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第7章 地域活性化:にぎわいあふれる“魅力”

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第7章 地域活性化:にぎわいあふれる“魅力”
調布市都市計画マスタープラン
Ⅳ
まちづくりの基本方針
第7章 地域活性化:にぎわいあふれる“魅力”
~みんなが集まる活気のあるまちづくり~
調布市の玄関口となる,調布駅周辺では,鉄道により南北の地域が分断さ
れ,一体的なまちづくりの妨げとなっていました。
京王線が地下化され,交通渋滞の解消,歩行者等の安全性の向上,分断さ
れていた市街地の一体化,鉄道敷地の有効活用など,様々な面で都市構造の
変化を遂げるため,市全体の活性化につながるよう広がりと連続性のある都
市空間として整備していく必要があります。
昭和8(1933)年に多摩川撮影所(現:角川大映スタジオ)が設立され
て以来,映画・映像関連産業の集積により「東洋のハリウッド」と呼ばれ,
多くの人々が訪れ,大衆文化を支えた映画文化の発信地となっていました。
今も,市内には撮影所や映画俳優の碑など「映画のまち」※としての歴史を
感じさせる資源が残されています。
調布市の魅力をより高めるため,既存の地域資源を磨き上げるとともに,
地域特性を生かした新たな資源を掘り起こすなど,市全体の地域資源の魅力
向上に向けた取組を推進していく必要があります。
都市化の進展や少子高齢化の進行,市民の価値観や生活様式の多様化など
に伴い,無縁社会や地域における孤立化といった現象が社会問題化していま
す。
まちのにぎわいは,そこに多くの人々が集まり,活発にまちで活動するこ
とによって,生み出されるものです。
そのための取組として,街なかで活動する人を増やすこと,訪れたくなる
ようなまちの魅力を高めること,調布に住まう人の暮らしやすさを向上させ
ることを柱に据えて,具体的な動きを進めていきます。
82
調布市都市計画マスタープラン
Ⅳ
まちづくりの基本方針
Ⅰ
方針
①
にぎわいと活力ある中心市街地に向けて,都市基盤・交通基盤の整備を
図ります。
●にぎわいと活力ある中心市街地に向けて,道路や駅前広場などの都市基盤の整備と合わせたバ
ス路線網等の交通環境の向上を目指します。
●調布駅前広場をにぎわいを創出する空間として整備します。
方針
②
地域のつながりや地域資源を生かした,
ふれあいと憩いの場づくり,街並みづくりを進めます。
●コミュニティ施設の充実,交流の場づくりにより,市民参加のまちづくりを推進し,地域コミ
ュニティを創造します。さらに,地域の視点からまちづくりや街並みづくりを進め,地域のつ
まちづくりの
地の形成を誘導するとともに,居住機能と調和した魅力ある市街地の形成を図ります。
Ⅱ動向と改定の視点 Ⅲまちづくりの構想
●行政機能や商業機能が集積した調布市の中心市街地として,にぎわいと活力のある商業・業務
はじめに
第1節 基本的な方針
ながりを深めます。
③
生きがいをもって住み続けるため,就業の場となる様々な産業を育成し,
職住近接のまちづくりを進めます。
●ゆとりある生活を実現するには,職住近接のまちづくりが必要です。このため,商工業の振興
Ⅳ基ま本ち方づ針くりの
方針
を図るとともに,京王線連続立体交差事業と合わせ,中心市街地に業務・商業機能を積極的に
Ⅴ地域別の整備方針
誘導し,就業の場を拡大します。
Ⅵ実現に向けて
参
考
資
料
83
調布市都市計画マスタープラン
Ⅳ
まちづくりの基本方針
第2節 実現のための施策
施策①
回遊性を生み出す道路等の都市基盤・交通基盤の拡充
●京王線連続立体交差事業に合わせ,交差する都市計画道路等の整備を進めます。
【再掲】
●京王線連続立体交差事業に合わせ,調布・布田・国領 3 駅の駅前広場の整備を進めます。また,未整
備の駅前広場においては,鉄道とバス等との交通結節機能を強化するとともに,ゆとりと利便性を兼
ね備えた空間を創出するため,駅前広場の在り方等を検討します。
●駅周辺の歩行者の回遊性の向上を図るため,京王線連続立体交差事業や市街地再開発事業等と合わせ
た,都市計画道路の整備のほか,生活道路・歩行者用道路等の整備を進めます。
●駅周辺の自転車利用環境の向上を図るため,自転車等駐車場を整備します。
●京王線連続立体交差事業により創出された鉄道敷地は,うるおいとやすらぎのある都市空間の形成に
向けた土地利用を図ります。
施策②
地域の資源を活用したまちづくり
●自然景観,里山,崖線,歴史的街並みなどの地域資源を生かした,魅力あるまちづくりを進めます。
●地域資源を活用したにぎわいあるまちづくりを進めるため,調布駅前広場の整備と合わせ,観光情報
発信拠点の整備を検討します。
●武蔵野の森総合スポーツ施設や調布基地跡地などについては,にぎわいと活力ある広域的スポーツ交
流拠点として充実を図るほか,安全で利便性の高いスポーツ施設の整備に努めます。
●市民の芸術・文化活動の場となる文化会館たづくりやグリーンホール等の公共施設を核とした,文化
の発信・交流の拠点機能を充実します。
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調布市都市計画マスタープラン
Ⅳ
まちづくりの基本方針
Ⅰ
産業振興と連携したまちづくり
●自然地が減少した現在,田,畑,樹林地などの農地は住環境や景観に多大な貢献をしています。また,
はじめに
施策③
地場の農産物は市民の生活に,健康とうるおいをもたらしてくれています。今,存続が困難となって
きている都市農業,農地の保全を図るため,
「調布市農業振興計画」に基づき施策を展開します。
まちづくりの
Ⅱ動向と改定の視点 Ⅲまちづくりの構想
ア.地場産品の販売所の設置,充実
イ.市民農園や農業公園などの設置,充実
ウ.農業後継者の育成
エ.農業祭りなど,農家と市民の交流
オ.土地区画整理事業などによる農地の集約化
●商店や商店街は,市民の日常生活を支え,街なみを形成しまちのにぎわいをつくりだしています。近
年,高齢化の進展に伴い,近隣の商店や商店街の役割が見直されてきています。一方,小売業を巡る
環境には大変厳しいものがあり,中心市街地の活性化などまちづくりの視点から,商業の育成を図る
ため,以下の施策を展開します。
ア.コミュニティの核としての商店街の育成
イ.まちづくり,市民生活への貢献策の拡大
エ.建築や街路の演出による魅力ある空間の創出
オ.まちづくりによる大規模小売店舗と商店街の共存
カ.映画館や飲食店等の集客施設の誘致
Ⅳ基ま本ち方づ針くりの
ウ.道路整備や交通規制等による回遊性の確保
●産業構造の転換に伴い,製造業を中心とした工場の中には,操業停止や規模縮小を余儀なくされたも
どの進出が行われていますが,既存工場の操業環境は住工混在など,まちづくりの面で課題がありま
す。このため,就業の場の確保や個性ある地域工業を守り,育成するための環境を整備します。
ア.道路等都市基盤の整備
イ.住工が共存できるまちづくりの推進
Ⅴ地域別の整備方針
のがあり,跡地が集合住宅や商業施設に転換されています。一方で,知識集約型の工場や研究施設な
ウ.工場緑化の促進
欲ある高齢者の増加もあり,ボランティア活動の活発化などが進展しています。行政サービスの補足・
拡大や効率的提供を実現し,さらに市民の就業の場を拡充するため,地域市民の手によるコミュニ
ティサービスの事業化など,いわゆる生活文化産業への支援の在り方を検討します。
●市民,事業者,行政(市)の三者の協働により,映画産業などの地域資源をまちづくりに活用し,に
Ⅵ実現に向けて
●高齢化の進展や生活様式の多様化により,地域での福祉サービスの必要性が高まっています。労働意
ぎわいのある活気に満ちたまちづくりを推進します。
参
考
資
料
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調布市都市計画マスタープラン
Ⅳ
【地域活性化関連方針図】
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まちづくりの基本方針
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