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定時総会において承認された当年度の事業計画

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定時総会において承認された当年度の事業計画
第7号議案
平成28年度事業計画の件
平成28年度事業計画(案)を次の通り策定したいので、この承認を求めます。
<基本活動方針>
新たな活動として法務局と土地家屋調査士会との三者協働による「未来につなぐ相続登記」
プロジェクトを進めます。10月には講演会及び相談会を行う予定ですが、イベントのほかに
も、相続登記推進のためにできることを考えていきたいと思います。
前年度に引き続き空き家問題に取り組みます。専門の委員会を設置し、行政との連携を模索
していきます。所有者不明の土地問題についても自治体が施策を求められています。これも空
き家問題と共通する課題を抱えており、司法書士が解決に最も適していると思います。行政に
対し司法書士の活用を呼びかけていくつもりです。これらは相続登記推進にもつながる問題で
あり、一体となって推進していくべき事業であると思います。
民法改正問題について取り組みます。債権法分野においては実務における問題点を情報提供
できるよう情報収集や研修会の開催を考えていきます。相続関係分野においては改正に対して
の意見のとりまとめをしたいと思います。相続の現場を一番よくわかっている司法書士が多く
の声を上げるべきと考えます。会員の皆様におかれましても関心を持っていただきたいと思い
ます。
本年度は、関東ブロック司法書士会協議会から司法書士の広報事業の委託を受ける予定であ
り、事業委託された場合には普段できないような広報事業に取り組みたいと考えています。
また、この度の熊本地震の発生により、被災された方々には、衷心よりお見舞い申し上げま
す。近年、全国各地において災害等が発生しており、中越地震及び中越沖地震発生時において
は、当会に対して全国よりご支援をいただきました。当会としても、被災された単位会へのお
見舞いをはじめ、人的支援等をすることもあるかもしれません。会員の皆様のご理解、ご協力
をお願いします。
本年度は司法書士を売り込み、大いにアピールする1年とするつもりです。会員の皆様のご
協力をお願いします。
Ⅰ
総務部
1.諸規則の一部改正
女性資格者における出産等により会費納入が困難になり、一時的に退会せざるを得なくなる場
合がありますので、出産による会費の延納、減免及び返還について、また「司法書士法施行規則」
及び「職印」の定義について規定する条文の変更、「業務報告書」の様式について明確にするた
めに、当会会則につき必要な改正を予定しております。
2.職域確保のための非司法書士排除活動の実施
- 45 -
非司法書士の個別具体的案件は、会員からの情報提供により実態を把握し、非司法書士排除
委員会及び総務担当役員にて対応をしたいと考えております。
3.会員業務に対する問い合わせ、苦情申し出等への対応
第一次窓口として、市民窓口運営委員会にて対応します。
4.職域確保・拡大のための関係諸団体との交流
隣接士業連絡協議会及び三者幹部連絡会へ参加します。
日本司法支援センター新潟地方事務所(法テラス新潟)の運営に関し、関係各機関と協議し
対応します。
5.法務局からの登記申請書等の調査委嘱
本年度も、法務局より当会に対して登記申請書等の調査委嘱がされる可能性があります。該
当支部となりました場合は、ご協力をお願い申し上げます。
6.諸規則集の調製
会員の利便性に資するため、会則をはじめ諸規則、規程、様式集などを調製し、提供する予
定です。
7.その他
権利登記協議会の開催に向けては、会員への随時協議問題提出の周知を図ります。
Ⅱ
事業部
1.対内事業
(1)会報「信濃川」の発行
本年度も年2回の発行を予定しています。引き続き、会員の皆様の積極的な投稿をお願いす
る次第です。
会員が「信濃川」の発行を楽しみにするような内容になるよう工夫を考えています。
会員からの投稿、内容に関するアイディアを随時募集いたします。なお、表紙写真も引き続
き募集します。
(2)新潟県司法書士会ホームページ・会員ネット・理事会ネットの運営
平成26年度から会員ネット・理事会ネットを新しいシステムに移行しました。パソコンに
は縁がないと思っている会員にも、参加しやすい環境を随時考案していく予定です。
(3)少額事件裁判事務推進助成事業
司法書士は「くらしの法律家」として、一般市民の生活に密接に関連した紛争事件に対し関
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わっていくことが大切です。ところが、経済性合理性の観点から市民が司法書士に依頼するこ
とを躊躇する内容のものもあります。司法書士が簡易裁判所の代理権をもつ法律家として生き
残るためには、そのような事件にも積極的に関わっていかなければなりません。
そこで、本年度も司法書士の報酬が10万円未満のものに関し、上限5万円、先着10件の
範囲で報酬の一部を助成する予定です。
(4)会員間の交流と情報交換関連事業の検討
事業部では、司法書士の業務が多様化していることに伴い、会員間での情報交換の場の必要
性と司法書士同士での結束のようなものが、今後の司法書士業界を支えていく上で必要だと考
えています。そのための方法等を模索していく予定です。
2.対外事業
(1)高校・中学講座講師派遣事業
昨年度までは高校生のみを対象としていましたが、本年度は中学生まで対象を拡大し、実施
予定校を10校程度とします。学校側から要望があった場合、予算の許す範囲で寸劇等を交え
た講座を実施します。また、本年度も県や他団体からの講師派遣の依頼があった場合にはお受
けする予定です。
これまでの講座内容は、キャッチセールス、電話での勧誘、インターネット詐欺などを題材
として実施してきましたが、司法書士の登記などの仕事内容もさりげなくアピールし、司法書
士の認知につなげたいと考えています。
若い世代に司法書士をアピールすることのできる機会はそうそうありません。ぜひとも会員
の皆様にご協力をお願いします。
(2)司法書士活用に向けたPR事業の実施
県内の商工会議所及び商工会の経営指導員研修会の開催時において、また協同組合等の団体
の懇談会に司法書士を派遣し、司法書士の業務内容説明とPRを行う予定です。
(3)新潟大学法学部「司法書士と法」講座の担当
昨年度に引き続き、下記のとおり4月から7月まで新潟大学法学部において「司法書士と法」
(全15回・全学年対象)を担当します。本年度で7年目になります。
全15回
平成28年4月12日(火)~7月26日(火)まで
第5限
午後4時25分~90分
回
数
日
程
テーマ
1回
4/12
ガイダンス 総論 司法書士とは
司法書士試験合格者の体験談
2回
3回
4回
5回
6回
4/19
4/26
5/10
5/17
5/24
商業登記
商業登記
商業登記
商業登記
商業登記
担当者
外山敦之 会長
佐藤雅裕 会員
小野寺達洋 氏
(平成27年度司法書士試験合格者)
法人制度 商業登記制度
設立手続
株式
会社の機関
組織変更、解散等
- 47 -
佐藤雅裕 会員
〃
〃
〃
〃
回
数
7回
8回
9回
10回
11回
12回
13回
14回
15回
日 程
5/31
6/ 7
6/14
6/21
6/28
7/ 5
7/12
7/19
7/26
テーマ
不動産登記 登記簿 対抗力 売買
不動産登記 仮登記と本登記 相続①
不動産登記 相続②
不動産登記 銀行取引と不動産登記
不動産登記 利用権 第三者
不動産登記・商業登記 総合
成年後見 成年後見制度の概要
成年後見 申立~就任後の実務
試験
担当者
杵渕栄治 会員
〃
〃
〃
〃
関
武 理事
〃
〃
杵渕栄治 会員
(4)新潟日報LEADERS倶楽部への参加
地元紙である新潟日報の企画「新潟日報LEADERS倶楽部」に参加します。県内の有力
企業や各種団体、教育機関などが参加し、新潟の発展に貢献することを目的としています。
①トップメッセージ・朝刊カラー別刷特集号(4月29日(祝)掲載)
会長のメッセージ・当会の概略を掲載
②朝刊記事下
半2段広告×2回、全2段広告×1回、または半2段広告×4回
(5)テレビコマーシャルの放映
本年度もスポットCMを放映する予定ですが、放映素材は検討中です。
(6)「司法書士の日」のPR
8月3日の「司法書士の日」に伴い、相談事業部と連携したPR活動などで、よりいっそう
司法書士の認知度向上につなげていく予定です。
(7)関連業種等との連携事業
法務局主催の「未来へつなぐ相続登記」事業に担当者を派遣します。
Ⅲ
相談事業部
1.無料電話相談事業
「司法書士総合相談センター」及び「多重債務ホットライン」の無料電話相談を相談事業部
の中心活動として行います。
会員の皆様には、電話相談員としてのご協力をお願いします。
2.当番司法書士による水曜無料相談
毎週水曜日に開催の面談による相談活動です。理事及び申し込みのあった会員で相談員を担
当しています。会員の皆様には相談員としてのご協力をお願いします。
3.「法の日」無料相談
新潟地方法務局、新潟県人権擁護委員連合会、新潟県土地家屋調査士会、新潟県公証人会と
の共催による「くらしの無料相談(法務行政・登記相談)」を例年どおり実施予定です。
また、各事務所においても、一週間の無料相談にご協力いただく予定です。
- 48 -
4.会員各事務所における無料相談
①「8月3日は司法書士の日」司法書士無料相談
8月3日を「司法書士の日」として、各事務所において無料相談にご協力いただく予定で
す。
②相続登記に関する無料相談
例年どおり2月を相談月間として、各事務所で無料相談にご協力いただく予定です。
会員の皆様には、負担をお願いすることになりますが、司法書士のイメージアップや市民
の身近な存在としてよりいっそう認識されるためにも、ご協力をお願いする次第です。
5.税理士との相続相談会の検討
平成26年度、平成27年度と行い3回目となりますが、相談の需要はあります。税理士と
共同の面談形式で行います。実施場所は新潟市、長岡市、上越市の3カ所程度を予定しており
ます。
6.施設への出前相談会
平成27年度に初めて実施しました。本年度も引き続き行いたいと考えています。高齢社会
を鑑み、高齢者施設に入所している方、その家族は、成年後見などの相談ニーズがあるはずで
すが、日頃の介護等を考えると相談を受けるための時間も少なく、相談場所に出向くことも相
当の負担があると考えられます。そこで、福祉施設に司法書士を派遣し、その場で出前相談会
を行います。
派遣する司法書士、相談会を実施する施設の双方の募集を行い、当会は相談日時や派遣司法
書士等のマッチングをします。
7.時機に応じた相談会
日司連、行政機関及び他団体等の要請により、時機に応じて相談会を実施する必要性があり、
これら緊急の相談会があろうことを予め見越しておきたいと思います。電話相談等も含み柔軟
に対応していきたいと考えています。
8.「新潟県多重債務者対策連絡会議」への協力
会議に参加し、多重債務者対策について具体的提言を行い、多重債務者相談キャンペーンの
運営に参画します。また、各地の自治体への講師派遣、相談員派遣などに協力します。
9.他団体との情報交換、啓蒙活動
平成23年度から始まった消費者問題に関わる機関のネットワークである消費生活ネット
ワーク新潟において情報交換を行い、消費者に対する啓蒙活動を行います。消費生活ネット
ワーク新潟への参加団体は、当会の他に、新潟県弁護士会、新潟県生活協同組合連合会、新
潟県消費者協会、新潟県労働者福祉協議会、新潟県食品衛生協会、新潟県労働金庫で、新潟
県消費者行政課と連携しています。
消費者に対する啓蒙活動として、NHKで3カ月に1回程度、消費生活に対する情報提供
を行う予定です。
- 49 -
10.10士業による法律相談会
昨年度に引き続き、新潟県内10士業(司法書士、弁護士、行政書士、社会保険労務士、公
認会計士、公証人、税理士、不動産鑑定士、土地家屋調査士、建築士)による合同相談会に参
加する予定です。相談内容に応じて、適切な専門家が対応できるように行います。
11.空き家対策委員会(仮称)の設置
近年、社会問題化している空き家問題について司法書士として対応していくことを目的に、
委員会を設置します。
具体的な活動は、空き家問題の取り組みについて研修会の開催、市町村と情報交換、市町村
の委員会等の活動に協力することを検討しています。
Ⅳ
研修部
1.本年度も、会則に基づき、例年どおり会員研修会、年次制研修会、新人研修会の開催を予定
しております。また、必要に応じ時宜に即した研修会の開催も想定しております。
2.会員研修会
一覧(51頁)のとおりの研修会を予定しております。日司連に有益な視聴資料もあるため、
集合研修の形式で利用します。また、インターネット環境の整備により、日司連主催の研修会
の同時配信に応じ、当会にても臨場感をもって研修に望めるよう企画を予定しております。各
種のテーマを盛り込むため開催数が多くなる場合がありますが、必要なテーマを適宜選んで研
修に臨んでください。
3.年次制研修会
近年、司法書士に対する評価に厳しい面も見うけられるところ、さらなる倫理研修の重要性
が認識されるところです。年次制研修会を通じ、職責を確認していただきます。
4.新人研修会
昨年同様、2日ないし3日日程で開催する予定です。
配属研修については、希望者の増加も予想されるところ、受け入れ先の確保に努め、希望に
そうよう体制を整えてまいります。
5.新入会員研修会モデル会事業への参加
日司連が計画実施する新入会員研修プログラム試行に伴う平成28年度モデル会の募集があ
り、応募があった単位会のうち三重県会、岐阜県会と共に当会もモデル会に選定されました。
今年度所定のプログラムに取り組んでまいります。
- 50 -
6.履修単位
単位会や日司連の研修会の受講義務は、法、会則の要請であるにもかかわらず、当会会員の
一部には、これら研修会を全く受講しない方がおられ、かような事態を可及的に生じないよう
研修部としても努めてまいります。
単位未取得者については、自覚を求めるべく、単位を何ら修得していない旨を通知し、法の
趣旨に従う旨の書面の提出も促すよう試みも考えております。
また、年度内取得単位数が12単位と定められているところ、取得単位数の通知を年度内2
回とし、自らの取得単位数を認知していただきます。
7.平成28年度に予定される研修会一覧(平成28年4月1日現在)
区分
日 程(予定)
テーマ(仮題)
講師(予定)
平成28年
6月18日
「空き家対策」(仮)
未定
7月9日
会
司法書士
関根圭吾氏
9月10日
「種類株式の活用」
(仮)
司法書士
金子登志雄氏
10月22日
「不動産登記訴訟」
未定
11月5~6日
同時配信
日司連業務研修会(訴訟法分野)
「要件事実と事実認定」(仮)
未定
11月19日
「宗教法人の登記実務」
未定
12月3日
同時配信
日司連中央研修会
「司法書士執務の規範を考える」
(仮)
未定
平成29年
1月21日
同時配信
日司連業務研修会(民事法分野)
「民事信託の実務」
(仮)
未定
員
研
「外国人が当事者となる登記手続」
修
会
年次制
研修会
平成29年
1月下旬~2月初旬
「
未定 」
未定
平成28年
10月15日
「
倫理 」
日司連DVD
グループディスカ
ッション
新 人
研修会
第1回:平成28年12月10日
第2回:平成29年3月/「債務整理分野」等
本会理事等
※カリキュラム、講師、講義時間等は、都合により変更する場合がありますので、あらかじめご了承ください。
- 51 -
Ⅴ
調停センターSmile
1.本年度活動方針
昨年度10月、新潟県内の行政書士会、社会保険労務士会、土地家屋調査士会及び司法書士
会の4つの団体の認証を受けた調停センターが互いに連携し「まるごと1Day調停相談会」
を企画実施いたしました。相談件数は少なかったものの、来て頂いた相談者には好評でしたし、
お互いの調停センターの交流・連携を深めるためにも、今後の継続事業としていくことの賛同
を得ました。本年度も実施したいと思います。
昨年度は、調停の期日開催が1件もなく、順調に実績を増やしてきた当センターも半歩後退
の年となりました。全国の司法書士会のなかでも比較的受託件数の多いセンターはいずれも会
員からの紹介案件を増やすことに力を注いでいます。調停は申し立てがあっても相手方が調停
に参加してもらわなければ、調停期日が開かれず手続き終了となります。紛争の相手方も話し
合いによるトラブル解決を望んでいることが、ADR手続きの必須条件となります。したがっ
て、今年度は会員の皆様からの事件紹介を増やすために、各支部単位に広報活動を行いたいと
思います。
調停センターSmileの日々の活動を紹介する“Smile通信”も引き続き発行します
ので、是非ご覧下さい。
最後に、実際行った調停事例に関する事例検討会を調停終了後逐次行って、手続実施者の間
でフィードバックして、今後に生かすように努めており、今後も引き続き実施します。どのよ
うな事案が調停センターに持ち込まれているかを知っていただくため、一般会員の方にも事例
検討会にオブザーバー参加していただきたいと思います。また、これからADRを勉強してみ
ようと思っている方もお気軽にご参加下さい。
会員の皆様には、今後とも調停センターへのご支援・ご協力の程、よろしくお願い申し上げ
ます。
2. 研修等実施
新しく手続実施者名簿に登載を希望する会員向けに下記研修を行います。ご興味のある方の
参加をお待ちしております。
(1)手続実施者養成研修(県内他士業との調停合同研修会)
日 時:平成28年9月24日(土)、25日(日)時間未定
講 師:九州大学法科大学院 准教授 入江秀晃氏
(2)法令・手続事務研修(DVD研修)
3.まるごと1Day調停相談会
新潟県内で認証を受けた調停センター4団体(行政書士会、社会保険労務士会、土地家屋調
査士会及び司法書士会)で互いに連携し、本年は調停事案に限らず企画開催いたします。
4.空き家問題について県内市町村に働きかけ
現在、当会は燕市と空き家問題に係る協定を締結しております。調停センターとしても空き
家に関するトラブルについて、受託可能な案件につき調停センターの利用を検討していただけ
るよう燕市をはじめとして、県内市町村に対して働きかけを行いたいと思います。
5.研修派遣
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