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山岳部報12号
市川学園山岳部報 12 立山合宿 4年3組 宮城 貴行 2006 年7月 21 日 16:00、学校から帰宅し去年の奥穂高岳 のように寒さで寝れなくなるのではないかという一抹の不 安と大きな期待を抱きながら稲毛駅のホームで将太と合流 し本八幡へ向かい、また中川が遅刻するんじゃないかとか雑 談しながら新宿へ向かった。毎度同じく夜行バスのバス停ま で迷いながらなんとか着いたが、来なくて合流できなかった 中川君が遅いといいながらバス停にいてキレかけた。20 分ほ ど待ち 22:25 ようやく夜行バスが発車した。何故かみんな興 奮してだべったりして眠れずとても困ったし、24:00 頃から はみんな無口になり、i-pod とかを聞き始めててとてもひま あり そうみ だった。オレも i-pod 欲しいなぁ。4:50有磯海有磯海 SA に 着きほとんどみんなが起きたが、みんな寝ぼけ眼で元気がな い上、体が痛いとうめいてて、自分も含めて大丈夫かなぁと 思った。5:21 頭痛で目がさめながら立山インターに着いた。 6:58 に室堂に着いた。かなり整備されててきれいなとこだっ た。朝ごはんは賞味期限が切れたサンドイッチとおにぎり。 ちょっと悲しく思いながら食べた。みんなも珍しく無口でテ ンションが低かった。 7:35 に室堂を出発し、テントを張る雷鳥沢キャンプ場へと 向かいました。途中、旅館?などがあった。温泉なのかな? 遊歩道の向こうでとても硫黄のガスが出てくさかったので、 吉田君とかは走り抜けて行ってしまった。 8:03 に雷鳥沢キャンプ場に着き、テントを持ってきていた 人はみんな重い荷物を降ろせて喜んでいた。キャンプ場の管 理人の人に庵原先生と細谷先生が奥大日岳に行くと話すと 雪がかなり残っていて、ピッケルとか雪山用の装備がないと 危ないと言われ断念し、8:57 龍王岳に向かって出発したのだ が、歩いて約 20 分後、雪渓と川に阻まれ龍王岳行きも断念 し、本当だったら2日目に行く剱御前に向かうことになった。 途中、庵原先生が雪が溶けた後に残っていた小鳥の写真を撮 っていたのがかなり印象的で、黒い鳥だったせいもあるのか 悪い予感がしてちょっと寒気がきた。キャンプ場を出発して から1時間 30 分たった頃、雪の上を歩き続けたせいか福田 君がダウンし、細谷先生と共に帰ることになった。2学期に なったらもっと走らせようと思った。少し空元気とやけが入 りながらみんな元気よく?歩いていった。少し霧が出てくる のも山のおなじみ。ちょっとうれしく思いながら歩いていっ た。 11:14 剱御前小舎前にようやく着いた。11:30 頃から出発 しようと言っていたのだが、永田・山田・鈴木・私以外が頂 上まで行くことを拒否し、生徒4人と先生1人で後は行くこ とになった。鎖を伝って登ったりしながら雑談し登ること 30 分、剱御前にようやく着いた。頂上はとても日が強かったが、 風がとても涼しかった。上は基本天気が良く周りの美しい景 色がよく見えた。近くの剣岳を見ながら昼ごはんになった。 会話もはずみ、つぶれたパンを気にすることもなく、楽しい 一時を過ごした。12:30 頃降り始め、足取りも軽く 20 分ほど で剱御前小舎へ下ることができた。 剱御前小舎に残った奴等はひまだったらしくなぜか石を 積み上げて遊んでいた。みんな何故か下りるときはとても元 気でペチャクチャ雑談しながら下りていった。 13:54 雷鳥沢へ戻ってきた。福田と細谷先生はテントの中 で寝ていた。テントは3-3-4、宮城・鈴木・山田と永田・ 大内・福田と佐藤・一木・中川・吉田の三つに分かれた。オ レ達のテントでは山田君以外の2人がサーモマットを忘れ ちょっと痛い思いをすることになった。夕食づくりは 16:00 からでひまなオレ達は雷鳥沢ヒュッテに行ったり、大富豪と いうトランプゲームをして遊んだ。何故か大内君がいると大 内君がヤクあがりになり、大内君がいないと他の奴がヤク上 がりになり逆転したり、ボロ負けしたりと楽しかった。 16:00 になり夕食づくりを開始、メニューはカレーライス、 その1 中に入れるお肉の代わりにコンビーフを某先生のすすめで 採用し、作り始めた。ごはんはまぁまぁうまくいったし、野 菜も火が通っていたのだが、コンビーフがしょっぱくみんな からいからい言いながら食べていた。普通に食べてる先生方 は何者ですか?みんなで協力し、食べた後の後片付けと次の 日のご飯を炊いた。みんなでやったのでけっこう早く終わっ た。 みんな疲れていたのかいつもより早くテントに引き上げ てしまった。私も結構疲れていたので明日の準備を済ませる と 19:30 には寝袋に入り、山田君と将太と家族のことを話し ながら眠った。みんな明日も山登りがんばろう。 七月二十三日 曇 4:00起床―5:10出発―6:20 別山乗越に到着― 6:55別山―7:45真砂岳?(ピークを巻いたため)― 8:25大汝山休憩所― 9:05雄山到着(昼食)―9:55(天候が晴れに)―雄山出 発9:55― 11:10室堂―雷鳥沢キャンプ場 まだ四時、とっても寒い。冬山ほどじゃないがここは標高約 2650 メートル地点、温度計を見たら 5 度。どーりで寒いわけ だ。自分が起きたときにはもう大体の人が起きていた。とり あえず皆で味噌汁を作るために湯を沸かす。ガスバーナーの 火は結構強く、すぐに沸いた。そして、昨日から事前に作っ ておいたご飯と味噌汁を混ぜて朝ごはんを食う。飯を食い終 わり、すぐに片付けに取り掛かり、そして今日の山行の準備 をし始める。今日は昨日行った別山乗越に登って立山三山を 縦走する予定だ。別山乗越を登りきるとひたすら縦走路、ち なみに自分は縦走路が結構好き。なぜなら景色が 360 度良く 見渡せるから。 次は別山-真砂-雄山、けど、標高が上がったせいか、今まで 見ていた雲が目の前に迫り、視界がイキナリ悪くなってしま った。せっかくのいい景色がだめになってしまった。 そのせいか、顧問の庵原先生は真砂岳を巻いてしまった。だ が大汝山についてから、今まで霧が出ていたのに、逆に晴れ てきた。そこから見た景色は誰もが知っているように、冬の 大雪の影響で雪渓だらけ。そして、雄山につく頃にはもう空 ははればれとしていた。この雄山には神社があり入場料は 500 円だった。自分は小銭が 500 円もなかったので入らなか った。頂上の神社には人が一人いて、ある時間が来ると他の 人と交代していた。どうもその人たちはバイトなんだそうだ。 そして昼食をとり、皆で集合写真を撮った後、室堂へと出発 した。雄山から一の越へ行く途中、浮石が多くさらに傾斜が あるため結構滑りやすい。一の越へ着くと、小学生の団体と 市川学園山岳部 市川市本北方2-38-1 047-339-2681 市川学園山岳部報 12 出会った。一の越までのぼりに来たのだそうだ。その団体は 何百人といて、挨拶をするのがすごく面倒だった。そんなこ んなで室道へ到着し、雷鳥沢キャンプ場に戻ってきた。最初 は全行程十時間は掛かると言っていたが、いざ終わってみる と六時間程度で済んだ。そのため、午前中についてしまって、 だいぶ時間が余ったので、昨日も行ったとてつもなく熱い温 泉に行って体を洗い、それからトランプをしたりと、それぞ れ思い思いの時間を過ごした。四時ぐらいになると、夕食の 準備に取り掛かり、ご飯を炊き始めた。今夜は麻婆春雨、二 つのなべで作ったが、当然味が違い、自分はとろみのある方 がおいしいと感じた。そして七時ごろに就寝(まあ人によっ て違うが)。自分はなぜか肩のあたりの皮膚だけが日焼けし てヒリヒリとして寝るのは少し遅くなってしまった。 七月二十四日 雨 起きた時間は不明、イキナリ雨の音で起こされたからだ。朝 飯は抜きにして、テントの中で雨具を着て急いでテントをた たみ始めた。なんなんだこの山は!昨日は霧だったり晴れだ ったり曇りだったり、今日に限っては大雨だ。その大雨の中、 急いで室堂ターミナルへと向かった。室道平に着くと、もう そのときには雨具がびしょぬれでひどい状態だった。 自分たちが着いたときにはまだターミナルには誰もいなか った。バスが着く前に、朝飯を食い、雨具を片付けた。バス に乗ると、まず大観峰に着き、ロープウェイで黒部平へ向か い、さらにケーブルカーに乗り換えて黒部湖に着いた。そこ からは徒歩で黒部ダムを渡ったがそのとき見た黒部ダムの デカサは忘れられない。トロリーバスに乗り込み、扇沢でバ スに乗り換え、信濃大町へ着くと、下界に降りたという感じ がやっとしてきた。そして松本に着き、東京行きのあずさに 乗り換え、各々解散でうちへと帰ったのだった。 谷川岳 谷川岳は群馬県と新潟県をまたぐ上越国境の1963㍍ のトマノ耳と1977㍍のオキノ耳から成る双耳峰だ。最高 峰というわけでもないのに、連峰の代表格とみなされている のは日本三大岩場のひとつ一ノ倉沢があり、そこでの遭難が 多発したことから有名になった。この一ノ倉沢はロッククラ イミングの名所でもある。 市川学園山岳部は9月22日から23日にかけてこの谷 川岳に行った。これはその記録である。 一日目 17:40 東京駅新幹線改札口前 その2 あたりで息がはぁはぁ言ってきた。300段も越すと足が疲 れてきた・・・。400段も超すとみんなペースダウン・・・。 やっと到着500段。おつかれ。あと24段を上ると駅舎に ついた~。ここが今日の寝床。すでに寝ている人がいたので しずかに。まだ9時なのでトランプでもやろうかと思ったが うるさくなるので中止。そのまま就寝。 2日目 4:45 土合駅駅舎 起床。一晩中電気がついていたり、電車の音で2,3回起 きてしまったが、けっこうグッスリ寝られた。朝食を摂り、 5:25パッキング(荷物をザックに詰めること)も済ませ 土合駅を出発。 30分程アスファルトの道を歩くと谷川岳ロープウェイ を横目に西黒尾根入り口に到着。5分ほど休憩し、谷川岳 へ!! 6:00 西黒尾根入り口 ここから石やら木の根っこだらけの暑い登山道に突入。山 田や大内は飛ばしていた。最初からそんなんで大丈夫か~? 2回ほど休憩を挟み、急に開けたところに入った。ここがラ クダのコルか。 ここからは岩だらけの結構急な岩道に入る。山田は一人飛 ばしてもう見えなくなってしまった。最初飛ばしすぎた大内 はバテ気味。宮城、佐藤、一木は開けてからテンションが上 が り 、調 子○ 。そ んな こっ たで 谷川 岳山 頂ト マノ 耳に 到 着!! 8:55 谷川岳山頂トマノ耳 山頂は風が強い。雲というか霧があるものの景観はやっぱ りいい。ここでお腹が減った人はかなり早めの昼食。宮城と 山田はトマノ耳より10㍍ほど高いオキノ耳に行ってしま った。2人が帰ってきて、記念写真を撮り、トマノ耳を出発。 ここからはただ下るだけ。下り道はメジャーなので、すれ 違う人がやたらと多い。親子や夫婦もいたし、外国人や、3 0人位の大パーティー(山を登る1つのグループの単位)も すれ違った。階段や橋など整備はかなりしてあった。途中か らは木道もひいてあった。木道で滑るとかなり痛いというこ とは一木が尾瀬ですでに体験済みのため慎重にかつ急いで 下る。下っていくとガス(霧)がかなり出てきた。しかし、 気づいたら谷川岳ロープウェイ天神平駅に到着!! 10:50 谷川岳ロープウェイ天神平駅 これで登山は終了です。おつかれさまでした。かなり早い 時間だが、ここから帰路に着く。谷川岳ロープウェイは新し くなったばかりで、結構きれいだった。ちなみに約10分の ふもとまでは1200円です。ふもとに下りるとちょうどバ スが5分前に行ったばかりだったので、仕方なくタクシーを 手配。タクシーが来るまでお土産を買ってたらもう来た。タ クシーで新幹線の上毛高原駅に。 今日は金曜日。だから学校の後。学校からできるだけ急い で家に帰って来て準備をして東京駅に向かったため、すでに もう疲れ気味・・・改札口前の駅弁を買い改札の中に入る。 18:12発の MAX たにがわに乗り高崎へ!! 今回のメンバーは宮城 佐藤 一木 大内(高1)と山田(中 3)と顧問の細谷先生と庵原先生の7人とかなり少なめ。 11:50 上毛高原駅 自由席だったため混んでるかと思ったが空席もパラパラ タクシーの中ではみんなぐっすり眠ってしまった。新幹線 あり、上野や大宮で少しは乗ってきたものの結構余裕で着席。 のチケットを買って、コンビニなどに行ったらホームへ。1 駅弁を食べて、しゃべってたらあっという間に高崎に到着。 2:22発のたにがわで東京へ。新幹線では山岳部恒例(?) はやいなぁ~ の大富豪をやってたらいつの間にか上野についてしまった。 上野に着いたら東京は目の前。13:40東京駅に到着しホ ームにて解散。 19:10 高崎駅 ここからは高崎線で水上まで。高崎や前橋、水上を通る電 今回の山行は景色もよく涼しかったので結構良かった。みん 車だけあって結構混んでいて座れなかった。でも、1時間も なで好んで行くわけがわかったような気がする。谷川岳はが 乗っているとさすがにすいてきた。さらに30分ほど乗ると 水上駅に到着。約30分後上越線で目的地、土合に向かう。 んばれば日帰りで行けるし、そこまできつくない。ぜひ足を 伸ばしていってみて欲しい! でも装備と計画はしっかり トイレや夜の飲み物を買い足し、土合へ。 と立てて楽しい山を!! 20:44 土合駅 やっと土合駅に到着。さむ・・・。半そでで15℃は寒い 高校1年2組 一木 裕樹 か・・・。しかも暗くて不気味。そして後ろのほうにはどこ が最後かわからない約500段の階段。上るしかないので1 段飛ばしで行く。でも重い荷物を持ってると200段を越す 市川学園山岳部 市川市本北方2-38-1 047-339-2681