...

小学校2年 むし歯の予防(授業案)

by user

on
Category: Documents
591

views

Report

Comments

Transcript

小学校2年 むし歯の予防(授業案)
第2学年
学級活動学習指導案
指導者
1、題材
○○○○
「むし歯の予防」
2、指導観
○
二年生になると乳歯から永久歯へ生え変わる時期になる。個人差はあるが、永久歯になる歯が増え自分
の歯についての積極的な関心も芽生えてくる。しかし、事前の歯磨き調査の結果をみると虫歯を予防する
ためには歯磨きが大切だとわかっているが、歯磨きの習慣がきちんとついている児童は少ない。
また、この時期の子どもたちは体も大きく成長するため、栄養も十分とる必要がある。体の成長を考え
ると食べ物の栄養分を吸収するためには、胃や腸などの消化器官が活発に働くことが大切であるが、まず
はしっかりと食べ物を噛まなければならない。つまり、歯は健康の維持、増進に大きな役割をはたしてい
る。その歯が虫歯になったり、なくなったりすると、食べ物が十分に噛めなくなったり、栄養が全身に吸
収されなかったりするため、体の成長に影響を与えることになる。
そこで、「歯の衛生週間」の6月の機会をとらえ、歯科検診の結果をもとに自分の歯の健康に関心を持
たせ、むし歯を予防して健康でよりよい生活を築こうとする自主的な態度を育てたい。さらに、虫歯の原
因や怖さを知り、食事後の歯磨きの必要性に気づかせ、じょうずな歯磨きの仕方を身に付け、実践化へと
導くことは、自らの健康を自らの手で守っていこうとする子どもを育てる上で意義深い。
○
本学級は、男子※名、女子※名(合計※名)で、たいへん元気がよく活動的な子が多い。話し合う場で
は友達の意見を最後まで聞く姿勢はできているが、意見を言う子が限られており、自分の考えをまとめて
発表する子が苦手な子がいる。
本学級では、歯科検診の結果から1年生で虫歯があった子が※人、虫歯がなかった子が※人いた。しか
し、乳歯から永久歯になる関係から1人の本数に変化はある。また2年生で虫歯があった子は※、なかっ
た子が声※人いる。しかし、実態調査では※人の子しかむし歯があると思っておらず、※人の子がむし歯
がないと思おり、実際にむし歯がある人数と意識のズレがある。また、普段歯磨きを2回している子は※
人、1回のみの子は※人、全くしていない子は※人いる。休日には歯磨きを3回行っている児童もいる。
よく食べるおやつベスト3を見ると甘いものを好む傾向にあるが、毎日お菓子を食べている児童は少な
い。おかしを食べると虫歯になると考え、おかしを食べていない児童が2人いるが、そのうちの1人は虫
歯がある。
歯の大切さについては、全員が歯は大切だと思っている。しかし、むし歯の予防に歯磨きが大切だと※
人の子が思っているが、歯を食事前に磨く子もいれば、食事後に磨く子もいる。また磨く日と磨かない日
があったり、食事前にみがく日と食事後に磨く日があったりと日によって磨く時期が変わる児童もおり、
歯みがきが習慣化されていない。また、歯磨きがなぜ必要なのか、どんな効果があるのか、どんな方法が
大切なのかについての理解は不十分である。
○
本題材の指導にあたっては、事前に一日にいつ、何回歯磨きをしているかや歯磨きを大切だと思ってい
るか、等をアンケートによって調べ、学級の意識や実態を把握する。
また、むし歯になって嫌な思いをした経験やむし歯になる理由、歯磨きの必要性をアンケートを通して考
えさせることにより、歯についての関心を高めておく。
特に本時では歯の大切さを理解させながら、むし歯予防のために歯磨きの必要性に気づかせ、日常生活
で実践できるようにさせる。そのためにはまず、つかむ段階では本学級のむし歯の人数と他校のむし歯の
人数を比べ、本時のめあてを確認する。また、深める段階ではむし歯の原因からむし歯にならない方法を
考えさせ、養護教諭にゲストティーチャーとして来ていただき、むし歯の原因や歯磨きの大切さ、じょう
ずな歯磨きの仕方を理解させる。透明なプラステックコップを使用し、じょうずな歯磨きの仕方で磨いた
後は歯の汚れがどれだけ出るか視覚的にとらえさせ歯磨きの効果を気づかせる。そして、振り返りの段階
では、コップの水の色の変化から、今までの歯磨きの仕方を振り返らせ、自分の課題を決め、これから実
践していくことを「わたしの歯磨き大作戦」カードに記入し、発表し合う。
事後指導では毎日課題の振り返りを行い、「わたしの歯磨き大作戦」カードに記入することを通して継
続化を図る。
3、目標
○自分や友達の歯の健康に関心をもったり、自分の課題解決のための方法を決定したりして、日常生活で
実践しようとする。
○ むし歯にならない方法を考え、自分の課題を決定する。
○ むし歯の原因と歯の大切さが分かるようにし、歯ブラシについた汚れを水につけて水の汚れを見るこ
とで、歯磨きの効果に気づき歯磨きの大切さを知る。
○ むし歯を予防するじょうずな歯磨きの仕方を身に付ける。
4、学習指導計画
(1) 事前の活動
歯について実態調査をする。
○歯の大切さや歯医者に行った経験、1日の歯磨きの回数などの調査。
○歯が痛くなったときのことやむし歯になって嫌な思いをしたこと。
○むし歯の原因や虫歯になっていやな思いをした経験、むし歯の予防法、歯磨きの大切さについ
て。
○3日間の連続歯磨き調査
(2) 本時の活動
(3) 事後の活動
家での歯磨きをじょうずな歯磨きの仕方で実践できるようにする。
○毎日自分の課題が達成できたか振り返らせ、「わたしの歯みがき大作戦」
カードにシールをはり、継続できるように声かけする。
5、本時
平成15年※月※日
※曜日
第※校時
2年○○学級
(1) 主眼
歯の大切さに気付き、むし歯にならない方法について考えさせ、ゲストティーチャーの話を聞くこ
とで虫歯の原因と歯の大切さを理解させ、じょうずな歯磨きの仕方を身につけさせ、進んで実践で
きるようにさせる。
(2) 本時仮説
本時の学習において、次のような手だてを取れば自分の歯の健康状態について関心をもち、自分の
歯の健康の問題を自ら見付け、自らの目標に向かって進んで実践しようとする子どもが育成できる
だろう。
①
つかむ段階では、本学級のむし歯の人数と他校のむし歯の人数を比べて見せ、本学級の虫歯の多
さに気付かせることから、本時のめあてをつかませる。
②
深める段階では、ゲストティーチャーからの話しを聞くことで、むし歯原因や歯の大切さ、歯磨き
の仕方について興味・関心をもって理解させる。
また、歯磨きによって歯ブラシについた歯垢を視覚的にとらえる体験的な活動をすることで歯磨き
の効果を理解させる。
③ 振り返りの段階では、「わたしの歯磨き大作戦」カードを活用することにより、
自らの目標に向かって進んで実践していく意欲をもたせる。
(3) 準備
児童
なし
教師
○歯ブラシ(全員分)
○鏡(全員分)
○プラスティックコップ(全員分)
○歯の模型
○模型歯ブラシ
○わたしの歯磨き大作戦カード
○資料
(4)学習指導の過程
段
学
習
内
容
具体的な支援の手だて及び留意点
評
価
階
つ
1, 資料を見て問題点に気づく。 ○
歯科検診の結果から本学級のむし歯の人数と他校のむし歯の人
数を比べて、本学級のむし歯が多いという課題意識をもたせる。
か
○
む
むし歯になると困ることを提示する。
2, むし歯になると困ることを
提示し、本時のめあてをつか
む。
・
ごはんが食べられない。
・
痛いおもいをする。
めあて
むし歯にならない方法を考えよう
3, どうしてむし歯になるのか
見
を考え、むし歯にならないよ
通
うにするには何が大切か考
す
える。
○歯磨きをしているのに、虫歯になるのは、歯磨きが不十分である
ことに気づかせる。
・
○甘いものをとっていないのに虫歯になっている子がいることを知
らせる。
(むし歯の原因)
・
歯をみがかないから。
・
あまいものを食べるか
○
歯の大切さについて
・
乳歯がむし歯になると永久歯への影響はどうなるか
・
永久歯はむし歯になるともとの良い歯に戻らないこと
・
き、むし歯にならない歯みがき
深
め
る
の仕方を知る。
てを知り、虫
歯の原因を
考えること
ができたか。
ら。
4,ゲストティーチャーの話を聞
歯磨きをしている人数と虫歯になっている人数の比較。
本時のめあ
○
食べ物が十分に噛めないと体の成長に影響すること
むし歯の原因について
・
むし歯のでき方
・
むし歯になりやすいところ
・
むし歯ができやすい時期(歯がはえたばかりのとき)
Fly UP