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校長だより 12号
校長だより12 校 長 桑原 克夫 少し間が空いてしまいました。3年生の卒業試験も終わり、自由登校となりましたが、 多くの3年生は卒業論文を仕上げるため、登校している生徒も見かけます。学校は1・2 年生のみという状況で少し寂しい感じもしています。 1月15日、生徒会、農業クラブ、家庭クラブそれぞれの会長の引き継ぎ式を行いまし た。新しい生徒会長に、菅井優河君、農業クラブ会 長に、柳楽翠さん、家庭クラブ会長に岩田美星さん が決まり、それぞれ来年に向けての抱負を話してく れました。この1年間それぞれの会長として、その 任を果たしてくれた嘉本遼生徒会長、小池菜津美農 業クラブ会長、藤原ゆか家庭クラブ会長、及び今年 度農業クラブの島根県連会長を務めてくれた佐藤優 君に感謝したいと思います。 ↑ ↑ 新旧農業クラブ会長 ↑ 新旧生徒会長 新旧家庭クラブ会長 学校近くの幼保園にお願いし、1年生の『家庭総合』の時間に保育体験実習を行いまし た。それぞれのクラス2時間という限られた時間 ではありましたが、よい体験ができたと思います。 感想文を読んでみても、幼い子どもとの接し方の 難しさや保育士の皆さんの大変さなど綴っていま した。生徒の中には、この体験を機に放課後ボラ ンティアとして幼保園に出かけたり、将来の職業 として保育士を目指す生徒もいます。こうした活 動を積むことで、将来、良きお父さん、お母さん となってくれるものと思います。 ↑ 保育体験実習 2月3日(月)から5日(水)の2泊3日の大山スキー研修を行いました。あいにく初日は、 気温が高かったこともあり、雨模様の天気で雪も少し融け気味でした。私や初めてスキー をする生徒にとっては、滑りが悪いことが幸いしたようにも思いました。ただ靄がかかっ て視界が悪かったことは残念でした。 2日目からは打って変わり、急に温度も下がり吹雪の天候となりました。こうした悪条 -1- 件にも関わらず、生徒たちは指導員の指導の下、 着実に滑る技術を習得していきました。7割近く の生徒が初めてのスキー体験でしたが、最終日に は、半分近くの生徒が中級クラスのスキー場で滑 ることができるようになっていました。私は、毎 日大山を見ながら通勤していますが、スキーをし たのは、昨年度のスキー研修が初めてでした。一 日中ロッジかどこかで待機しているつもりでし たが、「スキーをしない生徒は保護者に迎いに来 てもらっています。生徒への示しがつきません。」 ↑ 靄の中での初日 (初日一緒滑ってくれた女子生徒) と脅かされ生まれて初めてのスキーとなりまし た。スキー板が以前に比べて向上したことが原因 だと思いますが、最後には転がることもなくなり ました。今年も、初めて滑る女子生徒の後につい て三日間スキーを楽しむことができました。まだ まだ自由にスキー板を扱うことはできませんが、 それでも三日間で転んだのは一度だけでした。私 のグループの女子生徒の半数以上が二日目にはす でに私のレベルを追い越してしまいました。若さ ↑ 生徒指導部長からの全体指導 と何事に挑戦する気持ちにうらやましく思いま した。 本校のスキー研修は、16 年前、総合学科が新 設された時から始まったようです。高校三年間 で何か思い出となるような体験をさせてやりた いという思いから始まったようです。その当時 からスキー経験者は少なく、初めてスキーを体 験することで、達成感や成就感を持たせ、併せ て冬山の厳しさも経験させたいということを 16 年前に始められた藤原先生から伺いました。 ↑ 班別ミーティング 結果的には、この 16 年間連続して指導をい ただています。本校のスキー研修は、他校 とは違って、スキーインストラクターに頼 らず、本校職員の中でスキー経験者と本校 に係りのある外部指導者の方にお願いし、 経験者と未経験者それぞれ 10 名程度ずつの 班に分かれて個別指導で行っています。一 日目が終わった夜のミーティングで上達の 状況など話し合いながら場合によってはメ ンバー変更しながら、すべての生徒が一定レベ ↑ 16年間指導いただいている藤原先生 ル以上滑れるようになる指導をしていただいています。 -2- からの講話 外部指導者の皆さんの熱意やご支援、そして本校職員の協力により 16 年間も継続できて いるものと思います。先生方にとって大きな負担はあるものの、スキー場で何度も転びな がらも最後には滑れるようになっていく姿や途中投げ出すこともなく最後までやり抜く生 徒の姿を見ると価値ある行事だと感じているところです。 ↑ 夕食前に代表挨拶 ↑ ↑ 吹雪の中での記念撮影 ↑ 夕食風景 スキー場への出発 厳しい自然環境の中で、二泊三日という短い期間ではありますが、多くの生徒にとって 未知なる世界であるスキーを経験することで、やればできるという自信を着けることはき っと長いそれぞれの生徒の人生においてプラスとなるものと思います。ある外部指導者の 方は、夜のミーティングでアンケートを取りながら翌日の指導に生かしておられる方やス キーのうまくない生徒に対してもグループ全体としての技術向上に努めていただいてる方 など、こうした細やかなご指導によって結果的には 16 年という歴史を作ることができて いるものと感じています。 -3-