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長時間クリープ試験
HGT
−試験結果−
試験結果−
〈事業原簿:P2
〈事業原簿:P27〉
・疲労指数n=58
・疲労指数
・SCG (Subcritical Crack Growth)が支配的
が支配的
1000
○:破断
●:未破断
58
Stress (MPa)
1
破壊源 :
破壊源 : 粗大粒
600μm
100
1
10
100
Lifetime (h)
1000
10000
100000
(390MPa, 1184.28hr) 13
FOD試験
試験
HGT
−FOD試験装置
試験装置−
試験装置−
計
度
速
型
ル
イ
゚ー
コ
トッハ
導
誘 ボ・ス
サ
銃
熱型
電
ント
ョイ
ジ
炉
ル・
ーサ
加熱
バ
ユニ
900mm
〈事業原簿:P30〉
〈事業原簿:P30〉
試
験
片
0.1
0
SmSm-Co球
Co球
FOD試験装置概念図
(産業技術総合研究所)
試験片取り付け部
14
FOD試験
試験
HGT
−試験結果−
試験結果−
衝撃破壊臨界速度:
曲げ強度の温度依存性と類似
衝撃破壊臨界速度:
応力と共に直線的に低下
800
800
破断
未破断
衝撃破壊臨界速度
700
700
衝突球速度 (m/s)
600
衝突球速度(m/s)
〈事業原簿:P30〉
〈事業原簿:P30〉
500
400
300
200
500
400
300
破断
100
衝撃破壊臨界速度
600
未破断
200
0
0
200
400
600
800
1000
1200
1400
温度(℃)
1600
0
温度依存性(応力0MPa)
50
100
150
負荷応力 (MPa)
200
250
応力依存性(室温)
15
FOD試験
試験
−破面観察結果(1250℃−応力無負荷)
℃−応力無負荷)−
破面観察結果(
℃−応力無負荷)−
HGT
〈事業原簿:P30〉
〈事業原簿:P30〉
・低速側では衝突面裏面より曲げ応力で破断
・高速側では衝突面から生成したクラックにより破断
461
500
:破壊起点
:粒子衝突場所
521
衝突球速度(m/s)
m/s)
衝突球速度(
581
610
16
燃焼ガス雰囲気中におけるセラミック材料特性
−曝露試験装置(HGT模擬燃焼ガス)
模擬燃焼ガス)−
曝露試験装置(
模擬燃焼ガス)−
HGT
〈事業原簿:P32〉
〈事業原簿:P32〉
曝露試験設備:独立行政法人宇宙航空研究開発機構
Fuel (Methane)
Thermocouple
曝露試験装置外観
Air
Ex. Gas
Combustor, Duct, and T/P Casing
Exposure Position of T/P
曝露試験装置断面(高温部材質:SN282)
17
燃焼ガス雰囲気中におけるセラミック材料特性
−曝露試験結果(SN282)
)−
曝露試験結果(
HGT
〈事業原簿:P32〉
〈事業原簿:P32〉
Weight change (mg/cm2)
SN282の重量変化(曝露試験後)
の重量変化(曝露試験後)
0.0
-2.0
-4.0
-6.0
<30時間後
<30時間後>
時間後>
-8.0
7.0mg/cm
7.0mg/cm2 の重量減
約20μ
20μmの減肉に相当
-10.0
0
10
20
30
40
Exposure time (h)
18
燃焼ガス雰囲気中におけるセラミック材料特性
HGT
−EBC(
(Environmental Barrier Coating)の開発
の開発−
の開発−
薄膜 Yb2Si2O7 EBC
Yb2Si2O7
SN282
厚膜 Yb2Si2O7 EBC
ZrO2 (YSZ) 系EBC
ZrO2 (YSZ)
Yb2Si2O7
Intermediate Layer
SN282
SN282
19
燃焼ガス雰囲気中におけるセラミック材料特性
HGT
−曝露試験結果(薄膜EBC:SN282)
)−
曝露試験結果(薄膜
〈事業原簿:P33〉
〈事業原簿:P33〉
薄膜Yb
:減肉抑制に効果有
薄膜 2Si2O7EBC:
2
薄膜EBC試験片
セラミック基材試験片
2
重量変化(mg/cm )
Yb2Si2O7
SN282
0
-2
-4
温度 :1250℃
流速 :110m/s
水蒸気分圧:120kPa
薄膜 Yb2Si2O7 EBC
-6
0
5
10
15
時間 (hr)
20
25
30
20
燃焼ガス雰囲気中におけるセラミック材料特性
−曝露試験装置(電力中央研究所)−
曝露試験装置(電力中央研究所)−
HGT
〈事業原簿:P33〉
〈事業原簿:P33〉
電力中央研究所曝露試験装置:パラメーター変更容易
ハンドリング良
Air+O2
H2O
試験部
温度計
セラミック
燃焼器
耐火材
バーナ
排ガス
燃料
セラミック試験片
セラミック
ノズル セラミック試験片
ホルダー
プロパン
ガス
21
燃焼ガス雰囲気中におけるセラミック材料特性
−曝露試験結果(厚膜EBC、
、ZrO2EBC)
)−
曝露試験結果(厚膜
HGT
〈事業原簿:P35〉
〈事業原簿:P35〉
厚膜Yb
、ZrO2EBC:
:減肉抑制に効果有
厚膜 2Si2O7EBC、
2
2
重量変化(mg/cm )
ZrO2系コーティング試験片
厚膜Yb2Si2O7コーティング試験片
0
-2
-4
温度 :1300℃
流速 :150m/s
水蒸気分圧:28kPa
-6
0
5
10
15
時間 (hr)
20
25
30
22
耐熱セラミック部材開発及び評価試験
−まとめ(1)−
まとめ(1)−
¾
HGT用セラミック部材の製造及び部材強度試験
¾
¾
¾
体系的な試験により温度依存性、応力依存性を明らかにし、今後の設計指針を得た
燃焼ガス雰囲気中におけるセラミック材料特性
¾
¾
¾
長時間試験によって信頼性の高い疲労指数を求め、寿命予測の精度を高めた
FOD試験
¾
¾
金属部品並みの形状精度を満足する部品製造技術を確立した
実体部品において試験片と同等の強度を有することを確認した
長時間クリープ試験
¾
¾
HGT
〈事業原簿:P36〉
〈事業原簿:P36〉
高温高圧燃焼ガス気流中での減肉現象を把握した
EBCを適用することにより減肉抑制が可能となった
特許
¾
「耐食性ガスタービン用セラミック部品」 1件出願済
23
繰返し応力による時間依存型損傷機構の把握
HGT
〈事業原簿:P11〉
‹ 目的
起動停止等によって生じる繰返し応力を考慮した
設計が必要
材料評価試験により、寿命評価に必要な繰返し
応力による時間依存型損傷機構を把握する
24
繰返し応力による時間依存型損傷機構の把握
ー考え方ー
HGT
〈事業原簿:P11〉
繰返し疲労試験
欠陥寸法に依存するので
ばらつき大
σ
σ
n
1
N
※1
SCG 試験
ln
da
dt
n
欠陥寸法に依存せずに
材料の抵抗を計測するので
n※2の精度良
1
ln K
t eq
長時間側
有効負荷時間teqで整理し、
長時間側の疲労強度の推定
を可能とする
※1 SCG:Subcritical Crack Growth
※2 n :疲労指数
25
SCG試験
HGT
〈事業原簿:P28〉
〈事業原簿:P28〉
‹ 試験内容
Subcritical Crackの進展速度をき裂先端
部の応力拡大係数で整理し、疲労指数n
を求める。
‹ 試験方法
1.試験片引張面側を鏡面研磨し、予
き裂を2つ導入
2.予き裂先端部(4箇所)を電子顕
微鏡で撮影
3.高温で定荷重を負荷
4.試験後、表面の酸化物を除去
5.破断を免れたき裂の先端を電子顕
微鏡で観察し、SCG長さを計測
Subcritical Crack
Pre Crack
Loading Direction
予き裂を導入した試験片の概略図
26
SCG観察結果の一例
HGT
〈事業原簿:P28〉
〈事業原簿:P28〉
SCG
ビッカ−ス圧子により導入
された予き裂の先端
荷重
荷重
PrePre-Crack
(b) 試験後
(a) 試験前
SCG試験結果
27
HGT
〈事業原簿:P28〉
〈事業原簿:P28〉
0:250-300µm
a0a:250-300μm
1200℃
1200℃
1250℃
1250℃
1300℃
1300℃
SN282
不活性ガス雰囲気下
KK
:き裂先端部の平均的な応力拡大係数
mean
mean:き裂先端部の平均的な応力拡大
Y
:き裂の形状係数
係数
σY:き裂の形状係数
app :負荷応力(試験片断面寸法基準)
:予き裂長さ
a0σapp:負荷応力(試験片断面寸法基準)
a0:予き裂長さ
aSCG
:SCGき裂長さ
き裂長さ
TfaSCG:SCG
:破断時間
tf:破断時間
疲労指数n=52を取得
28
繰返し疲労試験
HGT
〈事業原簿:P28〉
〈事業原簿:P28〉
‹ 各種試験条件の影響を調査
f=0.1Hz
z 繰返し速度の影響
→周波数 f=0.1、10Hz
z 応力比の影響
→応力比 R=-1、0.1、0.5
R=0.5
R=0.1
R=-1
z 波形の影響
→台形波の保持時間 1、100sec
f=10Hz
100sec
1sec
z 温度の影響
→試験温度 1250、1350、1450℃
z コーティング厚さの影響
→厚さ 20、50、100、200μm
29
繰返し疲労試験結果
−繰返し速度、応力比、波形の影響−
1000
HGT
〈事業原簿:P28〉
〈事業原簿:P28〉
1000
セラミック基材
試験温度1250℃
セラミック基材
試験温度1250℃
基材静的強度のばらつき範囲
最大応力 (MPa)
最大応力 (MPa)
基材静的強度のばらつき範囲
f = 0.1Hz
f = 10Hz
R=0.1
f = 0.1Hz
f = 10Hz
R=0.1
R=0.5
R=-1
th = 1 sec.
th =100sec
100
1.E-01
0.1
1.E+00
1
1.E+011
10
R=0.5
□ 繰返し速度の影響
□ 繰返し速度の影響
△
応力比の影響
△ 応力比の影響
○
波形の影響
○ 波形の影響
1.E+02
2
10
1.E+03
3
10
1.E+04
4
10
繰返し回数 (Cycle)
R=-1
th = 1 sec.
th =100sec
105
1.E+05
106
1.E+06
100
1.E+07
7
10
1.E-01
0.1
1.E+00
1
□ 繰返し速度の影響
□ 繰返し速度の影響
△
応力比の影響
△ 応力比の影響
○
波形の影響
○ 波形の影響
1.E+011
10
1.E+02
2
10
1.E+03
3
10
1.E+04
4
10
105
1.E+05
106
1.E+06
1.E+07
7
10
有効負荷時間 (Sec.)
試験温度1250℃では繰返し速度、応力比、波形によらず静強度
のばらつき範囲内にあり、疲労による強度低下は見られず
30
繰返し疲労試験結果
ー温度の影響ー
1000
HGT
〈事業原簿:P28〉
〈事業原簿:P28〉
1000
セラミック基材
セラミック基材
基材静強度のばらつき範囲
最大応力 (MPa)
最大応力 (MPa)
基材静強度のばらつき範囲
1350℃
1450℃
1
52
1250℃
1250℃
△ SINE WAVE 10Hz
1350℃ ◇ 1sec. Hold
1450℃ □ 100sec. Hold
△ SINE WAVE 10Hz
1350℃ ◇ 1sec. Hold
1450℃ □ 100sec. Hold
0.1
1.E-01
1
1.E+01
10
1
1.E+00
2
1.E+02
10
3
1.E+03
10
4
1.E+04
10
5
1.E+05
10
6
1.E+06
10
100
7
1.E+07
10
0.1
1
1.E-01
1.E+00
1
1.E+01
2
1.E+02
10
10
3
1.E+03
10
4
1.E+04
10
5
1.E+05
10
6
1.E+06
10
7
1.E+07
10
有効負荷時間 (Sec.)
繰返し回数 (サイクル)
試験温度1350℃、1450℃では有効負荷時間で整理すると、
z
z
波形によらず1本の線上に分布する傾向が見られる
その傾きはSCG試験結果とほぼ一致する
31
繰返し疲労試験結果
ーコーティングの影響ー
HGT
〈事業原簿:P28〉
〈事業原簿:P28〉
1000
試験温度1250℃
基材静強度のばらつき範囲
最大応力 (MPa)
100
1
EBC厚さ
52
20μm
50μm
100μm
200μm
100
0.1
1.E-01
1
1.E+00
1.E+011
10
1.E+02 2
10
1.E+033
10
1.E+04 4
10
1.E+055
10
1.E+066
10
1.E+077
10
有効負荷時間 (Sec.)
コーティング施工材では試験温度1250℃においても
疲労強度に時間依存性あり
32
繰返し応力による時間依存型損傷機構の把握
ーまとめ(2)ー
HGT
〈事業原簿:P36〉
〈事業原簿:P36〉
‹ クリープ試験(静疲労試験)
疲労指数n=58を取得
‹ SCG試験
疲労指数n=52を取得
‹ 繰返し疲労試験
有効負荷時間で整理し、SCG試験結果とほぼ一致する結
果を取得
n=52により長時間側の疲労強度を推定可能
33
「事後評価分科会」説明資料
HGT
産業用コージェネレーション実用技術開発
「健全性・信頼性研究」
平成16年12月24日
川崎重工業株式会社
ガスタービンビジネスセンター
研究開発スケジュール
H11年度
H12年度
H13年度
HGT
H14年度
H15年度
中間評価
HGTの基本設計
の基本設計
・詳細設計
健全性・信頼性研究
事
後
評
価
セラミック部品
の熱衝撃試験
エンジン及び運転研究設備の製作
運転研究
2
報告内容
HGT
‹ 健全性・信頼性研究
(1)HGTの基本設計・詳細設計
の基本設計・詳細設計
(1)
(2)セラミック部品の熱衝撃試験装置による事前検証
(3)エンジン及び運転研究装置の製作
(4)エンジン運転研究
3
HGT断面図
HGT
〈事業原簿:P14〉
燃焼器ライナ
セラ
ミッ
トランジションダクト
対象
ク化
品
部
第1段タービンノズル
第1段タービンノズル
トランジションダクト
燃焼器ライナ
金属タービン部設計変更部分
4
セラミック部品支持構造
HGT
〈事業原簿:P37
〈事業原簿:P37〉
燃焼器ライナ
トランジションダクト
第1段タービンノズル
燃焼ガスの流れ
5
セラミック部品支持構造概念図
HGT
〈事業原簿:P37
〈事業原簿:P37〉
ライナ弾性支持(コイルスプリング)
ライナ
ライナ相互独立支持
ライナ
セラミックス特有の課題
低線膨張係数、脆い、小さい変形能
解決策
‹ 相互独立支持構造
‹ 弾性支持構造
‹ セグメントシール構造
トランジションダクト
相互独立支持
第1段タービンノズル
弾性支持
(コイルスプリング)
ライナ、トランジションダクト
ライナ トランジションダクト間
トランジションダクト
の弾性シール(ピストンリング)
トランジションダクト弾性支持
トランジションダクト
(コイルスプリング)
第1段タービンノズル
相互独立支持
セグメントシール構造
6
セグメントシール構造
HGT
〈事業原簿:P38
〈事業原簿:P38〉
トランジションダクト
(周上六分割)
外径側金属部材
(周上六分割)
バネ力
内径側金属部材
(水平二分割)
扇形バネ
セグメントシール
7
セラミック部品の設計
HGT
〈事業原簿:P38
〈事業原簿:P38〉
‹第1段タービンノズル(1N)の設計例
熱流動解析
境界条件:実測に基づく1N入口
ガス状態量
109MPa
109MPa
定常時
熱応力解析
境界条件:熱流体解析で得られた
1N部材温度分布
179MPa
179MPa
最大応力発生時
引張
引張
圧縮
圧縮
(非常停止5秒後)
応力値が許容できるレベルであることを確認
8
金属タービン部の設計
HGT
〈事業原簿:P39
〈事業原簿:P39〉
‹タービン動静翼および周辺部品の設計変更
動静翼
1N
1B
2N
2B
3N
3B
4N
4B
燃焼ガス
の流れ
材質
結晶構造
セラミックス Ni基合金 Ni基合金 Ni基合金 Ni基合金 Ni基合金 Fe基合金
-
一方向凝固 等方晶 一方向凝固 等方晶
冷却強化
冷却構造 無冷却
翼型形状
単結晶
等方晶
Ni基合金
等方晶
無冷却
変更
-
変更
-
-
-
変更
変更
※数字はタービン段数、Nはタービンノズル(静翼)、Bはタービンブレード(動翼)を示す
周辺部品
・・・変更箇所
‹各段シュラウドの材質、冷却構造
‹排気ディフューザの形状
9
‹ディスク、ノズルサポート等の冷却通路
金属タービン部の設計
HGT
〈事業原簿:P39
〈事業原簿:P39〉
‹高温化対策
‹高効率化
空力設計の例
冷却設計の例
Added for HGT
BASE ENGINE
Film Cooling Holes
タービン出口環状面積の拡大
第1段動翼にフィルム冷却孔追加
10
金属タービン部の設計
HGT
〈事業原簿:P39
〈事業原簿:P39〉
‹高温化対策、高効率化
第3段動翼の材質変更(単結晶合金
単結晶合金CMSX-4)による無冷却・高温化対策
無冷却・高温化対策
単結晶合金
‹材料特性の取得と強度設計への反映
・クリープ特性の取得
・異方性を考慮した共振法
による弾性率測定
応力/密度 [x10^3 m]
10
・遠心熱応力解析
・振動解析
解析結果
実測結果
70℃
単結晶合金CMSX-4
従来材料(等方晶)
1
600
700
800
900
1000
温度[℃]
クリープ試験結果
遠心熱応力解析結果
振動解析結果(キャンベル線図)
11
(30,000hrクリープ強さ)
低NOx燃焼器の設計及び燃焼試験
HGT
〈事業原簿:P40
〈事業原簿:P40〉
40〉
予混合用燃料ノズル ラジアルスワーラ
金属製ケーシング
セラミック製ライナ
‹ 既存の低NOx化技術を活用
圧縮空気
z 希薄予混合燃焼+追焚き
追焚き燃焼
希薄予混合
追焚き
‹ ライナのセラミック化
z ライナ壁面の無冷却化
無冷却化
→火炎温度の低下
→サーマルNOxの抑制
燃焼ガス
燃料ノズル
z コイルスプリングによる熱伸び差の吸収
熱伸び差の吸収
z サブアッセンブリーとして独立組立可能
独立組立可能
コイルスプリング
追焚き用燃料ノズル
低NOx燃焼器サブアッセンブリー図
‹タービン入口温度上昇への対応
z スワーラを拡大し、予混合燃焼用空気を増量
予混合燃焼用空気を増量
燃料ノズル
セラミック製ライナ 12
低NOx燃焼器の燃焼試験結果
HGT
〈事業原簿:P40
〈事業原簿:P40〉
40〉
350
NOx実機換算値 (O2=0%) ppm
試験条件
P1 = 0.3
MPa
入口圧力
0.3MPa
入口圧力
0.3MPa
T1 = 420
℃
入口温度
420℃
入口温度
420℃
300 NOx目標値 294ppm
‹NOx排出量
目標値 294ppm
達成値 60ppm
(法令基準値)
NOx
250
Case-A
Case-B
Case-C
Case-D
運転範囲
運転範囲
200
Ur
14.5m/s
14.5m/s
11.5m/s
14.5m/s
150
100
50
定格TIT(1250℃)
0
1000
1100
1200
1300
1400
TIT ℃
65
60
55
50
45
40
空燃比 kg/kg
‹大都市近郊の自治体規制値84ppmをも満足
をも満足
‹現在最も厳しい地方自治体規制値 50ppmも今後の改良
も今後の改良
により満足できる見通し
13
報告内容
HGT
‹ 健全性・信頼性研究
(1)HGTの基本設計・詳細設計
(2)セラミック部品の熱衝撃試験装置による事前検証
(3)エンジン及び運転研究装置の製作
(4)エンジン運転研究
14
セラミック部品の熱衝撃試験
ー装置断面図ー
HGT
〈事業原簿:P42
〈事業原簿:P42〉
‹セラミック部品の支持構造、耐熱衝撃性の検証
支持構造、耐熱衝撃性の検証
‹実機の燃焼器
実機の燃焼器1缶分(
実機の燃焼器 缶分(1/6周)
缶分( 周)の試験装置を製作
周)
熱衝撃試験装置断面図
15
セラミック部品の熱衝撃試験
ー装置外観ー
HGT
〈事業原簿:P42
〈事業原簿:P42〉
燃焼器
第1段タービンノズル
トランジションダクト
16
セラミック部品の熱衝撃試験
HGT
ー試験条件ー
〈事業原簿:P42
〈事業原簿:P42〉
‹全負荷からの緊急停止
全負荷からの緊急停止を想定した温度変化
全負荷からの緊急停止
‹20サイクル実施
温度条件 1250 ℃-420 ℃
流速条件
110m/s
15分
5分
5分
温度 (℃)
1250
420
時間
1サイクル
試験中の映像
(第1段タービンノズル下流より見る)
熱衝撃試験後の分解点検
17
HGT
〈事業原簿:P42
〈事業原簿:P42〉
燃焼器ライナ
トランジションダクト
第1段タービンノズル
段タービンノズル
異常なし
長時間運転試験に供試可能と判断
18
報告内容
HGT
‹ 健全性・信頼性研究
(1)HGTの基本設計・詳細設計
(2)セラミック部品の熱衝撃試験装置による事前検証
(3)エンジン及び運転研究装置の製作
(4)エンジン運転研究
19
エンジン及び運転研究設備の製作
HGT
〈事業原簿:P44
〈事業原簿:P44〉
水抵抗器
HGT本体
運転装置
20
エンジン運転研究
HGT
〈事業原簿:P45
〈事業原簿:P45〉
H14年度
H15年度
予備
試験
性能試験
エンジン ▲ ▲
運転研究
無負荷
2MW
▲
5MW
▲
全負荷
長時間運転試験
21
セラミック燃焼器ライナのみを搭載した
予備試験→不具合発生
HGT
〈事業原簿:P45
〈事業原簿:P45〉
‹セラミック燃焼器ライナの支持構造の妥当性の検証
点火栓
燃焼器内部
微小剥離
試験設備
試験後のセラミック燃焼器ライナ
試験後、点火栓孔に微小な剥離
点火栓孔に微小な剥離を発見
点火栓孔に微小な剥離
22
予備試験で発生した
不具合の原因と対策
HGT
〈事業原簿:P45
〈事業原簿:P45〉
不具合の発生原因:振動による燃焼器ライナの周方向回転
ライナサポート
ライナサポート
燃焼器ライナ
燃焼器ライナ
対策3
廻り止め
切り欠き採用
対策1
軽量化(約30%減)
(セラミックス→中空金属)
ライナとの接触面に
アブレイダブル材溶射
(ライナへの衝撃低減)
対策2
押付力強化
(バネ本数6→12本)
再試験により対策の効果を確認
23
性能試験
HGT
〈事業原簿:P46
〈事業原簿:P46〉
目標値
1400
熱効率
1200
目標性能を達成
エンジン熱効率 34.1%
軸出力 8330kW
タービン入口温度 1275℃
30
1000
25
タービン入口温度
800
20
600
15
400
10
200
5
0
0
1000
ISO 条件
2000
3000
4000 5000
出力 [kW]
6000
7000
8000
0
9000
熱効率 [%]
タービン入口温度 [℃]
達成値
35
中型ガスタービンの
高効率化が達成可能
なことを実証
24
性能試験、長時間運転試験結果総括
HGT
〈事業原簿:P47
〈事業原簿:P47〉
10000
1000
セラミック製1Nの空力
励振に起因する強度問題
セラミック1N
金属1N
性能達成
☆
8000
○
不具合E
5MW試験
600
○
4000
400
不具合B
○
2000
不具合A
○
0
2MW試験
4月
10月
0
平成16年
1月
4月
7月
セラミック
ノズル方式
の対策
運転実績1000hr
運転実績
○
平成15年
7月
金属ノズル
方式の採用
200
不具合D
無負荷試験
平成14年
累積運転時間 (hr)
出力( kW )
累積運転時間
不具合C
6000
800
全負荷試験
出力
10月
1月
4月
本実績と材料の長時間寿命評価データを併せて評価することにより、
両方式ともに実用上充分な寿命が得られることが判った
以下に不具合発生経緯の紹介を軸に開発経緯概要を述べる→
無負荷試験実施→不具合A発生
25
HGT
〈事業原簿:P49
〈事業原簿:P49〉
不具合A:試験後の分解点検で、1Nアウタシュラウド部
アウタシュラウド部の
アウタシュラウド部の欠損を発見
欠損
アウタシュラウド
欠損部分
TOP
水平分割面
(矢視A)
1N
上流側
A
下流側
第1段タービンノズル
(環状36枚)
BOTTOM
(排気側より見る)
26
不具合Aの発生原因と対策
HGT
〈事業原簿:P49
〈事業原簿:P49〉
原因:水平二分割構造に由来する金属部品の想定外の不均一熱変形
対策:1
1N内外径に適正な隙間を確保するため、金属部品の寸法を変更
内外径に適正な隙間を確保
1Nを圧迫
1N外径側
支持金属部材
水平分割面
1Nを圧迫
1N
欠損部分
1N内径側支持金属部材
1N外径側支持金属部材
1N内径側
支持金属部材
1N
対策後の運転試験では同様の不具合は発生していない
同様の不具合は発生していない
27
2MW試験実施→不具合B発生
HGT
〈事業原簿:P51
〈事業原簿:P51〉
51〉
1Nフランジ部
クラック発生部位
クラック発生部位
不具合B:試験後の分解点検で、
1Nフランジ部にクラックを発見
1Nフランジ部にクラック
A
1N
上流側
下流側
矢視A
不具合B状況
1N 外径側支持金属部材
原因:点接触による過大応力
点接触による過大応力
の発生によるものと推定
の発生
1N外径側支持金属部材
1Nフランジ部
1N フランジ部
接触部 A
ガス力
接触部Aが点接触
円弧形状
推定原因
28
対策B
HGT
〈事業原簿:P52
〈事業原簿:P52〉
対策A構造(片持)
対策B
対策B構造(両持)
構造(両持)
〔課題:過大応力〕
〔目的:過大応力回避
〔目的:過大応力回避〕
過大応力回避〕
片持支持
点接触
1N支持金属部材
(周上36分割)
両持支持
傾きの
傾きの抑制
応力集中の抑制
応力集中の抑制
1N
線接触
接触部A
1N支持金属部材
(周状36分割)
1Nフランジ部 セグメントシール
1N外径側支持金属部材
1Nフランジ部
(セラミック製)
接触部が
点接触
接触部Aが
線接触
円弧形状
直線形状
(正36角形)
29
5MW試験実施 →不具合C発生
(両持支持構造変更後)
HGT
〈事業原簿:P52
〈事業原簿:P52〉
不具合C:試験後の分解点検で、
1Nインナシュラウド部に欠損を発見
インナシュラウド部に欠損
欠損部
原因:想定外の軸方向相対移動
想定外の軸方向相対移動
が発生
接触による過大応力の発生
欠損部分
1N
両持支持構造では対応困難
片持支持構造が適切
想定していた相対移動方向
実際の相対移動方向
矢視A
A
軸方向相対移動量の把握困難
セグメントシール
(セラミック製)
1Nフランジ損傷(不具合B)
防止対策が必要
損傷再現試験
30
損傷再現試験Ⅰ
HGT
ー静荷重試験−
〈事業原簿:P53
〈事業原簿:P53〉
静荷重
曲げ破断に至る
まで増加
A
1N
静荷重
上流側
曲げ破断の起点
(矢視A)
(矢視 )
静荷重
1N
下流側
試験装置
実機クラック発生
位置に損傷なし
B
不具合B(
不具合 (矢視B)
矢視 )
試験結果
結果:1Nフランジ部のクラック
フランジ部のクラック(不具合
フランジ部のクラック 不具合B)は再現せず
不具合 は再現せず
損傷再現試験Ⅱ
31
HGT
−加振試験−
〈事業原簿:P55
〈事業原簿:P55〉
静荷重負荷装置
(油圧式)
静荷重
振動台
加振力
周波数
(140~1600Hz)
押付力
(静荷重)
試験翼
負荷荷重
加振力
時間
振動台
加振試験装置
試験条件
32
損傷再現試験Ⅱ
HGT
−加振試験結果−
クラック再現
〈事業原簿:P55
〈事業原簿:P55〉
押付力(静荷重)[kgf]
押付力[kgf]
150
クラック無し
クラック有り
100
50
クラック発生領域
0
0
2
4
6
8
10
12
14
加振力[kgf]
・不具合Bの主原因は1Nが励振されたため
が励振されたため
・不具合Bは充分な押付力
充分な押付力があれば防止可能
充分な押付力
33
不具合B及びCの推定原因
−1N励振源の推定−
①エンジン主軸回転による機械的振動
②燃焼による燃焼ガスの圧力変動
③1N直後の
直後の1Bによる空力励振
直後の による空力励振
HGT
〈事業原簿:P56
〈事業原簿:P56〉
調査の結果、充分小
最も可能性大
クラック発生位置に
繰り返し衝撃荷重が発生
バネによる押付力
1N
第1段タービンブレード
空力励振力
(1B)
1Bによる空力励振
34
倍力装置の開発
HGT
〈事業原簿:P57
〈事業原簿:P57〉
梃子の原理を応用した倍力装置による片持支持構造を開発
(特許出願中)
コイルバネ
倍力装置
(金属製)
バネ荷重(24kgf)
力点
レバー比
1 : 5
支点
作用点
1N押付力
A
1N
1N
1N押付力2kgf
1N押付力120kgf
(矢視A)
対策後の組立構造図と組立品の外観
不具合B及びCの対策まとめ
35
HGT
〈事業原簿:P53
〈事業原簿:P53〉
片持支持構造
(対策B前)
両持支持構造
(対策B後)
倍力装置付き
片持支持構造
支持部
支持部
不具合B
1Nフランジ
部にクラック
倍力装置
不具合C
1Nインナー
シュラウド部
に欠損
支持部
支持なし
支持なし
36
セラミックス製1N長時間運転→不具合E発生
HGT
〈事業原簿:P58
〈事業原簿:P58〉
長時間運転中、セグメントシール
セグメントシールが一部欠損
セグメントシールが一部欠損し、
が一部欠損
その破片の噛み込み
破片の噛み込みにより径方向相対移動ができ
破片の噛み込み
なくなり、セラミック部品を損傷
破片の噛み込み
セグメントシール
(セラミックス製)
薄肉部の
一部欠損
(不具合E)
1N
シールと
部品Aとの
隙間で噛
み込んで
いた破片
シール上下流の
圧力差による押付け
溝内に残
留して、
分解時に
発見され
た破片
部品A
(金属製)
熱変形による
径方向相対移動
上流側
対策案E
下流側
37
HGT
〈事業原簿:P58
〈事業原簿:P58〉
薄肉部
(a)対策前
現状
3mm
欠損部の厚肉化による強度向上
厚肉化による強度向上
1.5mm
対策C構造
扇形バネ
(セラミックス製)
(b)対策案
対策案
38
性能試験、長時間運転試験
HGT
−運転時間−
〈事業原簿:P47
〈事業原簿:P47〉
運転実績
1000hr
10000
1000
セラミック1N
金属1N
性能達成
☆
8000
累積運転時間
不具合C
○
不具合E
5MW試験
600
○
4000
400
不具合B
○
2000
不具合A
○
0
2MW試験
4月
200
不具合D
○
無負荷試験
平成14年
平成15年
7月
10月
累積運転時間 (hr)
出力( kW )
出力
6000
800
全負荷試験
1月
0
平成16年
4月
7月
10月
1月
4月
39
長時間運転試験終了後の
セラミック部品
異常なし
HGT
〈事業原簿:P48
〈事業原簿:P48〉
(下流側より見る)
EBC無
EBC無
ジルコニア
厚膜
EBC有
EBC有
EBC無
燃焼器ライナ
EBC有
EBC有
EBC無
EBC有
EBC無
トランジションダクト
40
長時間運転試験終了後の
第1段タービンノズル
HGT
〈事業原簿:P48
〈事業原簿:P48〉
異常なし
(指温塗料による温度実測)
温度評価データ
(上流側より見る)
長時間運転試験終了後の
第1段タービンノズル(金属製)
温度評価により30,000hr以上
以上
の寿命を有すると推定
の寿命
41
実機運転環境下での減肉特性の把握
HGT
ー運転後の部品の外観−
運転前後で変化無し
〈事業原簿:P59
〈事業原簿:P59〉
入口部に白色粉の付着は殆ど無し
出口部に白色粉の付着有り
燃焼器ライナ(EBC※無)
トランジションダクト(EBC無)
白色粉は粒界相成分が残留析出したものであり、
減肉発生有無の判断指標となる
※ EBC : Environmental Barrier Coating(保護コーティング) 42
実機運転環境下での減肉特性の把握
HGT
−減肉の評価方法−
〈事業原簿:P59
〈事業原簿:P59〉
‹燃焼器ライナ、トランジションダクト
運転前後の重量変化
重量変化より算出
重量変化
粒界相成分
白色粉付着部分
(約37%面積)
析出部
ライナ:ガスパス面全体が減肉すると仮定
ダクト:粒界相成分析出部のみが減肉すると仮定
重量減少量
減肉量=
(減肉面積 × 比重)
‹第1段タービンノズル
運転前後の翼中央断面の寸法変化
寸法変化を
寸法変化
翼中央断面
三次元測定器により計測
43
実機運転環境下での減肉特性の把握
HGT
−減肉速度(運転時間vs減肉量)−
1N
〈事業原簿:P59
〈事業原簿:P59〉
ライナ
0
0
ライナ
ダクト
-20
減肉量[µ]
減肉量[µ]
-20
-40
EBC有
ダクト
-40
EBC無
-60
-60
1N
ライナ
-80
ライナ
ダクト
-80
ダクト
1N
1N
-100
-100
0
200
400
600
運転時間 [Hr]
800
1000
0
200
400
600
運転時間 [Hr]
800
・EBCを適用すれば何れの部品も殆ど減肉なし
・燃焼器ライナはEBCの有無に拘わらず殆ど減肉なし
・下流に位置する部品ほど減肉速度が大きくなる傾向
1000
44
実機運転環境下での減肉特性の把握
HGT
−減肉速度と燃焼ガス流速−
〈事業原簿:P60
〈事業原簿:P60〉
60〉
‹減肉発生部位と燃焼ガス流速に相関あり
(流速が速いほど減肉現象が顕著)
白色粉の付着は殆ど無し
粒界相成分
析出部
トランジションダクト入口(EBC無)
粒界相成分
白色粉付着部分
(約37%面積)
析出部
燃焼器ライナ(EBC無)
粒界相成分の析出
(白色粉の付着) トランジションダクト出口(EBC無)
平均子午面流速 (m/s)
運転前後で変化無し
200
100
45
実機運転環境下での減肉特性の把握
HGT
−減肉速度−
〈事業原簿:P60
〈事業原簿:P60〉
60〉
減肉速度 単位:mm/h
部位
EBC有
(薄膜Yb2Si2O7、膜厚70×10-3mm)
EBC無
燃焼器ライナ
有意な減肉なし※1
有意な減肉なし※1
トランジションダクト
2×10-6
4×10-5
第1段タービンノズル
有意な減肉なし※2
(2×10-6) ※3
3×10-4
※1 ライナの重量変化は微小で計測限界に近い量ではあるが、概ね増大しており減少の傾向
が見られないため、減肉現象は無いものと評価する。
※2 EBC有りの1Nについては、減肉量が小さく、形状測定による計測限界以下であった。
※3 1Nの減肉速度の値は、トランジションダクトの出口部条件が1N入口条件と同等である
ので、その減肉速度で代表することとした。
46
実機運転環境下での減肉特性の把握
HGT
−4000時間後の減肉量−
EBC施工部品の4000時間後に予想される減肉量は、高々数
数μm程度
許容減肉量を下回っており、目標の
目標の4000時間は問題なし
時間は問題なし
目標の
母材の許
容減肉量
部位
EBC有
(薄膜Yb2Si2O7、膜厚70×10-3mm)
EBC無
4000時間後
の減肉量
判定
4000時間後
の減肉量
判定
燃焼器ライナ
1mm※1
減肉は生じない
○
減肉は生じない
○
トランジション
ダクト
1mm※1
8×10-3mm
○
160×10-3mm
○
第1段タービン
ノズル
0.4mm※2
8×10-3mm
○
1.2mm
×
※1 各部品の最小肉厚の20%
※2 スロート面積の変化量が5%となる量 47
実機運転環境下での減肉特性の把握
−各部品の減肉による使用限界と適用可能性−
部位
母材の許
容減肉量
燃焼器ライナ
EBC有
(薄膜Yb2Si2O7、膜厚70×10-3mm)
HGT
〈事業原簿:P61
〈事業原簿:P61〉
61〉
EBC無
許容減肉量
に到達する
予想時間※3
適用
可能性
許容減肉量
に到達する
予想時間
適用
可能性
1mm※1
減肉は生じない
○
減肉は生じない
○
トランジション
ダクト
1mm※1
6万hr
○
2.5万hr
△
第1段タービン
ノズル
0.4mm※2
3.6万hr
○
1300hr
×
※1 各部品の最小肉厚の20%
※2 スロート面積の変化量が5%となる量 ※3 EBCが消失した後は母材の減肉速度になるとして予想時間を算出
予想時間=
EBC 膜厚
母材の許容減肉量
+
EBC の減肉速度
母材の減肉速度
EBCを適用することにより、何れのセラミック部品も
実用上充分な減肉特性であり、ガスタービンに適用
実用上充分な減肉特性であり、ガスタービンに適用可能
ガスタービンに適用可能
48
セラミック部品の耐用性(強度)
HGT
1000
試験温度1250℃
最大応力 (MPa)
基材静的強度のばらつき範囲
EBC厚さ
20μm
1
50μm
セラミック部品の
最大応力
100μm
52
200μm
100
0.1
1.E-01
1
2
1
10
10
1.E+00
1.E+01
1.E+02
3
4
5
6
7
10 1.E+04
10
10
10
10
1.E+03
1.E+05
1.E+06
1.E+07
1.E+08
108 1.E+09
109 1.E+10
1010
有効負荷時間 (Sec.)
数十万hr
数十万hr以上の寿命
hr以上の寿命を有する
以上の寿命
研究成果のまとめ
49
HGT
〈事業原簿:P21〉
プロジェクト目標に対する達成値
達 成 値
当初計画の組み合わせ
項 目
目標値
軸出力
8,000kW 級
8,350kW (推定値)
製品化案の組み合わせ
燃焼器ライナー/
トランジションダクト
第1段タービン
ノズル
燃焼器ライナー/
トランジションダクト
第1段タービンノズル
セラミックス
セラミックス
セラミックス
※ 第1ステップ:金属
8,330kW
エンジン熱効率
34%以上
34.2%(推定値)
34.1%
タービン入口温度
1,250℃級
1250℃
1,275℃
運転時間
4,000時間
耐用性
(強度)
耐用性
(減肉)
排ガス特性
(NOx@O2=0%)
―
―
法令基準値
(294ppm)以下
1,000時間
運転実績
215時間
運転実績
1,000時間
785時間
数十万時間以上
215時間
数十万時間以上
運転実績
材料特性から推定
(周辺構造の問題)
材料特性から推定
60,000時間以上
実測値外挿
36,000時間以上
実測値外挿
60,000時間以上
実測値外挿
60ppm
運転実績
30,000時間以上
温度評価データから推定
30,000時間以上
温度評価データから推定
70ppm
※ 第1段タービンノズルのセラミック化については、第2ステップとして推進予定
50
研究成果のまとめ
HGT
〈事業原簿:P21〉
‹第1段タービンノズルの保持力不足及び空力励振に起因する
強度問題が発生したため、金属ノズル方式
金属ノズル方式を採用するととも
金属ノズル方式
に、一方でセラミックノズル支持構造の改良
セラミックノズル支持構造の改良を行い安定運転
安定運転
セラミックノズル支持構造の改良
を可能とした
‹セラミックス水蒸気減肉に対して、EBC(保護コーティング)
を適用することで実用上充分な減肉抑制効果があることを
減肉抑制効果があることを
確認
‹水平二分割構造ガスタービンへのセラミックス適用技術を
セラミックス適用技術を
取得
51
研究成果のまとめ
HGT
〈事業原簿:P86
〈事業原簿:P86〉
86〉
‹目標性能を達成
目標性能を達成(34.1%、8330kW、1275℃、60ppm)
目標性能を達成
→CO2削減に寄与
→NOx排出特性は、今後の改良により更に厳しい規制値への
対応も可能
‹運転実績は金属ノズル方式とセラミックノズル方式を合わせて
1000時間に留まったが、両方式ともに実用上充分な寿命が得ら
実用上充分な寿命が得ら
れることが判った
‹セラミック部品のコストは、量産時には、生産効率の向上及び
加工コストの低減等により、金属製の
金属製の30∼
程度のコスト増
金属製の ∼50%程度のコスト増
にできる見込みである。この増分がエンジン全体に占める割合
にできる見込み
は数%であり、熱効率の向上により短期間で回収可能
短期間で回収可能
実用化の見通しを得た
52
セラミック部品のコスト低減
HGT
〈事業原簿:P19、86
〈事業原簿:P19、86〉
86〉
【セラミック部品のコスト低減施策】
対応内容
1.素材製作工程における生産効率向上
生産効率向上
①更なるニアネット化
ニアネット化による原材料費削減 ②焼成容量の増加
焼成容量の増加
ニアネット化
2.研削部位・研削量の削減による加工費低減
加工費低減
2.
①嵌め合い部・ガスシール部以外は加工無し
加工無し ②研削代削減
研削代削減
加工無し
低減内訳
金属部品
セラミック
部品
生産効率向上:▲100
生産効率向上:▲100∼
100∼200%
200%
加工費低減 :▲ 50∼
50∼100%
100%
100%
試作レベル
200∼300%増
量産時
30∼
30∼50%増
50%増
53
外部発表及び特許出願
HGT
〈事業原簿:P85
〈事業原簿:P85〉
85〉
‹学会等発表
z国内:16件
z海外:14件
z合計:30件
‹特許出願
z国内: 6件
z海外: 4件
z合計:10件
54
事業化へのシナリオ
HGT
〈事業原簿:P87
〈事業原簿:P87〉
87〉
項目
FY2003
FY2004
FY2005
FY2006
FY2007
FY2008
HGT
プロジェクト
HGTの実用運転及び評価
自家用発電設備への改造
実用運転
HGT技術の適用
高効率商用機の開発と
市場導入
最新設計技術導入検討 高効率商用機の開発
市場導入
他機種への応用展開
他機種への応用展開
55
事業化へのシナリオ
HGT
−工場電力として実用運転−
〈事業原簿:P87
〈事業原簿:P87〉
87〉
工場配電ライン
(新設)
系統連携装置
電力供給
(新設)
(新設)
蒸気供給
工場
蒸気ヘッダー
(新設)
排熱ボイラ
(HRSG)
発電装置
G
GT
HRSG
(新設)
復水器
(撤去)
水抵抗器
水
(新設)
タンク
56
事業化へのシナリオ
−最新設計技術の導入−
最新設計技術の導入
HGT
〈事業原簿:P87
〈事業原簿:P87〉
87〉
HGT技術
の適用
‹圧縮機空力性能の向上
‹タービン性能の向上
‹サイクルの最適化など
高効率
商用機
の開発
57
波及効果
HGT
〈事業原簿:P86
〈事業原簿:P86〉
86〉
HGTプロジェクト
プロジェクトで得たセラミックス適用技術
プロジェクトで得たセラミックス適用技術
小型∼大
への応用展開
小型∼大型
∼大型G/Tへの応用展開
G/T全体としての熱効率の
全体としての熱効率の向上
全体としての熱効率の向上
優れた経済性
CO2削減、省エネへの寄与
(2010年において
年において41~
万t-CO2/年
年の削減効果)
年において ~82万
58
研究評価委員会
「産業用コージェネレーション実用技術開発」
産業用コージェネレーション実用技術開発」
(事後評価)分科会
HGT
「システム総合調査」
平成11~15年度調査研究の成果概要
平成16年12月24日
東京瓦斯株式会社
大阪瓦斯株式会社
東邦瓦斯株式会社
1
報告内容
HGT
¾ 「システム総合調査」調査研究の目的
¾ 研究成果の概要
(1) HGTの有望
HGTの有望導入分野の市場調査結果
HGTの有望導入分野の市場調査結果
(2) 関連技術および周辺動向等の調査結果
関連技術および周辺動向等の調査結果
(3) HGT導入効果の調査結果
HGT導入効果の調査結果
(4) HGT実用化および普及への諸課題の調査結果
HGT実用化および普及への諸課題の調査結果
(5) HGT技術の適用分野拡大への諸課題と
HGT技術の適用分野拡大への諸課題と
波及効果の調査結果
2
「システム総合調査」調査研究の目的
「システム総合調査」調査研究の目的
HGT
(プロジェクト基本計画から)
ハイブリッドガスタービンについて、
・有望な導入分野を選定し、同分野における運用形態等を調査する
・有望な導入分野を選定し、同分野における運用形態等を調査することにより
有望な導入分野を選定し、同分野における運用形態等を調査することにより
・実用化する際の課題を抽出及び対策を明らかにする
・実用化する際の課題を抽出及び対策を明らかにする。
実用化する際の課題を抽出及び対策を明らかにする。
さらに、今後のセラミック部材を使用したガスタービンを用いたシステムについて、
・将来的な導入分野の選定及び実用化の可能性についても検討する
・将来的な導入分野の選定及び実用化の可能性についても検討する。
将来的な導入分野の選定及び実用化の可能性についても検討する。
システム総合調査スケジュール
H 1 1 年 度 H 1 2 年 度 H 1 3 年 度 H 1 4年 度 H 15 年 度
① 導入市場調査
② 関連技術および周辺動向等の調査
③ HGT導入 効 果の 調 査
④ HGT実用 化 ・普及 へ の諸 課 題の 調 査
⑤ HGT技術 の 適用 分 野拡 大 への 諸 課 題
と波及効果の調査
3
(1)HGTの有望導入分野の市場調査
(1)HGTの有望導入分野の市場調査
HGT
-有望導入分野の特定と運用形態実態の調査-
(事業原簿 : P63 )
(1) HGT(ハイブリッドガスタービン)有望導入分野の特定
• コージェネレーション、非常用発電、ゴミ発電、特定電気事業、IPP、
地域冷暖房等の各分野において、ガスタービンの現状利用状況を分析
• HGTの出力規模(8MW)や特性を考慮し、今後導入が期待できる利用分野
を特定
HGT有望導入分野 : 常用型コージェネレーション分野(産業用)
(2)産業用コージェネレーション分野における、中型ガスタービン
(2)産業用コージェネレーション分野における、中型ガスタービン の市場実体調査
市場調査対象範囲
① 既存機種のラインナップ・性能の調査
② 中型GT
中型GTの運用形態実態の調査
GTの運用形態実態の調査
③ 潜在需要量の推定
対象分野
対象システム
国内産業用コージェネレーション市場
発電出力4~12MW クラスのGT
コージェネレーションシステム
調査実施先 ・産業用GTコージェネレーションユーザー
・GT本体メーカー、パッケージャー
4
(1)HGTの有望導入分野の市場調査
(1)HGTの有望導入分野の市場調査
-② 運用形態実態の調査(1)-
HGT
(事業原簿 : P63 )
調査内容
・運用実態調査方法(調査件数:90件)
・運用実態調査方法
コージェネ導入時の各種資料調査とユーザーアンケート調査により情報収集
(1) ガス三社所有&メーカー所有のユーザー資料等(一般営業資料、詳細運用状況)
(2)ユーザーへのアンケート調査(ガス&LPG&液体燃料)
・調査の内容および分類
(1) 出力規模・システム形態・稼働時間
出力規模・システム形態・稼働時間 ・排熱利用形態・蒸気使用量状況等を調査
(2) 詳細な資料があるものは、システム効率・システムフロー・NOx排出量等も調査
(3)上記項目について業種別分類
業種別分類 (日本標準産業分類をベース)
日本標準産業分類をベース)に整理・分析
調査結果
・ 運転形態、年間稼働時間
運転形態は全業種で24
24時間連続運転、
6000~
24時間連続運転、稼働時間は6000
時間連続運転、
6000~8000時間が多い
8000時間が多い。
時間が多い
・ 産業別熱需要(蒸気利用)特性
食品、紙パルプ、化学工業等の熱需要が多い業種が主にコージェネとして導入
・ 蒸気利用量
コージェネ排熱ボイラー容量は、10
10~
~15
15t/h
t/h程度が最多
10
t/h程度が最多。
程度が最多
・ システム形態
需要発電量が大きい場合でも、小型機種の複数台設置
小型機種の複数台設置の導入例が多い。
小型機種の複数台設置
季節や時間帯での余剰蒸気対策に、熱電可変システムを導入
熱電可変システムを導入する例が多い。
熱電可変システムを導入
5
(1)HGTの有望導入分野の市場調査
(1)HGTの有望導入分野の市場調査
-② 運用形態実態の調査(3)-
HGT
(事業原簿 : P64 )
・ 産業分類別での運転時間・出力規模の実態
6000~
運転形態は全業種で24
24時間連続運転、
6000~8000時間が多い
8000時間が多い。
時間が多い
24時間連続運転、稼働時間は6000
時間連続運転、
コージェネ導入規模は、事業所電力需要量の30~70%程度の範囲が主流
30~70%程度の範囲が主流
産業分類別での年間稼働時間とコージェネ導入規模の実態
業種
運用形態の例
運転形態
食品工業
繊維工業
紙・パルプ工業
・24h運転
・6:00~21:30
(休日停止)
・24h運転
・24h運転
製薬・化学工業
・24h運転
・14h/日
鉄・非鉄金属工
業
・24h運転
・8:00~22:00(連続)
・8:00~22:00 (土日祝日停止)
年間運転時間
コージェネ発電比率
・7000
7000h
7000h
・8000h
8000h
36%、38%
36% 38%、50%
38% 50%、
50%
52%
-
・7000
7000h
7000h
・8000h
8000h
・8000
8000h
8000h
・6000h
6000h
-
45%、51%
45% 51%、66%
51% 66%、
66%
67%、83%
67%
23%、24%、29%、
32%、35%
32% 35%、37%
35% 37%、
37%
42%、43%
42% 43%、45%
43% 45%、
45%
47%、53%
47% 53%、54%
53% 54%、
54%
63%、67%
63% 67%
9%、51%
51%
6
(1)HGTの有望導入分野の市場調査
(1)HGTの有望導入分野の市場調査
-③ 8MW級HGTの潜在需要量推定(1)-
HGT
(事業原簿 : P65 )
潜在需要量の
推定手法
国内全事業所の産業・規模別エネルギー消費量データ(H10
国内全事業所の産業・規模別エネルギー消費量データ(H10)
H10)を調査
・平均蒸気ボイラー設備容量
・消費電力量(買電+自家発)
消費電力量がHGTコージェネ発電量(8MW)を上回る事業所を抽出し、
全燃料種での理論需要量を算出
全燃料種での理論需要量
産業別のガス燃料比率実績を用い、ガス燃料での理論需要量
ガス燃料での理論需要量を推定
ガス燃料での理論需要量
市場成熟が感じられるまで、8MW級コージェネの普及率(顕在化率)が
向上したと仮定し、顕在化期待できる最大潜在需要量
最大潜在需要量を推定
最大潜在需要量
小型機種との競合影響量を仮定し、8
8MWコージェネ潜在需要量
MWコージェネ潜在需要量を推定
コージェネ潜在需要量
HGT 潜在需要量(
潜在需要量(ガス燃料)
ガス燃料)
55~14(
55~14(件)
+α (地域冷暖房・特定
電気事業・その他等)
7
(2)関連技術および周辺動向調査
-調査内容の概要-
HGT
(事業原簿 : P66 )
① 関連技術の調査
•
•
•
•
国内外のNOx環境規制等の関係規制、普及促進制度の動向
ドライ低NOx技術(希薄予混合燃焼)、脱硝触媒技術の開発動向
メタルGTの高温化技術(翼冷却・遮熱技術など)の開発動向
各種の熱サイクル技術(再生サイクル、蒸気注入、コンバインドサイクル)開発動向
② ガスタービンに係わる周辺動向の調査
•
•
•
•
国内外メーカーのガスタービン開発動向、各社の最新機種ラインナップ、性能
最新のメンテナンス技術動向や、ユーザーが抱えるガスタービンへの各種ニーズ
最新大型ガスエンジンの最新機種ラインナップ、性能
マイクロガスタービンの技術開発動向、潜在市場、CO
マイクロガスタービンの技術開発動向、潜在市場、CO2削減効果
③ 海外技術開発動向の調査
• 海外メーカーや関連機関等における最新技術開発動向
• 海外主要メーカーの最新ガスタービン開発動向、機種ラインナップ、性能
8
(2)関連技術および周辺動向調査
-① 関連技術の調査(NO
関連技術の調査(NOx規制動向)-
NOx規制動向)-
HGT
(事業原簿 : P67 )
国内の中型GT
国内の中型GTに係わる国及び自治体の
中型GTに係わる国及び自治体のNOx
に係わる国及び自治体のNOx排出量規制・指導値
NOx排出量規制・指導値
国および自治体の
法および条例等
大気汚染防止法
東京都指導要綱
対象地域
対象規模
(重油換算
又は出力)
規制値
(ppm:
O2=0%)
概算出力範囲
(発電効率:
25%の場合)
230kW 以上
全国
50L/h 以上
294
第 1 種地域
2 千 kW 以上
100
150
第 2 種地域
2 千 kW 以上
千葉県指導要綱・
千葉市指導要綱
千葉市・特別地域
50L/h 以上
84
230kW 以上
その他の地域
50L/h 以上
126
230kW 以上
横浜市指導要綱
市内全域
2 千 kW 以上
60
横浜市・川崎市・
2 千 kW 以上
10 万 kW 未満
84
神奈川県指導要綱
横須賀市
その他の地域
2 千 kW 以上
10 万 kW 未満
84
総量規制,
名古屋市公害防止条例
市内全域
1 千 kW 以上
愛知県指導要綱
名古屋市以外全域
50L/h 以上
147
大阪市指導要綱
市内全域
6 千 kW 以上
2 万 kW 未満
50
総量規制地域
2 千 kW 以上
2 万 kW 未満
80
その他の地域
2 千 kW 以上
2 万 kW 未満
120
大阪府指導要綱
約 128
230kW 以上
9
(2)関連技術および周辺動向調査
-③ 海外技術動向調査-
海外技術動向調査-
HGT
(事業原簿 : P68 )
(1)ASME
(1)ASME (アメリカ機械学会)で発表された最新研究開発成果の調査
• 米国DOE
米国DOEによる
DOEによるガスタービンへのセラミック利用技術開発成果の調査。
によるガスタービンへのセラミック利用技術開発成果の調査。(
ガスタービンへのセラミック利用技術開発成果の調査。(CSGTプロジェクト
CSGTプロジェクト)
プロジェクト)
セラミック静翼が短期間(815時間)実機テストで15
15~
~50%減肉し、
セラミック静翼が短期間(815時間)実機テストで15
50%減肉し、EBC
減肉し、EBCの必要性あり。
EBCの必要性あり。
(2)米国・欧州のGTメーカー・関連機関等への訪問調査
• 米国及び欧州の主力GTメーカーを訪問し、 最新GT
最新GTの開発状況を調査
GTの開発状況を調査
• メタル翼のガスタービンでも高温化技術が進歩し、高い発電効率の機種が商品化されている。
ハイブリッドガスタービン競合機種の最新性能比較
パッケージャ
GTメーカー
原動機
名称
発電出力
[kW]
減速機端
熱効率[%](注)
販売・開発状況
・販売中
・新潟鐡工所
Solar
Taurus70S
7,260
33.7
・H13 年度に初号機が国
・三井造船
Turbines
内で稼動
・石川島播磨重工
・開発機により運転評価
Rolls-Royce
601-K11
7,600
32.9
・日立造船
試験中
・日立製作所
・開発機により運転評価
Siemens
Cyclone
12,900
33.7
・タクマ
試験中
注)文献・カタログ記載の発電効率等から算出(発電機および減速機効率を0.98に仮定)
10
(3)HGT導入効果の調査
-HGT導入効果評価の目的とシミュレーション手法-
HGT
(事業原簿 : P69 )
検討目的
HGTを用いたコージェネシステム及びコンバインドサイクルシステム
コンバインドサイクルシステムについて、各種の
HGTを用いたコージェネシステム
コンバインドサイクルシステム
運用形態を想定した導入シミュレーション
導入シミュレーションを行い、省エネ性・
省エネ性・ 経済性・環境影響性の
導入シミュレーション
効果量を把握し、HGT
効果量を把握し、HGTの有効性について評価
HGTの有効性について評価を実施
の有効性について評価を実施。
を実施
シミュレーション手法
¾ 算定のための諸条件設定
・比較対象システム(従来システムとコージェネシステム・コンバインドを比較)
比較対象システム(従来システムとコージェネシステム・コンバインドを比較)
・システム構成機器の性能特性とコスト
・各種エネルギー価格、一次エネルギー換算値、CO
・各種エネルギー価格、一次エネルギー換算値、CO2排出原単位等
・導入先のエネルギー需要パターンモデル(
・導入先のエネルギー需要パターンモデル(電力/熱)
電力/熱)
¾ 導入効果の検討項目
・評価対象システムとして、コージェネシステム、コンバインドシステム、
・評価対象システムとして、コージェネシステム、コンバインドシステム、
併用システムを設定し、導入効果を評価
・導入対象とする事業所のエネルギー需要モデルを設定し、導入効果を評価
11
(3)HGT導入効果の調査
-HGT導入効果評価の内容と各年度での実施項目-
HGT
(事業原簿 : P69 )
具体的な評価内容
① HGTシステム導入
HGTシステム導入による各種効果量
削減率など)を評価
システム導入による各種効果量(省エネ性、経済性、環境影響性、
による各種効果量(省エネ性、経済性、環境影響性、CO
(省エネ性、経済性、環境影響性、CO2削減率など)を評価
② HGT、
HGT、ベース機、既存競合機との機種間性能差による各種効果量を比較評価
ベース機、既存競合機との機種間性能差による各種効果量を比較評価
③ HGT性能、
HGT性能、HGT
性能、HGTコスト、エネルギー価格等の条件変化
HGTコスト、エネルギー価格等の条件変化による各種効果量感度分析
コスト、エネルギー価格等の条件変化による各種効果量感度分析
④ HGTコンバインドと
HGTコンバインドとHGT
コンバインドとHGTコージェネとの単独、併用等の各種運用形態
HGTコージェネとの単独、併用等の各種運用形態による各種効果量を評価
コージェネとの単独、併用等の各種運用形態による各種効果量を評価
各年度でのHGT
各年度でのHGTシステム条件
HGTシステム条件
¾ 13年度調査:H
13年度調査:HGT利用のコージェネシステム
GT利用のコージェネシステムでの導入効果を評価
利用のコージェネシステムでの導入効果を評価
設定需要パターン: (運用形態) 24時間連続運転、週末停止(
設定需要パターン: (運用形態) 24時間連続運転、週末停止(WSS)、
WSS)、夜間停止(
夜間停止(DSS)
(エネルギー需要形態) システム導入規模、電力・熱需要量、年間稼働時間など
(エネルギー需要形態) システム導入規模、電力・熱需要量、年間稼働時間など
¾ 14年度調査:H
14年度調査:HGT利用のコンバインドシステム
GT利用のコンバインドシステム及び
利用のコンバインドシステム及びコージェネシステムとコンバインドシステム併用
及びコージェネシステムとコンバインドシステム併用での導入効果を評価
コージェネシステムとコンバインドシステム併用での導入効果を評価
設定需要パターン: (運用形態) コンバインドサイクル運転、コージェネとコンバインドサイクル併用運転
(エネルギー需要形態) システム導入規模、電力・熱需要量、年間稼働時間など
¾ 15年度調査:
15年度調査:市場でのエネルギー価格、
市場でのエネルギー価格、1
市場でのエネルギー価格、1次エネルギー換算係数、CO
次エネルギー換算係数、CO2排出原単位を見直し導入効果を評価
排出原単位を見直し導入効果を評価
12
(3)HGT導入効果の調査
-諸条件設定:比較対象システムフロー概要
-諸条件設定:比較対象システムフロー概要 -
HGT
(事業原簿 : P70 )
HGTコージェネシステム、コンバインドサイクルシステム
商用電力
電力負荷
HGT
燃料
蒸気タービン
(コンバインド時)
コンバインド時)
( 都市ガス又
はA重油
蒸気ボイラ
熱需要
従来システム(商用電力+
従来システム(商用電力+ボイラ)
電力負荷
商用電力
燃料
熱需要
蒸気ボイラ
( 都市ガス又
はA重油
13
(3)HGT導入効果の調査
-諸条件設定:システムの構成機器条件-
諸条件設定:システムの構成機器条件
HGT
(事業原簿 : P70 )
ガスタービンシステム
コージェネ
コンバインド
HGT
ベース機
競合機種
HGT
ベース機
競合機種
定格出力(
定格出力(MW)
8.56
6.50
7.19
12.1
9.34
9.49
発電効率(%
発電効率(% LHV)
33.2
30.1
32.7
47.0
42.7
43.1
総合効率(%)
総合効率(%)
83.4
78.8
76.2
-
-
-
送出蒸気量(
送出蒸気量(t/h)
18.5
15.2
13.5
-
-
-
初期コスト
15万円/kW
13.5万円/kW
メンテコスト
1.5円/kWh
1.35円/kWh
主・補助蒸気ボイラ
熱効率(%)
熱効率(%)
初期コスト
90
ガス
A重油
メンテコスト
ガス
A重油
250万円/t/h
250万円/t/h
300万円/t/h(
300万円/t/h(脱硝装置付
t/h(脱硝装置付)
脱硝装置付)
25円/t/h
25円/t/h
50円/t/h(
50円/t/h(脱硝用注入アンモニア含む
t/h(脱硝用注入アンモニア含む)
脱硝用注入アンモニア含む)
14
(3)HGT導入効果の調査
-諸条件設定:14年度の需要・運転パターンモデル設定例(2)-
諸条件設定:14年度の需要・運転パターンモデル設定例(2)
HGT
(事業原簿 : P71 )
コンバインド&
コンバインド&コージェネシステム導入ケース(需要パターン
コージェネシステム導入ケース(需要パターンB
システム導入ケース(需要パターンB )
(通年で熱需要が変動する事業所想定)
・稼働時間条件 (年間トータル稼動時間は8,000
年間トータル稼動時間は8,000時間)
8,000時間)
① HGTコンバインド年間稼働時間
HGTコンバインド年間稼働時間 = 0、2,000、
2,000、4,000、
4,000、6,000、
6,000、8,000 時間
② HGTコージェネ゙年間稼働時間 =
(8000時間時間-コンバインド稼働時間)
HGTコージェネ゙年間稼働時間 = 8,000、
8,000、6,000、
6,000、4,000、
4,000、2,000、
2,000、0 時間 (8000時間
・ 電力需要条件
コージェネ発電比率 = 50 % (電力需要量=17.1
(電力需要量=17.1MW
=17.1MW、
MW、コンバインド発電比率で約71%に相当)
(コージェネ発電比率=コージェネ定格発電量/事業所の電力需要量)
・ 熱(蒸気)需要条件
① コージェネ運転期間の排熱比率 = 100% (熱需要量=
熱需要量= 46.6GJ/h)
46.6GJ/h) GJ/h) HGT排熱蒸気供給
② コンバインド運転期間の排熱比率 = 200% (熱需要量=
ボイラー供給
熱需要量= 23.3GJ/h)
23.3GJ/h)
))))
((((
2000
4000
6000
年間稼動時間(
年間稼動時間(h)
8000
6.47
200
))))
0
100
((((
70
100
熱需要小
12.9
0
((((
))))
電力需要条件
2000
4000
6000
年間稼動時間(
年間稼動時間(h)
))))
((((
12.2
8.56
熱需要大
コージェネ排熱比率 %%%%
50
事業所の熱需要量 MW
30
コージェネ発電比率 %%%%
事業所の電力需要量 MW
28.5
17.1
8000
15
熱需要条件
(3)HGT導入効果の調査
-諸条件設定:14年度の需要・運転パターンモデル設定例(3)-
諸条件設定:14年度の需要・運転パターンモデル設定例(3)
HGT
(事業原簿 : P71 )
„ 運転条件① (CC/CC : 年間コンバインド運転)
年間コンバインド運転)
))))
((((
2000
4000
6000
年間稼動時間(
年間稼動時間(h)
8000
))))
0
12.9
100
6.47
200
ボイラー供給
((((
コンバインド発電
熱需要小
0
((((
))))
電力供給パターン
2000
4000
6000
年間稼動時間(
年間稼動時間(h)
))))
((((
70
100
熱需要大
コージェネ排熱比率 %%%%
12.2
8.56
事業所の熱需要量 MW
50
買電
コージェネ発電比率 %%%%
事業所の電力需要量 MW
30
28.5
17.1
8000
熱供給パターン
„ 運転条件② (CHP/CC : コンバインド&
コンバインド&コージェネ併用運転)
コージェネ併用運転)
電力供給パターン
8000
))))
((((
2000
4000
6000
年間稼動時間(
年間稼動時間(h)
12.9
100
コージェネ排熱
6.47
))))
0
100
200
ボイラー供給
((((
コージェネ発電
70
コンバインド
発電
熱需要小
0
2000
4000
6000
年間稼動時間(
年間稼動時間(h)
熱供給パターン
8000
))))
((((
買電
12.2
8.56
熱需要大
コージェネ排熱比率 %%%%
50
事業所の熱需要量 MW
30
コージェネ発電比率 %%%%
事業所の電力需要量 MW
28.5
17.1
16
((((
))))
(3)HGT導入効果の調査
-諸条件設定:14年度の需要・運転パターンモデル設定例(4)-
諸条件設定:14年度の需要・運転パターンモデル設定例(4)
HGT
(事業原簿 : P71 )
„ 運転条件③ (CHP/
HP/CHP : 年間コージェネ運転)
年間コージェネ運転)
100
コージェネ発電
))))
((((
2000
4000
6000
年間稼動時間(
年間稼動時間(h)
8000
100
余剰廃棄
余剰廃棄
200
コージェネ排熱
))))
0
12.9
6.47
((((
70
買電
熱需要小
0
((((
))))
電力供給パターン
2000
4000
6000
年間稼動時間(
年間稼動時間(h)
))))
((((
12.2
8.56
熱需要大
コージェネ排熱比率 %%%%
50
事業所の熱需要量 MW
30
コージェネ発電比率 %%%%
事業所の電力需要量 MW
28.5
17.1
8000
熱供給パターン
„ 運転条件④ (CHP/S
CHP/S : コージェネ運転&
コージェネ運転&停止)
停止)
2000
4000
6000
年間稼動時間(
年間稼動時間(h)
))))
((((
0
8000
))))
コージェネ発電
12.9
100
コージェネ排熱
6.47
((((
))))
電力供給パターン
200
ボイラー供給
((((
70
100
熱需要小
0
2000
4000
6000
年間稼動時間(
年間稼動時間(h)
8000
))))
((((
買電
12.2
8.56
熱需要大
コージェネ排熱比率 %%%%
50
事業所の熱需要量 MW
30
コージェネ発電比率 %%%%
事業所の電力需要量 MW
28.5
17.1
17
熱供給パターン
(3)HGT導入効果の調査
-導入効果評価結果:運転形態による比較結果(1)-
導入効果評価結果:運転形態による比較結果(1)
HGT
(事業原簿 : P72 )
省エネルギー性・経済性評価
(燃料条件:13Aガス)
(定義)
定義) 省エネルギー率 : 削減エネルギー量/従来システムエネルギー使用量
単純投資回収年数 : 初期コスト/年間運転メリット
需要パターンB
20
需要パターンB
10
投資回収年数(年)
省エネルギー率(%)
運転パターン
15
10
5
0
CC/CC
CHP/CC
CHP/CHP
CHP/S
8
6
4
2
8000 /0
600 0/2000
40 00/400 0
2000 /6000
[ 熱需要大/熱需要小]運転時間(h/年)
図1-4 運転形態と熱需要パターンの
省エネルギー率への影響
0/ 8000
8000/0
6000/2000
4000/4000
2000/6000
0/8000
[ 熱需要大/熱需要小] 運転時間( h/年)
図1図1-5 運転形態と熱需要パターンの
経済性への影響
18
(3)HGT導入効果の調査
-15年度での見直し
-15年度での見直し各種計算条件
見直し各種計算条件-
各種計算条件
HGT
(事業原簿 : P73 )
条件設定値の比較(新・旧)
電力
都市ガス
A重油
単位
円/kWh
円/m3
円/ L
旧
11.0 ±1.0
35.0 ±5.0
30.0 ±5.0
料金単価
(2002年度
2002年度)
11.19
35.6
29.0
(電力3
電力3社平均)
(大口ガス3
大口ガス3社平均)
社平均)
(都内ローリー渡し)
都内ローリー渡し)
単位
MJ/kWh
MJ/m3
MJ/L
旧
10.25
46.0
38.9
新
一次エネ
ルギー
換算係数
9.83
46.0
39.1
(改正省エネ法)
(ガス3
ガス3社供給約款)
(改正省エネ法)
単位
g-CO2/kWh
kgkg-CO2/m3
kgkg-CO2/L
旧
全電源 356/火力 653
2.15
2.77
新
全電源 360/火力 690
(環境省 地球環境部会)
地球環境部会)
同上
同上
新
CO2排出
CO2排出
原単位
19
(3)HGT導入効果の調査
-各種計算条件見直しによる再評価結果
-各種計算条件見直しによる再評価結果-
見直しによる再評価結果
HGT
(事業原簿 : P73 )
再評価結果
・商用電力の一次エネルギー換算係数・CO2排出原単位の変更が多少影響
・CO2削減率は向上し、省エネルギー率は低下
CO2削減率[%]
省エ ネルギ ー 率[%]
30
20
10
0
省エネルギー率、
省エネルギー率、CO2
CO2
CO2削減率
削減率
削減率[%]
[%]
省エネルギー率、
省エネルギー率、CO2
CO2
CO2削減率
削減率
削減率[%]
[%]
(運転形態:コージェネ&コンバインド、燃料条件:13Aガス)
40
40
省エ ネル ギ ー 率(新)
省エ ネル ギ ー 率(旧)
CO 2 削減 率(新)
CO 2 削減 率(旧)
30
20
10
0
8000/0
ベース 機
HGT
6000/2000 4000/4000 2000/6000
0/8000
最新型GT
HGTと他機種との省エネ率・CO2削減率の比較
コージェネ運転時間/
コージェネ運転時間/コンバインド運転時間
コンバインド運転時間 [hr/年
hr/年]
20
(4)HGT実用化および普及への諸課題
-市場から求められる諸性能・技術的課題-
HGT
(事業原簿 : P74 )
HGT実用化および普及するための基本的な条件
HGT実用化および普及するための基本的な条件
‹HGTがコージェネレーション原動機としての基本的な技術要件を備えれば実用化可能
HGTがコージェネレーション原動機としての基本的な技術要件を備えれば実用化可能
‹HGTがコージェネレーション原動機としての基本的な技術要件を備えれば実用化可能
HGTがコージェネレーション原動機としての基本的な技術要件を備えれば実用化可能
‹トップランナー機として
トップランナー機として既存機種以上の優位性
トップランナー機として
既存機種以上の優位性
があれば
‹トップランナー機として
トップランナー機として既存機種以上の優位性
既存機種以上の優位性があれば
があれば市場原理に基づき普及可能
市場原理に基づき普及可能
トップランナー機として既存機種以上の優位性があれば
既存機種以上の優位性があれば市場原理に基づき普及可能
があれば市場原理に基づき普及可能
① 信頼性
① 信頼性
② 耐久性
② 耐久性
実用化条件
③ 省エネルギー性
③ 省エネルギー性
④ 環境適合性
④ 環境適合性
(コージェネとしての必須条件)
普及条件
⑤ 経済性
⑤ 経済性
(市場で選択される条件)
実用化・普及の条件
zzユーザーの機種選択では,採用されている技術や材料では判断しない
ユーザーの機種選択では,採用されている技術や材料では判断しない
zz実用化および普及するには、上記条件を高いレベルで満足する事が重要
実用化および普及するには、上記条件を高いレベルで満足する事が重要
21
(4)HGT実用化および普及への諸課題
-① 信頼性-
HGT
(事業原簿 : P75 )
z
z
計画外停止のよる自家発補給電力受電・2次損害で,経済性大きく悪化
現在の4
12MW
MW級ガスタービンコジェネの計画外停止頻度は1回
現在の4~12
MW級ガスタービンコジェネの計画外停止頻度は1回/
級ガスタービンコジェネの計画外停止頻度は1回/年以下
ただし,周辺機器・排ガスボイラーでのトラブルが大半で,本体に起因する故障は数分の1
ガスタービンコージェネ計画外停止時の損失費用計算(自家発補給電力受電分のみ)
需要パターンモデル
A
B
HGT運用形態
HGT運用形態
コージェネ
コンバインドサイクル発電
ランニングコストメリット(億円/
ランニングコストメリット(億円/年)
3.49
2.61
停止期間
5日間
10日間
10
日間
30分超
30分超
5日間
10日間
10
日間
損失費用(億円/
損失費用(億円/回)
0.13
0.21
0.29
0.18
0.26
0.34
投資回収年数増分(年/
投資回収年数増分(年/回)
0.04
0.06
0.08
0.07
0.10
0.13
30分超
30分超
※運転時間:8000h/年
実用化・普及の技術課題
zz最低でも,1年(8,000
最低でも,1年(
8,000
最低でも,1年(8,000
8,000時間)以上の連続運転を可能にする信頼性が必須
時間)以上の連続運転を可能にする信頼性が必須
最低でも,1年(8,000時間)以上の連続運転を可能にする信頼性が必須
8,000時間)以上の連続運転を可能にする信頼性が必須
22
(4)HGT実用化および普及への諸課題
-② 耐久性-
HGT
(事業原簿 : P75 )
z
z
現在の4
12MW
MW級ガスタービンコジェネでは,オーバーホール(
現在の4~12
MW級ガスタービンコジェネでは,オーバーホール(C
級ガスタービンコジェネでは,オーバーホール(C点検)の周期は3~4年が一般的で
あり,今後は周期の長期化も求められる。
高温部品の長寿命化により,オーバーホールまでの期間の定期点検は省略の方向。半年毎のボ
アスコープ点検で信頼性を確保しているメーカーもあり。
ガスタービン各機種のメンテナンス周期
機種
A点検
B点検
C点検
ボアスコープ点検
高温部品開放点検
オーバーホール
海外製産業型A
海外製産業型A
半年
-
3~4年
海外製航転型B
海外製航転型B
半年
1年
4~6年
国産C
半年
1年
3年
国産D
国産D
-
-
2年(現地)
海外製産業型E
海外製産業型E
1年
-
3年
実用化・普及の技術課題
zz少なくとも3~4年以上のオーバーホール周期,さらに,高温部品の耐久性・寿命はそれ以上
少なくとも3~4年以上のオーバーホール周期,さらに,高温部品の耐久性・寿命はそれ以上
要求される。また,運転形態の違いが部品寿命に及ぼす影響の把握
要求される。また,運転形態の違いが部品寿命に及ぼす影響の把握
zz簡易な方法により,高温部品の寿命を判定・推定するための評価手法の確立
簡易な方法により,高温部品の寿命を判定・推定するための評価手法の確立
23
(4)HGT実用化および普及への諸課題
-③ 省エネルギー性-
HGT
(事業原簿 : P76 )
HGT導入効果評価のシミュレーション結果(省エネ性)
HGT導入効果評価のシミュレーション結果(省エネ性)
需要パターンモデル
A
B
C
HGT運転形態
HGT運転形態
コージェネ
コンバインドサイクル発電
コージェネ/
コンバインドサイクル発電
省エネ率(%)
17.0
8.1
17.0 ~ 8.1※1
ボイラー:ガス燃料の場合
※1:(コージェネ運転時間/コンバインドサイクル運転時間)=(8000/0時間)~(0/8000時間)
実用化・普及の技術課題
zz従来の「買電+ボイラー」システムに対して,1次エネルギー削減効果の得られることが必須
従来の「買電+ボイラー」システムに対して,1次エネルギー削減効果の得られることが必須
zzHGTの導入では,コージェネシステムとして運転する熱需要の大きい期間が長いほど,省エネ
HGT
HGTの導入では,コージェネシステムとして運転する熱需要の大きい期間が長いほど,省エネ
の導入では,コージェネシステムとして運転する熱需要の大きい期間が長いほど,省エネ
HGTの導入では,コージェネシステムとして運転する熱需要の大きい期間が長いほど,省エネ
率を向上できる。
率を向上できる。
zzHGTの発電効率・排熱回収効率がさらに高まれば,省エネ率の向上が可能
HGT
HGTの発電効率・排熱回収効率がさらに高まれば,省エネ率の向上が可能
の発電効率・排熱回収効率がさらに高まれば,省エネ率の向上が可能
HGTの発電効率・排熱回収効率がさらに高まれば,省エネ率の向上が可能
24
(4)HGT実用化および普及への諸課題
-④ 環境適合性-
HGT
(事業原簿 : P76 )
HGT導入効果評価のシミュレーション結果(環境適合性)
HGT導入効果評価のシミュレーション結果(環境適合性)
需要パターンモデル
A
B
C
HGT運転形態
HGT運転形態
コージェネ
コンバインドサイクル
発電
コージェネ/
コンバインドサイクル発電
CO2削減率(%)
CO2削減率(%)※2
24.1
23.0
24.1 ~ 23.0※1
大防法
(294ppm
294ppm)
ppm)
-123.7
-161.4
-123.7 ~ -161.4※1
関東地区規
制(84
制(84ppm
84ppm)
ppm)
4.5
-4.2
4.5 ~ -4.2※1
NOx
削減
率
(%)
※1:(コージェネ運転時間/コンバインドサイクル運転時間)=(8000/0時間)~(0/8000時間)
※2:受電:火力平均の場合
実用化・普及の技術課題
zz従来の「買電+ボイラー」システムに対して,CO2
従来の「買電+ボイラー」システムに対して,
CO2
従来の「買電+ボイラー」システムに対して,CO2
CO2削減効果の得られることが必須
削減効果の得られることが必須
従来の「買電+ボイラー」システムに対して,CO2削減効果の得られることが必須
CO2削減効果の得られることが必須
zzNOxについては,最低でも関東地区規制レベルの環境規制の厳守が必要。最新機種では,
については,最低でも関東地区規制レベルの環境規制の厳守が必要。最新機種では,
NOx
NOxについては,最低でも関東地区規制レベルの環境規制の厳守が必要。最新機種では,
NOxについては,最低でも関東地区規制レベルの環境規制の厳守が必要。最新機種では,
脱硝装置ではなく,燃焼改善によりクリア。HGT
脱硝装置ではなく,燃焼改善によりクリア。
HGT
脱硝装置ではなく,燃焼改善によりクリア。HGT
HGTでもコストを増加させることなく,環境規制の
でもコストを増加させることなく,環境規制の 25
脱硝装置ではなく,燃焼改善によりクリア。HGTでもコストを増加させることなく,環境規制の
HGTでもコストを増加させることなく,環境規制の
クリアが必要
クリアが必要
(4)HGT実用化および普及への諸課題
-⑤ 経済性-
HGT
(事業原簿 : P77 )
HGT導入効果評価のシミュレーション結果(経済性)
HGT導入効果評価のシミュレーション結果(経済性)
需要パターンモデル
A
B
C
HGT運転形態
HGT運転形態
コージェネ
コンバインドサイクル発電
コージェネ/
コンバインドサイクル発電
単純投資
回収年数(年)
3.5
6.3
4.8 ~ 6.2※1
ボイラー:ガス燃料の場合
※1:(コージェネ運転時間/コンバインドサイクル運転時間)=(8000/0時間)~(0/8000時間)
実用化・普及の技術課題
zzコージェネシステムに対する一般的な単純投資回収年数は4~5年以内が要求される。
コージェネシステムに対する一般的な単純投資回収年数は4~5年以内が要求される。
zz熱需要パターン・運転形態により,回収年数は長期化する。また,将来的には発電効率の
熱需要パターン・運転形態により,回収年数は長期化する。また,将来的には発電効率の
高い大型ガスエンジンとの競合の可能性がある。HGT
高い大型ガスエンジンとの競合の可能性がある。
HGT
高い大型ガスエンジンとの競合の可能性がある。HGT
高い大型ガスエンジンとの競合の可能性がある。HGTにおいても,既存コージェネシステムレベル
HGTにおいても,既存コージェネシステムレベル
においても,既存コージェネシステムレベル
HGTにおいても,既存コージェネシステムレベル
に,イニシャル・メンテコストを低減する技術開発が必要
に,イニシャル・メンテコストを低減する技術開発が必要
26
(5)HGT技術の適用分野拡大への諸課題と
波及効果の調査結果
HGT
- HGT技術の適用分野拡大に係わる技術的課題
HGT技術の適用分野拡大に係わる技術的課題-
技術の適用分野拡大に係わる技術的課題-
(事業原簿 : P78 )
HGT技術の適用分野拡大に係わる技術的課題
HGT技術の適用分野拡大に係わる技術的課題
容量
製造・加工技術
マイクロ
(~300
(~300kW
300kW)
kW)
低コストで高精度での,部品
製造・加工技術
小型
(300kW
300kW~
kW~
4MW)
4MW)
中型
(4MW~
MW~
12MW)
12MW)
大型
(12MW
12MW~)
MW~)
信頼性・耐久性技術
ハイブリッド技術
-
翼部への適用では,FOD
翼部への適用では,FOD等の
FOD等の
飛来物衝撃への耐久性確保
低コストでの,ドーナツ形状
の大型部品であるスクロー
ル部材の製作技術(最大
径が出力1
径が出力1MW級でも
MW級でも1
級でも1mを 減肉変化の性能に与える影響
超える)
が大きい翼部への適用では,
アニュラ型燃焼器の場合,ドー 水蒸気腐食に対する十分な耐
ナツ形状の大型部品の製 久性確保
作技術
メタルとセラミックの接合部クリアラン
スが性能に与える影響が大
きい翼部への適用では,セラ
ミック部品の保持構造技術
メタル翼は複雑な冷却構造によ
り超高温化が可能。翼部への
セラミクス適用には,現状以上の
高温化を可能とする技術
燃焼器・翼の大型により熱
伸び差が大きくなるため,中
型以上のセラミック部品の保持
構造技術
マルチキャン型が主体だが,
部品サイズが大きくなるた
め,大型部品製作技術
27
(5)HGT技術の適用分野拡大への諸課題と
波及効果の調査結果
HGT
- HGT技術の適用分野拡大による波及効果の推定方法
HGT技術の適用分野拡大による波及効果の推定方法-
技術の適用分野拡大による波及効果の推定方法-
(事業原簿 : P79 )
HGT技術の他出力分野への適用分野拡大に関する諸課題
HGT
HGT技術の他出力分野への適用分野拡大に関する諸課題
技術の他出力分野への適用分野拡大に関する諸課題
HGT技術の他出力分野への適用分野拡大に関する諸課題
zz他容量GT
他容量
GT
他容量GT
GTの特徴に起因する技術的課題の解決
の特徴に起因する技術的課題の解決
他容量GTの特徴に起因する技術的課題の解決
GTの特徴に起因する技術的課題の解決
zz既存の競合機種(GT
GT・
・・GE)
))に対して,性能・コスト面で優れる商品性を達成
既存の競合機種(
GT
GE
既存の競合機種(GT
GT・
GE)
既存の競合機種(
GT
GE
に対して,性能・コスト面で優れる商品性を達成
zz他メーカーにもHGT技術が普及し、HGTの製造が可能となる
他メーカーにもHGT技術が普及し、HGTの製造が可能となる
上記の諸課題が全て解決されたと仮定し、波及効果を推定
上記の諸課題が全て解決されたと仮定し、波及効果を推定
z2010
2010年度の容量別・原動機別のコージェネ市場規模を推定
2010
z2010
2010年度の容量別・原動機別のコージェネ市場規模を推定
年度の容量別・原動機別のコージェネ市場規模を推定
2010年度の容量別・原動機別のコージェネ市場規模を推定
zHGT
HGTの市場導入時期を仮定し、HGTの最大潜在市場規模を推定
HGT
zHGT
HGTの市場導入時期を仮定し、HGTの最大潜在市場規模を推定
の市場導入時期を仮定し、HGTの最大潜在市場規模を推定
HGTの市場導入時期を仮定し、HGTの最大潜在市場規模を推定
zHGT
HGTの省エネルギー性による
HGT
の省エネルギー性による
zHGT
HGTの省エネルギー性による
の省エネルギー性によるCO
CO2削減量への波及効果を推定
削減量への波及効果を推定
HGTの省エネルギー性によるCO
の省エネルギー性によるCO
2
28
(5)HGT技術の適用分野拡大への諸課題と
波及効果の調査結果
HGT
-各適用分野の総市場規模の推定方法-
各適用分野の総市場規模の推定方法-
(事業原簿 : P79 )
導入容量:ストック(MW)
5,000
4,000
3,000
天然ガスコージェネレーションの導入実績および導入目標値
産業用FC
民生用FC
産業用GT
民生用GT
産業用GE
民生用GE
目標ケース※2
現状対策
維持ケース※1
実績値・市場性を考慮し,
用途・方式・容量別の
伸び率の推定
(464万
(464万kW)
kW)
(344万
(344万kW)
kW)
2,000
1,000
0
2000/3末
2002/3末
~
2010年度
2010
年度
資源エネルギー庁「エネルギー2003
資源エネルギー庁「エネルギー2003」:目標値
2003」:目標値
日本コージェネレーションセンター:実績値
※1:現在実施している新エネルギー関係対策の枠組みを維持した場合
※2:「現状対策維持ケース」を踏まえつつ、官民の最大限の努力を前提とした目標量
29
(5)HGT技術の適用分野拡大への諸課題と
波及効果の調査結果
HGT
- 天然ガスコージェネシステムの導入実績および導入推定量-
天然ガスコージェネシステムの導入実績および導入推定量-
(事業原簿 : P80 )
原動機種別の2010
原動機種別の2010年度天然ガスコージェネレーション導入量(単位:
2010年度天然ガスコージェネレーション導入量(単位:MW
年度天然ガスコージェネレーション導入量(単位:MW)
MW)
※上段:現状対策維持ケース,下段:目標ケース
容量
ガスエンジン
ガスタービン
燃料電池
合 計
2002年度
2002年度
2010年度
2010年度
2002年度
2002年度
2010年度
2010年度
2002年度
2002年度
2010年度
2010年度
2002年度
2002年度
2010年度
2010年度
マイクロ
112.3
160.0
11.5
120.0
9.9
35.0
133.7
315.0
(~300
(~300kW
300kW)
kW)
112.3
210.0
11.5
230.0
9.9
60.0
133.7
500.0
小型
498.8
800.0
389.0
480.0
1.6
5.0
898.4
1285.0
(300kW
300kW~
kW~4MW)
4MW)
498.8
1120.0
398.0
570.0
1.6
10.0
898.4
1700.0
中型
80.7
320.0
991.5
1200.0
0.0
54.9
1072.2
1520.0
(4MW~
MW~12MW)
12MW)
80.7
570.0
991.5
1420.0
0.0
0.0
1072.2
1990.0
大型
0.0
0.0
198.4
320.0
0.0
11.2
198.4
320.0
(12
12MW
MW~)
MW~)
0.0
0.0
198.4
450.0
0.0
0.0
198.4
450.0
691.8
1280.0
1599.4
2120.0
11.5
40.0
2302.7
3440.0
691.8
1900.0
1599.4
2670.0
11.5
70.0
2302.7
4640.0
合計
※1: 2002年度の導入実績値は、日本コージェネレーションセンターにおける調査結果
※2: 2010年度の導入合計値は、経済産業省「総合資源エネルギー調査会/新エネルギー部会」における策定目標値
30
(5)HGT技術の適用分野拡大への諸課題と
波及効果の調査結果
HGT
- HGT技術適用の
HGT技術適用のCO
技術適用のCO2削減効果の推定方法-
削減効果の推定方法-
(事業原簿 : P81 )
zz各適用分野別に,ベース機・HGT
各適用分野別に,ベース機・
HGT
技術適用機を設定 (中型は
M7A02
HGT
各適用分野別に,ベース機・HGT
HGT技術適用機を設定 (中型は
技術適用機を設定 (中型はM7A02
M7A02・
HGT)
各適用分野別に,ベース機・HGT技術適用機を設定 (中型は
HGT技術適用機を設定 (中型はM7A02
技術適用機を設定 (中型はM7A02・
M7A02・・HGT)
HGT))
zz小型・中型・大型でのHGT
小型・中型・大型での
HGT
小型・中型・大型でのHGT
HGT技術適用機性能は,
技術適用機性能は,
小型・中型・大型でのHGT技術適用機性能は,
HGT技術適用機性能は,
発電効率=ベース機の発電効率×1.103
1.103,排熱回収効率=ベース機×
,排熱回収効率=ベース機×1.031
発電効率=ベース機の発電効率×
,排熱回収効率=ベース機×
発電効率=ベース機の発電効率×1.103
1.103,排熱回収効率=ベース機×
,排熱回収効率=ベース機×1.031
1.031
発電効率=ベース機の発電効率×1.103
1.103
,排熱回収効率=ベース機×1.031
zzマイクロでのHGT
H14年度調査で計算した将来の
年度調査で計算した将来のMGT
マイクロでの
HGT
技術適用機性能は,
年度調査で計算した将来の
MGT
マイクロでのHGT
HGT技術適用機性能は,
技術適用機性能は,H14
H14年度調査で計算した将来の
年度調査で計算した将来のMGT
MGT性能
性能※※1を使用
1を使用
マイクロでのHGT技術適用機性能は,
HGT技術適用機性能は,H14
技術適用機性能は,H14
H14
年度調査で計算した将来のMGT性能
MGT性能
※1:(社)日本機械学会研究分科会R165「超小型ガスタービン利用分散型エネルギーシステム分科会 研究報告書」(2001年5月)
既存機
容量
HGT技術適用機
HGT技術適用機
発電効率
排熱回収効率
発電効率
排熱回収効率
マイクロ(~300
(~300kW
300kW)
kW)
26.0
50.0
40.0
40.0
小型(300kW
300kW~
kW~4MW)
4MW)
25.0
48.0
27.6
49.5
中型(4MW~
MW~12MW)
12MW)
30.1
48.7
33.2
50.2
大型(12MW
12MW~)
MW~)
33.0
48.0
36.4
49.5
受電電力の火力平均CO2排出原単位:690g-CO2/kWh(電力需要端)
都市ガスの1次エネルギー換算CO2排出原単位:51.4g-CO2/MJ
ボイラー効率:LHVベース90%(HHVベース81.1%)
コージェネ運転時間:8,000時間/年
31
(5)HGT技術の適用分野拡大への諸課題と
波及効果の調査結果
HGT
- HGT技術適用による潜在市場規模と
HGT技術適用による潜在市場規模とCO2
技術適用による潜在市場規模とCO2削減効果(1
CO2削減効果(1)
削減効果(1)-
(事業原簿 : P81 )
2010年度天然ガスコージェネレーション導入目標 : 344万
344万kW)
kW)
現状維持対策ケース(2010年度天然ガスコージェネレーション導入目標
容量
マイクロ
(~300
300kW
(~
300kW)
kW)
小型
(300kW
300kW~
kW~4MW)
4MW)
中型
(4MW~
12MW)
)
MW~12MW
大型
(12
12MW
MW~)
MW~)
合計
2010年度末ガスタービン
2010年度末ガスタービン
推定導入総量(MW
推定導入総量(MW)
MW)
新規導入
リプレース導入
HGT技術
HGT技術
HGT技術
HGT技術
適用機の
適用機の
導入量
導入量
2010年度
2010年度CO2
年度CO2削減量
CO2削減量
(万t
(万t-CO2/年)
CO2/年)
新規導入
リプレース導入
HGT技術
HGT技術
HGT技術
HGT技術
適用機の
HGT技術
HGT技術
適用機の
適用機の
削減量
削減量(
削減量(注1)
削減量(
削減量(注2)
(合計)
合計)
120
14
0
4.4
0
4.4
480
10
15
2.9
0.6
3.5
1,200
78
44
26
1.4
27.4
320
15
9
5.3
0.3
5.6
2,120
117
68
38.6
2.2
40.9
•(注1)
注1 )新規導入のHGT技術適用機によるCO2
新規導入のHGT技術適用機による CO2削減効果は、従来システム
CO2削減効果は、従来システム(
削減効果は、従来システム(買電+
買電+ ボイラ)
ボイラ )からのCO2
からの CO2排出削減量で算出
CO2排出削減量で算出
•(注2)
注2)リプレース導入のHGT技術適用機によるCO2
リプレース導入のHGT技術適用機によるCO2削減効果は、現行GTからの
CO2削減効果は、現行GTからのCO2
削減効果は、現行GTからの CO2排出削減量で算出
CO2排出削減量で算出
32
(5)HGT技術の適用分野拡大への諸課題と
波及効果の調査結果
HGT
- HGT技術適用による潜在市場規模と
HGT技術適用による潜在市場規模とCO2
技術適用による潜在市場規模とCO2削減効果(
CO2削減効果(2)
削減効果(2)-
2)-
(事業原簿 : P81 )
目標ケース(2010
2010年度天然ガスコージェネレーション導入目標
年度天然ガスコージェネレーション導入目標 : 464万
464万kW)
kW)
容量
マイクロ
(~300
(~300kW
300kW)
kW)
小型
(300kW
300kW~
4MW)
kW~4MW)
中型
(4MW~
12MW)
)
MW~12MW
大型
(12
12MW
MW~)
MW~)
合計
2010年度末ガスタービン
2010年度末ガスタービン
導入総量(MW
導入総量(MW)
MW)
新規導入
リプレース導入
HGT技術
HGT技術
HGT技術
HGT技術
適用機
適用機
導入量
導入量
2010年度
2010年度CO2
年度CO2削減量
CO2削減量
(万t
(万t-CO2/年)
CO2/年)
新規導入
リプレース導入
HGT技術
技術
HGT
HGT技術
HGT技術
適用機の
HGT技術
HGT技術
適用機の
適用機の
削減量
削減量(
削減量(
(合計)
削減量(注1)
削減量(注2)
合計)
230
27
0
8.8
0
8.8
570
22
15
6.1
0.6
6.6
1,420
161
44
53.5
1.4
54.9
450
32
9
11
0.3
11.2
2,670
241
68
79.4
2.2
81.6
•(注1)
注1 )新規導入のHGT技術適用機によるCO2
新規導入のHGT技術適用機による CO2削減効果は、従来システム
CO2削減効果は、従来システム(
削減効果は、従来システム(買電+
買電+ ボイラ)
ボイラ )からのCO2
からの CO2排出削減量で算出
CO2排出削減量で算出
•(注2)
注2 )リプレース導入のHGT技術適用機によるCO2
リプレース導入のHGT技術適用機による CO2削減効果は、現行GTからの
CO2削減効果は、現行GTからのCO2
削減効果は、現行GTからの CO2排出削減量で算出
CO2排出削減量で算出
33
参考資料1
評価の実施方法
本評価は、「技術評価実施規程」(平成 15 年 10 月制定)に基づいて研究評価を
実施する。
独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)における研究評価
の手順は、以下のように被評価プロジェクト毎に分科会を設置し、同分科会にて研
究評価を行い、評価報告書(案)を策定の上、研究評価委員会において確定している。
「NEDO 技術委員・技術委員会等規程」に基づき研究評価委員会を設置
研究評価委員会はその下に分科会を設置
国 民
評価結果公開
NEDO
理事長
評価結果の事業等への反映
推進部署
評価書報告
研究評価委員会
評価報告書(案)審議・確定
事務局
分科会A
研究評価部
分科会C
分科会B
分科会D
評価報告書(案)作成
プロジェクトの説明
参考資料 1-1
推進部署
実施者
1.評価の目的
評価の目的は「技術評価実施規程」において、
業務の高度化等の自己改革を促進する。
社会に対する説明責任を履行するとともに、経済・社会ニーズを取り
込む。
評価結果を資源配分に反映させ、資源の重点化及び業務の効率化を促
進する。
としている。
本評価においては、この趣旨を踏まえ、本事業の意義、研究開発目標・計画の妥
当性、計画と比較した達成度、成果の意義、成果の実用化の可能性等について検討・
評価した。
2.評価者
技術評価実施規程に基づき、事業の目的や態様に即した外部の専門家、有識者か
らなる委員会方式により評価を行う。分科会委員選定に当たっては以下の事項に配
慮して行う。
科学技術全般に知見のある専門家、有識者
当該研究開発の分野の知見を有する専門家
研究開発マネジメントの専門家、経済学、環境問題その他社会的ニー
ズ関連の専門家、有識者
産業界の専門家、有識者
また、評価に対する中立性確保の観点から事業の推進側関係者を選任対象から除
外し、また、事前評価の妥当性を判断するとの側面にかんがみ、事前評価に関与し
ていない者を主体とする。
これらに基づき、分科会委員名簿にある6名を選任した。
なお、本分科会の事務局については、独立行政法人新エネルギー・産業技術総合
開発機構研究評価部が担当した。
3.評価対象
平成11年度に開始された「産業用コージェネレーション実用技術開発」プロジ
ェクトを評価対象とした。
なお、分科会においては、当該事業の推進部署から提出された事業原簿、プロ
ジェクトの内容、成果に関する資料をもって評価した。
参考資料 1-2
4.評価方法
分科会においては、当該事業の推進部室及び研究実施者からのヒアリングと、そ
れを踏まえた分科会委員による評価コメント作成、評点法による評価及び実施者側
等との議論等により評価作業を進めた。
なお、評価の透明性確保の観点から、知的財産保護の上で支障が生じると認めら
れる場合等を除き、原則として分科会は公開とし、研究実施者と意見を交換する形
で審議を行うこととした。
5.評価項目・評価基準
分科会においては、次に掲げる「評価項目・評価基準」で評価を行った。これは、
研究評価委員会による『各分科会における評価項目・評価基準は、被評価プロジェ
クトの性格、中間・事後評価の別等に応じて、各分科会において判断すべきもので
ある。』との考え方に従い、第1回分科会において、事務局が、研究評価委員会に
より示された「標準的評価項目・評価基準」(参考資料1−7頁参照)をもとに改
訂案を提示し、承認されたものである。
プロジェクト全体に係わる評価においては、主に事業の目的、計画、運営、達成
度、成果の意義や実用化への見通し等について評価した。各個別テーマに係る評価
については、主にその目標に対する達成度等について評価した。
参考資料 1-3
評価項目・評価基準
1.事業の位置付け・必要性について
(1)NEDOの事業としての妥当性
・ 特定の施策(プログラム)、制度の下で実施する事業の場合、当該施策・制
度の選定基準等に適合しているか。
・ 民間活動のみでは改善できないものであること、又は公共性が高いことによ
り、NEDOの関与が必要とされる事業か。
・ 当該事業を実施することによりもたらされる効果が、投じた予算との比較に
おいて十分であるか(知的基盤・標準整備等のための研究開発の場合を除く)。
(2)事業目的の妥当性
・ 内外の技術開発動向、国際競争力の状況、エネルギー需給動向、市場動向、
政策動向、国際貢献の可能性等から見て、事業の目的は妥当か。
2.研究開発マネジメントについて
(1)研究開発目標の妥当性
・ 内外の技術動向調査、市場動向調査等に基づき、戦略的な目標が設定されて
いるか。
・ 具体的かつ明確な開発目標を可能な限り定量的に設定しているか。
・ 目標達成度を測定・判断するための適切な指標が設定されているか。
(2)研究開発計画の妥当性
・目標達成のために妥当なスケジュール、予算(各個別研究テーマ毎の配分を
含む)となっているか。
・目標達成に必要な要素技術を取り上げているか。
・研究開発フローにおける要素技術間の関係、順序は適切か。
・継続プロジェクトや長期プロジェクトの場合、技術蓄積を、実用化の観点か
ら絞り込んだうえで活用が図られているか。
(3)研究開発実施者の事業体制の妥当性
・適切な研究開発チーム構成での実施体制になっているか。
・安易な業界横並び体制に陥ることなく、真に技術力と事業化能力を有する企
業を実施者として選定しているか。
・研究管理法人を経由する場合、研究管理法人が真に必要な役割を担っている
か。
・全体を統括するプロジェクトリーダー等が選任され、十分に活躍できる環境
参考資料 1-4
が整備されているか
・目標達成及び効率的実施のために必要な、実施者間の連携 and/or 競争が十
分に行われる体制となっているか。
・実用化シナリオに基づき、成果の受け取り手(活用・実用化の想定者)に対
して、成果を普及し関与を求める体制を整えているか。
(4)情勢変化への対応等
・進捗状況を常に把握し、計画見直しを適切に実施しているか。
・社会・経済の情勢の変化及び政策・技術動向に機敏かつ適切に対応している
か。
・計画見直しの方針は一貫しているか(中途半端な計画見直しが研究方針の揺
らぎとなっていないか)
。
3.研究開発成果について
(1)目標の達成度
・成果は目標値をクリアしているか。
・全体としての目標達成はどの程度か。
・目標未達成の場合、目標達成までの課題を把握し、課題解決の方針が明確に
なっているか。
(2)成果の意義
・成果は市場の拡大或いは市場の創造につながることが期待できるか。
・成果は、世界初あるいは世界最高水準か。
・成果は、新たな技術領域を開拓することが期待できるか。
・成果は汎用性があるか。
・投入された予算に見合った成果が得られているか。
(3)特許の取得
・特許等(特許、著作権等)は事業戦略に沿って適切に出願されているか。
・外国での積極的活用が想定される場合、外国の特許を取得するための国際出
願が適切にされているか。
(4)論文発表・成果の普及
・論文の発表は、質・量ともに十分か。
・成果の受け取り手(活用・実用化の想定者)に対して、適切に成果を
普及しているか。
・一般に向けて広く情報発信をしているか。
参考資料 1-5
4.実用化、事業化の見通しについて
(1)成果の実用化可能性
・産業技術としての見極め(適用可能性の明確化)ができているか。
・実用化に向けて課題が明確になっているか。課題解決の方針が明確になって
いるか。
(2)波及効果
・成果は関連分野への技術的波及効果及び経済的波及効果を期待できるもの
か。
・プロジェクトの実施自体が当該分野の研究開発や人材育成等を促進するなど
の波及効果を生じているか。
(3)事業化までのシナリオ
・コストダウン、導入普及、事業化までの期間、事業化とそれに伴う経済効果等
の見通しは立っているか。
参考資料 1-6
標準的評価項目・評価基準
2004.03.23
【本標準的項目・基準の位置付け(基本的考え方)】
本項目・基準は、研究開発プロジェクト及び課題設定型助成事業の中間・事
後評価における標準的な評価の視点の例であり、各分科会における評価項目・
評価基準は、被評価プロジェクトの性格、中間・事後評価の別等に応じて、各
分科会において判断すべきものである。
なお、短期間(3年以下)又は少額(予算総額 10 億円未満)のプロジェクト
及び課題設定型助成事業に係る事後評価については、以下の「3.
」及び「4.」
を主たる視点として、より簡素な評価項目・評価基準を別途設定して評価をす
ることができるものとする。
1.事業の位置付け・必要性について
(1)NEDOの事業としての妥当性
・ 特定の施策(プログラム)、制度の下で実施する事業の場合、当該施策・制
度の選定基準等に適合しているか。
・ 民間活動のみでは改善できないものであること、又は公共性が高いことによ
り、NEDOの関与が必要とされる事業か。
・ 当該事業を実施することによりもたらされる効果が、投じた予算との比較に
おいて十分であるか(知的基盤・標準整備等のための研究開発の場合を除く)。
(2)事業目的の妥当性
・ 内外の技術開発動向、国際競争力の状況、エネルギー需給動向、市場動向、
政策動向、国際貢献の可能性等から見て、事業の目的は妥当か。
2.研究開発マネジメントについて
(1)研究開発目標の妥当性
・ 内外の技術動向調査、市場動向調査等に基づき、戦略的な目標が設定されて
いるか。
・ 具体的かつ明確な開発目標を可能な限り定量的に設定しているか。
・ 目標達成度を測定・判断するための適切な指標が設定されているか。
(2)研究開発計画の妥当性
・目標達成のために妥当なスケジュール、予算(各個別研究テーマ毎の配分を
含む)となっているか。
・目標達成に必要な要素技術を取り上げているか。
参考資料 1-7
・研究開発フローにおける要素技術間の関係、順序は適切か。
・継続プロジェクトや長期プロジェクトの場合、技術蓄積を、実用化の観点か
ら絞り込んだうえで活用が図られているか。
(3)研究開発実施者の事業体制の妥当性
・適切な研究開発チーム構成での実施体制になっているか。
・安易な業界横並び体制に陥ることなく、真に技術力と事業化能力を有する企
業を実施者として選定しているか。
・研究管理法人を経由する場合、研究管理法人が真に必要な役割を担っている
か。
・全体を統括するプロジェクトリーダー等が選任され、十分に活躍できる環境
が整備されているか
・目標達成及び効率的実施のために必要な、実施者間の連携 and/or 競争が十
分に行われる体制となっているか。
・実用化シナリオに基づき、成果の受け取り手(活用・実用化の想定者)に対
して、成果を普及し関与を求める体制を整えているか。
(4)情勢変化への対応等
・進捗状況を常に把握し、計画見直しを適切に実施しているか。
・社会・経済の情勢の変化及び政策・技術動向に機敏かつ適切に対応している
か。
・計画見直しの方針は一貫しているか(中途半端な計画見直しが研究方針の揺
らぎとなっていないか)。
3.研究開発成果について
(1)目標の達成度
・成果は目標値をクリアしているか。
・全体としての目標達成はどの程度か。
・目標未達成の場合、目標達成までの課題を把握し、課題解決の方針が明確に
なっているか。
(2)成果の意義
・成果は市場の拡大或いは市場の創造につながることが期待できるか。
・成果は、世界初あるいは世界最高水準か。
・成果は、新たな技術領域を開拓することが期待できるか。
・成果は汎用性があるか。
・投入された予算に見合った成果が得られているか。
参考資料 1-8
(3)特許の取得
・特許等(特許、著作権等)は事業戦略に沿って適切に出願されているか。
・外国での積極的活用が想定される場合、外国の特許を取得するための国際出
願が適切にされているか。
(4)論文発表・成果の普及
・論文の発表は、質・量ともに十分か。
・成果の受け取り手(活用・実用化の想定者)に対して、適切に成果を
普及しているか。
・一般に向けて広く情報発信をしているか。
4.実用化、事業化の見通しについて
(1)成果の実用化可能性
・産業技術としての見極め(適用可能性の明確化)ができているか。
・実用化に向けて課題が明確になっているか。課題解決の方針が明確になって
いるか。
(2)波及効果
・成果は関連分野への技術的波及効果及び経済的波及効果を期待できるもの
か。
・プロジェクトの実施自体が当該分野の研究開発や人材育成等を促進するなど
の波及効果を生じているか。
(3)事業化までのシナリオ
・コストダウン、導入普及、事業化までの期間、事業化とそれに伴う経済効果等
の見通しは立っているか。
※ 基礎的・基盤的研究及び知的基盤・標準整備等の研究開発の場合は、適宜
5.を参照するものとする。
5.その他
(1)基礎的・基盤的研究開発
・実用化イメージ・出口イメージが明確になっているか。
・実用化イメージ・出口イメージに基づき、開発の各段階でマイルストーンを
明確にしているか。
参考資料 1-9
(2)知的基盤・標準整備等の研究開発
・成果の公共性を担保するための措置、或いは普及方策を講じているのか(J
IS化、国際規格化等に向けた対応は図られているか、一般向け広報は積極
的に為されているか等)。
・公共財としての需要が実際にあるか。見込みはあるか。
・公共性は実際にあるか。見込みはあるか。
参考資料 1-10
本研究評価委員会報告は、独立行政法人新エネルギー・産業技
術総合開発機構(NEDO技術開発機構)研究評価部が委員会
の事務局として編集しています。
平成17年3月
NEDO技術開発機構
研究評価部
部長
奥田
昌宏
主幹
高松
秀章
担当
山田
致
*研究評価委員会に関する情報はNEDO技術開発機構のホームページ
に掲載しています。
(http://www.nedo.go.jp/iinkai/kenkyuu/index.html)
〒212-8554 神奈川県川崎市幸区大宮町1310番地
ミューザ川崎セントラルタワー(19F)
TEL 044-520-5160
FAX 044-520-5162
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