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工学部材料科学科 無機材料分野 教授 松岡純・助教授 小島彬・助手
無機材料分野 工学部材料科学科 教授 松岡純・助教授 小島彬・助手 吉田智 ガラス融液の物性測定 ガラスの機械的性質の評価 ガラス融液の性質を理解することは、ガラス ガラス表面の傷付き易さや、傷の伸び易さな の製造プロセスを最適化するために重要であ ど、ガラスの機械的信頼性を評価する手法を る。ガラス融液の密度と輻射熱伝達(光吸収) 開発している。 の測定法を開発し、ガラス融液の構造解明を 目指している。 ガラス表面の引っ掻き試験装置 ガラス融液の光吸収測定装置 強誘電体の構造相転移の精密測定と 構造決定 同位体置換ガラスの比熱と粘度の測定 携帯電話にも使用されている BaTiO3 単結晶の ガラス融液の固化や粘性流動を原子レベルで 構造相転移の、開発した「mK 制御セル」での 理解するための研究を行っている。ガラス中 熱・電気的精密同時測定と、X 線での精密構造 の特定元素を安定同位体に置換し、原子量が 解析の結果に基づき、60 年来の解釈を完全否 ガラスの比熱や粘度に与える影響を評価して 定する構造モデルを提唱し、欧米で注目され いる。 ている。(詳細は C5-105 室前に掲示) 1 cm ガラスの成形温度域での粘度測定ができる 平行板回転粘度計 (上) 0.002℃の温度安定性を誇る「mK 制御セル」 (下) 提唱した BaTiO3 の室温での正方晶と単斜晶の ハイブリッド構造