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平成25年青森県自転車対策の総合的な推進について
青 青 青 青 青 平 各 所 属 長 警 本 交 企 第 1 2 警 本 交 規 第 5 警 本 交 指 第 6 警 交 運 免 第 1 4 警 本 地 第 8 成 2 5 年 1 月 8 号 号 号 号 号 日 殿 青 森 県 警 察 本 部 長 平成25年青森県自転車対策の総合的な推進について 昨年11月末現在、本県における自転車が関与する交通事故の発生状況は、 発生件数 全人身交通事故4,690件中636件(構成率13.6%) で、前年同時期に比して103件の減少となっているほか 、自転車利用中の死傷者数も前 年同時期に比して105人減少し、635人( 死者5人、負傷者630人)となっているところ である。 しかしながら、12月中にも自転車利用者が交通事故で死亡しており、その結果、年 間の自転車利用者の死者数は、前年と同数の6人となったほか、未だに自転車の通行 ルールに違反する利用者が後を絶たない状況にあることから、昨年に引き続き「良好 な自転車交通秩序」を実現するため、下記のとおり「平成25年青森県自転車対策総合 計画」を策定したので、各所属にあっては、警察本部所管課と連携を密にし、推進重 点に沿った各種対策を推進されたい。 記 1 青森県自転車対策総合計画 別添「平成25年青森県警察自転車対策総合計画」のとおり 2 推進重点 (1) 自転車の通行ルールの周知と安全教育の推進 (2) 自転車利用者に対する効果的な指導取締りの推進 (3) 自転車通行環境の整備 3 推進要領 (1) 自転車の通行ルールの周知と安全教育の推進 ア 自転車の通行ルールの周知徹底 自転車が関与する交通事故を抑止するために、全ての自転車利用者に対し、 自転車は「 車両」であるということを認識させ 、自転車が従うべき通行ルール 、 通行ルールを守らなかった場合の罰則や交通事故発生リスク等について周知徹 底すること。 (ア) 自転車安全利用五則の活用 自転車が「 車両」として従うべき通行ルールについては、 「 自転車安全利用 五則 」(「自転車の安全利用の促進について」 (平成19年7月10日付け交通対策 本部決定)添付)を活用し、自転車利用者に対する周知徹底を図ること。 (イ) 自転車購入者等に対する広報啓発 青森県自転車軽自動車商業協同組合加盟店や自転車販売店と連携し、自転 車購入者や修理依頼者に対して、自転車の通行ルールに関するパンフレット の配布や乗車用ヘルメット着用に関するアドバイスなどの広報啓発活動を推 進すること。 (ウ) 交通安全子ども・高齢者自転車青森県大会への参加促進 (一財)青森県交通安全協会が主催する「交通安全子ども・高齢者自転車青 森県大会」は、自転車の通行ルールを学ぶ絶好の機会であることから、各地 区交通安全協会と連携し、管内の小学校、老人クラブ等に対して、同大会開 催の趣旨を説明するなど、同大会への参加促進を図ること。 (エ) 自転車用ヘルメットの着用及びTSマーク等自転車用保険加入の促進 幼児・児童はもちろんのこと、自転車を利用する全ての年代にヘルメット の着用を促すほか、自転車利用者が加害者となった場合の責任の重大性、損 害賠償責任保険等への加入の必要性について、具体的な事故・損害賠償事例 を示すなど、TSマーク等自転車用保険加入の促進に努めること。 (オ) 各種広報媒体による広報活動の推進 自転車の通行ルールについては、自転車利用者のみならず、自動車等の運 転者及び歩行者の側における理解も必要であることから、警察署ホームペー ジ、交番・駐在所ミニ広報紙、自治体広報誌による広報等、各種広報媒体を 活用した広報活動を推進すること。 イ 自転車安全教育の推進 昨年11月末現在、自転車利用中の死傷者について、年齢層別で見た場合、高 校生以下と高齢者を合わせると、 ○ 死者5人中4人で、80.0% ○ 負傷者630人中371人で、58.9% を占めていることから、自転車利用者の規範意識の醸成を図るため、高校生以 下及び高齢者を主な対象としつつ、各年齢層に応じた自転車安全教育を推進す ること。 (ア) 県・市町村教育委員会への協力要請 県・市町村教育委員会に対し、自転車が関与した交通事故の実態を示すな どして、小学校・中学校、高等学校等の教育機関における自主的な自転車安 全教育の実施や警察署と連携した自転車教室の授業等への組込みについて協 力を要請すること。 (イ) 小学校・中学校・高等学校におけるルール遵守意識の醸成を図る自転車教 室の実施 小学校・中学校・高等学校における自転車教室の実施にあっては、学習意 欲を高めるため、学校主導による自転車免許証の交付、保護者参加型の自転 車教室、自転車の通行ルールに関する交通安全テストの実施などについて学 校当局へ働き掛けるほか、安易なルール違反がもたらす具体的な危険や事故 の加害者となった場合の責任の重大性について教示するなど、ルール遵守意 識の醸成を図る自転車教室を実施すること。 また、小学生を対象とした自転車教室では、乗車用ヘルメット着用の努力 義務についても周知徹底を図ること。 (ウ) 高齢者を対象とした自転車安全教育の実施 老人クラブ、社会福祉協議会等高齢者が関係する団体に対して自転車教室 の開催を働き掛けるほか、寺院、病院、町内会等高齢者と接するあらゆる団 体・施設等と連携し、各種会議・会合等の機会を利用して、自転車の通行ル ールに関する交通安全講話等を実施すること。 (エ) 日常的に自転車を利用する者に対する自転車安全教育の実施 官公署や安全運転管理者選任事業所等に対し、通勤に自転車を利用してい る者を対象とした自転車教室の開催を働き掛けるほか、スーパー等の自転車 利用の買い物客に対する広報啓発活動など、日常的に自転車を利用する者を 対象とした自転車安全教育を実施すること。 (オ) 自転車シミュレーターの積極的な活用 自転車シミュレーターについては、警察本部交通企画課及び、青森・八戸 ・弘前警察署に配備していることから、その積極的な活用を図ること。 ウ 関係機関・団体と連携した広報啓発活動の強化 自転車の通行ルールの周知と安全教育の推進を図るため、(一財)青森県交通 安全協会で設けている「青森県自転車安全教育推進委員会」を始め、各自治体 や各地区交通安全協会等関係機関・団体と連携し、別に定める「自転車指導啓 発重点地区・路線」(以下「重点地区等」という。)を中心とした広報啓発活動 を強化すること。 (2) 自転車利用者に対する効果的な指導取締りの推進 ア 自転車利用者による悪質、危険な交通違反の指導取締りの強化 「自転車利用者による悪質、危険な交通違反の指導取締りの強化について 」 (平 成24年1月18日付け青警本交指第45号)で示しているとおり、酒酔い運転を始 めとした危険を生じさせる恐れの高い違反行為については、積極的な検挙措置 を講じること。 イ 自転車利用者の交通違反に対する積極的な指導警告の強化 (ア) 重点地区等を中心とした指導警告の積極的実施 自転車利用者の違反行為に対しては、重点地区等を中心に利用者が多い時 間帯を選定して定期的に街頭活動を強化し、違反行為を見逃すことなく、自 転車指導警告カードを活用した指導警告を積極的に実施すること。 (イ) 自転車指導警告カードの有効活用 自転車利用者に対する指導警告にあたっては、 「 自転車指導警告カード及び 交通違反指導警告書の効果的運用について」 ( 平成24年8月24日付け青警本交 指第373号)に基づき、自転車指導警告カードの適正な管理を図るととも に、違反傾向を把握し、資料化するなどの有効活用を図ること。 (3) 自転車通行環境の整備 自転車通行環境の整備については、交通規制基準(以下「規制基準」という。) に照らし、既設規制の見直し等を図るとともに、当面、次の事項について推進を 図り、併せて道路管理者に対する協力要請についても積極的に行うこと。 なお、「 「 安全で快適な自転車利用環境創出ガイドライン」を踏まえた自転車通 行環境の整備等の推進について」(平成24年12月18日付け青警本交規第629号)で 示した「安全で快適な自転車利用環境創出ガイドライン」 (以下「ガイドライン 」 という。)に基づいた各種対策も計画的に実施すること。 ア 普通自転車歩道通行可の交通規制の見直し 規制基準では 、歩道幅員3メートル(特に必要がある場合は、1.5メートル ) 以上であり、かつ、歩行者・自転車の通行に支障・危険がないと認められる歩 道において普通自転車歩道通行可の交通規制を実施することとされているが、 幅員3メートル未満の歩道において実施する場合は、 ・ 歩行者の交通量が極めて少ない場合 ・ 自動車の走行速度が高い、大型車の混入率が高い等車道を通行すると危 険な場合 ・ 保育施設等が存在するため幼児を同乗させている自転車の交通量が多い 場合 に限定すること。 イ 普通自転車の歩道通行部分の指定拡大 普通自転車の歩道通行部分については、歩道幅員がおおむね4メートル以上 で、かつ、歩行者の通行に特に支障が認められない場合に実施することができ るとされていることから、道路管理者に対する積極的な協力要請に基づき、普 通自転車歩道通行部分指定の拡大を図ること。 ウ 自転車横断帯の廃止 自転車横断帯については、自転車の通行上、不自然かつ不合理で、場合によ っては、危険な通行を強いることとなり得るため、既設規制に係る通行状況を 把握した上で、その廃止に努めること。 (4) 青森・八戸・弘前警察署における総量抑止対策の推進について 昨年11月末現在の自転車関与事故636件を分析すると、別添「 24年11月末自転車 関与事故発生状況」のとおり、青森・八戸・弘前警察署管内での発生件数が497件 (78.1%)となっていることから、特に、これらの警察署にあっては、自転車関 与事故の総量抑止を図るため、重点地区等を中心に各種対策を推進すること。 4 配意事項 (1) 街頭活動時における事故防止の徹底 街頭において、自転車に対して指導する際には、 ○ 車道通行自転車に対しては、空き地等危険回避に留意した場所に移動し て実施するなど、他の通行車両との事故防止に配意する ○ 歩道通行自転車に対しては、他の自転車や歩行者の通行の妨げにならな いように配意する とともに、受傷事故防止に万全を期すこと。 (2) 時期を捉えた各種対策推進 本県における自転車の通行量は、季節や積雪量によって極端に変動することか ら、例えば、新入学時期における街頭指導の実施、夏休み時期前の自転車教室の 開催、秋の夕暮れ時前におけるライト点灯及び反射材活用の広報啓発を図るなど 、 時期を捉えて各種対策を推進すること。 (3) 職員に対する教養の徹底 各所属において、自転車を利用する警察職員が他の模範となるよう、自転車の 通行ルールに関する教養を徹底すること。 この係 交通企画課 交通企画課 交通規制課 交通指導課 安全教育担当補佐 交通部企画担当補佐 規制担当補佐 指導取締担当補佐 平成 25 年 青 森 県 警 察 自 転 車 対 策 総 合 計 画 施策分類 平成25年 平成24年 施策内容 番号 区分 1 総合 自転車通 2 行ルール の周知及 び安全教 育の推進 番号 細目 1 計画策定 青森県自転車総合対策推進検討委員会による計画策定 2 重点地区・路線関連 自転車指導啓発重点地区・路線関係 3 取組状況検証 本部並びに各署の取組状況について集計 1 交通事故情勢の分析 自転車関与事故の分析 2 自転車通行ルールの周知徹底 自転車商業協同組合等との連携による自転車購入者に対 する広報啓発 12月 1月 計画策定 計画 示達 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 翌年の 計画策定 総合計画を各署へ周知 重点地区・路線 の見直し 指導啓発の実施 下半期集計 ・検討・報告 上半期集計 ・検討・報告 平成24年中の 分析・結果提供 下半期 集計準備 適宜分析を継続 協力要請 資料作成 リーフレット配布等 子ども 大会 参加要請 交通安全子ども・高齢者自転車青森県大会への参加促進 高齢者 大会 自転車利用者、歩行者及び運転者に対するルール周知 資料作成 広報啓発活動の実施 自転車用ヘルメット着用、TSマーク等自転車用保険加入の促進 3 安全教育の推進 自転車利 用者に対 3 する効果 的な交通 指導取締り 自転車通 4 行環境の 整備 県・市町村教育委員会への協力要請 県 スケアードストレイト実施校選定 市町村 5月~7月 スケアードストレイト集中実施 小・中学・高校生対象の自転車教室の実施 実施 高齢者を対象とした自転車教室の実施 実施 通勤時利用者に対する自転車教室の実施 実施 4 関係機関・団体等との連携 重点地区等を中心とした広報啓発活動の推進 1 指導取締り 自転車利用者に対する指導取締りの強化 1 規制見直し調査 自転車歩道通行可の交通規制の見直し 普通自転車の歩道通行部分の指定拡大 広報啓発活動の実施 重点地区・路線を中心とした指導取締りの強化 各署において現状確認 各署において 調査・上申 交通規制の実施 自転車横断帯廃止箇所 協力要請・情報収集 2 道路管理者との検討・調整 5 広報活動 1 広報原稿提供 交番・駐在所に対する広報データ提供 春・夏用 現場点検の共同実施・道路改修時等の協働 秋用 24年11月末自転車関与事故(636件)発生状況 署 青森 八戸 弘前 五所 十和田 三沢 黒石 むつ つがる 野辺地 三戸 鰺ヶ沢 七戸 青森南 五戸 外ヶ浜 板柳 大間 総計 川原 市町村 青森市 215 4 219 平内町 4 4 八戸市 126 126 階上町 4 4 弘前市 138 138 藤崎町 10 10 五所川原市 18 18 鶴田町 5 5 十和田市 30 30 六戸町 4 4 三沢市 9 9 おいらせ町 5 5 黒石市 14 14 平川市 6 6 大鰐町 3 3 田舎館村 5 5 むつ市 11 11 つがる市 8 8 野辺地町 2 2 六ヶ所村 1 1 三戸町 1 1 南部町 1 1 鰺ヶ沢町 1 1 七戸町 2 2 東北町 1 1 五戸町 1 1 板柳町 5 5 大間町 1 1 佐井村 1 1 総計 219 130 148 23 34 14 28 11 8 3 2 1 3 4 1 5 2 636 24年11月末自転車第一当事故(27件)発生状況 署 五所 十和田 三沢 黒石 むつ 青森 八戸 弘前 市町村 川原 青森市 3 八戸市 6 階上町 1 弘前市 4 五所川原市 1 鶴田町 1 十和田市 1 おいらせ町 2 黒石市 2 南部町 五戸町 板柳町 佐井村 総計 3 7 4 2 1 2 2 つがる 野辺地 三戸 鰺ヶ沢 七戸 青森南 五戸 外ヶ浜 板柳 大間 1 1 1 2 1 1 1 2 1 1 総計 4 6 1 4 1 1 1 2 2 1 1 2 1 27