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1.9MB - リオナ.jp 鳥居薬品 医療関係者向け情報

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1.9MB - リオナ.jp 鳥居薬品 医療関係者向け情報
The 26th Congress of Japan Association for Clinical Engineers, Cosponsorship Seminar 3
第26回日本臨床工学会及び平成28年度公益社団法人日本臨床工学技士会総会「共催学術セミナー 3」
∼鉄の充足の重要性∼
開催
催日:20
2016
16年5
年5月1
月14日
4日(土
(土)
) 場所:国立京
国立京都国
都 際会
際 館 第3会場
会場(
(Room D)
司会:峰島
三千男 先生(東京女子医科大学 臨床工学科 教授)
者:秋葉 隆 先生(医療法人社団
(医療法人社団 関川会 関川病院 院長/学校法人 青淵学園 東都医療大学 臨床教授)
演者
Michio
ichio MINESHIMA
Takashi AKIBA
腎性貧血治療ガイドライン(GL)
が約8年ぶりに再改訂
は我が
クエン酸第二鉄水和物
(製品名:リオナ® 錠250mg)
され、第3版にあたる「2015年版 日本透析医学会 慢性腎
国で最初の鉄含有リン吸着薬であるが、本剤の登場により、
臓病患者における腎性貧血治療のガイドライン」が発刊さ
我が国の透析患者の多くが潜在的鉄欠乏状態に陥っている
1)
れた 。2015年版GLの改訂ポイントの一つに鉄補充療法
ことが再認識され、臨床現場に大きなインパクトを与えた。
に関する内容の充実が挙げられる。これは透析患者におけ
当講演では 2015年版GL改訂のポイントや今後の課題、
る鉄充足の意義が見直され、その重要性が広く認識され
および鉄代謝をふまえたリン吸着薬としてのクエン酸第二鉄
たことによるものである。
の上手な使い方を秋葉先生にお話しいただいた。
また、
鉄剤使用の推奨上限についても新たに基準が設けられ、
「血
2015年版腎性貧血治療ガイドラインステートメント
の主な改訂ポイント
された。
しかし、
輸血を必要とする血液疾患患者の血清フェリチン上限
2008年版GLでは鉄補充療法はトランスフェリン飽和度
(TSAT)
値は500∼1,000ng/mLであり、
鉄キレート剤での治療開始基準は
20%以下、
血清フェリチン値100ng/mL以下の両方を満たした場合
この点から考えても、
透析患者の血清フェ
1,000ng/mL超である2)。
のみ鉄補充療法を開始するとされていた。
それが2015年版GLでは
リチン値300ng/mL以上という基準は、
現時点で明確なエビデンス
清フェリチン値が300ng/mL以上となる鉄補充療法は推奨しない」と
鉄 利 用 率を低 下させる病 態 がない 場 合は「 血 清フェリチン 値
が欠落した、
完全なコンセンサスの得られていない数値である。
今後
100ng/mL未満 またはトランスフェリン飽和度
(TSAT)
20%未満」
の研究結果を基に再検討していきたい。
で開始するとされ、
血清フェリチン値、
TSATのどちらか一方の基準を
成人の血液透析患者におけるヘモグロビン目標値は、
2008年版GL
満たした場合に鉄補充が推奨された
(図1)
。
透析患者は回路内残血
では10∼11g/dLと推奨されていたが、
2015年版GLでは10g/dL以
や失血により日常的に鉄を失っている。
今後鉄補充を必要とする患者
上12g/dL未満を推奨し、
上限値が12g/dL未満に引き上げられた。
に適切に鉄を投与できるようになると考えられる。
我が国でも血液透析患者のヘマトクリット
(Ht)
を4群に分けて解析
5)
、
鉄補充は経
血管イベントと感染症のリスクが2倍以上高く
(表)
司 会
口的に投与する方が好ましいと結論づけられる。
実際、
2015年版
東京女子医科大学 臨床工学科 教授
GLにおいても透析患者への鉄補充において経口投与の有用性
が強調されている。
峰島 三千男 先生
Michio MINESHIMA
クエン酸第二鉄の血清リン濃度低下効果と
血清フェリチン値への影響
演 者
血液透析患者への鉄補充の方法として、
鉄剤の経口投与や経
医療法人社団 関川会 関川病院 院長
学校法人 青淵学園 東都医療大学 臨床教授
静脈投与のほか、
個人用透析液供給装置使用が主流の海外では
透析液中に鉄剤
(本邦未承認)
を添加して、
透析液から鉄を補充する
秋葉 隆 先生
我が国においてはクエン酸第二鉄
(リオナ)
方法が知られている6)。
Takashi AKIBA
が鉄を含有する高リン血症治療剤として2014年5月に発売さ
したところ、
Htが上昇するほどイベント発生率は低下傾向を示し、
れた。
血液透析患者を対象とした国内第Ⅱ相臨床試験において、
Ht33%以上で有意に死亡リスクが低いことが示されている3)。
リオナは用量依存的に血清リン濃度を低下させ、その効果は
これにより血液透析患者の腎性貧血管理における鉄補充と赤血
球造血刺激因子製剤
(ESA)
補充の意義が高まったと考えられる。
図2
リオナ投与による血清リン濃度の推移
(mg/dL)
12
プラセボ群(n=44)
リオナ3g/日群(n=44)
透析患者への鉄補充は経口投与が好ましい
リオナ1.5g/日群(n=47)
リオナ 6g/日群(n=37)
10
透析患者では経静脈的に鉄が補充される場合が多い。
これは
嘔吐などの消化器症状により服薬継続が困難な症例があったこ
とが挙げられる。
しかし、
鉄を経静脈的に投与すると非トランスフェ
リン結合鉄
(NTBI)
というフリーの鉄が発生し、
肝臓や他の臓器に
取り込まれ、
組織障害を起こすと考えられている。
実際、
正常ラットに
血清リン濃度
容易に投与経路が得られるほか、
これまでの経口鉄剤では悪心・
血清リン濃度の
変化量
1.5g/日
▲1.29mg/dL
8
6
3g/日
▲2.21mg/dL
4
鉄を経静脈的に投与すると投与前の総鉄結合能
(TIBC)
を上回る
血清鉄の上昇が認められ、
この分がNTBIとして存在することが示
一方、
同様にクエン酸第二鉄を経口投与した結果で
唆された4)。
2
平均値±標準偏差
0
-3
は、
鉄は速やかにトランスフェリンと結合することが不飽和鉄結合
能
(UIBC)
の低下から推測でき、
投与前のTIBCを上回る血清鉄の
この結果は、
鉄の経口投与ではNTBI
上昇は認められなかった4)。
の発生は認められないことを示している。
また、
保存期慢性腎臓病
(CKD)
患者を対象に鉄補充を経静脈的もしくは経口的に行い、
腎
機能低下速度に与える影響を検討したREVOKE試験が2015年
-1
0
1
2
3
4 (週)
投与期
対 象:高リン血症を呈する維持血液透析施行中の慢性腎臓病患者192例
試験デザイン:リオナ1.5g/日、
3g/日、
6g/日またはプラセボを用いた二重盲検群間比較試験
方 法:3週間の観察期
(Wash Out期)
終了後、
リオナ1.5g/日、
3g/日、
6g/日あるいは
プラセボを1日3回、
食直後に4週間投与し、
血清リン濃度に及ぼす用量反応性と
安全性を検討した。
評価項目:主要評価項目:投与開始時に対する4週観察日の血清リン濃度の変化量
副次的評価項目:投与開始時に対する2週観察日の血清リン濃度の変化量など
Yokoyama, K. et al.: Am J Nephrol 36(5)
: 478-87, 2012
ⓒ 2012 Karger Publishers, Basel, Switzerland.
に報告された。
その結果は、
経静脈投与群は経口投与群に比べ心
図1
-2
観察期
(Wash Out期)
2015年版腎性貧血治療ガイドラインステートメントの主な改訂ポイント
2008年版1)
2015年版2)
鉄補充療法
鉄補充療法
・ESA製剤も鉄製剤も投与されていない
血清フェリチン値<50ng/mLの場合、ESAに先行して行う
・開始基準
TSAT≦20%、および血清フェリチン濃度≦100ng/mLとする
・十分なESA治療を行っている
血清フェリチン値<100ng/mL かつ TSAT<20%
※鉄利用率を低下させる病態がない場合*
血清フェリチン値<100ng/mL または TSAT<20%
・鉄補充療法の推奨値*
血清フェリチン値≧300ng/mLには鉄補充療法を推奨しない
Hb目標値
透析患者
:10∼11g/dL
保存期・PD・腎移植患者:11∼13g/dL Hb目標値
透析患者
:10g/dL以上12g/dL未満
保存期・PD・腎移植患者:11g/dL以上13g/dL未満
*このステートメントは、作成ワーキンググループ会議にて全会一致ではなく2/3以上の合意をもって採択
された唯一の記載である。したがって、
この内容に関してはまだ議論が多く残されていると考えている。
1)日本透析医学会: 2008年版「慢性腎臓病患者における腎性貧血治療のガイドライン」. 透析会誌 41(10)
: 661-716, 2008
2)日本透析医学会: 2015年版「慢性腎臓病患者における腎性貧血治療のガイドライン」. 透析会誌 49(2)
: 89-158, 2016
The 26th Congress of Japan Association for
o Clinical Engineers, Cosponsorship Seminar 3
1.5g/日投与群で−1.29mg/dL、
3g/日投与群で−2.21mg/dLで
査値が、
2015年版GL1)の推奨範囲内に収まるよう、
ESA投与量
7)
。
また、
血液透析患者を対象とした国内第Ⅲ相臨床
あった
(図2)
とあわせて投与量を調節する
(図3)
。
試験(長期投与試験)
でも、
リオナを52週間投与した結果、血清
この試験において、
鉄・貧血関連検査値も上昇し、
血清フェリチン
腎性貧血管理における今後の課題 :
鉄マーカーとしての血清フェリチンの問題点
値はリオナの用量依存的に上昇した。
血清フェリチン平均値の上
腎性貧血治療において、
今後検討を要する重要な課題の一つ
昇はリオナ3g/日投与群でも2015年版GLにおける鉄剤の中止
に、
測定系の問題がある。
日本医師会が約1,200の施設の協力を
リン濃度は6mg/dLを超えることなく適切にコントロールされた。
8)
ヘモグロビン値
基準である300ng/mLに達することはなかった 。
得て、
25種の血清フェリチン測定キットについて施設間および測
はリオナ投与開始後緩やかに上昇し、
ESA、
静注鉄の減量により
定キット間での差を検討したところ、
測定キットの違いにより測定値
試験期間を通じて12g/dLを超えることはなかった8)。
現在、
血清フェリチン値の測
に2倍近いばらつきが認められた10)。
これらの結果に鑑みて、
リオナ投与時は、
①血清リンコントロール
定時には、
WHO標準品として第一世代から第三世代までの3種類
の観点から、
「慢性腎臓病に伴う骨・ミネラル代謝異常の診療ガ
のキットが使用されており、
血清フェリチン値のばらつきの要因の
9)
②鉄・貧血関連検
イドライン 」で示す管理目標値に収めたうえで、
図3
リオナの用量調節
正確な管理を行うことは困難である。
今後、
測定方法の標準化な
●血清リンコントロールの面から
血清リン濃度を、
ガイドライン目標値に収めるよう食事指導
を徹底する。
● 血清リン濃度を、
ガイドライン目標値に収めるようリオナ投
与量を増量する。
● リオナは、
血清リン濃度を6錠/日で約1.3mg/dL、
12錠/日で
約2.2mg/dL低下させる7)
(国内第Ⅱ相臨床試験)
。
●
●鉄コントロールの面から
血液ヘモグロビン濃度を、
日本透析医学会貧血治療ガイドラ
イン推奨値に収めるよう増減する。
● 鉄マーカーを、
日本透析医学会貧血治療ガイドライン推奨値
に収めるよう増減する。
●
提供:秋葉 隆氏
表
一つに新旧世代のキットが混在していることが考えられる。
このよ
うな問題がある現況において、
血清フェリチン値によって鉄補充の
ど血清フェリチン値の適正値を再検証すること、
鉄過剰・鉄欠乏状
態を迅速に判定できる新たな指標の開発が重要である。
引用文献
:89-158, 2016
1)日本透析医学会:2015年版「慢性腎臓病患者における腎性貧血治療のガイドライン」. 透析会誌 49(2)
2)厚生労働省
「特発性造血障害に関する調査研究班:輸血後鉄過剰症の診療ガイド」, 2008
3)Inaba, M. et al.:Nephron Clin Pract 120
(2)
:c91-c100, 2012
4)宮崎 章 他:日薬理誌 144
(6)
:294-304, 2014
5)Agarwal, R. et al.:Kidney Int 88
(4)
:905-14, 2015
6)Macdougall, IC.:Kidney Int 88
(5)
:946-9, 2015
7)Yokoyama, K. et al.:Am J Nephrol 36
(5)
:478-87, 2012
8)Yokoyama, K. et al.:J Ren Nutr 24
(4)
:261-7, 2014
:301-56, 2012
9)日本透析医学会:慢性腎臓病に伴う骨・ミネラル代謝異常の診療ガイドライン, 透析会誌 45(4)
10)日本医師会
「平成25年度
(第47回)
臨床検査精度管理調査結果報告書」
経口投与と経静脈投与による鉄剤投与の安全性の比較
(REVOKE試験)
経静脈投与
IV iron(n=67)
Subjects
Subjects
(n
(n)
40
11
6
2
4
3
1
2
19
9
2
8
0
4
1
4
18
15
5
1
Events
Incidence rate
(n) (events/100 PY)
176
168.4
27
25.8
6
5.7
7
6.7
4
3.8
5
4.8
2
1.9
3
2.9
36
34.4
15
14.3
2
1.9
9
8.6
0
0 4
3.8
2
1.9
4
3.8
29
27.7
22
21 6
5.7
1
1 Subjects
(n)
37
19
7
3
8
3
5
1
17
9
2
8
2
4
2
5
14
12
2
3
Events Incidence rate
(n) (events/100 PY)
201
199 37
36.6
11
10.9
4
4 11
10.9
5
4.9
5
4.9
1
1 55
54.4
28
27.7
2
2 9
8.9
2
2 5
4.9
3
3 6
5.9
28
27.7
21
20.8
4
4 3
3 Incidence rate ratio,
IV/oral(95% CI)
P
1.18(0.97−1.45) 0.106
1.42(0.86−2.33)
0.168
1.90(0.70−5.13)
>0.2 0.59(0.17−2.02) >0.2 2.85(0.91−8.94)
0.073
1.03(0.30−3.57)
>0.2 2.59(0.50−13.33) >0.2 0.34(0.04−3.32) >0.2 1.58(1.04−2.41)
0.033*
1.93(1.03−3.62)
0.040*
1.03(0.15−7.35) >0.2 1.03(0.41−2.61)
>0.2 2.0e+07(0.00−.)
>0.2
1.29(0.35−4.82) >0.2 1.55(0.26−9.29)
>0.2
1.55(0.44−5.50)
>0.2
1.00(0.59−1.68)
>0.2
0.99(0.54−1.80) >0.2 0.69(0.19−2.44) >0.2 3.10(0.32−29.84)
経口投与の方が経静脈投与よりも安全
司会のことば
東京女子医科大学 臨床工学科 教授
峰島 三千男 先生
CKD患者にとって腎性貧血は、
QOLの低下だけでなく、
腎機能
または心機能の悪化などの臓器障害の進展にもつながる重要な
問題であり、
新たなエビデンスに基づき、
腎性貧血治療GLが改訂
されたことは非常に大きな意義を有する。透析患者における静注
Eve t type
Even
type
Overall SAEs
Infections
Skin
Bone
Lung
UTI
Sepsis
Other
Cardiovascular
CHF
Angina
MI
Stroke
Arrhythmia
PVD
Other
Renal
AKI
Hyperkalemia
Other
経口投与
Oral iron(n=69)
Adjusted inc
ciden
dence
ce rate rati
t o,
o
IV/or
V/o al(95%
(95% CI)
CI)
)
P
1.60(1.28−2.00)
<0.0001
2.12(1.24−3.64)
0.006
3.79(1.32−10.87)
0.013
4.35(1.23−15.39)
0.022
2.37(0.60−9.34)
>0.2 122.15(0.89−16819.84)
0.056
2.51(1.56−4.04)
2.07(1.04−4.11)
<0.001
0.038
1.25(0.41−3.82)
>0.2 1.39(0.78−2.47)
>0.2
Reprinted from Kidney Int., 88(4), Agarwal, R. et al,
A randomized trial of intravenous and oral iron in chronic kidney disease, 905-14,
ⓒ 2015 with permission from International Society of Nephrology.
鉄投与の準備は、
透析室スタッフにとって時間のかかる作業であ
り、
今回のGLで経口鉄製剤の使用が広がると、
医療チームの負担
が軽減するかもしれない。
透析液成分濃度測定装置については、現在、
臨床工学技士
や業界が協力して標準化の試みが進められており、血清フェリ
チン測定キッ
トについても同様の試みが開始されれば、
腎性貧血
管理におけるさらなる改善が期待できるであろう。
**2016年1月改訂
(第5版)
*2015年5月改訂
クエン酸第二鉄水和物(Ferric Citrate Hydrate)錠
和 名
リオナ®錠 250mg
洋 名
Riona ®Tab. 250mg
日本標準商品分類番号
クエン酸第二鉄水和物
(Ferric Citrate Hydrate)
87219
性 状 ・ 剤 形
外
22600AMX00005000
承 認 年 月
2014年1月
薬 価 収 載
2014年4月
販 売 開 始
2014年5月
販 売 元
鳥居薬品株式会社
製 造 販 売 元
日本たばこ産業株式会社
臨床症状・措置方法
セルロース、
ポリビニルアルコール・ポリエチレングリコール・グラフトコポリマー、
ポリビニルアルコール・アクリル酸・メタクリル酸メチル共重合体、
ヒドロキシプロ
ピルセルロース、
クロスポビドン、
ステアリン酸Ca、
ヒプロメロース、酸化チタン、
タ
ルク、
ポリエチレングリコール
白色のフィルムコーティング錠
キノロン系抗菌剤
シプロフロキサシン等
テトラサイクリン系抗生物質
テトラサイクリン等
セフジニル
抗パーキンソン剤
ベンセラジド・レボドパ等
エルトロンボパグ オラミン
経口アルミニウム製剤 注2 )
水酸化アルミニウムゲル
合成ケイ酸アルミニウム
形
上面
機序・危険因子
これら薬剤の作用を減弱させるおそれが これら薬 剤と結 合
あるので、
併用する場合にはこれらの薬剤 し、吸収を減少させ
の作用を観察すること。
るおそれがある。
甲状腺ホルモン剤
レボチロキシン等
有 効 成 分
クエン酸第二鉄水和物を無水物として
(クエン酸第二鉄として)250mg含有
( 1 錠 中 )
物
承 認 番 号
薬剤名等
組成・性状
加
3年
(外箱等に表示の使用期限を参照のこと)
3. 相互作用
併用注意
(併用に注意すること)
【禁忌(次の患者には投与しないこと)】
本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
添
気密容器、室温保存
(「取扱い上の注意」参照)
使用期限
注1)注意−医師等の処方箋により使用すること
商品名
一 般 名
貯 法
他のクエン酸製剤との併用で血中アルミニ クエン酸との併用に
ウム濃度が上昇したとの報告があるので、 より、
吸収が促進され
同時に服用させないなど注意すること。
るとの報告がある。
側面
注2)
透析療法を受けている患者へは投与禁忌である。
サ
イ
ズ
識 別 コ ー ド
長径 約14.9mm、短径 約6.9mm、厚さ 約4.6mm
4. 副作用
国内における本剤の主要な臨床試験において、
801例中204例
(25.5%)
に副作用が認め
られた。
主な副作用は、
下痢、
便秘、
腹部不快感、
血清フェリチン増加であった。
(承認時)
その他の副作用
下記の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場
合は適切な処置を行うこと。
JTP 751
効能・効果
慢性腎臓病患者における高リン血症の改善
種類
用法・用量
通常、成人には、
クエン酸第二鉄として1回500mgを開始用量とし、1日3回食直後に経口
投与する。以後、症状、血清リン濃度の程度により適宜増減するが、最高用量は1日
6,000mgとする。
<用法・用量に関連する使用上の注意>
・本剤投与開始時又は用量変更時には、1∼2週間後に血清リン濃度の確認を行う
ことが望ましい。
・増量を行う場合は、
増量幅をクエン酸第二鉄として1日あたりの用量で1,500mgまで
とし、
1週間以上の間隔をあけて行うこと。
使用上の注意
1.慎重投与
(次の患者には慎重に投与すること)
(1)消化性潰瘍、
炎症性腸疾患等の胃腸疾患のある患者[病態を悪化させるおそれが
ある。]
(2)ヘモクロマトーシス等の鉄過剰である患者
[病態を悪化させるおそれがある。]
(3)C型慢性肝炎等の肝炎患者[病態を悪化させるおそれがある。
]
(4)
血清フェリチン等から鉄過剰が疑われる患者[鉄過剰症を引き起こすおそれがあ
る。]
(5)
他の鉄含有製剤投与中の患者
[鉄過剰症を引き起こすおそれがある。
]
(6)発作性夜間血色素尿症の患者[溶血を誘発し病態を悪化させるおそれがある。]
2. 重要な基本的注意
(1)本剤は、血中リンの排泄を促進する薬剤ではないので、食事療法等によるリン摂取
制限を考慮すること。
(2)本剤は、定期的に血清リン、血清カルシウム及び血清PTH濃度を測定しながら投
与すること。血清リン、血清カルシウム及び血清PTH濃度の管理目標値及び測定
頻度は、学会のガイドライン等、最新の情報を参考にすること。低カルシウム血症の
発現あるいは悪化がみられた場合には、活性型ビタミンD製剤やカルシウム製剤の
投与を考慮し、
カルシウム受容体作動薬が使用されている場合には、
カルシウム受
容体作動薬の減量等も考慮すること。
また、
二次性副甲状腺機能亢進症の発現あ
るいは悪化がみられた場合には、
活性型ビタミンD製剤、
カルシウム製剤、
カルシウム
受容体作動薬の投与あるいは他の適切な治療法を考慮すること。
(3)本剤は消化管内で作用する薬剤であるが、
本剤の成分である鉄が一部吸収される
ため、血清フェリチン等を定期的に測定し、鉄過剰に注意すること。
また、ヘモグロ
ビン等を定期的に測定し、特に赤血球造血刺激因子製剤と併用する場合には、
過剰造血に注意すること。
販売元
2016年6月作成
東京都中央区日本橋本町3ー4ー1
製造販売元
頻度
2%以上
2%未満
胃腸障害
下痢(10.1%)、便秘(3.2%)、 腹部膨満、腹痛、十二指腸潰瘍、排便回数増
腹部不快感
(2.5%)
加、
胃腸障害、
悪心、
嘔吐、
便通不規則
臨床検査
血清フェリチン増加
(2.7%)
血中アルミニウム増加、
γ-グルタミルトランスフェ
ラーゼ増加、
ヘマトクリッ
ト増加、
ヘモグロビン増加
赤血球増加症、肝機能異常、食欲減退、
そう痒
症、
高血圧
その他
5. 高齢者への投与
一般に高齢者では生理機能が低下しているので、患者の状態を観察しながら慎重に
投与すること。
6. 妊婦、産婦、授乳婦等への投与
妊婦又は妊娠している可能性のある婦人、産婦及び授乳婦には、治療上の有益性
が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。
[これら患者への投与に
関する安全性は確立していない。]
7. 小児等への投与
小児等に対する安全性は確立していない
(使用経験がない)。
8. 適用上の注意
薬剤交付時:PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること。
(PTPシートの誤飲により、
硬い鋭角部が食道粘膜に刺入し、
更には穿孔をおこして縦隔
洞炎等の重篤な合併症を併発することが報告されている。
)
9. その他の注意
(1)本剤の投与により便が黒色を呈することがある。
腹部のX線又はMRI検査で、本剤が存在する胃腸管の画像に未消化錠が写る可能性がある。
(2)
(3)
イヌを用いた長期反復投与毒性試験において、最大臨床用量の鉄として約5倍に
相当する用量より、鉄の過剰蓄積に伴う肝臓の組織障害(慢性炎症巣、細胆管の
増生及び肝実質の線維化)が認められた。
これらの変化は休薬による回復性はな
く、
休薬期間中に病態の進行が認められた。
包 装
リオナ®錠250mg:100錠(10錠×10 PTP包装)、500錠(10錠×50 PTP包装)、1,000錠
(10錠×100 PTP包装)
取扱い上の注意
アルミピロー開封後は湿気を避けて保存すること。
詳細は添付文書をご参照ください。
禁忌を含む使用上の注意の改訂に十分にご留意ください。
資料請求先
鳥居薬品株式会社 お客様相談室
TEL 0120-316-834
FAX 0120-797-335
® 登録商標
IF15-1607P
RIO TJ020A
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