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高齢者でも取組やすい作物選定(山菜類)
農業者団体等による取組 高齢者でも取組やすい作物選定(山菜類) 宮城県大崎市「鳴子温泉鬼首地区」 地域の概要 ○取組主体:鬼首農地開発農業振興組合 ○解消面積:約0.3ha(平成21年9月末現在) ○取組時期:平成17∼20年度 ○参考(市町村の耕作放棄地面積) ①経営耕地面積 :16,261ha ②耕作放棄地面積: 691ha ③ ②/(①+②) :4.1%(東北:9.3%、宮城県:7.3%) ※ 2005農林業センサス 発生要因 農業従事者の高齢化、担い手不足等により、1級河川荒雄川沿いに耕作放棄地が増加している。 取組 概要 取組の概要 内容 ○平成9年、農地の有効活用を図るための組織として「鬼首農地開発農業振興組合」を設立、平成11年 には農産物直売所「やまが旬の市」を設置。 ○平成17年、比較的容易に栽培ができる山菜類(わらび、タラの芽、自然薯)やハタケシメジの栽培実 証展示圃を設置。また、直売所周辺の耕作放棄地に景観作物(アンジェリア、コスモス、マリーゴー ルド)を植栽。 ○高齢者でも取り組みやすい作物について、県農業改良普及センターに相談し指導を受け山菜類に決定。 また、景観作物は集落内で相談し決定。 ○当組合は、野菜生産部会、土地利用調整部会、グリーン・ツーリズム部会の3部で構成。土地利用調 整部会は、毎年、作付け状況調査を実施し未利用地を確認。また、調査結果を元に、所有者の意向確 認や話し合いにより、農業機械施設の共同利用、農作業受委託等の土地利用調整を実施。 ○また、当組合では、広報誌「オニに金棒」を作成し取組内容を集落内に周知するとともに、先進地事 ○また 当組合では 広報誌「オニに金棒」を作成し取組内容を集落内に周知するとともに 先進地事 例調査、直売用野菜の生産及び販売拡大に向けた研修会を実施。 取組体制 【土地所有者】 【再生作業者】鬼首農地開発農業振興組合 【再生利用者】鬼首農地開発農業振興組合、 土地所有者、担い手農家(作業 受託) きっかけは? 【主 な 作 物】山菜(栽培が容易なため) ハタケシメジ(栽培が容易なため) 平成9年、農地開発事業により造 成された農地の有効活用を図るため、 受益農家が中心となって「鬼首農地 開発農業振興組合」を組織したのが きっかけ。 【土地利用調整者】 鬼首農地開発農業振興組合 【支援者】 市(情報提供等) 農業委員会(情報提供等) 県・県普及センター(情報提供等) 活用した支援策 ○遊休農地解消普及活動事業(県) 実施期間:平成17∼20年度、事業内容:景観形成作物(マリーゴールド、サルビア等)及び地域特産 作物(ハタケシメジ)の実証ほの設置 11 取組の成果 ○農業生産法人の継続に関する気運が高まった。 ○実証展示ほを設置して栽培振興を図った地域特産物(ハタケシメジ)は 直売所での売れ行きは好調 ○実証展示ほを設置して栽培振興を図った地域特産物(ハタケシメジ)は、直売所での売れ行きは好調。 コメント 直売所での販売を考慮した新規作物等の導入についての検討が必要。そのため、日頃から情報の入手に 心がけていきたい。【鬼首農地開発農業振興組合】 心がけ きた 【鬼首農地開発農業振興組合】 事例写真 再生後 景観作物 ハタケシメジの菌床 ハタケシメジ 12