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次世代エネルギーパーク計画書

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次世代エネルギーパーク計画書
次世代エネルギーパーク計画書
1.計画名称
玄海町次世代エネルギーパーク計画
2.所在地
佐賀県玄海町今村地内
3.計画策定主体
玄海町役場 財政企画課
(0955-52-2112:直通)
4.実施運営主体
玄海町役場
(隣接する九州電力(株)の玄海エネルギーパークと連携を図りなが
ら、経営・運営計画については、今後具体的には地域の団体等と連
携して検討していきたいと考えている)
5.計画概要
(1)計画のコンセプト
[地域特性等の特色や創意工夫]
○平成 18 年度に実施した「次世代エネルギーパーク構想の実現化の重点調査」の意向調査等の
結果においては、地元住民、老若男女、子供など、幅広い利用者への対応について求められて
いることが分かり、特に小学生等の子供の利用に供する施設を求める意見が多いこと等から、主
な対象は「子供連れの家族」とし、補完的に「修学旅行等の団体利用」等にも対応できる空間づく
りを目指している。
○原子力発電所の敷地内に、原子力をはじめとした科学のエネルギーについて楽しみながら知る
ことのできる九州電力(株)の「玄海エネルギーパーク」が整備されていて、今回の計画に取り込
んでいる。
○地域の特徴を活かした棚田広場、地域のイベント等に使える風の広場等を計画している。
○玄海町は、江戸時代の炭鉱、大正時代の有浦川水力発電所、昭和期からの九州電力(株)玄海
原子力発電所、そして平成期の(株)玄海ウインドファーム・風力発電所と 100 年以上にわたって
エネルギーと深い関係を持ってきた。この様な背景をふまえ、今回計画地に多様な新エネルギー
を体験できる施設等を整備し、町を訪れる人々が実際に新エネルギーについて触れて、理解、
学習可能な設備の配置を計画している。
○地域住民、各種団体、学識経験者等と連携しながら、エネルギー学習・体験事業や講習・啓発
事業等の推進を目指している。
[立地上の位置づけ、その他の工夫]
○ 玄海町としては、町と原子力発電所の関係を踏まえ、町を訪れる人々にエネルギーに興味を持
ってもらい、エネルギー政策について理解してもらう取組が必要と考えており、本事業をきっか
けに「環境にやさしいエネルギーのまち」としてのイメージアップを図りたいと考えている。また、
本事業を推進するにあたっては、周辺地域(唐津市)との構想との連携を図ることとしている。
○ 佐賀県では、「玄海ウエストコースト未来発信プロジェクト」が掲げられており、玄海町・唐津市等
近隣市町と連携して、新エネルギーの導入に努める計画としている。
(2)計画の全体像
町を訪れる多くの人々に実際に新エネルギーについて触れて、理解、学習をして貰うため、
現在、年間約 20 万人が訪れている、九州電力㈱玄海エネルギーパークと併設して建設するこ
ととした。
併せて、玄海エネルギーパークの駐車場やサイエンス館への往来を可能とするための歩道
を確保するとともに、国道 204 号から次世代エネルギーパークへ直接入れるよう計画している。
また、次世代エネルギーパークの施設整備については、エネルギー学習機能を有する施設
として、新エネルギーで動くゴーカート、太陽光や小型風力等の新エネルギー設備、新エネル
ギーで動く遊具等を、体験・交流機能を有する施設として、ビジターセンターでの新エネルギー
に関わる展示物、エネルギー教室等のできる空間等を、エネルギー供給機能を有する施設とし
て、太陽光発電施設等の導入を予定している。
○別添1・・・全体配置(ゾーニング)と環境資源の位置
○別添2・・・九州電力(株)の玄海エネルギーパークとの動線、連携図
○別添3・・・次世代エネルギーパークの平面構想
(3)関連施設
1.既設施設
<九州電力(株)の玄海エネルギーパーク>
①所有者(九州電力(株))
管理者(九州電力(株))
設置時期(平成 12 年3月31日オープン)
場所(計画図別添1、2参照)
②新エネルギー等の内容及び規模、実績等
・太陽光発電:出力 12kW=じゃぶじゃぶ池の噴水用(2kW)、館内照明用
(10kW)として使用。
・温度差エネルギー:原子力発電のタービンを回した蒸気の一部で構内
用の低圧力の蒸気を作り、その一部を玄海エネルギーパークの観賞用、
栽培用の熱源として使用。
・電気自動車:モータ出力 120kW の電気バス1台
③今回の計画に伴う見学等に係る取り組み、体制
・平成 18 年度に実施した「次世代エネルギーパーク構想の実現化の重点
調査」の九州電力(株)の玄海エネルギーパークへのヒアリング調査結果によ
ると、イベント運営について、広報や実施時期を合わせる等の協力を行うこと
は可能との回答をもらっている。また、スタッフ教育についても協力可能とのこ
とである。
2.新設施設(予定)
<次世代エネルギーパーク全体>.・・・計画図別添2、3参照
①所有者(玄海町)
管理者(指定管理者)
設置予定時期(平成 25 年7月オープン)
場所(計画図別添2、3参照)
②新エネルギー等の内容、計画等
・展示館概要
1F 展示室…遊びながらエネルギーを学ぶための展示設備。
1F 水の庭…水の力で水車を回転させたり、水でっぽうを的に当てる実験で、
流れる水の働きや水圧体験ができる。
3F 光の庭…いろいろな太陽電池を比べたり、色や素材で暖まり方の違いを感じる設備。
4F 風の庭…風車や風見鶏で、風の強さと向きを観察できる設備。
アースラボ…自然の一部になった感覚で、次世代エネルギーへのヒントを見つける設備。
次世代交通展示室…燃料電池と太陽電池をのせた電動カート4台、
燃料電池バギー1台、水素自転車2台を配置。
水素ファクトリー…燃料電池の燃料となる水素発生装置を見学できる。
・ロードトレイン
屋根に太陽光パネルを載せ、バッテリーを充電しながら園内を走行。
・いろいろな風車
園内に揚水風車、サボニウス風車、多翼式風車を設置。
・その他の設備…ソーラーチムニー、ソーラールーフ、フラクタル日除け
※費用負担については、電源立地地域対策交付金や核燃料サイクル交付金を活用
します。
※既存施設のリニューアル等が戦略的かつ効果的に実施できるよう経営、運営計画
等で検討します。
④今回の計画に伴う見学等に係る取り組み、体制
○エネルギー学習・体験事業としては、「次世代エネルギーパークの総合
案内」の他、「新エネルギー自動車工作教室」、「温度差発電模擬実験」
等、講習・啓発事業として、「生活とエネルギーの関係教室」、「エコクッキ
ング教室」等、その他新エネルギー、省エネルギーに関する各種相談事
業、九州電力(株)の玄海エネルギーパークと連携したイベント等を想定
している。
○パーク全体で常勤職員13人、パート雇用2人、イベント講師 50 人・日(年
間延べ)を想定します(なお、物産館、警備の就労者は含まない)。
○平成 18 年度に実施した「次世代エネルギーパーク構想の実現化の重点
調査」の九州電力(株)の玄海エネルギーパークへのヒアリング調査結果
によると、イベント運営について、実施時期を合わせる等の協力を行うこと
は可能との回答をもらっている。またスタッフ教育についても可能とのこと
である。
(参考)近隣の新エネルギー関連施設・・・別添1参照
・玄海ウインドファーム(1,500KW×6基)
次世代エネルギーパーク内にて、町内に設置されている風力発電所等の
「環境資源」について紹介することとしているが、現場での見学等の連携につ
いては、今後検討協議することとしているため、今回の計画からは除外してい
る。
6.全体スケジュール
平成 25 年度のオープンに向け、平成 19 年度に申請採択、平成 19~22 年度にかけて計画・設計、
用地取得、平成 23~24 年度にかけて工事を実施する。管理運営については、平成 22~24 年度に
かけて、計画・設計と併行して経営・運営計画の検討、ソフト事業の検討等を実施する。そして、平
成 23~24 年度にかけて開業準備を行い、オープンに備える。
7.運営費
[収支予測]
○管理運営については、指定管理委託とする。子供たちが見て触れて直接体験できる学習の場、
地域活性化をもたらす場としての機能を発揮できるよう、入館料については無料とする。
[費用負担計画]
○施設利用料については、管理人員数等を確定後決定するものとしているが、経営・運営計画に
ついては、地域団体等と連携して検討していきたいと考えている。
[来場者数の見込み]
○現段階では、隣接する九州電力(株)の玄海エネルギーパークの個人利用者の約50%程度(年
間約 10 万人)の利用を見込んでいる。
[波及効果]
○九州の総発電量の約 30%を玄海原子力発電所で発電している玄海町として、町内外の消費者
の人々にエネルギーに興味を持っていただき、理解を深めてもらうことも波及効果として考えている。
○みやげもの店、レストランや観光客の集客に伴う経済的な波及効果も期待される。
8.関連する新エネルギービジョン等
(1)玄海町地域新エネルギービジョン(平成 16 年度)
町全体の新エネルギー導入のビジョンとして、町内の新エネルギー賦存量を推計するととも
に、主に公共施設を中心とした新エネルギー導入プロジェクトの検討等を行って策定した。この
中で、特に「環境にやさしいエネルギーのまち」をまちづくりの柱の一つとして掲げ、その推進事
業として次世代エネルギーパークの整備を進めようとしている。
(2)玄海町バイオマスエネルギー利用事業化可能性調査(平成 17 年度)
平成 16 年度に策定した新エネルギービジョンを受けて、堆肥センターにおけるバイオマス施
設の全体システム、採算性等の事業化可能性調査を実施した。
(3)地域新エネルギービジョン策定等事業 次世代エネルギーパーク構想の実現化の重点調査
(平成 18 年度)
平成 16 年度に策定した「新エネルギービジョン」を受けて、環境にやさしいエネルギーのまち
に向けた全体構想、次世代エネルギーパークの整備構想について検討するとともに、事業推進
のスケジュール、課題等をとりまとめた。この報告書をベースに今回の計画書を作成している。
○添付資料
1.計画図
別添1 全体配置(ゾーニング)と環境資源の位置
別添2 九州電力(株)の玄海エネルギーパークとの動線、連携図
別添3 次世代エネルギーパークの平面構想図
別添4 関連施設
別添 1
■ 全体配置(ゾーニング)と環境資源の位置
別添 2
■ 九州電力(株)の玄海エネルギーパークとの動線、連携図
別添1の全体配置(ゾーニング)の中で、③の九州電力(株)の玄海エネルギーパークと次世代エ
ネルギーパーク計画候補地の部分を別添2、3に現している。
■ 次世代エネルギーパークの平面構想図
別添 3
■関連施設
別 添 4
玄海エネルギーパーク
玄海ウインドファーム
堆肥センター
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