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平成24年上半期の出会い系サイト等に起因する事犯の現状と
広 報 資 料 平成24年9月13日 警 察 庁 平成24年上半期の出会い系サイト等に起因する事犯の現状と対策について 1 現状 (1) 検挙件数 ○ 出 会 い 系 サ イト に 起 因 する 事 犯 の 検挙 件数 は 448件 (前 年同 期 比 -49件、-9.9%)。 [1頁] ○ コミュニティサイトに起因して児童が犯罪被害に遭った事犯の検挙 件数は599件(前年同期比-127件、-17.5%)。 [4頁] (2) 被害児童数 [5頁] ○ 出会い系サイトに起因して犯罪被害に遭った児童は124人(前年同期比 -9人、-6.8%)。被害の多い罪種は、児童買春が74人(全体の59.7%)。 ○ コミュニティサイトに起因して犯罪被害に遭った児童は509人 (前年同期比-37人、-6.8%)。被害の多い罪種は、青少年保護育成条例違反 が273人(全体の53.6%)。 (3) 被害児童の年齢 [6頁] ○ 出 会 い 系 サ イ ト に 起 因 し て 犯 罪 被 害 に 遭 っ た 児 童 で 15 歳 以 下 は 48人(全体の38.7%)。 ○ コミュニティサイトに起因して犯罪被害に遭った児童で15歳以下は 255人(全体の50.1%)。 (4) 被害児童数の推移 ○ 出会い系サイトにおける禁止誘引違反者の検挙や無届サイトの取締り等 により、出会い系サイトに起因して犯罪被害に遭った児童数は前年同期比 で減少し、長期的に見ても減少傾向。 ○ コミュニティサイト事業者等に対するミニメール内容確認の推進や 実効性のあるゾーニングの促進等により、平成22年まで増加の一途を 辿っていたコミュニティサイトに起因して犯罪被害に遭った児童数は、 平成23年初めて減少に転じ、今期も引き続き減少。 2 出会い系サイトとコミュニティサイトの児童被害状況の比較 【罪種別の被害児童数の割合】 【年齢別の被害児童数の割合】 3 今後の対策 (1) 出会い系サイト対策 ○ 禁止誘引行為等の書き込み違反者に対する取締りの継続 ○ 悪質出会い系サイト事業者に対する取締り等の徹底 (2) コミュニティサイト対策 ○ サイト事業者の規模、態様及び児童被害等防止に向けた取組状況に 応じた、ミニメール内容確認等サイト内監視体制の強化促進 ○ 関係省庁、事業者及び関係団体等と連携した対策の継続 ・ 更なるフィルタリングの普及徹底 ・ 実効性あるゾーニングの更なる推進 ※ 「ゾーニング」∼サイト内において悪意ある大人を児童に近づけさせないシステム。 年齢等成りすましを防止するため、携帯電話事業者の保有する契約者年齢情報を活用した ゾーニングが有用。一部の携帯電話事業者とコミュニティサイト事業者が、年齢情報を活用 したシステムを導入。 ○ EMAへの情報提供によるサイトの厳格な認定監視等の継続 ※ 「EMA(エマ)」∼一般社団法人モバイルコンテンツ審査・運用監視機構 【Content Evaluation and Monitoring Association】 青少年を違法・有害情報等から保護し、健全育成する観点から、コミュニティサイトを認定・ 監視し、啓発教育を促進するための、有識者からなる第三者機関。平成20年4月設立。 ○ ○ 児童・保護者・学校関係者等に対する広報啓発と情報共有 新たなコミニュケーションサービスに対する対応の検討 第1 1 出会い系サイトに起因する事犯の検挙状況等 検挙件数の年別推移 (件) ※ 対象は、出会い系サイトに起因する事犯として警察が把握しているもの。 - 1 - 2 出会い系サイト規制法違反の検挙状況 ∼ 出会い系サイト規制法違反193件(前年同期比-47件、-19.6%) ○ 禁止誘引(法第6条) 平成24年上半期の検挙件数は191件(前年同期比-43件)、このうち児 童による誘引は134件(前年同期比-7件)。 (件) ○ 届出義務(法第7条)違反 事業の開始を公安委員会に届け出ずに出会い系サイトを運営した 届出義務違反事件等を2件検挙。 3 被害者の年齢・性別 (人) ※「児童」とは、18歳未満の者をいう。 ※( )は、「被害者数」に対する割合。 4 被害者(被害児童)の出会い系サイトへのアクセス手段 (人) - 2 - 5 罪種・年齢別被害者数 (人) - 3 - 第2 1 コミュニティサイトに起因する事犯の検挙状況等 検挙件数の年別推移 (件) ※ 2 対象は、児童がコミュニティサイトを利用して犯罪(児童福祉法違反、 青少年保護育成条例違反、児童買春・児童ポルノ禁止法違反及び重要犯罪) の被害にあった事件として、警察が把握しているもの。 被害児童数の年別推移 (人) - 4 - 第3 1 「出会い系サイト」と「コミュニティサイト」との比較 罪種別の被害児童数 (人) - 5 - 2 年齢別の被害児童数 (人) - 6 - 第4 平成24年上半期の検挙事例 出会い系サイトに起因する事犯の検挙事例 【売春防止法違反(売春の周旋)及び児童福祉法違反(淫行させる行為)】 被疑者(無職・男・23歳)は、女子児童2名(いずれも16歳)がいずれも18 歳に満たない児童であることを知りながら、出会い系サイトを通じて勧誘した 者と引き合わせたうえ、ホテル内等において、現金の対償を受けて性交させ、 売春の周旋をするとともに、児童に淫行させたもの。 (2月・沖縄県) 【児童買春・児童ポルノ法違反(児童ポルノ製造)及び青少年保護育成条例違 反(みだらな性行為等)】 被疑者(会社員・男・34歳)は、出会い系サイトを通じて知り合った女子児 童(16歳)と、ホテル内及び列車内において、みだらな行為をするとともに、 その様子を被疑者の携帯電話機付属のカメラで撮影した。 (3月・神奈川県) 【児童買春・児童ポルノ法違反(児童買春周旋)及び児童福祉法違反(淫行さ せる行為)】 被疑者2名(①無職・男・28歳 ②無職・男・17歳)は共謀して、女子児童 3名(①17歳 ②13歳 ③14歳)がいずれも18歳に満たない児童であることを 知りながら、出会い系サイトを通じて買春を申し込んできた者2名(①会社員 ・男・38歳 ②会社員・男・53歳)に対し、現金を渡すことを約束したうえで 紹介するなど児童買春の周旋をするとともに、同買春被疑者宅等において、そ れぞれ淫行させた。 (5月・新潟県) 【児童福祉法違反(淫行させる行為)】 被疑者2名(①無職・男・21歳 ②無職・男・19歳)は、女子児童(14歳) が18歳に満たない児童であることを知りながら、出会い系サイトに女性を騙り 援助交際を勧誘し、これに応じてきた者(無職・男・30歳)に引き合わせ、ホ テル内において、淫行させた。 (5月・福岡県) - 7 - コミュニティサイトに起因する事犯の検挙事例 【強姦】 被疑者(大学生・男・23歳)は、コミュニティサイトを通じて知り合った女 子児童(12歳)が13歳に満たない児童であることを知りながら、姦淫したもの。 (2月・兵庫県) 【児童買春・児童ポルノ法違反(児童ポルノ製造)及び青少年保護育成条例違 反(みだらな性行為等)】 被疑者(会社員・男・20歳)は、コミュニティサイトを通じて知り合った女 子児童(16歳)が18歳に満たない児童であることを知りながら、車内において みだらな行為をするとともに、衣服の一部を着ていない同被害児童を被疑者の 携帯電話機付属のカメラで撮影した。 (3月・鹿児島県) 【青少年保護育成条例違反(みだらな性行為等)】 被疑者(会社員・男・32歳)は、コミュニティサイトを通じて知り合い、そ の後別の無料通話アプリで連絡を取り合っていた女子児童(14歳)と、ホテル 内において、みだらな行為をしたもの。 (4月・京都府) 【児童買春・児童ポルノ法違反(児童ポルノ製造)】 被疑者(会社員・男・31歳)は、コミュニティサイトを通じて知り合った女 子児童(13歳)が18歳に満たない児童であることを知りながら、児童に携帯電 話機付属のカメラで裸体の静止画を撮影させた上、同画像を児童の携帯電話機 から添付ファイルとしてメール送信させて、これを被疑者の携帯電話機に保存 した。 (6月・兵庫県) - 8 -