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Title W.W.コベットの研究 : アマチュアの観点から [学位論文 内容の要旨

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Title W.W.コベットの研究 : アマチュアの観点から [学位論文 内容の要旨
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W.W.コベットの研究 : アマチュアの観点から [学位論文
内容の要旨/学位論文審査の要旨/日本語要旨/外国語要旨](
学位論文審査の要旨 )
西阪, 多恵子
Citation
Issue Date
URL
2016-03-23
http://hdl.handle.net/10083/59532
Rights
Resource
Type
Thesis or Dissertation
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Version
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This document is downloaded at: 2017-03-31T15:17:27Z
学 位 論 文 審 査 の 要 旨
西阪
学位申請者
要
多恵子
【比較社会文化学専攻
平成23年度生】
W.W.コベットの研究 ーアマチュアの観点から
論 文 題 目
(主査)
審 査 委 員
教授
永原
教授
戸谷
陽子
助教
井上
登喜子
准教授
恵三
中村
美奈子
聖徳大学教授 徳丸 吉彦
インターネット
公表
○
学位論文の全文公表の可否( 可 ・ 否 )
○
「否」の場合の理由
ア.当該論文に立体形状による表現を含む
イ.著作権や個人情報に係る制約がある
ウ.出版刊行されている、もしくは予定されている
エ.学術ジャーナルへ掲載されている、
もしくは予定されている
オ.特許の申請がある、もしくは予定されている
※
本学学位規則第24条第4項に基づく学位論文
全文のインターネット公表について
旨
この論文は、20 世紀初頭のイギリス室内楽を推進したアマチュア音楽家と
して知られる W.W.コベット(Walter Wison Cobbett, 1847-1937)について、
その活動をアマチュアという観点から検証し、当時のイギリスの音楽状況を踏
まえながら、同時代人にとってどのようなものであったのかを明らかにするこ
とを目的としている。
コベットの主たる事業としては、<ファンタジー>という室内楽のジャンル
を主とした作曲コンペティションや、『コベット室内楽事典』の編纂が取り上
げられ、いわばプロフェッショナルを中心とする音楽界への貢献が重視されて
きた。しかしながら、こうした見方は『ニューグローヴ音楽事典』の 1980 年
版で取られたもので、同時代人が執筆した『グローヴ音楽事典』諸版では音楽
に関わる人びとのために活動したアマチュアヴァイオリン奏者として記され、
再度、2001 年の『ニューグローヴ音楽事典』第 2 版では同時代人からの視点
へと回帰している。この研究はこうした 21 世紀の研究の流れを踏まえて、コ
ベットの位置づけを行なうものであり、同時代の刊行史料だけでなく、未刊行
史料の音楽家組合議事録や女性音楽家協会アーカイヴなどコベットが入会して
いた組織の史料を丹念に読み解き、コベットが同時代のアマチュアとプロの音
楽家たちの中で活動した軌跡を浮き彫りにした。その結果として、コベットが
様々な組織と関わり、かつ主導しながら、アマチュア、プロ、女性という多様
な観点を受け入れていたこと、一貫して音楽を愛する者としてのアマチュアの
立場を取りつつ、相互理解を深める活動をしていたことが明らかとなった。こ
うしたコベットの姿勢は現代の音楽界に求められる多視点的な視座や男性プロ
中心性に対する柔軟なジェンダー的視座への多くの示唆を与えることになる。
審査委員会は 1 回開催され、結論の表現や細部の字句の修正が求められ、内
容の大筋については評価し、公開発表に進めることで合意した。その後の修正
原稿についても審査委員全員の承認が得られたので、公開発表会を開いた。1
月 26 日に公開発表会が行なわれ、学内外から多くの出席者があり、20 世紀初
頭のイギリス音楽界や第一次大戦の戦時下での社会状況と女性のあり方など、
豊かな議論が展開した。最終審査では、申請者の確実な学力と新たな知見の展
開など内容面での充実も含めて、本論文を博士論文として合格と認めた上で、
博士(人文科学)、Ph.D. in Musicology に相応しいと判断した。
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