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日本カトリック司教団は2015年2月2 5日「平和を実現する人は幸い~今

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日本カトリック司教団は2015年2月2 5日「平和を実現する人は幸い~今
2015年5月 NEWS N0.113
賛同者数:1233人(通算)
事務局:T/F 0467-83‐3241 中瀬
T/F 0467-85‐7182 宮澤
http://www.geocities.jp/qjo_chigasaki/
日本国憲法 第二章 戦争の放棄 第九条 日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、
国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを
放棄する。前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力はこれを保持しない。国の交戦権は、これを認め
ない。
日本カトリック司教団は2015年2月2
5日「平和を実現する人は幸い~今こそ武力に
よらない平和を」のタイトルで戦後70年司教
団メッセージを発表しました
メッセージで司教団は宗教の領域にとらわれ
ず、日本が過去に行った人道に反する行為を否
定しようとする動きや、特別秘密保護法・集団
的自衛権の行使容認と言った憲法9条をない
がしろにする行為を危惧し、日本国憲法の尊重
を強く主張しています
全文には次の表題がありA4版4頁に亘り
ますので一部抜粋して紹介します
1・教会は人間のいのちと尊厳に関する問題に
沈黙できない
2・戦争放棄への決意
3・日本の教会の平和に対する使命
4・歴史認識と集団的自衛権行使容認などの問
題
5・今の世界情勢の深刻な危機のなかで
2. 戦争放棄への決意
1945 年までの日本の朝鮮半島などに対する
植民地支配、中国や他のアジアの国々に対する
侵略行為はアジアの人々に大きな苦しみと犠
牲をもたらしました。また、日本人にとっても
第二次世界大戦は悲惨な体験でした。1945 年 3
月 10 日の東京大空襲をはじめ、日本の多くの
都市への大規模な空爆がありました。沖縄にお
ける地上戦によって日本や外国の兵士だけで
なく、多数の民間人が犠牲になりました。そし
て 8 月 6 日広島への原爆投下と 8 月 9 日長崎へ
の原爆投下。これらの体験から平和への渇望が
生まれ、主権在民、戦争放棄、基本的人権の尊
重を基調とする日本国憲法が公布されました
(1946 年)。日本はこの平和憲法をもとに戦後
70 年、アジアの諸国との信頼・友好関係を築き、
発展させたいと願って歩んで来たのです。
一方、世界のカトリック教会では、東西冷戦、
ベルリンの壁崩壊などの時代を背景に、軍拡競
争や武力による紛争解決に対して反対する姿
勢を次第に鮮明にしてきました。
ヨハネ二十三世教皇は回勅『地上の平和』に
おいて「原子力の時代において、戦争が侵害さ
れた権利回復の手段になるとはまったく考え
られません」と述べています。第二バチカン公
会議の『現代世界憲章』は、軍拡競争に反対し、
軍事力に頼らない平和を強く求めました。1981
年、ヨハネ・パウロ二世教皇が広島で語った平
和アピールのことば、「戦争は人間のしわざで
す。戦争は人間の生命の破壊です。戦争は死で
す」にも、はっきりとした戦争に対する拒否が
示されています。
以上の歴史的経緯を踏まえるならば、わたし
たち日本司教団が今、日本国憲法の不戦の理念
を支持し、尊重するのは当然のことです。戦争
放棄は、キリスト者にとってキリストの福音そ
のものからの要請であり、宗教者としていのち
を尊重する立場からの切なる願いであり、人類
全体にとっての手放すことのできない理想な
のです。
4. 歴史認識と集団的自衛権行使容認などの問
題
戦後 70 年をへて、過去の戦争の記憶が遠い
ものとなるにつれ、日本が行った植民地支配や
侵略戦争の中での人道に反する罪の歴史を書
き換え、否定しようとする動きが顕著になって
きています。そして、それは特定秘密保護法や
集団的自衛権の行使容認によって事実上、憲法
9条を変え、海外で武力行使できるようにする
今の政治の流れと連動しています。他方、日本
だけでなく、日本の周辺各国の政府の中にもナ
ショナリズム強調の動きがあることにわたし
たちは懸念を覚えずにはいられません。周囲の
国と国との間に緊張がある中で、自衛権を理由
に各国が軍備を増強させるよりも、関係改善の
ための粘り強い対話と交渉をすることこそが、
この地域の安定のために必要なのです。
一 斉 地 方
また日本の中でとくに深刻な問題は、沖縄が今
なお本土とは比較にならないほど多くの基地
を押しつけられているばかりか、そこに沖縄県
民の民意をまったく無視して新基地建設が進
められているということです。ここに表れてい
る軍備優先・人間無視の姿勢は平和を築こうと
する努力とは決して相容れません。
(担当:山田 恭哉)
選 挙 を 終 え て
統一地方選挙が終わりました。前半の道府県
議選は 5 人に1人が無投票当選だそうです。神
奈川県でも定数 105 のうち、19 人が無投票で決
まりました。そして、このところ続いてきた低
投票率は、今回、軒並み最低記録を更新してい
ます。神奈川県知事選の投票率は 40.71%、県
議選は41.81%、もちろん過去最低でした。後
半の茅ヶ崎市長選の投票率は 46.37%、市議選
は46.38%、残念なことに2人に1人は投票に
行っていないのです。でも、投票しなくても、
その選挙結果はみんなが責任を負わなくては
なりません。
「立候補者にアンケート調査をする茅ヶ崎市
民の会」のアンケート結果を見ていただけまし
たか? 「九条の会・ちがさき」も協力して、
市民有志が実行したアンケートです。これから
の日本の行く先を左右する重大な政治課題に
ついて、立候補者に聞きました。「特定秘密保
護法」
「集団的自衛権の行使」
「原発再稼働」
「T
PP」「消費税 10%引き上げ」「辺野古新基地」
道徳の教科化」「茅ヶ崎市の平和都市宣言」等
です。
賛成反対を明確に答える方、国が進めているこ
とに賛否を言えないという方、まったく回答が
いただけなかった方、と様々でしたが、投票の
際の参考になったのではないでしょうか。少し
でも選挙に関心が向いて、投票行動に貢献でき
たとしたら、苦労も報われるというものです。
「聞きたいことを聞いてくださって感謝しま
す」という声もありました。今後は、当選議員
の政治活動をしっかり見ていきましょう。
「戦争支援拡大法」を「国際平和支援法」な
どと言い換えて、戦争する国にまっしぐらの安
倍政権へ、地方自治体議員が住民の生活と安全
を守る立場を発揮してもらわなければなりま
せん。生命の危険と相いれない原発を再稼働し、
TPPで国を壊し、辺野古に私たちの税金で米
軍の新基地を作り、「憲法改正」に手をつける
……こんなことを許してはなりません。主権者
は私たちです。
(担当:林 多恵子)
戦争支援拡大 賛成?反対? シール投票実施
浅井基文氏、安西育郎氏や池田香代子氏たち
が呼びかけ、例年取り組まれている『シール投
票』は、今年は表題を変えて全国で5月 10 日
まで取り組まれています。
私たちは 4 月 29 日、PM4:00~5:00、茅ヶ崎
駅北口ペディデッキにてスタッフ、賛同者 16
名で行動しました。中高生が集団で通りかかっ
て、「お父さん自衛隊員だから、海外に行って
ほしくない」「危ないっしょ、反対に決まって
るっしょ」とワイワイ言いながら、シールを貼
ってくれた姿が印象的でした。結果は 「賛成」
11、「わからない」21、「反対」217 でした。
シールを張るのに群がる場面もありました
シール投票の全国の結果ですが、5 月 6 日現在、
全国56箇所で実施して、賛成9%、わからな
い10%、反対81%です。この結果は、総理
大臣をはじめ、すべての国会議員に届けます。
(担当:林
多恵子)
平和といのちと人権を!5・3憲法集会に参加して
5月 3 日、横浜市臨海パークで「平和といの
ちと人権を!5・3憲法集会」が開催された。
主催者発表で 3 万人以上の参加者。茅ヶ崎から
も「九条の会」、
「さよなら原発」や「ロック秘
密法」のつながりでの呼びかけで市民それぞれ
の思いをもって 50 人くらいは参加したのでは
ないでしょうか。
これまで「憲法会議」
「ゆるすな!憲法改悪・
市民連絡会」「フォーラム平和・人権・環境」
などそれぞれ別の集会を開いてきましたが、今
回は共同で憲法集会実行委員会を結成して開
かれました。呼びかけ人の大江健三郎さん、樋
口陽一さん、雨宮処凛さん、澤地久恵さん、香
山リカさん、落合恵子さんがそれぞれスピーチ
をし、会場は大きな拍手に沸いていました。
大江健三郎さんは、「安倍首相が米国の上下
両院合同会議で饒舌に行った演説は、国会など
公式の場所で日本人の承諾、賛同を得たことは
ない」「このことを私たちははっきり反応しな
ければならない」と批判と警告をし、最後に
5・3憲法集会の呼びかけ文を読み上げ「これ
が私たちの生き方、思想の根本にあることを確
認したい」と結ばれました。樋口陽一さんは、
菅原文太さんが、<政治には役割が二つありま
す。一つは国民を飢えさせないこと。安全な食
べものを食べさせること。もう一つは、これが
最も大事です。絶対に戦争をしないこと>
<・・・海も山も空気も風も、すべて国家のもの
ではありません。そこに住んでいる人たちのも
のです。勝手に他国に売り飛ばさないでくれ>
と言ったことを取上げ、
「これが国民主権です」
と語りました。
そのあとのリレートークでも、高校生平和大
使の「微力だけど無力ではない」との発言やそ
れぞれの話から「つながることが政府にとって
大きな脅威になる。垣根を越えて大きな力にし
ましょう」と語られ、統一した集会の意義が強
調されました。
帰り道も黄色い横断幕を広げてアピールし
たところ「茅ヶ崎にも九条の会があったんだ」
とか「ニュースで知って待っていたが出会えな
かった」という賛同者に偶然会え、交流を深め
ました。
(担当:宮澤 恭子)
呼びかけ文
私たちは、
「平和」と「いのちの尊厳」を基
本に、
日本国憲法を守り、生かします。
集団的自衛権の行使に反対し、
戦争のためのすべての法制度に反対します。
脱原発社会を求めます。
平等な社会を希求し、貧困・格差の是正を求
めます。
人権をまもり、差別を許さず、多文化共生の
社会を求めます。
NHK ニュースの映像
空襲の記憶
戦争って何なのかを長い間忘れていた。とい
うより思い出すのが辛かったし、忘れたいと思
っていたのだと思う。しかし、初めて参加した
「さよなら原発 ちがさき」の「お散歩デモ」
後の懇親会で自己紹介をした折に、あの時の光
景が鮮やかに蘇ってきて思わず語っていた。
昭和 20 年 4 月 15 日の未明、B29 の100機
を超える大編隊が東京の城南地区に焼夷弾の
雨を降らせた。当時、我が家は蒲田区道塚(現
在の大田区の一部)にあり、両親と姉・妹と私
の五人家族だった。焼夷弾から逃れるため、離
れ離れにならぬようただひたすら近くの多摩
川の土手に向かっていた。空を見上げると無数
の火のついた物体が、回転しながら落ちてくる
のが見えた。後方の家屋は、炎を上げて激しく
燃えている。煙の棚引くなか方向を指示する声
に従って息せき切って川の方向に走るように
歩く。恐怖と寒さのためか、体が震えてくる。
近所の顔見知りの隣組の人たちに励まされ
て漸く土手に着く。土手から川辺まで大勢の人
たちが座り込んでいる。対岸の川崎の工場群が
延焼中でこちら側が明るくなるほどで、辺りの
人の顔が識別できるほど明るい。気が付くと下
流から火のついた大きな船が、上げ潮に乗って
ゆっくりと遡上してきた。川上には第 2 京浜国
道があり、工期短縮と資材不足のためか川を跨
ぐ長大な橋は木造であった。やがて炎に包まれ
た船が橋に衝突して、木造の橋は瞬く間に燃え
落ちてしまった。夜が明けて土手に登って見る
と我が家のあった辺りは勿論、見渡す限り満足
な建物はなく焼け野原と化していた。火災も治
まった直後家のあった場所に帰ったが、まさに
文字通り家は灰燼に帰していた。あの焼夷弾の
降る中よく生きていたなあと思う。ただ、当時
貴重品だった石鹸の原料にするため、父が苦労
して手に入れた石油缶の魚油が燻ぶっていた
のを覚えている。父は徒歩10 分程の距離にあ
る陶磁器製造工場(現在戸塚に移っている大倉
陶園)に勤務していたが、工場敷地内の試験室
建屋が奇跡的に焼け残っていたのを発見し、喜
んでいたのを覚えている。その夜は試験室で仮
眠し、翌日母の故郷の山形県の漁港町の加茂
水地
溥
(有名なくらげの水族館がある)に向かった。
省線電車も汽車も運行していたが、その混雑状
況は酷いものだったし、電車の沿線は一面の焼
け野原だった。
その後の疎開先での生活は、父は東京、残り
の四人は山形県と生まれて初めての別居生活
となった。焼け出された無一物の一家には生活
の余裕はなく、仕送りされる父の給与と祖母の
援助で何とか糊口を凌いだ。海辺の漁港町は、
戦火の及んでいない山あり海ありの別天地で、
生活環境は快適であったが、転入した国民学校
では、
「東京もん」と呼ばれて昼休み時間の「手
つなぎ鬼」という遊戯中は集中的に暴力を振る
われ、登校拒否を続ける日もあった。そんな生
徒ばかりがいるわけではなく、魚釣り、山菜取
りに誘ってくれる友人もでき、今は神奈川県に
居住している当時の友人二人とは付き合いは
続いている。
(続く)
おしらせ
5/28(木)19:00~
教科書で始まっている戦争できる国づくり
関内ホール 講師:小森陽一さん
連絡先:090-9293-8446
5/30(土)12:30~アーサー・ビナードさん
お話会&ランチ会 平和学園幼稚園園舎ホ
ール
連絡先:080-5683-6541
6/3(水)10:00~、14:00~、19:00~
「日本と原発」上映 茅ヶ崎市民文化会館
小ホール 連絡先:080-5447-4368,
090-1472-5472
6/6(土)14:00〜
ひらつか・9 条の会創立 10 周年記念講演会
平塚市中央公民館 講師:孫崎 亨さん
連絡先:0463-24-0702
6/19(金)1回目 10:00~、2回目 18:30~
「山本慈紹 望郷の鐘 満蒙開拓団の落日」
上映
市役所分庁舎6F
連絡先:0467-53-4448、0467-86-7319
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