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癌栄養血管を標的とした 新規癌遺伝子免疫療法の開発
癌栄養血管を標的とした 新規癌遺伝子免疫療法の開発 医学部医学科 微生物・免疫学 教授 廣松 賢治 実施体制 代表研究者: 廣松 賢治 (福岡大学医学部) 参加研究者: 仇 斌 (福岡大学医学部) 岡野 慎士 (九州大学大学院医学研究院) 姫野 國祐 (九州大学大学院医学研究院) 研究の目的 ●抗悪性腫瘍のDNAワクチンの開発 悪性度が高くMHCクラスIを発現していない癌・腫瘍に対する 新規癌免疫療法の確立 ●ユニバーサルワクチンの開発 MHCクラスIの異なった個体や異なった癌抗原を持つ癌・腫瘍 に対しても効果的なユニバーサルワクチンの開発 研究の概要 従来の癌細胞特異的抗原を標的とするCD8キラーT細胞(CTL)の誘導による癌免疫ワクチン療法では十分な抗 腫瘍効果が得られない。この要因としては、癌細胞が悪性化するほどその細胞上の主要組織適合性抗原(MHC)ク ラスI分子の発現が低下するためにCTLに癌抗原が提示されず、したがってCTLが癌細胞を攻撃できないため、など が考えられる。 癌栄養血管などの新生血管の内皮細胞には水チャンネル蛋白質であるAquaporin-1(AQP-1)が強く発現されて いる(Nature 434: 786 (2005).Impairment of angiogenesis and cell migration by targeted aqp-1 gene disruption)。 本研究では癌細胞特異的抗原を標的とするのではなく、癌栄養新生血管に特異的に発現する分子(Aquaporin-1) を標的とするCD8キラーT細胞を誘導する新規の癌遺伝子免疫療法を開発し、実験的悪性メラノーマ、大腸がん、 膀胱癌に対する強力な抗腫瘍効果を確認することができた。 研究背景 知的財産情報: 特願2009-095547 癌栄養血管を標的とした 癌栄養血管を標的とした 新規癌遺伝子免疫療法の開発 新規癌遺伝子免疫療法の開発 医学部医学科 医学部微生物・免疫学 微生物・免疫学科教授 教授廣松 廣松 賢治 賢治 知的財産情報: 特願2009-095547 癌栄養血管を標的とした 癌栄養血管を標的とした 新規癌遺伝子免疫療法の開発 新規癌遺伝子免疫療法の開発 医学部医学科 医学部微生物・免疫学 微生物・免疫学科教授 教授廣松 廣松 賢治 賢治 知的財産情報: 特願2009-095547