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【目的】 グアーガムは、 豆科の植物であるグァ…の胚乳から得た樹脂を
29pmF379 グ ァ- ガムの 胃内浮遊錠 への利 用 ○ 園部 哲矢 1,古谷田 佳明 1,渡会 佳夢 1,徳村 忠一 l (1国際医福大薬 ) 【目的】グァー ガムは、豆科の植物 であるグァ-の腫乳 か ら得た樹脂 を粉末 とし た もので、増粘剤 として食 品に使 われ ている。製剤 で もゲル基剤 として使用例 が HPC-H) をゲル基剤 とす る ある。演者 らは、 ヒ ドロキシプ ロピルセル ロー ス ーH ( 胃内浮遊徐放錠 を研究 して きた。成形性 の乏 しいグァー ガムは、直接 は胃内浮遊 徐放錠の基剤 とはできないが、結 晶セル ロース等 の添加 によ り成形性 が得 られ る ので、本報告では、実際にグァー ガムをゲル基剤 として 胃内浮遊錠 を調製 し、そ の溶 出挙動 について報告す る。 【 方法】グァー ガムは、三晶社製 pF-20 を使用 した。 アセ トア ミノフェンは、寧 薬化学工業社製薬局調剤用原薬 を使用 した。 胃内浮遊錠の処方 は、 1錠約 300mg とし、クエ ン酸 17.2mgと炭酸水素ナ トリウム 22.8mgを発泡剤 として添加 した。 アセ トア ミノフェンは 10mg、ゲル基剤部分 を 260mg とした。溶 出試験 は、 日本 薬局方のパ ドル法 に準 じて行 った。溶 出試験液 の液量は 900mL、パ ドル の回転数 50rpm とした。定量には、HPLCを使用 した。カ ラムは YMC AM1 2SO5-1 506WT ( YMC 社製 )、移 動相 には、アセ トニ トリル :水 :過 塩 素酸 :過 塩 素酸 ナ トリウム 1 00: 900: 1: 5を使用 した。 【 結果 ・考察】 ゲル基剤部分 に 15% の結晶セル ロースあるいはクロスポ ビ ドンを添加す ることで、 錠剤 を調製す ることは可能であった。 これ らの錠剤 の溶 出試験では、錠剤投入後 液面 に浮上 して薬物 を放 出 した。薬物 の放 出制御 面では、単 に処方のみで薬物放 出が制御 され るわけではな く、同 じ処方で も 30分で 30% の溶 出の場合 もあれ ば、 90% の場合 もあった。その制御 について検討 中であるので報告す る。