Comments
Transcript
Page 1 授業科目名 : 看護と関係法規 教育目標との関連: 該当する 特に
授業科目名 : 看護と関係法規 教育目標との関連: ○該当する ◎特に該当する 単位/時間 : 2単位/30時間 1.人間愛を深 め、生命の尊厳 と人間性の尊重 を基調とし、調 和の取れた社会 人としての成長 をめざす 対象/開講 : 13KF/後期 担当教員 : 吉田 礼子、蒔田 覚 墨岡 亮 2.看護に関 する理論およ び技術を学 び、看護実践 の基礎的能力 を身につける ○ 3.主体的に 学習を継続 し、問題意識 を持って探求 する姿勢を身 につける 4.保健医療 福祉における 看護の機能と 社会的役割を 認識する 5.保健医療 福祉のなかで 生じる問題を 理解し、倫理 的道徳的に対 処する能力を 身につける ◎ ○ 6.関連諸科 学を統合して 人間理解を深 め、看護観の 確立をめざす Ⅰ 授業概要: 人間が社会生活を送るためには、社会的ルール(しきたりや法的規範)が必要です。医療が社会から求めら れている役割が大きいことはすでに学んだとおりです。そこで、この科目では、人々の健康を護るためのサー ビス提供機関とそれに従事する職種の役割・機能に関する基本的な規定について法律をとおして学習します。 また、看護職が免許を有することで担わなければならない義務と責任について考える機会を提供します。中で も患者の権利と医療過誤については、事例をもとに討議をとおして法的責任の理解を深めましょう。さらに予 防衛生法規や環境衛生法規など看護実践においてどのように関連するかなども学習します。 Ⅱ 学習の到達目標: 1.現代社会における人権思想の歴史と憲法上の人権保障について世界の人権保障基準に照らして理解し、 医療と人権、特に患者と人権について理解する。 2.法の世界における基本的な概念と用語・論理の進め方について理解する。 3.医療に関する法の基本原理としくみを理解する。 4.看護職の法的根拠である保健師助産師看護師法について理解する。 5.看護業務と医療事故を事例を通して確認し、看護の法的責任を理解する。 6.労働者としての権利と患者の安全を護るため関連する法律について理解する。 7.看護学生の法的責任(義務と権利)を理解し、臨地実習を安全に実行するために秩序ある行動・ 倫理 観を培う姿勢が持てる。 Ⅲ 成績評価の方法: 定期試験70%、課題への取り組みや出席および受講態度10%、受講カードの内容20% Ⅳ 準備学習等(予習、復習、留意事項): 憲法その他これまで学んできた法律に関する知識を改めて思い起こしながら授業に臨んでください。 身近な出来事と関連させながら一つひとつの法律を理解してゆけるよう、授業前・授業後には、新聞の関連記 事を取り上げて良く読んでおくこと。 Ⅴ 教科書: 春日 斉編『専門基礎講座 よくわかる関係法規』金原出版 看護行政研究会監修『看護六法 平成26年度版』新日本法規 Ⅵ 参考文献、その他の教材: 医療法制研究会監修『医療政策六法 平成26年度版』中央法規 蒔田 覚ほか編著『看護師の注意義務と責任―Q&Aと事故事例の解説―』新日本法規、2007 日本看護協会編『看護業務基準集』日本看護協会出版会、2003年 日本看護協会編『看護職の社会経済福祉に関する指針―看護の職場における労働安全衛生ガイドライン―』 日本看護協会出版会 河野竜太郎著『医療におけるヒューマンエラー』医学書院 ※その他文献は、講義の都度、紹介しますので、できるだけ目を通してください。また法律は変更されます ので、新聞やテレビのニュース、インターネットなどで随時新しい情報を得るように心がけてください。 Ⅶ その他: 法律は相手を護ると同時に自分をも護るものです。言葉の難しさに惑わされず、社会人・専門職を目指すも のとして意識して行動することが大切です。 看護と関係法規 Ⅷ 学習内容と配分: 授業 形態 (教室) 担当 教員 講義 吉田 講義 吉田 講義 吉田 講義 吉田 看護職と保健師助産師看護師法の理解② 5 11/17 月 1 2 看護学生の臨地実習と法的倫理的責任 医療情報と臨地実習中の倫理、臨地実習中の記録 講義 吉田 看護活動に直接・間接的に関わる法とその理解① 看護師などの人材確保の促進に関する法律など 6 11/21 金 1 2 医療関係者にかかわる法規(医師法・歯科医師法、薬剤師法、コメ ディカルに関する法律など) 講義 吉田 看護活動に直接・間接的に関わる法とその理解② 7 11/28 金 1 2 医療を行う機関に関する法規(医療法、臓器の移植に関する法律な ど) 講義 吉田 8 看護活動に直接・間接的に関わる法とその理解③ 12/5 金 1 2 薬事法規(あへん法、大麻取締法、覚せい剤・麻薬及び向精神薬取 締り法、毒物・劇物取締り法など) 講義 吉田 9 看護活動に直接・間接的に関わる法とその理解④ 12/9 火 3 2 予防衛生法規(感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関す る法律、予防接種法、検疫法など) 講義 吉田 法律家からみる看護業務の法的位置づけと看護職の責任 医療裁判の現状 10 12/12 金 1 2 看護業務上の事故と法的責任①(民事、刑事、行政責任と道義的・社 会的責任) 講義 蒔田 看護業務上の事故と法的責任②(民事、刑事、行政責任と道義的・社 11 12/19 金 1 2 会的責任) 事例にみる看護師の注意義務と責任 講義 蒔田 講義 蒔田 講義 墨岡 講義 吉田 講義 吉田 回 月日 曜 時限 日 Ⅰ Ⅱ 内 容 科目ガイダンス 1 10/27 月 1 2 人権の基礎概念 憲法における人権保障 医療と人権 患者の人権 2 11/7 金 1 2 法の基礎的知識と法制度の基本的しくみ 法と規範、法と道徳、法の分類(形、役割からの分類) 生活者の健康に関わる法規の分類 3 11/10 月 1 2 保健医療行政機関の概要 医療と福祉に関する法令 4 11/14 金 1 2 12 12/22 月 1 2 13 1/9 看護職と保健師助産師看護師法の理解① 目的・定義・免許・試験、養成機関、業務など 医療に関する裁判事例からの学び 看護師が知っておきたい重要判例(最高裁判所判例) 医療と個人情報保護法 金 1 2 看護師の守秘義務と個人情報保護法 個人情報保護と看護学生の義務と責任 14 1/16 金 1 2 看護職と労働に関する法とその理解 労働基準法、労働安全衛生法、看護職と就業規則 15 1/19 月 1 2 まとめ 講義評価