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日食がおこるわけ 金環日食とは

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日食がおこるわけ 金環日食とは
日食がおこるわけ
日食とは太陽と月が重なる現象です。地球と太陽の間に、月が入り、太陽を
覆い隠す時に、日食が起こります。月が太陽を完全に覆い隠した時を皆既月食、
一部しか覆い隠していない場合は、部分日食と呼びます。
ここの影の部分で
日食が見える。
金環日食とは
月の軌道は実は楕円です。だから、月は地球に近い時と遠い時があります。
もちろん近い時は大きく、遠い時は小さく見えます。最大の月の見かけの直径
は最小の月の 1.08 倍です。太陽のみかけの大きさと月のみかけの大きさはほぼ
同じですが、今回は、太陽より月の方がわずかに小さいのです。そのため、今
回は太陽と月が完全に重なっても太陽が少しはみ出た金環日食となります。
右の図の黄色は月、赤は太陽を示していますが、月の
太陽に照らされて光っている面は裏側なので光ってい
ない月が太陽の前を通過することになります。しかし、
今回は残念ながら松山市や今治市では完全には重なり
ません。完全な金環日食にならなくても大きく欠けた太
陽が観察できることは間違いなく、十分に興味深い現象
です。次の金環日食は 2030 年6月1日で、北海道付近
で見られますが、四国では7割程度欠ける部分日食です。
月と地球の距離
地球や月が出来た約 46 億年前は地球からの距離が現在の 1/20~1/16、みかけ
の大きさは 400 倍もあったそうです。これが、少しずつ地球から離れて、現在
の約 38 万 km になったと言われています。地球から太陽までの距離は 1.5 億 km
でこれは、月と地球の距離の約 400 倍、太陽の直径 140 万 km は月の直径 3,500 km
の約 400 倍です。このため、太陽の視直径と月の視直径は奇跡的にほぼ同じな
のです。金環食になったり、皆既日食になったり、このいずれの現象も見るこ
とができる時代に生きている私たちはとてもラッキーなのかもしれません。
日食に関するデータ
地
名 食の初め
食の最大
食の終わり
松 山 6h15m56s
宇和島 6h14m59s
7h26m54s
7h25m45s
8h49m06s
8h47m45s
金環日食
7h24m33s~7h26m48s
最大食分
0.933
0.943
この日の日の出時刻は、5:04(松山市)で、食の初めの太陽高度は 13°、食の
最大の時の太陽高度が、松山で 28°、宇和島で 27°です。東の空の開けた場所
でないと欠け始めから観察するというのはなかなか難しいでしょう。
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