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学校現場の負担軽減ハンドブック(平成28年3月

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学校現場の負担軽減ハンドブック(平成28年3月
学校現場の負担軽減ハンドブック
~子どもと向き合う時間の確保に向けて~
平成28年3月 改訂版
大分県教育委員会
(学校現場の負担軽減のためのプロジェクトチーム)
はじめに
○ 平成19年11月に文部科学省内に「学校現場の負担軽減プロジェクトチーム」が
設けられ、教員が子どもと向き合う時間を拡充するため、文部科学省及び教育委員
会等が行っている業務を見直し、学校の負担軽減を図ることを目的とした検討が重
ねられ、平成20年3月31日付けでとりまとめ結果が示されました。
○ とりまとめ結果においては、学校現場の負担軽減のために取り組むべき事項として、
調査文書等に関する事務負担の軽減や調査研究(モデル校)事業の在り方の見直し、
学校の校務運営体制の改善などが挙げられ、各教育委員会においても事務負担の軽
減に努めることとされたところです。
○ 大分県教育委員会においても、平成20年5月に教育庁内に「学校現場の負担軽減
のためのプロジェクトチーム(以下、「負担軽減PT」という。)」を設置し、県
教育委員会が行っている業務を見直すとともに、様々な負担軽減策を行ってまいり
ました。
○ 本「学校現場の負担軽減ハンドブック」は、負担軽減PTによる会議や学校現場の
教職員との意見交換などを通じて提案された負担軽減策をとりまとめ、平成21年
2月に作成しました。そして、その後も引き続き学校現場との意見交換等を通じて
実態把握に努め、新たな負担軽減策を盛り込みながら改訂を続けているところです。
○ 教職員や各学校、教育委員会におかれましては、本ハンドブックを利用して、今後
の業務改善に向けた取組のヒントを得たり、お互いに情報を交換すること等により、
取組の一層の推進を図るなど、それぞれの業務改善に積極的につなげていただけれ
ば幸いです。教職員が心身ともに健康で、余裕を持ってしっかりと子どもと向き合
うための一助として、このハンドブックが活用されることを願っています。
【ハンドブック作成・改訂の経過】
・
・
・
・
・
・
・
・
・
平成21年2月 作成
平成22年1月 第1次改訂
平成22年3月 第2次改訂
平成23年3月 第3次改訂
平成24年3月 第4次改訂
平成25年3月 第5次改訂
平成26年3月 第6次改訂
平成27年3月 第7次改訂
平成28年3月 第8次改訂
~ 目 次 ~
○ ハン ド ブ ッ ク 案内
・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 2
○ 校務改善のた めのチ ェ ッ ク シート
・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 4
1 . 学校現場で活用し て く だ さ い
● I C T 機器の活用
・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 6
● 地域人材など の活用
・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 10
● 各種教育相談の活用
・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 12
● 出前研修等の活用
NEW!
● 育休中の職員への支援の活用
・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 16
NEW!
・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 18
2 . 健康支援体制の充実
● 健康支援体制の充実
・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 20
3 . ワ ーク ・ ラ イ フ ・ バラ ン ス の推進に
向けた 取組
( 1 ) 学校での取組 ● 勤務実態改善計画に つ いて
・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 24
● 各種休暇制度の取得促進
・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 28
( 2 ) 教職員の取組
● 各種休暇等の取得に つ いて
・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 31
( 3 ) 県教育委員会の取組
● 研修・ 会議等の精選・ 縮減や運用方法の改善
・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 34
● 調査研究(モ デル校)事業のあり 方の見直し
・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 37
● 調査文書等に 関する 事務負担の軽減
・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 39
【 資料】
NEW!
○ 「 休暇ハン ド ブ ッ ク 」 のつ く り 方
・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 42
○ 別冊「 教職員のた めの休暇ハン ド ブ ッ ク 」
⇒ http:/ / kyouiku.oita- ed.jp/ jinji/ 2016/ 04/ post- 74.html
※本ハン ド ブ ッ ク は、 全校種の教職員を 対象と し て いま すが、 取組事例が特定の学校種等を 対象に し て ある
場合は、 そ の学校種等を 表記し て いま す。
-1-
【ハンドブック案内】
下記の問題点の解決策として活用してください。
○校務改善のためのチェックシート
チェックシートを
活用しましょう。
(P4)
学校で校務改善の取組が
できていますか?
1.学校現場で活用してください
ICT機器の利用で
困っていませんか?
ヘルプデスクや各システム
などを活用しましょう。
(P6~8)
教材作成などで
困っていませんか?
ホームページを
活用しましょう。
(P9)
地域のボランティアを
活用しませんか?
「協育」ネットワークを
活用しましょう。
(P10)
体育の授業などで支援を
必要としていませんか?
外部指導者などを
活用しましょう。
(P11)
児童生徒や保護者の対応で
困っていませんか?
スクールカウンセラーなどを
活用しましょう。
(P12~15)
研修で困っていませんか?
教育センターの出前
研修などを活用しましょう。
(P16~17)
育休中で不安を感じて
いませんか?
育休中の職員への支援を
活用しましょう。
(P18)
-2-
2.健康支援体制の充実
こころのコンシェルジュ
などを活用しましょう。
(P20~21)
心身の健康面で不安や悩み
などがありませんか?
ストレスチェックを
活用しましょう。
(P22)
3.ワーク・ライフ・バランスの推進に向けた取組
(1)学校での取組
勤務実態改善計画を
実践してみましょう。
(P24~27)
ワーク・ライフ・バランスは
推進できていますか?
各種休暇制度の取得促進
を図りましょう。
(P28~29)
(2)教職員の取組
休暇制度を積極的に
活用しましょう。
(P31~32)
ワーク・ライフ・バランスは
実現できていますか?
(3)県教育委員会の取組
学校で会議や出張が
負担になっていませんか?
県教育委員会の取組を参考に
会議などを見直しましょう。
(P34~36)
指定研究の報告書の作成などが
負担ではないですか?
報告書の簡素化を
図っています。
(P37~38)
調査などが負担
ではないですか?
調査などにかかる負担を
軽減させています。
(P39~40)
【資料】
「教職員のための休暇ハンド
ブック」を活用しましょう。
(P41~42 別冊)
休暇制度を活用
できていますか?
-3-
☆ 校務改善のためのチェックシート ☆
★各学校でこのチェックシートを活用して校務改善に取り組みましょう。
No.
項 目
1
「勤務実態改善
計画」の活用
2
会議・研修等
の見直し
改善事例
①「勤務実態改善計画」を定期的に見直し、計画を実施している。
①情報伝達・交換のみの会議は他の手段により代替し、廃止をしてい
る。(OENシステムの活用や資料の回覧などで代替)
②年間を見通した会議運営をするとともに、メール等を活用し、回数を
縮減している。
③挨拶の省略や資料の事前提供により、会議の時間をできるだけ短縮し
ている。
④会議の参加者を必要最小限としている。
⑤会議の終了時間を設定し、終了時間を厳守している。
⑥会議資料は、要点を整理したシンプルなもので良いとしている。
⑦校内研修などは、その効果を十分に検証しながら見直しをしている。
①早めの計画立案・提案で準備に余裕を持たせている。
3
行事の見直し
②行事の企画・運営マニュアルを整備するなど、毎年同じ時間、労力を
かけることのないよう工夫している。
①校務分掌の整理、統合等をし、業務の効率化をしている。
②管理職が仕事内容を十分に把握した上で、教職員の能力と業務量など
を見極めた上で業務を割り振りしている。
③授業教材や各種資料を共有し、授業準備などの負担を軽減している。
4
業務の見直し
④分掌事務のマニュアル化を推進するとともに、共有フォルダに保存を
し、資料の共有や業務の引継ぎに活用している。
⑤外部団体などからの作品募集の依頼に対して精選を行っている。
⑥地域のボランティアなどを活用している。
①生徒の希望を尊重しながら、部の整理統合をしている。
5
部活動の見直し
②部顧問を複数配置し、連携して指導に当たっている。
③部活動の休養日を設定している。
6
決裁・起案
の見直し
①決裁は、押印者を必要最小限とするなど、簡素化している。
②簡易な起案は、起案書を省略し、回議ゴム印等で簡素化している。
①仕事を一人で抱え込まないよう、学年内や学校全体で組織的な対応が
行われている。
②業務の繁閑に応じて、教職員間の支援体制ができている。
③年次有給休暇の取得を促進している。
7
その他
④子育て支援などのため、各種の休暇の取得を促進している。
⑤ノー残業デーなどを設定し、定時に退勤しやすい環境づくりに努めて
いる。
⑥教職員からの改善提案を奨励している。
8
9
10
※様式は各学校の状況に合わせて、適宜加工してご利用下さい。
-4-
改善に向け取り組みましょう
チェック欄
◎
○
△
×
1.学校現場で活用してください
-5-
ICT機器の活用
取組の方向性
校務の情報化を推進し、情報機器やネットワークを有効活用する
ことにより、事務作業量の軽減及び業務の効率化を図ります。
①校務の情報化を推進します。
取組事例
【OENシステムの活用】(H23~:教育財務課)
○ 教職員間のメールや各自のスケジュール管理および文書ファイルの共有を行う
ツールとして、OENシステムを展開しています。
どこでも(職場や自宅)、いつでも(時間に関係なく)、どんな端末でも(ス
マートフォン・タブレット等)活用できるツールです。
○ OENシステムは、以下のニーズに対応できます。
①他校等に訪問した際に、パソコンを借りて準備した資料や教材を引き出したい。 ②USBメモリは運搬時に紛失のリスクがあるので、他の方法で資料を運搬したい。
③複数人で資料を共有し、作成をしたい。
④アンケート調査や個別情報収集を短時間で簡単にしたい。
○ OENシステムの「ドライブ」でアンケート調査を実施すると自動で
CHECK!
データ化され、簡易にグラフも作れます。
【アンケートの作り方】
ドライブの「作成」を選択。
「フォーム」を選択。
アンケートの「質問タイトル」、「質問形式」
等を入力。
アンケートが完成したら、「フォームを送信」
で対象者に送信。
<回答の確認>
・メニューから「回答を表示」を選択。
・スプレッドシートが開き、リアルタイムで自動
集計された回答が表示されます。
・「フォーム」-「回答の概要を表示」を選択す
ると、集まった回答がグラフ化されて表示さ
れます。
<活⽤例>
学校⾏事(体育⼤会等)実施後のアンケート<校内での活⽤>
…作成、配付等が容易で、回答も⾃動的に集計されます。円グラフ、折れ線グラフも⾃動的に作成されます。
教科部会等で、開催希望⽇や協議内容についてのアンケート<学校間での活⽤>
※操作方法が不明な場合は、大分県教育委員会ヘルプデスクへTEL:097-506-5466,5467,5468
-6-
「大分県公立学校総合情報ポータルサイト」を活用しましょう。
https://sites.google.com/a/oen.ed.jp/school-portal/home
「大分県教育委員会ヘルプデスクサポートページ」
https://sites.google.com/a/oen.ed.jp/help/
【高等学校対象】
【大分県学校成績管理システムの活用】(H24~:教育財務課) ○県立高校用の総合成績管理システムを運用しています。このシステムでは、成績表や
通知表を出力できるだけでなく、経年データを蓄積するため、調査書や指導要録の作
成、面接や進路指導の際の成績分析に役立てられます。
◆導入の効果:「成績管理システム(Arms)」利用状況調査結果(H26.10)より
・生徒の出席簿管理で1~2日かかっていたが、5分程度でできるようになった。
・欠課時数等の確認が約60分→約10分に、欠席日数の確認が約20分→約3分に短縮された。
・不登校傾向のある生徒の状況が早期に発見しやすくなった。早期対応が可能になった。
・成績会議資料の作成に約60~150分くらい要していたが、約5分になった。
・成績一覧表の作成が平均9.2分になった。
・教科の得点入力や集計が、約3時間から約30分になった。
・通知表作成は、数台の共用PCを利用しており、1クラス2時間程度かかっていたが、
導入後は1クラス5~10分程度でできている。
・全県共通のシステムなので、ヘルプデスクへも相談でき、作業の負担が減った。
・人事異動後においても、転入者に説明する必要がなくなった。
等の声が寄せられています。
【高等学校対象】
【大分県高等学校入学者選抜処理システムの導入】
(H26~:高校教育課・教育財務課) ①全学校で利用できるシステム
・どこの学校でも同じ操作で利用できる。異動しても作業がスムーズにできる。
②電子データ送信
・学校からの報告はFAX送信からWeb入力となり、データの作成やFAX送信時
の負担軽減が図れる。
③統計調査資料は県教育委員会で作成
・学校で作成している資料作成が不要となる。
④特定の担当者の負担軽減
・システムを保守する特定の教員の精神的・肉体的負担が大幅に軽減される。
⑤総合成績管理システム(Arms)との連携が可能。
-7-
【県教育委員会ヘルプデスクの対応】(H22~:教育財務課)
○パソコンの操作方法やホームページの作成などで不明な点については、県教育委員会
ヘルプデスクで対応しています。
【県教育委員会ヘルプデスクへの連絡先】
TEL:097-506-5466、097-506-5467、097-506-5468
(受付:平日8時30分~17時15分)
[email protected]
Eメール:
パソコン操作などにお困りの場合は、お問い合わせください。
【CMSによる学校ホームページの作成】(H22~:教育財務課)
○各学校においてWord等を操作する感覚で、誰でも更新できるシステムを導入して
います。
【電算入力システムの拡充】 (H24~:教育人事課)
○県立学校に導入していた例月給与に係る電算入力システムの運用を市町村立学校にも
拡充したことで、提出期限がこれまでより1週間ほど長くなりました。また、一度の
入力で実績を反映できるようになったため、再度修正する手間が少なくなりました。
【県立学校用のファイルサーバー】(H22~:教育財務課)
【県立学校対象】
○県立学校の公用パソコンに教職員間でデータの共有が可能なファイルサーバーを設置
しています。また、教育庁と県立学校及び県立学校間のデータの受け渡しが円滑に運
用できるように「教育庁・県立学校連携フォルダ」をファイルサーバーに設置してい
ます。
CHECK!
【授業におけるICT機器の活用】(H22~:教育財務課)
○県立学校には、全普通教室に電子黒板、書画カメラ、プロジェクター、パソコン等の
ICT機器を導入しています。授業にICTを活用することにより、児童生徒の学習
に対する関心や意欲が高まったことが報告されています。
近年は、タブレット型端末の活用が増えており、教員が指導方法に工夫を凝らし、
ICTを積極的に活用することで「分かる授業」を実現することができます。
ICT機器を授業に積極的に活用することで、授業準備や授業展開における負担を
大きく軽減することが可能です。
<授業での活用のメリット>
①豊富な資料を使い、教材研究が容易にできる。
・インターネットでの検索や、校内サーバに教材を蓄積、共有することで、使い
たい教材を自由に探し、授業準備の時間を短縮することができる。
・記録や教材がデジタルデータとして残るので、再利用、再編集が容易にできる。
②電子黒板やタブレット型端末などを利用することで、授業づくりが容易にできる。
・授業において、電子黒板やタブレット型端末を利用することで、教材を大きく
提示したり、資料のカラー印刷等の必要がなくなり、紙の使用量が激減する。
・振り返り学習や協働学習が容易となり、授業展開の時間短縮が可能である。
③パソコンやタブレット型端末などを利活用することで成績処理が簡単になる。
・記録や、写真をデジタルデータで蓄積することで、児童生徒の活動状況が把握し
やすくなり、成績評価が容易になる。
-8-
②ホームページ等を利用して情報提供を行います。
取組事例
【「学力・体力向上の種」「教育庁チャンネル」の活用】(H23~:教育改革・企画課)
○優れた授業の映像や指導案等を大分県教育委員会ホームページに掲載し、教員がいつでも
どこでも授業改善に取り組める環境を構築しています。
授業力向上に役立つ「大分県教育委員会ホームページ」を活用ください。
http://kyouiku.oita-ed.jp/
【 内 容 】
「学力・体力向上の種」 ~授業力向上の種~
○優れた授業の映像を10分程度に編集したものや、研究会や研修等で使用・作成された学習指導
案や教材などを掲載しています。
~全国学力調査過去問題集~ ○全国学力・学習状況調査の算数Bと数学Bの過去問題を授業で活用しやすいように、1問を用紙
1~2枚にまとめ、そのまま印刷ができるようにして掲載しています。
~ICTの上手な活用のために~ ○ICT機器の使い方
学校に配置されているICT機器の使い方を、動画で説明しています。
○デジタル教材集(県内の学校からのみ閲覧できます。)
ICT機器を活用した授業に有用なデジタル教材を紹介しています。
○教育素材集(県内の学校からのみ閲覧できます。)
学習に役立つ画像などを紹介しています。教材作成に便利です。
大分県教育庁チャンネル
(YouTubeの動画チャンネルで、教育委員会ホームページから移動可能)
〇平成28年3月現在、大分県の教育に関する約400本の動画をアップしています。
「シリーズ授業まるごと!」等のコーナーで、県内小中高校教員の優れた授業を紹介しています。 【大分県教育センターのホームページの活用】(H22~:教育センター)
○教職員研修に関することや学習指導・教材研究のための資料を掲載していますので、活用
ください。
「大分県教育センター」のホームページ http://kyouiku.oita-ed.jp/edu-c/
【 内 容 】
教職員研修に関すること
○月毎の研修カレンダーや研修の実施要項、届出様式などを掲載しています。
学習指導や教材研究のための資料
○研究報告書や教育関係データ等の教育資料を掲載しています。
○教育センター図書館の資料検索をホームページから行えるようにしています。
子どものことや授業のことに関する相談 ○保護者や教員の相談窓口を掲載しています。
【公立学校共済組合大分支部、大分県教職員互助会のHPの活用】(H24~:福利課)
○公立学校共済組合大分支部のホームページや大分県教職員互助会のホームページでは、指定
宿泊施設の利用補助申請様式や各種事業について掲載しています。
公立学校共済組合大分支部ホームページ http://www.kouritu.go.jp/oita/
大分県教職員互助会ホームページ http://daikyogo.com/
-9-
地域人材などの活用
取組の方向性
専門的な知識や技能を有する地域人材などを活用することにより、
各方面からの学校支援体制の充実を図ります。
①「協育」ネットワークを活用しましょう。
取組事例
【地域住民による学校支援活動】 (H20~:社会教育課)
○学校と地域をつなぐ「協育」コーディネーターが、郷土の歴史や先哲について学ぶ
ための講師の選定、環境整備を行うボランティアの確保、職場体験の受入先企業の
発掘等を行い、学校支援活動の一層の充実を図っています。また、ボランティア
(人材)バンク等を充実させ、学習支援、部活動支援、校内の環境整備、登下校の見守り、
絵本の読み聞かせ等、より多様な学校支援活動が行える体制を整備しています。
【地域住民による家庭支援活動】 (H26~:社会教育課)
○「『協育』ネットワーク」内に家庭教育支援部会を設置し、家庭教育支援の体制づ
くりを図り、地域住民の協力による保護者を対象にした学習機会の提供や子育て相
談、PTA研修の支援、情報紙作成等による情報の提供等、家庭教育支援活動を支援
しています。
【ホームページによる情報提供】 (H23~:社会教育課)
○県内の「学校支援活動」等の取組状況やPTA等で活用できる「おおいた親の学びプ
ログラム集」を掲載しています。 社会教育課ホームページ
http://kyouiku.oita‐ed.jp/list‐society‐chiiki‐
-10-
②体育の授業や部活動の支援をしています。
取組事例
【中学校対象】
【地域スポーツ指導者の派遣】(H24~:体育保健課)
≪体育授業での活用≫
○中学校の武道・ダンス必修化に伴い、武道・ダンス授業において地域指導者と
体育担当教員が連携することにより、安全かつ効果的な授業の充実を図ること
を目的に地域スポーツ指導者を派遣しています。
【県立学校対象】
【安全・安心な学校部活動支援事業】(H23~:体育保健課)
○県立学校の部活動において、公式大会に参加するために学校管理自動車等の長
距離運行(片道30km以上)を行う場合には、専任の運転手を雇う経費を補助
しています。H27年度から補助基準人件費(人件費分の算出が困難な場合)
の時間単価の引き上げ及び1日あたりの上限の撤廃を行いまし た。
※時間単価 H26年度 3,000円→H27年度 4,500円
補 助 率 H26年度 2/3以内(1日あたり20,000円上限)
→H27年度 2/3以内(上限を撤廃)
-11-
各種教育相談の活用
取組の方向性
学校現場の様々な課題解決に向けて、教職員が1人で抱えこむこ
とのないよう効果的なサポートができる専門スタッフによる支援
体制の充実を図ります。
①様々な教育相談体制を活用しましょう。
取組事例
【スクールカウンセラーの配置】 (H7~:生徒指導推進室)
○平成27年度時点で、全公立中学校、小学校67校、高等学校26校に臨床心理士
等のSC(スクールカウンセラー)を配置しています。
また、24年度に新たに16市町に配置したSV(スーパーバイザー)は、SCへ
の指導・助言以外にも、SCが配置されていない学校を支援することができます。
H28 スクールカウンセラー配置事業
《小中連携配置スクールカウンセラー》
職務内容
進学
小学校
中学校
継続的な
支援
小中連携配置
スクールカウン
セラー
○児童生徒へのカウンセリング
○カウンセリング等に関する教職員及び保護者
に対する指導や援助
○児童生徒のカウンセリング等に関する情報収
集及び提供
○その他、児童生徒のカウンセリング等に関し、
各学校で必要と認められる事項
スクールカウンセラーの活用例
【事例1】発達障がいを疑われた場合の活用事例
強迫行動が目立ちはじめた中学生のクラス担任から相談を受けて、面談を実施した。その結果、かなり
深刻な状態にあるとの判断の下、学年主任、クラス担任に依頼し保護者と面談を実施した。平素の行動
から、自閉症スペクトラム障がいを背景に持つ可能性を疑ったが、精神科クリニックへの受診を勧め、
医療機関へつないだ。医師は「強迫性障がい」と判断し、保護者は子供への対応の仕方について助言を
受けた。また、担任も医師の診断書に基づいて、障がいを踏まえた対応方法について、アドバイスを受
け、所属の学年部、生徒指導主事、管理職等と情報共有し、統一した指導方針で指導できるようになっ
た。
【事例2】小中連携のための活用事例
各学年1クラスずつの小規模校では、小1~中3の9年間にわたってクラス替えもなく人間関係が固定
化されていること、子ども達が社会性を身に付けるためのモデルが少ないことが子ども達の発達・適応
の阻害要因として挙げられる。そのような中で、今年度より子ども達の9年間の育ちを捉えながらSC
がファシリテーターを務めるかたちでの予防的心理教育の実践を開始した。具体的には小学校1~3年
生にはソーシャルスキルトレーニング(SST)を、小学校3年生~中学校3年生には対人関係ゲーム
(SIGs)を月に1回程度実施し、子ども達の適応力や社会性の向上を図っている。特にSIGsプ
ログラムにおいては小学校~中学校の複数の学年をまたいで実施し、そこにSCが関わることで小規模
校ならではのモデルの少なさを克服しようとしている。
【事例3】校内研修のための活用事例
「問題行動を示す児童生徒の理解と支援の在り方」と題して、いわゆる問題行動のほか、発達的な特性
を有する児童生徒や、発達障がいと診断され、通級している児童生徒について、彼らの「生きづらさ」
への理解を促しながら援助方法等についての講義を行った。
-12-
【スクールソーシャルワーカーの配置】 (H28~:生徒指導推進室)
○学校現場において、貧困による不登校を含めた家庭環境に起因する様々な課題を抱える
児童生徒を早期に生活支援等の関係機関(児童相談所・福祉事務所等)に げていくこ
とができるSSW(スクールソーシャルワーカー)の配置により学校を支援することが
できます
H28 スクールソーシャルワーカー配置事業
つなぐ
学校
状況把握、課題解決に
むけたプランニング、
ケース会議参加による
見立て、教職員への支
援など
要請
連携
調整
支援
県立学校及び
市町村教育委員会
関係機関
福祉部局、児童相談所、
保健センター、民生委
員、社会福祉協議会、
地域包括支援センタ-、
障害者相談支援事業機
関、児童家庭支援セン
ターなど
スクールソーシャルワーカーの活用例
職務内容
○問題を抱える児童生徒が置かれた環境への
働きかけ
○関係機関等とのネットワークの構築、連携 ・
調整
○学校内におけるチーム体制の構築、支援
○保護者、教職員等に対する支援・相談・情報
提供
○研修会等での助言
○県教育委員会、市町村教育委員会、実際に
業務を行う学校の校長が要請する児童生徒
への支援に関する業務
【事例】不登校となった中3男子の場合
○中2の9月から不登校となる。SSWと市教
委と学校関係者でケース会議を実施。担任とS
SWで家庭訪問をし、本人と保護者の悩みの聞
き取りと解消に向けて相談する。また、関係機
関の紹介をする。
○中3不登校継続。SSWと担任が定期的に家
庭訪問を実施。SSWと市教委と学校関係者と
のケース会議を実施する。教育支援センターへ
の情報提供と支援相談をし、該当生徒を教育支
援センターへ引率する。
○SSWが何度も家庭訪問し、保護者の困り相
談母親の本人への関わり方についての話し合い
をする。現在は引きこもり状況から登校と欠席
を繰り返す状況になった。
【 県立学校 】要請が必要な学校は、大分県教育庁生徒指導推進室(TEL:097-506-5543)
へ連絡→生徒指導推進室から SSW配置校へ連絡→SSWは要請に基づき支援
【小・中学校】要請が必要な学校は、各市町村教育委員会へ連絡→SSWは要請に基づき支援
-13-
【ネットいじめの相談窓口】 (H23~:生徒指導推進室)
○携帯電話やインターネット上での「いじめ」等に ついて、相談窓口を開設しています。
【ネットいじめの相談はここへ!】
[email protected]
【教育支援センターのネットワークづくり】 (H23~:生徒指導推進室)
○各教育支援センター(適応指導教室)において、不登校児童生徒の学校復帰や社会
的自立に向けた支援を実施しています(カウンセリング、学習活動、体験活動等)。
大分県内にある教育支援センター
大分県では、県教育センターにある「ポランの広場」をはじめ、17市町に
教育支援センター(適応指導教室)が開設されています。
【主な活動内容】
それぞれの教育支援センター(適応指導教室)で多少異なりますが、概ね、
以下の活動を行い、不登校児童生徒の学校復帰及び社会的自立を目指しています。
1.訪問指導など不登校児童生徒及び保護者への支援
2.不登校児童生徒を支援する体験活動プログラム
3.学習支援活動、相談活動 等
-14-
②生徒指導支援チームを設置しました。
【生徒指導支援チームの設置】(H28~:生徒指導推進室)
○生徒指導事案が発生し、学校から派遣要請があった場合には、児童福祉や更生保護
の専門家等で構成する「生徒指導支援チーム」を派遣し、問題事案の早期解決の支
援や児童生徒へのカウンセリング、周囲の児童生徒のケアなどを行います。
③学校問題解決支援チームを設置しています。
取組事例
【学校問題解決支援チームの設置】(H22~:生徒指導推進室)
○平成22年9月1日から学校単独では解決できない外部からの対応困難な事案に対
し、専門的な対応や解決策を指導・助言するため、弁護士、医師、臨床心理士等で
構成する「学校問題解決支援チーム」を設置しています。
学 校
問題
報告・連絡・相談
相談・意見・要望等
<解決に向けた対応>
保護者
地域住民
関係機関等
助言・指導
学校問題解決支援チーム
連携
・こども・女性相談支援センター
・こころとからだの相談支援セン
ター
・児童相談所
④警察との連携を図ります。
取組事例
【警察との連携】(H20~:生徒指導推進室)
○学校と警察が連携を密にし、再非行の防止、被害の拡大防止、児童生徒の健全育成
の観点から、児童生徒の問題行動等に係る『学校と警察の連絡制度』を実施。
【警察との相互連絡制度に関する協定】(H21~:生徒指導推進室)
○児童生徒の問題行動や被害事案等については、学校だけで対応することが困難な状
況も見られることから、児童生徒の非行及び犯罪被害の未然防止並びに安全確保を
図るため、学校と警察の連絡体制を制度化し、『学校と警察との相互連絡制度に関
する協定』を県教育委員会と警察本部との間で締結しました。
-15-
出前研修の活用
取組の方向性
教育センターが行う出前研修の活用により、ニーズに応じた研修の
充実と教育活動の支援を図ります。
大分県教育センターが研修をお手伝いします。
取組事例
校内研究や地域の教科部会に
新しい考え方を取り入れたい
んだけど・・・。
小学校理科の実験・観察の指導が
苦手なんだけど・・・。
障がいのある子どもたちの
支援の仕方について学びた
いんだけど・・・。
いじめ・不登校についての支援を
したいんだけど・・・。
すべての市町村教育委員会、地域の教科
部会、学校の要望にお応えします!!
「校内研究」「教科部会」を活性化!
~市町村教育委員会、教科部会、全校種を対象に実施します~
「校内研究」を活性化!
・授業の分析を充実させます
・校内研究の進め方を助言します
【研修内容例】
◇日常の授業改善に直結した授業分析
◇一層やりがいのある校内研究の進め方
◇主体的・能動的な学びを促すアクティブ・ラーニング
◇生徒指導の3機能を生かした授業づくり
◇思考ツールを活用した授業づくり
「教科部会」を活性化!
・教科指導の困りを解消します
・市町村開催研修、教科部会の研修をお手伝いします
【研修内容例】
◇小学校理科・観察実験研修
◇中学校各教科の授業研究
◇高等学校各教科の授業研究
◇問い合わせ先◇
大分県教育センター 教科研修部 TEL:097-569-0227(直通)
-16-
「校内における特別支援教育」を活性化!
~全校種の教員を対象に実施します~
【研修内容例】
◇発達障がいのある児童生徒の理解と支援
◇自閉症スペクトラム障がい等の特性に応じた指導方法
◇ユニバーサルデザインの学級・授業づくり
◇WISCーⅣまたはDN-CAS検査法
◇個別の指導計画の作成と活用
◇各教科等合わせた指導の実際
◇重度・重複障がい児の指導
など
◇問い合わせ先◇ 大分県教育センター 特別支援教育部 TEL:097-569-0232(直通)
「いじめ・不登校の未然防止と校内支援体制の充実」の推進!
~全校種の教職員や児童生徒を対象に実施します~
【研修内容例】
◇人間関係づくり
◇学校全体で取り組む学級集団づくり
◇学校で生かすソーシャルスキルトレーニング
◇学校におけるピア・サポート活動
◇コーチングの手法を活用した面接技法
◇学校ストレスマネジメント
◇いじめ・不登校の理解とその対応
◇校内支援体制の充実 -事例研究会-
◇問い合わせ先◇
大分県教育センター 教育相談部 TEL:097-569-0161(直通)
-17-
育休中の職員への支援の活用
取組の方向性
育児休業中の職員が安心して職場に復帰し、復帰後もスムーズに
職務が行えるよう支援体制の充実を図ります。
育休中のブランクが
あって仕事がちゃんと
できるか心配・・・
職場の様子はどうなっ
ているんだろう・・・
育休職員を対象とした下記の支援を積極的に活用して、復帰時の
不安を解消しましょう。
育休職員のキャリア形成を支援します
出産・育児期間のブランクによるキャリア形成や職場復帰に対する不安を軽減
し、モチベーションアップを図ることを目的に、育休中の職員へ研修受講機会
を提供するとともに、安心して研修に臨めるよう託児サービスの提供を行うな
ど、育休職員のキャリア形成を支援します。
○様々な研修を受け、出産・育児期間のブランクによる不安を解消しましょう。
○申込方法等、詳細については、下記の大分県教育センターホームページをご
覧下さい。
http://kyouiku.oita-ed.jp/
◇問い合わせ先◇
大分県教育センター 総務企画部 TEL:097-569-0119(直通)
育児休業中の職員を対象にした情報共有・交流の場づくりを設定します
育児休業中の職場の様子や教育行政に関する最新情報などの情報提供、育児
をする上での不安解消などを目的として、こころのコンシェルジュ等の相談
者を配置した情報共有・交流の場を設定し、職場復帰がスムーズに行えるよ
う支援します。
-18-
2.健康支援体制の充実
-19-
CHECK!
健康支援体制の充実
教職員が心身ともに気持ちよく働けるよう、各種の相談事業や健康
診断など健康支援体制の充実を図ります。
取組の方向性
① こころのコンシェルジュを活用しましょう。
【こころのコンシェルジュ】
○メンタルヘルス対策として、教職員のこころの問題をワンストップで受け止め、効果
的な対策へとつなぐ「こころのコンシェルジュ」(ベテラン教職員OB・OG)を県下
各地(各教育事務所、福利課)に配置しました。
○コンシェルジュは各学校を巡回し、学校長や本人と面談、また必要に応じて精神科医
等関係機関に繋いで、こころの問題の解決に努めるなど、休職回避や職場復帰に向け
た支援を行っています。
こんな時には、気軽にコンシェルジュにご相談ください
個人的なことなので、職
場の人に相談できない…
集中できなくて、仕事
が進まなくなった……
家族のことで心配
事がある…
仕事のことで相談したい
けど、みんな忙しそうで
声をかけられない…
夜眠れなくなった…
夜中に目が覚める…
相談日時:月~金曜日 9:15~17:00
面談方法:(1)巡回相談(コンシェルジュが各学校を巡回し、心の問題を抱えている
職員と面談し、問題の解決を図ります。)
: (2)来室、電話、メール、文書(来室の場合は、事前にご連絡ください。)
※ご本人、同僚、管理監督者等は趣旨を十分ご理解いただき、安心してご相談ください。
あのう、、、
相談したいん
ですが…
【県立学校担当】
【小・中学校担当】
中津教育事務所
0979‐25‐2212
nakatsu‐[email protected]
別府教育事務所
0977‐67‐6411
beppu‐[email protected]
大分教育事務所(2名)
097‐506‐5930
oita‐[email protected]
oita‐[email protected]
竹田教育事務所
0974‐63‐2103
taketa‐[email protected]
福利課
097‐506‐5481
fukuri‐[email protected]
佐伯教育事務所
0972‐22‐1929
saiki‐[email protected]
日田教育事務所
0973‐23‐5131
hita‐[email protected]
福利課
097‐506‐5488
fukuri‐[email protected]
※ご相談・お問い合わせのプライバシー情報は固く秘守します。
-20-
② 教職員健康支援センターを活用しましょう。
最近体の
調子が・・・
どんなときに利用するの?
管理監督者から見てこんな
変化があった場合
教職員自身がこんな症状
を自覚したとき
・仕事や心配事で眠れない、夜間・
早朝に目が覚める
・仕事のミスが多くなった
・同僚など、人と会話することに疲
れるようになった
・物事に集中できなくなった
・仕事が進まなくなった
・原因不明の身体症状(疲労感・頭
痛等)がある
・食欲がなくなった(味がしない)
・単純ミスが多くなった
・表情がなくなった(笑顔が見られなく
なった)
・会話が少なくなった
・遅刻が多くなった
・ぼーっとしていることが多くなった
・疲れているように感じる
・いつも一人でいることが多くなった
※「学校現場における管理監督者のための
職場復帰支援の手引き」参照
お電話ください!
(健康相談専用電話)
097-506-5475 【保健師とのホットライン】
教職員健康支援センターではどんな相談をしているの?
「 こ こ ろ の 相 談 」 精神科医が面接し、不安や困っていること、辛いことを相談するこ
とで、解決方法を一緒に考えていく時間です。必要な場合は、医療
機関受診やカウンセリングを勧めることもあります。
「カウンセリング相談」 臨床心理士が面接し、相談者の気持ちをともに悩み(傾聴・受容・
共感的理解)、相談者が自ら解決策を導きだせるサポートを行います。
※上記の相談は予約制になっていますので、上記の電話番号へご連絡ください。
その他、福利課保健師が随時相談に応じていますので、お気軽にご利用ください。
関係機関が連携して対応した結果、早期回復できた事例
<教諭Aさんの場合>
Aさん:生徒・保護者との関係等で眠れない日々が続いているため、こころのコンシェルジュに相談。
(コンシェルジュ)→ Aさんとの面談後、教職員健康支援センターへ「面談した教職員から相談があり、
仕事にも支障が出始めたようなので、『こころの相談』を紹介したい」と連絡。
(センター)
→ コンシェルジュからの連絡を受け、Aさんと連絡をとり、相談日について調整。
Aさん:後日、『こころの相談』で精神科医と面接。その結果、治療が必要であると診断されたため、
医療機関を受診し、内服治療を開始。
(センター)
→ 精神科医との面接内容を把握すると同時に、本人了解の下、学校の管理職に対し
て、相談医の助言を伝え、部活動や分掌業務の負担軽減について依頼。
Aさん:学校で校務分掌を配慮してもらい、服薬しながらではあるが、現在休暇を取らずに勤務ができ
ている。今後も医療機関に通院しながら、徐々に以前の状態に戻していく予定。
(センター)
→ 取り組みの結果、本人の体調も回復に向かいつつあるため、引き続き、必要に応じ
た支援を行うことにしている。
-21-
③ ストレスチェック制度が義務化されました。
「ストレスチェック(⇒ストレス診断)は何のためにするの?」との質問をよく受けます。教職員
のみなさんに理解していただけるように、ストレスチェックの目的や活用方法について説明します。
ストレスチェックの目的
1.自分自身を振り返り、心理的な負担の程度(ストレス度)を知る。
2.定期的に自分のストレス度を知ることで、ストレス解消や相談利用等のセルフケアに役立てる。
3.集団分析結果を職場環境改善のために活用し、働きやすい職場づくりを推進する。
ストレスチェックで高ストレスと判断された
福利課の保健師が個別に連絡します。
1.メールで、福利課保健師から連絡します(定期的に庁内連絡・OENメールをご覧ください)
2.医師による面接のご利用をオススメすることがあります。ご本人が希望する場合、医師による
面接を受けることができます。
3.必要に応じて、相談事業の紹介もしていますので、気軽にご利用ください。
忙しくてストレスチェックをする時間がない!
1.ストレスチェックは最低年2回(前期・後期)の実施をお願いしています。
2.ストレスチェックはいつでも、何度でも、お好きなときに受検可能です。ただし、定期健診ま
でに1回、10~2月末までに1回を目安に、各自行ってください。(所要時間:約5~6分)
3.結果の履歴を見ることができ、自分の過去のストレス度を振り返ることもできます。
ストレスチェックの「コメント欄」からの出来
【事務職員Bさんの場合】
Bさん:ストレスチェックでストレス度が高かったため、保健師からフォローのメールを受信。体の健康面
でも不安があったため、返信メールで「検査で大腸ポリープがあると言われ、精密検査を勧めら
れたが、怖くて受診に行けない。」と打ち明けた。
センター :保健師がBさんにOENメール等で不安の内容を聞き取り、医療機関の受診をアドバイス。
その後、本人から「気持ちが落ち着いてきたので、受診してみる」との返信あり。
Bさん:後日、医療機関を受診し、結果に不安は残るものの、受診した事実についてセンターに報告。
センター :受診したことを労うとともに、結果報告のお願いと治療を要する場合のセンターの支援、協力の
用意について伝達。
Bさん:受診の結果、早期がんの診断であったため、センターに報告。報告のメールには、これまでのセ
ンターとのやりとりを通して、治療に対して前向きになれている現在の心境を綴った。
センター :早期発見でよかったことを伝えるとともに、Bさんの体調回復のため、今後も引き続き必要に応じ
たサポートを行うことを伝え、様子を見守ることにしている。
*メンタルの不調のみならず、身体の健康に関するサポートを受けるきっかけとなります*
ストレスチェックで自分の”こころのSOS”に気づきましょう!
ストレスチェックは、業務評価等とは無関係です!
コメント欄に書かれた内容は、ご本人と福利課保健師しか見ることができ
ません。「誰かに話したいけど…。」と思いながらも話せないでいること、
相談できないことなどございましたら、お聞かせください。
みなさんがストレスチェックを行うことで、個人へのサポートはもちろん
職場環境改善のためにも活用できますので、積極的なご利用をお願いします!
※小中学校勤務の方は大分県教育庁福利課ホームページから
(http://kyouiku.oitaed.jp/fukuri/index.html)
県立学校勤務の方はe-オフィスシステムから
「ストレス診断」→「教育庁・県立学校の方はこちらから」
ストレスチェックを以前ご利用された方で「パスワードを忘れてしまった」という方は、教職員健康支援センター
( 097-506-5478 )までご連絡ください。パスワードの初期化処理をさせていただきます。
初めてご利用される方は、画面の指示に従ってお好きなパスワードを登録し、ご利用ください。
-22-
3.ワ-ク・ライフ・バランス
の推進に向けた取組
(1) 学校での取組
-23-
勤務実態改善計画について
取組の方向性
所属長等は、各学校で策定している「勤務実態改善計画」の実践、
見直しにより、業務の効率化を図り、子どもと向き合う時間の確
保やワーク・ライフ・バランスの実現を進めてください。
○平成17年度に各学校で策定いただいた「勤務実態改善計画」については、平成23年度に
全面的な見直しをお願いし、さらに、平成25年度から毎年その取り組みを一層推進するた
め、全教職員の視点から内容の点検を依頼しているところです。
各学校においては、下記の例を参考にして、計画策定に活用してください。
評価シートを作成している学校の例
~管理職の方へ~
以下の事例を参考に積極的に
見直しを進めましょう!
『A小学校』の勤務実態改善計画
1.ねらい
公務能率の向上や教職員の心身両面にわたる健康の保持、あるいは「ワーク・ライフ・バランス
(仕事と生活の調和)」を図るためには、時間外勤務を縮減するための取り組みをより一層進め
ていくことが必要であるので、勤務実態改善計画を策定することとした。
2.時間外勤務縮減の実施状況
①金曜日のノー残業デーの取り組み
②退校時間を決め、残業者に声掛け
③行事の精選
④残業を少なくできるように共同作業の推進
⑤家庭人として家庭の時間も大切にすることを促進
(我が子のPTAへの参加・介護休暇等)
⑥成績処理ソフトを活用した処理時間の縮減
⑦事務職員による学級費の金融機関での引落し(事務処理時間の縮減)
3.勤務実態改善計画
①会議資料を事前に配付する。
②文書をパソコンの共有フォルダに入れ、いつでも使えるように職員間で共有する。
③会議時間を短縮するため、簡単な伝達事項は電子掲示版や校内ネットワークを利用して周知する。
④18:00になったら退校の声掛けをする(18:30退校)。
⑤次週の日課表の打ち合わせを火曜日の16:10に設定することなど、早目に連絡を行って、
ゆとりを持って取り組めるように努める。
⑥仕事を長期・短期に仕分けし、計画的に取り組んでいく。
⑦勤務実態改善計画の取組状況を評価(次頁参照)し、時間外勤務縮減を目指す。
-24-
(評価シート)
勤務実態改善計画に基づく評価
勤務実態改善計画に基づいて改善状況を把握するための評価表です。
下記の表に3段階評価で採点してください。
1・・取り組めなかった
2・・取り組めたが、不十分
3・・取り組むことができた
月の評価
氏名( )
評価項目
評価
①金曜日のノー残業デーを守ることができた。
②会議資料(提案文書)の事前配付ができた。
(※提案することがなければ斜線を)
(職員室内で電子掲示板を
利用した実践例)
③行事・分掌等の提案を共有フォルダに入力すること
ができた。(※提案することがなければ斜線を)
④18:30までに退校することができた。
⑤次週の打ち合わせを早目に済ませ、ゆとりを持って
通信等を仕上げることができた。
⑥月初めに出された職員会議提案計画に沿って提案で
きた。
⑦仕事を長期・短期に仕分け、計画的に取り組むこと
ができた。
取組項目ごとに具体策を立て実施している学校の例
『B中学校』の勤務実態改善計画
1.勤務実態の改善
1
取組項目
ノー残業デーの設定
実施状況(具体的な取組)
部活動停止期間をノー残業デーとする。
2
校務分掌の整理・合理化
組織の統廃合や非効率な業務や慣行の見直しを行い、分掌
主任を中心に円滑に校務が実施されるよう効率化を図る。
3
退校を促す放送や
管理職等の声掛け
午後7時以降事務処理をしている職員に対し声掛けをする。
4
会議、行事の精選
朝の打ち合わせは週2回とし、後は学級の指導につく。
5
会議資料の事前配付
各担当者が事前に資料を配付することを心掛け、全員が事
前に資料に目を通して会議に臨む。
6
時間外勤務の実態把握
7
メンタルヘルス研修等の実施
8
配偶者の妊娠中及び
出産時の支援
毎月、時間外業務記録表を提出させ、時間外勤務の多い職
員には、管理職ができるだけ時間外勤務を減らすよう呼び
掛ける。
研修会に出席後、印象に残ったことや、重要なことを職員
に説明し、還元を図る。
現在、該当の職員がいないが、今後該当者が出た場合に配
慮をしていく。
9
休憩時間の取得促進
昼休みには、会議や委員会活動等を入れない。
2.年次有給休暇等の取得促進
取組項目
1
休暇計画表の作成
2
休暇制度の周知
3
各種休暇等の取得促進
実施状況(具体的な取組)
長期休業前に計画表を提出させ、できるだけ年休取得を呼
び掛ける。
年度当初または途中に休暇制度について説明し、休暇取得
を勧めている。
年休、リフレッシュ休暇、夏季休暇等を積極的に取得する
よう呼び掛けている。
-25-
年休取得目標を設定するなど工夫している学校の例
『C高等学校』の勤務実態改善計画
1.総実勤務時間の短縮の取組について
①休憩時間を厳守し、休憩時間に会議等を実施しない。
②勤務時間内の業務完了に努める(週1回の16:50退校の励行)。
③印刷、清掃、電話、接客業務等について全員処理を徹底する。
④年休等取得しやすい環境づくりを推進するために長期休業中・連休の前後・考査期間中
の行事の計画については十分配慮する。
2.仕事の削減、効率化の取組について
①紙文書収受、文書管理システムの全員処理を徹底する。
②校内LAN、メール等を活用し連絡業務の簡素化を徹底する。
③分掌主任のリーダーシップにより分掌内・外の連絡調整を徹底する。
④HPの管理・運営については特定の職員に頼らず、各分掌のHP作成担当者による組織的
な管理・運営を徹底する。
⑤会議資料の事前配布により会議の効率化を徹底する。
⑥運営委員会等の事前準備を徹底し会議の効率化を図るとともに時間の縮減に努める。
⑦職員一人ひとりの分掌業務内容を明記し分掌組織のスリム化・効率化に努める。
⑧ICT研修等への積極的参加を促進し活用能力の向上に努める。
⑨OENシステムの活用の促進に努める。
3.休暇取得の促進及び「特定事業主行動計画」への取組について
①休暇の積極的取得を管理職から呼び掛ける。
(ア)学期毎の取得状況チェック
(イ)長期休業中の休暇計画書の提出
期間中6日以上の年次有給休暇の取得及び夏季休暇の完全消化の呼び掛け
②年次有給休暇の年間取得目標を設定する(26年取得状況(教育委員会全体)平均11.3日)。
平成28年度目標 平均 15日
③「特定事業主行動計画」に積極的に取り組む。
(ア)男性職員に休暇制度を周知し、出産補助休暇・育児参加休暇の取得を徹底させる。
(イ)男性職員が乳児健診・PTA行事等へ参加できるよう休暇の取得を呼び掛ける。
(ウ)子育てを支援するために、休暇等取得しやすい職場環境の改善に努める。
(エ)子育てを全職員で支援する体制づくりのために、休暇取得予定者の早期把握に努める。
4.職員の健康増進の取組について
①定期健康診断受診率100%を目標とし、再検査受診率についても100%を目指す。
②人間ドック、節目健診及びその他の健診の周知を図る。
③産業医との連携による健康講話・健康相談等を実施する。
-26-
<あなたの学校の「勤務実態改善計画」を貼って実践に役立てましょう!>
-27-
各種休暇制度の取得促進
取組の方向性
所属長は、ワーク・ライフ・バランスの推進に向けて、職員に
対する制度利用の徹底と併せて、職場全体の支援体制の整備や
休暇を取得しやすい環境づくりに努めましょう。
①年次有給休暇の取得促進
取組事例
①年次有給休暇使用計画表の作成
長期休業など、2か月毎に年次有給休暇使用計画表を作成し職員に配布する
とともに、目に付く場所に掲示するなど、日頃から職員が計画内容を共有でき
るようにしましょう。
年次有給休暇使用計画表
学校名
氏名
前月までの
使用日数
( 月)
日
1
曜
2
3
4
29
30
31
( 月)
日
1
曜
2
3
29
30
31
②管理監督者における適切な勤務時間の管理
所属長等は、職員が計画表どおりに年次有給休暇を使用出来るよう業務の進
捗管理を行い、計画表の年次有給休暇使用日が近づいたら該当職員に声掛けを
しましょう。
③所属長自らが率先した取得
所属長は自ら率先して計画表どおりに年次有給休暇を使用するように努めま
しょう。
④定期的な使用実績の把握
定期的に職員の年次有給休暇の使用実績を確認し、使用実績が著しく少ない
職員に対しては聞き取りを行うなど原因を把握し、業務分担の見直し等体制の
改善を図りましょう。
⑤会議・行事等開催日の配慮
長期休業やゴールデンウィーク、月曜日や金曜日が祝日の場合はその前後の
勤務日、飛び石連休の場合には祝日と週休日の間の勤務日などの日は、連続し
た休暇取得のできる機会なので、週休日前後の会議や行事等の開催は極力控え
るようにしましょう。
⑥仕事と家庭の両立
仕事と家庭の両立の観点から、職員が子どもの入学式、卒業式、授業参観等
の学校行事に参加する場合には、年次有給休暇の使用促進を図りましょう。
-28-
②長期勤続休暇及び夏季休暇等の取得促進
取組事例
○所属長等は「長期勤続休暇」(各年度内に満35歳、45歳又は55歳に達す
る職員:連続する3日間)や、「夏季休暇」(7月1日~9月30日の間に5
日間※取得期間の特例措置有)について、職員に休暇の完全消化を働きかける
とともに、該当者が支障を来すことなく計画的に連続休暇を取得できるよう、
職場内の応援体制の整備など、取得しやすい職場環境づくりに努めましょう。
ドナー休暇、ボランティア休暇等のその他の休暇も取得促進を図りましょう。
③男性職員の子育てに係る休暇、育児休業等の取得促進
取組事例
○所属長等は子どもが産まれた(産まれる予定の)男性職員の休暇等取得予定の
状況を計画表により把握し、以下の休暇を必ず取得するよう働きかけましょう。
①出産補助休暇 (産前4週間~産後2週間の間に3日間 ※分割取得・時間単位取得可)
②育児参加休暇 (産前8週間~産後8週間の間に5日間 ※分割取得・時間単位取得可)
○子どもが産まれた(産まれる予定の)男性職員に対し、育児休業制度の説明や
取得例の紹介を行うとともに、取得の意向を確認し、可能な限り育児休業を取
得するよう働きかけましょう。
④週休日の振替対象期間の拡大について
NEW!
取組事例
○平成26年1月1日より週休日の振替対象期間が、前4週間~後8週間から前
8週間~後16週間に拡大されています。
所属長等は振替制度の趣旨を踏まえ、勤務日の直近に週休日の振替が行われる
よう努めるとともに、振替が確実に取得できる職場環境づくりを進めましょう。
⑤休暇制度の周知
①大分県教育委員会のホームページ
「教職員の休暇制度」は、大分県教育委員会のホームページに掲載していますので、
ご覧ください(トップページの「教職員のみなさんへ」からご利用できます)。
ホームページ
「教職員の休暇制度」
http://kyouiku.oita‐ed.jp/list‐top‐teacher‐kyuuka.html
-29-
(2) 教職員の取組
-30-
各種休暇等の取得について
取組の方向性
ワーク・ライフ・バランスを実現するために、職員は各種休
暇制度に対する理解を深め、積極的に活用しましょう。
また、周囲の職員にも配慮し、休暇を取得しやすい雰囲気
を職場全体でつくりましょう。
①年次有給休暇の取得
取組事例
①年次有給休暇の取得(一の年において20日、繰越しを含め最大40日)
職員は休暇の計画を立てる際、自分が休めるようにすることと周りの職員が
休めるようにすることを同時に配慮しましょう。また、計画した休暇は積極的
に取得しましょう。
<参考>
大分県特定事業主行動計画(県立学校職員対象)
年次有給休暇の年間取得目標
教育委員会:平均 15.0日(平成31年)
※平成26年実績は、目標値の平均15.0日に対して平均11.3日
※市町村立学校職員は、各市町村毎に計画が策定されています。
②長期勤続休暇及び夏季休暇等の取得
取組事例
○職員は「長期勤続休暇」(各年度内に満35歳、45歳又は55歳に達する職
員が対象:連続する3日間)や、「夏季休暇」(7月1日~9月30日の間に
5日間 ※取得期間の特例措置有)を完全取得しましょう。
◆申請方法:休暇欠勤等処理簿「その他の休暇(長期勤続休暇又は夏季休暇)」
◆給料等 :有給
○「ドナー休暇」(その都度必要と認める日又は時間)、「ボランティア休暇」
(一の年において5日(大規模災害7日))等の休暇も活用しましょう。
◆申請方法:休暇欠勤等処理簿「その他の休暇(ドナー休暇又はボランティア休暇)」
◆給料等 :有給
-31-
③男性職員の子育てに係る休暇の取得
取組事例
○子どもの出産前後の期間は、父親が子どもを持つことの喜びや、育児に対する
責任を認識する重要な時期であるとともに、実際に出産をサポートすることは、
配偶者の大きな心の支えとなります。父親となる職員は、以下の休暇を積極的
に取得しましょう。また、休暇等取得プランを立てましょう。
①出産補助休暇(産前4週間~産後2週間の間に3日間 ※分割取得・時間単位取得可)
②育児参加休暇(産前8週間~産後8週間の間に5日間 ※分割取得・時間単位取得可)
◆申請方法:休暇欠勤等処理簿「その他の休暇(出産補助休暇又は育児参加休暇)」
◆給料等 :有給
◆取得例(分割や時間単位取得可)
(出産前)・配偶者の妊婦定期検診
・入院や赤ちゃん用品の準備
・入院の付き添い
・上の子の送迎などの養育 など
(出 産)・出産当日、翌日、退院日
・入院中の配偶者サポート など
(出産後)・退院後、実家から戻った後のサポート
・子の健康診断 など
休暇等取得プラン【本人作成】
職・氏名
出産予定日
出産補助休暇(3日間:有給)
月 日
時 間
/ ( )
/ ( )
/ ( )
/ ( )
/ ( )
/ ( )
累 計
平成 年 月 日
(第 子)
育児参加休暇(5日間:有給)
月 日
時 間
/ ( )
/ ( )
/ ( )
/ ( )
/ ( )
/ ( )
累 計
その他の休業等取得予定(例:平成○年○月から○○休業を取得予定)
○子の看護休暇(中学校就学前の子を養育する男性・女性職員。一の年において
5日(複数養育する場合10日))も積極的に活用しましょう。
④育児休業等の取得
取組事例
○3歳未満の子を養育している職員は、大分県教育委員会ホームページ(学校職
員の子育て支援のための休暇制度一覧)の「育児休業Q&A」等を参考にし、
育児休業等を活用して、育児に積極的に参加しましょう。
-32-
(3) 県教育委員会の取組
-33-
研修・会議等の精選・縮減や運用方法の改善
会議の効率化や費用対効果の向上を目指し、会議のスリム化や運
用方法の改善を図ります。
また、研修内容が重複しないよう効率的な研修体系に見直すと
ともに、学校が現在直面している課題に適切に対処する上で役立
つよう研修内容の充実を図ります。
取組の方向性
①教育関係団体、教育研究団体及び県教育委員会による
教職員の研修・会議等の精選・縮減の取組
【H23~H24:取組内容】
○教職員が子どもと向き合う時間を確保するため、教職員が研修・会議等により、
学校を離れる時間の短縮を図ることが有効であることから、県教育委員会、市町
村教育委員会、教育関係団体及び教育研究団体が一堂に会する協議の場を設け、
それぞれが主催する研修・会議等を抜本的に見直し、数値目標に向けて精選・縮
減する取組を実施しました。その結果、約3割の研修・会議等の精選・縮減を図
ることができました。
【数値目標(人役:22年度比)を設定】※人役=所要時間×人数
23年度: 85%
→
24年度:70%
【H27:取組内容】
○学校現場の教職員から出張が増えているといった声や、しっかりマネジメントを
行うためにも会議や報告書等の精選が必要という声が多く聞かれました。「芯の
通った学校組織」を一層促進するため、また子どもと向き合う時間を確保するた
めにも、以下のように研修・会議等の精選・縮減の取組を行いました。
・教職員の研修・会議等の状況の把握
県教育委員会、教育関係団体及び教育研究団体による教職員の研修・会議等の状
況を調査し把握する。(平成23・24年度に実施した調査方法と同様)
・県教育委員会が行う研修・会議等の精選・縮減の取組
削減目標(平成22年度比30%削減)
・教育関係団体、教育研究団体に対して研修・会議の精選・縮減について働きかけ
削減目標(平成22年度比30%削減)
取組結果 ※人役(所要時間×人数)の22年度比
【対象団体】
○教育関係団体(13団体)
(全体)
100%
22年度
82.8%
23年度実績
24年度実績
71.9%
83.3%
0%
(教育関係団体)
100%
0%
50%
○教育研究団体(33団体)
・・・各教育研究会、
各保健体育研究会等
27年度実績
50%
75.6%
58.1%
55.8%
・・・各校長会・各教頭会、
各体育連盟、各文化連盟等
○県教育委員会( 1団体)
計47団体
100%
(教育研究団体)
100%
22年度
81.3%
76.2%
66.1%
23年度実績
24年度実績
27年度実績
100%
0%
(県教育委員会)
100%
22年度
23年度実績
86.3%
72.5%
24年度実績
27年度実績
50%
-34-
100%
106.0%
0%
50%
22年度
23年度実績
24年度実績
27年度実績
100%
②県教育委員会での研修・会議等の見直しの方法
取組事例
各学校でも参考にして取り組んでください。
【「会議見直し・運用指針」の運用】(H22~:全庁の取組、教育改革・企画課が徹底)
○県教育委員会が主催する会議の効率化と職員のワークライフバランスを推進し、
学校現場等の負担軽減を進める観点から「会議見直し・運用指針」を作成し、会
議の見直しを進めています。
1.基本姿勢
一堂に会し、直接話をしなければならないもの以外は、会議の廃止・縮減や可能な
限り会議に代わるツールを活用することにより、上記趣旨の実現と本来業務の充実
や新たな課題への対応に力を注ぐことに努めます。
①全ての会議をゼロベースで見直す(法令上等に義務づけのあるものを除く)。
②年間を通して不断の見直しを行う。
③新たな会議は原則として設置しない。
2.見直しの視点
①廃止できないか
・設置目的に照らし、役割を終えた会議は廃止する。
・情報伝達・交換のみの会議は他の手段により代替し、廃止する。
・調整済みの案件を承認するような形式的な事項だけの会議は廃止する。
②開催回数を減らせないか
・年間を見通した会議運営をするとともに、メール等を活用し、回数を縮減する。
③会議時間を短縮できないか
・内部会議の場合、原則として挨拶を省略する。
・資料の事前提供により、説明時間を短縮する。
・会議の到達点を参加者が予め念頭に置けるよう準備する。
④メンバーを縮小できないか
・構成メンバーは必要最小限とする。
⑤他の会議と共催できないか
・参加者の重なる会議は共催を推進する。
3.会議見直し運用方法
①2月末から3月中旬を「会議集中見直し期間」に設定
各所属で集中的に見直し
教育庁各課・室等が翌年度当初の「課・室長会議」等で見直し成果を報告 → 情報共有
必要に応じ「指針」見直し
②会議の効率化の徹底
<会議主催者>
○会議開催通知に必ず、①開催目的、②参加者に求めること、③会議終了時間を明記する。
○開催目的に合致した資料を準備し、原則として前日までに情報提供する。
○内部会議では原則として挨拶を省略するなど効率的な会議運営に努める。
○会議結果を参加者へ提供し、情報共有する。
<会議出席者(教職員を含む)>
○見直しが必要と感じた場合、「会議見直しシート」を教育改革・企画課へ 提出する。
<教育改革・企画課>
○「会議見直しシート」を会議の主催所属へ送付する。
<会議主催所属>
出席者は「見直しの視点」に沿って提案
①廃止すべき
②開催回数を縮減すべき
③会議時間を短縮すべき
④メンバーを縮小すべき
⑤他の会議と共催すべき
○「会議見直しシート」に基づき可能なものは直ぐに対応する。
※すぐに対応できないものは「会議集中見直し期間」内に検討
③新たな会議を設置する場合は教育改革・企画課へ事前協議を行う。
-35-
③県教育委員会の研修・会議等の見直しの具体例
取組事例
【会議の共催の推進】(H23~:全所属)
○会議を開催したい場合、OENシステムのカレンダーを活用することにより、
他所属との共催を推進します。
【H27:研修・会議等の見直しの具体例(一部)】
あいさつの省略
NEW!
<教育人事課>
毎年実施している給与事務担当者会議において主催者の挨拶を
省略する。
同一日開催の実施
<大分教育事務所>
教務主任研修と地域学力向上推進協議会(教務主任対象)を同一
日に開催し、該当職員の出張回数を削減した。
資料の事前送付
<教育財務課>
県立学校事務長会議を開催する際、事前に資料を送付することで
当日意見を集約しやすくした。
<義務教育課>
・リレー式授業改善協議会(年6回開催)を1日開催から半日開
催とした。開催時期が10月~11月に集中していたものを6
月~11月に分散した。
・小学校学力向上支援教員等協議会については第2回~第4回を
半日開催とした。
会議等の精選・縮減
(開催回数・時間の見直し)
<特別支援教育課>
・進路指導主任等の情報交換会・会議を年間で1回減らしている
・大分県特別支援教育連絡協議会・コーディネーター研究協議会
は内容を他の研修会に統合することで年間1回減らしている。
<教育センター>
・県立学校長、県立学校事務長リーダーシップ研修、学校支援セ
ンター所長リーダーシップ研修を1日開催から半日開催とした
・訪問教育担当者研修、公立小・中学校司書教諭研修、公立小・
中学校教務主任研修等の開催回数を減らした。
会議等の精選・縮減
(対象者の見直し)
手続きの簡素化
<別府教育事務所>
地域学力向上推進協議会の出席者数を各学校1名とした。また、
第1回、第2回については、出席対象を複数の職・主任等とし、
その中から1名とすることで出席しやすいようにした。
<人権・同和教育課>
校内人権教育研修において講師派遣依頼をする場合、電話で申込
み、日程調整をする。決定後は講師依頼文書を省略し、人権・同
和教育課が容易した事務連絡用紙に日時等最低限の項目を記載の
上、FAX又はメールで送信できるよう事務手続きを簡素化し
た。
-36-
調査研究(モデル校)事業のあり方の見直し
取組の方向性
国・都道府県・市町村で指定内容が重複しないよう、指定の趣旨
の明確化を図ります。
調査研究事業の多くは、各学校の日々の教育活動の実践を中心
として実施することが重要であり、運用面での負担軽減などを進
めていきます。
①指定の趣旨の明確化を図ります。
取組事例
【指定の際の工夫】(H20~:義務教育課)
○研究指定に当たっては、応募により意欲のある学校に指定を行うなど学校や地域の
実情に応じて行います。
【指定の際の配慮等】(H20~:高校教育課)
○指定研究が通常の職務以外の付加的なものという校内の意識を払拭させていきます。
そこで、指定の趣旨(研究テーマ)と学校経営計画(学校評価システム)をリンク
させ、指定研究が学校の課題改善に資するものであり、学校力を活性化し向上させ
るものであることを指定に当たって十分に学校に伝えていきます。そのため、学校
評価実施計画(学校評価システム)を一層活用していきます。
○研究指定に当たっては、応募により意欲のある学校に指定をしていきます。
学校の課題改善に資するものとする等、学校に対する配慮を行っていきます。
②調査研究事業の事業内容を早期に周知します。
取組事例
【事業内容の周知】(H23~:義務教育課)
○指定研究事業の指定を受ける市町村には、前年度末までには事業内容を周知します。
○指定研究事業の指定開始年度の初めに説明会を開催したり、担当者が説明に出向い
て支援などを行います。
-37-
③研究紀要や報告書等を簡素・合理化します。
取組事例
【研究紀要・報告書の簡素化】(H20~:研究事業実施所属)
○研究紀要・報告書は、最小限の内容に絞り、A4用紙3枚以内にならないかなど
簡素化を検討していきます。
【簡素化等の具体例】
研究指定校の担当指導主事が、直接該当校に報告書の簡素化につ
いて働き掛けている。(H22~義務教育課)
該当校への働きかけ
NEW
研究指定校に対し、研究紀要の作成を求めない旨を徹底してい
る。指定校連絡会は、学校の要望に応じ実施。(H27~人権・同
和教育課)
研究成果公表の工夫
研究授業等の精選
成果発表については、指定に応じて研究発表会の開催、リーフ
レット等の配付、HPへの掲載などの工夫を図っている。(H23
~義務教育課)
各種事業の見直しを行い、事業に伴う「研究授業」や「公開授
業」の精選をしている。(H23~高校教育課)
事前相談などの対応
授業研究会に係る授業構想や研究等への助言については、事前に
担当指導主事を決めて各学校に連絡し、各学校の要請に応じた対
応をすることとしている。(H22~特別支援教育課)
案内様式の提示
教育事務所単位で行われる指定研修会の案内について、あらかじ
めモデルをつくって提示し、必要事項記入で送付できるようにし
た。(H25~人権・同和教育課)
提出資料の精選
学校訪問に係る事前提出資料や訪問時の資料等を精選し、簡素化
している。(H25~高校教育課)
④研究成果の共有と活用を図ります。
取組事例
【成果の共有や活用等の具体例】
研究発表会の活用
分厚い研究冊子を作成することをやめ、全県対象の公開研究発表
会で成果を共有するように改めた。
(H20~人権・同和教育課)
県教育委員会ホーム
ページを活用した
優良事例の紹介
学力向上支援教員や指導教諭等が実践した授業の指導案やワーク
シートを「学力・体力向上の種」で紹介している。
(H23~義務教育課)
-38-
調査文書等に関する事務負担の軽減
取組の方向性
学校現場の負担軽減を図るために調査の内容や項目を精選してい
ます。また、調査の必要性について、確認をした上で、調査の目的や
内容に見合った調査方法に改善します。
①調査の内容や項目の精選、調査方法の改善をしています。
取組事例
【調査内容の見直しの具体例】
・各種調査で事務処理を簡素化するため、簡易申請システムを活用した。
(H26~義務教育課)
・各種調査や研修会の申込み等で簡易申請システムを活用し、手続きの簡素化
を図った。(H26~体育保健課)
調査項目・方法の見直し
NEW!
「病休者・産休者・育休者等」の調査を年3回(6月、10月、2月)行って
いたが、見直しを行い、年1回(2月)の照会とした。(H27~教育人事
課)
教育課程実施状況等の県単独調査で、これまで教科等毎であった調査票と集計
票を1つにして、学校及び市町村教育委員会の作業を簡便化。(H23~義務教
育課)
NEW!
インターンシップ実施報告書の様式を簡素化し、記入しやすいものに改めた。
(H27~高校教育課)
調査様式の変更
特別支援学校7校に事務局を置く「専門家チーム相談会」の相談票の形式を簡
略化した。市町村の特別支援教育に携わる教員が相談依頼を行う際の相談票の
形式を改め、作成時間を軽減することで相談できやすい環境を整え、本来の相
談趣旨が達成されるようにした。(H25~特別支援教育課)
就労支援アドバイザーの活動報告書の様式を改め、必要な数値が反映される記
入しやすいものとした。(H26~特別支援教育課)
結果の活用方法を工夫
資格取得状況について、県教委が3月に全高校対象の調査を実施し、文科省が
6月上旬に専門高校対象の調査を実施していたものを3月の県教委調査1回の
みの実施とし、調査内容を工夫することにより、文科省調査には前年度の3月
の調査結果を用いて対応するよう変更。(H21~高校教育課)
代替手段による精選
人事管理システムの導入により、人事給与担当者会議時等に行っていた勤務記
録カードの追記整備作業を廃止。(H23~教育人事課)
【類似する調査の統合の具体例】
県立学校の学校要覧を総務課(現:教育改革・企画課)と特別支援教育課が収集していたが、総務課(現:教育
改革・企画課)のみが収集するように変更。
(H20~総務課(現:教育改革・企画課))
県立学校に対し、各種健康診断対象者名簿(定期健康診断、結核、がん検診等)の提出を一本化して実施。
(H23~福利課)
特別支援学校への児童生徒数調査について、教育人事課が実施する調査と重複する部分は調査項目から外
し、教育人事課の調査結果を活用するよう改善。(H21~特別支援教育課)
-39-
【調査対象や調査頻度の見直しの具体例】
県立学校の教職員の勤務状況報告について、毎月の報告から教育委員会が報告を求めた場合に限り報告する
ように見直しを実施。(H21~教育人事課)
年3回開催の学校評議員会実施報告書について、原則提出不要とし、教育委員会が求めた場合に限り報告を
するように変更。(H23~教育人事課)
国及び他県からの調査に対しては、随時学校に照会せず、あらかじめ把握している情報を基に回答すること
を徹底。(H21~特別支援教育課)
外国語指導助手のマンスリーレポート(毎月の報告書)を見直し、学期毎の提出に変更。(H22~高校教育課)
【調査方法の改善の具体例】
高校入試において、中学校が高校に提出する調査書、推薦書等の様式を電子媒
体で配布。(H20~高校教育課)
電子媒体の活用
回答手段の変更
「教育職員時間外業務記録票」(県立学校)について、時間外業務時間を紙記
録する方法に加えて、各自のパソコン画面から入力する方法(エクセル様式)
も可能と変更。(H23~福利課)
・年8回行っている就職状況調査をFAX回答に変更。(H22~高校教育課)
・インフルエンザ等感染症発生時にFAXでの報告を廃止し、システムへの入
力に変更。(H23~体育保健課)
②その他の負担軽減のための取組
取組事例
特例計算処理に係る
給与の口座振込
電算対応できない特例計算処理に係る給与について、各所属の資金前渡口座へ
の振り込みから、職員の個人口座に直接振り込む方法に変更し、事務職員の負
担軽減と受給者の利便向上を図った。(H26~教育人事課)
【県立学校職員対象】
文書発送の見直し
毎週金曜日に文書発送を行う県立学校について、平成21年8月から知事部局
と文書発送の共同実施を行うに当たり、これまで発送していなかった冊子やポ
スター等についても発送するように変更。(H21~教育改革・企画課)
文書棚の改善
県立学校等の配布物収受の文書棚(教育改革・企画課入口付近に設置)を高
校、特別支援学校等グループごとに色分けし、利用しやすいよう整理。(H22
~教育改革・企画課)
報道発表資料の
基本パターンの作成
各所属から提出される報道発表資料の記載項目にバラツキがあったため、必要
項目等を整理した基本パターンを作成し、配布。(H22~教育改革・企画課)
特別支援教育就学奨励費
支給事務
就学奨励費支給のための計算システム導入により、適正な事務処理と効率化を
図った。(H26~教育財務課)
特別支援学校における
実習会計の見直し
実習会計の見直しにより、学校で作成する帳票類を集約することで事務の効率
化を図った。(H26~教育財務課)
NEW!
授業料の口座振込
全日制課程において、授業料を自己負担する生徒の授業料を学校で現金収納せ
ずに済むよう、授業料等徴収規則を一部改正し、口座振替により収納できるよ
うにした。(H27~教育財務課)
NEW!
申請手続きの見直しにより、実績による申請に変更することで事務の効率化を
安全・安心な学校部活動支援
図った。(H27~体育保健課)
事業における申請方法の変更
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【資 料】
学校現場の負担軽減ハンドブック別冊
「休暇ハンドブック」のつくり方
大分県教育委員会HP内の「教職員のみなさんへ」のページにハンドブックを掲載しています。
⇒ http://kyouiku.oita-ed.jp/jinji/2016/04/kyuuka-handbook.html (教職員のための休暇ハンドブックのページ)
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このハンドブックへのご意
見や業務改善につながるア
イディアの提案など、たく
さんのご意見をお待ちして
います。
【連絡先】
T E L : 097-506-5419
F A X : 097-506-1849
E-mail: [email protected]
学校現場の負担軽減のためのプロジェクトチーム
(事務局:大分県教育庁教育人事課 給与制度班)
お気軽にご連絡
ください
受付
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