Comments
Description
Transcript
アグリランドとうび2013年度号 [PDFファイル/3.4MB]
東備農業普及指導センターだより 2013年度号 岡山県備前県民局 農林水産事業部 東備農業普及指導センター 表紙写真の説明 ① ② ①就農準備講座で熱心に学ぶ受講者のみなさん(赤磐市) ②日射制御型拍動自動灌水装置の導入(和気町) ③ ④ ③野菜複合経営の事例調査(和気町) ④ぶどうの次世代品種現地研修(備前市) 目 次 Ⅰ 産地の動きと普及指導活動 1 夏秋なすの生産振興による野菜産地の育成 1 2 「誉乃AKASAKA」の出荷量拡大をめざした支援活動 3 Ⅱ 営農情報 1 集落営農組織で鳥獣害対策を行い、みんなの農地を守ろう!! 4 2 「日生みかん」を使った加工品を試作 4 3 追肥でいちじくの樹勢を強化しましょう!! 5 4 雄町の省力施肥に挑戦!! 5 5 省力技術の普及によるりんどう安定生産の推進 6 6 WCS用専用品種(たちあやか 等)の栽培実証 6 Ⅲ 受賞者の紹介 矢野賞 農林漁業功労者表彰 7 ・ 優良活動団体等表彰 8 Ⅰ 1 産地 の動き と普及指導活動 夏秋なすの生産振興による野菜産地の育成 (1)なす産地を支える担い手の確保と育成 和気町では、和気町農業技術者連絡協議会の再開を契 機に、平成23年1月に『和気町夏秋ナス研究会』を設立 して、夏秋なすの新産地づくりに取り組んでいます。 平成24年度には新規栽培者の確保に向けて、県の就農 促進トータルサポート事業の導入や就農準備講座の開催 等を通じて、2名の実務研修生を含む4名の新規栽培予 定者が確保されました。 また、赤磐市赤坂地区には、高い技術力がある古くか らの夏秋なす産地があります。生産は近年減少傾向です が、産地再生に向けた取組を進めています。 普及活動の内容 栽培予定者へのサポートをはじめ、就農促進トータル サポート事業での研修生の募集や市町主催の就農準備講 座への支援などを通じて、新規就農者(栽培者)の確保 に努めました。本年度は、和気町と赤磐市で新たに6名 が夏秋なす栽培を始めました。 また、2名の実務研修生に対しては、関係機関や受入 農家と情報共有を図りながら、研修環境の整備や就農に 向けた助言等を継続的に行ってきた結果、平成26年1月 に就農の運びとなりました。 受入農家と研修生との情報共有 ア 就農準備講座で誘引を研修 イ 今後の取組 地域での受入体制を整備するとともに、特に定年帰農者などが技術習得や情報収集でき る就農準備講座を充実して、新規就農者(栽培者)の確保と育成を図ります。 (2)儲かる農業経営の推進 ア 普及活動の内容 普及指導センターでは、夏秋なすとその複合作目の ほうれんそう・白ねぎ・黄にら・スナックエンドウの 栽培実態の聞き取りを行い、経営収支・月別労働時間・ 資本装備等について調査しました。作目の組み合わせ と規模を検討し、『野菜複合経営モデル集』を作成しま した。 夏秋なすと他の野菜との複合経営で収益を確保する には、収量の増大と規模の拡大が有効ですが、現状で は、労働力や農地の制約を受けることがわかりました。 イ 栽培実態の聞き取り調査 今後の取組 省力栽培技術や雇用労働の導入、さらに農地情報の収集等も行い、新規就農希望者へ の就農相談や野菜産地を支える担い手への経営指導の基礎資料として活用します。 -1- Ⅰ 産地 の動き と普及指導活動 (3)夏秋なすの省力安定・生産 東備地域の夏秋なすは、①栽培経験の少ない生産者の 収量が低い、②誘引や整枝作業等に労力がかかり、管理 できる面積に限界がある等の課題があります。 そこで、省力で安定生産のできる産地を目指して活動を 展開しました。 ア 普及活動の内容 (ア)単収の向上 栽培歴1~2年の生産者6名に整枝や病害虫防除を中 心とした個別巡回指導と新しい台木の収量性調査を行い ました。 (イ)省力技術の推進 追肥やかん水作業時間の省力化が図れる日射制御型拍 動自動潅水装置を推進した結果、現在9戸が導入してい ます。本年度は 設置講習会や施肥指導を行いました。 テーブル整枝の実証では、農家の身体に合わせて作業 位置を設定できることから、防除、誘引、収穫などの管 理作業が楽になりました。また、秀品率が高くなり箱詰 作業の効率化が図れました。なお、収量は慣行の9.4t/10a に対して14.8t/10aとなりました。テーブル整枝は、初期 の整枝をこまめに行う必要がありますが、導入した農家 の評価は高いことから、今後普及を図ります。 (ウ)IPM技術及び安定生産技術の推進 フレンチマリーゴールドで、天敵のヒメハナカメムシ を誘引する実証を行いました。天敵のヒメハナカメムシ や害虫のヒラズハナアザミウマ等の誘引効果が確認でき ました。 また、青枯病対策として抵抗性台木とガス式熱バサミ の実証を行いました。熱バサミは、ケミクロンGでハサミ を消毒する方法と比較して1果あたり収穫作業時間を短 くできました。熱バサミは、雨天時には使用ができない などの欠点もありますが、省力化できることから利用を 推進します。 今後の取組 さらなる収量向上、安定生産に向けて、新規栽培者を 重点的に指導するとともに省力技術およびIPM技術の 利用を推進をします。また、マーケティングへの取り組 みも進めて生産振興を図ります。 新規栽培者指導 V字整枝 テーブル整枝 テーブル整枝の累計収量 イ -2- ガス式熱バサミの利用 Ⅰ 産地の 動きと 普及指導 活動 2 「誉乃AKASAKA」の出荷量拡大をめざした支援活動 赤坂ぶどう部会(69名、10.1ha) では、施設栽培ピオーネを有利に 販売するため、高品質果実(糖度 17.5%、果粒重16g以上、酸度pH3. 3以上、果房重630g以上)を「誉 乃AKASAKA」(以下「誉」に省略) という商標で現在15戸が出荷を行 っています。 ア 普及活動の内容 「誉」の認証作業は図1のよう 図1 「誉」認証の流れ に行い、基準をクリアーしたもの を「誉」としています。認証された「誉」は市場評価が高く、施設の一般物 に比べ約1,000円/kg高い価格で取引されています。 しかしながら、ここ数年、糖度が認証基準を満たせないなどの理由で「誉」 の出荷量が伸びないことが問題となっています。 糖度の低い園地を調査したところ、①葉色が薄く樹勢が収穫期まで維持で きていない、②着果過多、③土壌の改善が不徹底、④加温の打ち切り時期が 早い等の点が見られました。 そこで、2月下旬加温ハウスピオーネ園で、肥培管理による樹勢の強化を 狙ったモデル園と適正着果を実践するモデル園を設置し、糖度向上が見られ るのか調査をしました。 調査の結果、樹勢強化モデル園では、糖度向上が見られましたが、果実の 肥大はいまひとつの結果でした。 適正着果モデル園では、適正な着果で糖 度が優れる結果となりました。 図2は、適正着果モデル園の全果房の糖 度と果房重の関係を示したものですが、大 房ほど糖度が低い傾向が見られました。 これらのことから「誉」の出荷量を増や すには適正着果と房づくりに加え、弱勢樹 の樹勢を回復し、果実肥大を改善すること も必要と思われました。 図2 イ 糖度と果房重の関係 今後の取組 今後も引き続き適正な着果と房づくり、樹勢の強化につながる肥培管理、 土壌管理、温度管理の適正化を指導して「誉」の出荷量拡大を支援していき ます。 -3- Ⅱ 営農 情 報 1 集落営農組織で鳥獣害対策を行い、みんなの農地を守ろう!! 赤磐市可真下地区の「可真下二支部営農組合」(組合員45戸、約22ha)は、ほ場整備を きっかけに機械の共同利用組合として平成2年に設立され、平成24年度からは水稲の作業 受託も行っています。 可真下二支部では、これまで、隣接する一支部と共同で、鳥獣害防止のため集落の山際 にメッシ柵を設置し、定期的に点検・補修を行ってきました。さらに、イノシシ等の野生 動物は、隠れる場所がなく見通しの良い農地へ侵入するときは警戒することから、平成24 年度には、農地に隣接する山林の竹やぶ等を刈払い、緩衝帯を設置して被害田を減少させ ました。 本年度は、集落点検マップを作成し、鳥獣害被害、防護柵の設置・点検状況等の「見え る化」を行いました。これによって、集落内で情報共有ができ、鳥獣防止対策の見直しを することができました。 みなさんも、集落ぐるみで鳥害対策ができる集落営農組織をつくり、農地を守りましょう。 集落点検マップの作成 集落点検の様子 2 「日生みかん」を使った加工品を試作 東備地方生活交流グループ協議会は、地域特産物の生産振興、 産地のPRを図るため、新たな加工品の開発や消費拡大に向けた 利活用研修を行っています。本年度はフランス料理のシェフを講 師に招き、東備地域の特産物を使った新作加工品開発に取り組み ました。お手軽なものから郷土料理をアレンジしたものなど、様 々なものを試作しました。当日の研修会のメニューの中から、み かんを使ったオリジナルな加工品を紹介します。 日 生 み か ん を 使 っ た 加 工 品 加 工 品 名 みかんソース 肉のソテーなどに かけると、みかん の香りでお料理が 引き立ちます 作 り みかんソースを添えた鶏肉ソテー 方 材 料 みかん(中)の果肉5個分、酢50ml、オリーブオイル100ml、塩3g、卵 黄1個分、砂糖小さじ2 作り方 材料を全部ミキサーにかけてできあがり。冷蔵庫で保存し数日で使い切る。 味はお好みで調味料の量を加減してください。 みかんポン酢 材 料 フルーティなみか みかんの絞り汁100ml、酢100ml、醤油200m、みりん60ml、砂糖小さじ1、 んのポン酢です だし昆布5cm四方位、かつお節15g 作り方 みかんの絞り汁、醤油、みりん、砂糖を合わせる。昆布、かつお節を入れ た容器に注いで冷蔵庫で保存する。使う直前に作るより一晩置いた方が味 がなじむ。数日で使い切る。味はお好みで調味料の量を加減してください。 -4 - Ⅱ 3 営農 情報 追肥でいちじくの樹勢を強化しましょう!! 備前市いちじく部会(15戸、2.1ha)では、「桝井ドーフィン」の栽培に取り組んでいま す。しかし、栽培当初から20年以上経過したり、土壌害虫により根の伸長が悪くなるなど して樹勢が弱っている樹がみられます。 そこで、5月中旬と6月上旬に液肥の追肥や根域部への発根促進剤のかん注等の樹勢強 化の対策を行い生育や果実への効果を調査しました。その結果、初期生育が良好になり果 実重が増加することが確認できました。 今後は、追肥とネコブセンチュウ対策の同時防除の可能性についても検討していきます。 新 梢 の 生 育 状 況 葉 新梢長 cm 幅 cm 葉色(第5葉) 基部経 mm 第5葉 止め葉 SPAD値 樹勢強化区 139.6 22.9 20.2 25.4 55.0 慣行区 139.6 24.8 18.8 25.0 56.7 果 実 の 品 質 果実重 g 糖度 Brix 着 色 食 味 樹勢強化区 106.2 13.6 3.4 4.3 慣行区 92.2 13.4 4.2 4.0 ※着色、食味は5 段階で判定 4 雄町の省力施肥に挑戦!! 赤坂特産雄町米研究会(28戸、約77ha)では、夏 場の追肥作業が、生産者の負担となり、作付け拡大 の障害にもなっていることから、基肥一発型肥料の 利用を検討しました。 基肥一発型肥料は、追肥を省くことができるので、 主食用米では広く普及しています。しかし、酒米の 雄町では大粒で心白が発現し、タンパク含量が低い ものが求められることから、これまで生育状況や天 候にあわせて分施していました。 実証結果では、有機質肥料入りの基肥一発型肥料 での栽培でも分施栽培とほぼ同等の収量と品質を得 ることができました。 このため、普及指導センターでは、研究会やJA と連携して生産者に導入を働きかけていく予定で す。 現地巡回研修 収 量 調 査 結 果 稈 長 穂 長 穂 数 千粒重 登熟歩合 倒伏程度 収 量 品質 cm cm 本/㎡ g % 0~4 kg/10a タンパク 含量 % 基肥一発肥料区 118 23.5 292 26.8 83 3 379 2等 6.5 分 施 区 122 22.9 267 27.3 80 3 390 2等 6.8 -5- Ⅱ 5 営農 情報 省力技術の普及によるりんどう安定生産の推進 東備地域では、平成15年にりんどうの栽培が始まり、夏季が比較的冷涼な山間部で徐々 に作付けが拡大していきました。現在では和気町と赤磐市で7戸が約36aで栽培しており、 県南の主要産地になっています。 りんどうは、一般的に乾燥と雑草を防ぐためポリマルチをして栽培しますが、苗が小さ く生育が緩慢なため、定植初年度は植え穴に発生する雑草を早めに取り除くこ とが必要 で、除草作業に労力を要します。 普及指導センターでは、畝上に「紙マルチ」を張って株元の雑草を抑制し、その上にポ リマルチを張るという方法で省力化の実証試験を行いました。生育は、慣行区(紙マルチ なし)の方が勝るものの、順調に生育し、除草に要する時間は、慣行区の約1/5と非常 に省力となりました。ただし、土が見えず水分の状態がわかりにくいので、注意が必要で す。 りんどうは、一度植え付けると5~7年栽培でき、8月の盆や9月の彼岸を中心に堅調 な需要があります。適地を選べば比較的栽培しやすく、施設品目のような多大な投資はい りません。 産地規模はまだ小さいですが、仲間を増やして産地の拡大を目指しています。あなたも 〝りんどう栽培〟の仲間に入りませんか!! 紙マルチに植えたりんどう 6 現地研究会(和気町) WCS用専用品種(たちあやか 等)の栽培実証 近年、イネWCSの栽培利用が急激に増えています。東備地域でも酪農家と肉用牛農家 が、既存の牧草機械体系で主食用品種を主体に取り組んでいます。また、耕種農家が栽培 し(収穫調製は委託されたコントラクターが専用機械収穫体系で作業)、地域外の畜産農 家に供給しています。 東備畜産研究会(乳用牛や肉用牛を飼育している12戸の畜産農家等で構成)の会員2名 が、新しく開発された茎葉タイプのWCS専用品種「たちあやか:中生」「たちはやて: 早生」の地域への普及・定着を図る目的で、栽培利用(収穫・調製・給与)実証に取り組 みました。黄熟期にロールベールとして調製された専用品種は、乳牛や肉用牛の嗜好性も 良く、作業性・収量性ともに高く評価されています。 普及指導センターは、研究会の事務局として活動を支援するとともに、新品種の実証や 各種技術の普及・定着、畜産農家と耕種農家の連携等を進めています。 収穫直前の「たちあやか」実証ほ ロールに調製され、ほ場で保管中 -6- Ⅲ 受賞 者の紹 介 ☆第60回矢野賞 森安晃司 さん・森安かんな さん(備前市) 農業大学校を卒業後、平成16年、夫婦で就農しました。 コマツナを中心とした軟弱野菜の施設での周年栽培と水 稲の特別栽培に取り組み、安定した複合経営を実践して います。軟弱野菜栽培では、徹底した施肥管理、フェロ モン剤等の使用による化学農薬使用量の削減を行うとと もに、オリジナルの出荷箱・袋の制作や農園情報誌の発 行等卓越したマーケティング力を発揮して、販路開拓を 行い独自のブランドを確立しています。 晃司さんは青年農業者グループ活動の県や全国組織の 中心的な役割を担い活動をしています。 かんなさんも幼稚園PTA会長等を務めるなど地域活 動において幅広く活躍しています。 【 矢野賞を受賞されたお二人にお聞きしました 】 普 及 受賞おめでとうございます。お二人の就農の動機はなんだったのですか? 晃 司さん 二人とも農大生時代から、他の先進農家のように「儲かる農業」ができる はずと、起農家を目指していました。 普 及 研修と就農後の状況はどのようなものでしたか? 晃 司さん 私は農大卒業後、備前市の農業士の元で半年間研修を受け、妻の卒業を待 って、夫婦で就農しました。就農後は、農地を借りコマツナをハウス栽培 していました。 かんなさん 平成21年からは、周辺地域の方から田を預けたいと頼まれ、耕作放棄地に なるぐらいならと、初めての水稲栽培を始めました。そして、どうせチャ レンジするならと”アヒル米”の栽培に取り組みました。 晃 司さん 平成23年からはチンゲンサイも始め、現在は家族経営協定の中で、私は軟 弱野菜部門を、妻は水稲部門の責任者として決め、部門経営を行っていま す。 普 及 今後の農業経営の目標を教えてください。 かんなさん 就農当初からの環境保全型農業を進めていますが、仲間づくり・異業種交 流にも積極的に取り組むための経営スタイルの見直しも検討しています。 日本の農業の発展のためにも貢献したいと考えています。 普 及 就農希望者へのアドバイスをお願いします。 晃 司さん どのような農業(品目・農法・場所等)がやりたいのか、自分が思う農業像 と現実が一致するのかなどを確かめるうえでも、農家への見学・体験・研 修などを行うことを勧めます。その結果、自分の一年後・五年後・十年後 の目標を設定していくことで自分がやりたい農業もイメージ出来、就農も しやすくなると思います。 普 及 ありがとうございました。今後もご活躍を期待しております。 チンゲンサイのハウス 田んぼで遊ぶアヒルたち -7- Ⅲ 表彰 者の紹 介 ☆第46回岡山県農林漁業功労者表彰 (岡山県知事表彰 石原 勝 農産部門) さん(備前市) コマツナで低コストの鶏ふんを使用した無化学肥料栽培により 年10作の高回転周年出荷体系を確立し、病害抵抗性品種を積極的 に導入して減農薬栽培を行っています。また、ミニトマトではプ ランターを利用した独自の栽培システムにより安定生産を実現し ました。販売面では、甘さを求める消費者ニーズに対応し、独自 ブランド「愛トマト」を岡山市場に出荷しています。 地域では、「美しい新庄を育てる会」代表として農地・水・環境 保全対策により農村の環境保全に大きく貢献しています。 行本勝利 さん(赤磐市) 山陽地域のぶどう産地のリーダーとして、ブランド力と収益性 の向上のために、生産者組織の再編を誘導して、生産、販売体制 の強化を行いました。また、地域ブランド「こだわりブドウ」を 立ち上を立ち上げ、ブランド化にチャレンジする会員を募集し、 生産者の意欲向上、生産組織の活性化を図っています。 ピオーネを県内でも早くから導入し、ピオーネの省力技術であ る無核化ホルモン1回処理に先進的に取り組みました。また、かき では、地域で最初のエコファーマー取得に意欲的に取り組みました。 ☆平成25年度優良活動団体等表彰 いろいろアグリ(会長 尾関 佳世子さん 会員 21名) 「いろいろアグリ」では、東備地域で農業経営に主体的に取り 組んでいる女性たちが集まって、農業経営に役立つ研修会や地産 地消・6次産業化・男女共同参画の推進、会員同士の情報交換な ど活発な活動を行っています。 飲食店と連携して、地域特産物を使った料理を開発してレシピ 集を作成して直売所や飲食店に配布したり、捕獲したイノシシや シカの肉を地域資源として有効に活用するためにイノシシ肉を梅 酒で煮込んだ角煮やシカ肉の竜田揚などのジビエ料理の研究にも 取り組んでいます。このような、女性農業者ならではの視点での 地域農業のPRや消費者との架け橋としての活動が評価されました。 受賞者の皆さん、おめでとうございました! -8- 岡山県備前県民局 農林水産事業部 東備農業普及指導センター 〒709-0492 岡山県和気郡和気町和気487-2 経営・担い手班(全域) Tel.(0869)92-5176 産地指導第一班(備前市・和気町) Tel.(0869)92-5177 産地指導第二班(赤磐市) Tel.(0869)92-5178 FAX (0869)92-0524 E-mail [email protected] カラー版を下記のホームページに掲載しておりますので、あわせてご覧ください。 (東備農業普及指導センターホームページ)http://www.pref.okayama.jp/soshiki/89/)