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1 - 北海道胆振総合振興局

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1 - 北海道胆振総合振興局
写真 有珠山と稲穂
目
1
2
3
胆振のあらまし
位置、由来
----------------------------------------- 1
気象、土壌
----------------------------------------- 2
胆振農業の概要と特色
全道に占める胆振農業の割合
----------------------------------------- 3
胆振農業の地域別特色
-----------------------------------------4~7
胆振農業の構造
-----------------------------------------8、9
農業産出額
----------------------------------------- 10
農畜産物の生産
水稲
----------------------------------------- 11
畑作物(小麦、豆類)
-----------------------------------------12、13
(ばれいしょ、てん菜)
4
----------------------------------------- 14
畜産(乳用牛、肉用牛)
----------------------------------------- 15
(豚、採卵鶏)
----------------------------------------- 16
野菜
----------------------------------------- 17
果樹、花き
----------------------------------------- 18
食の安全・安心への取組
YES!clean 表示制度
----------------------------------------- 19
エコファーマー・有機農産物検査認証制度
5
6
次
---------------------------------
GAP
----------------------------------------- 21
トピックス~食育~
----------------------------------------- 22
農畜産物の加工販売と地産地消
直売施設
----------------------------------------- 23
市民農園・ふれあいファーム
----------------------------------------- 24
北のめぐみ愛食レストラン
----------------------------------------- 25
麦チェンサポーター店制度
----------------------------------------- 26
道産食品登録制度・道産食品独自認証制度
---------------------------
27
トピックス~いぶりマルシェ~
---------------------------
28
担い手活動
4Hクラブ、胆振4Hクラブ連絡協議会
7
---------------------------29
香凜‘s(女性農業者団体)
、指導農業士・農業士会
--------------------------- 30
トピックス~北海道青年農業者会議~
--------------------------- 31
農業関係機関
農業改良普及センター
8
20
--------------------------- 32
家畜保健衛生所
---------------------------------------------------- 33
農業協同組合
---------------------------------------------------- 34
農業・農村整備事業
農業農村整備事業の推移
----------------------------------------- 35
農業農村整備事業実施体系
----------------------------------------- 36
農業農村整備事業市町村別・地区別一覧---------------------------------------- 37
2
胆振農業の概要と特色
全道に占める胆振農業の割合
区分
単位
胆振
比率
全道
比率
A/B
備考
1 耕地面積
平成25年 国土交通省国土地理院
全国都道府県市区町村別面積調
平成25年 農林水産省 北海道農
3.0%
林水産統計年報
平成25年 農林水産省 北海道農
4.3%
林水産統計年報
平成25年 農林水産省 北海道農
2.7%
林水産統計年報
総土地面積
ha
369,802
8,345,748
4.4%
耕地面積
ha
34,900
1,153,000
田
ha
9,560
27.5%
224,000
19.4%
畑
ha
25,300
72.5%
929,200
80.6%
経営数
2,239
46,549
4.8% 2010年 農林業センサス
戸
1,174
26,693
4.4% 2010年 農林業センサス
総人口
人
407,305
5,416,711
農業就業人口
人
4,647
米
t
小 麦
2 農家数
農業経営体数
専業農家数
3 人口
1.1%
7.5% 平成26年3月末 住民基本台帳
111,324
4.2% 2010年 農林業センサス
19,100
629,400
3.0%
t
6,080
487,500
1.2%
大 豆
t
2,420
61,400
3.9%
小 豆
t
2,863
61,218
4.7%
いんげん
t
376
14,069
2.7%
てん菜
t
88,500
3,435,000
2.6%
馬鈴薯
t
14,500
1,716,000
0.8%
りんご
t
1,034
8,870
11.7%
アルストロメリア
t
2,884
6,476
44.5% 平成23年 花き産業振興総合調査
乳用牛
頭
8,981
311,696
2.9% 平成24年度肉畜等に関する調査
肉用牛
頭
36,973
523,861
7.1% 平成24年度肉畜等に関する調査
豚
頭
51,949
360,691
14.4% 平成24年度肉畜等に関する調査
鳥
千羽
2,186
4,456
千万円
1,361
37,427
3.6%
産出額
千万円
4,541
105,272
4.3%
耕 種
千万円
1,943
42.8%
56,073
53.3%
畜 産
千万円
2,598
57.2%
49,178
46.7%
加工農産物
千万円
-
4 農畜産物等収穫量
平成25年 農林水産省 北海道農
林水産統計年報
平成25年 農林水産省 北海道農
林水産統計年報
平成25年 農林水産省 北海道農
林水産統計年報
平成25年 農林水産省 北海道農
林水産統計年報
平成25年 農林水産省 北海道農
林水産統計年報
平成25年 農林水産省 北海道農
林水産統計年報
平成25年 農林水産省 北海道農
林水産統計年報
平成23年 特産果樹生産動態等調
査
5 家畜飼養等羽数
49.1% 2010年 農林業センサス
(参考)
1 生産農業所得
生産農業所得
平成18年度 農林水産省 生産農
業所得統計
2 農業産出額
22
平成18年度 農林水産省 生産農
業所得統計
平成18年度 農林水産省 生産農
3.5%
業所得統計
平成18年度 農林水産省 生産農
5.3%
業所得統計
平成18年度 農林水産省 生産農
0.0%
業所得統計
1 胆 振 の あ ら まし
位
置
● 胆 振 総 合 振 興 局 は 北 海 道 の 中 南 部 に 位 置 し 、東 部 は 日 高 振 興 局 、西 部 は 渡 島 総 合 振
興 局 、 南 部 は 太 平 洋 ( 海 岸 線 約 2 1 8 ㎞ )、 ま た 、 北 部 は 後 志 、 石 狩 、 空 知 、 上 川 総
合振興局にそれぞれ接しています。
● 東 西 に 1 5 2 ㎞ 、 南 北 に 9 8 ㎞ に わ た る 約 3 8 万 ha の 面 積 を 有 し 、 1 4 振 興 局 の
中 で は 檜 山 、石 狩 に 次 い で 3 番 目 に 小 さ い 振 興 局 で す が 、他 府 県 と の 比 較 で は 、全 国
の都道府県別面積で40位の奈良県とほぼ同じ面積となっています。
【位置図】
由
来
● 胆振農業の開拓は、北海道史によると「寛政10年、最上徳内が蝦夷地出張の 際、
信 州 長 野 か ら 3 個 の 種 い も を 持 参 し 、虻 田 付 近 に 馬 鈴 し ょ の 耕 作 を さ せ 、文 政 2 年 に
は 、虻 田 、有 珠 地 方 に 徳 川 幕 府 直 領 の 馬 牧 を 開 く 」な ど と 記 さ れ て い ま す が 、実 際 開
拓 が 計 画 的 に 行 わ れ た の は 、明 治 2 年 7 月 に 函 館 に 開 拓 使 が 置 か れ 、
「 蝦 夷 」か ら「 北
海 道 」に 改 称 さ れ て か ら の こ と で す 。当 時 、仙 台 藩 伊 達 家 の 要 望 に よ っ て 太 政 官 よ り
「 胆 振 国 之 内 有 珠 郡 石 一 群 其 方 支 配 二 被 仰 付 候 事 」と い う お 墨 付 き を い た だ き 、明 治
3年3月に本道における団体移住の先陣として伊達邦成が220 余人の家臣を引き
連 れ 、現 在 の 伊 達 市 に 最 初 に 鍬 を 入 れ た こ と に 始 ま り 、今 日 の 発 展 の 基 礎 と な り ま し
た。
● 胆 振 農 業 の 歴 史 の 中 で 特 筆 す べ き こ と は 、府 県 と 異 な る 自 然 条 件 下 に 府 県 農 業 を そ
の ま ま 行 う こ と は 避 け 、先 進 諸 国 の 知 識・技 術 を 導 入 し 、開 拓 当 初 か ら そ の 普 及 に 努
め た こ と に あ り ま す 。即 ち 、明 治 5 年 に は 官 費 に よ る 学 校 を 設 置 し 人 材 を 育 成 す る と
と も に 、明 治 7 年 に は 西 洋 農 機 具( 洋 犂 )の 払 下 げ を 得 て 耕 作 に 使 用 し 、引 き 続 き 明
治 8 年 に は 果 樹 4 ,8 9 0 本 及 び 杉 、檜 苗 の 栽 培 や 牝 牛 4 0 頭 の 導 入 等 が 行 わ れ る な
ど 、寒 冷 地 農 業 に ふ さ わ し い 経 営 が 考 究 さ れ ま し た 。更 に 、明 治 1 3 年 に は 官 営 の て
ん 菜 製 糖 工 場 ( 現 在 の 北 海 道 糖 業 株 式 会 社 道 南 製 糖 所 ( 伊 達 市 )) が 設 置 さ れ 、 て ん
菜 工 場 の 先 駆 と な っ た ほ か 、亜 麻 製 綿 工 場 等 も 設 置 さ れ ま し た 。胆 振 農 業 は こ の よ う
な 経 過 を た ど り 、伊 達 市 を 中 心 と し た 西 部 地 域 か ら 東 部 地 域 へ と 開 拓 が 進 め ら れ 、今
日に至っています。
p
気
象
● 管内の気候は全般的に寒暖の差が尐ない臨海性です。
寒冷な北海道の中では春の訪れは比較的早く、夏は海岸部で
海霧が発生するなど冷涼な地域もありますが、比較的穏やか
で降水量も多く、秋は好天の日が多い、安定した気候が長く
続き、冬も対馬海流の影響を受け、内陸の一部を除き温暖で
積雪量も尐ないなど、比較的農業生産に恵まれた気象条件に
あります。
25
250
札幌
厚真
室蘭
20
平
均
気
温
(
℃
)
15
札幌
厚真
室蘭
200
平
均
降
水
量
(
m
m
)
10
5
0
-5
-10
150
100
50
0
1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
図
月別平均気温の推移
1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月11月12月
図
月別平均降水量の推移
資料:気象庁地域気象観測(アメダス)準平年値表
土
壌
【東胆振地域】
● 大部分が粗粒火山放出物未熟土で生産力は低く、主として苫小牧以東は樽前山に、
白 老 以 西 は 有 珠 山 に 由 来 す る 火 山 砂 礫 に 覆 わ れ て い ま す 。標 高 の 低 い 台 地 で は 、有 機
物 の 補 給 が 必 須 な た め 草 地 を 利 用 し た 酪 農 や 肉 牛 生 産 が 営 ま れ て い ま す 。勇 払 原 野 な
ど 平 地 で は 、湿 性 粗 粒 火 山 排 出 物 未 熟 土 が 多 く 、地 下 水 位 が 高 い こ と や 海 霧 の 発 生 が
多いことから耕作に適さず、原野が広く分布しています。
● こ の 平 地 と 低 い 台 地 の 間 に は 、生 産 力 が 比 較 的 高 い 褐 色 低 地 土 と 灰 色 低 地 土 が 分 布
し、主として水田に利用されています。
【西胆振地域】
● こ の 地 域 の 主 な 土 壌 は 、火 山 放 出 物 未 熟 土 、粗 粒 火 山 放 出 物 未 熟 土 、黒 ボ ク 土 と な
っています。火山放出物未熟土は、有珠山に由来するもので、洞爺湖周辺に分布し、
北 海 道 の 火 山 灰 土 の 中 で は 特 異 的 に 塩 基 類 が 多 い た め 、肥 沃 で 生 産 力 の 高 い 土 壌 と な
っ て い ま す 。粗 粒 火 山 放 出 物 未 熟 土 は 有 珠 山 近 傍 に 分 布 し て お り 、保 水 力 は 乏 し く 主
と し て 麦 な ど が 作 付 さ れ て い ま す 。黒 ボ ク 土 は 豊 浦 付 近 、伊 達 南 部 の 台 地 に 分 布 し て
お り 、生 産 力 が 高 い こ と か ら 多 種 多 様 な 野 菜 や 馬 鈴 し ょ な ど の 作 付 に 利 用 さ れ て い ま
す。
胆振農業の地域別特色
西胆振地域
● 室蘭市の農業
●
稲作、野菜、酪農と幅広く農業が展開されています。
●
大きな特徴としては、道内で唯一「うずらの卵」が生産され、プリンやアイスなどに加工して販売され
ており、6次産業化の取組が行われています。
● 伊達市の農業
●
気候・土壌などの条件を活かした「都市近郊型農業」が展開されており、野菜を中心に畑作、稲作、酪
農、畜産など多種多様な農業や、それらを組み合わせた複合経営などが実施されています。特にはくさい
、ねぎ、きゃべつなどは全道でも有数の産地として注目されています。
●
また、伊達市就農支援研修センターでいちご栽培の定着化(産地化)に向けた取組も進めています。
● 登別市の農業
●
酪農や畜産を主体とした農業が展開されています。近年は農用地の利用集積を図りつつ、飼料を自ら生産
する取組や堆肥を活用し草地還元を行うなど「資源循環型農業」の取組を推進しており、農畜産物の安全・
安心の確保に取り組んでいます。
●
また、農畜産物のブランド化として消費者のニーズに応えた加工品の販売も実施しています。
● 豊浦町の農業
●
水稲・畑作・果樹のほか、畜産や酪農など多様な農業が展開されています。大きな特徴として、甘
みと酸味のバランスのよい「豊浦いちご」や、徹底管理された飼育環境の中で生産され、柔らかい肉
質や風味の良さが有名な「SPF豚」があります。
● 壮瞥町の農業
● 温暖な気候や肥沃な土地条件を活かし、稲作や高級菜豆などの畑作、りんごやぶどうなどの果樹、
温泉の地熱を利用したトマト等の施設園芸、肉用牛の畜産など、多様な農業が展開されています。
● 洞爺湖町の農業
● 年間を通じて温暖という気候条件の下、レタスやキャベツ、セルリー等の葉菜類、ばれいしょ、
にんじん、ながいも等の根菜類、稲作、高級菜豆の畑作など、多様な農業が展開されています。
特にセルリーは道内でもトップクラスの生産量を誇り、雪を利用した野菜の越冬なども実施され
ています。
東胆振地域
● 苫小牧市の農業
● 耕地のほとんどが牧草地で、温暖な気候条件を活かした酪農や畜産が行われています。
市内には2カ所の市営放牧場があり、その一つの樽前牧場は大正12年から放牧が行われているな
ど農業の歴史は長いです。
●
近年はビニールハウス等を活用して花き、野菜などの施設園芸作物の作付けも増加しています。
● 白老町の農業
●
肉用牛、養鶏、軽種馬の畜産を主体に農業を展開しています。特に肉用牛については、昭和2
9年に北海道初となる和牛を導入し、平成19年に「白老牛」として商標登録され、地域ブラン
ドとして全国的に展開されています。
● 厚真町の農業
● 厚真川流域に広がる肥沃な農地のもとで稲作や大豆、てんさい、ばいれしょなどの畑作、勇払
原野に自生していたハスカップの栽培、繁殖牛の適期更新に基づく良質な肉牛の生産が行われて
います。6次産業化の取組として、町内で生産されたハスカップを用いた「ゼリー」や「ジャム
」が販売されています。
● 安平町の農業
●
安平川流域の平坦部で水稲、東西の丘陵地には小麦、豆類、てんさいなどの畑作、ま
た近年はほうれんそう、アスパラガスなどの野菜や花きなども実施されています。畜産
では特に軽種馬が盛んで、中央競馬で活躍する競走馬を産出するなど、日本を代表とす
る馬産地となっています。
● むかわ町の農業
●
むかわ町では豊富な水資源と平坦な土地条件のもとで、水稲を中心とし、豆類、て
んさい、ばれいしょ、キャベツ等の土地利用型作物やほうれんそう、レタス、トマト
などの施設野菜、肉用牛などの畜産が展開されています。穂別地区では水稲を中心と
して、アスパラガスやながいもなどが生産されており、昼夜の温度差を利用したメロ
ン栽培も盛んです。
胆 振 農 業 の 構 造
● 管内の農業は、北海道としては比較的経営規模は小さいものの、耕種、畜産などバラエ
ティーに富んだ生産が行われており、安全かつ良質な農畜産物の安定生産に努めつつ発展
してきましたが、担い手の減少や高齢化により農業構造の脆弱化が懸念されています。
耕
地
面
田
積
畑
耕地面積(ha)
40,000
30,000
耕地面積は、35,000ha前
後と横ばいで推移していま
す。
20,000
10,000
0
24,500
25,400
25,300
25,300
10,300
9,920
9,700
9,560
2002年
2007年
2012年
2013年
資料:北海道農林水産統計年報(総合編)、全国都道府県市区町村別面積調
農
家
戸
数
農家戸数(戸) 専
3,500
第1種兼業
第2種兼業
771
3,000
農家戸数は年々減少して
おり、2010年は10年前に比
べ29.1%減少し、2,072戸と
なっています。
業
649
2,500
2,000
446
1,162
940
1,500
374
812
524
1,000
500
1,393
1,334
1,143
1,174
1995年
2000年
2005年
2010年
0
資料:農林業センサス
農
業
就
業
人
口
農業就業人口(人)
10,000
農業就業人口は年々減少
する傾向にあり、2010年は
10年前に比べ29.4%減の
4,647人。また平均年齢
は、全道平均:56.8歳に対
し、胆振平均:60.5歳と、
道内でも最も高い地域と
なっています。
8,000
2,350
6,000
4,000
2,440
1,063
781
2,852
2,000
0
1,377
1995年
15~39歳
資料:農林業センサス
2,299
1,063
2000年
40~59歳
1,937
553
1,852
565
2005年
60~64歳
2,071
552
1,507
517
2010年
65歳以上
胆 振 農 業 の 構 造
● 管内の農業は、北海道としては比較的経営規模は小さいものの、耕種、畜産などバラエ
ティーに富んだ生産が行われており、安全かつ良質な農畜産物の安定生産に努めつつ発展
してきましたが、担い手の減少や高齢化により農業構造の脆弱化が懸念されています。
耕
地
面
田
積
畑
耕地面積(ha)
40,000
30,000
耕地面積は、35,000ha前
後と横ばいで推移していま
す。
20,000
10,000
0
24,500
25,400
25,300
25,300
10,300
9,920
9,700
9,560
2002年
2007年
2012年
2013年
資料:北海道農林水産統計年報(総合編)、全国都道府県市区町村別面積調
農
家
戸
数
農家戸数(戸) 専
3,500
第1種兼業
第2種兼業
771
3,000
農家戸数は年々減少して
おり、2010年は10年前に比
べ29.1%減少し、2,072戸と
なっています。
業
649
2,500
2,000
446
1,162
940
1,500
374
812
524
1,000
500
1,393
1,334
1,143
1,174
1995年
2000年
2005年
2010年
0
資料:農林業センサス
農
業
就
業
人
口
農業就業人口(人)
10,000
農業就業人口は年々減少
する傾向にあり、2010年は
10年前に比べ29.4%減の
4,647人。また平均年齢
は、全道平均:56.8歳に対
し、胆振平均:60.5歳と、
道内でも最も高い地域と
なっています。
8,000
2,350
6,000
4,000
2,440
1,063
781
2,852
2,000
0
1,377
1995年
15~39歳
資料:農林業センサス
2,299
1,063
2000年
40~59歳
1,937
553
1,852
565
2005年
60~64歳
2,071
552
1,507
517
2010年
65歳以上
離
農
実
態
離農戸数は近年10~20年
の間で推移しており、平
成24年度は10戸の農家が
農業経営を廃止していま
す。その主な理由は後継
者問題と労働力不足と
なっています。
注:平成16年度から離
農年にその保有農地を全
く処分できなかった農家
を調査対象に追加。
35
30
8
労働力不足
後継者問題
負債問題等
25
20
4
15
18
3
6
10
7
16
5
6
2
6
2
3
17年
22年
0
7年
4
3
12年
4
5
2
23年
24年
資料:胆振総合振興局農務課調べ
新 規 就 農 者
45
新規就農者数(人)
40
新規就農者は、近年
10年でみると、10~20
人で推移していました
が、平成22年以降は微
減傾向にあるものの。
30人台で推移していま
す。
6
35
7
7
30
新規参入
16
25
13
20
15
15
Uターン
16
4
6
10
8
7
17
16
11
5
6
0
20年
4
1
21年
22年
資料:胆振総合振興局農務課調べ
23年
24年
9
25年
新規学卒
農
業
産
出
額
平成18年の農業産出額
は、前年とほぼ同額の、
453億7千万円となってい
ます。
このうち、耕種部門が
194億円(42.8%)、畜産
部門が260億円(57.2%)
を占めています。
平成18年農業産出額の割合
米
8%
その他
14%
鶏
21%
畜産
57%
麦類
2%
雑穀・豆類
4%
いも類
3%
野菜
18%
農業産出額 耕種
453億7千万円 43%
(100%)
果実
1%
豚
6%
乳用牛
9%
工芸農作物
3%
種苗・苗木類・その他
1%
肉用牛
7%
農業産出額の推移(千万円)
6,000
花き
3%
耕種部門
畜産部門
5,000
2,795
4,000
2,230
2,054
3,000
2,000
1,000
2,498
2,584
2,596
1,876
2,169
1,991
1,941
15年
16年
17年
18年
2,356
2,403
1,978
12年
1,769
1,511
2,390
2,642
2,475
60年
2年
7年
0
55年
資料:北海道農林水産統計年報(農業統計市町村別編)
3 農畜産物の生産
水
稲
●
水稲は厚真町、むかわ町など東胆振地域を中心に全道の3.3%にあたる3,790haが作付されています。
●
平成25年の作況指数は103(平年並以上)となりました。
水稲作付面積・収穫量の推移
面積
収穫量
7,000
35,000
6,000
30,000
5,000
25,000
4,000
20,000
3,000
15,000
2,000
10,000
1,000
5,000
0
0
7年
区 分
収 穫 量
面 積
7年
12年
12年
17年
17年
31,200
25,900
21,000
6,370
5,120
3,990
資料:北海道農林水産統計年報(総合編)
18年
19年
20年
21年
22年
23年
24年
18年
19年
20年
21年
22年
23年
24年
19,600
3,920
15,800
3,950
19,900
3,920
17,400
3,860
19,100
3,810
19,400
3,740
19,700
3,720
うるち米の品種別作付割合
ななつぼし
きらら397
おぼろづき
ゆめぴりか
その他
24年
23年
22年
21年
20年
うるち米の品種別作付面積(単位:ha)
区 分
20年
21年
22年
ななつぼし 1,877.1 2,082.4 2,261.7
ほしのゆめ 1,195.8
858.5
625.8
き ら ら 397
494.8
430.9
392.7
おぼろづき
243.7
258.5
196.2
ゆめぴりか
0.2
86.5
263.3
そ の 他
81.7
127.7
201.9
資料:胆振総合振興局農務課調べ
20%
23年
2,247.0
492.4
434.1
151.0
382.0
125.6
40%
24年
2,239.1
431.2
436.4
167.4
421.9
153.6
25年
19,100
3,790
ほしのゆめ
25年
0%
25年
60%
25年
2,359.9
315.0
427.3
148.8
481.8
229.1
80%
100%
畑
小
作
麦
● 品種別では、秋まき小麦でめん用品種の「きたほなみ」をはじめ、「きたもえ」等、春まき小麦では、製パン適性が優れ
る「春よ恋」等が作付されております。
小麦の作付面積・収穫量の推移(ha,t)
3,000
面
積
12,000
収穫量
2,500
10,000
2,000
8,000
1,500
6,000
1,000
4,000
500
2,000
0
0
12年
17年
18年
区 分
12年
17年
18年
19年
面 積
1,770 2,230 2,430 2,330
収穫量
2,630 9,570 8,970 10,400
資料:北海道農林水産統計年報(総合編)
豆
19年
20年
2,230
9,710
21年
2,230
727
20年
22年
2,140
2,780
21年
23年
2,200
6,130
22年
24年
1,970
8,220
23年
24年
25年
25年
1,880
6,080
類
● 大豆は、平成23年は1,350haとなっています。品種別では、納豆用の小粒大豆「スズマル」が大半を占めるほか、「ユ
キホマレ」及び黒大豆「いわいくろ」等の作付が多いです。
● 小豆は、近年は減少傾向にあります。品種別では、「きたのおとめ」と「エリモショウズ」の2品種で、作付面積の大半
を占めています。
● いんげんは、西胆振地域を中心に和菓子向けの高級菜豆が作付けされていますが、作付面積は減少傾向にあり、
ここ約30年間で2割以下まで下がりました。品種別では、「洞爺大福」と「福虎豆」の2品種が大半を占めています。
大
豆
大豆の作付面積・収穫量の推移(ha,t)
1,800
4,500
作付面積
1,600
収量
4,000
1,400
3,500
1,200
3,000
1,000
2,500
800
2,000
600
1,500
400
1,000
200
500
0
0
12年
17年
18年
区 分
12年
17年
18年
19年
作 付 面積 1,390 1,240 1,640 1,270
収
量 3,370 2,710 4,130 2,860
資料:北海道農林水産統計年報(総合編)
20年
1,220
2,450
19年
21年
1,310
2,140
20年
22年
1,310
2,850
21年
23年
1,350
2,950
22年
24年
1,560
2,860
25年
1,220
2,420
23年
24年
25年
区 分
面 積
収穫量
資料:胆
畑
小
作
物
豆
小豆の作付面積・収穫量の推移(ha,t)
2,000
面
1,800
5,000
積
収穫量
4,500
1,600
4,000
1,400
3,500
1,200
3,000
1,000
2,500
800
2,000
600
1,500
400
1,000
200
500
0
0
12年
17年
区 分
12年
17年
18年
面 積
1,880
1,890
1,450
収穫量
4,650
3,890
3,020
資料:胆振総合振興局農務課調べ
18年
19年
1,446
3,505
19年
20年
1,270
3,308
20年
21年
1,430
2,300
21年
22年
1,360
2,630
23年
1,302
2,861
22年
24年
1,362
3,215
23年
24年
25年
25年
1,373
3,105
い ん げ ん
いんげんの作付面積・収穫量の推移(ha,t)
500
面
450
1,200
積
収穫量
1,000
400
350
800
300
250
600
200
400
150
100
200
50
0
0
12年
17年
区 分
12年
17年
18年
面 積
474
350
328
収穫量
971
793
728
資料:胆振総合振興局農務課調べ
18年
19年
312
736
19年
20年
244
809
20年
21年
232
529
22年
214
452
21年
23年
195
388
22年
24年
205
535
23年
25年
171
381
24年
25年
馬
鈴 し
ょ
●
馬鈴しょは、作付面積が減少傾向で推移しています。全道に占める割合はあまり多くはありませんが、ほとんどが
生食用で、「メークイン」、「男爵薯」、「とうや」、「ワセシロ」が主要な品種となっています。
●
また、伊達市やむかわ町では7月下旬から8月にかけて早堀出荷が行われているほか、最近では氷雪を利用した低温
貯蔵の取り組みも見られます。
馬鈴しょ作付面積・収穫量の推移(ha、 t)
収穫量
面積
900
24,000
800
22,000
20,000
700
18,000
600
16,000
500
14,000
400
12,000
10,000
300
7年
12年
15年
区 分
7年
12年
15年
16年
793
728
737
727
面
積
収 穫 量 24,200 22,200 24,300 23,400
資料:北海道農林水産統計年報(総合編)
て
ん
16年
17年
18年
17年
758
24,000
18年
675
20,900
19年
669
19,800
19年
20年
657
15,000
20年
21年
657
17,400
21年
22年
631
15,800
22年
23年
567
15,900
23年
24年
24年
598
14,500
菜
●
てん菜は、近年は作付面積が減少しています。品種別の作付面積は、移植では「リボルタ」が9割以上、直播では
「リッカ」が6割以上を占めています。
●
また、東胆振では作付面積のうち約6割で、直播栽培が行われています。また、収穫されたてん菜は、伊達市にあ
る製糖所に搬入され、砂糖に加工されています。
てん菜作付面積・収穫量の推移(ha、t )
収穫量
面積
2,000
120,000
1,800
100,000
1,600
80,000
1,400
60,000
1,200
40,000
20,000
1,000
7年
区 分
面
積
12年
17年
7年
12年
17年
18年
1,660
1,740
1,770
1,820
収 穫 量
77,500 67,000 123,300 112,600
資料:北海道農林水産統計年報(総合編)
18年
19年
19年
20年
19年
19年
20年
1,820
1,780
1,790
98,100 116,100 112,300
21年
1,740
92,800
21年
22年
1,740
92,800
22年
23年
1,650
75,900
23年
24年
1,560
78,800
24年
25年
1,550
88,500
25年
畜
産
乳 用 牛
● 酪農は、太平洋側に面した比較的冷涼な地域と山間地域を中心に営まれています。
● 胆振は酪農の気候的条件には恵まれているものの、耕地面積が狭いことから経営規模は小さく、飼養戸数、
飼養頭数は減少傾向にあります。
乳用牛の飼養頭数等の推移(頭、戸)
16,000
250
14,000
飼養頭数
飼養戸数
12,000
10,000
200
150
8,000
100
6,000
4,000
50
2,000
0
0
7年
12年
17年
22年
区
分
7年
12年
17年
22年
23年
24年
飼 養 頭 数 14,300 12,900 11,500
9,141
9,205
8,981
飼養戸数
230
200
170
143
143
125
資料:北海道農林水産統計年報(総合編)(平成7年、12年、17年)
肉畜等に関する調査(畜産振興課)(平成22年~)
肉
用
23年
24年
25年
25年
8,818
118
牛
● 肉用牛は、飼養戸数は減少しているものの飼養頭数は増加して、一戸当たりの飼養規模は拡大しています。
● 経営形態は、繁殖経営が主体ですが、一部では繁殖から肥育までの一貫経営も取り組まれています。
「白老牛」が平成19年に商標登録を受けるなど、道内有数のブランドとしての地位を確立しています。
肉用牛の飼養頭数等の推移(頭、戸)
40,000
肉用種
乳用種
飼養戸数
500
35,000
400
30,000
25,000
300
20,000
200
15,000
10,000
100
5,000
0
0
7年
12年
17年
区 分
7年
12年
17年
22年
23年
24年
肉 用 種 15,500 17,700 21,780 27,592 33,414 33,701
乳 用 種
8,240
2,130
2,320
3,119
3,189
3,272
飼養戸数
460
400
346
277
274
301
資料:北海道農林水産統計年報(総合編)(平成7、12年、17年)
肉畜等に関する調査(畜産振興課)(平成22年~)
22年
25年
25,039
2,011
275
23年
24年
豚
● 豚の飼養は企業経営化が進んでおり、一戸当たりの飼養頭数は、直近では減少しているものの、
増加傾向にあります。
豚の飼養頭数等の推移(頭、戸)
飼養頭数
飼養戸数
60,000
200
50,000
150
40,000
30,000
100
20,000
50
10,000
0
0
2年
7年
12年
区 分
2年
7年
12年
17年
飼養頭数 39,600 46,400 49,100 48,100
飼養戸数
150
80
50
41
資料:北海道農林水産統計年報(総合編)
肉畜等に関する調査(畜産振興課)
採
卵
22年
36,783
17
17年
23年
55,290
23
22年
23年
24年
24年
51,949
23
鶏
● 採卵鶏の飼養は企業経営が主体で、平成19年は、飼養戸数は13戸となっており、飼養羽数は
2,186千羽と全道2位となっています。
採卵鶏の飼養頭羽数等の推移(千羽、戸)
2,500
飼養羽数
飼養戸数
500
2,000
400
1,500
300
1,000
200
500
100
0
0
55年
60年
2年
7年
12年
単位:千羽
55年
60年
2年
7年
1,149
1,867
2,267
2,240
450
250
140
30
一戸当たり羽数
3
8
16
75
資料:北海道農林水産統計年報(総合編)
区 分
飼養羽数
飼養戸数
12年
2,009
20
100
17年
1,858
12
155
18年
2,168
12
181
19年
2,186
13
168
17年
18年
19年
野
菜
●
胆振管内は「北海道で採れて胆振で採れない農産物はない」と言われる程多種多様な農業が営まれており、全道
トップクラスの作付面積を誇る作物がいくつもあります。
代表的なものとして、伊達市の「キャベツ」(全道1位)「レタス」「ブロッコリー」(全道3位)、むかわ町の
「ほうれんそう」(全道1位)「かぼちゃ」(全道5位)があげられます。(資料:北海道野菜地図(その37))
● 西胆振地域は、野菜の生産が盛んで、多種多様な品目が生産されています。伊達市は、道内有数の野菜産地となっ
ていてキャベツ、レタスの生産が、また洞爺湖町では、セルリーの生産が盛んです。豊浦町では平成18年に「豊
浦いちご」として特許庁の地域団体商標登録認定を受けるなど、地域ブランド化の取組も行われています。
● 東胆振地域では、ほうれんそうの作付けが多く見られるほか、安平町(追分地区)、むかわ町(穂別地区)では
メロンの栽培が盛んで、平成19年に「穂別メロン」として地域団体商標登録認定を受けました。また、近年は
ブロッコリーやかぼちゃの作付が増えています。
販売面では札幌圏に近い利点を活かし、朝どり野菜を量販店に直販するなど、新鮮な野菜を消費者に提供しよ
うとする取組やクリーン農業の推進など食の安全に対する取組が行われています。
全道における胆振の野菜の占有率(平成23年、作付面積比、%)
レタス
21%
ごぼう
ほうれんそう
16%
はくさ
キャベ
キャベツ
13%
ブロッコリー
10%
かぼちゃ
6%
0
5
資料:北海道農林水産統計年報(総合編)
北海道野菜地図(その37)
10
15
20
25
果
樹
り
● 果樹は、生産量は少ないものの、壮瞥町を中心にりんご、おうとう、ぶどう等が栽培されており、国道453号や洞爺湖畔沿いに
直売所やもぎとり体験ができる観光農園が数多く見られます。
資
● また、近年、東胆振地域では、勇払原野周辺の市町でハスカップの栽培が行われており、ゼリー等に加工されています。
平
● このほか、伊達市(大滝区)では、アントシアニンなど機能性成分を豊富に含んだアロニアの栽培されており、ジャムやヨーグル
トなどに加工されています。
資
全道における胆振の果樹の占有率(平成23年度、収穫量比)
区
ス
アロニア
77%
くり
72%
ハスカップ
30%
りんご
13%
中国なし
12%
もも
10%
おうとう
4%
0%
10%
20%
30%
40%
50%
60%
70%
80%
資料:北海道農林水産統計年報(総合編)
主要農産物作付動向調査(農産振興課)
特産果樹生産出荷実績調査(農産振興課)
花
き
● 西胆振における花き栽培は歴史が古く、トルコキキョウなどの切花、鉢花が多く栽培されています。
● 一方、東胆振では、水田転作を主体として、切花の栽培が行われています。
● むかわ町では、通年出荷が可能な産地として評価を受けており、アルストロメリア、フリージアなど、多くの切花が栽培されています。
全道における胆振の花きの占有率(平成23年度、 出荷量比)
フリージア
100%
グラジオラス
88%
アルストロメリア
45%
トルコキキョウ
15%
キク
12%
ストック
10%
0%
10%
20%
資料:北海道農林水産統計年報(総合編)
花き産業振興総合調査(農産振興課)
30%
40%
50%
60%
70%
80%
90%
100%
Fly UP