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中山鉱山周辺土地利活用促進事業に係る 環 境 影 響 評 価 方 法 書

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中山鉱山周辺土地利活用促進事業に係る 環 境 影 響 評 価 方 法 書
中山鉱山周辺土地利活用促進事業に係る
環 境 影響 評 価方 法書
平成 27 年 4 月
土岐市土岐口財産区
目
次
第1章
事業者の氏名及び住所 .................................................. 1
第2章
対象事業の名称、種類、目的及び内容 .................................... 2
第1節
対象事業の名称 ......................................................... 2
第2節
対象事業の種類 ......................................................... 2
第3節
対象事業の目的 ......................................................... 2
第4節
対象事業の内容 ......................................................... 2
1.事業実施区域の位置 ....................................................... 2
2.対象事業の規模 ........................................................... 5
3.事業予定 ................................................................. 5
4. 土地利用計画 ............................................................. 6
5. 造成計画 ................................................................. 6
6. 施設配置計画 ............................................................. 8
7. 施設稼働計画 ............................................................ 10
8. 道路計画 ................................................................ 12
9. 給排水計画 .............................................................. 14
10. 燃料等使用計画 ........................................................ 14
11. 廃棄物処理計画 ........................................................ 14
12. 緑化計画 .............................................................. 14
13. 防災計画 .............................................................. 18
14. 工事計画の概要 ........................................................ 18
15. 環境保全のための措置 .................................................. 19
第3章
第1節
対象事業が実施される区域及びその周囲の概況 ........................... 20
自然的状況 ............................................................ 20
1.気象、大気質、騒音、振動の状況 .......................................... 20
2.水象、水質、水底の底質の状況 ............................................ 36
3.土壌及び地盤の状況 ...................................................... 44
4.地形及び地質の状況 ...................................................... 47
5.動植物の生息又は生育、植生及び生態系の状況 .............................. 49
6.景観及び人と自然との触れ合いの活動の状況 ................................ 56
7.文化財(史跡、建造物、名勝、記念物)の状況 .............................. 58
第2節
社会的状況 ............................................................ 60
1.人口及び産業の状況 ...................................................... 60
2.土地利用の状況 .......................................................... 62
3.河川及び湖沼の利用並びに地下水の利用の状況 .............................. 64
4.交通の状況 .............................................................. 64
5.学校、病院その他の環境の保全についての配慮が特に必要な施設の配置の状況
及び住宅の配置の概況 .................................................... 69
6.下水道の整備の状況 ...................................................... 75
7.環境の保全を目的として法令等により指定された地域その他の対象及び当該対象に
係る規制の内容その他の状況 .............................................. 76
8.その他の事項 ........................................................... 105
第4章
関係地域の範囲 ........................................................ 110
第5章
対象事業に係る環境影響要因の把握と項目の選定 ......................... 111
第1節
環境影響要因の把握 ................................................... 111
第2節
環境影響評価項目の選定及びその選定理由 ............................... 112
1.環境影響評価項目の選定 ................................................. 112
2.選定の理由 ............................................................. 113
第6章
第1節
対象事業に係る調査等(調査、予測及び評価)の項目及び方法 ............ 118
調査、予測の手法の選定 ............................................... 118
1.調査項目、調査方法及び予測の方法等 ..................................... 118
2.現地調査スケジュール ................................................... 134
第2節
第7章
第1節
評価の手法の選定 ..................................................... 135
方法書作成に関する委託先 .............................................. 138
委託先の名称、代表者の氏名及び事務所の所在地 ......................... 138
第1章
事業者の氏名及び住所
名
土岐市土岐口財産区
称
代表者
管理者
土岐市長
加藤靖也
所在地
岐阜県土岐市土岐津町土岐口 2101
- 1 -
第2章
第1節
対象事業の名称、種類、目的及び内容
対象事業の名称
中山鉱山周辺土地利活用事業(以下、「本事業」という。)
第2節
対象事業の種類
土地開発事業:施工区域の面積が 20 ヘクタール以上 40 ヘクタール未満
(岐阜県環境影響評価条例)
第3節
対象事業の目的
中山鉱山及びその周辺地域は、土岐市都市計画マスタ−プランにおいて「中山鉱山跡地
利活用検討ゾ−ン」として位置付けされており、周辺環境や景観に配慮した土地の有効利
用が求められている。
このたび、中山鉱山周辺土地利活用促進事業を実施する造成地の使用者が特定され、そ
の事業者の意向を踏まえた事業の実施計画を行うことを目的とする。
第4節
対象事業の内容
1. 事業実施区域の位置
事業実施区域は、土岐市土岐津町土岐口中山地内に位置している。事業実施区域は鉱山
跡地で大部分が裸地となっている。事業実施区域の位置を図 2.4-1 に、事業実施区域周辺
の航空写真を図 2.4-2 に、事業実施区域の状況を図 2.4-3 と図 2.4-4 に示す。
また、事業実施区域の範囲を図 2.4-5 に示す。
- 2 -
事業実施区域
この地図は、国土地理院発行の電子地形図 25000 を基に作成した。
図 2.4-1
図 2.4-2
事業実施区域の位置
事業実施区域周辺の航空写真
- 3 -
図 2.4-3
事業実施区域の状況(東南方向から撮影)
図 2.4-4
事業実施区域の状況(西南方向から撮影)
- 4 -
2. 対象事業の規模
事業実施区域の面積 39.04ha
(現況道路 1.20ha、現況裸地 30.34、現況山林 7.50ha、地目:山林)
図 2.4-5
事業実施区域
3. 事業予定
事業予定は以下に示す。
工事着工予定
:平成 29 年 5 月
工事竣工予定
:平成 31 年度
施設供用開始予定:平成 31 年度
- 5 -
4. 土地利用計画
本事業に係る土地利用計画の概要を表 2.4-1 及び図 2.4-6 に示す。
合計面積は 39.04ha で、このうち、施設用地を 21.17ha とする計画である。造成区域の周
囲には法面緑地として計 8.70ha 設けるとともに、防災施設として調整池 2 箇所で計 1.92ha
設ける計画とする。
表 2.4-1
名 称
土地利用計画の概要
面積(ha)
割合(%)
21.17
54.2
法面緑地
8.70
22.3
調整池
1.92
4.9
道
2.64
6.8
残地緑地
2.41
6.2
残地森林
2.20
5.6
39.04
100.0
施設用地(平場)
路
合 計
2 箇所
5. 造成計画
造成計画は、図 2.4-7 に示すとおりであり、土量変化率を考慮し事業実施区域内で切土・
盛土のバランスを図る計画としている。また、施工にあたっては、土砂崩れや濁水の流出を
防止するため、法面保護を充分に行い、形状及びその他の構造については「岐阜県宅地開発
指導要領」に基づいて計画する。
また、計画高設定においては、周囲の土地状況、事業者の意向(特に国道 19 号からの視
認性)に配慮した計画とする。
盛土高が 10m以上の場合については、盛土の安定解析を行う。また、盛土高が 15mを超
える場合については、盛土の安全性の確認のため公的専門研究機関による検討(高盛土委員
会)を依頼し、その評価書を取得する。
- 6 -
図 2.4-6
計画平面図
- 7 -
図 2.4-7
造成計画図
6. 施設配置計画
施設等の配置及び計画を表 2.4-2 及び図 2.4-8 に示す。
対象事業実施区域の中央に、商業施設(モール)を配置する計画である。
- 8 -
また、従業員数は約 2,800 人を予定している。
表 2.4-2
施設等の配置及び計画
商業施設
モール、周回路、駐車場等
防災施設
沈砂・調整池
図 2.4-8
施設計画図
- 9 -
7. 施設稼動計画
各施設の主要設備及び試験内容を表 2.4-3 に示す。
この施設の開店時間は、午前 7 時∼午前 0 時とし、駐車場利用可能時間は午前 6 時∼午
前 1 時とする。また、駐車場規模は 3,500 台以上とする計画である。
表 2.4-3
項
商業施設の概要
目
内
コンセプト
容
トキノモリ(土岐の杜):
土岐市の豊かな時間(とき)を演出し、地域と人を繋ぎ、
地域の文化を育て、地域に根ざす場を創出。
所
在
地
土岐津町土岐口字中山
用途地域
無指定
計画敷地面積
約 210,000 ㎡
建築物の概要
地上 2 階建(一部 3 階建)
建築床面積
約 92,000 ㎡
建築物高さ
約 27m(最高)
多機能複合商業施設「イオンモール」
施
設
用
途
(総合スーパー、レストラン、フードコート、シネマ、専門
店モール、大型専門店、スポーツクラブなど)
営
業
時
間
駐車場利用可能時間
駐車場規模
午前 7 時∼午前 0 時
午前 6 時∼午前 1 時
3,500 台以上(お客様駐車場)
- 10 -
- 11 -
8. 道路計画
(1)工事中のアクセス道路
工事中のアクセス道路の位置を図 2.4-9 に示す。
工事中におけるアクセス道路は、国道 19 号多治見方面から計画地へ至り、帰路について
も国道 19 号(土岐方面へ)を利用する計画である。
N
至土岐
至多治見
この地図は、国土地理院発行の電子地形図 25000 を基に作成した。
図 2.4-9
工事中のアクセス道路位置図
- 12 -
(2)工事中の車両計画
工事用車両台数は、事業実施区域内の建築工事時に最大となり、最大時の日台数は約 50
台/日を計画している。
(3)施設供用後の車両計画
施設供用後における施設関連車両の想定される走行ルートを図 2.4-10 に、その割合を表
2.4-4 に示す。
計画車両台数は、搬入車両が約 130 台/日、通勤車両が約 1,400 台/日、顧客車両が約
14,000 台/日を計画している。
各車両の走行ルート割合については、搬入車両については、
「国道 19 号・多治見市街地方
面」と「国道 19 号・土岐市街地方面」にそれぞれ同数程度が走行するものと想定している。
また、通勤車両及び顧客車両については、
「国道 19 号・多治見市街地方面」が全体の約 6 割、
「国道 19 号・土岐市街地方面」が約 4 割程度と想定している。
施設関連車両の走行ルート割合を表 2.4-4 に示す。
N
至土岐
至多治見
凡 例
店舗への車両ル-ト
店舗からの車両ル-ト
図 2.4-10
施設供用後のアクセス道路位置図
- 13 -
表 2.4-4
施設関連車両の走行ルート割合
走行ルート
搬入車両
通勤車両
顧客車両
国道 19 号、多治見市街地方面
50%
60%
60%
国道 19 号、土岐市街地方面
50%
40%
40%
9. 給排水計画
生活用水として上水道(1,000t/日)を使用し、地下水は使用しない計画である。
生活排水は、合併浄化槽で処理(排水量 2,000t/日、BOD20mg/L 以下)後、調整池で表
流水に合流させ、下流に流下させる予定である。
排水計画は、既存資料及び現地踏査の結果に基づいて排水系統の計画、流量計算、排水構
造物の形状等について計画する。
10. 燃料等使用計画
事業実施区域内で燃料等を使用する施設は設置しないが、レストラン、フードコート等で
使用する温水は、ボイラーに依る。
11. 廃棄物処理計画
本施設で発生する一般廃棄物は許可を有する業者によって搬出し、適切に処理する。
また、廃棄物の種類については、表 2.4-5 に示すとおりであり、一般廃棄物と同様に
許可を有する業者によって搬出し、適切に処理する。
表 2.4-5
予想される廃棄物
廃棄物の種別
紙製廃棄物等
ダンボ−ル等
金属製廃棄物等
アルミ製缶、スチ-ル製缶等
ガラス製廃棄物等
ガラス製容器等
プラスチック製廃棄物等
飲料容器、食料品のトレイ等
備考
生ごみ等
その他可燃性廃棄物等
12. 緑化計画
法面を含めた外周を中心に、植栽等を施していく計画である。なお、緑化に関しては、土
岐市の気候、風土を踏まえ、地域の植生を考慮した樹種を選定する。
事業実施区域は長年の人為的な影響により、陶土採掘のために土地が改変された場所であ
- 14 -
る。今後の企業誘致に伴う立地としては、これ以上の立地の貧化や質の低下を防ぐ事が肝要
で有り、しかも保全利用するためには、二次林などへの転換は元より、極端に退行した立地
では本来の潜在自然植生へ近づけるための樹林の養成が必要である。
イオングル−プはその企業理念の中に「木を植えています、私たちはイオンです」で示さ
れる通り、国内外のショッピングセンター開設にあたっては、その土地本来の「ふるさとの
木によるふるさとの森づくり」をキーワードに 1991 年より昨年 2014 年までに既に 1000 万
本以上の植樹を実施している。このような理念により、事業実施区域内で発生する土地利用
の無い法面等回復緑地は、積極的に自然植生へ近づけるための対策が必要である。
(1)法面緑化の構成
事業実施区域の開発に伴い発生する法面を対象とし、多様な自然環境保全(防風、防音、
空気浄化、水源涵養、保険・風致等)を考慮するとともに、自然生態系(生物多様性)、景観
向上機能(遮へい、景観調和)、斜面の安定化・防災機能(土砂流出防備・土砂崩壊防備)等
の効果を合わせ持つ計画とする。その構成は、発生する盛土・切土法面上下段側より低木に
よる林縁部、高木樹種を主体とした中心部等とする。
更に切土定規・客土の安息角(放置した場合に自然復旧する限界角度 30∼35°)を考慮し、
切り取り法面が露出する箇所には従来の吹付(厚層基材吹付)工が伴うがそれとは異なり、
植栽工の可能な法面、または植栽は可能な法面に実施し樹林化を行うことを推奨する。
対象となる切土・盛土定規は約 30 度勾配で、幼苗による樹林化の為、法面定規に変更を加
え直高 5m毎の小段に対し、数段の植栽用段を設けるなど、早期樹林化を図る事が望ましい。
また、幼苗による法面植栽工の場合、当初よりの表層土(客土)が流出しないように柵工を
設置することと共に、植栽後稲ワラによる土壌の被覆(マルチング)を行うことが特に幼苗
の初期活着、土砂の流亡防止上重要となる。
(2)樹種の選定
事業実施区域は、気候環境的に常緑広葉樹林の発達するヤブツバキクラス域に位置してい
る。計画地は、東海地方の潜在自然植生より判断すると海からの距離 40km内陸域に位置し
気候的条件、また丘陵部の乾性な凸状立地、および土壌条件より、図 2.4-11 に示すようにシ
ラカシ群集、サカキ−コジイ群集を潜在自然植生とする地域である。従って、ここではサカ
キ−コジイ群集を中心として、さらにシラカシ群集を考慮に入れて植栽樹種を選定する。
以下に、本地区に植栽可能な将来高木になる樹種と林縁性低木種を表 2.4-6 に示す。
- 15 -
表 2.4-6
事業実施区域における植栽適正樹種(日本植生誌 中部
潜
在
自
然
場
所
岐阜県土岐市土岐津町地内始め
形
態
サカキ−コジイ群集、 シ ラ カ シ 群集
高木
植
生
標高 160m
1985 年から)
域
土質:土岐砂礫層
【常緑】コジイ、シラカシ、アカガシ、アラカシ、ウラジロガシ、ツクバネガシ、
( 常 緑 ・ 落 (イヌガシ)オガタマノキ、カゴノキ
葉広葉樹) 【落葉】ヤマザクラ、エゴノキ、ヤマモミジ、コナラ、クヌギ、クリ、イヌシデ、
アカシデ、ネムノキ、ヤマボウシ、エノキ、ケヤキ、ホウノキなど
中木
【常緑】サカキ、カナメモチ、ヤブツバキ、クロガネモチ、ユズリハ、シャシャン
( 常 緑 ・ 落 ボ、モチノキ、カクレミノ、ネズミモチ、ソヨゴ、シロダモ、クロバイ
葉広葉樹) 【落葉】イロハモミジ、(アオハダ)、(ウリカエデ)、(ネジキ)、(マルバアオダモ)
など
低木
【常緑】イヌツゲ、ヒサカキ、クチナシ、アセビ、マサキ、アオキ、シキミ、ヒイ
( 常 緑 ・ 落 ラギ、チャノキ、ナンテン、マンリョウ、ヤツデ、その他園芸種:カンツバキを始
葉広葉樹) め、ジンチョウゲ、サザンカなど
【落葉】モチツツジ、ミツバツツジ、コバノミツバツツジ、ヤマツツジ、リョウブ、
ツクバネウツギ、ウツギ、ガマズミ、コバノガマズミ、イボタノキ、ムラサキシキ
ブ、ヤマブキなど
(
)内の樹種は、委託生産が必要な樹種を示す。
- 16 -
事業実施区域
図 2.4-11 東海地方の潜在自然植生図(横浜国立大学環境科学研究センター 1976 年)
- 17 -
13. 防災計画
本事業に伴い、上流の流出機構が変化し、下流河川の流量が増加するため、調整池を設置
して流出調整を行う予定である。また、土砂の流出防止のため、沈砂池を設置する計画であ
る。なお、調整池などの規模等の基準には「岐阜県宅地開発指導要領」を用いる。
防災調整池計画では、下流河川及び水路の調査を行い比流量の算出し、その最小比流量に
基づいた防災調整池を計画する。防災調整池は、安全性の確保、維持管理等に配慮された計
画とする。
仮設防災計画は、施工の各段階において必要と考えられる仮設の防災施設を計画する。
14. 工事計画の概要
事業実施区域における工事は、環境影響評価が終了した後、造成工事、施設建設工事と進
む予定である。
(1)造成工事
造成工事では土地の造成、掘削等を行う。なお、事業区域内で切土・盛土のバランスを図
ることにより、建設残土の発生を抑制する(表 2.4-7)。
造成工事にあたっては、綿密な施工計画を立てて、適切な工法を採用し、低騒音、低振動
の建設機械を使用することにより、騒音、振動、地盤沈下、地下水低下、安全性等周囲の環
境保全に配慮する計画である。
表 2.4-7
計画土量
切
土
約 1,400,000 m3
盛
土
約 1,400,000 m3
(2)施設建設工事
施設建設工事にあたっては、綿密な施工計画を立てて、適切な工法を採用し、低騒音、
低振動の建設機械を使用することにより、騒音、振動、地盤沈下、地下水低下、安全性等
周囲の環境保全に配慮する計画である。
(3)取付道路計画
取付道路計画は、事業実施区域内に設置される市道について計画する。計画においては
将来道路管理者(土岐市)及び事業者と協議を行い、場外道路との整合を図るほか、場
内道路(私道)との計画、建物配置計画と十分調整する。
(4)交通配分計画
交通配分計画は、事業区域への車両、歩行者、自転車の交通計画の検討を行うものであ
る。計画においては、現況交通量を把握し、事業規模に応じた将来予測交通量の推計も行
う。
- 18 -
(5)工事予定期間
工事の期間は、表 2.4-8 に示す工程を予定している。
表 2.4-8
工事工程
平成29年度
項 目
4月
5月
6月
7月
8月
9月 10月 11月 12月 1月
平成30年度
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月 10月 11月 12月 1月
平成31年度
2月
3月
整地・防災工事
◎開発工事
◎建築工事
イオン工事
◎道路工事
15. 環境保全のための措置
(1)大気汚染、騒音・振動防止対策
工事に使用する重機等は、低騒音・低振動型の建設機械を使用し、大気汚染及び騒音・
振動の発生を抑制する。
(2)水質汚濁防止対策
工事中は沈砂池を設け、場外への濁水流出防止に努める。
供用時における合併浄化槽の処理水は、流域への汚濁負荷低減に努める。
(3)景観対策
法面等は緑化し、周囲の景観との調和を図る。
(4)廃棄物対策
工事中に発生する建設残土は場内で再利用し、場外へは持ち出さない計画とする。
供用時には、廃棄物を極力削減するとともに、発生する廃棄物は破砕、選別処理し、再生
鉄、再生ガラス、再生紙、リサイクル燃料(RPF)等として再利用する。
(5)その他の環境保全対策
㈱イオンでは、ISO14001 を認証取得し、環境配慮活動を実施している。本事業におい
ても ISO14001 に基づいた継続的な環境配慮活動を実施し、環境負荷の低減に努めること
とする。
- 19 -
O
P
E
N
第3章
対象事業が実施される区域及びその周囲の概況
本事業の実施に伴う環境影響の調査、予測及び評価を行う方法を決定するに当たり、その検討
に必要な地域特性に関する情報を把握する範囲は、対象事業が実施される区域(以下、
「事業実施
区域」という。
)及びその周囲を含む範囲として、事業実施区域から概ね 3km の地域を基本とし、
適宜、調査対象項目により適切な範囲に設定した。
また、市町村単位で公表されている統計資料等については、土岐市及び多治見市の全域を範囲
とした。
第1節
自然的状況
1.気象、大気質、騒音、振動の状況
(1)気象
事業実施区域及びその周辺で観測された気象観測結果(過去 3 年間平均)を表 3.1-1 及
び図 3.1-1 に、観測地点の位置を図 3.1-2 に示す。
観測結果の過去 3 年間の年平均値は、平均気温が 14.4℃、年間降水量が 1,561.6mm、平
均湿度が 78.1%、平均風速が 1.2m/s であった。
また、過去 3 年間の最多風向は、東であった。
表 3.1-1
気象観測結果(過去 3 年間平均)
観測地点:土岐市北消防署(気温、降水量、平均湿度)
一般環境大気測定局 笠原測定局(平均風速、最多風向)
気 温(℃)
月間降水量 平均湿度 平均風速
項 目
(mm)
(%)
(m/s)
平 均
最高 最低
最多風向
1月
1.5
11.4 -6.8
31.7
79.4
1.2
北西
2月
3.4
15.8 -6.5
99.5
77.2
1.3
北西
3月
7.1
19.7 -4.8
97.0
70.8
1.5
北西
4月
12.1
26.3 -2.0
139.5
71.5
1.5
北西
5月
17.8
29.3
4.2
127.3
71.4
1.2
東
6月
22.1
33.1 13.9
161.2
81.0
1.0
南西
7月
26.2
36.7 18.2
238.7
80.8
1.1
南西
8月
27.2
36.7 19.2
116.0
79.1
1.1
南南西
9月
23.7
34.3 11.2
289.5
80.7
1.2
東
10 月
17.4
28.6
5.3
144.7
80.5
1.0
東
11 月
10.0
22.4 -1.2
70.2
81.7
1.0
東
12 月
4.0
14.7 -5.8
46.3
82.8
1.1
北西
年平均値
14.4
1,561.6
78.1
1.2
25.8
3.7
(年間合計)
東
(年間最多)
注)値は、平成 23 年∼平成 25 年までの 3 年間の平均値である。
出典:気温、降水量、平均湿度:「土岐市統計書 2011∼2013 年」(平成 24∼26 年、土岐市)
平均風速、最多風向:岐阜県生活環境部環境管理課資料より作成
- 20 -
【気
温】
(℃)
50
観測所:土岐市北消防署
40
30
平 均
20
最 高
10
最 低
0
-10
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
(月)
【月間降水量】
(㎜)
観測所:土岐市北消防署
400
300
200
100
0
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
(月)
【平均湿度】
(%)
100
観測所:土岐市北消防署
90
80
70
60
50
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
(月)
【平均風速】
(m/s)
3.0
観測所:笠原測定局
2.0
1.0
0.0
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
(月)
【風向別出現頻度】
観測所:笠原測定局
図 3.1-1
気象観測結果(過去 3 年間平均)
- 21 -
可 児 市
土岐市北消防署
[測定項目]
気温、降水量、湿度
多治見市
土 岐 市
一般環境大気測定局
(笠原測定局)
[測定項目]
風向、風速
凡
この地図は、国土地理院発行の電子地形図 25000 を基に作成した。
例
事業実施区域
気象観測地点
N
0
1:50,000
図 3.1-2
2km
- 22 -
気象観測地点の位置図
(2)大気質
事業実施区域及びその周辺における大気汚染常時監視測定局及び測定項目を表 3.1-2 に
示す。また、大気汚染常時監視測定局の位置を図 3.1-3 に示す。
表 3.1-2
大気汚染常時監視測定局及び測定項目
測 定 項 目
測 定 局
一般環境大気
測定局
自動車排出ガス
測定局
笠
原
土岐自排
二酸化
硫黄
二酸化
窒素
浮遊粒子
状物質
光化学
オキシダ
ント
微小粒子
状物質
(PM2.5)
○
○
○
○
○
○
○
○
また、ダイオキシン類の調査については、図 3.1-3 に示す「土岐市役所 分庁舎」の 1 地
点にて測定されている。
- 23 -
可 児 市
自動車排出ガス測定局
(土岐自排測定局)
多治見市
ダイオキシン類測定地点
(土岐市役所分庁舎)
土 岐 市
一般環境大気測定局
(笠原測定局)
凡
この地図は、国土地理院発行の電子地形図 25000 を基に作成した。
例
事業実施区域
一般環境大気測定局
自動車排出ガス測定局
ダイオキシン類測定地点
N
0
1:50,000
図 3.1-3
2km
- 24 -
大気汚染常時監視測定局及びダイオキシン類
の測定位置図
ア.二酸化硫黄
事業実施区域及びその周辺における平成 25 年度の二酸化硫黄測定結果を表 3.1-3(1)に、
平成 21 年度∼平成 25 年度の日平均値の 2%除外値の経年変化を図 3.1-4(1)に示す。
平成 25 年度の二酸化硫黄の年平均値は 0.006ppm、日平均値の 2%除外値は 0.011ppm で
あり、環境基準を達成していた。
また、過去 5 年間においては、環境基準を達成していた。
表 3.1-3(1)
測 定 局
一
般
局
笠
原
二酸化硫黄の測定結果(平成 25 年度)
1 時間値
の最高値
日平均値
の 2%
除外値
日平均値が
0.04ppm を超
えた日が 2 日
以上連続した
ことの有無
長期的評価
の適否
%
ppm
ppm
有・無
適○・否×
0.0
0.029
0.011
無
○
1 時間値が
0.1ppm を超
えた時間数
とその割合
日平均値が
0.04ppm を
超えた日数
とその割合
ppm
時間
%
日
0.006
0
0.0
0
有効
測定
日数
測定
時間
年平均値
日
時間
365
8722
注)環境基準の長期的評価に適合しているとは、測定時間が年間 6,000 時間以上あり、日平均値が 0.04ppm
を超えた日が 2 日以上連続せず、かつ、日平均値が 0.04ppm を超えた日数が年間を通じて 2%以下であ
ることを示す。
出典:「環境白書 平成 26 年」
(平成 26 年、岐阜県)より作成
(ppm)
0.020
0.015
0.010
0.005
0.000
H21
H22
H23
H24
H25
(年度)
笠原測定局
出典:
「環境白書 平成 22∼26 年」(岐阜県)より作成
図 3.1-4(1)
二酸化硫黄の経年変化(日平均値の 2%除外値)
- 25 -
イ.二酸化窒素
事業実施区域及びその周辺における平成 25 年度の二酸化窒素測定結果を表 3.1-3(2)に、
平成 21 年度∼平成 25 年度の日平均値の年間 98%値の経年変化を図 3.1-4(2)に示す。
平成 25 年度の二酸化窒素の年平均値は 0.009∼0.020ppm、日平均値の年間 98%値は
0.021∼0.034ppm であり、両地点において環境基準を達成していた。
また、過去 5 年間においては、両地点で環境基準を達成していた。
表 3.1-3(2)
測 定 局
一
般
局
自
排
局
笠
原
土岐自排
二酸化窒素の測定結果(平成 25 年度)
日平均値が
0.04ppm 以上
0.06ppm 以下
の日数とその
割合
日平均値が
0.06ppm を
超えた日数
とその割合
有効
測定
日数
測定
時間
年平均値
1 時間値
の最高値
日平均値
の年間
98%値
長期的評価
の適否
日
時間
ppm
日
%
日
%
ppm
ppm
適○・否×
358
8627
0.009
0
0.0
0
0.0
0.046
0.021
○
362
8655
0.020
0
0.0
1
0.3
0.075
0.034
○
注)環境基準の長期的評価に適合しているとは、測定時間が年間 6,000 時間以上あり、日平均値の年間 98%
値が 0.04ppm∼0.06ppm のゾーン内もしくはゾーン以下であることを示す。
出典:「環境白書 平成 26 年」
(平成 26 年、岐阜県)より作成
(ppm)
0.080
0.060
0.040
0.020
0.000
H21
H22
H23
H24
H25
(年度)
笠原測定局
土岐自排測定局
出典:
「環境白書 平成 22∼26 年」(岐阜県)より作成
図 3.1-4(2)
二酸化窒素の経年変化(日平均値の年間 98%値)
- 26 -
ウ.浮遊粒子状物質
事 業 実 施 区 域 及 び そ の 周 辺 に お け る 平 成 25 年 度 の 浮 遊 粒 子 状 物 質 測 定 結 果 を 表
3.1-3(3)に、平成 21 年度∼平成 25 年度の日平均値の 2%除外値の経年変化を図 3.1-4(3)
に示す。
平成 25 年度の浮遊粒子状物質の年平均値は 0.014∼0.022mg/m3、日平均値の 2%除外値
は 0.035∼0.052mg/m3 であり、両地点において環境基準を達成していた。
また、過去 5 年間においては、両地点で環境基準を達成していた。
表 3.1-3(3)
測 定 局
一
般
局
自
排
局
笠
原
土岐自排
浮遊粒子状物質の測定結果(平成 25 年度)
1 時間値が
0.20mg/m3
を超えた
時間数と
その割合
1 時間値
の最高値
日平均値
の 2%
除外値
日平均値が
0.10mg/m3を
超えた日が
2 日以上連
続したこと
の有無
%
mg/m3
mg/m3
有・無
適○・否×
0
0.0
0.082
0.035
無
○
0
0.0
0.124
0.052
無
○
日平均値が
0.10mg/m3
を超えた日
数とその
割合
有効
測定
日数
測定
時間
年平均値
日
時間
mg/m3
時間
%
日
365
8721
0.014
0
0.0
364
8712
0.022
0
0.0
長期的評価
の適否
注)環境基準の長期的評価に適合しているとは、測定時間が年間 6,000 時間以上あり、日平均値が 0.10mg/m3 を
超えた日が 2 日以上連続せず、かつ、日平均値が 0.10mg/m3 を超えた日数が年間を通じて 2%以下であるこ
とを示す。
出典:「環境白書 平成 26 年」
(平成 26 年、岐阜県)より作成
(mg/m3)
0.100
0.075
0.050
0.025
0.000
H21
H22
H23
H24
H25
(年度)
笠原測定局
土岐自排測定局
出典:
「環境白書 平成 22∼26 年」(岐阜県)より作成
図 3.1-4(3)
浮遊粒子状物質の経年変化(日平均値の 2%除外値)
- 27 -
エ.光化学オキシダント
事業実施区域及びその周辺における平成 25 年度の光化学オキシダント測定結果を表
3.1-3(4)に、平成 21 年度∼平成 25 年度の昼間の 1 時間値の最高値の経年変化を図 3.1-4(4)
に示す。
平成 25 年度の光化学オキシダントの昼間(5∼20 時)の年平均値は 0.032ppm、昼間の 1
時間値の最高値は 0.124ppm であり、環境基準を達成していなかった。
また、過去 5 年間においては、すべての年度で環境基準を達成していなかった。
表 3.1-3(4)
測 定 局
一
般
局
笠
原
光化学オキシダントの測定結果(平成 25 年度)
昼間の 1 時間
値が 0.06ppm
を超えた日数
とその割合
昼間の 1 時間
値が 0.06ppm
を超えた時間
数とその割合
昼間
測定
日数
昼間
測定
時間
昼
間
年平均値
日
時間
ppm
日
%
時間
365
5427
0.032
109
29.9
534
昼間の
1 時間値
の最高値
日最高1
時間値の
年平均値
環境基準
の適否
%
ppm
ppm
適○・否×
9.8
0.124
0.050
×
注)1. 昼間は、午前 5 時から午後 8 時までを示す。
2. 環境基準に適合しているとは、1 時間値が 0.06ppm 以下であることを示す。
出典:「環境白書 平成 26 年」
(平成 26 年、岐阜県)より作成
(ppm)
0.200
0.150
0.100
0.050
0.000
H21
H22
H23
H24
H25
(年度)
笠原測定局
出典:
「環境白書 平成 22∼26 年」(岐阜県)より作成
図 3.1-4(4)
光化学オキシダントの経年変化(昼間の 1 時間値の最高値)
- 28 -
オ.微小粒子状物質(PM2.5)
事業実施区域及びその周辺における平成 25 年度の微小粒子状物質(PM2.5)測定結果を
表 3.1-3(5)に、平成 24 年度∼平成 25 年度の経年変化を図 3.1-4(5)に示す。
平成 25 年度の微小粒子状物質(PM2.5)の年平均値は 13.5∼15.5μg/m3、日平均値の年
間 98%値は 35.0∼36.5μg/m3 であり、笠原測定局のみ環境基準を達成していた。
また、
両測定局にて微小粒子状物質(PM2.5)の測定が開始された過去 2 年間においては、
平成 25 年度の土岐自排測定局以外は環境基準を達成していた。
表 3.1-3(5)
自
排
局
日平均値が
35μg/m3 を
超えた日数と
その割合
有効
測定
日数
年平均値
日平均値の
年間 98%値
日
μg/m3
μg/m3
日
原
353
13.5
35.0
土岐自排
362
15.5
36.5
測 定 局
一
般
局
微小粒子状物質(PM2.5)の測定結果(平成 25 年度)
笠
長期基準
の適否
短期基準
の適否
長期的評価
の適否
%
適○・否×
適○・否×
適○・否×
7
2.0
○
○
○
11
3.0
×
×
×
注)環境基準の長期的評価に適合しているとは、有効測定日数が年間 250 日以上あり、年平均値が
15μg/m3 以下であり(長期基準)、かつ、日平均値の年間 98%値が 35μg/m3 以下である(短期
基準)ことを示す。
出典:「環境白書 平成 26 年」
(平成 26 年、岐阜県)より作成
【年平均値】
40
【日平均値の年間 98%値】
(μg/m3)
40
(μg/m3)
35
35
30
30
25
25
20
20
15
15
10
10
H21
H22
H23
(年度)
笠原測定局
H24
H25
土岐自排測定局
H21
H22
H23
H24
H25
(年度)
笠原測定局
土岐自排測定局
出典:
「環境白書 平成 25∼26 年」(岐阜県)より作成
図 3.1-4(5)
微小粒子状物質(PM2.5)の経年変化
- 29 -
カ.ダイオキシン類
事 業 実 施 区 域 及 び そ の 周 辺 に お け る 平 成 25 年 度 の ダ イ オ キ シ ン 類 測 定 結 果 を 表
3.1-3(6)に、平成 21 年度∼平成 25 年度の年平均値の経年変化を図 3.1-4(6)に示す。
平成 25 年度のダイオキシン類の年平均値は 0.043pg-TEQ/m3 であり、環境基準を達成し
ていた。また、過去 5 年間においてもすべての年度で環境基準を達成していた。
表 3.1-3(6)
ダイオキシン類の測定結果(平成 25 年度)
測定結果(pg-TEQ/m3)
測定地点
土岐市役所
分庁舎
春期
夏期
秋期
冬期
年間平均値
環境基準の
適否
(適○・否×)
0.073
−
0.013
−
0.043
○
注)環境基準に適合しているとは、年間平均値が 0.6pg-TEQ/m3 以下であることを示す。
出典:「環境白書 平成 26 年」
(平成 26 年、岐阜県)より作成
(ppm)
0.200
0.150
0.100
0.050
0.000
H21
H22
H23
H24
H25
(年度)
笠原測定局
出典:
「環境白書 平成 22∼26 年」(岐阜県)より作成
図 3.1-4(6)
ダイオキシン類の経年変化(年平均値)
- 30 -
(3)騒音
ア.一般地域の環境騒音
事業実施区域及びその周辺では、平成 25 年度に道路に面する地域以外の地域(以下、
「一
般地域」という。)において 5 地点で環境騒音調査が実施されており、その調査結果及び
測定位置は表 3.1-4 及び図 3.1-5 に示すとおりである。
平成 25 年度における調査結果を環境基準と比較すると、すべての地点において昼間の環
境基準値を下回る結果となっている。
表 3.1-4
一般地域の環境騒音調査結果(平成 25 年度)
単位:dB
測 定 地 点
等価騒音レベル
地域の類型
昼間午前
昼間午後
(昼間の環境基準)
①
土岐市泉町久尻 1263
(旧土岐市文化会館)
50.4
45.3
A
(55)
②
土岐市大富 213-1
(東公園)
42.1
47.4
B
(55)
③
多治見市下沢町 1 丁目
(下沢児童遊園)
49.3
48.6
B
(55)
④
多治見市豊岡町 1 丁目
(豊岡緑地)
51.0
49.6
C
(60)
⑤
多治見市笠原町 1194-1
(発達支援センターひまわり)
45.8
44.5
B
(55)
注)1. 測定時間は、以下のとおりである。
昼間午前:土岐市 9:00∼11:30、多治見市 13:30∼17:00
昼間午後:土岐市 9:00∼10:43、多治見市 13:20∼15:11
2. ①∼⑤は、図 3.1-5 に示す測定地点番号を示す。
出典)「土岐市の環境 平成 25 年度報告」(平成 26 年、土岐市)
「多治見市の環境 平成 26 年度版」(平成 26 年、多治見市)より作成
- 31 -
可 児 市
①
②
多治見市
土 岐 市
④
③
⑤
凡
例
この地図は、国土地理院発行の電子地形図 25000 を基に作成した。
事業実施区域
① ∼ ⑤ 一般道路に面する地域以外の地域の環境騒音測定位置
注)①∼⑤は、表 3.1-4 に示す測定地点番号を示す。
出典)
「土岐市の環境 平成 25 年度報告」(平成 26 年、土岐市)
「多治見市 平成 24 年度 自動車騒音の調査結果」
(多治見市)より作成
N
0
1:50,000
図 3.1-5
2km
- 32 -
一般地域の環境騒音測定地点(平成 25 年度)
イ.道路に面する地域の環境騒音
事業実施区域及びその周辺では、平成 20∼25 年度の間に道路に面する地域において 18
地点で道路交通騒音調査が実施されており、その調査結果及び測定位置は表 3.1-5 及び図
3.1-6 に示すとおりである。
調査結果を環境基準(幹線交通を担う道路に近接する空間[昼間:70dB、夜間 65dB])
と比較すると、一般国道 19 号等の 10 地点において環境基準を上回る結果となっている。
表 3.1-5
道路交通騒音の調査結果
単位:dB
測 定 地 点
道路
種別
一
般
国
道
主
要
地
方
道
一
般
県
道
№
路線名
等価騒音レベル
住
所
昼
間
夜
間
測定年度
(6∼22 時)
(22∼6 時)
土岐市泉大島町
71
68
平成 25 年度
1
一般国道 19 号
2
〃
多治見市上野町 5 丁目 1
67
64
平成 20 年度
3
〃
多治見市十九田町 2 丁目 8
67
66
平成 21 年度
多治見市若松町 2 丁目 40-1
68
64
平成 23 年度
4
一般国道 248 号
5
〃
多治見市音羽町 3 丁目 25
70
66
平成 24 年度
6
豊田多治見線
多治見市大畑町 5 丁目 156
70
65
平成 21 年度
7
名古屋多治見線
多治見市宮前町 1 丁目 147
66
58
平成 24 年度
8
〃
多治見市平和町 4 丁目 180
71
65
平成 22 年度
9
〃
多治見市平和町 8 丁目 46
71
65
平成 21 年度
10
多治見恵那線
土岐市下石町
72
65
平成 24 年度
11
〃
多治見市坂上町 6 丁目 34-1
71
64
平成 20 年度
12
多治見停車場線
多治見市栄町 2 丁目 58
67
59
平成 22 年度
13
土岐可児線
土岐市泉町久尻
69
63
平成 25 年度
14
土岐市停車場細野線
土岐市肥田浅野朝日町
70
63
平成 24 年度
15
多治見八百津線
多治見市虎渓山町 7 丁目 4-10 地先
73
65
平成 22 年度
16
下石笠原市之倉線
多治見市笠原町 2455-361
71
63
平成 23 年度
17
武並土岐多治見線
土岐市土岐津町土岐口
72
65
平成 25 年度
多治見市豊岡町 1 丁目 65
66
60
平成 22 年度
18
〃
注)1. 太文字は、環境基準不適合であることを示す。
2. ①∼⑱は、図 3.1-6 に示す測定地点番号を示す。
出典)「土岐市の環境 平成 20∼25 年度報告」
(平成 21∼26 年、土岐市)
「多治見市 平成 24 年度 自動車騒音の調査結果」(多治見市)より作成
- 33 -
可 児 市
①
⑬
⑭
⑮
多治見市
河合多治見線
土 岐 市
③ ②
④
⑰
⑦
⑤
⑨
⑪
⑫ ⑱
⑧
⑩
⑥
⑯
凡
例
この地図は、国土地理院発行の電子地形図 25000 を基に作成した。
事業実施区域
① ∼ ⑱ 道路に面する地域の環境騒音測定位置
注)①∼⑱は、表 3.1-5 に示す測定地点番号を示す。
出典)
「土岐市の環境 平成 20∼25 年度報告」
(平成 21∼26 年、土岐市)
「多治見市 平成 24 年度 自動車騒音の調査結果」
(多治見市)より作成
N
0
1:50,000
図 3.1-6
2km
- 34 -
道路に面する地域の環境騒音測定地点
(平成 20∼25 年度)
(4)振動
事業実施区域及びその周辺において振動の調査に関する既存資料はない。
なお、「環境白書 平成 26 年」(平成 26 年、岐阜県)によれば、平成 25 年度の岐阜県に
おける振動に関する公害苦情件数は 13 件あり、公害苦情件数総数 1,524 件の約 0.9%を占
めている。
(5)悪臭
事業実施区域及びその周辺において悪臭の調査に関する既存資料はない。
なお、「環境白書 平成 26 年」(平成 26 年、岐阜県)によれば、平成 25 年度の岐阜県に
おける悪臭に関する公害苦情件数は 213 件あり、公害苦情件数総数 1,524 件の約 14.0%を
占めている。
- 35 -
2.水象、水質、水底の底質の状況
(1)水象
事業実施区域及びその周辺に位置する主な河川等を図 3.1-7 に示す。
事業実施区域の北側直近には一級河川の土岐川が流れており、その支川である妻木川、
笠原川等の数々の河川が土岐川へと流下している。
また、湖沼としては、事業実施区域及びその周辺は灌漑用のため池等が数々点在してい
る。
(2)水質
事業実施区域及びその周辺では、土岐川及びその支川である妻木川、笠原川等において
図 3.1-7 に示す 9 地点にて水質調査が実施されている。平成 25 年度の河川の水質調査結果
を表 3.1-6(1)∼(3)に示す。
生活環境の保全に係る環境基準の水域類型が指定されている土岐川(B 類型)、妻木川(B
類型)及び笠原川(A 類型)の測定結果を環境基準と比較すると、平成 25 年度は大腸菌群
数が基準値を上回っているものの、その他の測定項目は基準値を下回っている。
また、土岐川(多治見橋)、妻木川(御幸橋)及び笠原川(桜橋)における平成 21 年度
∼平成 25 年度の生物化学的酸素要求量(75%値)の経年変化を図 3.1-8 に示す。
過去 5 年間においては、各地点とも環境基準(土岐川・妻木川[B 類型]:3mg/L 以下、
笠原川[A 類型]:2mg/L 以下)を下回る値で推移している。
- 36 -
可 児 市
多治見市
⑥
③
②
土 岐 市
⑦
①
⑨
④
⑧
⑤
凡
この地図は、国土地理院発行の電子地形図 25000 を基に作成した。
例
事業実施区域
① ∼⑨
水質測定地点
注)①∼⑨は、表 3.1-6(1)∼(3)に示す
測定地点番号を示す。
出典)
「県域統合型 GIS ぎふ」(公益財団法人 岐阜県建設研究センターホームページ)より作成
N
0
1:50,000
図 3.1-7
2km
- 37 -
主な河川及び水質測定地点図
表 3.1-6(1)
河川の水質調査結果(平成 25 年度)
河川名・測定地点
溶存酸素量
生物化学的
酸素要求量
生活環境項目
健康項目
妻木川
① 多治見橋
② 土合橋
③ 御幸橋
河川の環境基準
(生活環境項目:B類型)
−
7.4
7.6
8.1
6.5∼8.5
mg/L
10
−
11
5
測定項目・単位
水素イオン濃度
土岐川(中流)
年間平均値
mg/L
1.3
0.95
0.9
***
75%値
mg/L
0.9
−
0.9
3
mg/L
2.8
2.4
1.9
***
化学的酸素要求量
以上
以下
浮遊物質量
mg/L
4
2.5
2
大腸菌群数
MPN/100mL
34,000
−
10,000
25
以下
5,000
以下
全窒素
mg/L
0.95
1.1
0.63
***
全燐
mg/L
0.064
0.064
0.028
***
カドミウム
mg/L
−
−
−
全シアン
mg/L
−
−
−
鉛
mg/L
−
−
−
0.01
以下
六価クロム
mg/L
−
−
−
0.05
以下
砒素
mg/L
<0.005
−
−
0.01
以下
総水銀
mg/L
−
−
−
0.0005 以下
アルキル水銀
mg/L
−
−
−
検出されないこと
PCB
mg/L
−
−
−
検出されないこと
ジクロロメタン
mg/L
−
−
−
0.02
以下
四塩化炭素
mg/L
−
−
−
0.002
以下
1,2-ジクロロエタン
mg/L
−
−
−
0.004
以下
1,1-ジクロロエチレン
mg/L
−
−
−
0.1
以下
シス-1,2-ジクロロエチレン
mg/L
−
−
−
0.04
以下
1,1,1-トリクロロエタン
mg/L
−
−
−
1
以下
1,1,2-トリクロロエタン
mg/L
−
−
−
0.006
以下
トリクロロエチレン
mg/L
−
−
−
0.01
以下
テトラクロロエチレン
mg/L
−
−
−
0.01
以下
1,3-ジクロロプロペン
mg/L
−
−
−
0.002
以下
チウラム
mg/L
−
−
−
0.006
以下
シマジン
mg/L
−
−
−
0.003
以下
0.003
以下
検出されないこと
チオベンカルブ
mg/L
−
−
−
0.02
以下
ベンゼン
mg/L
−
−
−
0.01
以下
セレン
mg/L
−
−
−
硝酸性窒素及び亜硝酸性窒素
mg/L
−
−
−
ふっ素
mg/L
−
−
0.1
0.8
以下
ほう素
mg/L
−
−
0.03
1
以下
1,4-ジオキサン
mg/L
−
−
−
0.05
以下
1
以下
−
0.013
ダイオキシン類
pg-TEQ/L
全亜鉛
mg/L
0.27
0.0072
水生生物
基準項目
※
0.13
0.01
10
以下
以下
ノニルフェノール
mg/L
−
−
<0.060
指定なし
直 鎖ア ル キ ル ベン ゼ ン
mg/L
−
−
0.002
スルホン酸及びその塩
注)1. 測定結果は、年間平均値である。
2. “−”は未測定の項目を示し、
“<”は報告下限値未満を示す。また、環境基準の“***”は基準値の設定
がないことを示す。
3. ①∼③は、図 3.1-7 に示す水質測定地点番号を示す。
4. ※「土岐川(中流)」のダイオキシン類は、「①多治見橋」より約 2km 下流付近での調査結果である。
出典:「平成 25 年度 公共用水域の水質調査結果」(岐阜県ホームページ)
「多治見市の環境 平成 26 年度版」(平成 26 年、多治見市)
「環境白書 平成 26 年」
(平成 26 年、岐阜県)より作成
- 38 -
表 3.1-6(2)
河川の水質調査結果(平成 25 年度)
笠原川
河川名・測定地点
測定項目・単位
水素イオン濃度
溶存酸素量
生物化学的
酸素要求量
生活環境項目
健康項目
水生生物
基準項目
−
④ 桜橋
⑤ 川尻橋
河川の環境基準
(生活環境項目:A類型)
7.9
7.7
6.5∼8.5
mg/L
10
−
年間平均値
mg/L
1.1
1.2
75%値
mg/L
1.1
−
2
mg/L
2.3
1.8
***
化学的酸素要求量
7.5
以上
***
以下
浮遊物質量
mg/L
3
5.4
25
以下
大腸菌群数
MPN/100mL
11,000
−
1,000
以下
全窒素
mg/L
1.9
1.1
全燐
mg/L
0.051
0.035
カドミウム
mg/L
−
−
全シアン
mg/L
−
−
鉛
mg/L
−
−
0.01
以下
六価クロム
mg/L
−
−
0.05
以下
砒素
mg/L
−
−
0.01
以下
***
***
0.003
以下
検出されないこと
総水銀
mg/L
−
−
アルキル水銀
mg/L
−
−
検出されないこと
0.0005 以下
PCB
mg/L
−
−
検出されないこと
ジクロロメタン
mg/L
−
−
0.02
以下
四塩化炭素
mg/L
−
−
0.002
以下
1,2-ジクロロエタン
mg/L
−
−
0.004
以下
1,1-ジクロロエチレン
mg/L
−
−
0.1
以下
シス-1,2-ジクロロエチレン
mg/L
−
−
0.04
以下
1,1,1-トリクロロエタン
mg/L
−
−
1
以下
1,1,2-トリクロロエタン
mg/L
−
−
0.006
以下
トリクロロエチレン
mg/L
−
−
0.01
以下
テトラクロロエチレン
mg/L
−
−
0.01
以下
1,3-ジクロロプロペン
mg/L
−
−
0.002
以下
チウラム
mg/L
−
−
0.006
以下
シマジン
mg/L
−
−
0.003
以下
チオベンカルブ
mg/L
−
−
0.02
以下
ベンゼン
mg/L
−
−
0.01
以下
セレン
mg/L
−
−
0.01
以下
硝酸性窒素及び亜硝酸性窒素
mg/L
1.7
−
ふっ素
mg/L
0.2
−
0.8
以下
ほう素
mg/L
0.05
−
1
以下
1,4-ジオキサン
mg/L
−
−
0.05
以下
ダイオキシン類
pg-TEQ/L
−
−
1
以下
全亜鉛
mg/L
0.027
−
ノニルフェノール
直 鎖ア ル キ ル ベン ゼ ン
スルホン酸及びその塩
mg/L
0.074
−
mg/L
0.003
−
10
指定なし
注)1. 測定結果は、年間平均値である。
2. “−”は未測定の項目を示す。また、環境基準の“***”は基準値の設定がないことを示す。
3. ④∼⑤は、図 3.1-7 に示す水質測定地点番号を示す。
出典:「平成 25 年度 公共用水域の水質調査結果」(岐阜県ホームページ)
「多治見市の環境 平成 26 年度版」(平成 26 年、多治見市)より作成
- 39 -
以下
表 3.1-6(3)
河川の水質調査結果(平成 25 年度)
河川名・測定地点
測定項目・単位
水素イオン濃度
溶存酸素量
健康項目
水生生物
基準項目
生田川
大原川
⑥合流点前
⑦合流点前
⑧小谷橋
⑨合流点前
7.6
7.6
7.3
7.7
河川の環境基準
mg/L
−
−
−
−
年間平均値
mg/L
0.53
1.2
1.8
0.68
75%値
mg/L
−
−
−
−
mg/L
1.4
2.3
2.9
1.5
浮遊物質量
mg/L
1.6
2.7
4.2
1.6
大腸菌群数
MPN/100mL
−
−
−
−
全窒素
mg/L
0.74
1.9
2.7
1.4
全燐
mg/L
0.010
0.038
0.151
0.023
カドミウム
mg/L
−
−
−
−
全シアン
mg/L
−
−
−
−
鉛
mg/L
−
−
−
−
0.01
以下
六価クロム
mg/L
−
−
−
−
0.05
以下
砒素
mg/L
−
−
−
−
0.01
以下
生物化学的
酸素要求量
生活環境項目
−
高田川
化学的酸素要求量
指定なし
***
***
0.003
以下
検出されないこと
総水銀
mg/L
−
−
−
−
アルキル水銀
mg/L
−
−
−
−
検出されないこと
0.0005 以下
PCB
mg/L
−
−
−
−
検出されないこと
ジクロロメタン
mg/L
−
−
−
−
0.02
以下
四塩化炭素
mg/L
−
−
−
−
0.002
以下
1,2-ジクロロエタン
mg/L
−
−
−
−
0.004
以下
1,1-ジクロロエチレン
mg/L
−
−
−
−
0.1
以下
シス-1,2-ジクロロエチレン
mg/L
−
−
−
−
0.04
以下
1,1,1-トリクロロエタン
mg/L
−
−
−
−
1
以下
1,1,2-トリクロロエタン
mg/L
−
−
−
−
0.006
以下
トリクロロエチレン
mg/L
−
−
−
−
0.01
以下
テトラクロロエチレン
mg/L
−
−
−
−
0.01
以下
1,3-ジクロロプロペン
mg/L
−
−
−
−
0.002
以下
チウラム
mg/L
−
−
−
−
0.006
以下
シマジン
mg/L
−
−
−
−
0.003
以下
チオベンカルブ
mg/L
−
−
−
−
0.02
以下
ベンゼン
mg/L
−
−
−
−
0.01
以下
セレン
mg/L
−
−
−
−
0.01
以下
硝酸性窒素及び亜硝酸性窒素
mg/L
−
−
−
−
ふっ素
mg/L
−
−
−
−
10
0.8
以下
以下
ほう素
mg/L
−
−
−
−
1
以下
1,4-ジオキサン
mg/L
−
−
−
−
0.05
以下
ダイオキシン類
pg-TEQ/L
−
0.026
−
−
1
以下
全亜鉛
mg/L
−
−
−
−
ノニルフェノール
直 鎖ア ル キ ルベ ン ゼ ン
スルホン酸及びその塩
mg/L
−
−
−
−
mg/L
−
−
−
−
指定なし
注)1. 測定結果は、年間平均値である。
2. “−”は未測定の項目を示す。また、環境基準の“***”は基準値の設定がないことを示す。
3. ⑥∼⑨は、図 3.1-7 に示す水質測定地点番号を示す。
出典:「多治見市の環境 平成 26 年度版」
(平成 26 年、多治見市)より作成
- 40 -
(mg/L)
2.0
1.5
1.0
0.5
0.0
H21
H22
H23
H24
H25
(年度)
土岐川(多治見橋)
妻木川(御幸橋)
笠原川(桜橋)
出典:
「平成 21∼25 年度 公共用水域の水質調査結果」
(岐阜県ホームページ)
図 3.1-8
河川水質の経年変化(生物化学的酸素要求量 75%値)
(3)地下水
岐阜県では、地下水について概況調査及び過去に汚染が判明した区域の定期モニタリン
グ調査を実施している。事業実施区域及びその周辺においては土岐市下石町及び多治見市
生田町の 2 地点にてふっ素の調査が定期モニタリング調査として実施されている。
平成 25 年度の測定結果では、土岐市下石町で 2mg/L、多治見市生田町で 1.6mg/L のふっ
素が検出されており、ともに環境基準(ふっ素:0.8mg/L 以下)を上回っている。
出典:「環境白書 平成 26 年」
(平成 26 年、岐阜県)
- 41 -
(4)水底の底質
事業実施区域及びその周辺では、土岐川及びその支川である妻木川において図 3.1-9 に
示す 2 地点にて底質調査が実施されている。平成 25 年度の河川の底質調査結果を表 3.1-7
に示す。
河川の底質に関する基準値が設定されている水銀、ポリ塩化ビフェニル(PCB)及びダイ
オキシン類については、基準値を満たしていた。
表 3.1-7
河川名・測定地点
河川の底質調査結果(平成 25 年度)
単位
土岐川
①
妻木川 御幸橋
②
基 準 値
mg/kg
0.07
−
***
全シアン
mg/kg
<0.5
***
有機燐
mg/kg
<1
鉛
mg/kg
7.4
六価クロム
mg/kg
<2
砒素
mg/kg
1.8
−
−
−
−
−
総水銀
mg/kg
<0.01
−
アルキル水銀
mg/kg
<0.01
−
ポリ塩化ビフェニル
mg/kg
<0.01
−
ジクロロメタン
mg/kg
<0.02
四塩化炭素
mg/kg
<0.01
1,2-ジクロロエタン
mg/kg
<0.01
1,1-ジクロロエチレン
mg/kg
<0.01
シス-1,2-ジクロロエチレン
mg/kg
<0.04
1,1,1-トリクロロエタン
mg/kg
<0.3
1,1,2-トリクロロエタン
mg/kg
<0.01
トリクロロエチレン
mg/kg
<0.03
テトラクロロエチレン
mg/kg
<0.01
1,3-ジクロロプロペン
mg/kg
<0.01
チウラム
mg/kg
<0.01
シマジン
mg/kg
<0.01
チオベンカルブ
mg/kg
<0.01
ベンゼン
mg/kg
<0.01
セレン
mg/kg
<0.5
ふっ素
mg/kg
23
ほう素
mg/kg
51
−
−
−
−
−
−
−
−
−
−
−
−
−
−
−
−
−
ダイオキシン類
pg-TEQ/g
−
0.22
測定項目・単位
カドミウム
***
***
***
***
25 ppm 以上
(底質の暫定除去基準)
***
10 ppm 以上
(底質の暫定除去基準)
***
***
***
***
***
***
***
***
***
***
***
***
***
***
***
***
***
150 以下
(環境基準)
注)1.“−”は未測定の項目を示し、
“<”は報告下限値未満を示す。また、“***”は基準値の設定がない
ことを示す。
2. ①∼②は、図 3.1-9 に示す底質測定地点番号を示す。
出典:「多治見市の環境 平成 26 年度版」
(平成 26 年、多治見市)
「環境白書 平成 26 年」
(平成 26 年、岐阜県)より作成
- 42 -
可 児 市
多治見市
②
土 岐 市
①
凡
この地図は、国土地理院発行の電子地形図 25000 を基に作成した。
例
事業実施区域
① ∼ ② 底質測定地点
注)①∼②は、表 3.1-7 に示す測定地点番号を示す。
N
0
1:50,000
図 3.1-9
2km
- 43 -
底質測定地点図
3.土壌及び地盤の状況
(1)土壌
ア.土壌の分布状況
事業実施区域及びその周辺の土壌図を図 3.1-10 に示す。
事業実施区域の土壌は、その多くが未区分地に区分され、周辺には赤褐系乾性褐色森林
土壌、黄褐系乾性褐色森林土壌及び褐色森林土壌等が分布している。
イ.汚染土壌の状況
岐阜県における平成 26 年 3 月末現在の土壌汚染対策法に基づく指定区域(土壌の汚染状
態が土壌溶出量基準又は土壌含有量基準に適合しない区域)を表 3.1-8 に示す。
事業実施区域及びその周辺には、表 3.1-8 及び図 3.1-11 に示すとおり 3 箇所の指定区域
が存在する。
表 3.1-8
土壌汚染対策法に基づく指定区域
(平成 26 年 3 月末現在)
区
分
要措置区域
形質変更時
要届出区域
指定年月日
所
在
地
基準超過項目
H25. 6. 7
本巣市浅木字西ノ筋 308 番 1 の一部 他
砒素及びその化合物
H25.10.25
関市小屋名字上中島 418 番 1 の一部 他
六価クロム化合物
H17. 7.29
土岐市泉町大富 255-10 他
テトラクロロエチレン、トリクロロエチ
レン
H17.10.21
関市常盤町 27 番地の一部
ほう素及びその化合物、シアン化合物
H21. 8.28
関市平賀町 1 丁目 63-2 他
六価クロム化合物、鉛及びその化合物、
ほう素及びその化合物
H22. 2.16
岐阜市水海道 2 丁目 1-10
テトラクロロエチレン
H22. 3.26
岐阜市早田町 1 丁目 24
テトラクロロエチレン
H23.12.16
土岐市下石町字西山 304 番 2 の一部
砒素及びその化合物、鉛及びその化合物
H24. 6.29
多治見市小田町 5 丁目 71 番 1 他
鉛及びその化合物
H24.10.12
岐阜市祈年町 4 丁目 1 番地の一部
鉛及びその化合物、砒素及びその化合物
H25. 8.23
養老郡養老町有尾 664 番の一部
鉛及びその化合物
H25.10.11
関市東桜町 10 番 1 の一部
鉛及びその化合物
注)太字は、事業実施区域及びその周辺に位置する指定区域を示す。
出典:「環境白書 平成 26 年」
(平成 26 年、岐阜県)より作成
- 44 -
Amg1
Oyb
Hid
Amg1
Ktm
Ktm
Shg
Oyb
Hid
Shg
Oyb
Hid
凡
例
<黄褐系乾性褐色森林土壌>
事業実施区域
<赤褐系乾性褐色森林土壌>
<粗粒グライ土壌>
肥田統
竜北統
<褐色森林土壌>
<その他>
未区分地
久田見統
雨乞1統
塩河統
大藪統
出典)
「土地分類基本調査 美濃加茂」
(1974 年、経済企画庁)より作成
N
0
1:10,000
図 3.1-10
400m
- 45 -
土壌図
可 児 市
多治見市
土岐市泉町大富 255-10 他
[基準超過項目]
テトラクロロエチレン、
トリクロロエチレン
土 岐 市
多治見市小田町 5 丁目 71 番 1 他
[基準超過項目]
鉛及びその化合物
土岐市下石町字西山 304 番 2 の一部
[基準超過項目]
砒素及びその化合物、
鉛及びその化合物
凡
この地図は、国土地理院発行の電子地形図 25000 を基に作成した。
例
事業実施区域
土壌汚染対策法に基づく指定区域
N
0
1:50,000
図 3.1-11
2km
- 46 -
土壌汚染対策法に基づく指定区域
4. 地形及び地質の状況
(1)地形の分布状況
事業実施区域及びその周辺の地形を図 3.1-12 に示す。
事業実施区域の地形は、大部分が「人工改変地」に区分され、一部が「山地・丘陵地」
となっている。また、周辺には「谷底平野・氾濫平野」も分布している。
(2)表層地質の分布情報
事業実施区域及びその周辺の表層地質を図 3.1-13 に示す。
事業実施区域の表層地質は、
「粘土・砂および礫」もしくは「礫および粘土」である。また、
周辺には「チャート」や「凝灰質砂岩・泥岩・礫岩・凝灰岩および亜炭」も分布している。
(3)特筆すべき地形・地質
「土岐津町誌
上」(1997 年, 土岐市土岐口財産区)によると、土岐市の隣の瑞浪市を中心
とする東濃地方には、第三紀層が分布し動植物の化石が多く含まれていることで知られている。
また、かつて重要な燃料とされた亜炭や陶磁器産業で利用する粘土の埋蔵等、本地域は地質学
上重要な場所となっている。さらに、土岐津町の神明峠付近では天然記念物の壺石が産出され
こうけつ
る。これは一種の礫岩で、珪酸質の水溶液(地下水)が粘土等の塊を取り巻くように礫を膠結
させて、外殻を形成したものである。
事業実施区域
N
0
2km
出典:「5 万分の 1 土地分類基本調査(美濃加茂)」(昭和 49 年, 経済企画庁)より作成
図 3.1-12
地形分類図
- 47 -
凡例
礫がち堆積物(沖積層)
礫がち堆積物(段丘及び崩積堆積物)
礫質堆積物
砂およびシルト・粘土(火山性砕屑物を含む)
凝灰質砂岩・泥岩・礫岩・凝灰岩および亜炭
泥質岩
チャート(珪質泥岩を含む)
砂質岩(礫岩・泥岩を含む)
花崗岩質岩石
地層断層
事業実施区域
図 3.1-13
表層地質図
出典:「県域総合型GIS-岐阜県の地質(表層地質)と断層(地層断層)」より引用
(公益財団法人岐阜県建設研究センター編 2010 年)
- 48 -
5. 動植物の生息又は生育、植生及び生態系の状況
(1)動物
「土岐津町誌
上」(1997 年, 土岐市土岐口財産区)によると、土岐津町の南側に位置して
いる山々は標高 200m 級の高い山ではなく、粘土と砂礫の地層からなる土質のためやせ地が多
いことから、植物の生育には条件が悪く緑豊かとは言えないとされている。このような環境の
ため、小動物や昆虫の種類や数も少ないとされている。事業実施区域は、ほとんどが造成地で
あり、植生が少ないことから生息する動物種も少ないと考えられる。
(2)植物
「土岐津町誌
上」(1997 年, 土岐市土岐口財産区)によると、土岐津町の丘陵地帯は主に
第三紀鮮新層で構成され、表層に酸性の強い土岐砂礫層、下部に粘土層がある。粘土層は水を
通さないので谷筋は湿地帯となりやすく、東濃地方特有の湿地帯植物が生育することが特徴で
ある。土岐津町に多いゆるやかな丘陵地は、古くから窯業燃料などとして利用するため樹木の
伐採が繰り返されたと思われ、さらに粘土や珪砂の採掘も行われたことから荒廃が進んだと言
われている。
事業実施区域及びその周辺の植生は、図 3.1-14 に示す。事業実施区域の大部分は粘土が露出
した造成地で、掘削や盛土が行われている。その他に工場が一部に分布し、周辺の山林にはケ
ネザサ−コナラ群落やスギ・ヒノキ植林が見られる。
(3)生態系
事業実施区域は大部分が造成地であり、既に自然の改変を受けている地域である。一方、造
成地の周囲には二次的な自然が分布する。概して植生的には自然度が低いが、一部に里山的環
境が残存しており、哺乳類、鳥類、両生・爬虫類、昆虫類、植物等から成る独自の生態系が形
成されていると推測される。
- 49 -
事業実施区域
N
出典:「自然環境保全基礎調査
図 3.1-14
1/25,000 植生図」(2012 年, 環境省)より作成
現存植生図
- 50 -
(4)文献資料調査により確認された貴重な動植物種
表 3.1-9 に示す文献資料を収集・整理し、事業実施区域が属する土岐市で確認されている貴
重な動植物を整理した。その結果、表 3.1-10 に示す植物 100 種、哺乳類 1 種、鳥類 31 種、両
生類 2 種、は虫類 2 種、魚類 3 種、底生動物 6 種、昆虫類 15 種が記録されていた。
① 植物
植物については、貴重な種として土岐市全体で 100 種が記録されている。これらの種は丘
陵地の湿地や山野、水田の畦、川原などに生育する種である。
事業実施区域は、大部分が造成地であり、これらの貴重種が生育する環境は少ないと考え
られる。しかし、事業実施区域の一部には草地や樹林地、林縁部等が分布しており、周辺地
域には樹林地や河川も分布していることから、これらの環境下において生育している可能性
が考えられる。
② 哺乳類
哺乳類については、貴重な種として土岐市ではカモシカが記録されている。本種は、低山
帯から亜高山帯にかけての落葉広葉樹林や針広混交林に多く生息し、草本やササ類などを採
食する。事業実施区域にはまとまった樹林地が乏しいことから、進入することはあっても事
業実施区域に生息する可能性は低いと考えられる。
③ 鳥類
鳥類については、貴重な種として土岐市全体で 31 種が記録されている。これらの種は、樹
林地に生息するものや河川や水田等の水辺に生息するものである。事業実施区域は大部分が
造成地であり、まとまった樹林地や水辺がほとんど存在しないため、事業実施区域に貴重種
が生息する可能性は低いと考えられる。しかし、周辺地域には樹林地や河川が分布している
ことから、周辺地域において生息している可能性はある。
④ 両生類・は虫類
両生類・は虫類については、貴重な種としてアカハライモリ、トノサマガエル等土岐市全
体で 4 種が記録されている。これらの種は池沼や河川、水田に生息する種であるが、事業実
施区域には、沈砂池が見られることから、カエル類が生息する可能性が考えられる。また、
周辺地域には常時流水のある河川が分布していることから、カメ類が生息している可能性が
考えられる。
- 51 -
⑤ 魚類
魚類については、貴重な種として土岐市全体でウナギ、ミナミメダカ等 3 種が記録されて
いる。事業実施区域に常時流水のある河川や水路は存在しないことから、これらの貴重種が
生息する可能性は低いと考えられる。しかし、周辺地域には常時流水のある河川が分布して
いることから、周辺地域において生息している可能性はある。
⑥ 底生動物
底生動物については、貴重な種として土岐市全体で 6 種が記録されている。事業実施区域
に常時流水のある河川や水路は存在しないが、沈砂池が見られることから、コオイムシ等の
水生昆虫が生息する可能性が考えられる。また、周辺地域には常時流水のある河川が分布し
ていることから、周辺地域において水生貝類が生息している可能性はある。
⑦ 昆虫類
昆虫類については、貴重な種として土岐市全体で 15 種が記録されている。これらの種は、
湿地や湖沼、明るい樹林地、草地などに生育する種である。事業実施区域はほとんどが造成
地であり、これらの貴重種が生息する環境は少ないと考えられる。しかし、周辺地域には樹
林地や河川などが分布していることから、周辺地域において生息している可能性はある。
表 3.1-9
資料
名 称
発 行
1
2
3
4
土岐津町誌 上
土岐市の植物目録(草本・木本)
土岐市の生き物調査報告書
シデコブシの自生地
岐阜県の絶滅のおそれのある野生生物−岐阜
県レッドデータブック−2001
土岐市土岐口財産区
土岐市植物友の会
土岐市の自然を守る会
日本シデコブシを守る会
岐阜県健康福祉環境部自然環
境森林課
5
6
平成22年度 庄内川河川水辺の国勢調査(植
物)
12
13
平成21年度 庄内川河川水辺の国勢調査(両
生・爬虫類、哺乳類)
平成14年度 庄内川河川水辺の国勢調査(鳥
類)
平成18年度 庄内川河川水辺の国勢調査(魚
類)
平成19年度 庄内川河川水辺の国勢調査(陸
上昆虫類)
平成18年度 庄内川河川水辺の国勢調査(底
生動物)
岐阜県の天然記念物 上
土岐市史 三下
14
土岐市指定文化財
15
指定文化財一覧
7
8
9
10
11
動植物文献資料一覧
発行年
抽出内容
1997年
2005年
2011年
1996年
土岐市
2001年
土岐市
庄土庄F13(多治見市東栄
町)、庄土庄F14(吊橋(中
2015年1月 電)跡付近右岸)、庄土庄
閲覧
F15(三共橋下流右岸)、
庄土庄F16(三共橋下流左
岸)
「国土交通省河川環境データ
2015年1月
庄土庄5(三共橋)
ベース」より引用
閲覧
http://mizukoku.nilim.go.jp/ks 2015年1月
庄土庄5(土岐津橋周辺)
nkankyo/03/index.htm
閲覧
2015年1月
庄土庄5(土岐津橋)
閲覧
2015年1月
庄土庄5(三共橋)
閲覧
2015年1月
庄土庄5(土岐津橋)
閲覧
教育出版文化協会
1981年
土岐市
土岐市
1974年
「土岐市ホームページ 指定文
化財一覧」より引用
2015年1月
http://www.city.toki.lg.jp/wcor
閲覧
e/hp/page000008800/hpg000
008734.htm
「多治見市文化財保護センター
ホームページ 指定文化財一
覧」より引用
2014年3月
http://www.city.tajimi.lg.jp/bu 閲覧
nkazai/siteibunka/siteibunka.h
tm
- 52 -
対 象
植物 哺乳類 鳥類 両生類 爬虫類 魚類
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
昆虫
○
底生動物 文化財等
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
表 3.1-10(1)
種別
確認種数
植物
159科1281種
文化財等
−
文献資料調査で確認された土岐市の貴重な動植物種
重要種
種 名
種数、件数
ヤチスギラン
アイナエ
ユウスゲ
ヒロハハナヤスリ
サクラバハンノキ
イヌセンブリ
ミツガシワ
コオニユリ
イワショウブ
クヌギ
ナラガシワ
スズサイコ
セキヤノアキチョウジ
ミカワバイケイソウ
ホソイ
フモトミズナラ
ミゾコウジュ
クロイヌノヒゲ
カシワ
マツグミ
ヒメナミキ
オオアブノメ
シラタマホシクサ
クロホシクサ
ノダイオウ
スズメハコベ
ヒメコヌカグサ
シデコブシ
ミカワシオガマ
ウンヌケモドキ
カワチブシ
ナンバンギセル
ウンヌケ
ミスミソウ
カザグルマ
ヘビノボラズ
タヌキモ
ヒメタヌキモ
ヒメミミカキグサ
ヤマトミクリ
ナガエミクリ
イガクサ
ヒツジグサ
イヌタヌキモ
マツカサススキ
ヒメオトギリ
ムラサキミミカキグサ
マネキシンジュガヤ
アゼオトギリ
イシモチソウ
トウカイコモウセンゴケ
オミナエシ
マツムシソウ
バアソブ
ムギラン
ギンラン
キンラン
トウノウネコノメ
キキョウ
セッコク
シラヒゲソウ
タコノアシ
フジキ
ノコギリソウ
センボンギク
シオン
サワラン
カキラン
ツチアケビ
イヌハギ
オケラ
シュスラン
マキエハギ
ヒダアザミ
サギソウ
クサフジ
カキノハグサ
ヒナノカンザシ
フジバカマ
スイラン
ミズギク
ミズトンボ
ムヨウラン
スズムシソウ
ハナノキ
ネコヤマヒゴタイ
ヨウラクラン
ミヤマクマヤナギ
ミズマツバ
オナモミ
アギナシ
コケイラン
トキソウ
タチモ
トチカガミ
ヤマトキソウ
ドクゼリ
ヒトツバタゴ
ミズオオバコ
ヒルムシロ
白山神社のハナノキ及びヒトツバタゴ
湿地帯植物
五斗蒔のハナノキ
細野のシデコブシ自生地
- 53 -
100種
4件
表 3.1-10(2)
分類
確認種数
哺乳類
7目13科16種
鳥類
16目44科148種
両生類
爬虫類
魚類
底生動物
昆虫類
2目4科6種
2目4科5種
文献資料調査で確認された土岐市の貴重な動植物種
重要種
種 名
カイツブリ
ヨシゴイ
チュウサギ
オシドリ
チュウヒ
ハヤブサ
ヤマドリ
ヒクイナ
ヤマセミ
ブッポウソウ
サンショウクイ
アカモズ
ミサゴ
タマシギ
トラツグミ
ハチクマ
オオタカ
ケリ
コアジサシ
センダイムシクイ
コサメビタキ
ツミ
ハイタカ
アオバト
アオバズク
サンコウチョウ
ノジコ
サシバ
クマタカ
アカハライモリ
クサガメ
フクロウ
ヨタカ
トノサマガエル
ニホンスッポン
6目8科19種
ニホンウナギ
5門8綱23目69科134種 コシダカヒメモノアラガイ
14目141科531種
種数
1種
カモシカ
2種
2種
ドジョウ
グンバイトンボ
ミナミメダカ
ホンサナエ
マシジミ
タベサナエ
キイロサナエ
クロゲンゴロウ
コオイムシ
ギンイチモンジセセリ
ヒメタイコウチ
ゴマシジミ本州中部亜種
オオヒカゲ
カバフキシタバ
ヤマトホソガムシ
カツラネクイハムシ
グンバイトンボ
マダラナニワトンボ
ギフチョウ
ツマグロキチョウ
ヒメヒカゲ本州中部亜種
コクロオバボタル
- 54 -
31種
3種
6種
15種
(5)事業者が事前に実施した動植物現地調査の結果概要
表 3.1-11 に示すように、平成 26 年 11 月∼平成 27 年 2 月に動植物の事前調査を実施した。
その結果、事業実施区域またはその隣接地で貴重な植物種としてナチクジャク、ナガバノイタ
チシダ、フモトミズナラ、ケタガネソウ、シランの計 5 種が確認された。また、貴重な動物種
として哺乳類ではカモシカ、鳥類ではトラツグミ、昆虫類ではツマグロキチョウが記録された。
表 3.1-12 に現地で確認された貴重な動植物種を示す。
表 3.1-11
調査項目及び調査実施時期
調査項目
調査実施時期
植物
平成 26 年 11 月
動物
哺乳類
平成 26 年 11 月、平成 27 年 1 月
鳥類
平成 26 年 11 月、平成 27 年 2 月
両生類・は虫類
平成 26 年 11 月
昆虫類
平成 26 年 11 月
表 3.1-12
分類群
植物
科
名
種
現地調査で確認された貴重な動植物種
名
選定基準 ※1
備考
(確認環境)
A
B
C
D
E
ナチクジャク
-
-
-
-
NT
周辺山林
ナガバノイタチシダ
-
-
-
-
VU
周辺山林
ブナ
フモトミズナラ
-
-
-
-
NT
周辺山林
カヤツリグサ
ケタガネソウ
-
-
-
-
CR+EN
周辺山林
-
-
-
NT
-
荒地
特別天然記念物
-
-
-
-
荒地(痕跡のみ)
オシダ
※2
ラン
シラン
哺乳類
ウシ
カモシカ
鳥類
ツグミ
トラツグミ
-
-
-
-
DD
周辺山林
昆虫
シロチョウ
ツマグロキチョウ
-
-
-
EN
NT
荒地
※1 貴重な植物種の選定基準、及びそのカテゴリーを以下に示す。
A:天然記念物(国・県・市指定)
B:「絶滅のおそれのある野生動植物の種の保存に関する法律」(法律第 76 号,1992 年)の国内希少野生動植物
種
C:「岐阜県希少野生生物保護条例」(条例第 22 号,2003 年)に定められた指定希少野生生物
D:「第 4 次レッドリスト」
(環境省 報道発表資料,2012 年)の掲載種
EX:絶滅、EW:野生絶滅、CR:絶滅危惧ⅠA類、EN:絶滅危惧ⅠB類、VU:絶滅危惧Ⅱ類、NT:準絶滅危惧、
DD:情報不足
E:「岐阜県レッドデータブック(動物編)改訂版」(岐阜県,2010 年)及び「岐阜県レッドデータブック(植
物編)改訂版」(岐阜県,2014 年)の掲載種
EX:絶滅、EW:野生絶滅、CR+EN:絶滅危惧Ⅰ類、VU:絶滅危惧Ⅱ類、NT:準絶滅危惧、DD:情報不足
※2 シラン(ラン科)は「第 4 次レッドリスト」で NT に該当するが、栽培種からの逸出と考えられる。
- 55 -
6. 景観及び人と自然との触れ合いの活動の状況
(1)景観
①地域景観の状況
事業実施区域の周辺は、住宅地および工場、自動車学校、自動車テストコース等構造物が多
い。しかし、北側には山林が見られ、土岐川が流下する。さらに、その遠方には丘陵地が広が
る。また、南側にも国道 19 号を挟み、丘陵地が分布するが、大型商業施設や住宅団地として
既に開発された区域も少なくない。
なお、事業実施区域の半径 3km以内には自然景観資源として五斗蒔のハナノキ(土岐市指
定天然記念物)が存在する。
②主要眺望点の分布状況
事業実施区域及びその周辺には、特筆すべき眺望点は存在しないが、事業実施区域の南西に
位置する美濃焼ミュージアムおよび、南東直下に位置する中山公民館からは、事業実施区域を
一望できる。
なお、北西約 5kmには可児市最高峰の浅間山(374m)が存在するが、その頂上から事業
実施区域を見渡すことはできない。
眺望点の状況を表 3.1-13 に、眺望点の位置を図 3.1-15 に示す。
表 3.1-13
主な眺望点の状況
名称
美濃焼ミュージアム
眺望の状況等
事業実施区域の南西に位置し、ミュージアム北側
の階段から事業実施区域を眺望することができ
る。
中山公民館
事業実施区域の南東直下に位置し、公民館の広場
から事業実施区域を眺望することができる。
(2)人と自然との触れ合いの活動の場
事業実施区域及びその周辺における人と自然との触れ合いの活動の場としては、半径 3km 以
内に土岐市の織部の里公園、多治見市の共栄公園および虎渓山永保寺が挙げられる。
織部の里公園には、茶室や作陶施設などもあり、「歩く」「見る」「触れる」ことで美濃桃山
陶への理解を深め、楽しむための公園で、ヒトツバタゴやハナショウブも楽しめる。共栄公園
は、遊具、テニスコート、グラウンドがあるほか、春には花見、夏には水遊びが楽しめる総合
運動公園で、幅広い世代が楽しめる公園である。虎渓公園・永保寺には、国の名勝に指定され
ている池泉回遊式庭園があり、飛騨・美濃さくら 33 選、飛騨・美濃紅葉 33 選に選ばれてお
り、春の花見、紅葉の時期は多くの人でにぎわう。
人と自然との触れ合い活動の場の位置を図 3.1-15 に示す。
- 56 -
可
浅間 山
児
市
織部の里公園
共栄公 園
多治見市
虎渓公園・永保寺
眺望点
(中山公民館)
眺望点
(美濃焼ミュージアム)
凡例
土
岐
市
2km
3km
この地図は、国土地理院発行の電子地形図 25000 を基に作成した。
事業実施区域
N
0
1:50,000
図 3.1-15
2km
主要な眺望点及び人と自然との触れ合いの
活動の場の状況
- 57 -
7. 文化財(史跡、建造物、名勝、記念物)の状況
事業実施区域周辺には表 3.1-14 に示す文化財が存在している。そのうち、事業実施区域
から半径 2km以内に所在する文化財として美濃の壺石(国指定天然記念物)、半径 3km以
内に所在する文化財として元屋敷陶器窯跡(国指定史跡)、追沢の宝篋印塔(土岐市指定史跡)
が見られる。
事業実施区域周辺の文化財(史跡、建造物、名勝、記念物)の状況を表 3.1-14 に、文化財
の位置を図 3.1-16 に示す。
表 3.1-14
指定
国指定
国登録
県指定
市指定
事業実施区域周辺に位置する文化財(史跡、建造物、名勝、記念物)の状況
種別
天然記念物
史跡
天然記念物
史跡
国宝建造物
国宝建造物
名勝
建造物
建造物
建造物
建造物
建造物
建造物
建造物
史跡
史跡
史跡
史跡
史跡
史跡
史跡
天然記念物
建造物
天然記念物
史跡
建造物
建造物
建造物
天然記念物
天然記念物
天然記念物
天然記念物
天然記念物
天然記念物
天然記念物
史跡
史跡
史跡
史跡
史跡
名勝
番号
名称
所在地
1
2
3
4
5
5
5
6
6
6
6
6
6
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
17
18
5
19
5
5
20
21
22
23
24
25
26
27
27
28
5
美濃の壷石
乙塚古墳附段尻巻古墳
白山神社のハナノキ及びヒトツバタゴ
元屋敷陶器窯跡
永保寺開山堂 附宝篋印塔
永保寺観音堂
永保寺庭園
上山家住宅主屋
上山家住宅洋館
上山家住宅北棟
上山家住宅東棟
上山家住宅倉庫
上山家住宅北物置
上山家住宅西物置
炭焼古墳
多治見国長邸跡
妙土窯跡 虎渓山 1 号古墳
高山城跡
土岐頼貞・頼遠の館跡(大富館跡)
隠居山遺跡
湿地帯植物
八剣神社本殿
五斗蒔のハナノキ
追沢の宝篋印塔
本土神社宝篋印塔
永保寺陶製灯籠
新羅神社社殿 附陶製灯籠・棟札
永保寺イチョウの木
虎渓山自然林
虎渓山シデコブシ群生地
高田のハナノキ
高田のケヤキ
平野のケヤキ
サクライソウ自生地
虎渓山4号古墳
西浦庭園
小名田窯下古窯群
小名田窯下古窯跡群
陶人舎窯
永保寺境内
土岐市土岐津町
土岐市泉町久尻
土岐市泉中窯町
土岐市泉町久尻
多治見市虎渓山町
多治見市虎渓山町
多治見市虎渓山町
多治見市上山町
多治見市上山町
多治見市上山町
多治見市上山町
多治見市上山町
多治見市上山町
多治見市上山町
土岐市泉町定林寺
多治見市新町
多治見市笠原町
多治見市弁天町
土岐市土岐津町高山
土岐市泉大島町
土岐市泉町久尻
土岐市泉町定林寺 他
土岐市肥田町肥田
土岐市泉町久尻
土岐市土岐津町土岐口
多治見市子田町
多治見市虎渓山町
多治見市御幸町
多治見市虎渓山町
多治見市虎渓山町
多治見市虎渓山町
多治見市高田町
多治見市高田町
多治見市平野町
可児市久々利柿下入会
多治見市虎渓山町
多治見市御幸町
多治見市子名田町
多治見市子名田町
多治見市高田町
多治見市虎渓山町
出典:「土岐市指定文化財」(土岐市ホームページ)、
「指定文化財一覧」(多治見市文化財保護センターホームページ)
- 58 -
半径2km 半径3km
以内
以内
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
24
14
可 児 市
7
16
13
3
27
12
4
28
21
22
2
多治見市
11
20
5
25
土 岐 市
1
10
17
2km
18
3km
6
8
19
26
23
15
9
凡
この地図は、国土地理院発行の電子地形図 25000 を基に作成した。
例
事業実施区域
指定文化財
注)図中の番号は、表 3.1-14 に示す地点番号を示す。
N
0
1:50,000
図 3.1-16
2km
の分布状況
- 59 -
指定文化財(史跡、天然記念物、建造物)
第2節
社会的状況
1.人口及び産業の状況
(1)人口の状況
土岐市及び多治見市における人口等の状況を表 3.2-1 に示す。
平成 25 年における人口は、土岐市が 60,955 人、多治見市が 115,178 人となっており、
世帯数は土岐市が 23,642 世帯、多治見市が 44,472 世帯となっている。
過去 5 年間における人口の推移は、土岐市及び多治見市ともにやや減少傾向にある。
表 3.2-1
市
人口等
総数 (人)
人口等の状況
平成 21 年
平成 22 年
平成 23 年
平成 24 年
平成 25 年
62,861
62,482
62,202
61,563
60,955
男
(人)
30,459
30,235
30,102
29,788
29,510
女
(人)
32,402
32,247
32,100
31,775
31,445
人口密度 (人/km2)
541.2
537.9
535.5
530.0
524.8
世帯数(世帯)
23,029
23,197
23,407
23,507
23,642
117,246
116,835
116,325
115,802
115,178
人口
土岐市
総数 (人)
人口
男
(人)
57,182
56,945
56,723
56,513
56,170
女
(人)
60,064
59,890
59,602
59,289
59,008
人口密度 (人/km2)
1,285.0
1,280.5
1,274.9
1,269.2
1,262.4
43,453
43,767
44,080
44,472
多治見市
世帯数(世帯)
43,054
2
注)1. 土岐市の人口密度は、土岐市の総面積 116.16km を用いて求めた。
2. 数値は、土岐市は各年 10 月 1 日現在、多治見市は各年 4 月 1 日現在。
出典:「土岐市統計書 平成 25 年版」(平成 26 年、土岐市)
「多治見市の人口と世帯 2014 年版」(平成 26 年、多治見市)より作成
(人)
140,000
120,000
100,000
80,000
60,000
40,000
21年
22年
23年
24年
(平成)
土岐市
図 3.2-1
多治見市
人口の推移
- 60 -
25年
(2)産業の状況
土岐市及び多治見市における産業分類別従業者数を表 3.2-2 に示す。
平成 24 年の産業分類別従業者数は、土岐市では製造業、多治見市では卸売業、小売業が
最も多くなっている。
表 3.2-2
産業分類別従業者数(平成 24 年 2 月 1 日)
産業分類
第一次産業
農林漁業
21
70
3
74
建設業
1,555
2,457
製造業
8,284
7,336
合
9,863
9,937
電気・ガス・熱供給・水道業
29
141
情報通信業
52
268
運輸業、郵便業
1,192
2,564
卸売業、小売業
6,225
10,186
金融業、保険業
421
1,355
不動産業、物品賃貸業
227
588
学術研究、専門・技術サービス業
636
890
1,980
4,017
生活関連サービス業、娯楽業
941
2,352
教育、学習支援業
266
779
2,130
4,587
82
174
949
2,058
15,130
29,959
24,993
39,896
鉱業、採石業、砂利採取業
第二次産業
第三次産業
単位:人
多治見市
土岐市
計
宿泊業、飲食サービス業
医療、福祉
複合サービス事業
サービス業(他に分類されないもの)
合
総
計
数
出典:「平成 25 年岐阜県統計書」(平成 26 年、岐阜県)より作成
- 61 -
2.土地利用の状況
(1)土地利用の状況
土岐市及び多治見市における地目別土地利用面積の状況を表 3.2-3 に示す。
土岐市及び多治見市ともに森林が大きな割合を占めている。
表 3.2-3
地
地目別土地利用面積の状況(平成 25 年)
単位:ha
目
土岐市
多治見市
農地
267
197
森林
7,603
4,432
11
33
水面・河川・水路
225
203
道路
607
646
宅地
1,340
1,797
その他
1,548
1,816
11,601
9,124
原野等
計
出典:岐阜県ホームページ(統計ライブラリ)より作成
(2)都市計画区域の状況
事業実施区域及びその周辺の用途地域の指定状況を図 3.2-2 に示す。
事業実施区域は、非線引き区域の白地地域となっている。
- 62 -
準
工
一低
一中高
一低
近商
一中高
準工
一住
一中高
近商
一住
一住
準工
準工
準工
一住
多治見市
土 岐 市
一中高
一中高
一住
一低
準工
準工
二低
一中高
一住
準工
一中高
商業
一住
凡
例
事業実施区域
0
第一種低層住居専用地域
二低
第二種低層住居専用地域
特別工業地域
第 一種中高層住居専 用地
都市計画公園
一住
第一種住居地域
その他都市施設
近商
近隣商業地域
風致地域
商業
商業地域
準工
準工業地域
一中高
N
1:25,000
一低
図 3.2-2
1km
- 63 -
用途地域の指定状況
一住
3.河川及び湖沼の利用並びに地下水の利用の状況
(1)水利用
土岐市及び多治見市における水道の普及状況を表 3.2-4 に示す。
水道の普及率は、平成 26 年 3 月 31 日現在で土岐市が 99.8%、多治見市が 100.0%とな
っている。
表 3.2-4
水道の普及状況
総人口
(人)
計画給水人口
(人)
現在給水人口
(人)
普及率
(%)
市
箇所数
土岐市
3
58,790
62,000
58,672
99.8
多治見市
2
110,651
116,000
110,651
100.0
注)数値は、平成 26 年 3 月 31 日現在。
出典:「岐阜県における水道の概況(平成 25 年度版)」(平成 27 年、岐阜県)より作成
(2)漁業権
事業実施区域及びその周辺に位置する土岐川及びその支川である妻木川、笠原川等につ
いては漁業権(土岐川漁業協同組合:内共第 34 号)が設定されており、あゆ、あまご、に
じます、こい、うなぎ、わかさぎ、おいかわの漁業が対象となっている。
出典:「岐阜県の第 5 種共同漁業権一覧」(岐阜県ホームページ)より作成
4.交通の状況
(1)道路の状況
事業実施区域及びその周辺における主要道路の状況を図 3.2-3 に、主要道路の交通量(平
日)を表 3.2-5 に示す。
事業実施区域の南側には一般国道 19 号が東西に延びており、24 時間交通量は 29,099∼
51,185 台/日となっている。
- 64 -
可 児 市
17
13
1
多治見市
35
河合多治見線
土 岐 市
8
10
9
27
24
26
5
武並土岐
多治見線
25
29
凡
凡
20
この地図は、国土地理院発行の電子地形図 25000 を基に作成した。
例
例
高速自動車道
一般国道
主要地方道
一般県道
事業実施区域
注)図中の番号は、表 3.2-5 に示す地点番号を示す。
N
0
1:50,000
図 3.2-3
2km
- 65 -
主要道路の状況
表 3.2-5
道路種別
路 線 名
高速自動車道
中央自動車道西宮線
一般国道 475 号
(東海環状自動車道)
一般国道 19 号
一般国道
一般国道 248 号
一般国道 21 号
土岐足助線
土岐可児線
土岐市停車場細野線
主要地方道
多治見恵那線
名古屋多治見線
豊田多治見線
武並土岐多治見線
土岐南多治見インター線
一般県道
河合多治見線
主要道路の交通量(平日)
番号
昼間 12 時間
交通量
(台/12 時間)
1
26,318
24 時間交通量
(台/日)
39,562
昼間 12 時間
大型車混入率
(%)
24.5
混雑度
0.64
2
31,168
46,552
26.9
0.71
3
8,635
10,732
22.5
1.05
4
12,999
17,108
27.0
0.35
5
12,947
17,176
27.1
0.35
6
19,795
29,099
16.8
1.33
7
25,145
34,952
14.0
1.64
8
37,361
51,185
14.1
2.02
9
37,361
51,185
14.1
1.54
10
33,988
47,261
13.7
1.06
11
33,988
47,261
13.7
0.72
12
25,638
37,020
32.1
1.15
13
25,230
34,326
17.4
1.17
14
16,217
21,244
8.1
0.62
15
9,584
12,651
14.7
1.29
16
9,584
12,651
14.7
1.21
17
12,118
16,238
18.0
1.02
18
11,240
15,062
20.9
1.50
19
13,830
16,725
7.1
0.89
20
5,392
6,848
6.5
0.68
21
10,829
13,753
5.7
1.20
22
6,682
8,753
6.8
0.82
23
10,018
13,124
6.5
0.98
24
13,473
17,111
8.1
1.47
25
13,473
17,111
8.1
1.60
26
10,567
13,843
9.4
0.97
27
10,215
13,688
9.4
1.15
28
6,114
8,001
7.9
0.72
29
11,433
14,977
8.1
1.21
30
11,226
14,257
6.2
1.06
31
11,226
14,257
6.2
1.08
32
11,226
14,257
6.2
1.14
33
6,403
8,132
16.6
0.93
34
1,851
2,425
3.9
0.30
35
1,851
2,425
3.9
2.20
肥田下石線
36
4,238
5,382
5.3
0.71
下石笠原市之倉線
37
9,840
12,497
9.7
1.24
多治見八百津線
38
12,235
16,028
7.0
1.43
注)表中の番号は、図 3.2-3 に示す地点番号を示す。
出典:「平成 22 年度 全国道路・街路交通情勢調査(道路交通センサス)一般交通量調査 集計表」
(国土交通省ホームページ)より作成
- 66 -
(2)鉄道の状況
事業実施区域及びその周辺における鉄道としては、図 3.2-4 に示すとおり、JR中央本
線及びJR太多線がある。
JR中央本線については、平成 24 年度の各駅の乗車人員は表 3.2-6 に示すとおりとなっ
ている。
表 3.2-6
路
線
JR中央本線
鉄道の乗車人員(平成 24 年度)
駅 名
乗車人員
(人)
多治見
5,006,040
土岐市
2,012,446
出典:「平成 25 年岐阜県統計書」(平成 26 年、岐阜県)より作成
- 67 -
可 児 市
土岐市駅
多治見市
土 岐 市
多治見駅
凡
この地図は、国土地理院発行の電子地形図 25000 を基に作成した。
例
事業実施区域
鉄道
N
0
1:50,000
図 3.2-4
2km
- 68 -
鉄道の状況
5.学校、病院その他の環境の保全についての配慮が特に必要な施設の配置の状況及び住宅の
配置の概況
(1)学校等
事業実施区域及びその周辺に位置する幼稚園、保育園、小学校、中学校及び高等学校の
状況を表 3.2-7(1)∼(2)及び図 3.2-5(1)∼(2)に示す。
事業実施区域から最寄りの施設としては、事業実施区域から東に約 1km の位置に土岐商
業高等学校がある。
表 3.2-7(1)
区
幼稚園
保育園
分
番号
学校等の状況(幼稚園、保育園)
名
称
所
在
地
1
土岐津小付属幼稚園
土岐市土岐津町土岐口 2005-1
2
下石小付属幼稚園
土岐市下石町 1104-2
3
妻木小付属幼稚園
土岐市妻木町 1284-1
4
泉小付属幼稚園
土岐市泉中窯町 1-5
5
泉西小付属幼稚園
土岐市泉町久尻 1413-2
6
養正小付属幼稚園
多治見市平野町 2-79
7
愛児幼稚園
多治見市弁天町 1-7
8
昭和小付属幼稚園
多治見市平和町 4-180
9
精華小付属幼稚園
多治見市十九田町 2-119
10
菫幼稚園
多治見市新富町 2-12
11
菫南幼稚園
多治見市脇之島町 7-59
12
多治見大和幼稚園
多治見市滝呂町 14-186-1
13
桜ヶ丘幼稚園
可児市桜ヶ丘 3-124
1
下石保育園
土岐市下石町 1306
2
つまぎ保育園
土岐市妻木町 1357
3
いずみ保育園
土岐市泉町久尻 12-11
4
久尻保育園
土岐市泉町久尻 948-1
5
土岐津保育園
土岐市土岐津町高山 427-3
6
花園保育園
土岐市土岐津町土岐口 974-1
7
花園あおぞら保育園
土岐市土岐津町土岐口 1924-1
8
双葉保育園
多治見市元町 4-10-2
9
滝呂保育園
多治見市滝呂町 8-1
10
共栄保育園
多治見市高田町 3-64
11
美坂保育園
多治見市美坂町 8-8
12
渓南保育園
多治見市十九田町 2-79
13
若草保育園
多治見市京町 5-73-1
14
ジョイフル多治見保育園
多治見市音羽町 1-35-1
注)表中の番号は、図 3.2-5(1)に示す地点番号を示す。
出典:岐阜県、土岐市、多治見市の各ホームページより作成
- 69 -
表 3.2-7(2)
区
分
小学校
中学校
高等学校
番号
学校等の状況(小学校、中学校、高等学校)
名
称
所
在
地
1
土岐市立土岐津小学校
土岐市土岐津町土岐口 2000-1
2
土岐市立下石小学校
土岐市下石町 1100-1
3
土岐市立妻木小学校
土岐市妻木町 1291-1
4
土岐市立泉小学校
土岐市泉中窯町 1-5
5
土岐市立泉西小学校
土岐市泉町久尻 1413-2
6
多治見市立養正小学校
多治見市平野町二丁目-80
7
多治見市立精華小学校
多治見市十九田町二丁目 119
8
多治見市立共栄小学校
多治見市高田町 3-64
9
多治見市立昭和小学校
多治見市平和町 4-180
10
多治見市立滝呂小学校
多治見市滝呂町 12 丁目 186-4
11
多治見市立北栄小学校
多治見市旭ヶ丘十丁目 6-82
12
多治見市立脇之島小学校
多治見市脇之島 7-39-2
13
可児市立桜ヶ丘小学校
可児市桜ヶ丘五丁目 55-2
1
土岐市立土岐津中学校
土岐市土岐津町土岐口 2046-1
2
土岐市立西陵中学校
土岐市妻木町 1513-1
3
土岐市立泉中学校
土岐市泉町大富 1635-1
4
多治見市立陶都中学校
多治見市住吉町七丁目-1
5
多治見市立多治見中学校
多治見市美坂町四丁目 10
6
多治見市立平和中学校
多治見市脇之島町一丁目
7
多治見市立南ヶ丘中学校
多治見市大畑町大洞 48-1
8
多治見市立北陵中学校
多治見市旭ヶ丘十丁目
9
多治見市立笠原中学校
多治見市笠原町 2455-12
10
可児市立東可児中学校
可児市皐ヶ丘四丁目 71
1
土岐紅陵高等学校
土岐市下石町 1795-12
2
土岐商業高等学校
土岐市土岐津町土岐口 1259-1
3
多治見高等学校
多治見市坂上町 9−141
4
多治見北高等学校
多治見市上山町 2-49
5
多治見工業高等学校
多治見市陶元町 207
注)表中の番号は、図 3.2-5(2)に示す地点番号を示す。
出典:岐阜県、土岐市、多治見市の各ホームページより作成
- 70 -
可 児 市
13
5
4
4
10
3
多治見市
1
5
7
6
土 岐 市
12
9
7
10
14
11
6
8
8
1
13
2
11
9
12
2
3
凡
この地図は、国土地理院発行の電子地形図 25000 を基に作成した。
例
事業実施区域
幼稚園
保育園
注)図中の番号は、表 3.2-7(1)に示す地点番号を示す。
N
0
1:50,000
図 3.2-5(1)
2km
- 71 -
学校等の分布状況(幼稚園、保育園)
10
可 児 市
13
5
4
3
11
8
8
多治見市
1
1
4
2
土 岐 市
4
7
3
6
9
5
5
6
2
1
2
12
10
7
9
凡
3
この地図は、国土地理院発行の電子地形図 25000 を基に作成した。
例
事業実施区域
小学校
中学校
高等学校
注)図中の番号は、表 3.2-7(2)に示す地点番号を示す。
N
0
1:50,000
図 3.2-5(2)
2km
- 72 -
学校等の分布状況
(小学校、中学校、高等学校)
(2)病院、社会福祉施設等
事業実施区域及びその周辺に位置する病院、社会福祉施設等の状況を表 3.2-8 及び図
3.2-6 に示す。
事業実施区域から最寄りの施設としては、事業実施区域から南西に約 1.5km の位置に特
別養護老人ホーム及び児童館がある。
表 3.2-8
区
分
病院
地域包括支援セ
ンター
特別養護老人ホ
ーム
有料老人ホーム
介護老人保健施
設
児童館
番号
1
2
3
4
5
6
7
8
1
2
3
1
2
3
4
5
6
7
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
1
2
3
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
名
病院、社会福祉施設等の状況
称
土岐市立総合病院
特定医療法人社団 聖泉会 聖十字病院
高井病院
県立多治見病院
社会医療法人 厚生会 多治見市民病院
サニーサイドホスピタル
タジミ第一病院
多治見クリニック
土岐市地域包括支援センター
太平地域包括支援センター
滝呂地域包括支援センター
ドリーム陶都
たじみ陶生苑
ベルツリー
ビアンカ
エバーグリーン
ジョイフル多治見
浩養園
ケアフルクローバーたんぽぽ
ケアフルクローバーひまわり
こもれび 土岐
多治見生楽館
ハイリタイヤー多治見
こもれび 多治見
太平生楽館
四季彩多治見
住ま居るメディカ
シルバーホームまつよし・多治見
やすらぎ
介護老人保健施設 メモリアル光陽
介護老人保健施設 アルマ・マータ
妻木児童館
泉児童館
土岐津児童館
西部児童センター
坂上児童館
中央児童館
本土児童館
共栄児童館
太平児童センター
脇之島児童センター
滝呂児童センター
注)表中の番号は、図 3.2-6 に示す地点番号を示す。
出典:岐阜県、土岐市、多治見市の各ホームページより作成
- 73 -
所
在
地
土岐市土岐津町土岐口 703 番地の 24
土岐市泉町久尻 2431 番地の 160
土岐市妻木町 1658
多治見市前畑町 5-161
多治見市前畑町 3 丁目 43 番地
多治見市小名田町西ヶ洞 1-325
多治見市小名田町西ヶ洞 1 番 648
多治見市音羽町 2 丁目 51 番地
土岐市土岐津町土岐口 2101
多治見市太平町 2-39-1 総合福祉センター
多治見市滝呂町 10-87-4 サンホーム滝呂
土岐市下石町字西山 304-839
多治見市小名田町小滝 5-411
多治見市脇之島町 3-16-1
多治見市上山町 1-97-2
多治見市小名田町西ヶ洞 1-325
多治見市音羽町 1-35-1
多治見市京町六丁目 13 番地の 2
土岐市泉町定林寺 962 番地 76
土岐市泉町定林寺 962 番地 34
土岐市泉大島町 1 丁目 27 番地
多治見市滝呂町 79 番地の 1
多治見市田代町 2 丁目 34
多治見市太平町 5 丁目 39 番地
多治見市太平町 3 丁目 15
多治見市前畑町 2-27
多治見市笠原町 2455-714
多治見市金岡町 3-90
土岐市土岐津町土岐口 703 番地の 24
多治見市大畑町大洞 39 番地の 1
多治見市小名田町西ヶ洞 71-1
土岐市妻木町 1887 番地の 1
土岐市泉神栄町 1 丁目 74 番地
土岐市土岐津町高山 412 番地の 2
土岐市下石町 1060 番地
多治見市坂上町 7-30
多治見市御幸町 2-95
多治見市小田町 1-20
多治見市高田町 6-40
多治見市太平町 2-39-1
多治見市脇之島町 6-31-5
多治見市滝呂町 10-87-4
2
可 児 市
1
2
2
6
3
7
5
3
2
8
多治見市
3
1
10
土 岐 市
7
6
7
8
9
2 5
4
1
6
1
5
8
6
5
4
7
4
9
3
10
1
2
1
3
11
凡
3
4
この地図は、国土地理院発行の電子地形図 25000 を基に作成した。
例
病院
地域包括支援センター
特別養護老人ホーム
有料老人ホーム
介護老人保健施設
児童館
事業実施区域
注)図中の番号は、表 3.2-8 に示す地点番号を示す。
N
0
1:50,000
図 3.2-6
2km
- 74 -
病院、社会福祉施設等の状況
6.下水道の整備の状況
土岐市及び多治見市における下水道の整備状況を表 3.2-9 に示す。
下水道の普及率は、平成 26 年 3 月 31 日現在で土岐市が 83.3%、多治見市が 92.5%となっ
ている。
表 3.2-9
下水道の整備状況
処理区域
市
住民基本
台帳人口
(人)
全体計画
面積
(ha)
面 積
(ha)
人 口
(人)
土岐市
60,691
2,269.7
1,703.2
50,547
83.3
多治見市
114,457
3,393.0
2,422.4
105,879
92.5
普及率
(%)
注)1. 数値は、平成 26 年 3 月 31 日現在。
2. 普及率は、住民基本台帳人口に対する処理区域内人口の割合を示す。
出典:「平成 25 年岐阜県統計書」(平成 26 年、岐阜県)より作成
- 75 -
7.環境の保全を目的として法令等により指定された地域その他の対象及び当該対象に係る規
制の内容その他の状況
(1)大気質
ア.大気汚染に係る環境基準
「環境基本法」
(平成 5 年、法律第 91 号)及び「ダイオキシン類対策特別措置法」
(平成
11 年、法律第 105 号)に基づき、大気の汚染に係る環境上の条件について、人の健康を保
護する上で維持されることが望ましい基準(環境基準)を表 3.2-10(1)∼(4)に示す。
表 3.2-10(1)
物質名
大気汚染に係る環境基準(二酸化硫黄等)
評価方法
環境基準
長期的評価
短期的評価
二酸化硫黄
年間にわたる 1 日平均値で
ある測定値につき、測定値の
1 時 間 値 の 1 日 平 均 値 が 高い方から 2%の範囲内にあ
0.04ppm 以下であり、かつ、 る も の を 除 外 し た 値 が
1 時間値が 0.1ppm 以下であ 0.04ppm 以下であること。
ただし、1 日平均値が
ること。
0.04ppm を超える日が 2 日
以上連続しないこと。
二酸化窒素
1 時間値の 1 日平均値が
0.04ppm から 0.06ppm までの
ゾーン内 又はそれ以下であ
ること。
年間における 1 日平均値の
うち、低い方から 98%に相
当する値が、0.06ppm 以下で
あること。
―
一酸化炭素
1 時間値の 1 日平均値が
10ppm 以下であり、かつ、1
時間値の 8 時間平均値が
20ppm 以下であること。
年間にわたる 1 日平均値で
ある測定値につき、測定値の
高い方から 2%の範囲内にあ
る も の を 除 外 し た 値 が 10
ppm 以下であること。
ただし、1 日平均値が 10ppm
を超える日が 2 日以上連続
しないこと。
1 時間値の 1 日平均値が
10ppm 以下であり、かつ、
1 時間値の 8 時間平均値
が 20ppm 以 下 で あ る こ
と。
浮遊粒子状物質
年間にわたる 1 日平均値で
ある測定値につき、測定値の
1 時 間 値 の 1 日 平 均 値 が 高い方から 2%の範囲内にあ
0.10mg/m3 以下であり、かつ、 る も の を 除 外 し た 値 が 、
1 時間値が 0.20mg/m3 以下で 0.10mg/m3 以下であること。
あること。
ただし、1 日平均値が 0.10
mg/m3 を超える日が 2 日以上
連続しないこと。
1 時間値の 1 日平均値が
0.10mg/m3 以下であり、か
つ、1 時間値が 0.20mg/m3
以下であること。
1 時間値が 0.06ppm 以下であ
ること。
年間を通じて、1 時間値
が 0.06ppm 以 下 で あ る
こと。
ただし、5 時から 20 時の
昼間時間帯について評価
する。
光化学オキシダント
―
1 時間値の 1 日平均値が
0.04ppm 以下であり、か
つ、1 時間値が 0.1ppm 以
下であること。
出典:「大気の汚染に係る環境基準について」(昭和 48 年、環境庁告示 25 号)
「大気の汚染に係る環境基準について」(昭和 48 年、環大企 143 号)
「二酸化窒素に係る環境基準について」(昭和 53 年、環境庁告示 38 号)
「二酸化窒素に係る環境基準の改正について」(昭和 53 年、環大企 262 号)より作成
- 76 -
表 3.2-10(2)
物質名
大気汚染に係る環境基準(有害大気汚染物質)
環境基準
ベンゼン
1 年平均値が 0.003mg/m3 以下であること。
トリクロロエチレン
1 年平均値が 0.2mg/m3 以下であること。
テトラクロロエチレン
1 年平均値が 0.2mg/m3 以下であること。
ジクロロメタン
1 年平均値が 0.15mg/m3 以下であること。
評価方法
同一地点における 1 年平均値と認
められる値との比較によって評価
する。
出典:「ベンゼン等による大気の汚染に係る環境基準について」(平成 9 年、環境庁告示 4 号)
「ベンゼン、トリクロロエチレン及びテトラクロロエチレンによる大気の汚染に係る環境基準に
ついて」
(平成 9 年、環大企 37 号)より作成
表 3.2-10(3)
物質名
ダイオキシン類
大気汚染に係る環境基準(ダイオキシン類)
環境基準
評価方法
年間平均値が 0.6pg-TEQ/m3 以下であるこ
と。
同一測定点における一年間のすべ
ての検体の測定値の算術平均値に
より評価する。
出典:「ダイオキシン類による大気の汚染、水質の汚濁及び土壌の汚染に係る環境基準について」(平成
11 年、環境庁告示 68 号)
「ダイオキシン類対策特別措置法の施行について」(平成 12 年、環保安 6 他)より作成
表 3.2-10(4)
物質名
微小粒子状物質
大気汚染に係る環境基準(微小粒子状物質)
環境基準
評価方法
1年平均値が 15μg/m3 以下であり、
1年平均値が 15μg/m3 以下であり、かつ、
かつ、1日平均値の年間 98%値が
1日平均値が 35μg/m3 以下であること。
35μg/m3 以下であること。
出典:「微小粒子状物質による大気の汚染に係る環境基準について」(平成 21 年、環境省告示 33 号)
「微小粒子状物質による大気の汚染に係る環境基準について(通知)」(平成 21 年、環水大総発
第 090909001 号)より作成
イ.大気汚染防止法等による規制の概要
大気汚染防止法に基づくばい煙、粉じん等に関する規制の概要を表 3.2-11 に示す。
また、岐阜県公害防止条例に基づくばい煙、粉じん等に関する規制の概要を表 3.2-12
に示す。
- 77 -
表 3.2-11
区
大気汚染防止法に基づくばい煙発生施設等に関する規制の概要
分
規制対象物質
ばい煙
規制種類
硫黄酸化物
K値規制 ※
各ばい煙発生施設
(法対象施設)
ばいじん
濃度規制
各ばい煙発生施設
(法対象施設)
有害物質
(カドミウム及び化合物、塩
素及び塩化水素、弗素、弗 濃度規制
化水素及び弗化珪素、鉛及
びその化合物、窒素酸化物)
各ばい煙発生施設
(法対象施設)
揮発性有機化合物
特定粉じん
(石綿)
粉じん
一般粉じん
濃度規制
揮発性有機化合物排出施設
(法対象施設)
敷地境界における
濃度規制
石綿を含む製品の製造に用い
る切断機等の特定粉じん発生
施設を有する工場・事業所
作業基準に関する
規制
特定粉じん排出等作業
構造並びに使用及
び管理に関する規
制
堆積場、ベルトコンベア等の一
般粉じん発生施設
特定物質
指定物質抑制基準
(ベンゼン、トリクロロエチレ
(濃度基準)
ン、テトラクロロエチレン)
有害大気汚染物質
規制対象
指定物質排出施設
注)※土岐市及び多治見市のK値は、11.5 となっている。
出典:「大気汚染防止法」(昭和 43 年、法律第 97 号)、
「同施行令」(昭和 43 年、政令第 329 号)、
「同施行規則」(昭和 46 年、厚生省・通商産業省令第 1 号)より作成
表 3.2-12
区 分
ばい煙
粉じん等
岐阜県公害防止条例に基づくばい煙発生施設等に関する規制の概要
規制対象物質
規制種類
規制対象
硫黄酸化物
K値規制
各ばい煙発生施設(法対象施設より小規模な施設等)
ばいじん
濃度規制
各ばい煙発生施設(法対象施設より小規模な施設等)
有害物質
濃度規制
各ばい煙発生施設(法対象施設より小規模な施設等)
粉じん、特定物
質
濃度規制、
構造並びに使用及び
管理に関する基準
粉じん等発生施設
粉じん等発生作業
出典:「岐阜県公害防止条例」(昭和 43 年、岐阜県条例第 35 号)、「同施行規則」(昭和 43 年、岐阜県規則
第 129 号)より作成
- 78 -
(2)騒音
ア.騒音に係る環境基準
環境基本法に基づく騒音に係る環境基準を表 3.2-13 に示す。
土岐市及び多治見市における騒音に係る環境基準の地域類型の指定は、表 3.2-14 及び図
3.2-7 に示すとおり定められており、事業実施区域はC類型となっている。
表 3.2-13
騒音に係る環境基準
道路に面する地域以外の地域
地域の区分
及び類型
基
道 路 に 面 す る 地 域
特
例
A地域のうち
B地域のうち
幹線交通を担
2 車線以上の 2 車線以上の う 道 路 に 近 接
車 線 を 有 す る 車 線 を 有 す る する空間
道路に面する 道路に面する
地域
地域及びC地
域 の うち車線を
有する道路に面す
る地域
AA
A及びB
C
昼 間
50dB 以下
55dB 以下
60dB 以下
60dB 以下
65dB 以下
70dB 以下
※45dB 以下
夜 間
40dB 以下
45dB 以下
50dB 以下
55dB 以下
60dB 以下
65dB 以下
※40dB 以下
準
値
注)1. 地域の類型
AA : 療養施設、社会福祉施設等が集合して設置される地域など特に静穏を要する地域
A : 専ら住居の用に供される地域
B : 主として住居の用に供される地域
C : 相当数の住居と併せて商業、工業等の用に供される地域
2. 時間の区分
昼間 :午前 6 時から午後 10 時まで
夜間 :午後 10 時から翌日の午前 6 時まで
3. 騒音の評価手法は、等価騒音レベルによるものとし、時間の区分ごとの全時間を通じた等価騒音
レベルによって評価することを原則とする。
4. ※は屋内へ透過する騒音に係る基準(個別の住居等において騒音の影響を受けやすい面の窓を主と
して閉めた生活が営まれていると認められるときは、この基準によることができる。)
5. この環境基準は、航空機騒音、鉄道騒音及び建設作業騒音には適用しない。
6. 「幹線交通を担う道路」とは、次に掲げる道路をいう。
高速自動車国道、一般国道、都道府県道、市町村道(4 車線以上に限る)、自動車専用道路
7. 「幹線交通を担う道路に近接する空間」とは、次の車線数の区分に応じ道路端からの距離によりそ
の範囲を特定するものとする。
・2 車線以下の車線を有する幹線道路を担う道路
15m
・2 車線を超える車線を有する幹線道路を担う道路 20m
出典:「騒音に係る環境基準について」(平成 10 年、環境庁告示 64 号)
「騒音に係る環境基準の改正について」(平成 10 年、環大企 257 号)より作成
表 3.2-14
騒音に係る環境基準の地域類型の指定
地域の類型
該当地域
A
騒音規制法(昭和 43 年、法律第 98 号)に基づく規制地域(以下、
「指定地域」という。)のう
ち、同法に基づく区域の区分(以下、
「区域区分」という。
)が第一種区域である地域及び区域区
分が第二種区域である地域のうち都市計画法(昭和 43 年、法律第 100 号)に基づき第一種中高
層住居専用地域又は第二種中高層住居専用地域として定められた地域
B
指定地域のうち、区域区分が第二種区域である地域のうち、A類型に該当する地域以外の地域
C
指定地域のうち、区域区分が第三種区域及び第四種区域である地域
出典:「騒音に係る環境基準の地域類型の指定」
(平成 24 年、土岐市告示第 49 号)
「騒音に係る環境基準の地域類型を当てはめる地域」
(平成 24 年、多治見市告示第 60 号)より作成
- 79 -
凡
この地図は、国土地理院発行の電子地形図 25000 を基に作成した。
例
事業実施区域
区 分
環境基準
自動車騒音の限度
A類型
a 区域
B類型
b 区域
C類型
c 区域
出典)土岐市、多治見市資料より作成
N
0
1:25,000
図 3.2-7
1km
- 80 -
騒音に係る環境基準の地域類型の指定状況等
イ.騒音規制法
(ア)特定工場に係る騒音規制基準
「騒音規制法」(昭和 43 年、法律第 98 号)及び「岐阜県公害防止条例」(昭和 43 年、
岐阜県条例第 35 号)に基づく特定工場等において発生する騒音の規制基準を表 3.2-15
に示す。
また、騒音規制法に基づく区域の区分を図 3.2-8 に示す。
表 3.2-15
特定工場等において発生する騒音に係る規制基準
時間の区分
区域の区分
第一種区域
朝
6 時∼8 時
昼 間
8 時∼19 時
夕
19 時∼23 時
単位:dB
夜 間
23 時∼翌日 6 時
45
50
45
40
第二種区域
50
60
50
45
第三種区域
60
65
60
50
第四種区域
65
70
65
60
注)第一種区域
第二種区域
第三種区域
第四種区域
良好な住居の環境を保全するため、特に静穏の保持を必要とする区域
住居の用に供されているため、静穏の保持を必要とする区域
住居の用にあわせて商業、工業等の用に供されている区域であって、その区域内の住民の
生活環境を保全するため、騒音の発生を防止する必要がある区域
主として工業等の用に供されている区域であって、その区域内の住民の生活環境を悪化さ
せないため、著しい騒音の発生を防止する必要がある区域
出典:
「騒音規制法に基づく騒音の規制地域及び規制基準」
(平成 24 年、土岐市告示第 50 号)、
「騒音の規制地域
の指定及び特定工場等において発生する騒音の規制基準」
(平成 24 年、多治見市告示第 61 号)及び「岐
阜県公害防止条例施行規則」
(昭和 43 年、岐阜県規則第 129 号)より作成
(イ)特定建設作業に係る規制基準
騒音規制法に基づく特定建設作業に係る騒音の規制基準を表 3.2-16 に示す。
表 3.2-16
規制種別
特定建設作業に係る騒音の規制基準
第 1 号区域
基準値
85dB
作業禁止時間
1 日あたりの作業時間
第 2 号区域
※
19 時∼7 時
22 時∼6 時
10 時間以内
14 時間以内
作業期間
連続 6 日以内
作業禁止日
日曜日その他の休日
注)1. 基準値は、特定建設作業の場所の敷地の境界線における値である。
2. 基準値を超えている場合、騒音の防止の改善のみならず、1日の作業時間を※欄に定める時間未
満4時間以上の間において短縮することを勧告・命令することができる。
3. 区域の区分
第1号区域
騒音規制法に基づく騒音の規制地域の区域の区分が第一種区域、第二種区域、第三種区域並
びに、第四種区域のうち学校、保育所、病院、診療所(収容施設を有するもの)、図書館、特
別養護老人ホームの敷地の周囲のおおむね80m以内の区域
第2号区域
騒音規制法第3条第1項の規定により指定された地域のうち、前号に掲げる区域以外の区域
出典:「特定建設作業に伴って発生する騒音の規制に関する基準」(昭和43年、厚生省・建設省告示1号)、
「特定建設作業に伴って発生する騒音の規制に関する基準による区域の指定」
(平成24年、土岐市
告示第52号)及び「特定建設作業に伴って発生する騒音の規制に関する区域の指定」(平成24年、
多治見市告示第106号)
- 81 -
多治見市
凡
土 岐 市
この地図は、国土地理院発行の電子地形図 25000 を基に作成した。
例
事業実施区域
第 1 種区域
第 2 種区域
第 3 種区域
第 4 種区域
出典)土岐市、多治見市資料より作成
N
0
1:25,000
図 3.2-8
1km
- 82 -
騒音規制法に基づく区域の区分
(ウ)自動車騒音の限度
騒音規制法第 17 条第 1 項の規定に基づく自動車騒音の限度を表 3.2-17 に示す。
また、区域の区分を図 3.2-7 に示す。
表 3.2-17
騒音規制法第 17 条第 1 項に基づく自動車騒音の限度
昼
区域の区分
間
夜
間
6 時∼22 時
22 時∼翌日 6 時
a区域及びb区域のうち 1 車線を有する道路に面する区域
65dB
55dB
a区域のうち 2 車線以上の車線を有する道路に面する区域
70dB
65dB
b区域のうち 2 車線以上の車線を有する道路に面する区域
及びc区域のうち車線を有する道路に面する区域
75dB
70dB
注)1. 区域の区分
a:騒音規制区域の区分のうち、第一種区域、第二種区域のうち都市計画用途地域が第 1 種中高層住居
専用地域、又は第 2 種中高層住居専用地域
b:騒音規制区域の区分のうち第二種区域(a区域に該当する地域を除く)
c:騒音規制区域の区分のうち第三種区域、第四種区域
2. 表に示す区域のうち、幹線交通を担う道路(高速自動車国道、一般国道、都道府県道、市町村道[4 車線
以上]、自動車専用道路)に近接する区域(2 車線以下の車線を有する道路の場合は道路の敷地の境界線
から 15m、2 車線を超える車線を有する道路の場合は道路の敷地の境界線から 20mまでの範囲をいう。)
に係る限度は、昼間においては 75dB、夜間においては 70dB とする。
出典:
「騒音規制法第 17 条第 1 項の規定に基づく指定地域内における自動車騒音の限度を定める省令」(平成 12
年、総理府令第 15 号)、
「騒音規制法に基づく騒音の規制基準に定める区域区分の指定」(平成 24 年、土
岐市告示第 51 号)、
「自動車騒音の限度に係る区域の区分」
(平成 24 年、多治見市告示第 63 号)より作成
(3)振動
ア.振動規制法
(ア)特定工場に係る振動規制基準
「振動規制法」(昭和 51 年、法律第 64 号)及び岐阜県公害防止条例に基づく特定工場
等において発生する振動の規制基準を表 3.2-18 に示す。
表 3.2-18
特定工場等において発生する振動の規制基準
昼
間
夜
間
区域の区分
8 時∼19 時
19 時∼翌日 8 時
第一種区域
60dB
55dB
第二種区域
65dB
60dB
注) 第一種区域:騒音規制法に基づく区域の区分が第一種区域及び第二種区域である地域
第二種区域:騒音規制法に基づく区域の区分が第三種区域及び第四種区域である地域
出典: 「振動規制法に基づく振動の規制地域及び規制基準」(平成 24 年、土岐市告示第 53 号)、
「振動の規制地域の指定及び特定工場等において発生する振動の規制基準」(平成 24 年、
多治見市告示第 64 号)及び「岐阜県公害防止条例施行規則」(昭和 43 年、岐阜県規則
第 129 号)より作成
- 83 -
(イ)特定建設作業に係る規制基準
振動規制法及び岐阜県公害防止条例に基づく特定建設作業に係る振動の規制基準を表
3.2-19 に示す。
表 3.2-19
特定建設作業に係る振動の規制基準
規制種別
第 1 号区域
第 2 号区域
基準値
75dB
作業禁止時間
19 時∼7 時
22 時∼6 時
1 日あたりの作業時間
10 時間以内
14 時間以内
作業期間
連続 6 日以内
作業禁止日
日曜日その他の休日
注) 第 1 号区域
騒音規制法に基づく騒音の規制地域の区域の区分が第一種区域、第二種区域、第三種区域並び
に、第四種区域のうち学校、保育所、病院、診療所(収容施設を有するもの)、図書館、特別養
護老人ホームの敷地の周囲のおおむね80m以内の区域
第2号区域
振動規制法第3条第1項の規定により指定された地域のうち、前号に掲げる区域以外の区域
出典:「振動規制法施行規則」(昭和51年、総理府令第58号)、「振動規制法施行規則別表第1付表第1号の
規定による区域の指定」
(平成24年、土岐市告示第54号)及び「特定建設作業に伴って発生する振
動の規制に関する区域の指定」(平成24年、多治見市告示第65号)より作成
(ウ)道路交通振動の限度
振動規制法第 16 条第 1 項に基づく道路交通振動の限度を表 3.2-20 に示す。
表 3.2-20
振動規制法第 16 条第 1 項に基づく道路交通振動の限度
区域の区分
該当地域
第一種区域
第二種区域
昼
間
夜
間
8 時∼19 時
19 時∼翌日 8 時
騒音規制区域の区分のうち
第一種区域及び第二種区域
65dB
60dB
騒音規制区域の区分のうち
第三種区域及び第四種区域
70dB
65dB
出典:「振動規制法施行規則」
(昭和51年、総理府令第58号)、「振動規制法施行規則別表第2備考1の規
定による区域及び同表備考2の規定による時間の指定」(平成24年、土岐市告示第55号)及び
「道路交通振動の限度に係る区域等の指定」(平成24年、多治見市告示第66号)より作成
- 84 -
(4)悪臭
土岐市及び多治見市では全域において悪臭防止法による規制地域に指定されている。敷
地境界等における規制基準を表 3.2-21∼表 3.2-23 に示す。
表 3.2-21
敷地境界における特定悪臭物質の規制基準
特定悪臭物質
規制基準(ppm)
アンモニア
メチルメルカプタン
硫化水素
硫化メチル
二硫化メチル
トリメチルアミン
アセトアルデヒド
プロピオンアルデヒド
ノルマルブチルアルデヒド
イソブチルアルデヒド
ノルマルバレルアルデヒド
イソバレルアルデヒド
イソブタノール
酢酸エチル
メチルイソブチルケトン
トルエン
スチレン
キシレン
プロピオン酸
ノルマル酪酸
ノルマル吉草酸
イソ吉草酸
1
0.002
0.02
0.01
0.009
0.005
0.05
0.05
0.009
0.02
0.009
0.003
0.9
3
1
10
0.4
1
0.03
0.002
0.0009
0.001
出典:「悪臭防止法に基づく悪臭物質の排出を規制する地域及び規制基準」(平成
24 年、土岐市告示第 56 号)及び「悪臭原因物の排出を規制する地域の指定
及び特定悪臭物質の規制基準」(平成 24 年、多治見市告示第 67 号)より作成
表 3.2-22
特定悪臭物質
の種類
煙突等の排出口における規制基準
アンモニア、硫化水素、トリメチルアミン、プロピオンアルデヒド、
ノルマルブチルアルデヒド、イソブチルアルデヒド、
ノルマルバレルアルデヒド、イソバレルアルデヒド、イソブタノール、
酢酸エチル、メチルイソブチルケトン、トルエン、キシレン
注)規制基準は、次の式により算出する特定悪臭物質の種類ごとの流量とする。
q=0.108×He2・Cm
q
: 規制基準値(特定悪臭物質の流量(Nm3/h))
He
: 補正された排出口の高さ(m)
Cm
: 敷地境界線における規制基準値(ppm)
出典:「悪臭防止法に基づく悪臭物質の排出を規制する地域及び規制基準」(平成 24 年、土岐市告示
第 56 号)、「悪臭原因物の排出を規制する地域の指定及び特定悪臭物質の規制基準」(平成 24
年、多治見市告示第 67 号)及び「悪臭防止法施行規則」(昭和 47 年、総理府令第 39 号)より作成
- 85 -
表 3.2-23
排出口からの排出水中における規制基準
CLm= k ×Cm
CLm :排出水中の濃度(mg/L)
k
:特定悪臭物質の種類及び排出水量毎に定める下表の値(mg/L)
Cm :敷地境界線における規制基準値(ppm)
特定悪臭物質の種類
メチルメルカプタン (mg/L)
Q≦10-3
16
硫化水素
(mg/L)
5.6
硫化メチル
(mg/L)
32
二硫化メチル
(mg/L)
63
10-3 <Q≦10-1
10-1 <Q
3.4
0.71
1.2
0.26
6.9
1.4
14
2.9
出典:「悪臭防止法に基づく悪臭物質の排出を規制する地域及び規制基準」(平成 24 年、土岐市告示
第 56 号)、「悪臭原因物の排出を規制する地域の指定及び特定悪臭物質の規制基準」(平成 24
年、多治見市告示第 67 号)及び「悪臭防止法施行規則」(昭和 47 年、総理府令第 39 号)より作成
(5)水質
ア.水質汚濁に係る環境基準
「環境基本法」及び「ダイオキシン類対策特別措置法」に基づく人の健康の保護に関す
る環境基準を表 3.2-24 に、「環境基本法」に基づく生活環境の保全に関する環境基準を表
3.2-25(1)∼(2)に示す。
また、土岐川における河川の類型指定の状況を表 3.2-26 に示す。
- 86 -
表 3.2-24
水質汚濁に係る環境基準
(人の健康の保護に関する環境基準)
項
目
基
準
カドミウム
0.003 mg/L 以下
全シアン
検出されないこと
鉛
0.01 mg/L 以下
六価クロム
0.05 mg/L 以下
砒素
0.01 mg/L 以下
総水銀
0.0005 mg/L 以下
アルキル水銀
検出されないこと
PCB
検出されないこと
ジクロロメタン
0.02 mg/L 以下
四塩化炭素
0.002 mg/L 以下
1,2-ジクロロエタン
0.004 mg/L 以下
1,1-ジクロロエチレン
0.1 mg/L 以下
シス-1,2-ジクロロエチレン
0.04 mg/L 以下
1,1,1-トリクロロエタン
1 mg/L 以下
1,1,2-トリクロロエタン
0.006 mg/L 以下
トリクロロエチレン
0.01 mg/L 以下
テトラクロロエチレン
0.01 mg/L 以下
1,3-ジクロロプロペン
0.002 mg/L 以下
チウラム
0.006 mg/L 以下
シマジン
0.003 mg/L 以下
チオベンカルブ
0.02 mg/L 以下
ベンゼン
0.01 mg/L 以下
セレン
0.01 mg/L 以下
硝酸性窒素及び亜硝酸性窒素
値
10 mg/L 以下
ふっ素
0.8 mg/L 以下
ほう素
1 mg/L 以下
1,4-ジオキサン
0.05 mg/L 以下
ダイオキシン類
1 pg-TEQ/L 以下
注)1. 基準値は年間平均値とする。ただし、全シアンに係る基準値については、最高値とする。
2. 「検出されないこと」とは、定められた方法により測定した場合において、その結果が
当該方法の定量限界を下回ることをいう。
出典:「水質汚濁に係る環境基準について」(昭和 46 年、環境庁告示 59 号)、
「ダイオキシン類
による大気の汚染、水質の汚濁(水底の底質の汚染を含む。)及び土壌の汚染に係る環境基
準」(平成 11 年、環境省告示第 68 号)より作成
- 87 -
表 3.2-25(1)
水質汚濁に係る環境基準
(生活環境の保全に関する環境基準)
河川(湖沼を除く)
ア
基
項目
利用目的の
適 応 性
類型
AA
A
B
C
D
E
水 道
1 級
自然環境保全
及びA以下の欄
に掲げるもの
水 道
2 級
水 産
1 級
水浴及びB以下
の欄に掲げるも
の
水 道
3 級
水 産
2 級
及びC以下の欄
に掲げるもの
水 産
3 級
工業用水 1 級
及びD以下の欄
に掲げるもの
工業用水 2 級
農業用水及びE
の欄に掲げるも
の
工業用水 3 級
環 境 保 全
準
値
水素イオン
濃 度
(pH)
生物化学的
酸素要求量
(BOD)
浮遊物質量
(SS)
溶存酸素量
(DO)
大腸菌群数
6.5 以上
8.5 以下
1mg/L 以下
25mg/L 以下
7.5mg/L 以上
50MPN
/100ml
以下
6.5 以上
8.5 以下
2mg/L 以下
25mg/L 以下
7.5mg/L 以上
1,000MPN
/100ml
以下
6.5 以上
8.5 以下
3mg/L 以下
25mg/L 以下
5mg/L 以上
5,000MPN
/100ml
以下
6.5 以上
8.5 以下
5mg/L 以下
50mg/L 以下
5mg/L 以上
−
6.0 以上
8.5 以下
8mg/L 以下
100mg/L 以下
2mg/L 以上
−
6.0 以上
8.5 以下
10mg/L 以下
ごみ等の浮遊が
認められないこ
と
2mg/L 以上
−
備考 1 基準値は、日間平均値とする(湖沼、海域もこれに準ずる)
。
2 農業用利水点については、水素イオン濃度6.0 以上7.5 以下、溶存酸素量5mg/L 以上とする(湖沼もこれに準ず
る)
。
3 省略
4 省略
注) 1. 自然環境保全:自然探勝等の環境保全
2. 水
道 1 級:ろ過等による簡易な浄水操作を行うもの
〃
2 級:沈殿ろ過等による通常の浄水操作を行うもの
〃
3 級:前処理等を伴う高度の浄水操作を行うもの
3. 水
産 1 級:ヤマメ、イワナ等貧腐水性水域の水産生物用並びに水産 2 級及び水産 3 級の
水産生物用
〃
2 級:サケ科魚類及びアユ等貧腐水性水域の水産生物用及び水産 3 級の水産生物用
〃
3 級:コイ、フナ等、β−中腐水性水域の水産生物用
4. 工業用水 1 級:沈澱等による通常の浄水操作を行うもの
〃
2 級:薬品注入等による高度の浄水操作を行うもの
〃
3 級:特殊の浄水操作を行うもの
5. 環 境 保 全: 国民の日常生活(沿岸の遊歩等を含む。)において不快感を生じない限度
出典:「水質汚濁に係る環境基準について」(昭和 46 年、環境庁告示 59 号)より作成
- 88 -
表 3.2-25(2)
水質汚濁に係る環境基準
イ
基
項目
水生生物の生息状況の適応性
類型
準
値
全亜鉛
ノニル
フェノール
直鎖アルキルベ
ンゼンスルホン
酸及びその塩
0.001mg/L以下
0.03mg/L以下
生物A
イワナ、サケマス等比較的低温域を好む
水生生物及びこれらの餌生物が生息する
水域
0.03mg/L以下
生物
特A
生物Aの水域のうち、生物Aの欄に掲げ
る水生生物の産卵場(繁殖場)又は幼稚
仔の生育場として特に保全が必要な水域
0.03mg/L以下 0.0006mg/L以下 0.02mg/L以下
生物B
コイ、フナ等比較的高温域を好む水生生
物及びこれらの餌生物が生息する水域
0.03mg/L以下
0.002mg/L以下
0.05mg/L以下
生物A又は生物Bの水域のうち、生物B
の欄に掲げる水生生物の産卵場(繁殖場)
0.03mg/L以下
又は幼稚仔の生育場として特に保全が必
要な水域
0.002mg/L以下
0.04mg/L以下
生物
特B
出典:「水質汚濁に係る環境基準について」(昭和 46 年、環境庁告示 59 号)より作成
表 3.2-26
公共用水域(土岐川)における類型の指定状況
水域
類型
庄内川中流(小里川合流点より下流)
B
達成期間
直ちに達成
出典:「環境白書 平成 26 年度」(平成 26 年、岐阜県)より作成
イ.水質汚濁防止法等に基づく排水基準
(ア)排水基準
「水質汚濁防止法」
(昭和 45 年、法律第 138 号)及び「ダイオキシン類対策特別措置法」
に基づく有害物質の排水基準を表 3.2-27 に、「水質汚濁防止法」に基づく生活環境項目
の排水基準を表 3.2-28 に示す。
- 89 -
表 3.2-27
[有害物質]
水質汚濁防止法及びダイオキシン類対策特別措置法に基づく排水基準
項
目
基
準
値
カドミウム及びその化合物
カドミウム
0.03
mg/L
シアン化合物
シアン
1
mg/L
1
mg/L
有機燐化合物(パラチオン等4物質)
鉛及びその化合物
鉛
0.1
mg/L
六価クロム化合物
六価クロム
0.5
mg/L
砒素及びその化合物
砒素
0.1
mg/L
水銀及びアルキル水銀その他の水銀化合物
水銀
0.005
mg/L
アルキル水銀化合物
検出されないこと
ポリ塩化ビフェニル
0.003
mg/L
トリクロロエチレン
0.3
mg/L
テトラクロロエチレン
0.1
mg/L
ジクロロメタン
0.2
mg/L
四塩化炭素
0.02
mg/L
1,2-ジクロロエタン
0.04
mg/L
1,1-ジクロロエチレン
1
mg/L
シス-1,2-ジクロロエチレン
0.4
mg/L
1,1,1-トリクロロエタン
3
mg/L
1,1,2-トリクロロエタン
0.06
mg/L
1,3-ジクロロプロペン
0.02
mg/L
チウラム
0.06
mg/L
シマジン
0.03
mg/L
チオベンカルブ
0.2
mg/L
ベンゼン
0.1
mg/L
0.1
mg/L
セレン及びその化合物
セレン
ほう素及びその化合物
ふっ素及びその化合物
ふっ素
アンモニア、アンモニウム化合物、
亜硝酸化合物及び硝酸化合物
10
mg/L
8
mg/L
アンモニア性窒素×0.4、亜硝酸性窒素及び
硝酸性窒素の合計量 100mg/L
1,4-ジオキサン
0.5
ダイオキシン類
10
mg/L
pg-TEQ/L
注) 1.「検出されないこと」とは、定められた方法により測定した場合において、その結果が当該方法の定
量限界を下回ることをいう。
2. 砒素及びその化合物についての排水基準は、
「水質汚濁防止法施行令」及び「廃棄物の処理及び清掃
に関する法律施行令の一部を改正する政令」(昭和 49 年、政令第 363 号)の施行の際、現にゆう出して
いる温泉(「温泉法」(昭和 23 年、法律第 125 号)第 2 条第 1 項に規定するものをいう。以下同じ。)を
利用する旅館業に属する事業場に係る排出水については、当分の間、適用しない。
出典:「排水基準を定める省令」(昭和 46 年、総理府令第 35 号)
「ダイオキシン類対策特別措置法施行規則」(平成 ll 年、総理府令第 67 号)より作成
- 90 -
表3.2-28
水質汚濁防止法に基づく排水基準
[生活環境項目]
項
目
基
水素イオン濃度
準
値
5.8∼8.6
生物化学的酸素要求量
160(日間平均 120)
mg/L
化学的酸素要求量
160(日間平均 120)
mg/L
浮遊物質量
200(日間平均 150)
mg/L
ノルマルヘキサン抽出物質含有量(鉱油類含有量)
5
mg/L
30
mg/L
フェノール類含有量
5
mg/L
銅含有量
3
mg/L
亜鉛含有量
2
mg/L
溶解性鉄含有量
10
mg/L
溶解性マンガン含有量
10
mg/L
2
mg/L
ノルマルヘキサン抽出物質含有量(動植物油脂類含有量)
クロム含有量
大腸菌群数
日間平均
窒素含有量
個/cm3
3,000
120(日間平均 60)
燐含有量
16(日間平均
8)
mg/L
mg/L
注)1.「日間平均」による許容限度は、1 日の排出水の平均的な汚染状態について定めたものである。
2. この表に掲げる排水基準は 1 日当たりの平均的な排出水の量が 50m3 以上である工場又は事業場に係
る排出水について適用する。
3. 水素イオン濃度及び溶解性鉄含有量についての排水基準は,硫黄鉱業(硫黄と共存する硫化鉄鉱を採掘
する鉱業を含む。)に属する工場又は事業場に係る排出水については適用しない。
4. 水素イオン濃度、銅含有量、亜鉛含有量、溶解性鉄含有量、溶解性マンガン含有量及びクロム含有量
についての排水基準は、水質汚濁防止法施行令及び廃棄物の処理及び清掃に関する法律施行令の一部
を改正する政令の施行の際、現にゆう出している温泉を利用する旅館業に属する事業場に係る排出水
については、当分の間、適用しない。
5. 生物化学的酸素要求量についての排水基準は、海域及び湖沼以外の公共用水域に排出される排出水に
限って適用し、化学的酸素要求量についての排水基準は、海域及び湖沼に排出される排出水に限って
適用する。
6. 窒素含有量についての排水基準は、窒素が湖沼植物プランクトンの著しい増殖をもたらすおそれがある
湖沼として環境大臣が定める湖沼、海洋植物プランクトンの著しい増殖をもたらすおそれがある海域(湖
沼であって水の塩素イオン含有量が lLにつき 9,000mg を超えるものを含む。以下同じ)として環境大臣
が定める海域及びこれらに流入する公共用水域に排出される排出水に限って適用する。
7. 燐含有量についての排水基準は、燐が湖沼植物プランクトンの著しい増殖をもたらすおそれのある湖沼
として環境大臣が定める湖沼、海洋植物プランクトンの著しい増殖をもたらすおそれがある海域として
環境大臣が定める海域及びこれらに流入する公共用水域に排出される排出水に限って適用する。
出典:「排水基準を定める省令」(昭和46年、総理府令第35号)より作成
(イ) 総量削減に係る指定地域
土岐市及び多治見市は、水質汚濁防止法第 4 条の 2 に定める総量削減に係る指定地域と
なっており、化学的酸素要求量、窒素含有量又はりん含有量について総量規制が適用され
る。
- 91 -
(6)底質
底質の暫定除去基準を表 3.2-29 に示す。また、「ダイオキシン類対策特別措置法」に基
づく水底の底質に係る環境基準を表 3.2-30 に示す。
表 3.2-29
項
底質の暫定除去基準
目
基
準
値
水銀
底質の乾燥重量当たり 25ppm 以上(河川、湖沼)
PCB
底質の乾燥重量当たり 10ppm 以上
出典:「底質の暫定除去基準について」(昭和 50 年、環水管第 119 号)より作成
表 3.2-30
項
水底の底質に係る環境基準
目
ダイオキシン類
基
準
値
150pg-TEQ/g 以下
出典:「ダイオキシン類による大気の汚染、水質の汚濁(水底の底質の汚染を含む。)及び土壌の汚
染に係る環境基準」(平成 11 年、環境省告示第 68 号)より作成
- 92 -
(7)地下水
「環境基本法」及び「ダイオキシン類対策特別措置法」に基づく地下水の水質汚濁に係
る環境基準を表 3.2-31 に示す。
表 3.2-31
項
地下水の水質汚濁に係る環境基準
目
基
準
値
カドミウム
0.003 mg/L 以下
全シアン
検出されないこと
鉛
0.01 mg/L 以下
六価クロム
0.05 mg/L 以下
砒素
0.01 mg/L 以下
総水銀
0.0005 mg/L 以下
アルキル水銀
検出されないこと
PCB
検出されないこと
ジクロロメタン
0.02 mg/L 以下
四塩化炭素
0.002 mg/L 以下
塩化ビニルモノマー
0.002 mg/L 以下
1,2-ジクロロエタン
0.004 mg/L 以下
1,1-ジクロロエチレン
0.1 mg/L 以下
1,2-ジクロロエチレン
0.04 mg/L 以下
1,1,1-トリクロロエタン
1 mg/L 以下
1,1,2-トリクロロエタン
0.006 mg/L 以下
トリクロロエチレン
0.01 mg/L 以下
テトラクロロエチレン
0.01 mg/L 以下
1,3-ジクロロプロペン
0.002 mg/L 以下
チウラム
0.006 mg/L 以下
シマジン
0.003 mg/L 以下
チオベンカルブ
0.02 mg/L 以下
ベンゼン
0.01 mg/L 以下
セレン
0.01 mg/L 以下
硝酸性窒素及び亜硝酸性窒素
10 mg/L 以下
ふっ素
0.8 mg/L 以下
ほう素
1 mg/L 以下
1,4-ジオキサン
0.05 mg/L 以下
ダイオキシン類
1 pg-TEQ/L 以下
注)1. 基準値は年間平均値とする。ただし、全シアンに係る基準値については、最高
値とする。
2.「検出されないこと」とは、定められた方法により測定した場合において、その
結果が当該方法の定量限界を下回ることをいう。
出典:「地下水の水質汚濁に係る環境基準について」(平成 9 年、環境庁告示第 10 号)、
「ダイオキシン類による大気の汚染、水質の汚濁(水底の底質の汚染を含む。)及
び土壌の汚染に係る環境基準」(平成 11 年、環境省告示第 68 号)より作成
- 93 -
(8)土壌
ア.土壌の汚染に係る環境基準
「環境基本法」及び「ダイオキシン類対策特別措置法」に基づく土壌の汚染に係る環境
基準を表 3.2-32 に示す。
表 3.2-32
項
土壌の汚染に係る環境基準
目
カドミウム
全シアン
有機燐
鉛
六価クロム
砒素
総水銀
アルキル水銀
PCB
銅
ジクロロメタン
四塩化炭素
1,2-ジクロロエタン
1,1-ジクロロエチレン
シス-1,2-ジクロロエチレン
1,1,1-トリクロロエタン
1,1,2-トリクロロエタン
トリクロロエチレン
テトラクロロエチレン
1,3-ジクロロプロペン
チウラム
シマジン
チオベンカルブ
ベンゼン
セレン
ふっ素
ほう素
ダイオキシン類
環 境 上 の 条 件
検液 1L につき 0.01mg 以下であり、かつ、農用地においては、
米 1kg につき 0.4mg 以下であること。
検液中に検出されないこと。
検液中に検出されないこと。
検液 1L につき 0.01mg 以下であること。
検液 1L につき 0.05mg 以下であること。
検液 1L につき 0.01mg 以下であり、かつ、農用地(田に限る。)
においては、土壌 1kg につき 15mg 未満であること。
検液 1L につき 0.0005mg 以下であること。
検液中に検出されないこと。
検液中に検出されないこと。
農用地(田に限る。)において、土壌1kg につき 125mg 未満で
あること。
検液 1L につき 0.02mg 以下であること。
検液 1L につき 0.002mg 以下であること。
検液 1L につき 0.004mg 以下であること。
検液 1L につき 0.1mg 以下であること。
検液 1L につき 0.04mg 以下であること。
検液 1L につき 1mg 以下であること。
検液 1L につき 0.006mg 以下であること。
検液 1L につき 0.03mg 以下であること。
検液 1L につき 0.01mg 以下であること。
検液 1L につき 0.002mg 以下であること。
検液 1L につき 0.006mg 以下であること。
検液 1L につき 0.003mg 以下であること。
検液 1L につき 0.02mg 以下であること。
検液 1L につき 0.01mg 以下であること。
検液 1L につき 0.01mg 以下であること。
検液 1L につき 0.8mg 以下であること。
検液 1L につき 1mg 以下であること。
1,000pg-TEQ/g 以下であること。
注)1. 「検液中に検出されないこと」とは、定められた方法により測定した場合において、その結果が当該
方法の定量限界を下回ることをいう。
2. 土壌中のダイオキシン類の量が 250pg-TEQ/g 以上の場合には、環境基準が達成されている場合であっ
ても、必要な調査を実施することとする。
出典:「土壌の汚染に係る環境基準について」(平成3年、環境庁告示第46号)、「ダイオキシン類による大気の
汚染、水質の汚濁(水底の底質の汚染を含む。)及び土壌の汚染に係る環境基準」(平成11年、環境省告
示第68号)より作成
- 94 -
イ.土壌汚染対策
「土壌汚染対策法」
(平成 14 年、法律第 53 号)に基づく土壌の特定有害物質による汚染
状態に関する基準(土壌溶出量基準及び土壌含有量基準)を 3.2-33(1)∼(2)に示す。
表 3.2-33(1)
土壌汚染対策法に基づく土壌溶出量基準
特定有害物の種類
土 壌 溶 出 量 基 準
カドミウム及びその化合物
検液 1L につきカドミウム 0.01mg 以下であること。
六価クロム化合物
検液 1L につき六価クロム 0.05mg 以下であること。
シマジン
検液 1L につき 0.003mg 以下であること。
シアン化合物
検液中にシアンが検出されないこと。
チオベンカルブ
検液 1L につき 0.02mg 以下であること。
四塩化炭素
検液 1L につき 0.002mg 以下であること。
1,2-ジクロロエタン
検液 1L につき 0.004mg 以下であること。
1,1-ジクロロエチレン
検液 1L につき 0.1mg 以下であること。
シス-1,2-ジクロロエチレン
検液 1L につき 0.04mg 以下であること。
1,3-ジクロロプロペン
検液 1L につき 0.002mg 以下であること。
ジクロロメタン
検液 1L につき 0.02mg 以下であること。
水銀及びその化合物
検液 1L につき水銀 0.0005mg 以下であり、かつ、検液中にア
ルキル水銀が検出されないこと。
セレン及びその化合物
検液 1L につきセレン 0.01mg 以下であること。
テトラクロロエチレン
検液 1L につき 0.01mg 以下であること。
チウラム
検液 1L につき 0.006mg 以下であること。
1,1,1-トリクロロエタン
検液 1L につき1mg 以下であること。
1,1,2-トリクロロエタン
検液 1L につき 0.006mg 以下であること。
トリクロロエチレン
検液 1L につき 0.03mg 以下であること。
鉛及びその化合物
検液 1L につき鉛 0.01mg 以下であること。
砒素及びその化合物
検液 1L につき砒素 0.01mg 以下であること。
ふっ素及びその化合物
検液 1L につきふっ素 0.8mg 以下であること。
ベンゼン
検液 1L につき 0.01mg 以下であること。
ほう素及びその化合物
検液 1L につきほう素 1mg 以下であること。
ポリ塩化ビフェニル
検液中に検出されないこと。
有機りん化合物
検液中に検出されないこと。
出典:「土壌汚染対策法施行規則」(平成 14 年、環境省令第 29 号)より作成
- 95 -
表 3.2-33(2)
土壌汚染対策法に基づく土壌含有量基準
特定有害物の種類
土 壌 含 有 量 基 準
カドミウム及びその化合物
土壌 1 ㎏につきカドミウム 150mg 以下であること。
六価クロム化合物
土壌 1 ㎏につき六価クロム 250mg 以下であること。
シアン化合物
土壌 1 ㎏につき遊離シアン 50mg 以下であること。
水銀及びその化合物
土壌 1 ㎏につき水銀 15mg 以下であること。
セレン及びその化合物
土壌 1 ㎏につきセレン 150mg 以下であること。
鉛及びその化合物
土壌 1 ㎏につき鉛 150mg 以下であること。
砒素及びその化合物
土壌 1 ㎏につき砒素 150mg 以下であること。
ふっ素及びその化合物
土壌 1 ㎏につきふっ素 4000mg 以下であること。
ほう素及びその化合物
土壌 1 ㎏につきほう素 4000mg 以下であること。
出典:「土壌汚染対策法施行規則」(平成 14 年、環境省令第 29 号)より作成
- 96 -
(9)日照阻害
「建築基準法」(昭和 25 年、法律第 201 号)に基づく日影による中高層の建築物の制限
を表 3.2-34 に示す。
表 3.2-34
(い)
地域又は区域
1
2
3
4
第 1 種低層住居
専用地域
第 2 種低層住居
専用地域
第 1 種中高層住
居専用地域
第 2 種中高層住
居専用地域
第 1 種住居地域
第 2 種住居地域
準住居地域
近隣商業地域
準工業地域
用途地域の指定
のない区域
建築基準法に基づく日影による中高層の建築物の制限
(ろ)
(は)
制限を受ける建
築物
平均地盤
面からの
高さ
軒の高さが 7m
を超える建築物
又は地階を除く
階数が 3 以上の
建築物
高さが 10mを超
える建築物
高さが 10mを超
える建築物
(に)
1.5m
4m又は
6.5m
4m又は
6.5m
イ
軒の高さが 7m
を超える建築物
又は地階を除く
階数が 3 以上の
建築物
1.5m
ロ
高さが 10mを超
える建築物
4m
敷地境界線からの水
平距離が 10m以内の
範囲における日影時
間
敷地境界線からの水
平距離が 10mを超え
る範囲における日影
時間
(1)
3 時間
2 時間
(2)
4 時間
2.5 時間
(3)
5 時間
3 時間
(1)
3 時間
2 時間
(2)
4 時間
2.5 時間
(3)
5 時間
3 時間
(1)
4 時間
2.5 時間
(2)
5 時間
3 時間
(1)
3 時間
2 時間
(2)
4 時間
2.5 時間
(3)
5 時間
3 時間
(1)
3 時間
2 時間
(2)
4 時間
2.5 時間
(3)
5 時間
3 時間
出典:「建築基準法」(昭和 25 年、法律第 201 号)より作成
- 97 -
参考:(岐阜県建築基準条例)
建築基準法第 56 条の 2 第 1 項の規定により日影による中高層の建築物の高さの制限に係る対象区域として指
定する区域は次の表の第一欄に掲げる区域とし、同項の規定により法別表第 4 の項(い)又は(ろ)のうちから条例
で指定するものは次の表の第一欄に掲げる区分に応じ同表の第二欄に掲げるものとし、法第 56 条の 2 第 1 項の
規定により平均地盤面からの高さとして法別表第 4(は)欄に掲げる高さのうちから指定するものは次の表の第一
欄に掲げる区域の区分に応じ同表の第三欄に掲げる高さとし、同項の規定によりそれぞれの区域について生じさ
せてはならない日影時間として法別表第 4(に)欄の各号のうちから指定する号は次の表の第一欄に掲げる区域の
区分に応じ同表の第四欄に掲げる号とする。
第一欄
第二欄
第三欄
第 1 種低層住居専用地域及び第 2 種低層住居専
用地域の全部の区域
第四欄
(二)
第 1 種中高層住居専用地域及び第 2 種中高層住
居専用地域の全部の区域
4m
(二)
第 1 種住居地域、第 2 種住居地域及び準住居地
域のうち建築物の容積率が十分の二十と定めら
れた区域
4m
(二)
近隣商業地域のうち建築物の容積率が十分の二
十と定められた区域(岐阜市及び羽島市の区域
のうち、知事が指定する区域を除く。)
4m
(二)
準工業地域のうち建築物の容積率が十分の二十
と定められた区域(高山市の区域のうち、知事
が指定する区域を除く。)
4m
(二)
用途地域の指定のない区域のうち容積率が十分
の八と定められ、及び建ぺい率が十分の五と定
められた区域又は容積率が十分の十と定めら
れ、及び建ぺい率十分の六と定められた区域
イ
(二)
用途地域の指定のない区域のうち容積率が十分
の二十と定められ、及び建ぺい率が十分の六と
定められた区域
ロ
(三)
出典:「岐阜県建築基準条例」(平成 8 年、岐阜県条例第 10 号)より作成
(10)景観
岐阜県では、「岐阜県景観基本条例」(平成 16 年、岐阜県条例第 46 号)により、良好な
景観の形成に関する施策を総合的、計画的かつ広域的に促進するため、
「景観形成基本方針」
を定めるとともに、公共事業の施工に係る良好な景観の形成のための「公共事業景観形成
指針」を策定し、必要に応じて国、市町村その他の公共団体に対して同指針に配慮するよ
う求めている。
- 98 -
(11)自然関係法令等
ア.防災上の地域指定の状況
事業実施区域及びその周辺は、図 3.2-9 に示すように「砂防法」
(明治 30 年、法律第 29
号)に基づく砂防指定地及び「急傾斜地の崩壊による災害防止に関する法律」
(昭和 44 年、
法律第 57 号)に基づく急傾斜地崩壊危険区域に指定されている。
イ.自然環境法による指定状況
(ア)「自然環境保全法」等による指定状況
事業実施区域及びその周辺には、
「自然環境保全法」
(昭和 47 年、法律第 85 号)に基づ
き指定された自然環境保全地域、
「岐阜県自然環境保全条例」
(昭和 47 年、条例第 17 号)
に基づき指定された自然環境保全地域はない。
(イ)「自然公園法」等による指定状況
事業実施区域及びその周辺には、「自然公園法」(昭和 32 年、法律第 161 号)に基づき
指定された自然公園等、「岐阜県立自然公園条例」(昭和 39 年、条例第 45 号)に基づき
指定された県立自然公園の区域はない。
(ウ)「鳥獣の保護及び狩猟の適正化に関する法律」による指定状況
事業実施区域及びその周辺は、図 3.2-10 に示すように「鳥獣の保護及び狩猟の適正化
に関する法律」(平成 14 年、法律第 88 号)に基づく鳥獣保護区等が指定されている。
(エ)「絶滅のおそれのある野生動植物の種の保存に関する法律」による指定状況
事業実施区域及びその周辺には、「絶滅のおそれのある野生動植物の種の保存に関する
法律」(平成 4 年、法律第 75 号)に基づく国内希少野生動植物の保存のための生息地等
保護区及び管理地区、立入制限地区に指定された区域はない。
(オ)「岐阜県希少野生生物保護条例」による指定状況
事業実施区域及びその周辺には、「岐阜県希少野生生物保護条例」(平成 15 年、条例第
22 号)に基づく指定希少野生生物保護区に指定された区域はない。
ウ.その他
事業実施区域及びその周辺は、図 3.2-11 に示すように「森林法」(昭和 26 年、法律第
249 号)に基づく保安林が指定されている。
また、事業実施区域及びその周辺は、表 3.2-35、表 3.2-36 及び図 3.2-12 に示すように
「都市計画法」(昭和 43 年、法律第 100 号)に基づく風致地区及び「都市緑地法」(昭和
48 年、法律第 72 号)に基づく特別緑地保全地区が指定されている。
- 99 -
表 3.2-35
名
称
所在地
風致地区の指定状況
面積
計画年月日
(ha)
当初
最終
虎渓山
多治見市
48.6
S58.3.31
H25.3.29
窯洞
多治見市
18.6
S58.3.31
H16.5.18
出典:「都市緑化データべース」(国土交通省ホームページ)より作成
表 3.2-36
名
称
仲森
特別緑地保全地区の指定状況
所在地
土岐市
面積
(ha)
1.6
計画決定年月日
S51.3.26
出典:「都市緑化データべース」(国土交通省ホームページ)より作成
- 100 -
多治見市
凡
土 岐 市
この地図は、国土地理院発行の電子地形図 25000 を基に作成した。
例
事業実施区域
砂防指定地
急傾斜地崩壊危険区域
出典)
「県域統合型 GIS ぎふ」(公益財団法人 岐阜県建設研究センターホームページ)より作成
N
0
1:25,000
図 3.2-9
1km
砂防指定地及び急傾斜地崩壊危険区域の
指定状況
- 101 -
多治見市
凡
土 岐 市
この地図は、国土地理院発行の電子地形図 25000 を基に作成した。
例
事業実施区域
鳥獣保護区
特別保護地区
特定猟具(銃)使用禁止区域
出典)
「県域統合型 GIS ぎふ」(公益財団法人 岐阜県建設研究センターホームページ)より作成
N
0
1:25,000
図 3.2-10
1km
- 102 -
鳥獣保護区等の指定状況
多治見市
凡
土 岐 市
この地図は、国土地理院発行の電子地形図 25000 を基に作成した。
例
事業実施区域
保安林
出典)
「土地利用調整総合支援ネットワークシステム(LUCKY)」
(国土交通省ホームページ)より作成
N
0
1:25,000
図 3.2-11
1km
- 103 -
保安林の指定状況
可 児 市
仲森特別緑地保全地区
多治見市
虎渓山風致地区
土 岐 市
窯洞風致地区
凡
この地図は、国土地理院発行の電子地形図 25000 を基に作成した。
例
事業実施区域
風致地区
特別緑地保全地区
出典)土岐市、多治見市の各ホームページより作成
N
0
1:50,000
図 3.2-12
2km
- 104 -
風致地区、特別緑地保全地区の指定状況
8.その他の事項
(1)地球温暖化対策に関する計画
ア.土岐市
地球温暖化対策について、我が国の取り組みを推進するため、平成 10 年 10 月に「地球
温暖化対策の推進に関する法律」が公布され、平成 11 年 4 月に施行された。この法律で
は、都道府県及び市町村は自らの事務及び事業に関し「温室効果ガスの排出の抑制等のた
めの措置に関する計画」を策定することが義務付けられている。
土岐市では、市が率先して温室効果ガスの削減に取り組むため、平成 14∼18 年度までの
削減目標を掲げた「第 1 次土岐市地球温暖化対策実行計画」を平成 13 年度に、平成 19∼
23 年度までの目標を掲げた「第 2 次土岐市地球温暖化対策実行計画」を平成 18 年度に、
また、平成 24∼33 年度までの目標を掲げた「第 3 次土岐市地球温暖化対策実行計画」を
平成 23 年度に策定し、土岐市が管理する施設全体の排出量の削減に取り組んでいる。
第 3 次土岐市地球温暖化対策実行計画の概要を表 3.2-37 に示す。
表 3.2-37
第 3 次土岐市地球温暖化対策実行計画の概要
計画の期間
平成 24∼33 年度までの 10 年間
計画の対象施設
土岐市が行う事務・事業及び土岐市が管理する全施設
対象ガス
二酸化炭素、メタン、一酸化二窒素、ハイドロフルオロカーボ
ン、パーフルオロカーボン
<取組体系>
出典:「土岐市地球温暖化対策実行計画(第 3 次実行計画版)」(平成 24 年、土岐市)より作成
- 105 -
イ.多治見市
多治見市では、「地球温暖化対策の推進に関する法律」に基づき、平成 17 年度に「多治
見市地球温暖化対策実行計画」を、平成 19 年度に「多治見市地球温暖化対策地域推進計
画」を策定し、地球温暖化の防止に取り組んできた。
その後、平成 23 年度に「多治見市地球温暖化対策実行計画」を見直し、公共施設での取
り組み方策である「多治見市地球温暖化対策実行計画(事務事業編)」(表 3.2-38 参照)
を策定し、公共施設から率先した対策を実施している。
また、平成 24 年度には「多治見市地球温暖化対策地域推進計画」を見直し、市民・事業
者・市の三者が連携して取り組むため「多治見市地球温暖化対策実行計画(区域施策編)」
(表 3.2-39 参照)を策定している。
表 3.2-38
多治見市地球温暖化対策実行計画(事務事業編)の概要
計画の期間
平成 24∼28 年度までの 5 年間(基準年度:平成 22 年度)
計画の対象範囲
多治見市の全ての事務及び事業(外部への委託事業を除く)
対象ガス
二酸化炭素、メタン、一酸化二窒素、ハイドロフルオロカーボ
ン、パーフルオロカーボン、六フッ化硫黄
温室効果ガス排出
量削減のための数
値目標
平成 28 年度末までに平成 22 年度排出量から 5%削減
(排出量[実排出量]で 1,369,916kg-CO2 削減)
1. 本庁舎での取り組み
・「エコオフィス手順書の遵守」等の 15 事項
2. 本庁舎以外での取り組み
取り組み内容
[共通事項]
・「省エネ設備の導入」等の 16 事項
[三の倉センター]
・
「電化製品リサイクルによる破砕施設運転回数の削減」等
の 2 事項
出典:「多治見市地球温暖化対策実行計画(事務事業編)」
(平成 24 年、多治見市)より作成
- 106 -
表 3.2-39
多治見市地球温暖化対策実行計画(区域施策編)の概要
計画期間
2050 年まで
計画の対象
(市民の日常生活、事業者や市の事業活動など、あらゆる場面におけ
る温室効果ガス排出削減に関連した活動が対象)
対象となる温室効果ガス
二酸化炭素、メタン、一酸化二窒素
多治見市全域
短期目標
目標の設定
中期目標
長期目標
重点プロジェクト
(1)
(2)
(3)
(4)
(5)
(6)
(7)
(8)
温室効果ガス排出量 832.6 千 t-CO2
(2010 年度排出量より 6%削減)
温室効果ガス排出量 801.1 千 t-CO2
(2010 年度排出量より 9.5%削減)
温室効果ガス排出量 557 千 t-CO2
(2010 年度排出量より 37.1%削減)
再生可能エネルギー導入プロジェクト
二酸化炭素・見える化プロジェクト
エコな暮らし推進プロジェクト
環境産業推進プロジェクト
エコな交通プロジェクト
虎渓用水活用プロジェクト(暑さ対策)
風の道構想実現プロジェクト(暑さ対策)
森林吸収源プロジェクト
出典:「多治見市地球温暖化対策実行計画(区域施策編)」
(平成 25 年、多治見市)より作成
- 107 -
(2)廃棄物処理の状況
ア.一般廃棄物処理の状況
平成 24 年度における土岐市及び多治見市のごみ搬入量の状況を表 3.2-40 に、ごみ処理
量の状況を表 3.2-41 に、し尿処理量の状況を表 3.2-42 に示す。
平成 24 年度のごみ処理量は、土岐市が 21,356t、多治見市が 37,586t となっている。
表 3.2-40
種
ごみ搬入量の状況(平成 24 年度)
混合ごみ
可燃ごみ
不燃ごみ
資源ごみ
その他
のごみ
粗大ごみ
(t)
(t)
(t)
(t)
(t)
(t)
(t)
土 岐 市
15,755
0
12,471
1,229
1,852
0
203
多治見市
24,362
187
19,996
0
4,138
41
0
土 岐 市
5,601
0
4,704
879
18
0
0
多治見市
13,224
120
12,206
748
150
0
0
別
合
市
計
生活系ごみ
事業系ごみ
注)各ごみ搬入量は、収集量と直接搬入量の合計量である。
出典:「一般廃棄物処理状況(平成 24 年度)」(岐阜県ホームページ)より作成
表 3.2-41
ごみ処理量の状況(平成 24 年度)
(t)
(t)
焼却以外の
中間処理量
(t)
土 岐 市
21,356
17,356
0
2,130
1,870
多治見市
37,586
32,202
1,810
748
2,826
合
市
直接焼却量
計
直接
最終処分量
(t)
直接
資源化量
(t)
注)焼却以外の中間処理量:
粗大ごみ処理施設、ごみ堆肥化施設、ごみ飼料化施設、メタン化施設、ごみ燃料化施設、
その他の資源化等を行う施設及びその他の施設の合計量
出典:「一般廃棄物処理状況(平成 24 年度)」(岐阜県ホームページ)より作成
表 3.2-42
し尿処理量の状況(平成 24 年度)
し尿
浄化槽汚泥
自家処理量
(kL)
(kL)
(kL)
(kL)
土 岐 市
13,836
4,452
9,371
13
多治見市
11,483
4,075
7,408
0
市
合
計
出典:「一般廃棄物処理状況(平成 24 年度)」(岐阜県ホームページ)より作成
- 108 -
イ.産業廃棄物処理の状況
平成 20 年度における岐阜県の産業廃棄物の発生量を表 3.2-43 に示す。
平成 20 年度の発生量は、合計で約 490 万 t となっており、種類別では汚泥、業種別では
製造業が最も多くなっている。
表 3.2-43
産業廃棄物の発生量(平成 20 年度)
業種
合 計
農 業
林 業
建設業
製造業
種類
燃え殻
14,612
汚泥
17,351
59,546
82
54,696
廃酸
399,891
217
399,247
90,600
265,886
4
2
116
1,875
314
263
41
26
56
677
18,308
5,286
687
6
1
13
96
34
627
627
0
35
10
1,402
160
2,523
31,455
動物系固形不要物
123
123
ゴムくず
214
金属くず
223,806
192
19,974
27,732
13
2
625
2,104
15
635
310
4,322
5,640
1,552
199,634
98
54,258
48
27
64,926
834,270
763,049
59,708
1,018,567 1,018,567
動物の死体
1,578
ばいじん
6,092
計
245
1,327
182
合
1,301
2,071
3,248
2,705
その他の産業廃棄物
3
109
63
1,307
1,195
31,455
動物のふん尿
1,047
7
36,980
がれき類
1,097
797
1,796
29,497
162
128
3
6
321
8
3,101
84,720
3
382
医療・福祉 サービス業
18
80,332
64,926
2
150
生活関連
サービス・
娯楽業
87,748
33,285
鉱さい
宿泊業・飲食
サービス業
219,243
117,312
ガラス・陶磁器くず
単位:t 学術研究・
専門・技術
サービス業
10
木くず
動植物性残さ
卸・小売業
不動産業・
物品賃貸業
17,220
紙くず
繊維くず
運輸業・
郵便業
375,517 1,188,426
廃油
廃プラスチック類
情報
通信業
14,540
1,587,370
廃アルカリ
電気・
水道業
1,578
60,726
4,897,684 1,020,149
6,092
5
170
42,276
6,404
7
971,527 1,642,783 1,192,870
765
注)1. 環境省・岐阜県廃棄物対策課調べ「平成21年度産業廃棄物実態調査」
2. 端数処理の関係で合計は合わない。
出典:「環境白書 平成 26 年」
(平成 26 年、岐阜県)より作成
- 109 -
195
2,448
9,189
12,339
27
149
3
563
4,350
4,327
1,951
2,288
2,582
26,693
14,352
第4章
関係地域の範囲
本事業による環境影響が最も広範囲に及ぶおそれがあるものとしては、景観への影響が考えら
れる。
「面整備事業環境影響評価技術マニュアル」
(平成 11 年、建設省監修)によれば、景観に係
る影響を受けるおそれがあると認められる地域は、事業実施区域及びその周囲約 3km 程度の範囲
が目安とされていることから、本事業における関係地域は、事業計画を考慮のうえ、図 4.1-1 に
示すとおり事業実施区域境界から概ね 3km の範囲とした。
また、関係市町村は、3km 範囲内に含まれる市町村として、土岐市及び多治見市の 2 市とした。
N
可 児 市
多治見市
土 岐 市
3km
事業実施区域
0
1:50,000
2km
関係地域の範囲
この地図は、国土地理院発行の電子地形図 25000 を基に作成した。
図 4.1-1
関係地域の設定
- 110 -
第5章
第1節
対象事業に係る環境影響要因の把握と項目の選定
環境影響要因の把握
対象事業の実施により環境に影響を及ぼすおそれのある要因(以下、
「環境影響要因」という。)
について、対象事業に係る工事の実施(以下、
「工事の実施」という。)、工事が完了した後の工
作物又は土地の存在(以下、「工作物等の存在」という。)及び工作物又は土地において行われ
ることが予定される事業活動その他の人の活動(以下、「人の活動」という。)の段階ごとに内
容を検討した。
環境影響要因とそれにより発生する環境への影響の内容を、表 5.1-1 に示す。
表 5.1-1
行
為
環境影響要因とその内容
環境影響要因
容
土地の改変
・濁水の発生
・土壌汚染の発生
・地盤沈下の発生
・廃棄物等の発生
・地形・地質の改変
・植物の生育地・動物の生息地の改変
・埋蔵文化財の改変
・景観の変化
建設機械の稼働
・排出ガス、粉じんの発生
・騒音・振動の発生
工事用車両の走行
・排出ガス、粉じんの発生
・騒音・振動の発生
・人と自然との触れ合いの活動の場への影響
改変後の土地及び
工作物の存在
・電波障害の発生
・日照への影響
・動植物への影響
・景観の変化
施設の稼働等
・施設排水の放流
・騒音・振動の発生
・廃棄物等の発生
・温室効果ガスの排出
・動植物への影響
施設利用車両等の走行
・排出ガスの発生
・騒音・振動の発生
・温室効果ガスの排出
・人自然との触れ合いの活動の場への影響
工事の実施
工作物等の
存在
内
人の活動
- 111 -
第2節
環境影響評価項目の選定及びその選定理由
1.環境影響評価項目の選定
環境影響評価の項目は、
「 岐阜県環境影響評価技術指針」
(平成 11 年、岐阜県告示第 364 号)
表−二 環境項目より、地域環境の概況及び環境影響要因(表 5.1-1 参照)を踏まえて選定し、
環境影響要因と環境項目の関連表として表 5.2-1 に整理した。
表 5.2-1
環境項目
自然環境及び歴史的文化的環境の
保全並びに景観の保持に係るもの
公害の防止に係るもの
景
観
財
○
化
○
系
○
文
態
物
○
触 れ 合 い 活動 の場
生
植
○
物
○
動
地形 ・地 質
○
日照阻害
○
電波障害
物
温室 効果 ガ ス
棄
臭
廃
悪
動
盤
振
音
○
○
地
騒
壌
質
土
気
工 事 の実 施
土地の改変
水 質・底質・地下水
大
環境影響要因
建設機 械の稼
働
環境への影響を評価する項目の選定
○
○
工事用 車両の
走行
工作物等の存在
改変後の
土地及 び工作
物
の存在
○
人 の 活動
施設の稼働等
○
施設利 用車両
等の走行
○
○
○
○
○
○
○
○
○
注)○印は、本事業の実施により影響が及ぶおそれのあるものとして選定した項目を示す。
- 112 -
○
2.選定の理由
選定した環境項目については、調査、予測及び評価を行うこととした理由を、選定しない
環境項目については、調査等を行わないこととした理由を表 5.2-2(1)∼(5)に示す。
表 5.2-2(1)
環境項目
選定の
有無
調査等を行う環境項目の選定理由及び
調査等を行う環境項目として選定しない理由
工事の実施
○
工事の実施において、造成工事に伴う建設機械の稼働によ
り発生する粉じん等の影響が考えられる。
なお、工事用車両の走行については、日最大約 50 台を計画
しており、主なアクセス道路となる国道 19 号の現況交通量
(約 29,000∼51,000 台/日)に対する増加割合が極めて少な
く、工事用車両の走行による大気質への影響はほとんどない
ものと考えられることから、環境影響評価項目には選定しな
い。
工作物等の存在
×
計画施設敷地内は、舗装、緑化等によりその多くを被覆化
する計画であることから、粉じん等の巻き上げによる影響は
ないものと考えられる。
人の活動
○
施設の供用後において、施設利用車両等の走行による計画
施設敷地内及びアクセス道路沿道への排ガスの影響が考えら
れる。
工事の実施
○
工事の実施において、降雨時に造成面から発生する濁水に
よる周辺河川への影響が考えられる。
×
施設の存在時においては、調整池を設置し流出調整を行う
計画であるため、周辺河川への影響はないものと考えられる。
○
施設の供用後において、施設から発生する施設排水による
周辺河川への水質の影響が考えられる。
工事の実施
×
事業実施区域の現況は鉱山跡地であり、過去に有害物質等
を使用した地歴はないことから、工事の実施において土壌に
及ぼす影響はないものと考えられる。
工作物等の存在
×
計画施設の存在に伴う土壌汚染の発生はないものと考えら
れる。
人の活動
×
施設の供用後において、土壌汚染の原因となるような有害
物質を排出する施設や計画はないことから、土壌に及ぼす影
響はないものと考えられる。
工事の実施
○
工事の実施において、造成工事に伴う建設機械の稼働によ
り発生する騒音の影響が考えられる。
なお、工事用車両の走行については、日最大約 50 台を計画
しており、主なアクセス道路となる国道 19 号の現況交通量
(約 29,000∼51,000 台/日)に対する増加割合が極めて少な
く、工事用車両の走行による騒音の影響はほとんどないもの
と考えられることから、環境影響評価項目には選定しない。
工作物等の存在
×
計画施設の存在に伴う騒音の発生はないものと考えられ
る。
○
施設の供用後において、空調設備等の稼働及び施設利用車
両等の計画施設敷地内の走行による騒音の影響、並びに施設
利用車両等の主なアクセス道路の走行による騒音の影響が考
えられる。
選定の有無
大 気 質
公
害
の
防
止
に
係
る
も
の
水質・底質・
工作物等の存在
地下水
人の活動
土
騒
壌
調査等を行う環境項目
音
人の活動
- 113 -
表 5.2-2(2)
環境項目
振
公
害
の
防
止
に
係
る
も
の
地
悪
動
盤
臭
調査等を行う環境項目
選定の
有無
調査等を行う環境項目の選定理由及び
調査等を行う環境項目として選定しない理由
工事の実施
○
工事の実施において、造成工事に伴う建設機械の稼働によ
り発生する振動の影響が考えられる。
なお、工事用車両の走行については、日最大約 50 台を計画
しており、主なアクセス道路となる国道 19 号の現況交通量
(約 29,000∼51,000 台/日)に対する増加割合が極めて少な
く、工事用車両の走行による振動の影響はほとんどないもの
と考えられることから、環境影響評価項目には選定しない。
工作物等の存在
×
計画施設の存在に伴う振動の発生はないものと考えられ
る。
人の活動
○
施設の供用後において、施設利用車両等の主なアクセス道
路の走行による振動の影響が考えられる。
なお、計画施設敷地内における空調設備等の稼働及び施設
利用車両等の敷地内の走行による振動の影響は、大きな振動
源となる設備等もなく、振動の影響はほとんどないものと考
えられることから、環境影響評価項目には選定しない。
工事の実施
○
工事の実施において、盛土等土地の改変の影響が考えられ
る。
工作物等の存在
×
事業実施区域周辺は、地盤沈下が発生している地域ではな
く、地下水の汲み上げ等を行う施設はないことから、周辺地
域に及ぼす影響はないものと考えられる。
人の活動
×
工事の実施
×
工事の実施において、悪臭の発生が考えられる工事は特に
ないことから、周辺地域に及ぼす影響はないものと考えられ
る。
工作物等の存在
×
計画施設の存在に伴う悪臭の発生はないものと考えられ
る。
人の活動
○
施設の供用後において、食品を取り扱うスーパーや飲食店
から発生する生ごみを一次保管するため、それに伴う悪臭の
影響が考えられる。
工事の実施
×
事業実施区域の多くは裸地となっていること、また、土地
の改変による土砂の搬出入も行わない計画であることから、
工事の実施において廃棄物等はほとんど発生しないものと考
えられる。
工作物等の存在
×
計画施設の存在に伴う廃棄物の発生はないものと考えられ
る。
人の活動
○
施設の供用後において、ダンボール、生ごみ等の廃棄物の
発生が考えられる。
選定の有無
廃 棄 物
- 114 -
表 5.2-2(3)
環境項目
温室効果ガ
ス
公
害
の
防
止
に
係
る
も
の
電波障害
選定の
有無
調査等を行う環境項目の選定理由及び
調査等を行う環境項目として選定しない理由
工事の実施
×
工事の実施において、温室効果ガスを長期間多量に発生す
る工事はなく、工事用車両の走行台数も少ないことからも、
温室効果ガスの影響は小さいと考えられる。
工作物等の存在
×
計画施設の存在に伴う温室効果ガスの発生はないものと考
えられる。
人の活動
○
施設の供用後において、計画施設の稼働及び施設利用車両
等の計画施設敷地内の走行に伴い排出される温室効果ガスの
影響、並びに施設利用車両等の主なアクセス道路の走行に伴
い排出される温室効果ガスの影響が考えられる。
工事の実施
×
工事の実施において、電波障害を発生させるような行為は
行わないことから、周辺地域に及ぼす影響はないものと考え
られる。
×
計画施設は地上 2 階建(一部 3 階建)を計画しており、高
層の建築物ではないことと、施設の周囲は広範囲にわたり平
面駐車場が位置するため、敷地境界までは十分な距離がある
ことからも、施設の存在による電波障害の影響はないものと
考えられる。
×
施設の供用後において、電波障害を発生させるような行為
は行わないことから、周辺地域に及ぼす影響はないものと考
えられる。
×
工事の実施において、日照阻害を発生させるような行為は
行わないことから、周辺地域に及ぼす影響はないものと考え
られる。
工作物等の存在
×
計画施設は地上 2 階建(一部 3 階建)を計画しており、高
層の建築物ではないことと、施設の周囲は広範囲にわたり平
面駐車場が位置するため、敷地境界までは十分な距離がある
ことからも、施設の存在による日照阻害の影響はないものと
考えられる。
人の活動
×
施設の供用後において、日照阻害を発生させるような行為
は行わないことから、周辺地域に及ぼす影響はないものと考
えられる。
選定の有無
工作物等の存在
人の活動
工事の実施
日照阻害
調査等を行う環境項目
- 115 -
表 5.2-2(4)
環境項目
選定の
有無
調査等を行う環境項目の選定理由及び
調査等を行う環境項目として選定しない理由
○
事業実施区域及びその周辺に重要な地形・地質が存在し
ていることから、工事の実施により地形・地質に影響を及ぼ
す可能性がある。
×
事業実施区域は鉱山跡地で、すでに人為的環境が広がっ
ていることから、工作物の存在による地形・地質への影響は
小さいと考えられる。
×
事業実施区域は鉱山跡地であり、すでに人の活動が行わ
れていた環境であることから、人の活動による地形・地質へ
の影響は極めて小さいと考えられる。
○
事業実施区域は鉱山跡地であり、そのほとんどが裸地と
なっているものの、わずかに草地が残存していること、ま
た、周辺地域には樹林地などが存在していることから、工事
の実施において動物に及ぼす影響が考えられる。
工作物等の存在
×
事業実施区域は鉱山跡地であり、すでに人為的環境が広
がっていること、高層の建築物は建てない計画であること
から、工作物等の存在による動物への影響は極めて小さい
と考えられる。
人の活動
×
事業実施区域は鉱山跡地であり、すでに人の活動が行わ
れていた環境であることから、人の活動による動物への影
響は極めて小さいと考えられる。
○
事業実施区域は鉱山跡地であり、そのほとんどが裸地と
なっているものの、わずかに草地が残存していること、ま
た、周辺地域には樹林地などが存在していることから、工事
の実施において植物に及ぼす影響が考えられる。
工作物等の存在
×
事業実施区域は鉱山跡地であり、すでに人為的環境が広
がっていること、高層の建築物は建てない計画であること
から、工作物等の存在による植物への影響は極めて小さい
と考えられる。
人の活動
×
事業実施区域は鉱山跡地であり、すでに人の活動が行わ
れていた環境であることから、人の活動による植物への影
響は極めて小さいと考えられる。
○
事業実施区域は鉱山跡地であり、そのほとんどが裸地と
なっているものの、わずかに草地が残存していること、ま
た、周辺地域には樹林地などが存在していることから、工事
の実施において地域を特徴付ける生態系に及ぼす影響が考
えられる。
工作物等の存在
×
事業実施区域は鉱山跡地であり、すでに人為的環境が広
がっていること、高層の建築物は建てない計画であること
から、工作物等の存在による生態系への影響は極めて小さ
いと考えられる。
人の活動
×
事業実施区域は鉱山跡地であり、すでに人の活動が行わ
れていた環境であることから、人の活動による生態系への
影響は極めて小さいと考えられる。
環境影響要因
工事の実施
地形・地質
工作物等の存在
人の活動
自
然
環
境
及
び
歴
史
的
文
化
的
環
境
の
保
全
並
び
に
景
観
の
保
持
に
係
る
も
の
工事の実施
動
物
工事の実施
植
物
調査等を行う環境項目
工事の実施
生 態 系
- 116 -
表 5.2-2(5)
環境項目
自
然
環
境
及
び
歴
史
的
文
化
的
環
境
の
保
全
並
び
に
景
観
の
保
持
に
係
る
も
の
触れ合い活
動の場
文 化 財
景
観
調査等を行う環境項目
選定の
有無
調査等を行う環境項目の選定理由及び
調査等を行う環境項目として選定しない理由
工事の実施
×
人と自然との触れ合い活動の場の直接改変はないこと、
また、事業実施区域は鉱山跡地であり、そのほとんどが裸地
となっていることから、工事の実施において人と自然との
触れ合いの活動の場に及ぼす影響はほとんどないものと考
えられる。
工作物等の存在
×
人と自然との触れ合いの活動の場の直接改変はない。
人の活動
○
施設の供用後において、交通量の増大による人と自然と
の触れ合いの活動の場のアクセスに影響を及ぼす可能性が
考えられる。
工事の実施
○
工作物等の存在
×
人の活動
×
人の活動による文化財への影響は 無いものと考えられ
る。
工事の実施
×
事業実施区域は鉱山跡地であり、そのほとんどが裸地と
なっていることから、工事の実施において眺望景観に及ぼ
す影響はほとんどないものと考えられる。
工作物等の存在
○
施設の供用後において、計画施設の存在による周辺景観
への影響が考えられる。
人の活動
×
環境影響要因
事業実施区域内に遺跡が存在する 可能性があることか
ら、工事の実施において埋蔵文化財に及ぼす影響が考えら
れる。
工作物の存在による文化財への影響はないものと考えら
れる。
構造物の変化はなく、影響はないと考えられる。
- 117 -
第6章
第1節
対象事業に係る調査等(調査、予測及び評価)の項目及び方法
調査、予測の手法の選定
1.調査項目、調査方法及び予測の方法等
対象事業に係る環境影響評価の調査、予測及び評価の手法を「岐阜県環境影響評価技術指
針」を基に、「面整備事業環境影響評価技術マニュアル」(平成 11 年、建設省監修)及び「道路
環境影響評価の技術手法 2007 改訂版」(平成 19 年、(財)道路環境研究所)等を参考とし、
事業の特性及び地域の特性を考慮して選定した。
調査項目及び調査方法等を表 6.1-1(1)∼(7)に、予測の方法等を表 6.1-2(1)∼(3)に示す。
表 6.1-1(1)
環境項目
調査項目及び調査方法等
調査項目
調査方法等
地上気象の状況
(風向、風速、気温、湿度)
[ 調査方法 ]
現地調査を実施する。
・風向、風速、気温、湿度
「地上気象観測指針」(平成 14 年、気象庁)による方法
[ 調査期間・頻度等 ]
一年間(連続測定)実施する。
[ 調査地点 ]
事業実施区域内の 1 地点(図 6.1-1 参照)
一般環境大気質の状況
(二酸化硫黄、二酸化窒素、浮遊粒
子状物質、ダイオキシン類)
[ 調査方法 ]
現地調査を実施する。
・二酸化硫黄、浮遊粒子状物質
「大気の汚染に係る環境基準について」(昭和 48 年、
環境庁告示 25 号)による方法
・二酸化窒素
「二酸化窒素に係る環境基準について」(昭和 53 年、環
境庁告示 38 号)による方法
・ダイオキシン類
「ダイオキシン類に係る大気環境調査マニュアル」(平
成 20 年、環境省)による方法
[ 調査期間・頻度等 ]
四季に各 7 日間実施する。
[ 調査地点 ]
事業実施区域付近の 1 地点(図 6.1-2 参照)
粉じん等の状況
(降下ばいじん)
[ 調査方法 ]
現地調査を実施する。
・降下ばいじん
デポジットゲージによる方法
[ 調査期間・頻度等 ]
一年間(1 ヶ月間×12 ヶ月)実施する。
[ 調査地点 ]
事業実施区域敷地境界付近4 地点及び周辺人家付近2 地点の計6 地
点(図 6.1-2 参照)
大気質
- 118 -
表 6.1-1(2)
環境項目
調査項目及び調査方法等
調査項目
調査方法等
沿道大気質の状況
(二酸化窒素、浮遊粒子状物質)
[ 調査方法 ]
既存資料の収集、整理及び現地調査を実施する。
① 既存資料調査
大気汚染常時監視測定局(自動車排出ガス測定局)のデ
ータを収集、整理する。
② 現地調査
・二酸化窒素
「二酸化窒素に係る環境基準について」(昭和 53 年、環
境庁告示 38 号)による方法
・浮遊粒子状物質
「大気の汚染に係る環境基準について」(昭和 48 年、環
境庁告示 25 号)による方法
[ 調査期間・頻度等 ]
① 既存資料調査
入手可能な最新データ
② 現地調査
四季に各 7 日間実施する。
[ 調査地点 ]
① 既存資料調査
事業実施区域周辺に位置する自動車排出ガス測定局[土岐自排
測定局](図 6.1-3 参照)
② 現地調査
施設利用車両等の主な走行ルートとして想定される事業実施区
域周辺の沿道 3 地点(図 6.1-3 参照)
交通の状況
(自動車交通量)
[ 調査方法 ]
現地調査を実施する。
・自動車交通量
数取器を用いて方向別、車種別(大型車・小型車)に 1 時間毎の
通過台数を計測する。
[ 調査期間・頻度等 ]
平日及び休日の各 1 日(24 時間)
[ 調査地点 ]
施設利用車両等の主な走行ルートとして想定される事業実施区域
周辺の沿道 4 地点(図 6.1-3 参照)
大気質
- 119 -
表 6.1-1(3)
環境項目
調査項目及び調査方法等
調査項目
調査方法等
平水時の河川水質の状況
[ 調査方法 ]
現地調査を実施する。
・水質汚濁に係る環境基準項目(生活環境項目、健康項目)
「水質汚濁に係る環境基準について」(昭和 46 年、環境庁告示
59 号)による方法
・ダイオキシン類
JIS K0312 による方法
・河川流量
「水質調査方法」(昭和 46 年、環水管 30 号)による方法
[ 調査期間・頻度等 ]
・生活環境項目、河川流量
年間 12 回(各月 1 回)実施する。
・健康項目、ダイオキシン類
年間 4 回(四季)実施する。
[ 調査地点 ]
工事中及び供用時における排水の放流予定箇所の 2 地点及び周辺
河川 3 地点の計 5 地点(図 6.1-4 参照)
降水時の河川水質の状況
[ 調査方法 ]
現地調査を実施する。
・浮遊物質量
「水質汚濁に係る環境基準について」(昭和 46 年、環境庁告示
59 号)による方法
・河川流量
「水質調査方法」(昭和 46 年、環水管 30 号)による方法
・土質の状況
土砂沈降特性を把握する方法
[ 調査期間・頻度等 ]
・浮遊物質量、河川流量
3 降雨時
・土質の状況
1回
[ 調査地点 ]
・浮遊物質量、河川流量
工事中における排水の放流予定箇所の 2 地点及び周辺河川 3 地
点の計 5 地点(図 6.1-4 参照)
・土質の状況
切土部分となる代表的な土質 1 箇所
底質の状況
[ 調査方法 ]
現地調査を実施する。
・強熱減量、粒度組成、カドミウム、鉛、銅、亜鉛、ニッケル、ひ
素、総クロム、総水銀、アルキル水銀、PCB
「底質調査方法」(平成 24 年、環境省)等による方法
・ダイオキシン類
「ダイオキシン類に係る底質調査測定マニュアル」
(平成 21 年、
環境省)による方法
[ 調査期間・頻度等 ]
1回
[ 調査地点 ]
工事中及び供用時における排水の放流予定箇所の 2 地点(図 6.14 参照)
水質・底質・
地下水
- 120 -
表 6.1-1(4)
環境項目
騒 音
調査項目及び調査方法等
調査項目
調査方法等
環境騒音
[ 調査方法 ]
現地調査を実施する。
・環境騒音
「騒音に係る環境基準について」(平成 10 年、環境庁告示 64
号)による方法
[ 調査期間・頻度等 ]
平日及び休日の各 1 日(24 時間)
[ 調査地点 ]
事業実施区域敷地境界付近の 4 地点(図 6.1-5 参照)
道路交通騒音
[ 調査方法 ]
現地調査を実施する。
・道路交通騒音
「騒音に係る環境基準について」(平成 10 年、環境庁告示 64
号)による方法
[ 調査期間・頻度等 ]
平日及び休日の各 1 日(24 時間)
[ 調査地点 ]
施設利用車両等の主な走行ルートとして想定される事業実施区域
周辺の沿道 4 地点(図 6.1-3 参照)
環境振動
[ 調査方法 ]
現地調査を実施する。
・環境振動
JIS Z 8735「振動レベル測定方法」による方法
[ 調査期間・頻度等 ]
平日及び休日の各 1 日(24 時間)
[ 調査地点 ]
事業実施区域敷地境界付近の 4 地点(図 6.1-5 参照)
道路交通振動
[ 調査方法 ]
現地調査を実施する。
・道路交通振動
JIS Z 8735「振動レベル測定方法」による方法
[ 調査期間・頻度等 ]
平日及び休日の各 1 日(24 時間)
[ 調査地点 ]
施設利用車両等の主な走行ルートとして想定される事業実施区域
周辺の沿道 4 地点(図 6.1-3 参照)
地盤卓越振動数
[ 調査方法 ]
現地調査を実施する。
・地盤卓越振動数
大型車の単独走行時の振動加速度レベルを測定し、周波数分析
して求める方法
[ 調査期間・頻度等 ]
1 回(各地点大型車 10 台分)
[ 調査地点 ]
施設利用車両等の主な走行ルートとして想定される事業実施区域
周辺の沿道 4 地点(図 6.1-3 参照)
振 動
- 121 -
表 6.1-1(5)
環境項目
調査項目
調査方法等
地下水位
地盤の状況(地盤沈下等)
[ 調査方法 ]
既存資料の収集整理、現地調査により実施する。
地下水位は、ボーリングにより観測坑を設置し、水位を測定する。
地盤の状況については、高盛土に関する調査・検討に準じる。
[ 調査期間・頻度等 ]
地下水位は年間(各月1回)、調査を実施する。
地盤の状況に係る調査は、地質等の状況を適切に把握できる時期
に行う。
[ 調査地点 ]
地盤の状況を適切に把握できる地点で行う。
悪臭の状況
[ 調査方法 ]
現地調査を実施する。
・特定悪臭物資(22 項目)
「特定悪臭物質の測定の方法」(昭和 47 年、環境庁告示 9 号)
による方法
・臭気指数
「臭気指数及び臭気排出強度の算定の方法」(平成 7 年、環境庁
告示 63 号)による方法
[ 調査期間・頻度等 ]
夏季に 1 回実施する。
[ 調査地点 ]
事業実施区域敷地境界付近の 4 地点(図 6.1-5 参照)
・一般廃棄物の処理状況
・産業廃棄物の処理状況
[ 調査方法 ]
既存資料の収集、整理により調査する。
[ 調査期間・頻度等 ]
入手可能な最新データ
[ 調査地点 ]
土岐市及び多治見市
・地球温暖化対策実行計画の状況
[ 調査方法 ]
既存資料の収集、整理により調査する。
[ 調査期間・頻度等 ]
入手可能な最新データ
[ 調査地点 ]
土岐市及び多治見市
地形・地質の概況
重要な地質の分布、状態及び特性
[ 調査方法 ]
既存資料の収集整理、現地踏査により実施する。
[ 調査期間・頻度等 ]
重要な地質の特性や変化を適切に把握できる時期に行う。
[ 調査地点 ]
重要な地質の特性や変化を適切に把握できる地点で行う。
地 盤
悪 臭
廃棄物
温室効果ガス
地形・地質
調査項目及び調査方法等
- 122 -
表 6.1-1(6)
環境項目
調査項目及び調査方法等
調査項目
調査方法等
・哺乳類、鳥類、両生類、は虫類、水
生生物、昆虫類の各相
・貴重な動物種の生息状況
[ 調査方法 ]
岐阜県環境影響評価技術マニュアル(第一次改訂版)に準じ、以
下の要領で現地調査を実施する。
・哺乳類:フィールドサイン、任意観察、センサーカメラ
・鳥類:任意観察、定点調査、ラインセンサス
・は虫類/両生類:任意観察
・昆虫類:任意観察、ビーティング、スウィーピング、ライトト
ラップ、ベイトトラップ
・水生生物:タモ網による捕獲
[ 調査期間・頻度等 ]
各動物群の生態に応じ、四季に実施する(早春、春季、初夏、夏
季、秋季、冬季)。
[ 調査範囲 ]
事業実施区域およびその周囲 100m(ただし、国道 19 号で分断さ
れる箇所は除く)。図 6.1-6 参照
・植物相、植生、
・貴重な植物種及び群落の生育状況
・潜在自然植生
[ 調査方法 ]
・植物相:設定した調査ルートに沿って踏査し、生育植物を記録
する。また、植生調査時の記録種を加え、目録を作成する。
・植生:既存文献、空中写真を基に現地調査によって現存植生図
を作成する。また、ブラウン-ブランケ法によって群落構造を把
握する。
・貴重植物/群落の生育状況:生育個体数、大きさおよび生育規模
を記録する。また、生育地について植生調査票、植生断面図を作
成し、整理する。
・潜在自然植生:既存文献、植生調査結果及び植物相から、潜在
的な植生分布を推測する。
[ 調査期間・頻度等 ]
四季に実施する(春季、初夏、夏季、秋季)。
[ 調査範囲 ]
事業実施区域およびその周囲 100m(ただし、国道 19 号で分断さ
れる箇所は除く)。図 6.1-6 参照
・貴重な種の生息・生育環境の変化
・動植物その他の自然環境に係る概
況
[ 調査方法 ]
既存文献を参考に、動植物および地形・地質の調査結果から把握
する。
[ 調査期間・頻度等 ]
動植物と同様。
[ 調査範囲 ]
事業実施区域およびその周囲 100m(ただし、国道 19 号で分断さ
れる箇所は除く)図 6.1-6 参照
動 物
植 物
生態系
- 123 -
表 6.1-1(7)
環境項目
調査項目
調査方法等
人と自然との触れ合いの活動の場の
概要及び利用状況等
[ 調査方法 ]
既存資料の収集整理、現地踏査により調査する。
[ 調査期間・頻度等 ]
現地踏査は、春季∼秋季に 1 回実施する。
[ 調査地点 ]
事業実施区域から半径 3km 以内を対象とする。(図 3.1-15 参照)
指定文化財及び埋蔵文化財包蔵地
[ 調査方法 ]
既存資料の収集整理及び聞き取り等により調査する。
[ 調査期間・頻度等 ]
入手可能な最新データ
[ 調査地点 ]
事業実施区域及びその周辺(図 3.1-16)。
主要な景観構成要素の状況
[ 調査方法 ]
現地調査により写真撮影を行うとともに、景観構成要素等につい
て把握し記録する。
[ 調査期間・頻度等 ]
四季に実施する。
[ 調査地点 ]
調査地域を眺望できる地点として、「中山公民館」及び「美濃焼
ミュージアム」を対象に実施する。(図 3.1-15 参照)
触れ合い活動
の場
文化財
景 観
調査項目及び調査方法等
- 124 -
凡
この地図は、国土地理院発行の電子地形図 25000 を基に作成した。
例
事業実施区域
地上気象観測地点
N
0
1:10,000
図 6.1-1
400m
- 125 -
地上気象調査地点
凡
この地図は、国土地理院発行の電子地形図 25000 を基に作成した。
例
事業実施区域
一般環境大気質調査地点
降下ばいじん
N
0
1:10,000
図 6.1-2
400m
- 126 -
一般環境大気質等調査地点
可 児 市
多治見市
土 岐 市
凡
この地図は、国土地理院発行の電子地形図 25000 を基に作成した。
例
事業実施区域
沿道大気質、道路交通騒音・振動、地盤卓越振動数調査地点
沿道大気質既存資料調査地点(自動車排出ガス測定局)、道路交通騒音・振動、
地盤卓越振動数調査地点
交通量調査地点
N
0
1:50,000
図 6.1-3
2km
- 127 -
沿道大気質等調査地点
凡
この地図は、国土地理院発行の電子地形図 25000 を基に作成した。
例
事業実施区域
水質調査地点、底質調査地点
水質調査地点
N
0
1:10,000
図 6.1-4
400m
- 128 -
水質、底質調査地点
凡
この地図は、国土地理院発行の電子地形図 25000 を基に作成した。
例
事業実施区域
環境騒音、環境振動、悪臭調査地点
N
0
1:10,000
図 6.1-5
400m
- 129 -
環境騒音、環境振動、悪臭調査地点
凡
例
この地図は、国土地理院発行の電子地形図 25000 を基に作成した。
事業実施区域
動植物・生態系調査範囲
N
0
1:10,000
図 6.1-6
400m
- 130 -
動植物・生態系調査範囲
表 6.1-2(1)
環境項目と
影響要因
【工事の実施】
建設機械の
稼働
予測項目
予測の方法等
大 気 質
水質 ・底 質 ・地 下 水
騒
音
予測方法
予測時期
予測地域・地点
・粉じん等
粉じん等の降下量(降下ば
じん量)が風下距離のべき乗
に比例す る特性を用いた経
験式により予測する。
建設機械の稼働
による大気質への
影響が最大となる
時期とする。
事業実施区域境
界から近隣の民家
付近までの範囲と
する。
【人の活動】
施設の稼働
等
・二酸化窒素
・浮遊粒子状物質
(施設利用車両等の
計画施設敷地内の
走行)
大気の拡散式(プルーム・
施設の供用が定
パフ式)による方法とし、長 常 的 な 状 態 と な る
期平均濃度(年平均値)につ 時期とする。
いて予測する。
事業実施区域境
界から近隣の民家
付近までの範囲と
する。
【人の活動】
施設利用車
両等の走行
・二酸化窒素
・浮遊粒子状物質
(施設利用車両等の
主なアクセス道路
の走行)
大気の拡散式(プルーム・
施設の供用が定
パフ式)による方法とし、長 常 的 な 状 態 と な る
期平均濃度(年平均値)につ 時期とする。
いて予測する。
施設利用車両等
の主な走行ルート
として想定される
事業実施区域周辺
の沿道とする。
【工事の実施】
土地の改変
・降雨時の浮
遊物質量(濁
水)
原単位法による方法とし、
土地の改変によ
濁水中の 浮遊物質量を予測 る 浮 遊 物 質 量 ( 濁
する。
水)に係る影響が最
大となる時期とす
る。
浮遊物質量(濁
水)に係る影響を受
けるおそれがある
と認められる地域
とする。
【人の活動】
施設の稼働
等
・生物化学的
酸素要求量
完全混合 式によ る方法と
し、河川の水質濃度を予測す
る。
施設の供用が定
常的な状態となる
時期とする。
施設放流水に係
る影響を受けるお
それがあると認め
られる地域とする。
【工事の実施】
建設機械の
稼働
・建設作業騒
音
建設工事 騒音の 予測モデ
ル「ASJ CN-Model 2007」に
より予測する。
建設機械の稼働
による騒音に係る
影響が最大となる
時期とする。
事業実施区域境
界から近隣の民家
付近までの範囲と
する。
【人の活動】
施設の稼働
等
・施設騒音
(施設利用車両等の
計画施設敷地内の
走行等)
音の伝搬 理論に 基づく予
測式及び 道路交通騒音の予
測 モ デ ル 「 ASJ RTN-Model
2013」により予測する。
施設の供用が定
常的な状態となる
時期とする。
事業実施区域境
界から近隣の民家
付近までの範囲と
する。
【人の活動】
施設利用車
両等の走行
・道路交通騒
音
(施設利用車両等の
主なアクセス道路
の走行)
道路交通 騒音の 予測モデ
ル「ASJ RTN-Model 2013」に
より予測する。
施設の供用が定
常的な状態となる
時期とする。
施設利用車両等
の主な走行ルート
として想定される
事業実施区域周辺
の沿道とする。
- 131 -
表 6.1-2(2)
環境項目と
影響要因
【工事の実施】
建設機械の
稼働
予測の方法等
予測方法
予測時期
予測地域・地点
・建設作業振
動
振動の伝 搬理論 に基づく
予測式により予測する。
建設機械の稼働
による振動に係る
影響が最大となる
時期とする。
事業実施区域境
界から近隣の民家
付近までの範囲と
する。
【人の活動】
施設利用車
両等の走行
・道路交通振
動
(施設利用車両等の
主なアクセス道路
の走行)
旧建設省 土木研 究所の提
案式により予測する。
施設の供用が定
常的な状態となる
時期とする。
施設利用車両等
の主な走行ルート
として想定される
事業実施区域周辺
の沿道とする。
【工事の実施】
土地の改変
・地下水位の変動
・地盤変形
・地盤沈下
地盤改変 の内容 と程度を
土地の改変によ
地盤又は地下水
踏まえて、類似事例からの推 る 地 盤 又 は 地 下 水 に 係 る 影 響 を 受 け
定又は解析により予測する。 に 係 る 影 響 が 最 大 る お そ れ が あ る と
となる時期とする。 認 め ら れ る 地 域 と
する。
【人の活動】
施設の稼働
等
・特定悪臭物資
・臭気指数
類似事例 の引用 又は解析
等により予測する。
施設の供用が定
常的な状態となる
時期とする。
悪臭に係る影響
を受けるおそれが
あると認められる
地域とする。
【人の活動】
施設の稼働
等
・施設の稼働
等に伴う廃棄
物
施設の稼 働等に 伴う廃棄
物の種類 別の概略発生量の
推計により予測する。
施設の供用が定
常的な状態となる
時期とする。
事業実施区域と
する。
【人の活動】
施設の稼働
等
・二酸化炭素
(計画施設の稼働及
び施設利用車両等
の計画施設敷地内
の走行)
計画施設 の稼働 等により
排出される温室効果ガス(二
酸化炭素)の年間排出量の推
計により予測する。
施設の供用が定
常的な状態となる
時期とする。
事業実施区域と
する。
【人の活動】
施設利用車
両等の走行
・二酸化炭素
(施設利用車両等の
主なアクセス道路
の走行)
施設利用 車両等 の走行に
より排出 される温室効果ガ
ス(二酸化炭素)の年間排出
量の推計により予測する。
施設の供用が定
常的な状態となる
時期とする。
施設利用車両等
の主な走行ルート
として想定される
事業実施区域周辺
とする。
振
予測項目
動
地
盤
悪
臭
廃 棄 物
温室 効果 ガ ス
- 132 -
表 6.1-2(3)
環境項目と
影響要因
【工事の実施】
土地の改変
予測項目
予測の方法等
予測方法
予測地域・地点
・重要な地形・
工事の実 施に伴 う土地の
地質への影響
改変範囲 とその程度を把握
し、重要な地質の分布範囲を
重ね合わ せることにより改
変の程度を把握する。
重要な地形・地質
に係る影響を的確
に把握できる時期
とする。
重要な地形・地質
に係る影響を受け
るおそれがあると
認められる地域と
する。
【工事の実施】
土地の改変
建設機械の稼働
・貴重な動物
種への影響
貴重な動 物種の 生息地の
改変の程度を踏まえて、貴重
種の生態を基に考察し、影響
を予測する。
土地の改変によ
る貴重な動物種の
生息地に係る影響
が最大となる時期
とする。
貴重な動物種の
生息地に係る影響
を受けるおそれが
あると認められる
地域とする。
【工事の実施】
土地の改変
・貴重な植物
種及び群落へ
の影響
貴重な植 物種及 び群落の
生育地の 改変の程度を踏ま
えて、貴重種の生態を基に考
察し、影響を予測する。
土地の改変によ
る貴重な植物種の
生育地及び群落に
係る影響が最大と
なる時期とする。
貴重な植物種の
生育地及び群落に
係る影響を受ける
おそれがあると認
められる地域とす
る。
【工事の実施】
土地の改変
建設機械の稼働
・貴重な動植
物種の生態及
び生息・生育環
境への影響
貴重種に 関する 生息生育
環境の改 変の程度を踏まえ
て、関連する動植物の食物連
鎖等を考察し、影響を予測す
る。
土地の改変によ
る貴重な種の生息・
生育地に係る影響
が最大となる時期
とする。
貴重な種等の生
息地に係る影響を
受けるおそれがあ
ると認められる地
域とする。
【人の活動】 ・ 人 と 自 然 と
施設利用車 の 触 れ 合 い の
両等の走行 活 動 の 場 へ の
影響
施設供用 後の車 両計画等
を基に、人と自然との触れ合
いの活動 の場への影響を定
性的に予測する。
施設の供用が定
常的な状態となる
時期とする
人と自然との触
れ合いの活動の場
に係る影響が受け
るおそれがあると
認められる地域と
する。
【工事の実施】
土地の改変
・埋蔵文化財
への影響
埋蔵文化 財の改 変の程度
を把握するとともに、教育委
員会等の 意見を踏まえ定性
的に予測する。
土地の改変によ
る埋蔵文化財に係
る影響を的確に把
握できる時期とす
る。
埋蔵文化財に係
る影響を受けるお
それがあると認め
られる地域とする。
【工作物等の存在】 ・ 主 要 な 眺 望
改変後の土地及 景観の変化
び工作物の存在
施設の設 置後の 状況をフ
ォトモン タージュ等により
視覚的に 表現することによ
り予測する。
主要な眺望景観
に係る影響を的確
に把握できる時期
とする。
主要な眺望景観
に係る影響を受け
るおそれがあると
認められる地域と
する。
地 形 ・地 質
予測時期
動
物
植
物
生 態 系
触れ合い活動の場
文 化 財
景
観
- 133 -
2.現地調査スケジュール
現地調査のスケジュールを表 6.1-3 に示す。
表 6.1-3
現地調査スケジュール
26年
年月
調査項目
平成27年
11 12 1
2
3
4
5
6
7
平成28年
8
9
10 11 12 1
2
地上気象
一般環境大気質
大気質
降下ばいじん
沿道大気質
自動車交通量
水質・底質・
地下水
河 川
水 質
平水時
降水時
●
全項目
●
生活項目等
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
随時実施(3回)
底 質
●
環境騒音
●
道路交通騒音
●
環境振動
●
道路交通振動
●
地盤卓越振動数
●
騒 音
振 動
地下水位
●
●
●
●
●
●
地 盤
地盤の状況
●
悪 臭
●
地形・地質
●
動 物
●
植 物
●
●
触れ合い活動の場
景 観
●
●
●
●
●
●
●
●
●
- 134 -
●
●
●
●
●
●
3
4
第2節
評価の手法の選定
評価の手法については、
「岐阜県環境影響評価技術指針」の第三に示される事項に留意し、
「環
境への影響の回避・低減に係る評価」及び「環境基準等との整合性に係る検討」について実施
する。
各環境項目の評価の手法を表 6.2-1(1)∼(3)に示す。
表 6.2-1(1)
環境項目と
影響要因
【工事の実施】
建設機械の
稼働
大 気 質
【人の活動】
施設の稼働
等
評価の手法
評価項目
評価の手法
・粉じん等
建設機械の稼働による粉じん等による影響が、事業者の実行可能な範
囲内で回避又は低減されているかどうかについて検討・評価する。
・二酸化窒素
・浮遊粒子状物質
施設利用車両等の走行による計画施設敷地内及びアクセス道路沿道の
大気質への影響が、事業者の実行可能な範囲内で回避又は低減されてい
るかどうか、また、環境基準との整合が図られているかどうかについて検
討・評価する。
[基準等]
・二酸化窒素
「二酸化窒素に係る環境基準について」(昭和 53 年、環境庁告示第 38 号)
・浮遊粒子状物質
「大気の汚染に係る環境基準について」(昭和 48 年、環境庁告示第 25 号)
【人の活動】
施設利用車
両等の走行
水質 ・底 質 ・地 下 水
【工事の実施】
土地の改変
・浮遊物質量
土地の改変による浮遊物質量(濁水)に係る影響が、事業者の実行可能
な範囲内で回避又は低減されているかどうかについて検討・評価する。
【人の活動】
施設の稼働
等
・生物化学的
酸素要求量
施設の稼働等による水質に係る影響が、事業者の実行可能な範囲内で
回避又は低減されているかどうか、また、環境基準との整合が図られてい
るかどうかについて検討・評価する。
[基準等]
・生物化学的酸素要求量
「水質汚濁に係る環境基準について」
(昭和 46 年、環境庁告示 59 号)
- 135 -
表 6.2-1(2)
環境項目と
影響要因
【工事の実施】
建設機械の
稼働
評価の手法
評価項目
評価の手法
・建設作業騒
音
建設機械の稼働による騒音に係る影響が、事業者の実行可能な範囲内
で回避又は低減されているかどうか、また、基準等との整合が図られてい
るかどうかについて検討・評価する。
[基準等]
「特定建設作業に伴って発生する騒音の規制に関する基準」
( 昭和 43 年、
厚生省・建設省告示 1 号)
騒
【人の活動】
施設の稼働
等
音
【人の活動】
施設利用車
両等の走行
【工事の実施】
建設機械の
稼働
・施設騒音
(施設利用車両等の
計画施設敷地内の
走行等)
施設の稼動等による騒音に係る影響が、事業者の実行可能な範囲内で
回避又は低減されているかどうか、また、基準等との整合が図られている
かどうかについて検討・評価する。
・道路交通騒
音
(施設利用車両等の
主なアクセス道路
の走行)
施設利用車両等の走行による騒音に係る影響が、事業者の実行可能な
範囲内で回避又は低減されているかどうか、また、環境基準との整合が図
られているかどうかについて検討・評価する。
・建設作業振
動
建設機械の稼働による振動に係る影響が、事業者の実行可能な範囲内
で回避又は低減されているかどうか、また、基準等との整合が図られてい
るかどうかについて検討・評価する。
[基準等]
「騒音規制法に基づく騒音の規制地域及び規制基準」
(平成 24 年、土岐市告示第 50 号)
「騒音の規制地域の指定及び特定工場等において発生する騒音の規制基準」
(平成 24 年、多治見市告示第 61 号)
[基準等]
「騒音に係る環境基準について」(平成 10 年、環境庁告示 64 号)
振
[基準等]
「振動規制法施行規則」
(昭和 51 年、総理府令第 58 号)による特定建設
作業の規制に関する基準
動
【人の活動】
施設利用車
両等の走行
・道路交通振
動
施設関連車両等の走行による振動に係る影響が、事業者の実行可能な
範囲内で回避又は低減されているかどうか、また、基準等との整合が図ら
れているかどうかについて検討・評価する。
[基準等]
「振動規制法施行規則」
(昭和 51 年、総理府令第 58 号)による道路交通
振動の限度
地
・地下水位の変動
・地盤変形
・地盤沈下
土地の改変による地盤又は地下水に係る影響が、事業者の実行可能な
範囲内で回避又は低減されているかどうかについて検討・評価する。
【人の活動】
施設の稼働
等
・特定悪臭物資
・臭気指数
施設の稼働等による悪臭に係る影響が、事業者の実行可能な範囲内で
回避又は低減されているかどうか、また、基準等との整合が図られている
かどうかについて検討・評価する。
盤
【工事の実施】
土地の改変
悪
臭
[基準等]
・特定悪臭物質
「悪臭防止法に基づく悪臭物質の排出を規制する地域及び規制基準」
(平成 24 年、土岐市告示第 56 号)
「悪臭原因物の排出を規制する地域の指定及び特定悪臭物質の規制基準」
(平成 24 年、多治見市告示第 67 号)
廃 棄 物
【人の活動】
施設の稼働
等
・施設の稼働
等に伴う廃棄
物
施設の稼働等による廃棄物に係る影響が、事業者の実行可能な範囲内
で回避又は低減されているかどうかについて検討・評価する。
- 136 -
表 6.2-1(3)
温室 効果 ガ ス
環境項目と
影響要因
【人の活動】
施設の稼働
等
評価の手法
地形 ・地 質
動
物
植
評価の手法
・二酸化炭素
(計画施設の稼働及
び施設利用車両等
の計画施設敷地内
の走行)
計画施設の稼働等により排出される温室効果ガスに係る影響が、事業
者の実行可能な範囲内で回避又は低減されているかどうかについて検
討・評価する。
【人の活動】
施設利用車
両等の走行
・二酸化炭素
(施設利用車両等の
主なアクセス道路
の走行)
施設利用車両等の走行により排出される温室効果ガスに係る影響が、
事業者の実行可能な範囲内で回避又は低減されているかどうかについて
検討・評価する。
【工事の実施】
土地の改変
・重要な地形・
土地の改変による重要な地形・地質に係る影響が、事業者の実行可能な
地質への影響
範囲内で回避又は低減されているかどうかについて検討・評価する。
【工事の実施】
土地の改変
建設機械の稼働
・貴重な動物
種への影響
土地の改変及び建設機械の稼働による貴重な動物種の生息地に係る影
響が、事業者の実行可能な範囲内で回避又は低減されているかどうかに
ついて検討・評価する。
【工事の実施】
土地の改変
・貴重な植物
種及び群落へ
の影響
土地の改変による貴重な植物種及び群落に係る影響が、事業者の実行
可能な範囲内で回避又は低減されているかどうかについて検討・評価す
る。
【工事の実施】
土地の改変
建設機械の稼働
・貴重な動植
物種の生態及
び生息・生育環
境への影響
土地の改変及び建設機械の稼働による貴重種の生息地又は生育地に係
る影響が、事業者の実行可能な範囲内で回避又は低減されているかどう
かについて検討・評価する。
【人の活動】
施設利用車
両等の走行
・人と自然と
の触れ合いの
活動の場への
影響
施設利用車両等の走行による人と自然との触れ合いの活動の場に係る
影響が、事業者の実行可能な範囲内で回避又は低減されているかどうか
について検討・評価する。
【工事の実施】
土地の改変
・埋蔵文化財
への影響
土地の改変による埋蔵文化財に係る影響が、事業者の実行可能な範囲
内で回避又は低減されているかどうかについて検討・評価する。
【工作物の存在】 ・ 主 要 な 眺 望
改変後の土地 景観の変化
及び工作物の
存在
改変後の土地及び工作物の存在による主要な眺望景観に係る影響が、
事業者の実行可能な範囲内で回避又は低減されているかどうかについて
検討・評価する。
物
評価項目
生 態 系
触れ 合い 活 動の 場
文 化 財
景
観
- 137 -
第7章
方法書作成に関する委託先
本方法書の作成において、事業の内容、事業実施区域とその周囲の概況の整理、調査・予測及
び評価方法の検討については、以下の事業者に委託を行った。
第1節
委託先の名称、代表者の氏名及び事務所の所在地
株式会社 テイコク
代表取締役
柴田 伸治
(岐阜県岐阜市橋本町2丁目8番地)
- 138 -
本書に使用した地図のうち、国土地理院発行とした地図は、国土地理
院長の承認を得て、同院発行の電子地形図 25000 を複製したものであ
る。
(承認番号 平 27 情複、第 45 号)
Fly UP