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市場 s 社会 sh とユダヤ 人 ジン (1) - C
2010/12/4 ファウスト 悪魔メフィスト フェレス 西洋経済史[中川洋一郎] 第23回 第12章 市場社会とユダヤ人 (1) 教科書 214-220頁 平成22年12月14日(火) 俺の人生は何 だったのか. 悪魔よ,いるな ら,出て来い 統制された市場 • 18世紀ダホメ王国の事例 • 王が,市場に関するすべての事柄を管理・統 制していた. • 市場の開場から,持ち込まれる商品の種類・ ・時期・量,そして,当然のことながら,価格が 統制されていた. おまえの魂と 引き替えに現 世の快楽を与 えようではな いか 自己調整的市場 • 商品の生産は,利潤獲得を目的にして行わ れ, • 財とサービスの需要・供給が,価格によって 調整される自由な市場 • ポランニーの考えでは,本来ならば市場で取 引されるような商品ではない擬制的商品であ るヒト・モノ・カネが市場で取引されるようにな って,大転換が起きた.すなわち,市場が社 会を覆うようになった. Ⅰ.宗教と近代資本主義 マックス・ウェーバー(1863-1920) • Ⅰ.近代資本主義を生み出した近代合理主義 -プロテスタント- • Ⅱ.近代資本主義の起源となった営利主義 -カトリック- • Ⅲ.イスラム教 • Ⅳ.儒教 • Ⅴ.神道 1 2010/12/4 ウェーバー『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の「精神」』 高い文明は歴史上いくつもあったの に,なぜ,西ヨーロッパのみが近代 資本主義を成立させたのか 近代資本主義とは? • 簿記を土台として営まれる合理的な産業経営 の上になりたつ利潤追求の営み • 制度として支配的になったのは,西ヨーロッパ (および,その延長世界としてのアメリカ)だけ であった. 資本主義の精神(エートス) カルヴァンの予定説 • ベンジャミン・フランクリン→「自己の資本を自 己増殖させるのを自己目的と考えることが, 各人の義務である」 • 「労働を,天職(Beruf)として,組織的・合理的 に遂行することが絶対神の御心に適う」 • →経営者だけでなく,労働者にも広く共有さ れていることが,近代資本主義の前提 • →プロテスタンティズムの教育によってのみ可能と なった • 絶対神は,すでに永遠の命を与えた人間を 選んでおり,それ以外の人間は永遠の死滅 を予定した.人間が,かかる絶対神の決定を, 意志・努力・善行によって変えることは,でき ない. 天職(Beruf) 世俗内禁欲 -世俗内禁欲としての労働- • (選ばれているかどうかは最後まで不明だか ら,不安)→ • 「自分は絶対神に選ばれているという確信を 持つこと」が大事 • 世俗の職業は,絶対神が与えた使命(だから, Beruf) • 世俗の職業に勤しむことは「神のご威光を増 すこと」 • 利益追求を目的とせず,絶対神の意志として の職業を,「天職」として考えて,ただひたすら 世俗内で,しかし,「禁欲的」に,職業労働に 従事する • カトリック修道院の中で行われていた禁欲的な 生活が世俗内でも行われるようになり,世俗 生活自体の合理化をもたらした 2 2010/12/4 ウェーバーによる近代資本主義 • 小商品生産者が,世俗内禁欲に基づいて合 理的に労働し,職業を遂行すると,安定的に 安価な商品を市場に出すことになり,評価が 高まる. • 蓄積された資本は,投資に向かい,合理的な 資本主義体制が発展してくる. 営利主義 羽入辰郎 『マックス・ヴェーバーの犯罪―『倫理』論文における 資料操作の詐術と「知的誠実性」の崩壊』 『プ ロテスタンティズムの倫理と 資本主義の精神』が出版されて から既に百年になろうとする。そ の百年間、ヴェーバーの誤魔化 しは見逃され続けてきた。果たし て 人々が崇拝するほどにヴェー バーは正しかったのか。本書は 厳密なテキスト・クリティークにも とづき、その検証を試みる。ドイ ツ・ヴェーバー研究の世界に衝 撃を与えた先鋭な研究の全貌 が今初めて明らかとなる。 ヴェルナー・ゾンバルト(1863-1941) • 営利の自己目的化 →利潤のために利潤を追求する営利至上主 義的な経営態度 • 営利の無制限の追究 →営利主義を支える精神は,「無限追究の精 神」(ゾンバルト) • 資本主義は,利潤獲得のためにあらゆる手 段を利用しようとする. ゾンバルト 恋愛と贅沢と資本主義 講談社学術文庫 ウェー バーが資本主義成立の要因を プロテスタンティズムの禁欲的倫理に 求めたのに対し、著者は贅沢こそそ のひとつと結論づけた。贅沢の背景 には女性がいて、贅沢 は姦通や蓄妾、 売春と深く結びついていたというので ある。かくて著者は断ずる。「非合法 的恋愛の合法的な子供である奢侈は、 資本主義を生み落とすことに なった」 と。 オズワルド・シュペングラー(1880-1936) ドイツの文化哲学者、歴史学者。 主著である『西洋の没落』(Der Untergang des Abendlandes) は、当時のヨーロッパ中心史 観・文明観を痛烈に批判した有 名な著作で、その影響は哲学・ 歴史学・文化学、芸術など多方 面に及んだ。 3 2010/12/4 シュペングラー『西洋の没落』 五月書房 西洋は21世紀に滅亡する!? ファウスト 16世紀初頭のドイツにおける 伝説的な魔術師 数世紀にわたる世界史の局面を 80余年前に予見。それは今日確 実に現実化している。 世界的ロングセラーの定本版。 世界の動向を見極める。経済の 流れを洞察する。文化人・経済 人必読の不動の名著。 Faust (Rembrandt) ゲーテ『ファウスト』(岩波文庫ほか) ファウストとメフィストフェレスとの契約 高田明和「こころを楽にする作法」 -NHKラジオ「ラジオあさいちばん」- 堀口大學『座右銘』より 暮らしは分が大事です. 気楽が何より薬です. 嫉む心は自分より以外の者は傷つけぬ. 4