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JASDAQアナリストレポート・プラットフォーム
マネースクウェア・ジャパン
(8728・JASDAQ スタンダード)
2012 年 7 月 9 日
独自の取引手法とサービスを展開するFX会社
資産運用としての FX 取引を標榜
ベーシックレポート
2002 年 10 月に設立された外国為替証拠金取引(FX)サービス会社。
創業時より「マネーゲームではない資産運用としての FX 取引」を標榜
モーニングスター㈱
藤井 知明
し、顧客が余裕を持って長く取引を行えるよう、比較的低いレバレッ
ジでの FX 取引を提供。主に富裕層や中長期での資産運用を考える顧客
層などを中心に、トラップリピートイフダン(通称トラリピ)など特
会
社
概
要
許を取得した独自の注文発注手法や、
「M2Jアカデミア」という投資
所
在
地
東京都中央区
教育プログラム・カリキュラ
代
表
者
相葉 斉
ムなど、独自のサービスを提
設 立 年 月
2002/10
供している。特にトラリピは
資
1,224 百万円
当社の代名詞ともなっており、
本
金
(2012/03/31 現在)
これに由来するマスコットキ
上
場
日
ャラクターの「トラリピくん」
U
R
L
2007/10/25
(右図)は、顧客からも人気と
なっている。
http://www.m2j.co.jp/
業
種
証券、商品先物取引業
13 年 3 月期の業績も増収増益を予想
12 年 3 月期の非連結業績は、営業収益が 2,623 百万円(前年比 26.3%
主 要 指 標 2012/07/05 現 在
株
価
年初来安値
発行済株式数
54,591 株
売 買 単 位
1株
時 価 総 額
2,456 百万円
予 想 配 当
未定
会
予 想
社
)
E P S
業
P B R
績
2012/03
2014/03
特に 11 年 12 月~12 年 1 月が低ボラティリティ相場の傾向を強めたこ
とで、月次の営業収益が落ち込んだ。
こうした低ボラティリティ相場への対策として、当社では 12 年 3 月
3 日に「せま割 20」をリリース。その導入効果なども見込み、モーニ
ングスターでは、13 年 3 月期の非連結業績は営業収益 3,000 百万円、
営業利益 520 百万円と予想している。預り証拠金残高の拡大とともに
営業収益は増加が期待され、営業収益が一定の水準を上回れば収益性
0.68 倍
動
が高まると思われることから、営業利益も高い伸びを見込んでいる。
売上高
百万円
向
前期比
%
営業利益
百万円
前期比
%
経常利益
百万円
前期比
%
当期純利益
百万円
前期比
%
EPS
円
績
2,623
26.3
432
3.6
422
16.5
235
想
(未定として発表)
-
-
-
-
-
-
-
アナリスト予想
3,000
14.4
520
20.4
520
23.2
270
14.9 5,679.67
アナリスト予想
3,570
19.0
780
50.0
780
50.0
400
48.1 8,414.32
実
会
2013/03
335 百万円(同 6.4 倍)と好調だったのに対し、第 3 四半期以降は低調。
5,679.67 円
( ア ナ リ ス ト )
実 績
期累計では、営業収益 1,413 百万円(前年同期比 62.3%増)
、営業利益
54,000 円
(2/27)
41,300 円
(6/4)
年初来高値
(
増)、営業利益が 432 百万円(同 3.6%増)となった。ただ、第 2 四半
45,000 円
社
予
JASDAQ アナリストレポート・プラットフォーム
-9.6 4,814.71
-
-
1
えんけつ
会
社
会
社
概
概
要
要
z 会社概要
2002 年 10 月に設立された外国為替証拠金取引(FX)サービス会社。創業
時より「マネーゲームではない資産運用としての FX 取引」を標榜し、顧客
が余裕を持って長く取引を行えるよう、比較的低いレバレッジでの FX 取引
を提供してきた。レバレッジを低くすることで、リスクコントロールに重点
をおいた資産運用が可能な投資環境を提供している。
また、2004 年 7 月には、独自の資産保全スキームである「トラスト アカ
ウント プロテクション」を開始。このスキームの特長は、
(1)為替差損益、
スワップも含め顧客の資産状況を毎日保全すること、
(2)信託管理・カバー
取引の一元化で区分管理の透明性を実現していること、
(3)円だけでなく米
ドルやユーロなど外貨で預けている証拠金も保全されること、などで、顧客
の資産は全て保全できる体制となった。これにより、顧客が安心して取引で
きるような環境を整えている。
こうした環境のもと、当社が提供する「M2JFX」を用いて、主に富裕
層や中長期での資産運用を考える顧客層などを中心に、トラップリピートイ
フダン(通称トラリピ)など特許を取得した独自の注文発注手法や、
「M2
Jアカデミア」という投資教育プログラム・カリキュラムなど、独自の外国
為替証拠金取引サービスを提供している。また、オプションとして、インタ
ーネットでも電話でも注文可能で、多彩なサービスを享受できる「コンサル
ティングサービス」も提供している。
経営者及び設立経緯
z 経営者及び設立経緯
従来、外為取引は、大蔵大臣が認可した外国為替公認銀行(為銀)を通じ
て行わなければならなかったが、1998 年 4 月の外為法改正により為銀主義
が撤廃され、個人や企業が自由に対外取引を行えるようになった。これによ
り、外国為替証拠金取引(FX 取引)が誕生した。前代表取締役社長の山本
久敏氏は、1999 年 1 月に事業本部長として入社したダイワフューチャーズ
㈱(現ひまわりホールディングス㈱<8738>)において、日本で最初に FX
事業を立ち上げ、「外国為替証拠金取引」と命名しており、この事業のパイ
オニア的な存在。その後、トレイダーズ証券㈱(現トレイダーズホールディ
ングス㈱<8704>)の代表取締役社長を経て、2002 年 10 月に当社を設立し
た。現在の代表取締役社長である相葉斉氏は、当社設立時は代表取締役副社
長だったが、
2011 年 6 月より山本氏に代わって代表取締役社長に就任した。
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2
会
社
概
要
z 沿革
沿
革
2002 年
2003 年
10 月
当社設立
11 月
電話による外国為替証拠金取引サービス開始
4月
インターネットによる外国為替証拠金取引『iFX Style』
サービス開始
2004 年
7月
住友信託銀行と外為証拠金分別管理信託(トラスト ア
カウント プロテクション)を契約、開始
2005 年
11 月
金融先物取引法に基づく金融先物取引業者として登録
12 月
(社)金融先物取引業協会に加入
2006 年
6月
トラップトレード注文の開発、導入
2007 年
7月
プライバシーマーク取得
リピートイフダン注文の開発、導入
9月
金融商品取引法施行に伴い第一種金融商品取引業者と
して登録
10 月
大阪証券取引所「ヘラクレス」
(現・JASDAQ 市場)へ上
場
12 月
トラップリピートイフダン注文の開発、導入
2008 年
6月
モバイルトレード開始
2009 年
1月
クイック入金サービス取扱いスタート
3月
トラップトレード特許取得
4月
お客様向けマイページを導入
5月
ポイントプログラムをスタート
7月
「トラリピ FX バーチャル」取扱い開始
1月
リピートイフダン特許取得
2010 年
トラップリピートイフダン特許取得
7月
当社提供番組「マネーの辞典」放送開始
東京 15 時ロスカット導入
11 月
「トラリピ FX バーチャル」のASPによる提供開始
12 月
コミュニティサイト『FX de おしゃべり!』取扱い開
始
2011 年
1月
海外子会社(MONEY SQUARE INTERNATIONAL, INC.)設立
7月
当社提供番組「マネーの知恵袋」放送開始、
当社提供番組「FX アカデミア」放送開始
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3
会
社
概
要
2011 年
8月
「M2JFX」の開始、信託先を野村信託に移管、カバ
ー先を野村證券、クレディ・スイス銀行、ゴールドマ
ン・サックス証券、ユービーエス・エイ・ジー(銀行)
に変更
9月
ダブルリピートイフダン特許取得
11 月
カバー先に三井住友銀行を追加
12 月
信託先を三井住友銀行に移管
2012 年
2月
カバー先にノムラ・インターナショナル・ピーエルシ
ー、JP モルガン・チェース銀行、香港上海銀行、コメ
ルツ銀行、モルガン・スタンレー・アンド・カンパニ
ー・インターナショナル・ピーエルシーを追加
(会社資料よりモーニングスター作成)
z 大株主(12 年 3 月 31 日現在)
大
株
主
株主
所有株式数
(株)
所有比率
(%)
1
山本 久敏
9,630
17.64
2
相葉 斉
3,748
6.87
3
大椋 正男
2,300
4.21
1,696
3.11
1,384
2.54
1,081
1.98
ダイワ キャピタルマーケッツ シンガ
4
ポール リミテッド
(トラストアカウ
ント)
5
6
渡邊 悟
NOMURA
PB
NOMINIEES
LIMITED
OMNIBUS-MARGIN (CASHPB)
7
青木 仁志
1,028
1.88
8
小倉 啓満
1,000
1.83
9
啓尚企画
1,000
1.83
インテック
1,000
1.83
10
(有価証券報告書よりモーニングスター作成)
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事
事
業
業
概
の
内
要
容
z 事業の内容
当社は外国為替証拠金取引(FX)サービスの提供を行っている。外国為替
証拠金取引とは、取引総代金に対する一定率の証拠金をもとに、その取引総
代金相当の外国為替取引(異なる通貨の売買)を行う現物取引。当社が提供
している「M2JFX」の取引概要としては、取扱通貨ペアは、「米ドル/
円」
「ユーロ/円」
「ユーロ/米ドル」
「豪ドル/円」
「ニュージーランドドル
/円」
「カナダドル/円」
「英ポンド/円」
「香港ドル/円」
「南アフリカラン
ド/円」「豪ドル/米ドル」「ニュージーランドドル/米ドル」の 11 通貨ペ
ア。証拠金率は 4%(レバレッジ 25 倍)で、売買単位は「香港ドル/円」
「南
アフリカランド/円」のみ 1 万通貨単位で、ほかは 1,000 通貨単位。
なお、12 年 3 月期の取引高実績で見ると、通貨ペア別取引高シェアが最
も高いのは高金利通貨の代表格である「豪ドル/円」で 47.0%。以下、
「米
ドル/円」が 14.7%、「ユーロ/円」が 12.3%、
「南アフリカランド/円」
が 7.6%、「ニュージーランドドル/円」6.5%となっている。
ちなみに、従来は「M2Jプレミアム」「M2Jダイレクト」の二つのコ
ースでサービスを提供していたが、11 年 8 月 22 日に両コースを一本化し、
「M2JFX」を新たにリリースした。「M2Jプレミアム」では従来より
も手数料を引き下げたほか、1,000 通貨単位での売買が可能(南ア、香港以
外)となった。一方、「M2Jダイレクト」では取引可能通貨ペアが 8 通貨
ペアから 11 通貨ペア(従来の「M2Jプレミアム」と同じ)に増えたほか、
外貨による証拠金の預入や外貨の現引きが可能となるなど、いずれのコース
においても、従来に比べ利便性が向上した。統合の効果としては、「M2J
ダイレクト」では取引ができなかったストレート通貨(「ユーロ/米ドル」
など対円以外)の取引が増えているほか、細かい単位での取引が可能になっ
たことから、実需の取引(現引き)も増加した。
売
上
構
成
z 営業収益の構成
当社の収益としては、顧客との外国為替証拠金取引成立の際にその売買単
位に応じて徴収する取引手数料のほか、当社が顧客との間で行った相対取引
の成立レートと当社がカバー取引※として行った成立レートの差額、スワッ
プ授受※に伴う差額などがあり、これらの収益をトレーディング収益として
計上している。取引手数料については価格上乗せ方式で、新規および決済取
引のそれぞれに必要。手数料額は 1,000 通貨単位当たり 10~100 円(対ドル
通貨は 0.1~1 ドル)で、通貨ペア及び取引の諸条件により異なる。
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事
業
概
要
※カバー取引
FX 会社は、為替リスクを回避するため、顧客との相対取引によって保有
したポジションを、カバー取引先となる金融機関等への反対取引を行うこと
によってリスクヘッジを行っている。これがカバー取引だが、実際には顧客
向けのレートは、カバー取引先から掲示されるレートに対し一定の利幅を確
保した水準が掲示されており、この差額が当社の収益となる。
※スワップ授受
外国為替証拠金取引は異なる通貨間の売買であるため、それぞれの通貨の
金利相当の差額分が当事者間で授受される。金利の高い通貨を買っている場
合は、1日経てばその1日分の金利差を受け取ることができ、逆に高い通貨
を売っている場合は、この金利差を支払うことになる。この金利調整分がス
ワップであり、実際には金利の高い通貨を買っている顧客が受け取る金額よ
りも、売っている顧客の支払う金額が高く設定されており、この授受の差額
が当社の収益となる。当社ではこのスワップ受け取りを目的とした運用を行
っている顧客が多く、通貨ペア別取引高シェアでも高金利通貨の「豪ドル/
円」の比率が高くなっている。
z FX 業界の変遷と当社の状況
FX 業界は 1998 年の外為法改正という規制緩和により誕生したが、当初は
参入規制がなかったことから数多くの業者が存在。競合が激しくなる中、顧
客獲得や取引増による収益機会の拡大を目的として、売買手数料の無料化や
スプレッド(FX 会社が掲示する売値と買値の価格差)の狭小化、さらに 100
倍、200 倍、400 倍といった高いレバレッジ(証拠金で取引できる金額の倍
率)の提供といった競争が激化した。この結果、FX はマネーゲーム化し、
その取引について顧客と業者とのトラブルが多発する状況となった。
このため、2005 年 7 月には改正金融先物取引法が施行され、FX 業者は金
融庁への登録制となった。これを受けて当時 400 社近くあった FX 業者のう
ち、100 社強が登録したが、2007 年のサブプライムローン問題顕在化や、2008
年のリーマンショックといった金融市場の波乱を受けて、FX 業者の経営が
悪化。登録取り消しや破産する FX 業者が増加したことから、2009 年には金
融庁による規制強化が導入された。
具体的には、顧客の資産を保全するため、区分管理方法を信託に一本化。
顧客からの預かり証拠金の管理方法について、それまで認められていた「預
貯金」や「カバー取引先への預託」が禁止された。また、顧客及び業者のリ
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6
事
業
概
要
スク管理の観点から、ロスカット・ルールの整備・遵守が義務付けられたほ
か、証拠金についても規制を導入。2010 年 8 月 1 日からはレバレッジの上
限が 50 倍に、さらに 2011 年 8 月 1 日以降はレバレッジの上限が 25 倍に引
き下げられた。
しかし、当社については、業界最高水準の信託保全スキームである「トラ
スト アカウント プロテクション」を 2004 年 7 月から導入しており、顧客
の資産保全については全く問題がなかった。証拠金倍率についても、
「M2
JFX」は最大 25 倍で、従来の「M2Jプレミアム」コースで最大 25 倍、
「M2Jダイレクト」コースでも最大 50 倍と、倍率を低めに設定。実際、
2010 年以降の当社顧客の実質レバレッジは 5 倍前後で推移しており、こう
したレバレッジ規制の影響は小さかった。こうした規制強化により、業界の
再編や淘汰が進むといった見方もあるが、当社にとってはむしろプラスとな
る公算が大きい。
また、今後の FX 業界は、サービス面での差別化が顧客獲得のポイントに
なると思われるが、当社はセミナーやコンサルティングなど資産運用型 FX
取引の投資教育を実施しているほか、以下のような独自の取引手法※を提供
しており、顧客基盤の安定的な拡大が期待される。
※独自の取引手法
独自の取引手法が
強み
◇イフダン
最初から新規注文と決済注文を入れておく注文手法が「イフダン」注文。
もし(イフ)
「1 米ドル=94.00 円になったら買う」という取引が成立(ダン)
したら、
「1 米ドル=96.00 円になったら売る」という注文を出すというもの。
買い注文が成立した後に、相場を見ながら売り注文を出す必要がなくなる。
◇トラップトレード(2009 年 3 月 19 日特許取得)
一定の間隔の値幅で、一定の金額の新規注文を複数発注する手法。レンジ
内で細かい指値注文を配置しておくことで、相場を点ではなく面で捉えるこ
とができ、レンジ内での価格の分散が図れる。
◇リピートイフダン(2010 年 1 月 8 日特許取得)
「イフダン」注文の第二注文が成立した時点で、同じ条件で新規と決済の
注文を自動的に発注する機能。「イフダン」注文が繰り返し発注される。
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7
事
業
概
要
◇トラップリピートイフダン(2010 年 1 月 22 日特許取得)
トラップトレードとリピートイフダンの合成注文。相場を面で捉えながら、
レンジ相場が続く限り、自動的に「イフダン」注文を繰り返す注文手法。ま
た、ストップロス注文を設定しておけば、想定外の値動きにも対応可能。な
お、ストップロスとなった場合は、その後のリピート注文は無効となる。
【トラップリピートイフダンの取引イメージ】
(会社資料よりモーニングスター作成)
特に、このトラップリピートイフダン(通称トラリピ)を利用すれば、あ
らかじめ設定したレンジ内で相場が動いていれば、小さな値幅で着実なリタ
ーンを積み重ねることで、相場を予想しなくても安定した運用が期待される。
自動で注文を繰り返すので、一般的な FX のように相場に張り付いていなく
ても取引ができるといった点も、顧客にとってはメリットとして評価されて
いる。
このトラリピなどの取引手法に関しては、当社が特許を取得しており、こ
の仕組みを提供できることが、同業他社との差別化要因となっている。FX
業界全般としては、競合対策として売買手数料を無料としている業者が多い
なか、当社が売買手数料を徴収できるのはこうした独自のサービスを提供で
きているからであり、顧客数は順調に拡大している。なお、足下の実績では、
稼動客のうち 80%前後がこのトラリピを利用して取引を行っており、その
ニーズは強い。トラリピにより稼働率自体も上昇傾向にあり、当社の収益拡
大に寄与している。
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8
事
業
概
要
◇ダブルリピートイフダン(2011 年 9 月 2 日特許取得)
買い注文から始める「リピートイフダン」と、売り注文から始める「リピ
ートイフダン」を、一度に発注できる注文発注手法。想定したレンジ内であ
れば、値上がり時と値下がり時の双方で収益獲得を狙うこと(いわゆる「途
転(ドテン)取引」)が可能となっている。
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競
合
分
析
z 業界内順位
当社の 11 年 3 月期末の顧客口座数は 33,331 口座で、会社資料(矢野経済
口座数に比べ預り
資産残高が大きい
ことが特徴
研究所調べ)によると業界内の順位は 21 位(前年は 24 位)と低く、上位は
外為どっとコムや外為オンライン、GMO クリック証券など認知度の高い業者
や、SBI証券や楽天証券、松井証券などオンライン証券大手などが占める。
当社は上場企業ではあるものの、上位の企業と比べると認知度が低いことが
影響しているようだ。ただ、預り資産残高は 11 年 3 月期末で 226 億円と、
業界内の順位は 9 位(前年は 10 位)となっている。当社は資産運用型の FX
取引を提案しており、富裕層の顧客が多いため、口座数に比べると預り資産
残高が大きいことが特徴となっている。
足下の状況としては、月次の口座数・預り資産残高はいずれも着実に増加
している。当社のサービスに対する顧客の利用満足度は高く、他者への紹介
経験や紹介意向は高い模様。今後も認知度の向上とともに一段と増加が見込
まれる。ちなみに、口座数は 08 年 9 月のリーマンショック時も順調に増加
(下記グラフ参照)したが、預り資産残高は 08 年 10 月に大幅な減少を示し
た(次頁グラフ参照)。当社は富裕層の顧客が多く、スワップ受け取りを目
的とした運用のため、あまり売買しない顧客も多い。こうした顧客は、リー
マンショック時でも初期の相場変動段階で早急に対処せず、結果的に大きな
損失を受けたため、預り資産残高が急減したようだ。ただ、現在は口座数の
増加とともに、預り資産残高もリーマンショック前に近い水準まで戻りつつ
ある。
顧客口座数の推移(月次)
(口座)
50,000
43,975
45,000
40,000
顧客口座数
35,000
30,000
25,000
20,000
15,000
10,000
5,000
0
Apr-08 Jul-08 Oct-08 Jan-09 Apr-09 Jul-09 Oct-09 Jan-10 Apr-10 Jul-10 Oct-10 Jan-11 Apr-11 Jul-11 Oct-11 Jan-12 Apr-12
(会社資料よりモーニングスター作成)
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10
競
合
分
析
預り資産残高の推移(月次)
(百万円)
40,000
34,282
35,000
預り資産残高
30,000
25,000
20,000
15,000
10,000
5,000
0
Apr-08 Jul-08 Oct-08 Jan-09 Apr-09 Jul-09 Oct-09 Jan-10 Apr-10 Jul-10 Oct-10 Jan-11 Apr-11 Jul-11 Oct-11 Jan-12 Apr-12
(会社資料よりモーニングスター作成)
z 「店頭取引」と「取引所取引」
一方、現在、外国為替証拠金取引(FX)には「店頭取引」と「取引所取引」
の 2 通りがある。
「店頭取引」は当社を含めた FX 業者が顧客と相対で取引を
行っているのに対し、
「取引所取引」は東京金融先物取引所の「くりっく 365」
や大阪証券取引所の「大証 FX」で取引されている。その取引の仕組みには
それぞれに特徴があるが、大きな違いとして税制があった。「店頭取引」の
場合、総合課税で最大 50%の税率となり、3 年間の損失繰越控除も不可だが、
「取引所取引」は申告分離課税で一律 20%、さらに 3 年間の損失繰越控除
が可能となっていた。
当社を含め「店頭取引」を行っている FX 業者にとっては不公平であり、
取引所取引と
店頭取引の税制の
不公平は解消
改正を求めてきたが、この「取引所取引と店頭取引にかかる税制の一本化」
については、2011 年 6 月に法案が可決され、2012 年 1 月 1 日より適用開始。
「店頭取引」でも申告分離課税で一律 20%、3 年間の損失繰越控除が可能と
なった。これによって、足下では富裕層や取引所 FX 経験者が「店頭取引」
へ流入してくる動きも出てきているようで、当社にとっては追い風となろう。
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業
績
z 業績解説
12 年 3 月期の非連結業績は、営業収益が 2,623 百万円(前年比 26.3%増)
、
12 年 3 月期の
業績は増収増益に
営業利益が 432 百万円(同 3.6%増)となった。年度を通しては低ボラティ
リティな相場環境だったが、預り資産残高や顧客口座数などが堅調に拡大し
たことや、新たな自動発注機能として「ダブルリピートイフダン」をリリー
スしたことなどが奏功し、営業収益は高い伸びを示した。
ただ、営業費用については、「M2JFX」のリリースや、顧客区分管理
信託の受託先信託銀行の変更やカバー取引先金融機関の変更・追加などに伴
うシステムの大幅リニューアルに係る必要コストを計上したほか、それに伴
って償却負担が増加。また、11 年 8 月からのレバレッジ規制第 2 弾や、12
年 1 月からの FX 税制改正のスタートの前後に、広告宣伝・PR 活動を強化し
たことなどから、営業費用は合計で 2,191 百万円(同 31.9%増)と営業収
益を上回る伸びとなり、営業利益は小幅な増加にとどまった。
なお、会社側は業績予想を発表していないが、モーニングスターの前回ア
第 3 四半期以降は
想定以上に低調
ップデートレポート(2011 年 10 月発行)における予想(営業収益 2,850 百
万円、営業利益 770 百万円)と実績を比較すると、営業収益、営業利益とも
予想を下回った。12 年 3 月期第 2 四半期累計の非連結業績は、営業収益 1,413
百万円(前年同期比 62.3%増)、営業利益 335 百万円(同 6.4 倍)と好調だ
ったが、下表のように、第 3 四半期以降の営業収益が想定以上に低調だった。
特に 11 年 12 月~12 年 1 月が低ボラティリティ相場の傾向を強めたことで、
月次の営業収益(次頁グラフ参照)が落ち込んだことが響いた。
【四半期業績の推移】
営業収益
営業費用
営業利益
営業費用の内訳
人件費
広告宣伝費
器具備品費
不動産費
減価償却費
支払い手数料
その他
(単位:百万円)
11/3/1Q 11/3/2Q 11/3/3Q 11/3/4Q 12/3/1Q 12/3/2Q 12/3/3Q 12/3/4Q
525
344
455
751
662
750
546
663
358
459
403
439
521
556
534
579
167
-114
52
311
140
194
12
84
122
88
21
21
21
49
32
120
203
11
23
23
41
35
121
135
15
21
27
44
36
157
125
16
21
28
46
41
137
110
35
20
37
61
119
152
170
49
24
45
60
52
148
172
41
23
49
57
40
177
187
39
24
50
56
42
(会社資料よりモーニングスター作成)
JASDAQ アナリストレポート・プラットフォーム
12
業
績
営業収益の推移(月次)
(百万円)
450
400
408
営業収益
350
321
300
287
284
250
230 231
200
200 204
177
150
100
156
125
228
225 220
238 235
195
172 171
147
129
123 122
116
107 113
50
0
Apr-10
Jun-10
Aug-10
Oct-10
Dec-10
Feb-11
Apr-11
Jun-11
Aug-11
Oct-11
Dec-11
Feb-12
Apr-12
(会社資料よりモーニングスター作成)
こうした低ボラティリティ相場への対策として、当社では 12 年 3 月 3 日
低ボラティリティ相
場への対策を導入
に「せま割 20」をリリースした。これは創業 10 周年記念の「トラリピプロ
ジェクト 2012」の第 1 弾でもあるが、当社の自動発注機能シリーズのうち、
トラップリピートイフダン、リピートイフダン、トラップイフダンにて注文
を発注、取引を行う際に、利益確定の値幅が 20 ポイント(20 銭)以内の注
文に限り、手数料を一律 1 ポイント(1 通貨あたり・片道)とするサービス。
通常は 1 万通貨未満 5 ポイント、1 万通貨以上でも 3 ポイントだが、手数料
を下げることで小さい値幅でも利益を確保しやすくした。
これにより、狭いレンジでの積極的なトラリピ戦略(自動発注機能を利用
した戦略)が可能になるため、低ボラティリティ相場でも取引が成立しやす
くなると考えられる。実際、
「せま割 20」のリリース後はオーダー量が倍増
となったようで、相場の変動効果も加わった 12 年 3 月の営業収益は 287 百
万円と、11 年 12 月や 12 年 1 月と比べて大幅に増加した。
単純に考えると値下げで収益が減少するイメージだが、実際にはオーダー
が増加し、売買の回転率も高まる(通常は利幅 40~60 銭程度での取引が多
い)ため、トータルでは収益は増加が見込まれている。取引の増加とともに
ディーリング収益も増えるため、営業収益全体でもポジティブな効果が期待
できる戦略となっている。
JASDAQ アナリストレポート・プラットフォーム
13
業
績
このほか、
「トラリピプロジェクト 2012」の第 2 弾として 12 年 4 月 28 日
に「らくトラ」をリリースした。トラリピで注文を発注する際、従来は現在
レートを考慮した上でスタート価格やトラップ本数、トラップ値幅などの設
定条件を全て入力する必要があったが、「らくトラ」注文では、現在レート
に制限されることなく、レンジと本数を指定するだけで、トラップ値幅、指
値・逆指値を自動で計算し、トラリピ注文を発注できる。顧客の注文発注時
の手間を大幅に軽減した手法であり、トラリピの利用増加が期待される。
さらに、12 年 6 月 10 日には、第 3 弾となる「ポケトラ」もリリース。
「ポ
ケットに、トラリピを。
」を合言葉に、直感性を限りなく追及した「チャー
ト完結型アプリ」を開発した。この iPhone アプリでは、トラリピなどの自
動発注機能の機能性を保持しつつ、タッチパネルの特性を生かした注文発注
をチャート上で行うことが可能。従来の取引状況の管理方法は、数字の羅列
のみだったが、チャート上でビジュアル化することにより、発注ミスの軽減
や指値注文の重複を防ぎ、よりダイレクト感のある FX 取引を実現できる。
取引の増加という面では、有効な戦略となろう。
z 業績予想
13 年 3 月期の非連結業績についても、会社側では業績予想を発表してい
モーニングスターで
は 13 年 3 月期も
増収増益を予想
ないが、モーニングスターでは、営業収益 3,000 百万円(前年比 14.4%増)
、
営業利益 520 百万円(同 20.4%増)と予想している。足下では、預り資産
残高は 12 年 5 月まで 29 ヶ月連続で増加しており、顧客口座数も着実に増加。
12 年 4~5 月とも比較的低ボラティリティな相場となったものの、営業収益
については、12 年 4 月が 238 百万円、12 年 5 月が 235 百万円と、「せま割
20」の導入効果などが寄与している。基調としては、預り資産残高の拡大と
ともに営業収益は増加が期待される。一方、営業費用では人件費や減価償却
費などは大きな増加はなさそうだが、広告宣伝費については「M2Jポイン
ト」など顧客への還元の費用が含まれるため、取引に応じて負担が増加する
見通し。ただ、営業費用は全体的には固定的な費用が多く、営業収益が一定
の水準を上回れば収益性が高まり、営業利益も高い伸びが見込まれる。
続く 14 年 3 月期の非連結業績についても、営業収益 3,570 百万円、営業
利益 780 百万円と増収増益を予想。顧客口座数や預かり資産残高の着実な増
加を想定し、営業収益の規模拡大とともに収益性が高まると見ている。
JASDAQ アナリストレポート・プラットフォーム
14
M 2 J [8728/JQ] 週 足
2012/07/09
2
0
1
0
55,000
2
0
1
1
50,000
45,000
40,000
35,000
30,000
25,000
20,000
2
0
1
2
15,000
0.8
0.6
0.4
0.2
0
03/30 05/18
07/21
09/24
11/24
01/25
03/29
05/31
08/02
10/04
12/06
09/03/30 - 12/07/02
02/07
[171]
04/11
06/13
08/15
10/17
12/19
02/20
04/23
06/25
(出所)㈱QUICK
上記チャート図の一部又は全部を、方法の如何を問わず、また、有償・無償に関わらず第三者に配布してはいけません。
上記チャート図に過誤等がある場合でも㈱QUICK 社及び大阪証券取引所は一切責任を負いません。
上記チャート図の複製、改変、第三者への再配布を一切行ってはいけません。
2010/03
株 価 推 移
2011/03
2013/03 予
(アナリスト)
2012/03
株価(年間高値)
円
27,600
53,400
55,100
-
株価(年間安値)
円
14,100
17,500
35,600
-
月間平均出来高
株
2,021
1,852
1,671
-
高
百万円
1,183
2,077
2,623
3,000
売
上
営
業
利
益
百万円
-199
417
432
520
経
常
利
益
百万円
-245
362
422
520
百万円
-347
260
235
270
業 績 推 移
当 期 純 利 益
E
P
S
円
-6,887.32
5,222.92
4,814.71
5,679.67
R
O
E
%
-11.3
8.7
7.5
8.4
流動資産合計
百万円
13,682
21,877
30,398
-
固定資産合計
百万円
459
550
739
-
資
百万円
14,142
22,428
31,138
-
産
合
計
貸借対照表
流動負債合計
百万円
11,229
19,058
27,742
-
主 要 項 目
固定負債合計
百万円
0
230
186
-
負
百万円
11,229
19,288
27,929
-
株主資本合計
百万円
2,890
3,112
3,161
-
純 資 産 合 計
百万円
2,912
3,139
3,208
-
営業活動による CF
百万円
-74
567
515
-
投資活動による CF
百万円
-126
-185
-585
-
財務活動による CF
百万円
-38
160
74
-
現金及び現金同等
物の期末残高
百万円
982
1,524
1,529
-
キャッシュフ
ロー計算書
主 要 項 目
債
合
計
JASDAQ アナリストレポート・プラットフォーム
15
リ
事
関
ス
ク
分
す
業
る リ
析
に
ス ク
z 外国為替市場の急激な変動
第一のリスクとしては外国為替市場の急激な変動が挙げられる。当社の収
益構造を考えると、ある程度は変動が高まった方が収益機会の拡大に繋がる
と思われるが、いわゆるリーマンショック時のような急激な相場変動が発生
した場合はマイナスとなる公算が大きい。当社の顧客は富裕層が多く、スワ
ップ受け取りを目的としてあまり売買しない顧客も多いため、短期間で急激
な変動が起きた場合、顧客の資産が大きく毀損し、預り資産残高及び建玉数
が減少し、業績に影響を与える可能性がある。また、利用顧客が多い「トラ
ップリピートイフダン」は、一定のレンジ内で推移する相場に強い運用手法
であるが、その想定レンジを超えるような急激な変動が短期間で起きると、
ロスカットが多発する可能性があり、結果的に業績に影響を与える可能性が
ある。
z 競合状況
FX 業界としては、11 年 8 月に実施された最大レバレッジ 25 倍の証拠金規
制以降、アフィリエイト広告に代表される新規顧客獲得のための費用の高騰
が見受けられる。また、取引所取引である「くりっく 365」や「大証FX」
については、営業方針面での優位性は残るが、12 年 1 月の税制改正により、
税制面での優位性は消え、新たな競争ステージへと突入している。そのよう
な中、当社は「トラップリピートイフダン」に代表される当社独自の注文発
注手法などで差別化を図っているが、大資本を用いた新規参入業者の出現や、
既存の FX 会社との競争が激化した場合、あるいは、当社の差別化戦略が有
効に機能せず、想定以上に新規顧客獲得費用が高騰するような状況が発生し
た場合などは、当社の業績等に影響を与える可能性がある。
z システム障害
当社の取引システムは、インターネットからの注文受発注、ポートフォリ
オ管理、顧客向けフロントシステム、マーケットとの取引等を司るミドルシ
ステム及び取引決済データ処理等を司る勘定帳票系バックシステム等から
構成されており、顧客からの取引注文の大部分はインターネットを通じて受
注し、一連のコンピュータ処理システムへの接続を通じて取引を執行してい
る。このため、これら一連のシステムに動作不良や人為的ミス、想定以上に
急激なアクセス数の増加による通信回線の障害、事故及び外部からの不正な
侵入等によりシステム障害が発生した場合は、取引の執行が行えなくなる可
能性があり、信用力の低下や損害賠償請求等により、当社の業績等に影響を
与える可能性がある。
JASDAQ アナリストレポート・プラットフォーム
16
デ ィ ス ク レ ー マ ー
1.本レポートは、株式会社大阪証券取引所(以下「大証」といいます。)が実施する「JASDAQアナ
リストレポート・プラットフォーム」を利用して作成されたものであり、大証が作成したものではあり
ません。
2.本レポートは、本レポートの対象となる企業が、その作成費用を支払うことを約束することにより作
成されたものであり、その作成費用は、当該企業が大証に支払った金額に大証からの助成金を加えたう
えでモーニングスター株式会社(以下「レポート作成会社」といいます。)に支払われています。
3.本レポートは、大証によるレビューや承認を受けておりません(ただし、大証が文面上から明らかに
誤りがある場合や適当でない場合にレポート作成会社に対して指摘を行うことを妨げるものではありま
せん)。
4.レポート作成会社及び担当アナリストには、この資料に記載された企業との間に本レポートに表示さ
れる重大な利益相反以外の重大な利益相反の関係はありません。
5.本レポートは、投資判断の参考となる情報の提供を唯一の目的として作成されたもので、有価証券の
取引及びその他の取引の勧誘又は誘引を目的とするものではありません。有価証券の取引には、相場変
動その他の要因により、損失が生じるおそれがあります。また、本レポートの対象となる企業は、投資
の知識・経験、財産の状況及び投資目的が異なるすべての投資者の方々に、投資対象として、一律に適
合するとは限りません。銘柄の選択、投資判断の最終決定は、投資者ご自身の判断でなされるようにお
願いいたします。
6.本レポート作成にあたり、レポート作成会社は本レポートの対象となる企業との面会等を通じて、当
該企業より情報提供を受けておりますが、本レポートに含まれる仮説や結論は当該企業によるものでは
なく、レポート作成会社の分析及び評価によるものです。また、本レポートの内容はすべて作成時点の
ものであり、今後予告なく変更されることがあります。
7.本レポートは、レポート作成会社が信頼できると判断した情報に基づき記載されていますが、大証及
びレポート作成会社は、本レポートの記載内容が真実かつ正確であり、そのうちに重要な事項の記載が
欠けていないことやこの資料に記載された企業の発行する有価証券の価値を保証又は承認するものでは
ありません。本レポート及び本レポートに含まれる情報は、いかなる目的で使用される場合におきまし
ても、投資者の判断と責任において使用されるべきものであり、本レポート及び本レポートに含まれる
情報の使用による結果について、大証及びレポート作成会社は何ら責任を負うものではありません。
8.本レポートの著作権は、レポート作成会社に帰属しますが、レポート作成会社は、本レポートの著作
権を大証に独占的に利用許諾しております。そのため本レポートの情報について、大証の承諾を得ずに
複製、販売、使用、公表及び配布を行うことは法律で禁じられています。
<指標の説明について>
本レポートに記載の指標に関する説明は、大阪証券取引所ウェブサイトに掲載されております。
参照 URL ⇒ http://www.ose.or.jp/jasdaq/5578
JASDAQ アナリストレポート・プラットフォーム
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