2005.10(PDF:536KB) - 「FIAT Panda MT」(フィアット パンダ エムティー)
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2005.10(PDF:536KB) - 「FIAT Panda MT」(フィアット パンダ エムティー)
THE 39th TOKYO MOTOR SHOW 2005 21 Oct.-6 Nov. ■フィアット ブースのご案内 参考出品モデル グランデ プントとパンダ アレッシィ。いずれも日本への導入を計画中のモデルです。 ●グランデ プント(参考出品) 好評を博している現行プントのエッセンスを基本に、フォルムもサイズも大きく進化し、まったく新し いアピアランスを身にまといました。 ●パンダ アレッシィ(参考出品) 独創的なデザインのキッチンツールやステーショナリーを次々に発表するアレッシィ社(イタリア企業) とのコラボレーションによって、生まれたニューモデル。おなじみのパンダをキッチュなデザインに仕 上げました。実用的なアイデアにあふれる斬新さには、目を見張るものがあります。 ●グランデ プント ラリー(参考出品) グランデ プントをベースに、WRCなど国際ラリーへの挑戦をめざして開発したスペシャルモデル。排気量 2リットルの過給器付きエンジンは、最高出力280馬力を発生。どんな路面でも、安定したトラクション 性能を発揮させるため量産モデルとは異なる、このモデル専用の4輪駆動システムを採用しました(競技 モデルのため詳細情報は公表していません) 。 フィアットの各モデル フィアット オート ジャパンでは以下のモデルを発売しております。 ・パンダ(2WD):パンダ、パンダ プラスに続き、ESPなどを装備したマキシを追加設定(2005年4月) 。 ・パンダ4×4:パンダ4×4クライミング、パンダ4×4クライミング プラスを追加設定(2005年 4月)。 ・プント:1.2 16v エモーション(AT車)と、1.8 16v HGT(MT車)を設定(2003年12月)。 ・ムルティプラ:リニューアルモデルとしてELXとELX プラスを設定(2004年11月)。 ・ニューバルケッタ:親しまれたバルケッタがリニューアルされ、日本へ再登場(2004年7月)。 フィアット車やフィアット オート ジャパンの最新情報については、インターネットホームページ (http://www.fiat-auto.co.jp)を、ぜひ一度ご覧ください。 □フィアット ブースのご案内 P1 □プント P22 ■グランデ プント P2 □ムルティプラ ELX/ELX プラス P29 ■パンダ アレッシィ P6 □ニューバルケッタ P35 □パンダ(2WDシリーズ) P8 □展示モデルと発売中のモデル P38 □パンダ4×4(4WDシリーズ) P15 ■:今回の展示モデル −1− フィアット グランデ プント(参考出品) Fiat Grande Punto 以下では、2005年8月末現在のイタリア仕様車に ついて参考情報を記載しています。ヨーロッパで は2005年9月に発売を開始しました。 <グランデ プント> ■プントの実力 グランデ プントに課せられた使命は、先代モデル が成し遂げた歴史的な成功を、他の追随を許すこ 長い間、必要不可欠の個人的交通手段として小型 となく、再び達成すること。このモデルはBセグ 車を認識し、フィアット車を愛用してきた人々も、 メントに属しながらもボディサイズをはじめ、装 車の美しさ、高い信頼性、運転する楽しさ、そし 備品や性能は多くのCセグメントモデルを凌いで て何より良心的な価格設定に対するニーズを高め いることが特徴です。 てきました。このニーズを叶えるのがグランデ プ ント。世界各国のライバルがひしめく、この市場 「少し大きめ」コンセプトに基づきデザインされた グランデ プントは、スタイリングにおいて、世界 で斬新なスタイル、安全性、快適性のどの点にお いても、優れた魅力を放つ車です。 的にも新しい基準となるユニークな存在。その結 果、このセグメントでは非常に高い安全性や品質 西ヨーロッパの販売市場では、コンパクトモデル と、最適なディーゼルエンジン群を取りそろえまし セグメントの占有率は実に26 %。年間販売台数 た。また、コストパフォーマンスにも優れていま が375万台にも達する、このセグメントは、まさ す。つまり、グランデ プントは、 「美しさ」 「堅実」 に「市場の核」 。これはイタリア市場も同様で、こ 「華やかさ」の3つの資質を具現したモデルです。 のカテゴリーは全体の約37 %を占めます。ちな みに、エンジンの構成比はガソリンエンジンが56 情熱と高度なデザイン性、そしてフィアット社の %、残り44 %がディーゼルエンジンとなってい 誇る100年もの伝統に支えられた開発能力を集約 ます。 したグランデ プント。これは、フィアットブラン ドの遺伝子に刻まれた特性の一部であり、路上で この市場でリーダーとなり、その存在を維持する も一目でフィアット車だと識別できるほどの独自 ために、グランデ プントは飛躍的な前進をする必 の個性を本質的に秘めているから。 要がありました。 −2− つい数年前まで、 「ファミリーカー」と呼ばれるモ このモデルは躍動感だけでなく、優れた品質基準 デルは快適性や装備品について論議されることは から生まれた「堅実」も表現しています。高水準 あっても、決してコンパクトなサイズとは言えま の安全性や、このセグメントでは考えられないほ せんでした。そこで、フィアット社はフィアット どこだわりぬいたディテールにより、グランデ プ 社だからこそのブランド力を結集。古典的なカテ ントは格別に快適な車となりました。これは、カ ゴリーを一掃し、新たなトレンドを再構築。新し テゴリー内トップの大型サイズとしたから。全長 いコンセプトと革新的な手法を提案しました。こ 4,030 mm、全幅1,680 mm、全高1,490 mm、ホ のフィアットの最新モデルは、先代モデルに比べ、 イールベースは2,510 mm<メーカー参考値>と 飛躍的な前進を果たしました。これは、127から した結果、余裕たっぷりのインテリアスペースを ウーノへ、そして1993年に初代プントがウーノを 確保しました。さらに、グランデ プントは高品質 引き継いだときとも同じでした。しかし、趣向や を明確に主張。開発の初期段階から開発チームは 年齢、国籍の枠を超え、600万人もの人々(ユー 非常に高い品質基準を設定し、設計段階ではその ザー)に愛された、素晴らしい功績とともにプン 基準に素直にしたがい、非常に強固なフロアパン トの名前は、なおも生き続けます。 を土台に、開発段階から生産ラインに至るまで一 貫して画期的かつ、信頼性の高い手法に基づき、 実行してきました。 ●ニューモデルが誇る3つの品質基準 グランデ プントは、あらゆる条件下でも、機敏な プントシリーズながら白紙からデザインされたグラ 動作と運転の楽しさを約束します。 「華やかさ」を ンデ プント。そのデザインは、ジョルジェット・ 感じさせる主な要素はエンジン。優れた動力性能 ジウジアーロとフィアットスタイルセンターの協力 と低燃費性能を提供するだけでなく、総合的な環 により生まれました。現代的でエレガント、独特の 境対策により、すべてのエンジンはEuro- 4規制 イタリアンセンスを感じさせる、なめらかなエクス をクリア。ガソリンエンジンは、次の2つを用意 テリアラインは、まさに今日の自動車業界において しています。 目を見張る「美しさ」 。そして地中海スタイルの丸 ◆1.2 8V:最高出力65 PS みを帯びたテーパー状のラインは、1950年代や ◆1.4 8V:最高出力77 PS 1960年代のスポーツカーを彷彿させます。 さらに、4つのターボディーゼルエンジンを用意 エクステリアと同様に、グランデ プントのインテ しました。 リアは、高品質な素材を使用し、仕上げにはディ ◆1.9 Multijet:最高出力120 PS テールまでこだわったことで、典型的なイタリア ◆1.9 Multijet:最高出力130 PS ンデザインを表現することに成功。車内の雰囲気 ◆1.3 16V-Multijet:最高出力75 PS は、明るく、フレンドリーでありながら、優れた ◆1.3 16V-Multijet(可変ターボ):最高出力90 PS 機能性が特徴になっています。 −3− ●成功へのキーワードは付加価値 これは、オリジナリティ豊かなデザインの車だけ でなく、日常生活の質の向上にも貢献する高度な 観点を変えれば、先代モデルの成功が再現される 技術力を生み出してきたイタリア企業、フィアッ 舞台は、すでに用意されているかのように思えま ト社の使命です。そして、今日、グランデ プント す。車にとっての成功とは、最新ファッショント はユーザーへの責任を果たすべく、ゴールに向 レンドに基づいた直感的なスタイリングセンス、 かってバトンを受け取ったのです。 ユーザーのニーズ、販売市場の成長性の反映など、 あらゆる挑戦に成功した結果生まれるものなので す。つまり、非常に複雑なレシピなのです。そし ●走ることへの情熱 て、このレシピは「時代」というもっとも厳しい 判定員によりジャッジを受けることになります。 オリジナルモデルの開発ポリシーは、若者やエネ また、本当の意味の成功とは、一瞬で終わるもの ルギッシュな人々、斬新さを好む人たちに焦点を ではありません。これは、1993年の発売から今日 あてていました。その一例が、「Mr. ドット」ロ まで、ヨーロッパで600万人以上に愛され、25も ゴ。陽気な感じの「P」のシンボルは状況に応じ の国際的な栄誉に輝いたプントの例を見れば明ら て表情を変え、ドライバーから見ると、男の子が かです。 スキーをしているように見えます。 ところで、グランデ プントのデビューが、現行プ 走ることへの情熱をコンセプトに掲げた グランデ ントの終わりを告げるわけではありません。いく プントは、装備やオプション品によって50種類も つかのバージョンは生産を継続し、ガソリンや のバリエーションを揃え、ユーザーのそれぞれの ディーゼル、メタンエンジン搭載モデルを引き続 個性に応える車。このモデルは、車やスピード、 き販売する計画です。 レースに対するフィアット社の情熱と、美しさや ダイナミズム、カラー、パッション、走行性能に グランデ プントは先代モデルと同様に、勝者たる 魅了されたユーザーの精神を表現しているのです。 切り札を持っています。ユーザーの意見を製品作 りに色濃く反映するなど、先代モデルが成功した 3ドアと5ドアモデル2つのボディタイプを基本 開発手法はそのまま継承。人々が車を購入する に、19ものバージョン、4つのタイプ、6つのエ きっかけとなる最初に感じる、もっとも重要な要 ンジン、13色のボディカラー、12種類のインテリ 望を考慮し、 「付加価値」を約束します。この「付 アトリムを魅力的な価格で用意しました。グラン 加価値」は、今後発売される競合モデルひしめく、 デ プントは、その価格設定の点からも興味は尽き このセグメントをリードするプントにとって、強 ません。現行プントと、ほぼ等しい装備ながら、 力な武器になるはず。競争は激化し、あらゆる手 同価格でも、同一カテゴリー中最多を誇る、最先 段を使っての自由競争が始まろうとしている中、 端のオプション装備品を楽しむことができます。 リーダーとしての地位を守り続けるばかりか、今 もなお高いレベルでの競争を続け、高い安全性、 抜群のコストパフォーマンス、卓越した動力性能 と燃費のバランス、そして絶え間ない革新への追 求と言った付加価値を提供し続けます。 −4− ●多彩なニーズに応える広いバリエーション 参考出品車のため、詳細なスペックなどは、未公 表です。 ヤングアダルトや10代の若者、行動派の女性、現 代的な核家族をターゲットに、魅力的なスタイル や感性、快適で高い安全性を備え、競争力のある 価格設定。これらが、グランデ プントの開発テー マです。このように男女の枠を超えた多様な要望 に応えるため、2つのボディタイプに、典型的な イタリアンスタイルや象徴的な個性と上品さを織 り込みました。 3ドアモデルでは、さらにアグレッシブとダイナ ミックさを強調し、とくに若者向けにアピールし ています。5ドアモデルでは、スタイリングと快 適性、動力性能と安全性、乗降性と一目でわかる アピアランス、これらのバランスを大きく高めま した。 両モデルともに、 (気心の若い方や積極的な考え方 の人も含め)、どんな方でも充分に満足するよう に、主要装備別に4つのタイプを以下のように揃 えました。 ◆「アクティブ」は、開放的でバイタリティにあ ふれ、柔軟な精神を持つ若者に。 ◆「ダイナミック」は、感性と理性をバランスよ く持ち合わせる人に。 ◆「エモーション」は、コンパクトサイズながら、 上級モデル並みの優れた快適装備を求める人に。 ◆「スポーツ」は、独自のスタイルと、最高の動 力性能を求める人に。 イタリア仕様車では、これら4つのタイプを基本 に多彩なオプション装備品を用意しています。 −5− フィアット パンダ アレッシィ(参考出品) Fiat Panda Alessi フィアット パンダ アレッシィは、東京モーター ショーでの公開がワールドプレミアとなります。 以下では、2005年8月末現在のイタリア仕様車に ついて参考情報を記載しています。 <パンダ アレッシィ> ■概要 また、インテリアでは、大胆な色遣いのトリム面 ひときわ目を引くデザインの画期的なコンセプトモ や、斬新なデザインの小物入れなど、目を見張る デル、パンダ アレッシィ。イタリアの工業デザイ ほどの変更を施しました。メーター表示の意匠や ン界を率いる、世界的な2大ブランド、フィアッ シートカラーに加え、シフトノブはデザインを刷 ト社とアレッシィ社のコラボレーションにより生 新。ハンドブレーキレバーを配したセンターコン まれました。フィアット社とアレッシィ社は独自 ソール部には一体型のCDボックスを備え、メモ帳 のデザイン哲学に基づき、あふれるほどの量産品 代わりにもなるサンバイザーは、アイデアの賜物 の中でも傑出した製品を誕生させました。偉大な です。 イタリアンデザインに基づく、この分野でのパー トナーシップは、将来的にも、さらに優れた成果 さらに、 「カーゴシステム」と呼ばれる、専用装備 を収めるはずです。 も実現。ラゲッジルームのフロア下に、個別の小 物入れを創り出しました。 パンダ アレッシィは、異業種企業の審美眼を通し て「自動車という製品」を再認識し、革新的、ス アレッシィ社は、スタイリッシュなデザインのス タイリッシュ、独創的といったイタリアンデザイ テーショナリーやキッチンツールなどで世界的に ンを特徴づけるキーワードを応用し、具現した車。 有名なイタリアブランド。パンダの素質を引き出 製作過程においても、製品の独自性に重点を置い しながら、その多才な魅力を引き立たせることに た結果、異業種間の「デザインの対話」は誰もが 見事に成功しました。このモデルは、「パンダ ス 驚くような、驚異的な成果を挙げました。 ピリット」の継承車である、オリジナルモデルを 新たに解釈した車であり、同じベースモデルから コンセプトモデルの外観は、オリジナルモデルの個 いくつかのコンセプトモデルが開発されています。 性を維持しつつ、ラジエターグリルをはじめ、ドア パネルのサイドプロテクター、フェンダーアーチト パンダ アレッシィは、フィアットの伝統において リムのデザインを変更し、新たな配色を採用しまし 重要な要素である探究心の一例。その伝統には、 た。バンパーやホイールキャップ、ルーフアンテ イタリアの自動車デザイン界の発展に欠かせない、 ナは新設計。3つ目のサイドウインドーにダーク 自動車作りに対する真摯な姿勢が根付いているの カラーを施したことでアピアランスを大きく変え です。 るとともに、サンシェード効果も提供します。 −6− ベースモデルのパンダは、非常にダイナミックな ルックスが印象的。また、インテリアでは、上級 カテゴリーモデルの快適性と装備品を誇っていま す。これらは、まさしく「パンダ スピリット」そ のもの。ヨーロッパの「2004年カーオブ ザ イヤー」 や「2004年ヨーロピアン カー」を受賞している パンダ。ユーザーからの高い評価に支持された結 果にほかなりません。 この輝かしい実績には、大型車並みの快適性を小 型車へ提案した、パンダの設計ポリシーが大きく 貢献しています。また、低燃費でありながら、き びきび走る動力性能も達成。シティカーとして最 適なだけでなく、ロングツーリングでも同乗者が リラックスできる乗り心地を約束。これらすべて が、パンダを「偉大な小型車」と位置づけていま す。さらに、豊富な標準装備品と安価な維持費、 高いリセールバリューなどから、本当の意味での 高い付加価値を提供することになるのです。 参考出品車のため、詳細なスペックなどは、未公 表です。 −7− フィアット パンダ Fiat Panda あのパンダがニューパンダとして2003年9月、 ヨーロッパで甦りました。 「パンダ」 、 「パンダプラ ス」の日本での発売開始は2004年7月。さらに、 2005年4月には、ESPやヒルホールドシステムを 装備した「マキシ」も発売を開始。いずれも2WD (前輪駆動)モデルです。 <パンダ マキシ> ■パンダ(2WDシリーズ) ●エクステリア ダイナミズム感が印象的な、独自のスタイリング を誇る車。その車に一度乗り込めば、上級カテゴ このセグメントでは驚くほど広い室内空間を誇る多 リー車とまったく変わらない実用性と快適性を持 目的スーパーコンパクト、パンダ。そのコンパクト つ車であることを実感するはずです。いわば、こ なボディサイズ(全長3,535 mm、全幅1,590 mm、 のモデルはスーパーコンパクトとして、革新的な 全高1,570 mm、ホイールベースは2,300 mm<パ コンセプトを掲げる車。その名は「パンダ」 。発売 ンダ プラス>)にもかかわらず、パッセンジャー 以来大好評となったばかりでなく、2004年「ヨー ルームはカテゴリートップの広さ。そしてCd値は ロッパ カー オブ ザ イヤー」の栄誉に輝きました。 0.33とセグメントでもトップクラスです。これらは このオリジナリティあふれるデザインを誇る車の魅 パンダは、とくにこのカテゴリーにおいては目を 力的なキャラクターのひとつ。すぐにでもこの車に 見張るほどの最先端技術を採用。低燃費ながら、 乗り込んでどこかへ走り出したい、そんな気分にな 軽快でアクティブな走行性を提供する設計です。 るでしょう。これこそ車づくりに対するフィアット 市街地はもちろん、長距離走行にも完璧かつ理想 の新しいアプローチなのです。 的な走りを約束し、いつでも乗員がくつろいだ気 分で走行でき、より大型のセダンに期待するよう フロントエンドは、フィアットファミリーの一員 な快適性を備えながら、コンパクトサイズの車を であることを明確に主張し、ひとつひとつの特徴 求める人々。そんな方々に贈る、現在、もっとも が他の要素とほどよく調和しています。その一例 進化を遂げた回答がこの車です。 がヘッドライトとフロントグリル。矩形のヘッド ライトと控えめなグリルが、愛嬌たっぷりの表情 パンダはこのカテゴリーにおいて、快適性と実用 を作り出しています。フロントエプロン一体型バ 性の面で新しい模範となる車と言えます。さらに、 ンパーには、ボディ全幅に沿うようにエアダクト 魅力的でユニークなスタイリング、茶目っ気たっ の下側に設け、軽度の衝突に対しては最適な耐衝 ぷりの雰囲気を提供。交通渋滞でイライラしがち 撃保護効果を発揮するようにフロントエンドへ配 な人、窮屈な車内に悩んでいた人、都市特有の気 置しています。同時に、頑強で安全性の高い車と ぜわしい生活を強いられている人も思わず笑顔に 強く印象づける効果も生み出しています。 なってしまいます。パンダは、どんな状況にも、 そしてドライバーのいかなるニーズにも対応し、 常に感動をもたらすはず。自動車界、唯一の車と 言っても過言ではありません。 −8− MPVと同じように、バンパーがフロントガラスと ●インテリア しっかりと一体化され、フロントに向かってなだら かに傾斜している点からもその印象を強く受けるは その小さなボディにもかかわらず、パンダに一度 ず。パンダがMPVに似ている点はサイドビューに 乗り込めば、パッセンジャールームとインテリア も表れています。フロントエンドとフロントガラス スペースの広さに驚くはずです。さらに、運転席 が織りなす形は垂直型のリアエンドと調和するよ の位置は路面に対して高めで、リアのサードウイ う、傑出した手法を採用。とくに、サイドビュー ンドーを含め、ガラス部分には実に広い面積がと は全長に沿って走る二面角を構成しています。そ られているので、道路を完全に支配しているよう の結果、非常にくっきりとしたホイールアーチを な気分を味わえます。運転席はコクピット仕様。 持つボディ骨格が、かたまり感を際立たせ、さら エルゴノミクス(人間工学)を取り入れ配置した にダイナミズム感を強調しています。弓形にカー スイッチやメーター、ニールーム、そして広々と ブを描いたような前後のドアウインドーは、サー して動きやすいパッセンジャールーム上部の空間 ドウインドーを挟んでテールランプまで連なる滑 により、快適な操作性が実現しました。 らかな独特のデザイン。ここにもひとつの明確な デザインモチーフを形作っています。 インストルメントパネルのデザインは、最先端か つ魅力的。さらに快適性にも実用性にも優れてい このニューモデルでは、アルミホイールとホイー ます。スイッチやメーターはすべて、センターコ ルキャップの特出したデザインも特徴のひとつ。 ンソールに操作しやすく配置され、低めに配され タイヤは力強さを感じさせるサイズをあつらえ、 たインパネシフト型シフトレバーは完璧なほど安 機能も充実した実用性の高い車を演出しています。 全に、傑出した操作性を約束。中央にはエアコン のスイッチと吹き出し口、上部にはFM/AMラジオ リアエンドにも、同じようにダイナミックな安定 が組み込まれ、走行中の集中力を損なうことがな 性が感じられます。垂直に切り立つ、その形状は、 い、優れた視認性を確保しています。 このモデルの用途の幅広さを強調。また、タフで 信頼性の高い車を印象づけることにも一役買って ドアパネルは、インストルメントパネルのデザイン います。 と調和し、実用面でもビジュアル面でも魅力あふれ る特性が光ります。オリジナリティに富んだ、ア バーチカルタイプのテールランプユニットもオリ イランド状のクロス張りやドアハンドルを兼ねる ジナルデザイン。まるでイルミネーションまばゆ アームレスト下部に設けた、ゆったりとした収納 い高層ビルを思わせ、タフさをより強調し、確固 ポケットなどがその一例です。シートも非常に快 とした個性を添えています。 適。これは、とりわけサイドサポートが秀逸なた めであり、とくにスポーティーな走行を好むユー テールゲートは、大きなラゲッジルームを使い易 いようデザイン。このセグメントのユーザーには、 とくに喜ばれる特徴のひとつです。リアバンパー はリアエンド全体を包み込むように、取り付けま した。 −9− ザーの高い評価を得るはずです。 リアシートは驚くほどゆったりとし、広々とした ●活発で快適なエンジン:60 PS、1.2 8V スペース感も手伝い、後席乗員にとっても非常に 快適な空間に仕上げています。リアシートのバッ 伝統的な1.2リットルのFireシリーズエンジンは、 クレストを倒せば、垂直型のテールゲートのおか パンダへ搭載するにあたり数多くのテストを重ね、 げで、どんな荷物でも楽々と積み込むことができ あらゆる点で改良しています。その目的は動力性 ます。外観は確かにスーパーコンパクトですが、 能を損なうことなく、経済的な模範となるような 広く隅々まで使い易いスクエアなラゲッジルーム 低燃費を達成するため。 を実現。デザイン的にも完成度の高いパッセン ジャールームとなりました。 このエンジンは、最高出力44 kW (60 PS)を 5,000 rpm.で発生し、パンダの最高速度を155 km/h インテリアトリムには新たに明るいカラーが加わ としています。そして、1.2リットル8バルブエン りました。このカテゴリーのどの競合他車をもし ジンは、2つの点でとりわけ秀でています。1つ のぐ高品質を誇り、ボディカラーにも見事に調和。 は、市街地と高速走行の混合条件下(EC基準)で 色の濃淡によるコントラストや緻密な表面仕上げ の平均燃料消費量。100 kmあたり5.6r(日本式 で、よりいっそうスタイリッシュさを増し、明る 表記での換算値17.8 km/r)を達成。この格段に いインテリア空間を実現しました。 優れた燃費性能は、パンダが属するカテゴリーに おいて最良の1台です。さらに、0∼1 kmの区 クロスの種類や装飾により、3つのインテリアト 間加速が36秒という、このカテゴリーでは最速を リムバリエーションを用意。イエローとブルー、 誇っています。これほどの低燃費とともに、抜群 およびその組み合わせから選べます。 の動力性能を両立していることからも傑出したパ フォーマンスぶりは明らか。優れた性能を実現す るため、以下のようなコンセプトでパワーユニッ トを開発しました。たとえば、運転することの満 足感やエンジンの扱いやすさを提供するため、低 回転域から発生する高いトルク、燃費を最大限に 向上するトランスミッションのギアレシオの設定 などです。その結果、102 Nm (10.4 kgm)の最 大トルクをわずか2,500 rpm.で発生します。 EC基準(1999/100)測定法による燃料消費量は、 次の通り<イタリア仕様車>。 ◆市街地走行:100 kmあたり7.1r(14.1 km/r) ◆高速走行:100 kmあたり4.8r(20.8 km/r) ◆混合条件走行:100 kmあたり5.6r(17.8 km/r) なお、デュアロジックトランスミッション車では、 次の通り<イタリア仕様車>。 ◆市街地走行:100 kmあたり6.8r(14.7 km/r) ◆高速走行:100 kmあたり4.6r(21.7 km/r) ◆混合条件走行:100 kmあたり5.4r(18.5 km/r) − 10 − ●デュアロジック(Dualogic) 制御モード(ノーマル/エコノミー): 革新的なデュアロジックは、乾式クラッチやマニュ 自動変速のオートマティックモードは、2つの変 アルギアメカニズムなど、マニュアルトランスミッ 速制御モードを備えています。 ションが有するすべての特性(オートマティック ◆ノーマルモードでは、あらゆる走行状態に応じ トランスミッションに比べて軽量な構造、高い耐 て緻密で的確な変速動作を実行し、自動変速機 久性と信頼性、高い動力伝達効率)を損なうこと 能により一般的なオートマティック車と同等の なく、電子制御式油圧作動機構がクラッチとシフ 快適性を提供します。 トレバー操作を自動制御します。 ◆エコノミーモードでは、トップレベルの動力性 能と運転快適性を維持しながらも、燃料消費量 をさらに少なくするように自動変速します。 走行モード(マニュアル/オートマティック): いずれの制御モードでもエンジン回転数が設定値 デュアロジックは、5速シーケンシャルシフト式手 に達し、最大トルクまたは最高出力を発生すると、 動変速のマニュアルモードと自動変速のオートマ 自動的にシフトアップ。オートマティックモード ティックモード、の2つの走行モードを選べます。 では、システムのソフトウェアが路面の勾配を検 知し、ドライバーの要求する加速度や、路面状況、 マニュアルモードは、エンジンのパフォーマンスを 車両の状態(車速とエンジン回転数)が常に最良 すべての回転域で確保するため、より先進的な制御 の状態で折り合うように、変速ポイントを補正し 理論を採用。この走行モードでは、ドライバーのシ ます。 フトレバー操作に合わせてトランスミッションを変 速します。ドライバーはただ単にシフトレバーを そのほか、積極的に減速するための制御や減速時 操作するだけで変速動作は完了。シーケンシャル のシフトダウン補正制御も特徴の代表例。たとえ シフト式の採用で、シフトレバーを前方( “+”側) ばオートマティックモードでも、ドライバー自身 へ押すとシフトアップし、手前( “−”側)へ引く の判断で一時的な手動操作のシフトダウンができ とシフトダウンできます。 るので、とりわけスポーティーな走行でのコー ナーリング時などに重宝するはずです。もちろん、 走行中は、ドライバーの意のままにマニュアルシ 手動シフトダウン後もオートマティックモードを フトを楽しめ、前進走行中の減速後、停車すると 維持し、手動変速しない限りは自動変速のイー “1”へ自動的にシフトし、次の発進に備えます。 ジードライブを楽しめます。また、快適性と低燃 また、不必要な変速動作を防ぎ、安全性を確保す 費を維持するため、現在の車速に最適なギア位置 るための安全機構も万全。たとえば、発進ギア を保持できるよう、デュアロジックシステムが早 ( “1” 、 “2”または“R” )にシフトし、エンジン めにシフトダウンします。そのため、減速後の再 の回転中にブレーキペダルを踏まずに運転席ドア 加速時でも実にスムーズな加速感を実感できるは を開けると、ドライバーが車を降りようとしてい ず。デュアロジックは、オートマティックトラン ると感知し、暴走事故を防ぐためにアラームが スミッションの快適性を受け入れながらも、マ 鳴って“N” (ニュートラル)へ自動的に切り換わ ニュアルトランスミッション独自の運転する楽し ります。 みを失いたくないユーザーにとって最良の選択肢 になるはずです。 − 11 − ●ESP<マキシ> HBA: <マキシ>では、あらゆる路面状況をはじめ、走行 パニックブレーキ時に威力を発揮する、HBA 安定性を失う限界近くの状況でさえもドライバーの ( Hydraulic Brake Assistance: ブ レ ー キ ア シ ス コントロールを補助し、車の動的な挙動をパーフェ ト)は、ABSコントロールユニットのポンプを電 ク ト に 維 持 す る た め 、 ESP( Electronic Stability 子制御で作動させ、ブレーキ液圧を瞬時にブース Program:動的スキッドコントロール)を標準装備。 トします。 この最先端デバイスは、同時にASRやMSR、HBA を副次的に備えるだけでなく、坂道発進を補助する HBAは、日常と同じブレーキ操作では作動せず、 ヒルホールドシステムも制御します。 ブレーキペダルの踏力に応じた制動力を発揮しま す。しかし、パニックブレーキ時のブレーキ踏力 が日常時よりも少し大きく、素早く踏み込んだこ ASR: とを感知すると、最大踏力時と同等の減速力を発 生させます。この結果、パニックブレーキ時のブ ASR(Anti Slip Regulation:駆動輪空転防止機能) レーキペダル操作による制動力を最大限に引き出 は、非常に洗練されたトラクションコントロール。 すことができます。 滑りやすい路面でもタイヤの駆動スリップを防ぎ ます。このシステムはESPのサブ機能として装備。 ASRは全速度域において、駆動輪への個別自動ブ ヒルホールドシステム: レーキ制御とエンジン出力制御などにより、常に 最適なトラクション性能を提供します。 ヒルホールドシステムは、いわゆる坂道発進を補 助する機能。進行方向を検知する加速度センサー により車体の傾き具合をESPコントロールユニッ MSR: トが路面の勾配として検知すると、この機能が作 動します。 MSR(Motor Schleppmoment Regelung:エンジン トルクコントロール)はエンジンブレーキによる 勾配にして約2 %以上の上り坂で坂道発進をする 制動力をコントロール。路面グリップの低い状況 とき、1速または“R” (リバース)にシフトして で低速ギア走行中にアクセルペダルを急に放した ブレーキペダルを踏み込むと、コントロールユニッ り、シフトダウンしたときにエンジンブレーキが トが制御開始の準備を始めます。その後、ブレーキ 強すぎてタイヤがグリップ(接地力)を失ったと ペダルから足を離しても約2秒間はフロントブレー きなど、瞬時にMSRが作動して強すぎるエンジン キキャリパーのブレーキ液圧を保持。上り坂で車 ブレーキトルクを自動制御。駆動輪ロックを防い が下がるのを防ぐのでハンドブレーキを併用する でスピンを回避します。 操作を不用にし、坂道発進を補助します。また、こ の機能は進行方向に対し、下り坂でリバースギア MSRと は ド イ ツ 語 の Motor Schleppmoment にシフトしたときも同様に作動します。ただし、ハ Regelungの 略 記 、 英 文 表 記 で は Engine drag ンドブレーキを併用する坂道発進操作が不用な下 torque control:エンジンブレーキ トルク コント り坂で1速ギアを選んだときや、上り坂でリバース ロールの意味です。 ギアにシフトしたとき、上り勾配が2 %以下のと きは作動しません。 坂道発進が苦手だからと、クリープ現象がないデュ アロジック車をあきらめていた人にとっては、非常 に魅力的な機能です。 − 12 − ●サスペンション ●安全性 フロント: パンダは、個性的なスタイリング、高い信頼性を誇 る最新のメカニカルコンポーネント、実用性と優れ パンダプロジェクトの設計者に与えられたひとつの た快適性、それらすべてを巧みに達成しています。 使命は、上級セグメントモデル並みの運動性能をこ さらに、誇るべきは非常に高い安全性。ひとつひと のモデルに与えることでした。つまり、運転しや つの安全装備品だけでなく、すべての部品が融合し すい、楽しい、正確なハンドリングと、傑出した たからこそ、パンダが同一セグメント中、もっとも ロードホールディング性能、可能な限りの乗員の 高い安全性を達成することができました。 快適性を実現することです。そのため、スペース 効率に優れた2つの能率のよい、充分に吟味され パッシブセーフティーには以下のようなパンダ専 たサスペンションレイアウトを選択しました。 用品を装備しています。4つのエアバッグをはじ め、プリテンショナー+ロードリミッター付き3 フロントには、独立懸架型マクファーソンストラッ 点式前席シートベルト、高さ調整式ヘッドレスト、 トを採用。電動パワーステアリングを装備し、ス FPS(Fire Prevention System:車両火災防止シ タビライザーは上級セグメントモデルと同じくリ ステム)を標準装備。そして、新設計フロアパン ンクを介してダンパー自体に結合。これは、非整 は衝撃吸収用に最高の効果を発揮。さらに、乗員 地路面の走行時でも路面の凹凸による振動を減衰 保護機能を発揮するボディやボンネット、ドア、 することができ、サスペンションの能力を高める インストルメントパネルフレーム。また、パッシ だけでなく、数多くの改善効果があります。 ブセーフティーに大きく貢献するその他のコン ポーネント、たとえばシートやドアパネルも見過 ごしてはいません。これらの部品や装置が異なる リア: 機能を果たしながら、万一、事故に遭遇したとき は乗員を最大限に保護するという観点に基づき、 リアサスペンションには、左右両輪をリアアクス 設計しています。 ルのようにトーションビーム結合する半独立懸架 型を採用。これらは長く使われてきたシステムで すが、構造がシンプルで軽量コンパクトというメ ●快適性を高める専用装備 リットは納得のいくもの。その合理性の高さは長 い年月を経た今も色褪せることがありません。 「熟 開発エンジニアたちは、ドライバーや乗員に最大 成に勝る進化はない」の言葉通り、いたずらに新 限の安全性と最上級の安心感と心地よさを提供す 機構を追い求めることよりも同じ素材を充分に熟 るため、最新技術を満載することを自らの使命と 成させたトーションビーム式は、最新テクノロ 位置づけました。ユーザーの習慣やライフスタイ ジーの導入により大きなモディファイを施した結 ルの変化から、今日では必須アイテムとなってい 果がなによりも勝るはず。伝統的でシンプルな構 る装備品を充実。そのひとつが、パワーステアリ 成は、乗り心地とハンドリング特性を両立した最 ングシステムです。従来は高速域でのしっかりし 新型サスペンションとして機能します。 た操舵感覚と駐車時の軽い操作力を両立させるた め、操舵力をそれらの中間妥協点に設定していま したが、画期的な新システムの採用により、従来 のような妥協を排除。新しいシステムでは、市街 地を走行するときと高速で郊外を走行するとき、 それぞれの車速に応じて異なる2つのパワーアシ スト制御ロジックを備えています。 − 13 − メーターパネルなどに見やすく表示される各種の 集中ドアロックシステム: 情報は、従来の車に比べて多様化し、情報量も増 加。たとえば、日本仕様車に標準装備するマルチ パンダの盗難予防システムは、最良の盗難防止装 ファンクションディスプレイでは、半ドアを知ら 置とともにユーザーにとって非常に便利なサービ せるのはもちろん、トリップコンピューター機能 スも提供。たとえば、新世代の電磁式ラッチを採 や警告メッセージ機能、次回点検時期など、実に 用したソフトタッチ式テールゲートオープナー。 多彩な車両の状態を詳細レベルまで表示すること そして、このクラスでは珍しい存在のドアやテー ができます。 ルゲートのロック機構を導入しています。 パンダに採用している最新鋭の装備品の数々は、快 1つめは、模造品を作ることが非常に困難な内溝式 適性の基準において、そのすべてがより上級セグ キーの採用。2つめは、キーの鍵穴操作による電動 メントのモデルに匹敵。たとえば、ルームランプ 式集中ドアロック機構。3つめは、リモコンキーと のタイマー残照機能、ワイパーのスマートウォッ 集中ドアロックシステムの採用。3つめの集中ドア シュ機能、ヘッドライトが一定時間後に自動的に ロックシステムにより、全ドアがロックされていて 消灯するフォローミーホーム機能などがあります。 も、乗員が車内からドアオープナーを引けば、すぐ にドアロックを解除できるので、万一のときでも車 外脱出を妨げることはありません。 スカイドーム(電動サンルーフ) <プラス、マキシ>: また、万一の事故発生時でも安心設計の衝撃感応 解除機能も装備。FPSのイナーシャスイッチが作 パンダは、大型ガラス製電動サンルーフをこのセ 動するような衝撃を受けると、ドアの集中ロック グメントで最初に導入したモデル。ルーフパネル を自動的に解除。仮に乗員が意識を失っていても、 の約70 %までをガラス張りに仕上げました。前 すばやく救援できるように補助します。 側は電動開閉式、後ろ側は固定式の2つのシェー ドガラスで構成され、それぞれに後方へ格納でき る可動式サンシェードを備えています。 ドライブ中、車外の空気をどう楽しむかは気分次 第。電動ガラスサンルーフを閉じた車として、一 般的な電動サンルーフを備えた車として、あるい はカブリオレのような感覚を備えた車としてと、 まさにユーザーの思うまま。外気温度や天候に応 じて自由自在です。たとえば、ガラスパネルを閉 め、サンシェードを開ければ、車内には暖かな陽 光が降り注ぎます。 また、オープンカーの気分を楽しみたいときには、 わずか7秒で全開になる前側ガラスパネルを開け、 前後のサンシェードを開ければ、「あなただけの 空」を満喫することができます。 − 14 − フィアット パンダ 4×4 Fiat Panda 4×4 発売以来、大好評の2WD(前輪駆動)シリーズ に加え、ビスカスカップリング式4輪駆動採用の 「パンダ4×4クライミング/クライミング プラ ス」の発売開始は2005年4月。以下の説明では、 両モデルを総称して「パンダ4×4」と表記する ことがあります。 <パンダ4×4 クライミングプラス> ■パンダ4×4(4WDシリーズ) コンパクトなボディサイズ(全長3,570 mm、全幅 革新的で魅力あふれるデザインに、最新テクノロ 1,605 mm、全高1,635 mm)と、優れたハンドリ ジーを駆使した車。よりシンプルかつ、より良質 ング性能。パンダ(2WD)に比べ、車高を50 mm な室内空間を実現するための賢い答えが、このパ 高くして視認性を向上しています。最小回転半径 ンダ4×4です。フィアットブランドの遺伝子に は4.8 m(メーカー参考値)と、ラフロードでの 刻まれたこの特徴に、確固とした独自の個性と、 走行でも、道路の支配者たる気分さえ味わうこと 非日常(的空間)への逃避願望を融合させた車。 ができます。 ありきたりの車では、ためらうような道や場所で も、ぶらりと旅に出かけたい、そんな願いもすぐ パンダ4×4の魅力はまだまだ尽きません。ラフ に叶うはず。とは言え、市街地の狭い道など日常 ロードでの走破性を示す最低地上高は、パンダ 的な運転でも楽しさが削がれることは、決してあ 4×4クライミング:165 mmとし、4輪駆動車 りません。4輪駆動車という魅力はもちろん、ハ としての一面をここにも表わしています。 ンドリング性能や優美なエクステリアを望むユー ザーにとって、まさに理想的な車です。 パンダ4×4は、アウトドア志向で胸高鳴るような 運転を望むユーザーなど、様々なニーズや嗜好の 険しい山道を駆け回り、タウンユースでは日常の 方々を満足させるための、豊富な魅力を携えた車で 足として縫うように市街路を駆け抜けるパンダ す。ビスカスカップリング式を採用した4輪駆動シ 4×4。一目見て、直感的に感じる新鮮さと楽し ステムと、フロント、リアに2つの専用ディファレ さ、そして、それとは背中合わせのかたまり感と ンシャルギアを装備。前後軸間に配したビスカス 力強さという、二面性を備えています。小柄なエ カップリングが、前後輪への駆動力配分を必要に クステリアにはエネルギッシュ感と上質感が同居。 応じて自動制御するので、どんな路面状況におい まさに今を感じる最新モデルであることを象徴す ても、気楽に運転を楽しむことができます。 るデザインです。 小型でスタイリッシュなパンダ4×4は、インテ リア、エクステリアとも非常に洗練されたデザイ ン。その上、どんな路面状況にも対応できる4輪 駆動車で、アクティブなユーザーに理想的なモデ ルです。 − 15 − ●エクステリア ●安全性 なめらかなライン、シンプルなスタイリング、細部 パッシブセーフティーについては、パンダ(2WD) に至るまでのこだわりを感じさせるパンダ4×4 に準じています。パンダ4×4では、ラフロード は、最新トレンドを反映させたスーパーコンパク 走行に対応するため、アクティブセーフティーの ト。一目見て、すぐに新鮮さを感じさせる車です。 点を、より充実させました。 デザイナーたちは、この小柄ではつらつとした、カ ジュアル車に、かたまり感と、このサイズの車に対 する期待を遙かに超える安心感を加えました。 ブレーキシステム: また、パンダ4×4クライミングプラスではルー 前輪には、直径240×20 mmのベンチレーテッド フレールもあつらえ、小型オフローダー風シティ ディスクを採用。ブレーキパッドは摩耗率とスキー カーとした外観に仕上げています。 ル音、ひきずりが小さいことが特徴です。 ドライビングポジションは路面に対して高めに設 後輪には、240×11 mmのソリッドディスクを装 定。フロントおよびリアには、プロテクタープ 備。いずれもパンダ(2WD)に比べ、大幅に制 レート一体のバンパーを採用。フロントバンパー 動力をアップし、急勾配のラフロードでも確実な は、単なる飾りではないスチール製エンジンアン ブレーキ性能を提供します。 ダーガードに連なるデザインです。さらに、前後 のフェンダーアーチとデザインを揃えたワイド型 9インチサイズのブレーキサーボは、ブレーキペ ボディストライプをサイドパネルに施すなど、エ ダル操作時の踏力を大きく低減し、操作フィーリ クステリアには4輪駆動車の要素が満載。外観は ングに優れ、確実な制動力に貢献。ブレーキペダ コンパクトでも、広々としたその室内空間にはた ル自体やリンケージ、ブレーキ系統全体の設計を だ驚くばかり。日本仕様車のパンダ4×4クライ 刷新し、ペダルレスポンスに優れた、プログレッ ミングとクライミングプラスは4人乗りを用意し、 シブなペダルフィーリングを実現しています。 リアシェルフ高さまでのラゲッジルーム容量はセ グメント中トップクラスの206リットル。パッセ ンジャールームのボディ容積比率は68 %とセグ MSR: メント中最高位にランクします。 ABSはエンジンブレーキによる制動力をコントロー ルするMSR(Motor Schleppmoment Regelung:エン ●インテリア ジントルクコントロール)も補完しています。路面 グリップの低い状況で低速ギア走行中にアクセル 基本的なポリシーは、パンダ(2WD)と同じです ペダルを急に放したり、シフトダウンしたときに が、日本仕様車ではシートアンダーボックスを備 エンジンブレーキが強すぎてタイヤがグリップ(接 え、左ハンドル+5速マニュアルトランスミッショ 地力)を失ったときなど、瞬時にMSRが作動して ンとしています。 強すぎるエンジンブレーキトルクを抑制。ホイー ルロックを防いでスピンを回避します。パンダ4× インテリアトリムには明るい色を用意。色の濃淡に 4では下り坂ラフロードでの走行が多いことも想 よるコントラストや緻密な表面仕上げで、よりスタ 定し、あえてMSRを標準装備しました。 イリッシュ感を引き立て、明るいインテリア空間を 演出しています。クロスパターンの違いにより、2 つのインテリアトリムバリエーションを用意。グ レー&イエローと、グレー&レッドから選べます。 − 16 − ●4輪駆動システム また、ABSのタイヤ回転数センサー機能と電子制御 式エンジンコントロール機能を利用し、エンジンブ 4輪駆動システム(4WD)は、文字通り4輪すべ レーキによる減速時のホイールロックを防ぐMSR てのタイヤを駆動するため、2輪駆動に比べ、路 機能、下り坂やコーナー通過中の急減速により起こ 面に伝えることができる駆動トルクは約2倍にな る、後輪のホイールロックを防ぐようにもビスカス り、とりわけ滑りやすい路面で、その威力を発揮 カップリングが作動します。これらの仕組みが4 します。たとえば、2輪駆動車では駆動輪が空転 輪駆動システムと協調し、滑りやすい路面でも安 して充分な駆動性能を得られないような路面状況 全で確実なドライビング性能に貢献します。 でも、安定した走行が可能。段差や急勾配、凹凸 の激しい道、凍結路、積雪路、ぬかるみでも、駆 さらに、リアディファレンシャルユニット近くに備 動トルクを効率よく路面に伝えることができます。 えたビスカスカップリングは、センターディファレ ンシャルとしても機能し、この機構を最大限に利用 パンダ4×4の4輪駆動システムには、前輪用と しています。このシステムの優れた点は、必要に 後輪用の2つのディファレンシャルギアに加え、 なったとき、素早い応答性を持つ流体クラッチ機 前後輪の駆動トルク配分を制御するビスカスカッ 能により、ラフロードでも最適な駆動力を提供す プリングを採用。このシステムでは、ドライバー ることです。 による操作は無用で、4輪駆動は必要に応じて自 動的に作動し、路面接地力や駆動トルクの大きさ に応じて前輪と後輪へ最適な駆動力を配分します。 ●フロントサスペンション たとえば、アスファルト舗装路で良好な路面グ リップのときは、前輪へ約98 %の駆動力を配分 パンダ4×4のサスペンション開発では、ドライ し、前輪駆動車と同等の優れたハンドリング性能 バーが2輪駆動(2WD)車に望むのと同等のハ を提供。この結果、余分な燃料消費を回避し、さ ンドリング性能、ロードホールディング、安全 らに前後輪間のわずかなタイヤ回転数差により生 性の実現。次に、あらゆる路面状況、とくにラフ じる、タイヤの過剰摩耗も防ぐことができます。 ロードにも屈しない強力な駆動性能に対応すると いうことでした。設計者たちはこれら2つの実現 一方、滑りやすい路面や、路面グリップが低下し をめざし、絶対的に優れた能力を発揮し、とくに たときには、前輪タイヤの駆動スリップが始まり、 ラフロードでの快適性と駆動性能を意識した専用 前輪と後輪間での回転数差が大きくなります。こ サスペンション作りを目標に設定しました。 のような状況になると、ただちにビスカスカップ リングが回転数差を打ち消すように作用し、後輪 フロントサスペンションでは、パンダ(2WD)と 側への駆動力配分率を高めます。この駆動トルク 同じ形式の独立懸架型マクファーソンストラット 配分の変更は、積雪路面や、ぬかるみのような滑 型を採用しながら、多数の変更を実施しました。た りやすい路面でも、ドライバーがほとんど気づか とえば、とくにラフロード走行に配慮して耐久性を ない間に自動的に処理されます。 見直し、ダンパー(ショックアブソーバー)ロッド 径を20 mmから22 mmへ強化。また、コイルスプ リングは、最低地上高を上げるよう4×4専用と し、ラフロードでの走行性能を高めました。 − 17 − ●リアサスペンション ●エンジンとトランスミッション リアサスペンションは、トーションビーム式半独 なじみ深い1.2リットルエンジンは、パンダ4×4 立懸架型のパンダ(2WD)に対し、4輪駆動方 へ搭載するにあたり数多くのテストを重ね、あら 式のメリットを最大限発揮するように、独立懸架 ゆる点で改良しています。その目的は、動力性能 型トレーリングアーム式を採用。これは、まった を損なわず経済的な面で模範となるような低燃費 くの新設計です。これにより、ラバーマウントを の実現。このエンジンは最高出力44 kW (60 介してボディに結合したリアディファレンシャル PS)を5,000 rpm.で発生。最大トルク102 N・m ユニットを装備することができ、同時にプロペラ (10.4 kgm)をわずか2,500 rpm.で生み出し、最 シャフトも床下中央に配置。独立懸架型にこだ 高速度は145 km/hを実現しました。 わったのは、不整地やあらゆる路面状況でも、後 輪に充分なサスペンションストロークを与えるた また、このエンジンは、2つの点でとりわけ秀で めでもあります。リアサスペンション用サブフ ています。1つめは、市街地と高速走行の混合条件 レームは、リアディファレンシャルユニットやリ 下(EC基準)での平均燃料消費量。100 kmあた アサスペンションなどへ作用する無用な負荷を軽 り6.6r(日本式表記での換算値15.2 km/r)を 減するため、4個所でボディに剛結しています。 達成しています。この格段に優れた燃費性能は、 トレーリングアームは、1本当たり2個のラ パンダ4×4が属するカテゴリーにおいて最良。さ バー/メタル複合ブッシュを介してサブフレーム らに、0∼100 kmの発進加速は20秒と、このカテ へ結合。アームはボディ側のマウントブッシュに ゴリーで最速を誇っています。また、EC基準 対して後ろ向き直角方向に曲がっており、その揺 (1999/100)測定法による燃料消費量は、次の通 動軸は、わずかに傾けて路面接地限界近くの状況 り<イタリア仕様車>。 でも安定したロードホールディングを保つように ◆市街地走行:100 kmあたり7.9r(12.6 km/r) しています。 ◆高速走行:100 kmあたり5.8r(17.2 km/r) トーションバー式のスタビライザーは、ボールジョ これほどの低燃費と、抜群の動力性能を両立して イント接続のリンク結合式を採用。コーナー通過中 いることからも傑出したパフォーマンスぶりは明 でのロールに対し、より高いスタビリティを提供 らかです。 し、サスペンション剛性も大きく高めています。 このエンジンに組み合わたのが、5速仕様のマニュ フロントと同様、最低地上高を上げてラフロード アルトランスミッション。トルク伝達能力は、最大 での走行性能を高めるため、専用コイルスプリン 145 N・m(14.8 kgm)とし、優れたシフトレバー グに変更。ダンパーセッティングなどはパンダ(2 の操作性と、コンパクトな外形サイズが特徴です。 WD)の手法を基本にしながら、最適な角度でフロ トランスミッションケース外側には、2本のシフト ア下に巧みに配置されたリアダンパーがパッセン リンケージ(メカニカルケーブル)を装備。ケーブ ジャールームへのノイズや振動を大きく低減した ル式を採用したことで、シフトレバーへのエンジン 結果、非常に優れた乗り心地を提供しています。 ノイズと振動を遮断しています。 − 18 − 主要諸元 フィアット パンダ ■主な装備 パンダ パンダ プラス 全長(mm) 3,535 ヘッドライト光軸補正コントローラー ● ● 全幅(mm) 1,590 電動ドアミラー ● ● サイドドアプロテクター ● ● ●寸法・重量 パンダ 全高(mm) パンダ プラス 1,535 1,570 ●エクステリア ホイールベース (mm) 2,300 ルーフレール ― ● トレッド (mm) 前輪 1,370 リアデフロスター ● ● 後輪 1,365 リアフォグランプ ● ● メタリックペイント ● ● ● 車両重量(kg) 940 乗車定員(名) 960 4 ラゲッジルーム容量(R) ●インテリア 206 [860] * ハンドル位置 助手席バニティミラー ● ティルト式ステアリングホイール ● ● 高さ調整式ドライバーズシート ● ● ファブリック張りシート ● ● マルチファンクションディスプレイ ● ● SOHC 8バルブ ・トリップコンピューター ● ● 70.8×78.8 ・チェックモニター機能 ● ● 1,240 ・警告メッセージ機能 ● ● ・メンテナンスインジケーター ● ● ・メーターパネル照明調節 ● ● 右 *:後席バックレスト格納時 ●エンジン 形式 横置・直列4気筒 ボア×ストローク (mm) 総排気量 (cm3) 最高出力<kW(PS)/rpm> 44(60) /5,000 最大トルク<N・m(kgm) /rpm> 102(10.4) /2,500 圧縮比 9.8:1 燃料供給装置 電子制御燃料噴射 使用燃料 無鉛プレミアムガソリン 燃料タンク容量(R) 35 ・外気温度、 日付、時刻表示 ● ● カップホルダー:前席、後席 ● ● カップホルダー組み込み灰皿 ● ● 可倒式リアバックレスト ● ● 分割可倒式リアバックレスト (5:5) ― ● ● ●トランスミッション 形式 ●快適装置 オートマティック/エコノミー/マニュアルモード デュアルモード式電動パワーステアリング ● 1速 3.909 内気循環モード付きエアコン ● ● 2速 2.158 ダスト/ポーレンフィルター ● ● 3速 1.480 AM-FMラジオ/CDプレーヤー ● ● 4速 1.121 フロントパワーウインドー (タイマー付き) ● ● 5速 0.897 フォローミーホーム ● ● 後進 3.818 スマートウオッシュ付きワイパー ● ● 3.438 ウォッシャー連動式ワイパー ● ● ● 付き5速シーケンシャル(デュアロジック) 変速比 最終減速比 駆動方式 ●クラッチ 前輪駆動 形式 乾式単板ダイヤフラム (自動油圧作動) ●ステアリング 形式 ● ● ● ルームランプ残照タイマー ● ● スマートウオッシュ付きリアワイパー ● ● リバースシフト連動リアワイパー ● ● デュアルエアバッグ(助手席キャンセラー付) ● ● サイドエアバッグ(前席左右シート組込式) ● ● ABS+EBD ● ● ● ● デュアルモード式電動パワーアシスト付き ●安全装置 ラック&ピニオン ●サスペンション 集中ドアロック (衝撃感知解除式) キーレスエントリー 前輪 マクファーソンストラット スタビライザー 後輪 ロード゙リミッター付 トーションビーム式 3点式フロントシートベルト+プリテンショナー ●ブレーキ 形式 X型-2系統油圧式(バキュームサーボ付) サイドインパクトビーム ● ● 前輪 ディスク フィアットコードⅡ(イモビライザー) ● ● 後輪 ドラム ISOFIX チャイルドシートアンカー ● ● ファイヤープリベンションシステム (FPS) ● ● ●タイヤサイズ 155/80R13 (●:標準装備、○:オプション、―:設定なし) ■東京地区車両本体価格(税込み) フィアット パンダ 1,573,950円 フィアット パンダ プラス 1,699,950円 − 19 − 主要諸元 フィアット パンダ ■主な装備 ●寸法・重量 ●エクステリア パンダ マキシ マキシ 全長(mm) 3,535 ヘッドライト光軸補正コントローラー ● 全幅(mm) 1,590 フロントフォグランプ ● 全高(mm) 1,570 電動ドアミラー ● ホイールベース (mm) 2,300 サイドドアプロテクター ● トレッド (mm) 前輪 1,365 ルーフレール ● 後輪 ● 1,360 リアデフロスター 車両重量(kg) 960 リアフォグランプ ● 乗車定員(名) 4 14インチ:アルミホイール ● メタリックペイント ● ラゲッジルーム容量(R) 206 [860] * ハンドル位置 右 ●インテリア *:後席バックレスト格納時 ●エンジン 形式 横置・直列4気筒 SOHC 8バルブ ボア×ストローク (mm) 70.8×78.8 総排気量 (cm3) 最高出力<kW(PS)/rpm> 最大トルク<N・m(kgm) /rpm> 圧縮比 ● 102(10.4) /2,500 ・警告メッセージ機能 ● 35 ●トランスミッション ● ・メーターパネル照明調節 ● ・外気温度、 日付、時刻表示 ● カップホルダー:前席、後席 ● カップホルダー組み込み灰皿 ● 分割可倒式リアバックレスト (5:5) ● ●快適装置 1速 3.909 デュアルモード式電動パワーステアリング 2速 2.158 ヒルホールドシステム ● 3速 1.480 内気循環モード付きエアコン ● 4速 1.121 ダスト/ポーレンフィルター ● 5速 0.897 電動サンルーフ (スカイドーム) ● 後進 最終減速比 駆動方式 3.818 AM-FMラジオ/CDプレーヤー ● フロントパワーウインドー (タイマー付き) ● フォローミーホーム ● 前輪駆動 形式 形式 乾式単板ダイヤフラム デュアルモード式電動パワーアシスト付き ラック&ピニオン 前輪 マクファーソンストラット 後輪 トーションビーム式 スマートウオッシュ付きワイパー ● ウォッシャー連動式ワイパー ● 集中ドアロック (衝撃感知解除式) ● キーレスエントリー ● ルームランプ残照タイマー ● スマートウオッシュ付きリアワイパー ● リバースシフト連動リアワイパー ● ●安全装置 スタビライザー デュアルエアバッグ(助手席キャンセラー付) ● サイドエアバッグ(前席左右シート組込式) ● ABS+EBD ● ディスク ESP(ASR+HBA+MSR) ● ドラム ロード゙リミッター付 形式 X型-2系統油圧式(バキュームサーボ付) 前輪 後輪 3点式フロントシートベルト+プリテンショナー ●タイヤサイズ 165/65R14 ■東京地区車両本体価格(税込み) フィアット パンダ マキシ ● 3.438 (自動油圧作動) ●ブレーキ ・メンテナンスインジケーター オートマティック/エコノミー/マニュアルモード 付き5速シーケンシャル(デュアロジック) ●サスペンション ● ● 無鉛プレミアムガソリン ●ステアリング ● マルチファンクションディスプレイ ・チェックモニター機能 使用燃料 ●クラッチ ● ファブリック張りシート ・トリップコンピューター 電子制御燃料噴射 変速比 ● 高さ調整式ドライバーズシート 1,240 燃料供給装置 形式 ● 44(60) /5,000 9.8:1 燃料タンク容量(R) 助手席バニティミラー ティルト式ステアリングホイール 1,799,700円 ● サイドインパクトビーム ● フィアットコードⅡ(イモビライザー) ● ISOFIX チャイルドシートアンカー ● ファイヤープリベンションシステム (FPS) ● (●:標準装備) − 20 − 主要諸元 フィアット パンダ 4×4 クライミング ●寸法・重量 クライミング ■主な装備 クライミング ●エクステリア プラス クライミング プラス 全長(mm) 3,570 ヘッドライト光軸補正コントローラー ● ● 全幅(mm) 1,605 ヘッドライトウォッシャー ● ● 全高(mm) 1,635 フロントフォグランプ ● ● ホイールベース (mm) 2,305 スチール製アンダーガード ● ● トレッド (mm) 前輪 1,370 電動ドアミラー ● ● 後輪 1,365 フェンダーアーチ一体型サイドプロテクター ● ● ルーフレール ● ● 4 リアデフロスター ● ● 200 [855] * リアフォグランプ ● ● 14インチ:スチールホイール ● ― 14インチ:アルミホイール ― ● メタリックペイント ● ● ● 車両重量(kg) 1,060 乗車定員(名) ラゲッジルーム容量(R) ハンドル位置 1,080 左 *:後席バックレスト格納時 ●エンジン 形式 ●インテリア 横置・直列4気筒 助手席バニティミラー ● 70.8×78.8 ティルト式ステアリングホイール ● ● 1,240 高さ調整式ドライバーズシート ● ● SOHC 8バルブ ボア×ストローク (mm) 総排気量 (cm3) 最高出力<kW(PS)/rpm> 最大トルク<N・m(kgm) /rpm> 圧縮比 燃料供給装置 使用燃料 44(60) /5,000 ファブリック張りシート ● ● 102(10.4) /2,500 デジタルディスプレイ ● ● 9.8:1 ・トリップコンピューター ● ● 電子制御燃料噴射 ・警告灯モニター機能 ● ● カップホルダー:前席、後席 ● ● カップホルダー組み込み灰皿 ● ● 助手席シートアンダーボックス ● ● 分割可倒式リアバックレスト (5:5) ● ● 無鉛プレミアムガソリン 燃料タンク容量(R) 30 ●トランスミッション 形式 変速比 5速マニュアル ●快適装置 1速 3.909 2速 2.158 デュアルモード式電動パワーステアリング ● ● 3速 1.345 内気循環モード付きエアコン ● ● 4速 0.974 ダスト/ポーレンフィルター ● ● 5速 0.744 電動サンルーフ (スカイドーム) ― ● 後進 3.818 AM-FMラジオ/CDプレーヤー ● ● 4.929 フロントパワーウインドー (タイマー付き) ● ● フォローミーホーム ● ● スマートウオッシュ付きワイパー ● ● ウォッシャー連動式ワイパー ● ● 最終減速比 駆動方式 ビスカスカップリング式4輪駆動 ●クラッチ 形式 乾式単板ダイヤフラム ●ステアリング 形式 デュアルモード式電動パワーアシスト付き ラック&ピニオン ●サスペンション 前輪 マクファーソンストラット 集中ドアロック (衝撃感知解除式) ● ● キーレスエントリー ● ● ルームランプ残照タイマー ● ● スマートウオッシュ付きリアワイパー ● ● リバースシフト連動リアワイパー ● ● デュアルエアバッグ(助手席キャンセラー付) ● ● サイドエアバッグ(前席左右シート組込式) ● ● ABS+EBD ● ● MSR ● ● 高さ調整式運転席シートベルト ― ● ● ● スタビライザー 後輪 ●安全装置 トレーリングアーム スタビライザー ●ブレーキ 形式 X型-2系統油圧式(バキュームサーボ付) 前輪 ベンチレーテッドディスク 後輪 ディスク ロード゙リミッター付 ●タイヤサイズ 3点式フロントシートベルト+プリテンショナー 185/65R14 ■東京地区車両本体価格(税込み) サイドインパクトビーム ● ● フィアットコードⅡ(イモビライザー) ● ● フィアット パンダ4×4クライミング 1,888,950円 ISOFIX チャイルドシートアンカー ● ● フィアット パンダ4×4クライミング プラス 2,035,950円 ファイヤープリベンションシステム (FPS) ● ● (●:標準装備、―:設定なし) − 21 − フィアット プント 1.2 16v エモーション フィアット プント 1.8 16v HGT Fiat Punto 1.2 16v Emotion / 1.8 16v HGT プントは、日本でも実に数多くの人に親しまれて います。2003年12月、ニュープントとして生まれ 変わり、1.2 16v エモーションと1.8 16v HGTが <1.2 16v エモーション> 発売を開始しました。 ■概要 プントは、革新的な装備品や独特のバリエーショ ンを揃えたエンジンとトランスミッションを展開 する個性あふれるモデルです。ベストセラーモデ ルとしての地位を築いた先代プントの後継者とし て、新たな未来へ向かって同じポジションを維持 する使命を担った、ニューモデル。それがニュー プントです。 斬新なトレンドデザインを反映したコンパクトモ <1.8 16v HGT> デルとして、凹凸のない、なめらかなラインを描 くスタイリングをはじめ、とくにそのディテール にこだわりました。その結果、キャラクターを色 さらに、エモーションにはSpeedgear(スピード 濃く映し出したグッドスタイリングなモデルが生 ギア)と呼ばれる、オートマティックトランス まれました。その魅惑的なスタイルは、上級セグ ミッションを搭載。デュアルゾーン式フルオート メントに属するモデルのような高級感を演出。厳 エアコンや2つの操作モードを選ぶことができる 選したインテリアカラーやインテリアトリムによ デュアルモード式電動パワーステアリングも用意 り、パッセンジャールームは広々として明るく、 しています。この5ドアモデルは、傑出したボ 実用性にも富んでいます。また、インテリアトリ ディ容積比率(86.4 %)のパッセンジャールー ムは視覚的な感覚と同様に、手に伝わる感触さえ ムを達成。このクラス最大級の広いラゲッジス も充分に満足できる仕上がりです。 ペース(297リットル)も自慢です。さらに、 パッセンジャールームの限られたスペースを非常 プントは、コンパクトカーの既成概念を大きく変 に効率よく活用することにも成功。インテリア全 える車。つまり、コンパクトカーが上級セグメン 体での収容能力は非常に高く、パッセンジャー トのモデルにも、決してひけを取らないことを実 ルーム容積は実に約3 立方メートルとトップクラ 証しています。たとえば、<HGT>では、安全性 ス。大人5人がゆったりと乗車できる広さです。 の点でも最新式のダイナミックセーフティーコン トロールシステム(ESP、ASR、MSR、HBA、ヒ ルホールドシステム)を用意。最高出力130 PS のハイパワーをもてあますことなく、安全に、意 のままに操ることができます。 − 22 − ●エクステリア <エモーション>、<HGT>ともにサイドビュー は視覚的効果の非常に高い2本のモチーフライン あえてコンパクトサイズにしつらえたプント。道 によって作りだされる豊かな量感がスタイリング 幅の狭い市街地も駆け回り、気軽に駐車すること の基本です。これらの特徴的なモチーフはフロン もできます。コンパクトなボディサイズは、以下 トフェンダー後部から始まり、サイドウインドー の通り。 の上下を通ってリアエンドへ続いていますが、< ◆<エモーション> エモーション>と<HGT>では細部が異なります。 幅1,660 mm、高さ1,480 mm、全長3,865 mm ◆<HGT> <エモーション>では、下のラインはリアエンド 幅1,670 mm、高さ1,480 mm、全長3,835 mm に向かって上がっておらず、ボディが実際よりも 長く見えるように演出しています。上のラインも フォルムは3ドアモデル<HGT>と、5ドアモデ 下がることなくサイドパネルをまっすぐに流れ、 ル<エモーション>共通ですが、フロントエンド 2本のラインは最終的にボディパネルから外れた にはそれぞれ趣の異なるデザインをあつらえまし 位置にある、仮想点で収束しています。 た。エレガントな<エモーション>では洗練され た感覚を、スポーティーな<HGT>ではアグレッ <HGT>では、このモチーフラインはフロント シブな感じのデザイン。たとえば、フロントグリ フェンダー後部から始まり、金属パネルがガラス部 ルは全体にサイズを大きくし、<エモーション> 分よりも、強調されるようなバランスをとりなが では内側にクロームメッキのアクセントラインを ら、後方に向かって上がり気味になっています。横 組み込んでいます。<HGT>では角を丸くした長 のモチーフラインは2本あり、もう1本のガラス 方形をポイントにしました。フロントグリルは格 上のラインは後方に向けて下がり気味で、ガラス 子状のパターンを成し、直径95 mmのフィアッ 下のラインと収束することにより、車のボリュー トエンブレムを中心に配しています。 ム感をフロント側にシフトしていることを印象づ けます。また、リアエンドの傾斜も、この印象を また、<HGT>ではハニカムメッシュのグリルを さらに強調しています。 備える3つのエアダクトをバンパーに設けたこと で、フロントエンドをダイナミックな印象に仕上 いずれのモデルも、パネル面が交差することで描 げています。このデザインにより縦のラインを引 き出される光と影の交錯により、ボディのコンパ き締め、横のラインを強調することに成功してい クトさと力強さをなによりも表現しているのです。 ます。一方、<エモーション>のフロントエンド は、先代モデルのアグレッシブなイメージを和ら リアエンドには、 「エレガント=エモーション」 、そ げ、より洗練された雰囲気。丸い目を模したヘッ して「スポーティー=HGT」というフロントエン ドライト部分には、照射性能を向上させる分割型 ドのスタイルを同じように反映しています。<エ リフレクターを組み込み、クローム製のリング内 モーション>にはリフレクター付きリアバンパー にそれぞれハイビームとロービームを内蔵。透明 を採用。研ぎ澄まされた洗練さと、すっきりとし なヘッドライトカバー、細部にまでわたる丹念な たフォルムが印象的です。 仕上げ、クローム部とシェード部が創り出す計算 されたコントラスト。これらによって、より一層、 スポーティーな<HGT>専用のテールゲートまで 魅力に磨きをかけました。内に秘めた物すべてを 広がったテールランプ。テクノロジーとデザイン 隠すことなく、美しく見せるヘッドライトは、フ が調和したこのテールランプは、プントHGTが現 ロントエンドを特徴づける最大のポイントでもあ 代的かつ個性あふれる車だと印象づけています。 ります。 − 23 − ●インテリア インテリアのカラーや各部の表面加工も、見た目 だけでなく触わり心地のよさにも配慮して丹念に 「個性的」という言葉がエクステリアを表現するの 選び抜きました。広く、軽快な感じのパッセン にもっともふさわしいとすれば、インテリアを ジャールームを演出するため、内装色には明るい もっとも端的に表現する言葉は「機能性」。パッセ 色を設定。トリムパネルの樹脂製パーツは、使用 ンジャールームは、いずれのモデルも快適な環境、 部位に応じて異なるエンボス加工(革製品のよう ユーザーフレンドリーな機能、使いやすいスイッ な感触の仕上げ)による「シボ」を形成していま チ類、そして充分なスペースといったユーザーの す。たとえば、インストルメントパネル上部は洗 ニーズに応えています。 練された印象を高めました。また、小物入れは ひっかき傷に対して強い、耐スクラッチ性の高い スペースに関して言えば、まずは先代プントが競 表面処理を施し、実用的な面にも配慮しました。 合モデルに大差をつけた理由のひとつ、パッセン 全体的には、ややくすんだ感じの樹脂表面が、感 ジャールームの広さを今回も堅持しました。ちな 触と見た目の心地よさを与えています。 みに、先代プントのボディサイズに対するパッセ ンジャールーム比率は、同セグメント中で最高位 シートのクロストリムはモデルごとの特徴をもっと にランク。ユーザーのニーズにさらに応えるため、 も表わすもののひとつ。はっきりしたカラーのコ ボリュームとスペースのバランスの点で、さらに ントラスト、同系色のシェード、スポーティーさ 工夫をこらしました。 を表現するためのハイテクコーティングなどがあ る中で、<エモーション>には、パッセンジャー スタイルのみについて言えば、もっとも際立った ルームをよりエレガントで洗練された雰囲気に見 特徴は、角のとれたゆるやかな曲線を描くインス せるよう、新しいクロスと淡い色調をあつらえま トルメントパネル。親しみやすく居心地のよい印 した。 象のパッセンジャールームに仕上がっています。 このインストルメントパネルは、上部はダークグ <HGT>には3D視覚効果を発揮するメタリックク レイ、下部は斬新で洗練された印象を与えるライ ロスを使用。セミバケットタイプのスポーツシー トグレイの2トーン仕上げ。<HGT>ではアルミ トは、グレーまたはイエローのドット入りパター 光沢張りの専用センターコンソールを備え、ハイ ンを用い、独特のスポーティーな仕上がりになっ テク感あふれるダークグレイのモノトーン仕上げ ています。 としています。 パッセンジャールームの居住性を快適にしたり、 ドライバーに役立つ機能は、すべてインストルメ ントパネルに集約。インストルメントパネルには、 多彩な情報を表示するマルチファンクションディ スプレイやデュアルゾーン式フルオートエアコ ン<エモーション>、CDプレーヤー内蔵FM/AM ラジオを標準装備しています。また、ワイパーコ ントロールスイッチやトリップコンピューターな どもハンドルから手を離さずに操作できるように しています。 − 24 − ●エンジン 130 PS 1.8 16Vエンジン: 80 PS 1.2 16Vエンジン: 1.8 16Vエンジンはプントシリーズ中、最強タイ プ。動力性能を最重視しながらも、リーズナブルな <エモーション>搭載の80 PS 1.2 16Vエンジン 燃料消費量を維持していることが注目すべき点で は、優れたトルク出力特性が自慢。ドライブフィー す。このエンジンの特徴を示すには、0∼100 km/h リング、パフォーマンス、燃費、いずれの点でもよ 発進加速が8.6秒、最高速度が205 km/hという、ク り満足できる仕上りです。 ラス抜群の高性能を達成していることで充分なは ず。エンジンの最高出力は96 kW (130 PS) / プントはパフォーマンスと燃費特性をとくに重視 6,300 rpm.、最大トルクは158 Nm (16.1 kgm) / した結果、これらの点で競合他車の追従を許しま 4,300 rpm.で、いずれもトップクラスの値を誇り せん。DOHC4バルブ式シリンダーヘッドは、2 ます。 本のオーバーヘッドカムシャフトで吸気・排気バ ルブを直接駆動。吸気系統やバルブ開閉機構全体 とりわけ、エンジンの出力トルクカーブは、まさ は、流体力学の観点から入念に吟味した結果、エ にエクセレントの評価にふさわしく、最大トルク ンジンの全回転域でシリンダーへの充填効率を最 値の90 %を1,800∼6,500 rpm.にわたる広い範囲 適化することができました。 で発揮。ハイパフォーマンスエンジンでありなが らそのフレキシビリティは特筆すべきもので、ド このエンジンには、 「ドライブバイワイヤー」とも ライバーの意のままにいつでも充分なトルクを提 呼ばれるエンジンコントロールユニットが制御する 供します。その理由は2つの革新的な新技術、可 電子制御式スロットルを採用。アクセルペダルと 変バルブタイミング機構と可変吸気システムを採 スロットルボディ間にはメカニカルリンクとなる 用しているため。前者は、エンジン回転数に応じ アクセルケーブルを無用とし、アクセルペダルの て吸気側のバルブタイミングを最適に調節するも 踏み込み量は信号電流として電気的にコントロー のです。 ルユニットに伝達します。コントロールユニット はドライバーの要求と、そのときのエンジンの状 一方の可変吸気システムは、瞬間的な一定時間あ 態に応じたスロットルバルブ開度を調節し、最適 たりのエンジンが要求する空気吸入量に応じ、イ な出力トルクをエンジンに発生させます。その結 ンテークマニフォールドの長さを変化させるシス 果、動力性能と燃料消費量を大きく改善。最高速 テム。エンジン回転域によって相反する要求をマ 度は172 km/h、0∼100 km/hの発進加速が11.4 ニフォールド長さを可変式にしたことで解消。低 秒、0∼1 kmの区間加速は33.2秒の性能を達成し 回転域から最高回転域までの広い範囲で、必要な ています<イタリア仕様MT車>。 空気を最適な流速で各シリンダーへ供給します。 この結果、ハイパフォーマンスエンジンでありな 1.2 16V エンジンのもうひとつの特徴は、燃料消 がら、アイドリング回転時でも非常に安定したス 費量の低減を維持しながら圧縮比を高めることによ ムーズな回転特性が自慢です。 り、低回転域でのトルクを大きくしたこと。これも また、新しいエンジン制御システムの巧妙なチュー ニングによって達成しました。新エンジン制御シス テムは、エンジンの扱いやすさや出力特性、排出ガ ス中の有害成分に影響することなく可能な限り、燃 料噴射を中断する領域を拡大しました。 − 25 − ●トランスミッション スピードギア(Speedgear)<エモーション>: プントでは、<エモーション>に電子制御CVT式 1999年に先代プントがこのオートマティックトラ オートマティックトランスミッション、<HGT> ンスミッション(トルコン+CVT式)を採用したと に5速マニュアルトランスミッションを装備しま きは、世界中でプントが唯一とも言える存在だった した。 ほどです。このCVTシステムは、専用スチールベ ルトで結ばれる1対の油圧式可変直径プーリーを使 用し、ドライブ(駆動)側とドリブン(被駆動)側 マニュアルトランスミッション<HGT>: プーリーの直径を油圧機構で変えることで伝達 プーリー比を無段階に変化させます。これは、言 <HGT>搭載の5速マニュアルトランスミッショ い換えれば低いギアレシオから高いギアレシオに ンのシフトリンクには、ツインケーブル式を採用。 無段変速することを実現。文字通り変速ショック タフなケーブルアウターを使用することで心地よ を根本的に排除した無段変速機構となるばかりか、 い操作フィーリングと確実な操作性に加え、シフ 一般的なオートマティックトランスミッションに トレバーへの無用な振動を排除しました。 比べ、変速レシオもよりワイドに設定できます。 各ミッションギアの歯面は噛み合い精度を高め、 さらにスピードギアでは、一般的な油圧作動のオー 5速ギアとファイナルリダクションギアについて トマティックトランスミッションと同じイージード は、ノイズ低減のため表面硬化熱処理後、さらに ライブのオートマティックモードに加え、シーケン セットになるギア同士を摺り合わせるスーパー シャルシフトのマニュアルモードも選ぶことができ フィニッシュ加工を実施。軽量で遮音性の高い ます。 ミッションケースは、有限要素法によるCAD-CAE デザインで設計しました。 オートマティックモードには、さらに2つのモード (一般走行用とエコノミードライブ用)があり、そ クラッチシステムは、軽い操作で確実な作動の油 れらを使い分けることができます。つまりドライ 圧式クラッチレリーズを採用。操作時作動音の低 バーは状況や気分に応じ、2つのオートマティック 減も図っています。ギアレシオは、エコノミード モードとシーケンシャルマニュアルモードという3 ライブにも貢献するように、従来よりワイドレシ つの走行モードから選ぶことができるのです。マ オに設定。また、プントシリーズ最高のエンジン ニュアルモードでは、6速トランスミッションに相 トルク(21 kgm)に対応するため外装式ドライ 当するギアレシオをシーケンシャル操作で、しかも ブシャフトを使用。このトランスミッションのオ アクセルペダルをゆるめることなくシフトアップ/ リジナル搭載モデルは、プントよりも上級セグメ ダウンできるのです。 ント用に開発された経緯から、その静粛性と使い やすさは群を抜いています。さらに前進時にリ バースギアへのシフトミスを防ぐインターロック 機構を備え、思わぬヒューマンエラーをもカバー します。 − 26 − スピードギアのクラッチ部には、トルクコンバー ●安全性 ターを採用。その結果、トルクコンバーター自体 のトルク増幅作用に加え、巧みなロックアップク プントは、このセグメントではもっとも安全な自 ラッチ制御により燃料消費量を減少させただけで 動車の1台。これは、6つのエアバッグ(運転席& なく、エンジンブレーキ効果も高めることができ 助手席エアバッグ、左右サイドエアバッグ、左右 ました。また、AT車特有のなじみ深い走行フィー 前席ヘッドエアバッグ)を標準装備したことでも リングを実現。クリープ現象を利用した一般的な 明らかです。これらのエアバッグは、センサーか オートマティック車となんら変わらない操作・走 らの信号で車体が受けた衝撃の大きさを感知する、 行フィーリングは、坂道発進を容易にし、渋滞や 電子制御式コントロールユニットが制御。たとえ 駐車時などの微速走行も思いのままです。 ば、運転席エアバッグは30ミリセカンドで最大サ イズに膨脹します。このコントロールユニットに また、電子制御式スロットル(ドライブバイワイ は、多数の実験データから得た衝突時の衝撃力が ヤー)により、ラフなアクセルペダル操作や加速、 入力されており、センサーからの信号と比較評価 減速、惰行を繰り返すときに起こりがちなスナッ することで衝突の有無を検知します。助手席に後 チやシェイクなどが排除され、ドライバー以外の ろ向きタイプのチャイルドシートを取り付けると 乗員にとっても快適な乗り心地を提供します。 きなど、必要に応じ、助手席エアバッグキャンセ ラーの操作により作動を容易に解除することもで エンジニアリングの観点からは、オートマティッ きます。なお、助手席エアバッグの作動を解除し クトランスミッションはエンジンにとってもっと ても、シートベルトプリテンショナーやほかのエ も効率の高いものです。それは駆動系からの反作 アバッグは衝撃に応じて作動します。 用やバックラッシュなどをトルクコンバーターが 吸収することでエンジンを保護し、なめらかなエ プントは、乗員キャビンの変形を抑制する高張力 ンジンパワーを最大限に引き出してビギナーに 鋼板製プロテクションチャンバー構造を、このセ とってもベテランのようにスムーズな走行性能を グメントで初めて導入したモデルのひとつでもあ 約束できるから。さらに、エンジンコントロール ります。また、数々の衝突実験を重ねて安全性を ユニットは一般的なオートマティックトランス 高め、ヨーロッパとは異なる米国や日本の衝突安 ミッションの「キックダウンモード」に比べ、よ 全基準にも配慮しています。その結果、あらゆる り敏感に効率よく、急加速状態を感知するので、 状況でも安全で信頼性の高い車に仕上がりました。 MT車のドライバーがシフトダウンを忘れたまま急 加速するような、エンジンに過負荷を無理強いす るような状況は起こり得ません。 − 27 − 主要諸元 フィアット プント ■主な装備 1.216v 1.8 16v エモーション HGT エモーション HGT 全長(mm) 3,865 3,835 ヘッドライト光軸補正コントローラー ● ● 全幅(mm) 1,660 1,670 フロントフォグランプ ● ● ●寸法・重量 ●エクステリア 全高(mm) 1,480 電動ドアミラー ● ● ホイールベース (mm) 2,460 リアデフロスター ● ● トレッド (mm) 前輪 1,400 1,410 リアフォグランプ ● ● 後輪 1,390 1,400 14インチ:アルミホイール ● ― 15インチ:アルミホイール ― ● メタリックペイント ● ● ● 車両重量(kg) 1,040 [ 1,060 ] 1,100 乗車定員(名) 5 ラゲッジルーム容量(R) 297 264 ハンドル位置 ●インテリア 右 [ : ] 電動サンルーフ装備車 ●エンジン 形式 横置・直列4気筒 横置・直列4気筒 DOHC 16バルブ DOHC 16バルブ 吸気側可変バルブタイミング ボア×ストローク (mm) 最大トルク<N・m(kgm) /rpm> ● ● ● レザーステアリング&シフトノブ ― ● 高さ調整式ドライバーズシート ● ● フロントスポーツシート ― ● マルチファンクションディスプレイ ● ● 70.8×78.8 82.0×82.7 1,241 1,746 ・トリップコンピューター ● ● 59(80) /5,000 96(130) /6,300 ・チェックモニター機能 ● ● 114(11.6) /4,000 158(16.1) /4,300 ・警告メッセージ機能 ● ● 10.6:1 10.3:1 ・メンテナンスインジケーター ● ● ・メーターパネル照明調節 ● ● 総排気量 (cm3) 最高出力<kW(PS)/rpm> 助手席バニティミラー ティルト式ステアリングホイール 圧縮比 燃料供給装置 電子制御燃料噴射 使用燃料 無鉛プレミアムガソリン 燃料タンク容量(R) 47 ・外気温度、 日付、時刻表示 ● ● デュアルカップホルダー ● ― 分割可倒式リアシート (6:4) ● ● ●トランスミッション 形式 CVT/マニュアルモード付き 5速マニュアル 6速シーケンシャル ATモード 変速比 2.432∼0.422 デュアルモード式電動パワーステアリング ● ● ヒルホールドシステム ― ● 1速 2.434 3.909 デュアルゾーン式フルオートエアコン ● ― 2速 1.473 2.238 内気循環モード付きエアコン ― ● 3速 0.980 1.520 ダスト/ポーレンフィルター ● ● 4速 0.742 1.156 電動サンルーフ ○ ― 5速 0.602 0.872 6速 0.520 ― 後進 2.434 4.647 最終減速比 駆動方式 ●クラッチ ― ●快適装置 AM-FMラジオ/CDプレーヤー ● ● フロントパワーウインドー (タイマー付き) ● ● 3.909 フォローミーホーム ● ● 3.867 ウォッシャー連動式ワイパー ● ● 集中ドアロック ● ● キーレスエントリー ● ● ルームランプ残照タイマー ● ● デュアルエアバッグ(助手席キャンセラー付) ● ● 前席ヘッドエアバッグ ● ● サイドエアバッグ(前席左右シート組込式) ● ● ABS+EBD ● ● ESP(ASR+HBA+MSR) ― ● ● ● ● 前輪駆動 形式 トルクコンバーター 乾式単板 (ロックアップ付き) ダイヤフラム ●安全装置 ●ステアリング 形式 デュアルモード式電動パワーアシスト付き ラック&ピニオン ●サスペンション 前輪 マクファーソンストラット スタビライザー 後輪 前席高さ調整機能、ロードリミッター付 トーションビーム式 3点式シートベルト+プリテンショナー ●ブレーキ 形式 X型-2系統油圧式(バキュームサーボ付) 前輪 ディスク ベンチレーテッドディスク 後輪 ドラム ディスク 185/60R14 185/55R15 サイドインパクトビーム ● フィアットコードⅡ(イモビライザー) ● ● ファイヤープリベンションシステム (FPS) ● ● (●:標準装備、○:オプション、―:設定なし) ●タイヤサイズ ■東京地区車両本体価格(税込み) フィアット プント1.2 16vエモーション 1,848,000円 フィアット プント1.8 16v HGT 2,089,500円 − 28 − フィアット ムルティプラELX フィアット ムルティプラELX プラス Fiat Multipla ELX/ELX-Plus ムルティプラは2003年4月に日本仕様車の発売を 開始。ユニークな3×2シート配列は、当時の国 内史上初のモデルでした。2004年11月にフェイス リフトを施し、ニュームルティプラELX/ELX プ ラスとして発売を開始しました。 <ムルティプラELX プラス> ■概要 ムルティプラは乗れば誰もが陽気になり、居住性 独創的なボディラインが特徴のムルティプラ。全 を楽しめる最高のインテリアスペースを実現。6 長約4mのショートかつコンパクトなボディに充 人分の独立したシートと広いラゲッジルームを備 分すぎるほど広いインテリアスペースを、という え、家族はもちろん友人との旅行やレジャーにま ニーズに対するフィアットの答えが、この車です。 さにうってつけの車。4人、5人、6人と乗車人 前席3人、後席3人のシートアレンジはこの車が 数が増えると、それに応じてシートを増やすこと 属するセグメントでは非常に稀な存在。ラゲッジ ができ、残りのスペースをすべてラゲッジルーム ルームも充分な容量を誇ります。また、一般的な として使うことができます。乗員数が3人までな 単なるモノコック構造ではなく、ユニークな「ス ら、リアシートを取り外して完全なフラットフロ ペースフレーム構造」によりボディを形成してお アに。長い荷物やかさばる荷物を載せる自由空間 り、どの点をとっても、標準的なMPV(マルチ に早変わりします。ショートボディと、あらゆる パーパスビークル:多用途車)のドライビングが 状況でも抜群の視界。交通量の多い市街地での 可能。さらに、ムルティプラはBセグメント 日々の運転にも理想的な車です。 ( super compact) や Cセ グ メ ン ト ( lower medium)に属する車よりも車高を高く設定して ムルティプラは、多彩なキャラクターを1台に集 います。つまり、路面からの運転席位置も高いた 約。そのときどきに応じてユーザーのさまざまな め、非常に運転しやすく、道路の支配者たる気分 要望に沿った車に変化します。あるときはステー さえ味わうことができます。際だつスタイリング、 ションワゴンに、そしてMPV、セダンとして、さ 用途の広さ、インテリアスペース、エミッション らにはフラワーショップのデリバリーなどにも使 コントロールを、この魅力あふれる庶民派の車が えます。インテリアスペースを自由に、ユーザー 装備することができる、その一因がここにありま の好みに応じて使うとき、この車の表情や行動力 す。そう、ムルティプラは、エルゴノミクス(人 が車名の由来どおり、さらに「multiplies=増える」 間工学)、スペースユーティリティー、ストラク のです。 チャー(構造)のどの角度からも妙策を施し、数 多くの特色を実現させたのです。 − 29 − ●エクステリア サイドビューでは、リアエンド同様のかたまり感 と安全性が印象的。さらに、非常にすっきりした フロントでは、ムルティプラの象徴とも言うべき、 ラインと、ボディと同色のサイドスカートなど、 屈託のない楽しい雰囲気は残しつつ、このモデル 新たなスタイリングモチーフが追加されました。 の確固とした個性をさらに引き出しています。最 これらが融合し、ムルティプラのもっとも確固と 先端技術を駆使したヘッドライトや、小さなドッ した特徴になっています。 トパターンを配したグリルに掲げられた丸いロゴ など、フィアットファミリーたるデザインモチー また、ムルティプラはフルフラットなフロアパン フがさらに強調され、パワフルかつ研ぎすまされ を採用し、フロントのドアピラーを可能な限り、 たフロントエンドになりました。 前方に遠ざけて配置したため、乗降時に自然な動 作で容易に乗り降りできます。ドアピラーのシル グリルにはクローム仕上げのラインを立体的にデ エットは、ボディフォルムの輪郭に沿って曲線を ザイン。平行に走る水平ラインの中央にはロゴを 描いており、一般的なピラー形状とはかなり異 掲げ、モダンさと高級感を漂わせます。フロント なっています。そして、これがムルティプラのユ エンド下部ではヘッドライトユニットを水平方向 ニークなアイデンティティーを形成。ウインドガ に伸ばし、3つに分けたエアダクトも同じように ラス部分のAピラー先端部は、前方に大きく突き 側面パネルへ回り込むかのように配しています。 出したあと、下降線を描きながら垂直に下がりま す。この個性的なデザインの結果、視界が遮られ テールランプや、たくましさを感じさせつつ丸み ることを回避しました。さらに、視覚的にも強固 を帯びた一体型バンパーなどリアエンドのデザイ なボディをアピールし、高い安全性によって乗員 ンにも一貫してフロントエンドとの調和が見られ のスペースを保護していることを強調しています。 ます。段差のない開口部を提供する大型テール ゲートには、中央に大ぶりなロゴを配し、ガラス ガラス面を多用したことで視認性が増し、道路の 面と金属パネル面が絶妙のバランス感を演出して 支配者たる気分さえ味わえます。さらには、車全 います。 体を完全に把握できるため、市街地での走行や駐 車時の安全性をさらに高めることにつながります。 足元からルーフまでスクウェアなボディ断面をし また、電動格納式のドアミラーを標準装備し、運 ているため、3人分のシートを横一列に並べたに 転席側のドアミラーの下部分では死角になりがち もかかわらず、ドア側シートは充分なヘッドクリ な場所も確実に映し出します。助手席側の下側ド アランス(頭上空間)を確保し、窮屈さをまった アミラーは、駐車時には欠かせない存在です。 く感じさせません。雨の日でもルーフからの水滴 がシートの上などにしたたり落ちることはなく、ド アやウインドーを開けるときの気遣いは無用です。 フロントウインドーを除き、ほぼ垂直のウインド ガラスは、車内へ射し込む陽光を減らすため、炎 天下の長時間駐車後など、他のどんな車に比べて も車内温度の上昇を抑制します。加えて、乗員の 視認性を飛躍的に改善し、車の周囲で死角になり がちな路面さえも充分に見渡すことができます。こ の優れた視認性とサイドビューが実現したのはウ エストラインを思いきって短くし、開口部である ウインドガラスを低い位置まで延ばした結果です。 − 30 − ●インテリア しかし、デザイナーは新しい視点から検討を加え、 インストルメントパネルを3次元デザインで設計。 インテリアに注目すると、スペースユーティリ 傾いた面は製図台を思わせるかのように機能的に ティーを追求したポリシーに基づき、充分吟味さ 見え、スイッチやメーター類、シフトレバーなど れたことを実感できるはず。あらゆる観点から無 をはじめ、送風口グリルまで効率的に組み込み、 用なスペースを巧みに排除しました。どのシート 奥行きさえも最大限に利用して配置しています。 でも等しい快適性を保ちながら、ゆったりとした 3人分のシートを横並びにして前後2列にアレン とはいえ、従来のようにメーターパネルをインス ジする。この命題を解決するために、アームレス トルメントパネル上に配置していることには変わ トやインナーハンドル、オープナーレバーなどを りありません。ただし、ドライバー(ハンドル) 巧妙に一体化し、インナートリム自体やそれらの の正面ではなく、少し左に配し、ドライバーに対 部品が車内へ張り出すことを最小限にしました。 してオフセットしています。これは、まさにパソ コンのキーボードを打ちながらときどき、ちらっ また、ドアロックノブを上方に移動。ドアをロッ とモニター画面を見るシーンと同じ。ドライバー クしたあと、ロックノブインジケーターをウイン が運転中に目線を落とすことなく、瞬時に、容易 ドガラス越しに確かめることもできます。このよ に情報を読み取れるようにするためです。そのた うに室内幅を広げるために採用した手法は、シン め、メーターパネルは、あえて少しだけ遠くに配 プルで便利、そして実用性をも高める結果になり 置しているのです。 ました。後席はシートの前後移動や取り外し、 バックレストを前後にリクラインすることが可能。 ムルティプラでは操作性と左右間のウォークスルー パッセンジャースペース&ラゲッジスペースを自 機能をも考慮し、インパネシフトを採用。ハンド 在にアレンジすることができます。さらに、後席 ルに近い、インストルメントパネルのこの場所に 中央シートは前後へのスライド調整機能を備え、 配した理由は、何よりもドライバーと車の間で絶 たとえ、知らない人同士が隣に座っても、窮屈さ えずコミュニケーションを繰り返すために、もっ を感じることはありません。また、ムルティプラ とも大切なインターフェイスと考えるからです。 が創り出す、ゆったりとした車内の雰囲気に、初 めて乗った人でも思わず陽気になり、会話も弾む 車内をより有効活用できるよう、多彩な小物入れ はずです。そして、パッセンジャースペース&ラ を数多く用意しています。たとえば、インストル ゲッジスペースは、そのときどきの必要性に応じ、 メントパネルの上側には左右個別のグローブボッ ラゲッジスペースをいとも簡単に自由に変えるこ クス、下側には同じく左右に独立した小物入れを とができる多様性を備えています。 設置。ドア側のフロントシートバックレスト背面 にはソフトケースのシートポケットがあり、すべ メーターやスイッチ類などのレイアウトは秀逸 てのドアにはハードケースのドアポケットを備え の一言。一般的な車では、従来の習慣にしたがっ ました。さらに、オーディオ収納部近くにはカッ てメーターやスイッチなどを配したインストルメ プ(携帯電話)ホルダーとアクセサリー電源ソ ントパネル表面に凸凹がなく、フラットサーフェ ケットを標準装備しています。 イス仕上げが常識でした。 加えて、<ELX>では、サンバイザーの背面部に 運転席側と2人分の助手席用に大容量のサングラ スホルダーを備え、ドア側助手席下にはシートア ンダートレイを設置しています。 − 31 − ●エンジン ●トランスミッション 1.6 16Vガソリンエンジンは、16バルブ、1,596 5速マニュアルトランスミッションは操作しやす cm 。別名「トルキーエンジン」と呼ばれるほど、 く、なめらかで正確な操作性を誇っています。と 全回転域にわたり充分でスムーズな出力トルク特 りわけ、インストルメントパネルに配置したイン 性を提供します。このエンジンは、卓越した動力 パネシフト式シフトレバーは、ムルティプラのエ 性能とフレキシブルで満足感の高い、バランスに ルゴノミクスデザインの優位性を強調しています。 3 優れたパフォーマンスが自慢。混雑した市街地や 高速走行時を問わず、いつでも必要にして充分な また、振動音の低減やシフトレバーのバイブレー 動力性能を遺憾なく発揮します。 ション対策にも充分配慮。アイドリングでの停車 中にドライバーをイライラさせるバイブレーショ 76 kW(103 PS)の最大出力は、5,750 rpm.で発 ンを排除するため、トランスミッションのコント 生。最大トルク145 N・m (14.7 kgf・m) を4,000 ロール系には慣性マス式のダイナミックダンパー rpm.で発生します。特筆すべきは「トルキーエンジ を装備したほどです。 ン」の名にふさわしく、実効的なパワーとなる最大 トルクの85 %に相当する出力トルクを2,300∼ 5,800 rpm.もの広い範囲で生み出すことです。実 ●フロントサスペンション 際のパフォーマンスを端的に示すと、最高速度170 km/h(5速時)、0∼100 km/h発進加速は12.6秒。 独立懸架式フロントサスペンションは、優れた乗 日本国内測定法よりも厳しい条件の「ECE:市街 り心地と卓越したロードホールディングを提供。 地 基 準 」 燃 費 測 定 デ ー タ で は 、 8.6r/100 km 伝統的なマクファーソンストラット式サスペン (11.6 km/rに相当)を達成しています。 ションは、これら2つの相反する特性に対してベ ストバランスを達成するため、さらにリファイン ボア×ストローク80.5 ×78.4 mmのほぼスクウェ しました。 アタイプとした、ベルト駆動DOHC、4バルブ。バ ルブクリアランス調整にはメンテナンスフリーの 優れた乗り心地とともにどんな路面状況でもタイ 油圧式ラッシュアジャスター(タペット機構)を ヤが路面を確実にグリップするように、コイルス 採用し、タイミングベルトもオートマティックテ プリングにはバリアブルレート式を採用。配置場 ンショナーを装備しています。 所やダンパー(ショックアブソーバー)に対する 適切なオフセット角度は、ダンパーシャフトに対 吸気と排気系統のマニフォールドは、コンピュー して曲げ方向のフリクションを低減しています。 ター(CAD−CAE)を使い、動的流体シミュレー また、微振動を吸収するため、コイルスプリング ションプログラムを駆使して丹念に設計し、実際 を支えるアッパープレートとロアプレートには最 の混合比形成と各シリンダーへの適切な配分を実 適形状のラバー製リングを組み込みました。 現。とくに、インテークマニフォールドは400 mm ものロングタイプを採用し、「トルキーエンジン」 にふさわしく低、中回転域での出力トルク特性を 画期的に改善しています。 − 32 − バンプストップラバーは、cellasto樹脂製を採用。 たチューニング手法により優れたパフォーマンス この結果、従来のゴム製に比べ、より穏やかな衝 を提供するため、メタルブッシュにラバーを組み 撃吸収特性を発揮し、コーナーリング時でもさら 合わせてサスペンションとボディを結合。この手 にスムーズなサスペンション性能を約束します。 法は、優れたハンドリングと運転のしやすさ、乗 リンク結合によりダンパーへダイレクトに結合し り心地とのバランスを大きく高めていると、自負 たスタビライザー(アンチロールバー)は、レス しています。 ポンスのよいハンドリング性能に大きく貢献。サ スペンションアームに結合していた従来型に比べ、 この手法は質量にして約1.5 kgもの軽量化を同時 ●安全性 に達成。バネ下荷重の軽減にもなり、見逃せない ポイントです。 走行時にプリベンティブセーフティーのひとつと して役立つ、上下2分割式電動ドアミラーを標準 また、ロアアームに鍛造製スチールを採用したこ 装備。運転席側ドアミラーの下側は、他の車では とで同等以上の強度を獲得しつつ従来型に比べ、 死角になりがちな部分も映し出す反面、助手席側 バネ下荷重を約1kg軽量化。回転方向に約5度の ドアミラーの下側は、駐車時に役立つ左側後輪部 傾角を与えたことで、制動時のピッチングを最小 分の視界を常に映し出します。さらに、<ELX プ 限にし、有効なアンチダイブ効果を得ています。 ラス>ではパーキングセンサーを標準装備してお り、バンパーレベルを中心に後進時の危険回避を アシストします。 ●リアサスペンション ムルティプラのアクティブセーフティーは、あら リアサスペンションには、なじみ深いトレーリン ゆる運転状態や道路状況においても非の打ち所の グアーム式独立懸架を採用。サブフレームとして ない、ダイナミックな走行性能に貢献します。こ 機能するクロスビームにトレーリングアームを結 れらの特徴は、優れたレスポンスのエンジン出力 合しています。クロスビーム自体は、ボディにラ 特性や安全なブレーキシステム、膨大なテスト走 バーマウントを介して結合し、ボディへの微振動 行時間に基づいてチューニングを重ねた、最適な やノイズを巧みに回避しています。 サスペンションジオメトリー。たぐいまれな走行 安定性は、これらの要素が互いに積み重なった証 この方式を採用した結果、走行中のピッチングを しです。 抑制し、良好なスタビリティを約束するだけでな く、急制動時でもオーバーステアを最小限にする セダンに比べ、やや高いフロアパネルのおかげで、 効果を得ています。また、ボディに対して左右横 万一の側面衝突時に他車がパッセンジャースペー 方向と垂直方向に非常にコンパクトな構成は、凹 スに侵入することを防ぐことから、パッシブセー 凸のない広いラゲッジルームの確保にも大いに役 フティーの点でも優位性を発揮します。また、高 立っています。ムルティプラのような車にとって、 いねじれ剛性は、走行中にギシギシと聞こえるス 高い実用性を望むためにはフラットで広いラゲッ キール音を解消し、トータルでの運転性能も向上。 ジルームが必須です。そのため、コンパクトな構 ボディ強度の向上はサスペンションシステムの支 成は非常に重要なポイントになっています。 持剛性をも向上させ、走行安定性も大きく改善し ています。同時に、これらは衝撃保護に対して要 古典的とも言えるサスペンションシステムですが、 求される部位に採用した「スペースフレーム構造」 導入にあたり数々のリファインを実施。トレッド のボディ補強にも貢献しています。 は、結合式パイプフレームを用い、思い切ってワ イドトレッドに仕上げています。また、洗練され − 33 − 主要諸元 フィアット ムルティプラ ■主な装備 ELX ELX プラス 全長(mm) 4,095 ヘッドライト光軸補正コントローラー ● ● 全幅(mm) 1,875 フロントフォグランプ ● ● 熱線入り電動ドアミラー (電動格納式) ● ● ●寸法・重量 ELX 全高(mm) ELX プラス 1,670 1,680 ●エクステリア ホイールベース (mm) 2,665 エッジプロテクター付きドアオープナー ● ● トレッド (mm) 前輪 1,510 リアデフロスター ● ● 後輪 1,510 リアフォグランプ ● ● パーキングセンサー ― ● 15インチ:スチールホイール ● ― 15インチ:アルミホイール ― ● メタリックペイント ● ● 車両重量(kg) 1,390 1,410 乗車定員(名) 6 ラゲッジルーム容量(R) 6人乗車時:430 3人乗車時:1,900 ハンドル位置 右 ●インテリア ●エンジン 形式 横置・直列4気筒 DOHC 16バルブ、 ラッシュアジャスター ボア×ストローク (mm) 80.5×78.4 総排気量 (cm3) 1,596 最高出力<kW(PS)/rpm> 76(103) /5,750 最大トルク<N・m(kgm) /rpm> 145(14.8) /4,000 圧縮比 10.5:1 燃料供給装置 電子制御燃料噴射 使用燃料 無鉛プレミアムガソリン 燃料タンク容量(R) 61 ●トランスミッション 形式 変速比 5速マニュアル ● ― ● 大容量サングラスホルダー ● ― 左右独立配置グローブボックス ● ● レザーステアリング&シフトノブ ― ● 電動高さ調整式ドライバーズシート ● ● 助手席シートアンダートレイ (窓側) ● ― カップホルダー付き可倒式センターシート ● ● マルチファンクションディスプレイ ● ● ・トリップコンピューター ● ● ・チェックモニター機能 ● ● ・警告メッセージ機能 ● ● ・メンテナンスインジケーター ● ● ・メーターパネル照明調節 ● ● 1速 3.909 ・外気温度、 日付、時刻表示 ● ● 2.238 前後移動&可倒式独立リアシート (着脱可) ● ● 3速 1.520 背面テーブル一体型可倒式リアシート ● ● 4速 1.156 カップホルダー付きリアドアポケット ● ● 5速 0.946 ラゲッジフック ● ● 後進 3.909 ● 3.933 駆動方式 ●快適装置 前輪駆動 オートエアコン ● ダスト/ポーレンフィルター ● ● 電動デュアルサンルーフ ― ● アクセサリー電源ソケット (2個所) ● ● AM-FMラジオ/CDプレーヤー ● ● CDチェンジャー ― ● パワーウインドー (タイマー付き) ● ● 集中ドアロック ● ● キーレスエントリー ● ● トレーリングアーム ウォッシャー連動式リアワイパー ● ● スタビライザー 電動式テールゲートオープナー ● ● デュアルエアバッグ(助手席キャンセラー付) ● ● サイドエアバッグ(前席左右シート組込式) ● ● ウインドエアバッグ ● ● ●クラッチ 形式 乾式単板ダイヤフラム ●ステアリング 形式 油圧パワーアシスト付き ラック&ピニオン 前輪 マクファーソンストラット リンク結合式スタビライザー 後輪 ●ブレーキ ● オーディオコントロール用ステアリングスイッチ 2速 最終減速比 ●サスペンション ティルト式ステアリングホイール 形式 X型-2系統油圧式(バキュームサーボ付) 前輪 ベンチレーテッドディスク 後輪 ●タイヤサイズ ドラム 185/65R15 195/60R15 ■東京地区車両本体価格(税込み) ●安全装置 ABS+EBD ● ● 高さ調整式フロントシートベルト (窓側) ― ● 3点式フロントシートベルト+プリテンショナー ● ● ● フィアット ムルティプラ ELX 2,623,950円 ロード゙リミッター機構(前席窓側) フィアット ムルティプラ ELX プラス 2,844,450円 フィアットコードⅡ(イモビライザー) ● ISOFIX チャイルドシートアンカー ● ● ファイヤープリベンションシステム (FPS) ● ● (●:標準装備、―:設定なし) − 34 − フィアット ニューバルケッタ Fiat New Barchetta 好評を博しながら輸入を終了した先代モデルに代 わり、装いも新たに登場したバルケッタのニュー モデル。2004年7月に発売を開始しました。 ■概要 バルケッタは、手ごろな価格でオープントップを 存分に味わえるライトウエイト&コンパクトな2 シータースポーツカーです。 ●エクステリア オリジナルのフィアットバルケッタは1995年春に フロントバンパーと一体になったスポイラーが、 ヨーロッパでデビュー。アバンギャルドなデザイ ボディをよりスポーティーに演出。コンパクトな ンとイタリアのスタイリングトラディションをブ ソフトトップはライトウエイト2シーターである レンドした独特のスタイルが、あのミッレミリア がゆえに、軽量でシンプルな開閉システムで構成 で活躍した1950年代の神話的な2シータースポー する手動式。もちろん、軽い操作力とわずかな時 ツカーを連想させ、ボタンを押すと飛び出すドア 間で容易に開閉できるように工夫されており、開 ハンドルはまさに1950年代のイタリアンスポーツ 閉操作時の安全機構も万全です。 そのものです。 ●エンジン とりわけ風に切り裂かれたかのような前後フェン ダーに続く峰部分に、バルケッタ(小舟)の魅力 の頂点を描き出しています。また、最新の人間工 フロントに横置きされた直列4気筒DOHC16バル 学に基づいてデザインされたインテリアにより、ス ブ の 1.8リ ッ ト ル エ ン ジ ン は 、 最 高 出 力 96 kW ポーツカーの基本である乗員を包み込むようなタ (130 PS)を6,300 rpm.で発生し、可変バルブタ イトな構成は、車との一体感を強く感じさせます。 イミング(吸気側)システムの恩恵で2,000∼6,000 rpm.の 広 い 範 囲 で 最 大 ト ル ク 164 N・m ( 16.7 kgm)の90 %を発揮するフレキシビリティを備え ています。この結果、ライトウエイトスポーツカー の楽しさを存分に発揮できるエンジンに仕上がって おり、動力性能の一端を示す最高速度は200 km/h (メーカー参考値)となっています。 − 35 − ●サスペンション 2シーターのデュアルエアバッグ装備車では、子 供の乗車時にエアバッグの作動が懸念されますが、 ライトウエイトスポーツカーの楽しさを発揮する 最新式の安全思想に対応したバルケッタの助手席 ためには、エンジンとともにサスペンションも非 エアバッグには、必要に応じて作動を解除できる 常に重要な役割を持っています。 エアバッグキャンセラーを装備。シークレット ボックスである小物入れ内のスイッチ操作で容易 バルケッタは、ライトウエイトスポーツカー感覚 にON−OFFを切り換えることができます。 をもっとも重視しながら、運転して楽しい、そし て高い安全性のサスペンションに仕上げています。 フロントには、独立懸架のマクファーソンスト ●快適性 ラット式を採用。軽量で高剛性の鋳鉄製ロアアー ムにより、確実にホイールをサポート。そしてボ ライトウエイト2シーターとはいえ、日本の道路 ディ側への取り付け剛性を高める、スプリット型 事情や気候条件を考慮すると、快適なドライビン ブラケットを採用し、ボディとダンパーストラッ グを補助するアイテムも必要です。そのため日本 トを強固に結合しており、ハンドリング性能をも 仕様車のバルケッタでは、以下のような快適装備 飛躍的に向上させています。 を装備しています。 ◆エアコン、パワーステアリング、パワーウイン リアは、伝統あるトレーリングアーム式独立懸架。 ドー、熱線入り電動ドアミラーなど: ガス封入ダンパーとコイルスプリングを別々に配 必要不可欠なものはすべて標準装備。 置、ダンパーロッドへの横方向入力を回避し、常 ◆CDプレーヤー内蔵FM/AMラジオ: にしなやかにダンパーを作動させます。トレーリ 退屈な道路状況でも楽しみながらドライブするこ ングアームは、強固なH型サブフレームにより構 とができます。 成され、ボディへの不快な振動伝達に対処。充分 ◆ウインドストップ: な剛性を確保しながら、トランクルーム容量の拡 オープンエアモータリングを思う存分楽しむため 大にも貢献しています。 に、オープン走行時の乱気流を最小限に抑えます。 また、ウインドストップを装着したままでも、ソ FWD車独自の直進性もさることながら、トルクス フトトップをクローズすることができます。 テアを感じさせない最適なサスペンションセッ ティングは、楽しく、軽快な走りを約束します。 ◆ハードトップ: ハードトップ(熱線式リアデフロスター装備)も オプションとして用意しています。 ●安全性 なによりスポーツ性能を重んじながら、今日の セーフティースタンダードとなっているデュアル エアバッグやABS+EBDにとどまらず、シートベ ルトプリテンショナーシステムや、フィアット独 自のファイヤープリベンションシステム(Fire Prevention System:車両火災防止システム)な ど、安全性能についても厳しい欧州基準を満たし ていることはいうまでもありません。 − 36 − 主要諸元 フィアット ニュー バルケッタ ■主な装備 ●エクステリア ●寸法・重量 全長(mm) 3,895 フロントフォグランプ 全幅(mm) 1,655 熱線入り電動ドアミラー ● ● 全高(mm) 1,275 リアデフロスター* ○ ホイールベース (mm) 2,275 リアフォグランプ ● トレッド (mm) 前輪 1,410 ハードトップ ○ 後輪 1,405 16インチ:アルミホイール ● 車両重量(kg) 1,110 メタリックペイント ● 乗車定員(名) 2 トランクルーム容量(R) *:別売りハードトップに装備 165 ハンドル位置 ●インテリア 左 助手席バニティミラー ● ティルト式ステアリングホイール ● 横置・直列4気筒 レザーステアリング&シフトノブ ● DOHC 16バルブ レザーシート ● センターコンソール小物入れ(キーロック式) ● ドアポケット ● ●エンジン 形式 吸気側可変バルブタイミング ボア×ストローク (mm) 82.0×82.7 総排気量 (cm3) 1,746 最高出力<kW(PS)/rpm> ●快適装置 96(130) /6,300 最大トルク<N・m(kgm) /rpm> 158(16.1) /4,300 圧縮比 10.3:1 燃料供給装置 電子制御燃料噴射 使用燃料 無鉛プレミアムガソリン 燃料タンク容量(R) 51 ●トランスミッション 形式 変速比 5速マニュアル 内気循環モード付きエアコン ● ダスト/ポーレンフィルター ● AM-FMラジオ/CDプレーヤー ● パワーウインドー ● ウォッシャー連動式ワイパー ● 集中ドアロック ● キーレスエントリー ● ルームランプ残照タイマー ● ウインドストップ ● 1速 3.909 2速 2.238 3速 1.520 4速 1.156 アンチサブマリン型シート ● 5速 0.946 デュアルエアバッグ (助手席キャンセラー付) ● 後進 3.909 ABS+EBD ● 3.563 3点式シートベルト+プリテンショナー ● 最終減速比 駆動方式 ●安全装置 前輪駆動 ●クラッチ 形式 乾式単板ダイヤフラム ●ステアリング 形式 油圧パワーアシスト付き サイドインパクトビーム ● フィアットコードⅡ(イモビライザー) ● ファイヤープリベンションシステム(FPS) ● (●:標準装備、○:オプション) ラック&ピニオン ●サスペンション 前輪 マクファーソンストラット 後輪 トレーリングアーム 形式 X型-2系統油圧式(バキュームサーボ付) 前輪 ベンチレーテッドディスク スタビライザー ●ブレーキ 後輪 ●タイヤサイズ ディスク 195/45R16 ■東京地区車両本体価格(税込み) フィアット ニュー バルケッタ 2,929,500円 − 37 − − 38 − ムルティプラ プント パンダ 2005年4月 2003年12月 2003年12月 2004年11月 2004年11月 2004年7月 5速マニュアル 、 5ドア、左ハンドル 6速ECVT、 5ドア、右ハンドル 5速マニュアル 、 3ドア、右ハンドル 5速マニュアル 、 5ドア、右ハンドル 5速マニュアル 、 5ドア、右ハンドル 5速マニュアル 、 2ドア、左ハンドル 4 ×4 クライミング プラス 1.2 16v エモーション スピードギア 1.8 16v HGT ELX ELX プラス ― ― ― ― グランデ プント (参考出品) (参考出品:ワールドプレミア) パンダ アレッシィ ― ― ラリー 896台 (2003年4月以来) 2005年4月 5速マニュアル 、 5ドア、左ハンドル 4 ×4 クライミング ★ ★ ― ― 2005年9月末現在 ★ 今回の展示 ― 1,787 台 (1996年1月以来) 7,772 台 (2000年6月以来) 2005年4月 ATモード付き5速シーケンシャル 、 5ドア、右ハンドル 1,228 台 (2004年7月以来) 2004年7月 ATモード付き5速シーケンシャル 、 5ドア、右ハンドル マキシ 日本での販売台数 プラス 発売時期 2004年7月 ATモード付き5速シーケンシャル 、 5ドア、右ハンドル モデル名 グランデ プント(参考出品) ニューバルケッタ フィアット 第39回東京モーターショー:展示モデルと発売中のモデル