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加盟店調査義務の 基本的考え方について

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加盟店調査義務の 基本的考え方について
資料4
加盟店調査義務の
基本的考え方について
平成20年9月
平成20
年9月26
26日
日
経済産業省商務流通グループ
取引信用課
1.加盟店調査義務の枠組み
個別クレジット業者は、特定商取引法類型の販売・役務提供に伴う与信
契約を締結しようとするときは、加盟店の勧誘方法等について調査し、違法な行為を
したと認めるときは与信契約の申込み又はその承諾をしてはならない。
(改正割賦販売法:35条の3の5及び35条の3の7)
◆調査対象取引
◆調査内容及び方法(省令に規定)
・訪問販売
特定商取引法で禁止されている又
は消費者契約法で契約の申込み若し
くはその承諾の意思表示の取消しが
認められる以下の行為の有無。
・電話勧誘販売
・連鎖販売取引
・特定継続的役務提供
・業務提供誘引販売取引
○
○
○
○
重要事項の不実告知
断定的判断の提供
重要事項・不利益事実の
故意の不告知
威迫・困惑
◆行為を確認
与信契約の
申込み又は
その承諾を
してはなら
ない。
◆調査記録の作成・保存
(省令に規定)
(注)販売業者(加盟店)は、調査に協力するよう努めなければならない。(35条の3の6)
1
2.民事ルールの整備
加盟店調査による未然防止措置に加えて、民事ルールとして、以下が整備された。
①与信契約のクーリング・オフ
②過量販売にかかる与信契約の申し込みの撤回等
③与信契約の申込みまたはその承諾の意思の取り消し
①与信契約のクーリング・オフ(35条の3の10及び35条の3の11)
特定商取引法類型の取引に係る個別クレジットの与信契約の申込み又は締結を
行った消費者は、交付が義務づけられている書面でクーリング・オフについて告
げられた日から8日間(連鎖販売取引、業務提供誘引販売取引にあっては20日
間)は、書面により、当該申込みの撤回又は契約の解除ができる。
②過量販売にかかる与信契約の申し込みの撤回等(35条の3の12)
訪問販売において、通常必要とされる分量等を著しく超える商品販売契約等に
係る個別クレジットの与信契約については、その申込みの撤回又は契約の解除が
できる。
③与信契約の申込みまたはその承諾の意思の取り消し(35条の3の13∼16)
特定商取引を行う販売業者等(加盟店)が、個別クレジットの与信契約締結の勧
誘をするに際し、与信事項の重要事項について、不実の告知又は故意の不告知を
行った場合には、購入者等は、当該与信契約を取り消すことができる。
2
3.加盟店調査義務の基本的流れ
契約の履行
個別クレジット契約の成立
【加盟店情報交換機関(認定法人割賦販売協会)に登録】
個別クレジット契約申込み
加盟店契約
加盟店調査︵新規契約時+クレーム発生時︶
・訪問販売等特商法5類型の
取引の有無を確認
・加盟店契約を審査
・訪問販売等特商法5類型の
取引につき、重要事実の不実
告知等の行為の有無を確認。
消費者等からの苦情・相談
不実告知等があれば
与信契約をしない。
3
4.加盟店調査義務(調査事項及び調査方法)
調査事項Ⅰ(第1段階)
加盟店の実態に関する調査
(調査事項)
①基礎的情報(営業地域、勧誘方法)
②商品・役務の内容、履行体制
③特商法上の処分状況
④コンプライアンス体制(※1)
⑤苦情処理体制(※2)
等
※1,2 個社の体制だけではなく、苦情・相談の処理やトラブル
解決のための消費者救済を行う団体に加入していることを配慮
すべき ではないか。
(調査方法※3)
加盟店から入手 等
※3 与信業者が加盟店の管理を企業グループ内の別会社によ
る継続的な管理に依存しているような場合についてどう考えるか。
(調査時期)
新規加盟店契約時
苦情・相談等に応じて途上審査を実施
○個別契約の勧誘方法の調査については、省令にて基本的事項を
定め、 収集する資料などの具体的な手法については認定法人
「割賦販売協会」 が定める自主ルールによって補完する。
調査事項Ⅱ(第2段階)
個別契約の不実告知等に関する調査
(調査事項)
①商品・役務の内容、数量等に関し、勧誘行為
によって、購入者等が困惑・誤認していないか。
②契約申込書面の記載事項が申込者本人の真
意に基づくものであるか。
③申込書に記載されていない付帯サービスがあ
るか。
等
(調査方法)
①契約申込書面の確認
②購入者等への電話等による確認(※)
※消費者の利便性を考慮し、健全な取引の阻害とならないよ
う苦情・相談の動向に応じて、調査を柔軟にできるようにする
必要があるのではないか。
(調査時期)
個別契約時
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[改正割賦販売法(抄)]
(個別信用購入あつせん関係販売契約等の勧誘に係る調査)
第三十五条の三の五 個別信用購入あつせん業者は、次の各号のいずれかに該当する契約(第三十五条の三の七において「特定契約」という。)であ
つて、個別信用購入あつせんに係る販売の方法により商品若しくは指定権利を販売する契約(以下「個別信用購入あつせん関係販売契約」という。)又
は個別信用購入あつせんに係る提供の方法により役務を提供する契約(以下「個別信用購入あつせん関係役務提供契約」という。)に該当するものに係
る個別信用購入あつせん関係受領契約を締結しようとする場合には、その契約の締結に先立つて、経済産業省令で定めるところにより、個別信用購入
あつせん関係販売業者又は個別信用購入あつせん関係役務提供事業者による同条各号のいずれかに該当する行為の有無に関する事項であつて経
済産業省令で定める事項を調査しなければならない。
一 特定商取引に関する法律第二条第一項に規定する訪問販売(以下「訪問販売」という。)に係る契約
二 特定商取引に関する法律第二条第三項に規定する電話勧誘販売(以下「電話勧誘販売」という。)に係る契約
三 連鎖販売個人契約のうち特定商品販売等契約を除いたもの(以下「特定連鎖販売個人契約」という。)
四 特定商取引に関する法律第四十一条第一項第一号に規定する特定継続的役務提供契約又は同項第二号に規定する特定権利販売契約(以下
「特定継続的役務提供等契約」という。)
五 業務提供誘引販売個人契約
2 個別信用購入あつせん業者は、経済産業省令で定めるところにより、前項の規定による調査に関する記録を作成し、これを保存しなければならない。
(個別信用購入あつせん関係受領契約の申込みの承諾等の禁止)
第三十五条の三の七 個別信用購入あつせん業者は、第三十五条の三の五第一項の規定による査その他の方法により知つた事項からみて、個別信
用購入あつせん関係販売業者又は個別信用購入あつせん関係役務提供事業者が特定契約に係る個別信用購入あつせん関係販売契約又は個別信用
購入あつせん関係役務提供契約の申込み又は締結の勧誘をするに際し、次の各号のいずれかに該当する行為をしたと認めるときは、当該勧誘の相手
方に対し当該個別信用購入あつせん関係販売契約若しくは当該個別信用購入あつせん関係役務提供契約に係る個別信用購入あつせん関係受領契
約の申込みをし、又は当該勧誘の相手方から受けた当該個別信用購入あつせん関係販売契約若しくは当該個別信用購入あつせん関係役務提供契約
に係る個別信用購入あつせん関係受領契約の申込みを承諾してはならない。ただし、当該勧誘の相手方が当該個別信用購入あつせん関係販売契約
又は当該個別信用購入あつせん関係役務提供契約の締結を必要とする特別の事情があることを確認した場合その他当該勧誘の相手方の益の保護に
欠け、又は欠けることとなるおそれがないと認めるときは、この限りでない。
一 特定商取引に関する法律第六条第一項から第三項まで、第二十一条各項、第三十四条第一項から第三項まで、第四十四条各項又は第五十二条
第一項若しくは第二項の規定に違反する行為
二 消費者契約法(平成十二年法律第六十一号)第四条第一項から第三項までに規定する行為(同条第二項に規定する行為にあつては、同項ただし
書の場合に該当するものを除く。)
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