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資料 - 組織情報システム学
2000.10.31 「 ITが拓く信州新時代」 信州大学人文学部 中嶋 聞多 ●経緯 ・2000.7.29 「デジタル技術が地域を変える」特別フォーラム ・2000.8.14 信越放送 SBCスペシャル 「ITが拓く信州新時代」 *パンフ参照 ●はじめに ・信州のITについて ・地域でITを研究する意味 ・枠組み ・主体(産、官、学、民)と関係(リンクとベクトル) ・段階(技術開発、実証実験、実用) ***以下、VTRを参照しつつ議論を展開*** ●マルチメディア・コンテンツ(デジタルアニメ/デジタルアーカイブ) 【VTR】 ・浅間デジタルアニメーターズアソシエーション ・ハルタ ・上田市マルチメディア情報センター 【解 説】 ・浅間デジタルアニメーターズアソシエーション →昨年スタート ・新映像産業創出プロジェクト(浅間マルチメディアポリス構想実現化事業) ・上田市マルチメディア情報センターのデジタルファクトリーで事業 ・作画部門を有する ・センターやスタジオぴえろの仕事 ・広告作成 ・SOHOの活用 ・上田市マルチメディア情報センター ・1995.8開館 ・事業 【理念】 ・地域に密着した情報化の推進 ・デジタルコンテンツ産業の形成支援 ・マルチメディアの啓蒙普及・人材育成 ・交流の場の提供 1 【具体的内容】 ・SOHO支援 ・1998.12講演会「SOHOで拡がる在宅ワークの可能性」開催 が契機 ・地域デジタルアーカイブ構想 ・上田情報蔵 ・写真DB ・CD−ROM「未来への伝言」 ・写真・記録映画 ・CD−ROM「モハ5250丸窓電車」 ・信州映画100選 ・上田デジタルミュージアムネットワーク ・信濃国分寺資料館 ・山本鼎記念館 ・上田市立図書館東山道信濃国略図 (絵図のデジタル化) 【議 論】 ・アニメ ・作画(手作業)のもつ意味 ・人材の大切さ ・県内クリエータの多くが上田地域に ・高速ネットワークの必要性 ・動画像 ・SOHO ・新幹線効果(1997.10)は? ・地域デジタルアーカイブ構想のねらい ・ベンチャー育成 意欲があればデジタル・コンテンツ事業にとびこめる? ●電子商取引(EC/EDI) 【VTR】 ・信州市場 ・日精樹脂工業 【解 説】 ・2つのEC ・B to C ・バーチャル・モール ・オンラインショッピング ・B to B ・B to B EC の一つ、WebEDI(Electronic Data Interchange) 2 ・日精樹脂工業 ・NPN(Nissei Production Network)システム ・日精樹脂工業(射出成形機)と協力企業約20社による協業製造システム ・本年4月から本格運用 ・図面など画像情報のやりとり ・注残確認、支払予定ほか工程実績、計画進捗確認など生産管理 ・これを契機として3次元CADデータ変換ビジネスをスタート 【議 論】 ・製造業のEDI ・図面など画像情報が不可欠→高速ネットへのニーズ ・資材海外調達などオープン化は不可避 【解 説】 ・信州市場 ・有限会社ズームが運営する信州関連に特化したバーチャル・モール ・仮オープン 5/10 ・現在、28店舗が出店 ・豊作プロジェクト制作の「豊作くん」(48万円)を利用、販売も行う ・出店費用 ・初期設定 1店舗5品まで12,000円 (1品追加ごと1,000円) ・月額 10,000円 or 売上の5% 【議 論】 ・オンラインショッピングのメリット/デメリット ・直販の力 ・顧客の反応を肌で感じる ・半年から1年はテナントのトレーニング期間 ・リアル世界の 大規模店舗 VS 地元商店街 の構図そのままに ・電子商店街に適正規模はあるか? ・楽天市場の月5万円は高い? ・信州ブランドの競争力は? ●NTT回線/有線の高度利用 【VTR】 ・清内路村 ・伊那市 【説 明】 ・いなあいネット ・伊那市有線放送農業協同組合 ・組合員数 7734戸 3 ・歴史 1956 1995 1997.4 1997.9-11 1998秋-99.12 有線放送電話設置 *バス型 いなあいネット竣工 ダイアルアップ接続サービス開始 伊那市でのADSL接続実証実験 伊那EC実験 いーなちゃんカード(約1万9千枚) ・マネーカード/ポイントカード ・店頭ほかテレビ画面で買い物 ・循環バス料金支払い 1999.2-7 伊那市地域イントラネット構築事業 2000.1-10 伊那市動画実験 ・ADSL(Asymmetric Digital Subscriber Line) ・インターネットへのアクセスラインとして、上り下り非対称な伝送速度により提供す るサービス ・NTTでも試験運用 ・ISDNとの相互干渉等、技術面等での課題があることから、技術検証、保 守運用の確認および需要動向等の調査を行うことを目的として、提供地域・期 間を限定した試験サービスとして提供 ・動画像送信 (数理技研) ・MPEG4 【議 論】 ・地方中核都市(伊那市人口6万4千人)の情報化に地方特有のインフラ利用 ・DSL(ADSL/MDSL) 1−7MBの中速ネット ・イントラネットの外接続の速度が課題 ・先頭を走るメリット/デメリット ・実験へ各社参加、無償提供 ・地域ネット内のみ高速 【解 説】 ・清内路村 ・280世帯 806人 ・65才上の高齢者比率35%以上 →過疎と高齢化がすすむ村 ・清内路コメット ・防災無線からオフトーク通信サービス利用へ ・データオフトーク通信 ・全戸サービス ・せいなトーク ・3チャンネル ・音声による同報配信 ・せいなTV ・1チャンネル ・片方向データ配信技術 4 ・セットトップボックス ・インターネット利用への発展性 ・費用 ・初期投資 8100万円(過疎債) ・ランニングコスト 村で全額負担 【議 論】 ・「最新の技術の導入にこだわることなく、住民にとって親しみやすい技術、村にとって使い こなせる技術、費用面でも負担にならない技術を導入することに的をしぼり構築」という考え 方 ・「情報過疎」 ・デジタル・デバイド ・NTT電話回線の高度利用 ・みる・きくをダブらせる効果(村長) ・中山間地域情報化の問題 ・行政主導の情報化 ・技術と利用者のギャップをいかにうめるか ・本当に必要な情報とはなにか ●遠隔医療 【VTR】 ・信大病院(総合遠隔診療室)−県立子ども病院(豊科町) ・CATV・・・ケーブルテレビ ・信大病院(総合遠隔診療室)−山小屋(槍ヶ岳山荘、涸沢ヒュッテ、常念小屋) ・信大病院−ベラルーシ(ゴメリ州立病院) 【解 説】 ・信大病院(総合遠隔診療室)−県立子ども病院(豊科町) ・皮膚科 メラノーム診断 ・「皮膚科はものを見て診断する」 ・画像はビデオマイクロスコープと同じ位の精度 ・信大病院(総合遠隔診療室)−山小屋(槍ヶ岳山荘、涸沢ヒュッテ、常念小屋) ・登山者のための救急医療支援 ・衛星通信(JCSAT−1B) ・地上波無線とCATV回線による低コストシステム ・蝶ヶ岳ヒュッテ、北穂小屋、大天井ヒュッテ ・信大病院−ベラルーシ(ゴメリ州立病院) ・小児科 チェルノブイリ原発事故白血病患者 小池健一助教授 ・日本チェルノブイリ連帯基金(事務局・松本市)と協力 ・患者映像、血液の顕微鏡映像などの診療情報のほか論文などを示して助言 ・JCF神谷さんの言 ・一定の医療水準にあるベラルーシだからこそ「(最新の)情報」が役に立つ 5 ・スーパーホスピタル構想(県内) →アジアの医療センター化構想・・・「スーパーホスピタル」のアジア版 【議 論】 ・つながる安心感 ・使えるネットワークはなんでも使うという考え方 ・コストの問題 ・診療から治療(キュア)・ケアへ ●文化創造 【VTR】 ・セイコーエプソン 【解 説】 ・顔料プリンターの開発 ・ピエゾグラフ ←電子版画 ・地域との連携 ・来月、「デジタル工房」オープン 【議 論】 ・印刷文化の未来は? ・地域文化創造の支援 ◎まとめ ・キーワード ①信州らしさ・特性 ・信州市場→信州ブランド ・中山間域の情報化 ②ITの再生的(リニューアル)利用 ・既存電話回線の利用 ・デジタル・アーカイブ ③ITの創造的(クリエイティブ)利用 ・遠隔医療 ・デジタルアニメ ・文化創造 ・情報システムという観点 6