に備えて、自己の療
養看護や財産管理に関する事務について受任者に対し代理権を付与する委任契約である。
3.任意後見契約の効力が発生する時期は、契約締結後、委任者の判断能力が不十分となったと
医師の診断を受けた日となる。
4.任意後見人を監督する任意後見監督人は、委任者の6親等内の血族または3親等以内の姻族
から選任しなければならない。
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