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IEEJ:国際動向:2000 年 11 月掲載
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1999 年の総売上高は 1,497.06 億ドルと前年の 1,382.74 億ドルから 8%増加した。純利
益は 85.84 億ドルと前年の 3.5 億ドルから大幅に改善した2(図 2-2-1)。この要因として
は原油価格の上昇とコスト削減がある。1999 年のコスト削減額は全体で 20 億ドル3を達成
した。
資産処分の影響を除外すれば原油生産量は前年並み。ガス販売量は 5%増加。石油製品販
売量(エキロン、モティバによる販売量のシェア分を含む)は前年並み。資産処分の影響
を除外すれば石油化学製品販売量は 6%増加。
1999 年の資本支出は 74.09 億ドルと前年の 128.59 億ドルから 42%も減少した
(図 2-2-5)
。
これは資本支出効率の改善を目指して規律ある資本配分を行った結果である。この結果投
下資本利益率は 12.1%と前年の 2.8%から大幅に上昇した(図 2-2-2)。
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RD/シェルは 135 ヶ国で操業しており、その事業セグメントは探鉱・生産事業、石油製品
事業、石油化学製品事業、ガス下流・電力事業、その他事業に区分される。以下ではセグ
メント毎に 1999 年に見られた投資・経営戦略動向について述べていく。
なお、E コマースについては、顧客との接点、コスト削減手段として重要視しており、コ
マースワンとのジョイントベンチャーによるエネルギー産業としてはパイオニア的なイン
ターネット調達に着手。欧州ではワールドオンラインと共にインターネットポータル事業
に着手した。
A.探鉱・生産事業
本事業の利益額は 45.19 億ドルと前年の-2.47 億ドルから急増し、大幅な業績改善の主要
本報告は、平成 11 年度に通産省資源エネルギー庁より受託して実施した受託研究の一部である。この度、
通産省の許可を得て公表できることとなった。通産省関係者のご理解・ご協力に謝意を表すものである。
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国際動向分析グループ研究員
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ただし 1998 年には 42 億ドルにも及ぶ大規模な特殊調整費用を計上したため大幅に利益が圧縮されてい
る点に留意する必要がある。
その内 5.2 億ドルが探鉱支出削減による。
IEEJ:国際動向:2000 年 11 月掲載
因となった(図 2-2-4)。この急増の要因は原油価格の上昇とコスト削減である。ブレント
原油の 1999 年平均価格は 17.95$/B と前年平均より 5.2$/B 高い水準だった。
本事業では 1999
年に 9.7 億ドル(内 5.2 億ドルが探鉱支出削減)のコスト削減を達成した。
1999 年原油生産量は 226.8 万 B/D と前年の 235.4 万 B/D から 4%減少した(図 2-2-6)。
これは米国、コロンビア、イエメンでの生産資産処分によるところが大きい。この処分の
影響を除外すれば、ガボン(自然衰退)・ナイジェリア(地域騒動)・マレーシア(生産
分与協定によるコスト回収枠)・シリア(生産分与協定によるコスト回収枠)での減少を、
ブルネイ・デンマーク・オマーン・英国での生産が補って全体としては、前年並みだった。
ガス販売量は 82.18 億 cf/D と前年の 78.62 億 cf/D から 5%増加した(図 2-2-7)。オラ
ンダ・エジプトでの減少をオマーン・英国・メキシコ湾でのプロジェクト立ち上げが補っ
たことによるものである。
石油低価格下で 1999 年の資本支出は 41.37 億ドルと前年の 64.74 億ドルから 36%減少し
た(図 2-2-5)。これは規律ある資本配分とプロジェクトの選別を行った結果である。
基本的な戦略としては、短期的には「収益性の追求」、長期的には「コスト管理・規律
ある投資活動による企業価値の最大化」を目標とする。このために以下の要素を最大限利
用している。①埋蔵量・インフラの既存資産、②主要なスキルと技術、③取扱量、④戦略
的提携と名声。また投資案件の選別、ポートフォリオの見直しを精力的に行っている。
1999 年には具体的に次のような動きが見られた。
・ 米国では 4 月にメキシコ湾 Shallow 深海油田権益を Apache へ売却した。7 月にメキシコ
湾 Macaroni 他 3 深海油田権益を Santa Fe Snyder へ売却した。(Petroleum Argus 以下
「PA」1999/7/26)
・ フィリピンでは 10 月にマランパヤガスプロジェクトの 45%権益をテキサコに売却した
(PA 1999/10/25、さらに 2000 年 3 月、フィリピン国営石油会社 PNOC へ 10%売却に合意
East&West Report 2000/4/4)。
・ 北海では 6 月にタリスマンと資産スワップに合意した(PA 1999/6/28)。
この他、エジプト、カナダ、オーストラリアで資産処分・権益一部処分を行った。
一方、ナイジェリア(ナイジェリア LNG, EA/Bonga 沖合油田)、米国(Brutus 深海油田)、
カナダ(Athabasca オイルサンドプロジェクト)、イラン(Soroosh/Nowrooz 油田開発)では大
規模投資を行った。マレーシア、ノルウェー、中国、ブラジル深海で新たなライセンスを
取得した。
IEEJ:国際動向:2000 年 11 月掲載
B.石油製品事業
RD/シェルは 90 ヶ国で 46,000 の小売店によって日々2 千万件の顧客に販売している。
本事業の利益額は 16.87 億ドルと前年の 20.28 億ドルから 17%減少した(表 2-2-4 では
「下流」として石油製品事業とガス下流・電力事業の業績を合わせて表記)。この背景に
あるのは精製マージンの減少である。具体的には、ロッテルダム精製マージンが 1999 年平
均 1$/B(1998 年平均は 2.2$/B)、米国市場の精製マージン(ウェスト・テキサス・サワー・
コーキング・マージン)が 1999 年平均 1.95$/B(1998 年平均は 2.95$/B)と低調だった。
これは、欧州と米国で、原油価格上昇分の製品価格へ転嫁が遅れたことが要因である。ア
ジア・太平洋地域では、精製能力過剰により、シンガポール精製マージンが 0.65$/B(1998
年平均は 1.35$/B)に減少した。販売も、製品販売価格上昇より供給コスト上昇が早く全地
域でマージンが減少した。
厳しい環境下で 1999 年の資本支出は 13.38 億ドルと前年の 27.76 億ドルから 52%減少し
た(表 2-2-5 では「下流」として石油製品事業とガス下流・電力事業の支出額を合わせて
表記)。本事業では 1999 年に 7 億ドルのコスト削減を達成した。
C.石油化学製品事業
本事業の利益額は 8.85 億ドルと前年の-7.18 億ドルから大きく改善した(表 2-2-4)。
これはコスト管理プログラム、プラントの安定性改善、能力増強等によるものである。資
本支出は 11.78 億ドルと前年の 14.91 億ドルから 21%減少した(表 2-2-5)。本事業では
3.2 億ドルのコスト削減を達成した。
D.ガス下流・電力事業
本事業の利益額は 2.53 億ドルと前年の-3.49 億ドルから大きく改善した(表 2-2-4 では
「下流」として石油製品事業とガス下流・電力事業の業績を合わせて表記)。しかしその
内訳は特殊項目としてのオクラホマ州の TransokP/L 資産売却益(11.4 億ドル)によるとこ
ろが大きく、特殊項目を除けば 1999 年 14.9 億ドルと前年の 23.4 億ドルを下回った。これ
はオマーン・ナイジェリアでの LNG プロジェクトや米国でのエネルギー小売事業立ち上げ
コスト増によるものである。
1999 年の資本支出は 4.7 億ドルと前年の 18.16 億ドルから 74%減少した(表 2-2-5 では
「下流」として石油製品事業とガス下流・電力事業の支出額を合わせて表記)。主な投資
案件は、マレーシアでの GTL プラント(RD/シェル権益 71.8%)、ナイジェリア LNG プラン
ト(RD/シェル権益 25.6%)である。
1999 年には次のような動きが見られた。
IEEJ:国際動向:2000 年 11 月掲載
・ ナイジェリア LNG プラントの初カーゴ出荷および第 3 トレイン建設について投資決定。
・ マレーシア LNG 第 2 トレイン投資決定。
・ 米国ではシェル・オイルの系列会社コーラルエナジーが 3 コジェネレーション・ガス発
電プラント(総発電能力 1300MW)に投資。
・ インタージェン(ベクテルとの折半ジョイントベンチャー、以下「JV」)がエジプト・
オーストラリアでの発電プロジェクトのファイナンス確保。
・ 米国・カナダで電力事業を行うインタージェン・ノースアメリカ設立発表。
・ シェルを含むコンソーシアムがブラジル最大のガス配給会社 Comgas の民営化入札で落
札。
・ 欧州ではシェル・エナジーが電力販売開始。
・ オランダでは電力供給 JV を設立。
E.その他事業
その他事業は再生可能エネルギー事業と石炭事業からなる。本事業の利益額は 1999 年
-0.35 億ドル、1998 年の-0.40 億ドルと最近は利益を出していない(表 2-2-4 では「石炭他」
と表記)。1999 年には 2.86 億ドルの資本支出を行った(表 2-2-5)。
a.再生可能エネルギー事業
ソーラー事業ではドイツでソーラー電池工場が稼動。南アフリカで家庭用ソーラーシス
テムを導入。インド、スリランカ、フィリピンではソーラーエネルギーシステム販売の完
全子会社を設立した。
風力発電事業ではドイツでグループ初の風力発電プロジェクトの承認を得た。
北欧でのバイオマス事業ではノルウェーで木材煉炭製造工場が稼動した。グローバルな
山林物販売ユニットを設立した。
b.石炭事業
RD/シェルは、石油・ガス・電力・石油化学・再生可能エネルギーにポートフォリオ集中
するため、1999 年 8 月、石炭事業売却を決定した。その後の動向は後述する。
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これまで 1999 年の全体的な動向を整理したが、以下では日本のエネルギー市場への影響
が特に大きいと考えられるアジア・太平洋地域での取り組みを取り上げる。アジア・太平
洋地域では、前述のフィリピンでのマランパヤガスプロジェクト、後述する中国での
Chanbei ガス田開発の他の大きな重点地域としてサハリンがあげられる。その最近の動向は
以下のとおりである。
・ 1999 年 7 月、RD/シェルが 25%の権益を持つサハリンⅡプロジェクトで原油生産が開始
IEEJ:国際動向:2000 年 11 月掲載
した。同年 9 月、原油 8.1 万 t が韓国に向けて初出荷された。ピーク時には 18 万 B/D
の生産を見込む。1999 年の生産量は 100 万バレル。
・ 天然ガスについては、2001 年までに需要家との契約を実現し、2005 年までにプラット
フォーム・LNG プラント設置等を行い、2005 年からの輸出開始を目標とする。ピーク時
には年間 900 万 t の輸出を見込む。
・ 2000 年 6 月、サハリンⅡの筆頭株主だったマラソンと資産スワップに合意した。具体的
には、マラソンの 37.5%権益を RD/シェルの英領北海油田での 28%権益とメキシコ湾で
の採掘権とを交換する。この結果、RD/シェルのサハリンⅡへの出資比率は 62.5%とな
る。2000 年 9 月に最終合意に署名予定。(Platt·s Oilgram News 2000/6/2)
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RD/シェル Moody Stuart 会長によれば、BP アモコ、エクソンモービル合併の動きがコス
ト削減努力を加速させる刺激になったという。その単独リストラ策をシェルでは‘internal
merger’と称している。(PA 1999/12/20)
人員削減計画としては、2000 年末までに 18,000 名(18%に相当)の削減を計画する。内訳
は探鉱・生産事業で 2,300 名、石油製品事業で 4,500 名、石油化学製品事業で 11,200 名で
ある。(PA 1999/12/20)
以下では事業セグメント毎のリストラの実態について整理する。
探鉱・生産事業では上述のとおり資産処分・権益一部処分を米国、フィリピン、エジプ
ト、カナダ、オーストラリアで行った。
石油製品事業では精製マージンが減少する厳しい経営環境下にあって次のようなリスト
ラを実施・計画する。
・ 英国 Shell Haven 製油所操業停止。
・ 2000 年にはノルウェーSola 製油所売却予定(1999 年に閉鎖済)。
・ エキロンの一部製油所を売却。
・ 欧州では他石油会社と精製能力・小売店のスワップを実施。
・ 7 市場では特定顧客ニーズに合わせた燃料を導入。
・ アジア・太平洋地域では、日本以外で有する約 100 万 B/D の精製能力のうち、オースト
ラリア Clyde 製油所(9 万 B/D)の閉鎖等により 31 万 B/D を削減する計画(PA 1999/11/29)。
石油化学製品事業では 1998 年に発表された資産処分計画に基づき、資産の一部を売却し
た。2000 年にもこの計画は進行する。その他 1999 年 12 月には polyolefin 事業の JV 設立
について BASF と合意した(PA 1999/12/13)。
IEEJ:国際動向:2000 年 11 月掲載
その他事業では、2000 年 6 月、シェル・コールをアングロ・アメリカンに 9 億ドルで売
却した。シェル・コールはオーストラリアで 5 ヶ所に埋蔵量 6 億 t の炭鉱を有し、1999 年
生産量は 1,730 万 t だった。売却資産にはこの 5 炭鉱の他 3 輸出ターミナル、クイーンズ
ランド州での石炭火力発電所 50%権益を含む。(PA 2000/6/5)
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RD/シェルの基本的な経営目標は、既存事業・新規事業領域で高収益を実現し株主へのリ
ターンを改善し続けることである。この実現のため事業規律を厳格に守っていくこととし
ている。
2000 年の資本支出として 83 億ドルと 1999 年の 74.09 億ドルに対し 12%増の支出を計画
している。その内、探鉱・生産事業への資本支出額は 53 億ドルと 64%を占める。
コスト削減については、2001 年までに 1998 年を基準にして年間 40 億ドル削減(探鉱支
出削減を含む)を目標とする。また 2001 年までに投下資本利益率 14%を目指す。これまで
の配当方針の維持に加えて、2001 年から数年にかけて年間 40 億ドル規模の自社株買入れを
計画している(2001 年には障害となっているオランダ税法が撤廃され新税法が成立する見
通し)。
事業展開を進める上で RD/シェルは以下のような前提、戦略をとっている。
まず原油価格は今後も不安定に推移するとした上で、事業計画上の前提として中期的に「ブ
レント 14$/B」を維持することが重要と考えている。精製事業や石油化学製品事業のマージ
ンが低く推移すること、スーパーメジャーを含めた他の石油会社との競争が厳しくなるこ
とを強く認識している。そうした認識の下、勝ち残っていくために次のような点をポイン
トと考えている。
A.イラン等の主要な資源保有国との関係構築。
B.世界中での深海事業でのリーダーシップの発揮。
C.主要な石油・ガス資源の統合型開発。
D.LNG 事業でのリーダーシップの発揮(ナイジェリア、オマーンでの新設プラント、新規市
場の開拓・販売事業)。
E.米国ガス下流事業の収益性改善のための対応。
F.精製事業・石油製品販売事業合理化の継続。
G.燃料毎・小売店毎の小売手法の区別、E コマースによる小売。
H.石油化学製品事業ポートフォリオの整理統合。
IEEJ:国際動向:2000 年 11 月掲載
I.RD/シェルの長期戦略に合致しないシェル・コールの売却(前述のとおり実施済)。
なお、RD/シェルの今後のさらなる合理化・経営体力強化の手段としての他メジャーとの
合併に関しては、海外ヒヤリング調査の際に、RD/シェルは成長のためのポートフォリオを
既に持っており、ガス下流・電力分野の補完的な取得はあるかもしれないが、合併は合理
的でないとの見解が示されている4。
その補完的な取得の一つとして BG International(BG の上流事業会社)買収が報道され
たが、RD/シェルはコメントを控えている(PA 2000/4/17、2000/6/5)。
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上述の全体的な戦略を踏まえて、以下では事業セグメント毎に今後の投資・経営戦略を
整理する。
A.探鉱・生産事業
世界全体としての需要はアジア・太平洋地域の経済回復や好調な米国経済に支えられて
堅調に増加していくと見ている。また掘削技術の進歩によりさらなるコスト削減が達成可
能と見る。この認識の下、今後も、先述したとおり基本的な戦略としては、短期的には「収
益性の追求」、長期的には「コスト管理・規律ある投資活動による企業価値の最大化」を
目標とする。そして重点項目は以下のとおりである。
a. 既存のコアポートフォリオについては、精力的な見直し・選別を行うと共に、既存イン
フラを最大限活用する。
この点について Petroleum Economics Limited の Steve Terry 氏は海外ヒヤリング調査の際に「1999 年
頃の RD/シェルに対するマーケットの評価は極めて厳しく、その圧力でコスト削減の必要性が高まってい
た。この中で RD/シェルも他の大手石油会社との合併をも検討したが、結局は単独でいけると判断した。
1999 年業績が好調だったことについては、好調な原油価格が主要因で、RD/シェルの戦略がうまくいった
からなのかどうかは評価が難しい。しかし、20 億ドルものコスト削減は、合併を選択したエクソンモービ
ル、BP アモコにも匹敵しており、合併を選択しなかったことが RD/シェルの場合、合理的と見ることも可
能であろう。ただし、業績は改善したものの、エクソンモービル誕生でトップの座を奪われたことは RD/
シェルにとってハッピーなことではないのではないか。また米国での下流事業提携も非効率で改善の必要
性は高い。これらの点からシェブロンやテキサコとの合併話が持ち上がっても何ら驚くべきことではない
と考えられる。また RD/シェルの専門分野でないところで、例えば BG 買収等が新たな成長のために必要と
も考えられる」と述べた。American Petroleum Institute(API)の Edward Porter 氏も、米国下流事業の効
率化のため今後合併を含めた抜本的リストラ策を検討する可能性はある、と述べた。
IEEJ:国際動向:2000 年 11 月掲載
b. 深海事業については、①既存インフラの最大限の活用、②可採埋蔵量を有する地域への
集中を行う。
c. 主要な資源保有国の関係については、信頼関係の構築を進め、選択されるパートナーと
なることを目指す。さらにはオペレーターとしてのスキル・経験によるシナジー効果を
追求する。
d. ガス事業については、ポートフォリオのアップグレードを行い、市場に応じて地域戦略
を構築する。
今後の原油生産量・ガス販売量の見通しについては、2000 年からの 5 年間で年平均 5%
の増加を計画する。原油についてはカナダのオイルサンドプロジェクト・エジプト・ロシ
ア・ノルウェー・ナイジェリア5・米国での生産増加を見込む。ガスについてはナイジェリ
ア・オマーン・米国・エジプトで販売量増加を見込む。ただしこれらの計画は、ポートフ
ォリオの見直しや原油価格によって影響される。
探鉱・生産事業投資について、海外ヒヤリング調査において、重点地域としてカスピ海
やイランが考えられるが、税制面や政治面で難しい問題があり実際にプロジェクトを進め
るのはたやすいことではない。発見油田への外資導入は付加価値の増加という面で相対的
に魅力に欠ける。こうした点から見るとイランでの外資導入は基本的には魅力があるが、
現在のバイバック契約の下での参入には問題もある。今後現在のスキーム、条件の改善が
大きなポイントになろう、という見解が示されている。
B.石油製品事業
2000 年には経済成長に伴い約 200 万 B/D の製品需要増加が見込まれる。しかし原油高価
格の下で欧州、米国メキシコ湾の精製マージンは厳しい状況が続くし、アジア・太平洋地
域でも過剰精製能力のため低位で推移すると見る。こうした認識の下で次のような理念で
事業を進める予定。
・ 社会的な要請に応えると同時に多数の顧客のニーズに迅速に対応する。
・ 「利便性」というコンセプトに基づき、商品提供能力を高めていく。
・ 代替燃料の開発、ニーズに合わせた商品・サービスの提供、E コマースによるソリュー
ション提供を行う。
・ コスト削減、ポートフォリオの積極的管理には継続して取り組む。
ナイジェリアで RD/シェルは「今後 5 年間で 85 億ドルの投資」という野心的な計画を発表している。対
象プロジェクトはナイジェリア LNG 第 3 トレイン、
EA/Bonga 沖合油田開発、
2LNG 船購入等が含まれている。
主要目的は LNG 商業化・輸出であるという。(PA 2000/5/1)
IEEJ:国際動向:2000 年 11 月掲載
なお、上述のコスト削減目標を達成していく上で、厳しい環境下にある石油製品事業の
中で、特に米国でのエキロン、モティバによる下流事業の見直しが重要な課題となってお
り、実際にリストラの検討を行っている。当初エキロン、モティバ下流事業によるコスト
削減額として年間 8 億ドルを目標とし、その内 4 億ドルがシェルのシェア分だったが、1999
年の削減額はその半分の 2 億ドル程度だったという。コスト削減目標も達成できなかった
中でシェル自身もこの事業形態が複雑であること、重複を解消する必要が高いことを認め
ている。一方アナリストは明確なリーダーシップの不在が不調の理由と見ている。(PA
2000/6/5、2000/6/26)
C.石油化学製品事業
アジア・太平洋地域の経済回復に伴い状況が好転してきている中で、短期的には販売条
件に大きな変化はない。石油化学建設ブロックと大量のポリマー事業に集中。顧客へ最大
の価値を提供するため持続可能な友好関係を構築。ポートフォリオの改善、顧客ニーズへ
の対応、コスト削減には継続して取り組む。
D.ガス下流・電力事業
ガス・電力需要は堅調に増加すると見るが、欧州ガス市場の自由化の進展により多くの
課題が発生すると予想する。将来の成功は、gas-to-power のバリューチェーンを最適化し
顧客ニーズに合致できるかどうかがカギと見る。
この分野では、単に確立された市場にエクイティガスを販売するだけでなく、新たに市
場開拓できる十分な資産をもつプレーヤーとなるべく事業成長を目指す。このために LNG
商業化や GTL 技術面での優位性を最大限活用する。探鉱・生産事業に関連して事業化する
ことでフレアされていたガスの利用が可能となった。
LNG 事業ではブルネイ、マレーシア、ノース・ウェスト・シェルフ、ナイジェリア、オマ
ーンの 5 件のプロジェクトに参加している。これらの拡充計画の他、サハリンやベネズエ
ラ(2000 年 3 月基本合意)での事業化を計画する。さらにブラジル、中国、インドでの事業
機会も追求するという(2000/4/17 RD/シェル G Maartten van den Bergh 副会長東京スピー
チより)。
GTL については、RD/シェルは 1993 年にマレーシアの Bintulu プラントで操業を開始した。
マレーシア、サラワク沖合産天然ガスから合成石油 1.2 万 B/D 生産していたが、1997 年 12
月に酸素分離装置爆発により操業停止した (詳細については、国際エネルギー動向分析
1999 年 2 月号「天然ガスを原料とした高品位燃料の合成技術について」を参照) 。2000 年
6 月に酸素分離プラント再建が完了し操業を再開した。爆発の理由は森林火災による大気粒
IEEJ:国際動向:2000 年 11 月掲載
子によるもので、RD/シェルの GTL プロセス(SMDS:Shell Middle Distillate Synthesis)
の本質に係わるものではないという。さらにこのプラント再開以外にも 7 万 B/D の合成石
油生産が可能な SMDS の次世代技術開発に取り組んでいる。(Shell Press Release、以下「PR」
とする 2000/6/23) 具体的には次のような動きが見られる。
インドネシアでは、国営石油会社プルタミナとともに GTL プラント建設計画の共同スタ
ディを開始するため交渉中との発表がなされている。本プラントに必要とされる天然ガス
量は 6 億 cf/D で 7 万 B/D の合成石油生産を計画する。建設コストは 15 億ドルである。
(Financial Times 2000/6/30)
イランでも、GTL プラント建設計画について、国営石油会社 NIOC との共同スタディをイ
ラン側に提案した。本プラントに必要とされる天然ガス量は 6 億 cf/D。(Middle East
Economic Survey 2000/7/17)
さらにエジプトでも North East Mediterranean Deepwater Concession(NEMED)から産出
予定の天然ガスについて、LNG と GTL プラント建設を検討している。LNG は輸出向け、GTL
は主に国内向けであるという。建設コストは両プラントで 30 億ドルを予定する。(Middle
East Economic Digest 2000/7/14)
海外ヒヤリング調査等の結果も踏まえると、RD/シェルが注目している地域は、アジア・
太平洋、オマーン、オーストラリア・ノース・ウェスト・シェルフ、サハリン、東シベリ
ア等であると考えられる。また規制緩和が進んできた日本の電力・ガス分野にも関心が高
く、サハリン・プロジェクトの動向にも影響を与えるものとして注目しているようである。
本事業では、2000 年資本支出額として約 8 億ドルを計画し、2001 年までには投下資本利
益率 7%を目標とする(PA 2000/4/17)。
E.再生可能エネルギー事業
再生可能エネルギー事業はニッチ市場でこそ競争力を持つと見る。したがってそれ以外
の市場では短期的に見た場合政府のサポートが必要と見る。しかし経験を重ねるにつれて
コスト削減が進んでいるのも事実で、さらに競争力を有するようになれば、将来の供給の
重要な割合を占める可能性もあると見る。
この分野では、森林管理、ソーラーシステム、燃料燃焼技術でのこれまでの経験を踏ま
えて、世界的な市場リーダーとなることを目指す。他の事業とのシナジー効果を実現する。
IEEJ:国際動向:2000 年 11 月掲載
Shell Hydrogen は輸送・発電用水素燃料電池の可能性を検討。Shell Renewables はソー
ラー・風力発電・バイオマス事業の商業化を検討。こうした動きの背景には地球温暖化へ
の対応の必要性があり、シェルはグループ全体でガス排出削減に取り組んでおり、後述の
とおり社内排出枠取引も開始した。
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以上のとおり今後の投資・経営戦略を概観したが、2000 年第 1 四半期の経営概況を紹介
しおわりとしたい。
2000 年第 1 四半期の総売上高は 451.8 億ドルと前年同期の 313.92 億ドルに対して、伸び
率にして 44%増加した。純利益は 33.35 億ドルと前年同期の 16.78 億ドルに対して 99%の
大幅増加となった。この要因は好調な原油価格、コスト改善である。2000 年第 1 四半期の
ブレント原油平均価格は 26.95$/B と前年同期 11.30$/B の倍以上にも上昇した。事業セグ
メントで見ると探鉱・生産事業の収益の伸びが著しく、2000 年第 1 四半期の利益額は 23.2
億ドルと前年同期 7.74 億ドルから伸び率にして 200%と急増した。一方、石油製品事業で
は精製マージンは若干改善したものの販売マージンが不調で、利益額 4.51 億ドルと前年同
期 5.38 億ドルから-8%となった。資本支出は 14.73 億ドルと前年同期の 23.17 億ドルから
36%も減少した。
この結果投下資本利益率は 14%と前年同期の 1.9%から大幅に上昇した。
事業セグメントの概況は以下のとおりである。
A.探鉱・生産事業
探鉱・生産事業では次のような資産処分や投資によりポートフォリオ強化を図った。
・ アゼルバイジャン沖カスピ海 Inam 鉱区で 25%権益取得。
・ オーストラリアの Barrow 島、Thevenard 島、Bass StraitJV 権益処分。
・ Altura Energy36%権益のオキシデンタルへの売却(PA 2000/3/13、シェルの権益分の生
産量は 1999 年に 5.4 万 B/D)。
・ Shell CO2 Company の 80%権益を売却。
・ モロッコで 5 深海鉱区につきモロッコ国営石油会社と契約。
・ ノルウェーでは第 16 次ライセンスラウンドで主要権益を獲得。
・ メキシコ湾深海 Europa 油田、カナダ Stable 島開発からの生産開始。
・ Halliburton との JV「WellDynamics(権益半々)」設立(掘削技術の開発・提供を行う)。
・ Beacon グループとの JV「Shell Technology Investment Partnership(権益半々)」設
立(技術の開発・商業化事業への投資を行う)。
・ オーストラリアでは Woodside への出資比率を 34%から 60%に高めるため、Woodside
側にオーストラリア資産と新規発行株式のスワップを提案(PA 2000/5/22)。
IEEJ:国際動向:2000 年 11 月掲載
B.石油製品事業
石油製品事業ではポートフォリオ強化のために次のようなリストラを行った。
・ 日本では昭和シェルが川崎製油所と東亜製油所の操業統合を発表。
・ 物流、潤滑油、精製事業につきジャパンエナジーとの JV に基本合意。
・ ナイジェリアでは販売会社の 40%権益売却を発表。
・ ブラジル中西部で小売店 300 店売却。
・ 南東イタリアで 230 店売却に着手。
・ テキサコのポーランド小売事業とシェルの英国での小売店のスワップ完了。
・ テキサコのギリシャ内陸での燃料事業とシェルの英国での小売店 80 店のスワップ発表
(ギリシャ規制当局の承認待ち)。
・ 顧客への満足度を高めるため、欧州旅行計画プログラムと情報提供を行うインターネッ
トサービス Shell GeoStar をバージョンアップ。
・ ノルウェーの Sola 製油所閉鎖。
・ エキロンは Wood River 製油所のトスコへの売却につき覚書署名。
C.ガス下流・電力事業
ガス下流・電力事業では成長のために次のようなイニシャチブを行った。
・ 2001 年 1 月からオーストラリア東部でガス・電力販売事業を行う Pulse Energy を設立
(シェル権益は 40%)。
・ 中国では Chanbei ガス田からのガス輸送・販売の共同スタディについてペトロチャイナ
と覚書署名。
・ インタージェンの事業拡張についてベクテルとの協議中。
・ オマーン LNG(シェル権益 30%)からの初カーゴ出荷。
D.再生可能エネルギー事業
再生可能エネルギー事業では、
英国初の沖合風力発電 Blyth プロジェクトへの参加発表、
ノルウェーの Kirkenaer バイオマスプラントではスカンジナビア市場向け産業用木材煉炭
の生産開始という動きが見られた。
E.その他
E コマースについては 2 件のインターネットベースによる B to B 事業(商品取引のため
の IntercontinentalExchange、船舶交換のための LevelSeas.com)への参加を発表した。
資材調達インターネットによる逆オークションにも成功した。RD/シェルグループ内での
様々なインターネットイニシャチブを整合させるために eSHell を設立した6。
なお、本調査のため実施した海外ヒヤリング調査において、RD/シェルの David Frowd 氏は、E コマース
IEEJ:国際動向:2000 年 11 月掲載
その他、2000 年 1 月には温室ガス排出枠社内取引システム STEP(Shell Tradeable
Emissions System)を開始した(PA 2000/1/31)。
に関して「調達面でコスト削減の大きな可能性がある。またガスや石油化学製品も直接購入可能となる。
基本的にスーケルメリットの発揮やミドルマンの排除によってコスト削減が実現されていく。E コマース
は変化のスピードに対応する上で大きな可能性を秘めており、今のところ効果がでているのは調達面だが、
今後、直接顧客にアクセスする上で重要な手段となり得る」と今後の可能性に期待している。
IEEJ:国際動向:2000 年 11 月掲載
(100万$)
図 2−2−1 RD/シェルの収入
1991
92
93
94
95
96
97
98
99
131,529 128,420 125,814 129,109 150,690 171,964 171,657 138,274 149,706
総売上高(左目盛)
4,288
5,369
4,497
6,267
6,919
8,886
7,753
350
8,584
純利益 (右目盛)
(100万$)
売上高と純利益の推移
(100万$)
180,000
12,000
150,000
10,000
120,000
8,000
総売上高(左目盛)
90,000
6,000
純利益 (右目盛)
60,000
4,000
30,000
2,000
0
0
1991
è´²ú&2
92
93
94
95
96
97
98
99
KMޑ
˜ÅÅ̸à ©¼ÇÆÉË
€
図 2−2−2 RD/シェルの利益率
1991
92
93
投下資本利益率
7.4
9.4
7.9
自己資本利益率
7.9
10.1
8.7
純利益率
3.2
4.2
3.6
94
10.3
11.6
4.9
95
10.7
12.0
4.7
96
12.0
14.6
5.3
97
12.0
12.6
4.5
98
2.8
0.6
0.4
利益率の推移
(%)
18.0
16.0
14.0
12.0
10.0
8.0
6.0
4.0
2.0
0.0
投下資本利益率
自己資本利益率
純利益率
1991
è´²ú&2
92
93
94
95
KMޑ
˜ÅÅ̸à ©¼ÇÆÉË
€
96
97
98
99
(%)
99
12.1
15.4
5.9
IEEJ:国際動向:2000 年 11 月掲載
図2−2−3 RD/シェルの人件費と従業員数
1991
92
93
94
人件費
6,556
7,169
6,209
5,972
従業員数
133
127
117
107
95
6,244
106
96
6,285
104
97
6,108
105
人件費と従業員数の推移
(100万$)
(100万$、1,000人)
98
99
5,981
5,437
102
99
(1,000人)
8,000
140
130
7,000
120
6,000
110
5,000
100
人件費
従業員数
90
4,000
80
3,000
70
1991
è´²ú&2
92
93
KMޑ
˜ÅÅ̸à ©¼ÇÆÉË
94
95
96
97
98
99
€
図2−2−4 RD/シェルの部門別純利益
1991
92
93
純利益
4,288
5,369
4,497
上流
2,564
3,227
3,000
下流
2,045
2,202
2,648
化学品
51
-367
-618
石炭他
-62
-129
-71
-310
436
-462
管理・金利・調整
94
6,267
2,363
3,193
534
-139
316
95
6,919
2,947
2,398
1,731
178
-335
96
8,886
4,871
2,167
897
339
612
97
7,753
4,569
2,414
969
173
-372
部門別純利益の推移
(100万$)
9,000
8,000
7,000
6,000
5,000
4,000
3,000
2,000
1,000
0
-1,000
-2,000
è´²ú&2
(100万$)
99
350
8,584
-247
4,519
1,679
1,940
-718
885
-40
-35
-324
1,275
98
上流
下流
化学品
石炭他
1991
92
93
KMޑ
˜ÅÅ̸à ©¼ÇÆÉË
€
94
95
96
97
98
99
管理・金利・調整
純利益
IEEJ:国際動向:2000 年 11 月掲載
図 2−2−5 RD/シェルの部門別資本支出
1991
92
93
94
資本支出 10,058
9,104
8,355
9,482
上流
4,475
4,321
3,723
3,811
下流
4,056
3,495
4,751
4,666
化学品
1,130
893
612
728
石炭他
397
395
269
277
95
10,965
4,477
4,920
1,243
325
96
11,023
4,995
4,344
1,409
275
97
12,274
5,724
3,865
2,422
263
98
12,859
6,474
4,592
1,491
302
(100万$)
99
7,409
4,137
1,808
1,178
286
部門別資本支出の推移
(100万$)
14,000
12,000
10,000
上流
下流
化学品
石炭他
8,000
6,000
4,000
2,000
0
1991
è´²ú&2
92
93
94
95
96
97
98
99
KMޑ
˜ÅÅ̸à ©¼ÇÆÉË
€
図2−2−6 RD/シェルの原油生産量
1991
92
93
生産量計
2,082
2,143
2,133
ヨーロッパ
428
468
480
420
427
436
アフリカ
397
417
440
中東
249
258
235
アジア・パシフィック
456
447
402
米国
132
126
140
他西半球
94
2,194
525
398
467
239
416
149
95
2,254
533
411
472
264
441
133
96
2,305
560
423
456
290
451
125
97
2,328
551
423
455
264
491
144
(1,000B/D)
98
99
2,354
2,268
590
622
377
333
476
453
261
247
521
504
129
109
原油生産量の推移
(1,000B/D)
2,500
2,000
ヨーロッパ
アフリカ
中東
アジア・パシフィック
米国
他西半球
1,500
1,000
500
0
1991
è´²ú&2
92
93
KMޑ
˜ÅÅ̸à ©¼ÇÆÉË
€
94
95
96
97
98
99
IEEJ:国際動向:2000 年 11 月掲載
図 2−2−7 RD/シェルのガス販売量
1991
92
93
6,561
6,784
7,228
販売量計
2,979
3,061
3,083
ヨーロッパ
1,521
1,657
1,861
東半球
1,336
1,361
1,565
米国
725
705
719
西半球
94
7,317
2,911
1,965
1,676
765
95
7,624
2,869
2,087
1,907
761
96
8,354
3,409
2,296
1,859
790
97
8,001
3,302
2,177
1,779
743
ガス販売量の推移
(100万CF/D)
9,000
8,000
7,000
6,000
5,000
4,000
3,000
2,000
1,000
0
ヨーロッパ
東半球
米国
西半球
1991
è´²ú&2
(100万CF/D)
98
99
7,862
8,218
3,321
3,368
2,002
2,177
1,894
2,051
645
622
92
93
94
95
96
97
98
99
KMޑ
˜ÅÅ̸à ©¼ÇÆÉË
€
図 2−2−8 RD/シェルの原油確認埋蔵量
1991
92
93
94
埋蔵量計
9,681
9,320
9,124
8,945
ヨーロッパ
1,437
1,366
1,308
1,317
東半球
4,762
4,853
4,736
4,731
2,475
2,211
2,203
2,040
米国
西半球
597
500
497
481
410
390
380
376
関連会社分
*カナダ分は97年以前は西半球に、98年は米国に含む
95
8,846
1,236
4,812
2,018
412
368
96
9,435
1,436
4,887
2,035
691
386
97
9,681
1,423
5,156
1,034
741
1,327
(100万BBL)
98
99
10,031
9,775
1,515
1,330
5,782
6,143
940
578
542
458
1,252
1,266
原油確認埋蔵量の推移
(100万BBL)
12,000
10,000
ヨーロッパ
東半球
米国
西半球
関連会社分
8,000
6,000
4,000
2,000
0
è´²ú&2
1991
92
93
KMޑ
˜ÅÅ̸à ©¼ÇÆÉË
€
94
95
96
97
98
99
IEEJ:国際動向:2000 年 11 月掲載
図 2−2−9 RD/シェルのガス確認埋蔵量
1991
92
93
94
95
53,064 52,124 50,453 48,707 47,607
埋蔵量計
26,435 26,073 25,879 25,005 24,905
ヨーロッパ
12,022 12,234 11,687 10,536
9,985
東半球
5,967
5,235
4,911
5,546
5,382
米国
3,349
3,159
2,781
2,673
2,601
西半球
5,291
5,423
5,195
4,947
4,734
関連会社分
*カナダ分は97年以前は西半球に、98年は米国に含む
96
53,027
25,130
14,830
5,260
2,257
5,550
97
56,131
24,848
17,136
4,604
3,177
6,366
98
60,462
24,848
22,139
6,956
390
6,129
(10億CF)
99
58,541
24,828
21,086
3,400
3,533
5,694
ガス確認埋蔵量の推移
(10億CF)
70,000
60,000
50,000
ヨーロッパ
東半球
米国
西半球
関連会社分
40,000
30,000
20,000
10,000
0
è´²ú&2
1991
92
93
KMޑ
˜ÅÅ̸à ©¼ÇÆÉË
94
95
96
97
98
99
€
図2−2−10 RD/シェルの上流部門地域別資本支出 1991
92
93
94
95
4,475
4,321
3,723
3,811
4,477
資本支出計
1,310
1,625
1,329
1,504
1,866
ヨーロッパ
1,343
1,476
1,500
1,141
888
東半球
1,116
664
650
1,035
1,357
米国
706
556
244
131
366
西半球
*カナダ分は97年以前は西半球に、98年は米国に含む
(100万$)
7,000
96
4,995
1,901
733
1,957
404
97
5,724
1,805
1,499
1,817
603
98
6,474
1,939
2,112
1,450
973
(100万$)
99
4,137
1,032
1,708
918
479
上流部門地域別資本支出の推移
6,000
5,000
4,000
ヨーロッパ
東半球
米国
西半球
3,000
2,000
1,000
0
1991
è´²ú&2
92
93
KMޑ
˜ÅÅ̸à ©¼ÇÆÉË
€
94
95
96
97
98
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