...

スタートアップガイド

by user

on
Category: Documents
5

views

Report

Comments

Transcript

スタートアップガイド
KM13P-0300-0340
WisReed 通信モジュール
無線センサーネットワーク評価キット
MSB1401-EAC-KIT
スタートアップガイド
● WisReed は富士通株式会社の商標です。
i
KM13P-0300-0340
注意事項

本資料の記載内容は、予告なしに変更することがありますので、ご用命の際は営業部
門にご確認ください。

本資料に記載された動作概要・回路図を含む技術情報は、当社もしくは第三者の特許
権、著作権等の知的財産権やその他の権利の使用権または実施権の許諾を意味するも
のではありません。また、これらの使用について、第三者の知的財産権やその他の権
利の実施ができることの保証を行うものではありません。したがって、これらの使用
に起因する第三者の知的財産権やその他の権利の侵害について、当社はその責任を負
いません。

本資料に記載された製品は、通常の産業用、一般事務用、パーソナル用、家庭用など
の一般的用途に使用されることを意図して設計・製造されています。極めて高度な安
全性が要求され、仮に当該安全性が確保されない場合、社会的に重大な影響を与えか
つ直接生命・身体に対する重大な危険性を伴う用途(原子力施設における核反応制御、
航空機自動飛行制御、航空交通管制、大量輸送システムにおける運行制御、生命維持
のための医療機器、兵器システムにおけるミサイル発射制御をいう)、ならびに極め
て高い信頼性が要求される用途(海底中継器、宇宙衛星をいう)に使用されるよう設
計・製造されたものではありません。したがって、これらの用途にご使用をお考えの
お客様は、必ず事前に営業部門までご相談ください。ご相談なく使用されたことによ
り発生した損害などについては、責任を負いかねますのでご了承ください。

半導体デバイスはある確率で故障が発生します。当社半導体デバイスが故障しても、
結果的に人身事故、火災事故、社会的な損害を生じさせないよう、お客様は、装置の
冗長設計、延焼対策設計、過電流防止対策設計、誤動作防止設計などの安全設計をお
願いします。

本資料に記載された製品を輸出または提供する場合は、外国為替及び外国貿易法およ
び米国輸出管理関連法規等の規制をご確認の上、必要な手続きをおとりください。

本書に記載されている社名および製品名などの固有名詞は、各社の商標または登録商
標です。
Copyright© 2015 FUJITSU ELECTRONICS INC. all rights reserved
ii
KM13P-0300-0340
改版履歴
版数
日付
内容
1.0 版
2016/2/12
新規作成
iii
KM13P-0300-0340
目次
注意事項 ................................................................................................................................... i
改版履歴 ................................................................................................................................. iii
目次 ......................................................................................................................................... iv
1.
2.
3.
4.
製品構成 .......................................................................................................................... 1
1.1
ハードウェア............................................................................................................ 1
1.2
ソフトウェア............................................................................................................ 3
1.3
出荷時のコンフィグレーション .............................................................................. 3
経路表示ツールの使用方法 ............................................................................................. 4
2.1
経路表示ツールとは................................................................................................. 4
2.2
経路表示ツール動作環境 ......................................................................................... 5
2.3
接続 .......................................................................................................................... 5
2.4
インストール方法 .................................................................................................... 7
2.5
操作方法 ................................................................................................................... 9
2.5.1
起動方法と画面構成 ......................................................................................... 9
2.5.2
ノード接続とノード表示 ................................................................................. 11
2.5.3
経路表示.......................................................................................................... 14
2.5.4
その他の操作 .................................................................................................. 17
RSIL サンプルの使用方法 ............................................................................................. 22
3.1
RSIL 概要 ............................................................................................................... 22
3.2
RSIL サンプル ........................................................................................................ 23
3.3
RSIL サンプルアプリケーションの実行 ................................................................ 24
3.4
RSIL サンプルアプリケーションの動作 ................................................................ 26
3.5
RSIL サンプルアプリケーションによるコンフィグ適用 ...................................... 27
コンフィグ設定ファイルのサンプル ............................................................................ 28
iv
KM13P-0300-0340
1. 製品構成
1.1 ハードウェア
無線センサーネットワーク評価キットは以下のハードウェアで構成されています。
無線センサーネットワーク評価キット内容物
内容
WisReed 通信モジュール
アンテナ
電池 BOX
電池 BOX 接続ケーブル
PC 接続ケーブル
センサー接続ケーブル
型番
MSB1401-EAC
MEGHX-328XSAXX-920
BH-343-3B
BS-TC-150MM+DC5.5X2.1X10MM
TTL-232R-5V
TTL-232R-3V3
CD-R
─
数量
5
5
5
5
1
2
1
1
備考
接続端子を
MSB1401-EAC
用に変更した
専用ケーブル
です。
コンテンツは
1.2 ソフトウェ
アを参照して
ください。
KM13P-0300-0340

コネクタ端子説明
各コネクタの名称と端子配列を以下に示します。
DC_IN
センサーI/F端子(S1)
PC I/F端子(P1)

電源選択スイッチ
センサーi/F 端子(S1)
9
7
5
3
1
N.C.
GND
xRESET
GND
OPEN
10
8
6
4
2
GND
SIN
VDD
SOUT
VDD
注)3V 系信号を入力してください。

PC I/F 端子(P1)
6
5
4
3
2
1
OPEN
SOUT
SIN
VCC
OPEN
GND
注)5V 系信号を入力してください。

電源選択スイッチ
無線センサーネットワーク評価キットでは[M]側固定でご使用ください。

DC_IN
電池 BOX 接続ケーブルの DC ジャック側を接続します。
外径 5.5Φ、内径 2.1Φの DC ジャックです。市販 AC アダプタを使用する場合は、
出力電圧 3.6V~9V の AC アダプタが使用可能です。
2
KM13P-0300-0340
1.2 ソフトウェア
添付 CD-R には以下の内容を収録しています。
フォルダ
 documents
 route_tool
 rsil_sample
+-- exe
 sample_config
内容
マニュアル類
経路表示ツール
RSIL サンプル
ビルド済み RSIL サンプル
サンプルコンフィグファイル
1.3 出荷時のコンフィグレーション
出荷時、WisReed 通信モジュールは、以下のとおりコンフィグレーションされています。
GW 用コンフィグを適用
1台
Node 用コンフィグを適用
4台
主な設定項目は以下のとおりとなっています。
設定項目
GW 用コンフィグ
Node 用コンフィグ
24ch
24ch
無線チャンネル
13dBm (19.95mW)
13dBm (19.95mW)
送信電力
省電力モード
省電力なし
省電力あり
省電力モード待機時間
─ (10 秒)
10 秒
LED 機能
あり
あり
UART1(PC I/F)モード
バイナリ
テキスト
詳細は 4 コンフィグ設定ファイルのサンプルを参照してください。
3
KM13P-0300-0340
2. 経路表示ツールの使用方法
2.1 経路表示ツールとは
経路表示ツールは、WisReed ネットワーク上の任意のノードへ保守コマンドを送信し、受
信した結果を画面に表示するためのユーティリティツールです。WisReed ネットワーク上
のネットワーク疎通を確認でき、実行ノードから宛先ノードまでの経路を取得できます。
経路表示ツールは、PC 上の経路表示ツールと WisReed ネットワーク上のノード(接続ノー
ド、実行ノード、宛先ノード)、ノード上の保守アプリで構成されます。
以下に経路表示ツールの構成図を示します。
図 2-1 経路表示ツール構成図

経路表示ツールでできること
∙ WisReed ネットワークを再現
∙ ノード状態や経路をビジュアルに表示
4
KM13P-0300-0340
2.2 経路表示ツール動作環境

ハードウェア環境
項目
CPU
メモリ
ハードディスク

環境
1GHz 以上の 32bit または 64bit プロセッサ
1GB 以上
1GB 以上の空き容量
ソフトウェア環境
項目
対象 OS
JAVA 実行環境
環境
Windows7
Java1.6 以上
2.3 接続

使用する機材
PC (お客様でご用意ください)
GW(sample_config_GW.bin)にコンフィグレーションされた WisReed 通信モジュール
×1 台 (アンテナを接続してください)
PC 接続ケーブル×1 本
Node(sample_config_Node.bin)にコンフィグレーションされた WisReed 通信モジュー
ル×1 台以上(アンテナ、電池 BOX を接続してください)
5
KM13P-0300-0340

接続方法
 GW 側
WisReed 通信モジュールに PC 接続ケーブルを接続します。
その後、PC 接続ケーブルを PC の USB ポートへ接続します。
この時、電源は PC から供給されます。PC のデバイスマネージャーにて COM ポー
ト番号を確認してください。
P1側へ挿入
緑
黒
PCへ挿入
PC接続ケーブル
TTL-232R-5V
6
KM13P-0300-0340

Node 側
電池 BOX に電池を挿入し、電池 BOX 接続ケーブルで WisReed 通信モジュールに接
続します。
2.4 インストール方法
経路表示ツールは以下の手順でインストールします。

シリアル接続ライブラリの入手
RXTX for Java ライブラリをダウンロードします。
http://mfizz.com/oss/rxtx-for-java から環境に合わせたライブラリをダウンロードして
ください。(URL は 2015 年 8 月現在のものです)
OS が Windows7 32bit 版の場合、”Windows-x86”をダウンロードします。
7
KM13P-0300-0340

PC へのインストール
1. CD 内 route_tool 以下を PC の任意の場所にコピーします。
2. シリアル接続ライブラリを取り込みます。
RXTXcomm.jar を route_tool/lib ディレクトリにコピーします。
rxtxSerial.dll をアプリケーション実行時のカレントディレクトリにコピーします。
以上で、インストールは完了です。
シリアル接続ライブラリ以外の経路表示ツールファイル構成は以下のとおりです。
ファイル名
mntapl.jar
mntapl.properties
conf/logger.properties
lib/comm.jar
log/
sample/

経路表示ツールファイル一覧
説明
経路表示ツールの実行ファイルです。
経路表示ツールの設定ファイルです。
ログ出力レベルの設定ファイルです。
経路表示ツールのカスタマイズ部共通インターフェースで
す。
経路表示ツールのログ出力フォルダです。
経路表示ツールのカスタマイズ部サンプルを格納していま
す。
アンインストールについて
PC へコピーした route_tool 以下のファイルと取り込んだシリアル接続ライブラリをす
べて削除することで経路表示ツールがアンインストールされます。
8
KM13P-0300-0340
2.5 操作方法
本章では経路表示ツールの操作方法を説明します。
2.5.1起動方法と画面構成
mntapl.jar を実行することで、経路表示ツールが起動しメインウィンドウが表示されます。
メニューバーでは「ファイル」「ノード」「表示」の各種機能へアクセスするメニューを表
示します。描画パネルでは「ノードの配置」と「経路の表示」を行います。
メインウィンドウのメニューや、描画パネルのコンテキストメニューから各ウィンドウを
表示します。
図 2-2 メインウィンドウ
9
KM13P-0300-0340
図 2-3 画面遷移図
10
KM13P-0300-0340
2.5.2ノード接続とノード表示
経路表示ツールを WisReed ネットワーク上の特定ノードに接続します。経路表示ツールと
接続したノードを接続ノードと呼びます。
経路表示ツールの基本操作フローを次の図に示します。
ツール起動後、ノードを表示する手順(図中 1~ 5)を以下で説明します。
図 2-4 基本操作フロー
1.
WisReed ネットワーク内のノードに接続します。
a. メニューバー→[ファイル]→[接続先を指定して接続]を選択します。
2 回目以降は、メニューバー→[ファイル]→[接続]を選択すると前回の接続と同じノ
ードに接続します。
11
KM13P-0300-0340
b. 接続先を指定します。
GW 側 WisReed 通信モジュールを接続した PC で、PC 接続ケーブルに割り当てら
れた COM ポートを入力します。
例)COM10
2. メニューバー→[ノード]→[MAC 取得]を選択します。
WisReed ネットワーク内のノードが取得されて、格子状の配置で追加されます。
3. 実際のノードの配置に合わせてノードを移動します。
12
KM13P-0300-0340
4. メニューバー→[ファイル]→[保存]を選択します。
ノードの配置状態をファイルとして保存します。
5. メニューバー→[ファイル]→[開く]を選択し、ノード配置ファイルを開きます。
ノード配置ファイルが読み込まれ、ノードの配置状態が復元されます。
13
KM13P-0300-0340
2.5.3経路表示
traceroute コマンドの実行により、実行ノードと宛先ノード間のネットワーク経路を確認で
きます。
実行結果はコマンド結果表示ウィンドウに出力されると同時に、メインウィンドウの描画
パネル上に経路が表示されます。
コマンド実行には、以下の 2 つの方法があります。
14
KM13P-0300-0340

描画パネルからのコマンド実行
1.
コマンドを実行するノードを右クリックし、コンテキストメニューから
[traceroute]を選択します。
選択したノード(実行ノード)を始点、マウスポインターを終点とする矢印が表
示されます。
選択したノードには、赤枠が表示されます。
2.
宛先ノードを左クリックで選択します。
実行ノード(矢印の始点)から宛先ノード(矢印の終点)へ traceroute コマンド
が送信されます。
3.
コマンド結果を確認します。
15
KM13P-0300-0340

コマンドウィンドウからのコマンド実行
オプション付き traceroute コマンドを実行する場合は、コマンドウィンドウから実行し
ます。
1.
コマンドウィンドウを表示します。
コマンドウィンドウは次の操作で表示します。
2.
∙
メインウィンドウ→メニューバー→[表示]→[コマンド]
∙
メインウィンドウ→ノード右クリック→[コマンド]
「宛先 MAC」を指定し、必要に応じてオプションを指定します。
項目名
宛先 MAC
HTL
3.
入力制限
MAC アドレス
形式
1~255
初期値
なし
255
説明
宛先ノードの MAC アドレスまたは BC アド
レス(ff:ff:ff:ff:ff:ff)を指定します。
最大ホップ数を指定します。
[実行]ボタンをクリックし、コマンドを実行します。
コマンド実行が完了すると、コマンド結果表示ウィンドウが表示され、実行結果
が表示されます。また、描画パネルに経路が表示されます。
4.
コマンド結果を確認します。
traceroute コマンドではオプションとして、
「最大ホップ数」を指定できます。
全経路を表示する場合は、送信元となる実行ノードを右クリックし、コンテキストメニュ
ーから[全経路を traceroute]を選択します。
16
KM13P-0300-0340
2.5.4その他の操作

ネットワーク疎通の確認(ping コマンド実行)
ping コマンドの実行により、実行ノードと宛先ノード間のネットワーク疎通を確認で
きます。
コマンドウィンドウからの ping コマンドでは試行回数やタイムアウトなどのオプショ
ンを指定できます。
描画パネルから ping を実行する際は、コマンドウィンドウで設定したオプション値
(
「宛先 MAC」以外の値)が使用されます。
17
KM13P-0300-0340

コマンドウィンドウからの ping コマンド実行
コマンドウィンドウを表示し、
「宛先 MAC」を指定し、必要に応じてオプションを指
定します。
項目名
宛先 MAC
試行回数
タイムアウト
(秒)
HTL
優先度
バイト数
表 1 ping コマンド設定項目
入力制限
初期値
説明
MAC アドレ
なし
宛先ノードの MAC アドレスを指定します。
ス形式
4
1~8
試行回数を指定します。
1
1~10
タイムアウトまでの秒を指定します。
1~255
低~高
31~200
最大ホップ数を指定します。
優先度を指定します。
バイト数を指定します。
最小バイト数(31 バイト)は、ping コマンド
のフレームフォーマット全体のバイト数で
す。
255
中
31
18
KM13P-0300-0340

描画パネルからの ping コマンド実行
1.
コマンドを実行するノードを右クリックし、コンテキストメニューから[ping]を選
択します。
選択したノード(実行ノード)を始点、マウスポインターを終点とする矢印が表
示されます。
選択したノードには、赤枠が表示されます。
2.
宛先ノードを左クリックで選択します。
実行ノード(矢印の始点)から宛先ノード(矢印の終点)へ ping コマンドが送信
されます。
19
KM13P-0300-0340

コマンド結果の確認
コマンド結果表示ウィンドウは各ノードで共通して使用され、複数のノードの ping(ま
たは traceroute)コマンドの結果が表示されます。コマンドを複数回実行した場合は、
結果が末尾に追記されます。
ping コマンドの実行結果は、以下の形式で出力されます。
応答がない場合は「要求がタイムアウトしました。
」と出力されます。
{実行 MAC} から {宛先 MAC} に ping を送信します。
(試行回数: {試行回数}回、タイムアウト: {タイムアウト}秒)←(1)
{宛先 MAC} からの応答: バイト数 = {バイト数} 時間 = {応答時間}ms HTL = {HTL} 優先度 = {優先度} ←(2)
{宛先 MAC} からの応答: バイト数 = {バイト数} 時間 = {応答時間}ms HTL = {HTL} 優先度 = {優先度}
宛先 MAC に到達できません。
{宛先 MAC} からの応答: バイト数 = {バイト数} 時間 = {応答時間}ms HTL = {HTL} 優先度 = {優先度}
{実行 MAC} から {宛先 MAC} の ping 統計:
送信 = {送信回数}、受信 = {受信回数}、損失 = {タイムアウト回数}({損失率}% の損失)←(3)
最小 = {最小応答時間}ms、最大 = {最大応答時間}ms、平均 = {平均応答時間}ms
20
KM13P-0300-0340

経路監視
選択中の traceroute 経路をリアルタイムで更新できます。
経路監視を開始する場合は、メニューバーの[表示(D)]から[経路監視]を選択します。終
了する場合は、再度[経路監視]を選択します。
traceroute コマンド実行時の宛先ノードは UC、または BC で実行できます。
∙ UC 指定で実行した場合は選択中の traceroute 経路の実行ノードから宛先ノードへの
traceroute コマンドを実行します。
∙ BC 指定で実行した場合は選択中の traceroute 経路の実行ノードから全ノード宛てに
traceroute コマンドを実行します。応答が一定回数タイムアウトしたノードは非活性
化されます。ノードが非活性化した後に再度 traceroute の応答を受信した場合は活
性化します。
また、traceroute 実行時のオプションは初期値、または、前回実行値が使用されます。

表示のカスタマイズ
route_tool/ mntapl.properties ファイルを編集することで表示をカスタマイズすること
が可能です。
21
KM13P-0300-0340
3. RSIL サンプルの使用方法
3.1 RSIL 概要
RSIL(Register Synchronous Interface Library)は、WisReed 通信モジュールに接続されるホ
スト装置に対して、データインタフェースを提供するミドルウェアです。
RSIL を利用することにより、ホスト装置は、WisReed 通信プロトコルを意識することなく、
WisReed ネットワークを介した、遠隔のホスト装置とデータをやり取りすることができま
す。
RSIL の利用は、全てレジスタ操作から行うことが可能です。これにより、レジスタを操作
するという共通的な手続きを行うだけで、データの送受信や装置の設定が簡単に行えます。
以下に RSIL を利用した通信イメージ図を示します。
RSIL を利用した通信イメージ
22
KM13P-0300-0340
3.2 RSIL サンプル
添付 CD-R 内、rsil_sample フォルダに以下ファイルを格納しています。
サンプルファイル
説明
 rsil_sample
rsil_sample.c
RSIL サンプルメイン関数です。
rsil_sample_func.c
RSIL フレーム受信関数、RSIL フレーム送信関数、要求
rsil_sample_func.h
応答関数のサンプルです。
rsil_sample_serial.c
UART 通信処理のサンプルです。
rsil_sample_serial.h
rsil_def.h
コマンド、レジスタの定義です。
build.bat*
ビルド用バッチファイルです。
clean.bat
ビルドで生成されたオブジェクトを削除するバッチフ
ァイルです。
 rsil_sample/exe
rsil_sample.exe
Windows7(32bit)用にビルドした RSIL サンプルアプリ
ケーションです。
*:Microsoft Visual C++ 2010 Express 用

サンプルファイルのビルド方法
サンプルファイルをビルドするには、PC アプリケーションを作成できるコンパイル環
境が必要です。例)Microsoft Visual C++ 2010 Express
build.bat をご使用のコンパイル環境に合わせて修正します。
<修正点> build.bat 1 行目
call "C:¥Program Files¥Microsoft Visual Studio 10.0¥VC¥vcvarsall.bat" x86
rsil_sample.c, rsil_sample_func.c, rsil_sample_serial.c をコンパイル対象とし、生成す
る実行可能ファイルを”rsil_sample.exe”としてください。
23
KM13P-0300-0340
3.3 RSIL サンプルアプリケーションの実行

使用する機材
PC (お客様でご用意ください)
WisReed 通信モジュール×2 台 (アンテナを接続してください)
センサー接続ケーブル×2 本

接続方法
 GW 側/Node 側共通
WisReed 通信モジュールにセンサー接続ケーブルを接続します。
その後、センサー接続ケーブルを PC の USB ポートへ接続します。
この時、電源は PC から供給されます。
センサー接続ケーブルを PC へ接続した後、デバイスマネージャで割付けられた
COM ポート番号を確認しておきます。(サンプルアプリケーション実行時に
COM ポート番号が必要となります)
9
7
5
3
1
10
8
6
4
2
S1
6pinコネクタをP1側へ挿入
バラ線コネクタの黄をS1側4pin,
バラ線コネクタの橙をS1側8pin
へ挿入
黄
橙
緑
黒
PCへ挿入
PC接続ケーブル
TTL-232R-3V3
24
KM13P-0300-0340

RSIL サンプルアプリケーションの実行
コマンドプロンプトを開き、ビルド済み RSIL サンプルアプリケーションのディレクト
リに移動します。
以下の構文にしたがって、RSIL サンプルアプリケーションを実行します。
構文:rsil_sample <com-port> <config-file> [gw|node]
注)COM ポート番号が 2 桁になる場合は、”¥¥.¥COMxx”と指定します。
例)
GW 側:D:¥rsil_sample¥exe>rsil_sample COM8 ..¥..¥sample_config¥sample_config_GW.bin gw
Node 側:D:¥rsil_sample¥exe>rsil_sample ¥¥.¥COM11 ..¥..¥sample_config¥sample_config_Node.bin node
25
KM13P-0300-0340
3.4 RSIL サンプルアプリケーションの動作
RSIL サンプルアプリケーションは以下の動作を実行します。
動作
GW 動作
動作説明
GW を想定した動作を実行します。
∙ WisReed 通信モジュールへ GW 用コンフィグを適用
∙ WisReed 通信モジュールの無線チャンネル設定
∙ GW 広告の送信を開始
∙ IN レジスタを読み込み、データ受信
Node 動作
GW 配下の Node を想定した動作を実行します。
∙ WisReed 通信モジュールへ Node 用コンフィグを適用
∙ WisReed 通信モジュールの無線チャンネル設定
∙ OUT 制御レジスタ設定(到達確認(ACK)ありに設定)
∙ 送信先に主 GW を設定
∙ OUT データレジスタを使用したデータ送信を実行
∙ OUT レジスタの状態確認
※データ送信を 10 秒毎に繰り返し実行します。
注)上記 RSIL サンプルアプリケーションを実行すると、実行する WisReed 通信モジュー
ルにコンフィグファイルを保存します。(GW または Node 用の config に更新されます)

実行中のコマンドプロンプト上の表示について
“#”の後にレジスタへの操作またはコンフィグ操作を表示します。
例えば”#WRITE”と表示された場合はレジスタへの書込み、”#READ”と表示された場合
はレジスタの読出しを表します。
“send:”, “recv:”の後に RSIL コマンドフレームの内容を表示します。”send:”はレジスタ
への要求、”recv:”はレジスタの応答を表します。
26
KM13P-0300-0340
3.5 RSIL サンプルアプリケーションによるコンフィグ適用
RSIL サンプルアプリケーションを利用して、コンフィグ適用のみ実行することが可能です。
誤って GW 用にコンフィグされた WisReed 通信モジュールを Node 動作させた場合、もし
くは逆の場合、以下構文にしたがって RSIL アプリケーションを実行することで元に戻すこ
とが可能です。
構文:rsil_sample <com-port> <config-file>
27
KM13P-0300-0340
4. コンフィグ設定ファイルのサンプル
センサーネットワーク評価キットにはコンフィグ設定ファイルのサンプルを同梱していま
す。各ファイルの設定内容について説明します。
サンプルコンフィグ設定ファイル一覧
No.
ファイル名
内容
1
sample_config_forRT-GW.bin
出荷時 1 台に書込まれています。
経路表示ツールの GW 用に使用可能な設
定となっています。
2
sample_config_forRT-Node.bin
出荷時 4 台に書込まれています。
経路表示ツールのノード用に使用可能な
設定となっています。
3
sample_config_forWSN-GW.bin
通常のセンサーネットワークで GW 用に
使用可能な設定となっています。
4
sample_config_forWSN-Node.bin
通常のセンサーネットワークでノード用
に使用可能な設定となっています。
28
KM13P-0300-0340
各ファイルの設定値を下表に示します。
設定項目については、リファレンスマニュアルを参照してください。
サンプルコンフィグ設定ファイル 設定内容
設定項目
サンプルコンフィグ設定ファイル
No.1
No.2
No.3
グループ ID
コンフィグ設定ファイルでは設定できません。
RSIL コンフィグ操作により設定してください。
パスワード
設定方法の詳細は、リファレンスマニュアルを参照してください。
GW 広告の送信間隔(分)
24
24
24
無線チャンネル(ch)
24:
13dbm
24:
13dbm
24:
13dbm
送信電力
省電力モード有無
0: 無し
1: あり
0: 無し
(10)*
10
- (10)*
省電力モード待機時間(秒)
開始待ち有無
0: 無し
0: 無し
1: あり
- (1000)*
- (1000)*
1000
起動通知時間(msec)
- (360)*
- (360)*
360
起動通知間隔(秒)
LED 機能有無
1: あり
1: あり
0: 無し
WDT 機能有無
0: 無し
0: 無し
0: 無し
備考
経路表示ツール用に PC
I/F 端子がバイナリモード
に設定されています。
*: カッコ”( )”内は設定値を示しますが、設定値は意味を持ちません。
29
No.4
24
24: 13dbm
1: あり
10
1: あり
1000
360
0: 無し
0: 無し
Fly UP