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横須賀まちづくり総合カードシステム
コンテンツ ID と電子透かし技術を用いた コンテンツ流通 インターネットの普及と画像・音楽のディジタル符号化技術の向上 により、 ネットワークを経由したディジタルコンテンツの流通しやす ○ い条件が整いつつあります。しかし、このような状況にもかかわら ず、 「劣化なく複製が容易」というディジタルの特性から、著作権物 を安心してネットワークに流せないなどの問題がコンテンツ流通の疎 ○ を目標として、1999 年 7 月∼ 12 月の期間に横須賀市で実証実験 ○ サービスを利用しやすくし、 「快適なまちの暮らし」を提供すること ○ 横須賀まちづくりカード)を活用することで、行政サービスや民間 ○ ○ 健・商店街・金融・交通などの幅広い分野に多目的 IC カード(仮称: ○ 横須賀まちづくり総合カードシステムは、行政・福祉・医療・保 ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ 横須賀まちづくり総合カードシステム 外要因になっています。 そこで、ディジタルコンテンツごとにユニークな著作権コード「コ *2 *3 ○ ンテンツ ID」を電子透かし技術を用いて付与することにより、著作 権を保護しながらディジタルコンテンツの再利用を促進する流通フ レームワークを、コンテンツ ID フォーラム(コンテンツ ID の標準 ○ として 1999 年 8 月に設立)の活動を通して策定し、第 1 期プロト タイプシステムを完成させました。このシステムでは、図の流通モデ ル(コンテンツ ID フォーラム準拠)のように、著作権者がコンテン ツをコンテンツ ID センタの IPR-DB*1 に登録して、ユニークな ID を ○ コンテンツに電子透かし技術を用いて埋め込みます。 著作権者は流通 コンテンツ識別子(DCD*2)により、著作権使用者に権利・流通に 関するコンテンツの使用許諾を与えます。著作権使用者は ID 付きコ ンテンツと DCD を組にして、購入者にコンテンツを提供・販売しま す。コンテンツには ID が埋め込まれているので、不正利用された場 ○ ○ 域コミュニティ向けの情報システムの開発を進めていきます。 合にはIDを検出し、不正利用チェックを行うことが容易となります。 今後、研究所では、この技術を利用制限技術や決済・課金技術と組 み合わせて、 コンテンツ流通プラットフォーム事業への展開を図って NPO: Non-Profit Organization *2 ISEC: Cryptography and Information Security Library *3 CANP: Certification Authority for Network Policy *4 ESIGN: Efficient Digiral SIGNature Scheme *5 TITAN: Total Information Traverse Agent いきます。また、2000 年 6 月からシステムの有効性を実証するた めに、映像・音楽のクリエーターやコンテンツプロバイダとも連携を 取り、コンテンツ利用に関するいくつかの実験を行う予定です。 ○ ○ ○ *1 ○ 情報流通プラットフォーム研究所、サイバースペース研究所) ○ ○ (サービスインテグレーション基盤研究所、生活環境研究所、 ○ 今後はこの開発成果を利用して、行政システムの電子化を含め、地 ○ ○ 体向けのホームページ検索システムを試行的に導入しました。 ○ である TITAN*5 と自治体のホームページ用の分類体系を使い、自治 ○ ○ 験を通して実用性を検証しました。さらに、ロボット型検索エンジン ○ しました。また、利用情報の保管庫としても使用し、半年間の実証実 ○ IC カードに利用者の ESIGN*4 秘密鍵を格納し、利用者の認証に使用 ○ ○ ド内のプログラムの追加・入れ替えも可能です。実証実験では、この ○ 超多目的ICカードは、 512Kバイトの大容量メモリを備え、ICカー ○ ○ て開発し、提供しました。 化・デファクト化を推進するフォーラムで、東京大学安田教授を会長 ○ 基盤システムを、NTT コミュニケーションズ、NTT 東日本と連携し ○ 組み合わせ、IC カードを利用した公開鍵暗号方式による電子的社会 ○ ○ CARD) 、暗号認証ライブラリ(ISEC ) 、電子認証局(CANP )を ○ 当社では、研究所で開発した超多目的 I C カード(E L W I S E - ○ ト、キオスク端末を利用した公共施設予約サービスを実施しました。 ○ ○ データベース管理サービスや、連絡自動化サービス、②インターネッ ○ を実施しました。具体的には、① NPO 活動を支援するための人材 ○ *1 IPR-DB: Intellectual Property Rights-DataBase *2 DCD: Distributed Content Descriptor ○ ●電子透かし技術を用いることにより、著作権を保護しながらディジタルコ ンテンツの再利用を促進する流通モデル ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ●まちづくり総合カードシステムのトップページと IC カード ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ (サイバーソリューション研究所) *1 + 購入者 ○ ○ ○ ○ ○ 著作権 使用者 著作権者 コンテンツIDセンタ IPR-DB ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ DCD (流通コンテンツ記述子)コンテンツ ○ ○ ○ IPRデータベース内情報(コンテンツID) U ○ ○ ○ ○ DCD内記述属性情報 10 U IDセンタ管理番号(コンテンツの背番号) 電子透かし