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平成 27 年度予算編成方針について

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平成 27 年度予算編成方針について
平成 27 年度予算編成方針について
東日本大震災の発生以来,本市はこれまで,「気仙沼市震災復興計画」に基づき,
住宅の再建や産業の再生など震災からの復旧・復興に全力で取り組んできました。
しかしながら,防災集団移転促進事業や災害公営住宅整備事業,土地区画整理事業
など大規模な復興関連事業のピークはこれからであり,被災者の生活再建や産業の本
格復興に向けて解決すべき課題は依然多く残されています。
このため,平成 27 年度においても,復旧・復興事業を最重点として取り組むこと
とし,復興交付金や各省庁の補助金など,財源の見通しがつくものは可能な限り全て
実施できるよう,より迅速で効率的な事業執行が図られる予算編成を進めることとし
ます。
一方,歳入については,市勢の基本となる人口の流出に歯止めがかからず,本年8
月末現在で昨年同期と比較し住民基本台帳ベースで 816 人減となっており(68,642
人→67,826 人),市税等の自主財源が落ち込むことが予想されます。加えて,市町合
併による普通交付税の合併算定替特例が,平成 27 年度から段階的に縮減されること
となります。これらのことから,本市の財政運営は長期的に非常に厳しいものとなり,
中期財政見通しで示したとおり,毎年度発生する歳入不足を多額の財政調整基金取崩
しにより補てんせざるを得ない状況が続くと見込まれます。
このような中で限られた財源を有効に配分するため,復旧・復興事業以外の通常事
業については,事業の「選択と集中」を徹底し,優先度や効率性の高い事業に重点的
に予算を配分するとともに,経費の節減に努めることはもちろん,事業の縮減・廃止
や終期設定を検討することとします。また,将来的な人口構成を見据え,施設の統廃
合や民間譲渡・委託の検討なども進めることとします。
以上を本市の平成 27 年度当初予算編成に当たっての方針とし,具体的な留意点等
については,別紙予算要求要領によることとします。
平 成 27年 度 予 算 要 求 要 領
平 成 2 7 年 度 の 当 初 予 算 要 求 に 当 た っ て は ,別 紙 予 算 編 成 方 針 を 基 本 と し つ つ ,
次の事項に留意して要求すること。
1
復旧・復興事業
復 旧 ・ 復 興 事 業 に つ い て は , 平 成 27年 度 が 国 が 定 め た 集 中 復 興 期 間 の 最 終
年度であることから,国・県の補助金・交付金や震災復興特別交付税等を最
大限に活用できるよう関係機関と調整を図り,予算要求すること。
2
一般的事項
(1) 当 初 予 算 要 求 は , 年 間 所 要 額 を 積 算 の 上 , 要 求 す る こ と 。 ( 復 旧 ・ 復 興
事業以外は,制度改正や新たな災害発生等の状況変化を除き,原則として
歳出に係る予算補正は行わない。)
(2) 経 常 的 経 費 に つ い て は , 平 成 26年 度 当 初 予 算 額 ( 一 般 財 源 ベ ー ス ) を 要
求上限とする。ただし,要求にあたっては,必要性や効果,優先度を厳密
に判断し経費の節減に努めること。
なお,経常経費から臨時政策経費への変更は認めないものとする。
(3) 人 件 費 , 法 定 の 扶 助 費 , 公 債 費 及 び 債 務 負 担 行 為 に 伴 う 経 費 等 の 義 務 的
経費は,所要額を要求するものとする。
た だ し , 時 間 外 勤 務 手 当 は , 平 成 26年 度 当 初 予 算 額 を 要 求 上 限 と す る 。
なお,契約更新時にあたる長期継続契約については,仕様の見直しを行
うなど,内容を精査の上,見積もること。
(4) 政 策 的 経 費 に つ い て は , 復 旧 ・ 復 興 事 業 に 人 員 及 び 財 源 を 集 中 さ せ る た
め,事業の必要性や効果,優先度を厳密に判断したうえで要求すること。
特に,長期(5年以上)にわたり実施している事業については,事業内容
の見直しや終期(今後5年以内)設定を検討のこと。
なお,新規事業の要求にあたっては,既存事業の廃止,見直しを併せて
検討する(スクラップ・アンド・ビルド)とともに,原則,庁議及び政策
調整会議に諮ること。
(5) 社 会 保 障 関 係 経 費 な ど , 年 度 途 中 に お い て 基 準 改 定 が 見 込 ま れ る 事 業 に
つ い て は , 平 成 26年 度 の 実 績 見 込 み を 基 礎 と し て 積 算 す る こ と と し , 確 定
後に補正予算で要求すること。
( 6 ) 緊 急 雇 用 創 出 事 業 に つ い て は ,平 成 2 6 年 度 と 同 様 に「 第 5 款 1 項 3 目
災
害 雇 用 対 策 費 」 で 要 求 す る こ と 。 な お , 平 成 27年 度 の 全 体 事 業 費 は , 県 補
助 金 の 大 幅 な 減 額 に 伴 い 平 成 26年 度 の 半 分 の 5 億 円 程 度 を 想 定 し て い る こ
とから,効率性や費用対効果の視点により事業内容を十分精査し,真に優
先度が高い事業を要求すること。
(7) 要 求 に 当 た っ て は , 適 切 な 受 益 者 負 担 , 国 ・ 県 の 補 助 金 ・ 交 付 金 や 民 間
団体等による助成金の導入,交付税措置のある事業の優先的実施などを検
討し,歳入の確保にも配慮のこと。
3
歳入に関する事項
(1) 市
税
平 成 27年 度 も 震 災 に よ る 減 収 が 見 込 ま れ る こ と か ら , 平 成 26年 度 の 課 税 状
況,法令等による減免や収納状況を見極めながら,今後の国の税制改正等の
動向や経済情勢の推移等を十分勘案し,的確な額を見込むこと。また,課税
客体の把握と収納率の向上に努め,収入の確保・増収を図ること。
(2) 使 用 料 ・ 手 数 料 及 び 負 担 金
震災によって支援が必要となる市民への減免も含めた額の把握とともに,
減免以外の事項に関しては,可能な限り確保に努めること。
な お ,光 熱 水 費 等 物 価 上 昇 に 伴 う 料 金 改 定 の 必 要 性 に つ い て も 検 討 の こ と 。
(3) 国 ・ 県 支 出 金
国・県の政策動向を的確に捉え,確実な収入見込額を要求すること。
(4) 財 産 収 入
財産貸付収入については,震災による経済情勢等を十分考慮し,適正な額
を見積ること。特に,無償貸付の土地,建物等については,その妥当性を踏
まえ,有償貸付への切替を検討のこと。
財産売払収入については,処分可能な財産は極力,売り払うこととし,適
正な価格により見積ること。
(5) 寄 附 金
ふるさと納税も含め,勧誘や呼びかけを引き続き行っていくこと。
(6) 諸 収 入
震災による減収等を考慮し,前年度実績の把握と見直しを行いながら,年
間見込み額を見積ること。
(7) 市
債
原則,地方交付税措置される起債を活用すること。
(8) そ の 他
各項目を通じ,過大な見積りや不確定な要求をしないこと。
4
歳出に関する事項
(1) 人 件 費
(ア) 報 酬 に つ い て は , 条 例 に よ る 報 酬 額 を 基 礎 と し , ま た , 日 額 報 酬 及 び
費用弁償は,日数等を最小限度で見積ること。また,嘱託職員の通勤手
当相当額を併せて要求すること。
( イ ) 職 員 給 与 費 に つ い て は ,ワ ー ク ・ ラ イ フ ・ バ ラ ン ス の 観 点 に も 立 っ て ,
時 間 外 勤 務 の 縮 減 に 努 め る と と も に , 平 成 26年 度 の 退 職 者 数 及 び 平 成 27
年度の採用予定者数等を勘案し要求すること。
(2) 物 件 費
(ア) 賃 金 に つ い て は , 通 勤 手 当 相 当 額 を 併 せ て 要 求 す る こ と 。 な お , 平 成
26年 度 に 緊 急 雇 用 創 出 事 業 と し て 予 算 化 し て い る も の は , 引 き 続 き 緊 急
雇用創出事業として要求すること。
社会保険料は必要に応じ要求すること。また,雇用保険料は,年一回
払 い と な っ て お り , 平 成 26年 度 で 補 正 予 算 措 置 し た も の 等 に つ い て は ,
平 成 27年 度 払 い と な る の で 留 意 す る こ と 。
(イ) 旅 費 に つ い て は , 過 去 の 実 績 を 踏 襲 す る こ と な く , 各 種 団 体 等 が 県 内
外で行う形式的な総会等の参加は避けるなど,その節減に努めること。
また,費用弁償については,日額報酬等と整合性を取ること。
(ウ) 委 託 料 に つ い て は , 内 容 を 精 査 の 上 見 直 し を 行 い 要 求 す る こ と 。 実 質
的な補助事業を振り替えた事業委託は,厳に控えること。なお,賃金と
同 様 , 平 成 26年 度 に 緊 急 雇 用 創 出 事 業 と し て 予 算 化 し て い る も の は , 引
き続き緊急雇用創出事業として要求すること。
(エ) 備 品 購 入 費 に つ い て は , 現 有 備 品 の 効 率 的 活 用 と 共 有 化 を 図 り , 最 小
限度とすること。
(オ) 市 の 地 球 温 暖 化 防 止 に 向 け た 率 先 行 動 計 画 に 基 づ く 行 動 指 針 も 踏 ま え ,
こまめな消灯やカラー印刷の抑制,エコドライブの率先実施などにより
光熱水費や燃料費等の需用費の削減に努めること。また,役務費,使用
料及び賃借料についても,特定財源の有無に関わらず,なお一層の事務
処理の簡素化・合理化を進め徹底した節減に努めること。
(カ) 情 報 シ ス テ ム の 導 入 に つ い て は , 予 算 要 求 前 に 情 報 化 推 進 室 と 協 議 す
ること。ただし,単独の情報システムの場合は,原則として認めない方
針とする。
(3) 事 業 費 等
行政の役割や費用対効果などを踏まえ,安易に前年度の例を踏襲すること
なく,継続事業でも事業内容の見直しや終期設定等に取り組むこととし,前
年度の特殊要因については,必ず減算を行うこと。
(ア) 普 通 建 設 事 業 に つ い て は , 震 災 復 興 計 画 に 基 づ く 事 業 を 優 先 し , 事 業
内容,事業効果,将来にわたる財政負担を十分検討し,国・県支出金等
の特定財源を最大限活用し要求すること。
また,継続事業であっても,事業内容や実施年度の見直し並びに,事
業費の圧縮に努め,事業等の選定も含め,部内での検討・調整を十分行
うこと。
(イ) 災 害 復 旧 事 業 に つ い て は , 国 等 の 災 害 査 定 の 状 況 を 踏 ま え 必 要 額 を 要
求すること。なお,原状回復を原則とすること。
(ウ) 事 務 費 が 見 込 め る 事 業 に つ い て は , 事 務 費 を 確 保 す る と と も に , 可 能
な限り人件費に充当すること。
(エ) ソ フ ト 事 業 に つ い て は , 震 災 復 興 計 画 に 基 づ く 事 業 を 優 先 し , 庁 内 で
十分検討の上,要求すること。
(4) 負 担 金 ・ 補 助 及 び 交 付 金
負担金等については,原則として震災復興計画に基づくものを除き前年度
より削減に努めること。
各種団体への補助については,単に前年度と同額という要求ではなく,当
該 団 体 の 平 成 26年 度 の 活 動 状 況 や 収 支 状 況 な ど を 確 認 し , 補 助 額 の 積 算 根 拠
を明示すること。なお,長期にわたり継続的に行っているものや特に使途・
目的を定めていないものについては,補助金の終期設定や使途・目的を定め
た補助への切り替えに努めること。
(5) そ の 他
前各号を通じ,緊急性に欠ける経費は要求しないこと。
また,予算要求書の作成に当たっては,各節についての積算根拠を明確に
し,過大見積りをしないこと。
5
特別会計及び企業会計
一 般 会 計 の 予 算 編 成 に 準 ず る も の と し ,震 災 で 料 金 が 減 収 す る 場 合 は ,国 等
の 補 て ん 財 源 を 活 用 す る と と も に ,経 費 の 節 減 に 努 め ,経 営 の 健 全 化 に 努 め る
こと。
な お , 災 害 復 旧 工 事 に 係 る 一 般 会 計 の 繰 出 金 に つ い て は ,「 東 日 本 大 震 災 に
係 る 地 方 公 営 企 業 施 設 の 災 害 復 旧 事 業 等 に 対 す る 繰 出 金 」( 平 成 2 6 年 4 月 1 日 付
総 財 公 第 53号 総 務 副 大 臣 通 知 ) に 基 づ き 要 求 す る こ と 。
平 成 27年 度 以 降 に つ い て も , 会 計 独 立 の 原 則 に 立 ち 返 り , 安 易 に 一 般 会 計 か
らの繰り入れを求めないように努めること。
6
予算要求書の提出期限等
(1) 提 出 期 限
平 成 26 年 1 1 月 2 8 日 ( 金 )
(2) 提 出 先
総務部財政課財政係
(3) 提 出 部 数
1部(片面刷り)
〆切厳守
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