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ふくおかの教育 平成27年4月1日号 「いじめゼロ」 実現に向けて 「いじめゼロ」 実現に向けて 脱・メディア依存 メディア依存! 子どもたちの企画・運営による「いじめゼロサミット2014」 近年、スマートフォン(以下、スマホ)を含むメディアが、子どもの健全な育 成に悪影響を及ぼしているのではないかという懸念が大きくなっています。 調査では、メディア接触を自分で制限している子どもは依存傾向が少なく (図1)、依存傾向の高い子どもは、メディアについて家の人との約束を守れ ていないこと(図2)がわかりました。 メディア依存にならないためには、何のために使うの か、正しく使えるか等を家庭で話し合い、子どもと一緒に 約束を決めるなど、子どもたちの自己コントロールを養 うことが大切です。 を平成26年8月に開催。活発な意見交換が行われ、 「夜10時以 降は、携帯電話やスマートフォン (以下、スマホ)を使わないよう にしよう」など、今後重点的に取り組む項目5つを発表しました。 また、毎月10日を「福岡市いじめゼロの日」に決定し、各学校は 「いじめゼロ実現プロジェクト」として独自の取組を実践してい ます。平成27年1月には、優れた取組を行っている6校を表彰 しました。 【市長賞】宮竹中学校(南区) 平成25年度小・中学生のメディアに関する意識と生活調査 全校生徒の意見をも (図1) メディア接触時間制限とメディア依存 とに詩を作成したり、 PT Aと 共 に 全 校 集 会 を 実 制限していない 36% 32% 19% 14% 施してスマホのルールづ 保護者が制限 くりをしたりと生徒会の 50% 12% 6% 32% 取組が充実しており、多 自分で制限 彩な活動が評価されま した。 60% 0% 【教育長賞】内野小学校(早良区) 20% 27% 40% 60% 9%4% 80% 100% (図2) ケータイ・ゲームについて家の人との約束を守っているかとメディア依存 困っている子はいないか、と気配りをしながら校内を回る 守っている 「日替わり見守り隊」や、友だちに声をかけられた体験を募集す る「どうし た と? 62% 守っていない 10% ボックス」の 設 置 な ど 小 さ なSOS 約束はしていない 24% 22% 36% 38% 8% 5% 32% 29% 20% 13% を見逃さないユ 0% ニークで無理のな 20% 40% 60% 80% 100% ■通常使用 ■依存傾向中 ■依存傾向高 ■依存危険 い取組が評価さ れました。 「いじめゼロサミット2014」では、スマホ等について「夜10時以降 は使わないようにしよう」 と子どもたち自身が決定しました。 さらに、 (優秀賞)青葉中学校(東区) (優良賞)金山小学校(城南区) (小中連携賞)香椎第1中学校(東区) (小中連携(地域との連携)賞)東吉塚小学校(博多区) 福岡市PTA協議会も、 保護者が率先して夜10時にスマホ等の電源を 切る「夜10時電源OFF運動」に取り組んでいます。教育委員会では、 中学校入学前に啓発チラシを配布するなど家庭や地域と連携して、 子どもたちにこのルールが浸透するように取り組んでいます。 掲示板サイト、ブログ、動画サイトなどに不適切な書き込みを発見したときや、 削除方法で困ったときは… 福岡市学校ネットパトロール 〈HP〉 http://www.city.fukuoka.lg.jp/kyoiku-iinkai/shido/ed/schoolnetpatrol.html ネット上のいじめや学校非公式サイト等への書き込み・画像の監視を実施して います。学校に情報提供するとともに、家庭や関係機関と連携し、問題行動の未然 防止、早期発見・早期対策を図ります。 また、啓発資料の掲載も行っておりますので、ぜひご覧ください。 いじめゼロ実現プロジェクト表彰式 ※各学校の取組はHPへ! 福岡市 いじめゼロ 4 教育委員会ブログ部活動中! http://blog.livedoor.jp/fukuoka_education/ 検索 http://www.city.fukuoka.lg.jp/kyoiku-iinkai/shido/ed/ijimezero/index.html 私 は、現 在 は、弁 護 士 で す が、その 前 は 長く検事をしており、その中で、犯罪を犯 した少年たちの事件を数多く担当してき ました。 少 年 た ち を 取 り 調 べな が ら、授 業 が わ か ら な い 子 ど もへの 教 育、相 手 が 嫌 が る ことを想像する力を備えさせる教育が必 要だと思っていました。 実 際 に 教 育 委 員 に 就 任 し、習 熟 度 別の 授 業の 必 要 性、読 書・会 話の 重 要 性 を 機 会 が あ る た び に 主 張 さ せ てい た だい て お り、また、それに加えて体を動かすことの 楽しさを子どもたちに身に付けさせたい との 思 い か ら、運 動 場の 芝 生 化 も 主 張 し ています。 さ ま ざ ま な こ と を ぜ ひ 実 現 さ せ たい と 思っております。 そこで、保 護 者の 方々 に お 願 い が あ り ますが、週に何日か何時間か、テレビをつ けない日を設け、子どもたちと話をし、学 校 での 出 来 事 を 聞 い た り、社 会 問 題 等 に ついて意見を言い合ったりなどをしてい ただきたいのです。 テ レ ビ や ゲ ー ム や ス マー ト フォン を、 子 ど もた ちの 友 人 にさ せ て い て は、人 と 能 力 が は ぐ く ま れ ま せ ん。人 は、人 と 関 の 会 話 が な く な り、人 との 関 わ り を 持つ わってしか生きていけません。 福 岡の 子 ど もた ち み ん な が、学 校って 楽 し い、と い き い き と 生 活 でき る よ う に 保 護 者の 方々、地 域の 方々、教 師、私 た ち み んな で 協 力 し あって 心 身 と も に 強 くた くましい子どもに成長させたいと思って いますので、皆さまのご協力、見守り等を お願いいたします。 教育委員 から 福岡市教育委員 松原 妙子