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LAOS UPDATE
Japan International Cooperation Agency
LAOS UPDATE
>>>02 2014| Vol. 7
ラオス初“子どもミュージカル~「未来への贈り物」”
上演
日ASEAN40周年関連イベントとして2013年11月4日~9日に
かけてビエンチャンで開催されたジャパン・フェスティバル。大使
館、JICA、JETRO、日本人会、商工会、留学生会の計6団体が
実行委員となり企画・運営を行いました。
数あるイベントの中でも、一際多くの人に感動を与えたのが、
ラオス北部サイヤブリー県に派遣されている青年海外協力隊、
神田青さん(24-1、青少年活動)率いる“子どもミュージカル『未
来への贈り物』”です。サヤブリ県子どもセンターの子ども達が「自然・環境」をテーマにし、日頃の活動の成果を出し切っ
た熱のこもった演技を見 せてくれました。子どもミュージカルとしてはこれがラオスでは初の公演。これからの未来を切り
開く子ども達が見せた迫真の演技は、日本とラオスをつなぐ一大イベントであるジャパンフェスティバルの最高のステージ
となりました。
関連動画:http://www.youtube.com/watch?v=tKD2YWDNzn4
Round Table Meeting 2013ハイレベル会合
2013年11月18日、3年に1度のRound Table Meeting 2013ハイレベル会合が開催されました。本会合で
は、多くの開発パートナーから、急速な経済成長と質
の確保のバランスの重要性が訴えられたと共に、
MDG達成のためには、より包括的なアプローチが必
要であるとのコメントが多くなされました。
オフトラックMDGとなっている、MDG1(栄養不良)、
MDG2(普遍的基礎教育の達成)、MDG5(妊産婦死亡
率)、MDG9(不発弾(UXO)除去)に関し、これまでのラ
オス政府の取組及び進捗を称賛するとともに、残され
た課題につき、更なる努力が要請されました。
また、昨年の市民社会(CSO)協会リーダーであるソンバット氏の失踪事件に関し、欧米ドナーは市民社会及びNGOのラ
国の開発における役割の重要性につき強調するとともに、本件の早急な解決を求めました。
ラオス政府側からは、これまでのドナー支援に感謝するとともに、引き続きMDG達成及びLDC脱却に向けた支援の要請
がなされました。
関連資料は以下のウェブサイトからも入手可能です。(http://www.rtm.org.la/)
JICA Laos Office 3rd Floor, Sihom Commerce Center, Sihom Village, Chanthabouly District, Vientiane Capital, Lao PDR
Tel: (856-21) 241100/241095-9 Fax: (856-21) 241101-2 Email: [email protected]
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>>>News Update
安倍首相にラオス首相が贈った丸亀うちわ
安倍首相は2013年2月15日にラオスのトンシン首相と会談した
際に、トンシン首相から、お土産として丸亀うちわを贈呈されまし
た。うちわには、安倍首相が11月にラオスを訪問した際にトンシ
ン氏と握手した場面がプリントされています。
このうちわは、香川県丸亀市の技術協力を受けて、ラオスのビ
エンチャン県バンビエン郡ホアイパモン村で製造されたもので
す。丸亀市は日本のうちわの90%を生産しており、JICAと連携し
て、ラオスへ技術指導員を派遣し、ラオスからも研修生を受け入
れています。ホアイパモン村では、うちわの生産・販売により、住
民の所得向上と生活の安定化を図っています。
安倍首相はうちわを手に「日本の物づくり技術を開発に役立ててほしい」と笑顔で話しました。
トンシン首相は安倍首相との会談後、訪問団と共に高松空港に到着。丸亀市のうちわの港ミュージアムなどを視察しまし
た。心のこもった丸亀うちわで、日本とラオスの友好が、さらに深まりそうですね。
草の根技術協力 :新しいプロジェクトが始まります。
ラオスのこども「学校図書室の地域への展開事業」
Pronet 21 「ルアンプラバン県中山間地域におけるSRI稲作
農家の複合農業推進事業」
特定非営利活動法人・ラオスのこどもは、設立当時から
Pronet 21は2007年からSRI (System of Rice Intesification)
図書活動を包括的に支援している団体です。今回の案
を稲作技術導入支援をしてきており、プロジェクト対象農家
件では、ルアンナムタ―県ナーレー郡、ビエンチャン県
のコメ収穫量、収入の向上に貢献してきました。今回の事
メート郡、フアン郡など、貧困郡に指定されていたり、ま
業では米の自給率が67%と低く、北部山間部という限られ
た、就学すると国語教育であるラオス語の習得に苦しむ
た稲作用の土地の生産性を改善が課題になっているルア
少数民族が多く居住していたりと、様々な問題を抱えて
ンプラバン県で行われます。当県では県内の米自給率の確
いる地域を対象とします。先行プロジェクトではカム族が
保という課題に加え、様々な経済的変化から食糧需給が多
多く住む地域において、各学校に適した図書室や図書
様化してきており、自給農業から県農林局の政策でも畜産
コーナーの設置・活用を支援した結果、対象校の図書
との複合農業を推進しています。このような背景から、今回
室、図書コーナーの利用者数は3倍強に増えました。今
のプロジェクトでは先行プロジェクトで導入したSRIによるコ
回の案件では、活動範囲を学校の図書室から地域に広
メ生産を柱とし、農業収入増大のための商品農作物として
げ、保護者やまわりの住民にも図書の大切さを理解して
野菜栽培・畜産を組み合わせた「資源活用型複合農業」を
もらうことで、より多くの人たちにより身近な形で図書活
行い、地域農民の安定した生計向上を目指します。
動を普及させることを目的とします。
JICA Laos Office 3rd Floor, Sihom Commerce Center, Sihom Village, Chanthabouly District, Vientiane Capital, Lao PDR
Tel: (856-21) 241100/241095-9 Fax: (856-21) 241101-2 Email: [email protected]
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>>>News Update
円借款契約の調印 -ミレニアム開発目標達成・後発開発途上国脱却に向け、貧困削減と空港拡張を支援-
2014年1月10日、ビエンチャンにて、ラオス政府と、2件、総額95億1,700万円を限度とする円借款貸付契約の調印がなされ
ました。今回貸し付け契約に調印した2件の案件概要は以下の通りです。
第9次貧困削減支援オペレーション :ラオス政府が策定した「第7次国家社会経済開発計画」(2011~2015年)の目標達成
を実現するために、同国の課題として指摘されている、財務・公共財政管理の強化(特に教育・保健分野)、天然資源の歳
入管理、産業多様化および競争力強化にかかる政策制度改革の実行を、政策対話等を通じて支援します。特に教育・保
健分野の政策・制度改革については、これまでの同国での教育・保健セクターに対する技術協力・無償資金協力により蓄
積された知見を活かし、ラオス政府の政策・制度改革の実行を支援しています。本事業は、世界銀行や欧州連合(EU)と
の協調融資であり、借款資金は、一般物資の輸入に要する
決済資金に充当されます。
ビエンチャン国際空港ターミナル拡張事業: 現在のビエン
チャン国際空港の国際線ターミナルの2012年時点の年間旅
客数は、想定されたキャパシティの約2倍にまで拡大している
ことから、ピーク時の増便が困難であり、さらに、オフィスス
ペースの不足により新規航空会社の受け入れが限界に近づ
きつつある等の問題が生じています。また、国内線ターミナル
に関しては、建設後約50年が経過して老朽化が著しい状況で
す。こうした中、同空港の国際線ターミナルの拡張、国内線
ターミナルの新設等を行うことにより、増大する航空旅客需要
に対応するとともに、空港の利便性・効率性・安全性を向上さ
せることが求められています。今般供与された円借款事業
は、航空旅客の処理能力を向上させるだけではなく、空港の
署名後、握手を交わすプーペット・カンプンヴォン財務大臣(右)と武井耕一
JICAラオス事務所長
運営に伴う環境負荷の低減を目指す「エコ・エアポート」のコンセプトを導入し、省エネ技術を活用した環境配慮型の旅客
ターミナルビル等の整備を行うものです。
官民合同対話
2013年12月9日、「第7回日ラオ官民合同対話」が開催されました。ラオス側はソムディ計画投資大臣をはじ
め関係各省庁職員、日本側は在ラオス日本大使及びビエンチャン日本人商工会議所、JICAラオス事務所、JBIC
バンコク事務所、JETROバンコク事務所、日アセアンセンター等が出席しました。
同会合はラオスの投資環境の改善を進める目的で、2007年から開催されています。今回の会合では、在ラオ
ス日本大使館が実施した日系企業を対象としたアンケート調査結果、当地日本人商工会議所とラオス側が設置
している2つのワーキンググループ(①政策・透明性、②税制)における1年間の成果が報告され、さらに昨年
日本側が提示した「政策提言」に対するラオス側の回答として「New Action Plan」が発表されました。
JICAからは、中小企業支援やPPP調査などの民間連携のスキームを紹介しました。
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>>>News Update
離任・着任のご挨拶
ソークディー 瀧澤課長(北海道センター)
サバイディー 木村次長
1月10日にラオスを離れ、16日にJICA北海道国際センター
(札幌)に異動して勤務しております。毎日が氷点下の札幌に
おりますと温暖なラオスが懐かしくなります。3年7か月の在任
中は皆様に大変お世話になりました。改めて、皆様のご協
力・ご支援に御礼申し上げます。
瀧澤次長の後任として1月にラオス事務所に着任しま
した。前回ベトナムに駐在後、10年ぶりの駐在とな
りますので、ラオスで仕事ができるのを大変うれし
く思っております。 ラオスに来る前は、長らくJICA
の国内事業に携わっていましたが、ここ数年、特に
東日本大震災以降、国際協力を通じて日本の地域の
活性化にも貢献することが求められるようになり、
連携するパートナーが以前より大きく広がり、多様
な取り組みが行われるようになってきています。こ
うした日本国内の状況とラオス
の状況をしっかり見ながら業務
に取り組んで参りたいと思いま
すので、皆さまどうぞよろしく
お願いいたします。
JICA北海道国際センターにおいては、研修業務課に配属と
なり、ラオスをはじめ各国から来日する研修員受入業務に携
わっております。アジア関係の業務が多かった自分にとって、
アフリカ、中南米、中央アジアの研修員との交流は非常に新
鮮に感じられます。今後、雪のない季
節になるとアジアからの研修員も増え
てくると思われます。ラオスで皆様が
携 わ っ ている 事 業 の 関 係 で当 セ ン
ターが関与するような話があれば、ま
た、北海道にお越しの際はぜひご一
報いただければ嬉しく思います。ぜひ
ご連絡をお願いいたします。
健康管理室より
安全対策連絡協議会の実施
生活習慣に要注意!~ドライアイ~
涙は、目の表面の傷を治したり感染を防いだりする成
分が含まれています。
何らかの原因で目が乾いて症状がでてしまうのが「ド
ライアイ」です。
その症状は、「乾く」「違和感がある」「ゴロゴロする」
「目が疲れる」「目が痛い」「物が見えにくい」「充血す
る」「涙目になる」などさまざまです。
現代人を取り巻く生活環境には、ドライアイにつなが
るリスクが増えています。中でも‘パソコン’‘エアコン’
コンタクトレンズ‘の「3つのコン」は、涙を蒸発しやすく
~ラオスでの安全を守るために~
去る10月31日にJICA安全対策連絡協議会をラオス日本人
材育成センター にて実施しました。当日は、計68名の参加
があり、大使館からの治安・犯罪状況の説明と、JICA関係者
の犯罪・事故発生状況の説明を行いました。参加者からは
最近の治安動向やラオスでJICA関係者が身近で実際に
遭った事例が参考になること、犯罪対策への理解が深まっ
たとのコメントがありました。
一件平和そうに見えるラオスですが、犯罪・事故発生率は
他のJICA事務所を有する国の中でもトップクラスです。基本
に立ち返り、自分の身を守ることについて、意識を高めるよう
にしてください。
します。
PC画面を見続ける時は、こまめに休憩し瞬きをする、
眼の高さより低い位置に画面をおく、コンタクトレンズ
は清潔に保ち、装着時間を短く眼鏡も使用する等、
ちょっとした工夫また、症状が続くときは眼科を受診し
ましょう。
おことわり
本ニュースレターはJICAラオス関係者を対象としたもの
であり、JICAラオスの活動内容及びニュースの共有を目
的とし、約3ヶ月に1度を目処に発刊していく予定です。ご
意見・ご質問は事務所総務・広報班までお願いします。
(担当:木村、浅野)
JICA Laos Office 3rd Floor, Sihom Commerce Center, Sihom Village, Chanthabouly District, Vientiane Capital, Lao PDR
Tel: (856-21) 241100/241095-9 Fax: (856-21) 241101-2 Email: [email protected]
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