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この薬の有効成分は 何ですか? - 一般社団法人 日本血液製剤機構

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この薬の有効成分は 何ですか? - 一般社団法人 日本血液製剤機構
Q2
A
この薬はどのような
病気に使うのですか?
次のような場合に、アルブミンを
補充する目的で使います。
次の項目に該当する方は、
事前にお知らせください。
以前にこの薬あるいは他の薬で発疹やかゆみ、
寒気、吐き気、血圧の低下、ショック等の症状
を経験されている方。
ネフローゼ症候群(腎臓の病気)
で尿中にタンパク質が大量に
漏れだして、血液中のタンパク
質が不足し、血管外に水分が
漏 れ て、浮 腫、肺 水 腫 が 認 め
られる場合。
肝硬変でアルブミンを合成
できなくなり、血液中のタン
パク質が不足して血管外に
水分が漏れて、腹水、胸水が
認められる場合。
手術の前後で、血液中のタンパク質が不足し、
血管外に水分が漏れて、浮腫、肺水腫が認め
られる場合。
その他の場合。
2 重度の熱傷で体液が
漏れて、循環血漿量が
不足している場合。
心臓が悪い方。
貧血がある方。
免疫不全、免疫抑制状態(体の抵抗力が落ち
ていると言われた)の方。
妊婦または妊娠している可能性のある方。
アルブミンを補充することにより、循環血漿量を
元に戻して、一時的な病態の改善を図ります。
けっしょう
の投与を受けられる方へ
アルブミンは血漿[血液中の血球(赤血球、白血球、
血小板等)以外の液体成分]の中に最も多く含まれ
ているタンパク質です。
アルブミンは、血管内に水分を保つ働きがあります。
また、血液中にあるいろいろな物質(薬物、ホル
投与記録の保管等について
この薬を投与された患者さんの住所・氏名等を記録し、
少なくとも 20 年間当院で保管します。
万が一、この薬が原因で感染症が発生し、感染被害の拡
大を防止するために必要と認められ、かつ、投与された
患者さんの利益になる場合には、投与記録を製造販売元
である一般社団法人 日本血液製剤機構へ提供することが
あります。
記録の使用においては個人情報の保護に細心の注意が払
われますのでご安心ください。
血液
液体成分
水分
(血漿の 90%以上は水分です。)
血漿
55%
この薬の原料となった血液を提供してくださった献血者
の情報は日本赤十字 社に、また医療機関への供給記録
などは一般社団法人 日本血液製剤機構に30年間保存
されており、当院の記録から献血者までのトレーサビリ
ティー(追跡調査)が確保されています。
副作用被害救済制度・感染等被害救済制度
障害等の健康被害を受けた方、あるいはこの薬が原因で
の 50%以上の出血)
によりショック状態に
陥った場合。
A
血液中の
アルブミンというタンパク質です。
モン、栄養素など)を結合して運ぶ 働きがあります。
この薬を適正に使用したにもかかわらず副作用による疾病、
3 大量出血(循環血液量
A
ハプトグロビンがないと言われたことがある方。
循環血漿量が多いと言われたことがある方。
1 血液中のアルブミンが不足している場合。
&
Q1
この薬の有効成分は
何ですか?
アルブミン
免疫グロブリン
血液凝固因子
その他
血球
45%
感染症にかかり、入院治療が必要な程度の疾病や障害等の
有形成分
赤血球
白血球
血小板
健康被害を受けた方の救済を図るために、医療費、医療手
当、障害年金などの給付を行う公的制度があります。
医療機関名
血漿中のタンパク質の約60∼70%はアルブミン
JC-RAB-009C2016年6月作成
審J1511122
です。
Q3
A
この薬は何から
作られているのですか?
日本国内の健康な献血者の血液を
原料として作られています。
Q4
A
この薬は安全ですか?
病原体に感染することはありませんか?
医療
機関
献血していただくときや製造するときに、
いろいろな安全対策をとっています。
多人数から得られた血漿を原料とし、治療に有益
なタンパク質を取り出して、高純度に精製した
国家
検定
ウイ
ルス
不活 の除去
化処
理
最終
製
確認 品
試験
Q5
どのような副作用が
起こる可能性がありますか?
A 次のような副作用が報告されています。
ショック、アナフィラキシー
ものを血漿分画製剤といいます。
1 献血時の問診
血液を提供してくださる献血者の方に
献血時の健康状態、過去や最近の病気
のこと、家族の病気のことなどをお聞
きして、献血に適さないと考えられる
方は献血をお断りしています。
原料
の貯
留保
精密
ウイ な
ルス
検査
管
時の
問診
● 動悸(胸がドキドキする)
● 胸が息苦しい
● 気分が悪くなる
● 冷や汗
● 意識がなくなる
発熱、顔面紅潮
● 顔がほてる
4 ウイルスの除去、不活化処理
● 顔が赤くなる
この薬の製造の過程で加熱処理などの
様々な処理を行い、ウイルスを取り除い
たり、殺したりしています。
3 原料の貯留保管
原料となる血漿を6ヵ月以上保管し、献血後に
感染リスクが判明した場合、これを取り除きます。
献血
● 呼吸がしにくい
じんま疹
この薬は人の血液を原料としていますので、病原体
に絶対に感染しないと言い切ることはできません。
しかし、発売から現在に至るまでの30年以上、
この薬によって病原体に感染し、病気になったと
いう報告はありません。
いくつもの過程で
安全対策がとられているよ
悪寒
● 寒気がする
腰痛
2 精密なウイルス検査
血漿分画製剤にはアルブミン製剤の他にも、免疫
グロブリン製剤、血液凝固因子製剤などがあります。
献血していただいた血液について、病原体に関連した
検査などを行います。これらの検査に合格した血液に
ついて、さらにウイルスを調べる精密な検査を行って、
合格した血液のみを原料として使っています。
〔全献血者の血液の一部は、トレーサビリティー(追跡調査)を
確保するため、11年間冷凍保管されます。〕
これらの症状以外にも、投与後に何か異常を感じ
たら、すぐに主治医や薬剤師、看護師にお伝え
ください。
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