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第10回 役立つWordの使い方(4)
WORD の 裏技 第10回 役立つWordの使い方(4) 渡辺三貴 今回も前回に続いて、Wordで文章の入力や編集を行うとき、ちょっとした便利な操作方法を紹介する。 これらの操作を行えば、かなりの時間短縮も可能となるだろう。 1. よく使う人名を単語登録する 自分の名前のようによく使う単語が変換できないと、入力に時間がかかってしまう。変換できない単語はIME の「単語登録」を利用して単語登録する方法を紹介する。 ①登録したい文字を範囲選択して、IME言語ツールバーの「ツール」から「単語/用例登録」を選択する。 ②「単語/用例の登録」ダイアログボックスが表示され、 「単語の登録」タブの「語句」は入力されているので、 「読み」を入力して「登録」ボタンをクリックする。 ※名前が登録され、読みを入力すれば簡単に変換されるようになる。 ※登録済みの単語を確認するには、「単語/用例の登録」 ダイアログボックスの「辞書ツール」ボタンをクリック すると、登録した単語の一覧が表示される。 IME言語ツールバー ツール 2. 郵便番号から住所(都道府県と市町村)を入力する Windows の日本語入力システム MS-IME には、郵便番号から住所が入力できる機能が備わっている。住所録を 作るときなどに便利であり、この機能を活用する方法を紹介する。 ①IME言語ツールバーの「変換モード」 ボタンをクリックして、メニューから「人 名/地名」を選択する。 ②IME言語ツールバーの変換モードが 「般」から「名」に変わる。 ③郵便番号(全角・半角どちらも可)を入 力して変換すると、変換候補リストの中に 住所が出てくる。これを選択して「Enter」 350-1316 キーを押すと住所が入力される。 郵便番号はハイフンでつなぐ -1- 3. 読みの分からない文字を入力する 読みの分からない文字を入力するには、IME言語ツールバーの「IMEパッド」の「手書き」入力を使うと 便利であり、この機能を活用する方法を紹介する。 ①IME言語ツールバーの「IMEパッド」をクリックし、 「手書き」を 選択する。 ②「IMEパッド-手書き」アプレットが表示される。 ③初期設定では「宀」が表示されているので、 「消去」ボタンをクリック して入力可能な状態にする。 ④読みの分からない漢字を手書き入力する。 入力するには、マウスの左ボタンをクリックしたままマウスを動かすと 線を描き、左ボタンを離すと線が切れる。 ⑤入力後、右に表示される候補一覧から入力したい文字を選択し、クリ ックする。 IMEパッド 「総画数」や「部首」から検索して入力するには 「IMEパッド」では「手書き」のほか、 「総画数」や「部首」からの検索・入力ができる。 ①IME言語ツールバーの「IMEパッド」をクリックし、 「総画数」 (「部首」 )を選択する。 ②「IMEパッド-総画数」アプレットが表示される。 ③画数を入力すると、該当文字が表示され、一覧から入力したい文字を選択し、クリックする。 4. キーボードにない「ゐ」や「ゑ」の文字を入力する キーボードにない「ゐ」や「ゑ」を入力するには、手書きや文字コードで入力する手もあるが、もっと簡単に 入力する方法を紹介する。 「ゐ」の読みは「イ」なので、ただ「i」キーを押してもいいが、その前に「w」キーを押しておくと、変 換する候補の一覧の最初のほうに「ゐ」が現れる。 また、拗音の「っ」などは「t」「u」と入力する前に「x」または「l」を押せばいい。 「ゐ」 → 「w」「i」 「ゑ」 → 「w」「e」 「っ」 → 「x」「t」「u」(または、「l」「t」「u」) 「ょ」 → 「x」「y」「o」(または、「l」「y」「o」) -2- ゑ 5. 横長の文字や縦長の文字を入力する 文字幅の倍率を調整して、横長の文字や縦長の文字を作成する方法を紹介する。 ●選択した文字の横幅を2倍に変える ①横幅を2倍にしたい文字列をドラッグして選択する。 狭山さくらめぐり 横長文字 ②「書式」メニューから「フォント」を選択する。 狭山さくらめぐり ③「フォント」ダイアログボックスが表示されたら、「文字幅 と間隔」タブをクリックする。 ④「倍率」の右側にある▼ボタンをクリックして、メニューか ら「150%」を選択する。 ⑤設定した結果を、 「プレビュー」で確認し、 「OK」ボタンを クリックする。 ※「倍率」の設定は「倍率」ボックスから希望のものを選択で きるが、希望の数値がない場合は、現在表示されている数値を ドラッグして選択し、希望の数値を入力する。「%」記号は入 力しなくてもよい。 ⑥文字の横幅が、元の横幅の1.5倍(150%)となり、横 長の文字に変わる。 変更した文字幅を100%に戻すには 文字幅を100%に戻すには、文字を選択してから「書式設定」ツールバーの「文字の拡大/縮小」ボタン をクリックする。 ※このボタンは、文字幅を「100%」と「200%」の間で切り替えるボタンなので、もし、 「200%」の 文字幅になったら、もう一度クリックして「100%」に戻す。 文字を縦長に変えるには 文字を縦長にするには、 「文字幅と間隔」タブの「倍率」ボックスから、 「100%」より小さい数値を選択する。 ※余り小さな数値にすると、文字が潰れて読みづらくなるので、「80%」程度に抑える。 ※文字の高さだけを変更することはできない。 6. 縦書き文字の横幅を2倍にする 文字サイズの「拡大/縮小」は、文字の横幅だけを変更できる便利な機能であるが、縦書き表示での編集中は、 ズを指定して2倍にする。 ②ツールバーの「文字の拡大/縮小」で文字 幅を半分に縮小する。 ※縦横の関係が逆なので、縦幅が縮小され、 結果として横幅の拡大された文字が完成す る。 の他」を選択すると、拡大/縮小率を自由に 設定できる。 -3- ② 横幅が 広い文字 ※ツールバーの「文字の拡大/縮小」で「そ ① 狭山さくらめぐり 狭山さくらめぐり ●縦書き文字列の横幅だけを2倍にする ①縦書き文字列を範囲選択し、フォントサイ 狭山さくらめぐり 縦横の関係が逆になるため、縦幅が変更されてしまう。そこで、縦書き表示の場合でも横幅だけを変更する方 法を紹介する。 7. 行頭文字を別の記号に変える 箇条書きを設定した段落の先頭の行頭文字を別の記号にして、文章にアクセントを付ける方法を紹介する。 行頭文字「●」を「❀」に変える ①箇条書きを設定した段落をドラッグして選択する。 ②「書式」メニューから「箇条書きと段落番号」を選択する。 ③「箇条書きと段落番号」ダイアログボックスが表示されたら、 「箇条書き」タブが選ばれていることを確認する。 ④「箇条書き段落番号」ダイアログボックスでは、「なし」を 含めて8種類の行頭文字が表示されるので、変更したい「行頭 文字」があれば、クリックして選択し「OK」ボタンをクリッ クする。 ⑤変更したい「行頭記号」がダイアログボックスに表示されて なければ、 「変更」ボタンをクリックする。 ⑥「箇条書きの書式設定」ダイアログボックスの「文字」ボタ ンをクリックする。 ⑦「記号と特殊文字」ダイアログボックスが表示され、使いた い記号「❀」をクリックし、 「OK」ボタンをクリックする。 -4-