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PCBの適正な管理について
PCB含有電気機器を保有している皆様へ PCBの適正な管理について 東 京 都 環 境 局 電気機器がPCB製品に該当するかどうか確認してください PCB(ポリ塩化ビフェニル)は、毒性の判明により、昭和 47 年に製造及び使用が禁止されました。 ○ 高濃度PCB 昭和47年までに製造された機器の絶縁油にPCBが使用されているかどうかは、機器の 銘板に記載されている型式や製造年月で判別できます。 ○ 微量PCB 平成14年、PCB を使用していないはずの電気機器にも、PCB が微量に混入している ことが判明しました。これらは、機器の絶縁油を分析して PCB の有無を判定する必要が あります。 機器に封入された絶縁油中の PCB 濃度が 0.5mg/kg 超である場合、当該機器は PCB 廃棄物に該当します。 PCB使用の代表的な電気機器 ○ コンデンサ(蓄電器) 電気を一時的に蓄える、電圧を調整する、位相を変化さ せる、といった効果を持つ機器で、建物の変電設備(キュ ービクル等)に設置されています。 ○ トランス(変圧器) 工場や事務所で利用するために、数百ボルト程度に電圧 を低くする機器で、建物の変電設備(キュービクル等)に 設置されています。 届出書類について 区 分 届 出 の 種 類 PCB製品を使用している場合 使用の届出(要綱第5条) 使用中のPCB製品を譲渡す場合又は譲受けた場合 譲渡し又は譲受けの届出(要綱第9条) 使用を中止して保管した場合 使用中止後の保管の届出(要綱第6条) PCB廃棄物を保管する場合 保管の届出(要綱第10条) PCB廃棄物保管場所を変更する場合 変更前 保管場所変更運搬計画書(要綱第11条) 変更後 保管事業場の変更届出(特別措置法規則第6条) 特別管理産業廃棄物管理責任者を設置した場合 特別管理産業廃棄物管理責任者設置変更届出(要綱第12条) PCB廃棄物を承継した場合 承継届出(特別措置法第12条) 紛失・不明の場合 紛失時の届出(要綱第13条) 事故を起こした場合 事故時の届出(要綱第14条) 毎年の報告(翌年度の6月30日まで) 保管事業者 保管及び処分状況等届出(特別措置法第8条) 使用事業者 使用状況の毎年度の報告(要綱第8条) 注:手続きの対象となる製品が使用中のPCB含有電気工作物(トランス、コンデンサ等)である場合は、別に経済産業省への報告が必要です。 高濃度PCB廃棄物の処理のしくみ 高濃度 PCB 廃棄物(トランス類・コンデンサ類・PCB 油等)は、日本環境安全事業株式 会社で処理しなければなりません。 保管事業者 収集運搬 日本環境安全事業㈱ 許可業者 処分業者 マニフェスト交付 江東区青海三丁目地先 (中央防波堤内側埋立地内) ○ 処理費用について 日本環境安全事業株式会社の処理料金は、機器の重さによって決定されます。なお、中小企業者等の方々が 保管しているトランス類・コンデンサ類については、処理費用軽減のためにPCB処理基金から70%の助成が あります。また、収集運搬料金が別途必要となります。(収集運搬料金には、助成はありません。) 処理費用 P C B 処 理 基 金 の 補 助 分 ( 7 0 % ) 事業者負担分(30%) 微量PCB廃棄物の処理のしくみ 微量PCB廃棄物は、環境大臣の認定を受けた無害化処理施設又は都道府県知事等の許可を 受けた処理施設で処理しなければなりません。 使用済絶縁油の処理 使用事業者 抜油 認定施設 収集運搬 許可業者 抜油作業 マニフェスト交付 PCB 廃電気機器の処理 収集運搬 保管事業者 認定施設 許可業者 マニフェスト交付 微量PCB廃棄物処理施設の一覧 (平成24年5月末現在 認定予定含む) 事業者名 設置場所 問合せ先 無害化処理認定施設 財団法人愛媛県廃棄物処理センター 愛媛県新居浜市 089-941-2111 光和精鉱株式会社 福岡県北九州市 093-872-2100 株式会社クレハ環境 福島県いわき市 0246-63-1231 東京臨海リサイクルパワー株式会社 東京都江東区 03-3455-9220 エコシステム秋田株式会社 秋田県大館市 0186-46-1436 神戸環境クリエート株式会社 兵庫県神戸市長田区苅藻島町 (認定申請中) 株式会社富山環境整備 富山県富山市婦中町吉谷 (認定申請中) 廃棄物の種類※1 絶縁油 ドラム缶 ペール缶 ○ コンデンサ その他機器 ○ ○ ○ 許可施設 ○ ○ (1 トン以下) (1 トン以下) ○※2 (1 トン以下) ○※3 (抜油済みの ものに限る。) ○※3 (抜油済みの ものに限る。) ○ ○ ○ ・廃ポリ塩化ビフェニル等 ・ポリ塩化ビフェニル汚染物 ・廃ポリ塩化ビフェニル等 ・ポリ塩化ビフェニル汚染物 いずれも微量ポリ塩化ビフェニル汚染絶縁油に係るものに限る。 リアクトル・変成器、アブソーバ 重量、サイズに制限あり。 ○※3 (抜油済みの ものに限る。) 紙・木 ○ (20kg 以下) エコシステム山陽株式会社 岡山県久米郡美咲町 03-5611-6867 ※1 ※2 ※3 トランス ○ PCB含有が判明した場合は適正保管を 型式や絶縁油分析により機器にPCBが含まれていることが判明した場合、廃棄物処理 法に規定する保管基準に基づき適正に保管しなければなりません。 ○ 保管基準 廃棄物処理法では、PCB廃棄物を「特別管理産業廃棄物」として規定しており、保管事業 者は、特別管理産業廃棄物保管基準に従い保管する必要があります(廃棄物処理法第12条の 2第2項、規則第8条の13)。 保管例は「特別管理産業廃棄物保管基準について」をご覧ください。 ○ 保管には資格が必要です 保管事業者は「特別管理産業廃棄物管理責任者」を選任し、厳格な管理をしなくてはなりま せん。 この責任者は、法に定める要件に該当する人又は特別管理産業廃棄物管理責任者に関する講 習会を終了した人がなることができます。 講習会の日程確認や受講申込みは、社団法人東京産業廃棄物協会にて行っております。 特別管理産業廃棄物保管基準について PCB廃棄物は、廃棄物処理法の特別管理産業廃棄物保管基準に従い保管する必要があります(廃棄物処理法 第12条の2第2項、規則第8条の13)。以下に示す保管例を参考に適正保管をお願いします。 (カッコ内は規則第 8 条の 13 に掲げる条項) 他の物が混入しな いよう仕切るなど の措置(第4号) 周囲に囲いが設けられてい ること(第1号イ) 屋内保管が望ましい PCB廃棄物専用 として保管するこ とが望ましい 注 意! 転倒防止の措置を 見やすい箇所に掲 示板(第1号ロ) 縦・横それぞれ 60cm 以上 PCBの揮発防止 の措置(第5号イ) 容器に密封する 暖房機や可燃物を置かない 新宿太郎 PCB 含有機器 機器類の腐食防止のた めの措置(第5号ハ) 雨水等による腐食防止のため、例えば 定期的な塗装や屋内に保管すること 高温にさらされないため の措置(第5号イ) PCB 含有機 紛失・誤廃棄等防止するため 機器や容器にPCBラベルの 貼付 PCBが飛散・流失・地下浸透 しない措置(第2号) 底面は不浸透性の材料の使用 や排水口がない構造 ※腐食により機器類からPCBの漏れの恐れがある場合は、防錆塗装のうえ容器に入れること。 微量PCB処理支援事業 東京都では、中小事業者等の方々の負担軽減を図るため、微量PCB混入状況を把握すため の分析費用及び微量PCBに汚染された絶縁油、電気機器等の廃棄物処理費用の一部を助成し ています。 助成金の申請問い合わせ窓口は公益財団法人東京都環境公社です。 〒130−0022 ℡ 東京都墨田区江東橋4−26−5 03−3649−8541 東京トラフィック錦糸町ビル8階 【ホームページ】 http://www.tokyokankyo.jp/ ○ 助成対象者 ① 個人 ② 中小企業団体 ③ マンション管理組合法人 ④ 中小企業者 業種 ⑤ 資本金・従業員数 サービス業 5,000 万円以下又は 100 人以下 卸売業 1 億円以下又は 100 人以下 小売業 5,000 万円以下又は 50 人以下 製造業・その他の業種 3 億円以下又は 300 人以下 会社以外の法人であって、常時使用する従業員の数が次の表以下であるもの 主たる事業 常時使用する従業員数 サービス業に属する事業 100人 卸売業に属する事業 100人 小売業に属する事 製造業、その他の業種に属する事業 50人 300人 ○ 分析費用の助成 【助成対象となる機器】 都内にある微量の PCB に汚染された可能性のあるコンデンサ及びトランス類 (例:コンデンサ、高圧トランス、リアクトル、遮断器、開閉器、整流器、放電コイル、低圧トランス) 【助成金の額及び限度額】 ● 試料採取費及び分析費の2分の1 ● 1台あたりの助成金額の上限は12,500円 ○ 処理費用の助成 【助成対象となる廃棄物】 ① 微量PCBの含有が確認された絶縁油 ② 微量PCB絶縁油が封入されたトランス、コンデンサ等の電気機器 ③ 微量PCB絶縁油が付着し、又は封入されたドラム缶等の容器 【助成対象経費】 ① 電気機器から微量PCB絶縁油の抜き取りに要する経費 ② 助成対象廃棄物の運搬に要する経費 ③ 助成対象廃棄物の処分に要する経費 【助成金の額及び限度額】 ● 助成対象経費の合計から同等の微量PCBを含まない廃棄物の処理に要する 経費の合計を控除した額の2分の1 ● 限度額 【電気機器に含まれている微量PCB絶縁油を抜油して処理する場合】(単位 抜油作業台数 1台 2台 3台 4台 5台 千円) 6 台以上 合計油量(リットル) 750L 超 263 600L 超∼750L 以下 214 500L 以上∼600L 以下 165 450L 超∼500L 未満 400L 以上∼450L 以下 259 208 120 173 300L 超∼400L 未満 300L 138 200L 以上∼300L 未満 168 135 150L 超∼200L 未満 100L 以上∼150L 以下 327 101 102 100L 未満 118 84 ※「合計油量」とは、助成金の交付の申請をしようとする微量PCB廃絶縁油の合計の量をいう。 ※抜油作業台数が 6 台以上である場合の助成限度額は、合計油量の欄に掲げる合計油量に応じ、6 台以上の欄に定める助成限度額について 次の式により算定する額(単位 千円)とする。 助成限度額 = 「6台以上」の欄の値 5 【微量PCB絶縁油が封入された容器処理】 × 申請台数 【微量PCB廃電気機器処理(1台当たり)】 合計油量 限度額(単位 千円) 機器電源容量 限度額(単位 千円) 150L 超 120 75kVA 以上 120 100L 以上∼150L 以下 102 30kVA 超∼75kVA 未満 102 100L 未満 84 30kVA 以下 84 ※「合計油量」とは、助成金の交付の申請をしようとする微量PC B廃絶縁油の合計の量をいう。 ※「機器電源容量」とは、微量PCB廃電気機器の電源容量をいう。 ※2台以上の限度額は、機器ごとの限度額を合計した額とする。 問い合わせ・書類の提出はこちら ◆指導要綱及び特別措置法に基づくPCBの届出・報告 ◆PCB廃棄物の適正管理に関すること ♪ 東京都環境局 〒163-8001 ℡ 廃棄物対策部産業廃棄物対策課 新宿区西新宿 2-8-1 03-5388-3573 ファクシミリ PCB担当 都庁第二本庁舎 9 階北側 03-5388-1381 【ホームページ】 http://www.kankyo.metro.tokyo.jp/resource/ 電気事業法 ◆使用中のPCB含有電気工作物(変圧器、コンデンサ等)についての報告 ♪ 経済産業省 原子力安全・保安院 〒330−9715 ℡ 関東東北産業保安監督部電力安全課 さいたま市中央区新都心1-1 さいたま新都心合同庁舎1号館11階 048−600−0385∼8 【ホームページ】 http://www.nisa.meti.go.jp/safety-kanto/ PCBの処理 ◆トランス・コンデンサ・安定器の処理申込み先(高濃度PCB) ♪ 日本環境安全事業 株式会社〔略称:JESCO〕 〒105−0014 港区芝1−7−17 住友不動産芝ビル3号館 ℡ 03−5765−1935 【ホームページ】 http://www.jesconet.co.jp/ その他 ◆特別管理産業廃棄物管理責任者に関する講習会申し込み等 ♪ 社団法人 東京産業廃棄物協会 〒101−0047 ℡ 千代田区内神田1−9−13 03−5283−5455 【ホームページ】 柿沼ビル 7階 http://www.tosankyo.or.jp/ ◆電気工作物に使用されていたPCBの確認等 ♪ 社団法人 日本電機工業会 〒102−0082 ℡ 重電部業務課 千代田区一番町17−4 03−3556−5885 【ホームページ】 http://www.jema-net.or.jp/ ◆照明用安定器に使用されていたPCBの確認等 ♪ 社団法人 日本照明器具工業会 〒111−0005 ℡ 台東区上野3−2−1 03−3833−5747 エクセレントビル7階 【ホームページ】 http://www.jlassn.or.jp/ ◆主なPCB検査機関の紹介窓口 ♪ 社団法人 日本環境測定分析協会 〒134−0084 ℡ 江戸川区東葛西2−3−4 03−3878−2811 【ホームページ】 http://www.jemca.or.jp/info/ ◆PCB保管に伴う表示ラベルの販売 ♪ 社団法人 日本電気協会 〒100-0006 ♪ 千代田区有楽町 1-7-1 ℡ 03-3216-0551 関東電気協会総務部 〒100-0006 千代田区有楽町 1-7-1 ℡ 03-3213-1757