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プライベートクラウドでのOSS適用に向けて

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プライベートクラウドでのOSS適用に向けて
プライベートクラウドでのOSS適用に向けて
2009/9/25
日本OSS推進フォーラム ステアリングコミッティ 座長
兼 クラウド戦略検討チーム 主査
( (株)日立製作所 ソフトウェア事業部 OSS推進センタ センタ長)
鈴木 友峰
© Hitachi, Ltd. 2009.
2008. All rights reserved.
Contents
1. オープンソースの面白さ、期待
2. オープンソースを取り巻く動向
3.日本OSS推進フォーラムの概要
4.OSSとクラウド
5.OSSとグリーン
6. まとめ
付録.OSSビジネスの実態
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1
オープンソースの面白さ、期待
∼当たり前になってきてしまった今だからこそ
改めて見直してみたいOSSの可能性∼
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プライベートクラウドでのOSS適用に向けて
1-1 OSSの本質
オープンソース
・古くは・・・
・企業システム構築のための「商用ソフト」に対する選択肢
・ソフトウェアプロダクトビジネスを破壊するもの
・最近は・・・
・サービスビジネス構築のためのツール
・ソフトウェア(知的労働の成果物、無形、コピーコストゼロ)の
生産モデルとしての最終形?
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3
プライベートクラウドでのOSS適用に向けて
1-2
OSSの面白さ
OSS、何がすごいか??
・企業の栄枯盛衰に左右されない
永遠に残る
・世界中の知識、知恵の集約
・成長し続ける
OSS
商用ソフト
最終的には全ての分野で、
OSSが商用ソフトに代わる?
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4
プライベートクラウドでのOSS適用に向けて
1-2
OSSの面白さ
個別OSSの成長モデル
商用ソフトが立ち行かなくなるまでかなり長く「2番手」として成長
最初、商用として開発された機能が徐々にOSSに取り入れられていく
商用C
機能・性能
商用B
商用A
・AがBに敗れたとき、Aの
技術は、B・CやOSSに
流れる。
・BがCに敗れたとき、Bの
技術は、CやOSSに
OSS 流れる。
・OSSが十分に使えるよう
になると、Cのビジネス
が成り立たなくなる。
・最終的にはOSSのみ
が生き残る
時間
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5
プライベートクラウドでのOSS適用に向けて
1-2
OSSの面白さ
OSSは破壊的イノベーション
商用ソフト
OSS
性能
市場のハイエンドで
求められる性能
に
術
技
的
持続
歩
進
よる
進歩
る
よ
に
術
技
的
持続
市場のローエンドで
求められる性能
破壊的
イノベーション
時間
今はこの辺?
イノベーションのジレンマ(クレイトン・クリステンセン)より
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6
プライベートクラウドでのOSS適用に向けて
1-2
OSSの面白さ
OSSの面白さ
こうしたソフトウェアの動向の最前線で、
その成長に関われること
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7
プライベートクラウドでのOSS適用に向けて
1-3
OSSコミュニティによる開発
OSSコミュニティ: バザールモデルによる開発
→専従度はロングテール
企業による開発
160Hr×10人 vs 1Hr×1600人
貢献度
(専従度)
OSSコミュニティによる開発
A B C D E ・・・・
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8
プライベートクラウドでのOSS適用に向けて
1-3
OSSコミュニティによる開発
OSS開発者の週平均開発時間
http://oss.mri.co.jp/floss-jp/report.html
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9
プライベートクラウドでのOSS適用に向けて
1-3
OSSコミュニティによる開発
現在参加しているプロジェクト数
「別な調査によれば・・・」
上位10人で72%を開発。さらに10人で9%を開発。ソフトウェア開発者
の90%は1つか2つのプロジェクトにしか参加していない。
http://oss.mri.co.jp/floss-jp/report.html
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10
プライベートクラウドでのOSS適用に向けて
1-3
OSSコミュニティによる開発
毎時、100ステップずつ、10人がupdate
この2年で3,000人が貢献
Linuxの例
Kernel
File
Line
開発
日数
変更数
開発者
会社
変更/
時
Line/
時
開発者/
日
2.6.11
17,091
6,624,076
69
4,041
479
30
2.44
77.6
6.94
2.6.12
17,361
6,777,860
108
5,565
704
38
2.15
59.3
6.52
2.6.13
18,091
6,988,800
73
4,174
641
39
2.38
120.4
8.78
2.6.14
18,435
7,143,233
61
3,931
632
45
2.69
105.5
10.36
2.6.15
18,812
7,290,070
68
5,410
685
49
3.31
90.0
10.07
2.6.16
19,252
7,480,062
77
5,734
782
56
3.10
102.8
10.16
2.6.17
19,554
7,588,014
91
6,113
787
54
2.80
49.4
8.65
2.6.18
20,209
7,752,846
95
6,791
904
60
2.98
72.3
9.52
2.6.19
20,937
7,976,221
72
7,073
887
67
4.09
129.3
12.32
2.6.20
21,281
8,102,533
68
4,983
730
75
3.05
77.4
10.74
2.6.21
21,615
8,246,517
81
5,349
838
68
2.75
74.1
10.35
863
59,164
2,998
83
計
http://ols.108.redhat.com/2007/Reprints/kroah-hartman-Reprint.pdf
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11
プライベートクラウドでのOSS適用に向けて
1-4
OSS開発モデルの可能性
OSSコミュニティ: バザールモデルによる開発
→専従度はロングテール
→開発パワーは無限であり、ゼロでもある
(リーダシップのあり方、企業や個人のモチベーション次第)
1Hr×1600人 vs 2Hr×1600人 or 1Hr×3200人
貢献度
(専従度)
裾野を広げる「何か?」
が重要
OSSコミュニティによる開発
A B C D E ・・・・
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2
オープンソースを取り巻く動向
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プライベートクラウドでのOSS適用に向けて
2-1
OSSのトレンド(1)
昨年くらいまでは(クラウド以前は)
・OSSヘビーユーザ企業が成長
vs OSSサポートビジネスは低成長
OSSヘビーユーザ企業
OSSサポート企業
・Mixed Environmentと高信頼は当たり前に
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プライベートクラウドでのOSS適用に向けて
2-1
OSSのトレンド(2)
経済危機の影響
世界経済
OSS
経済危機はOSSにとっては追い風。
しかし、OSSビジネスにとっては??
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プライベートクラウドでのOSS適用に向けて
2-1
OSSのトレンド(3)
そして、第3の波がやってきた・・・
クラウド
LAMP
Linux
そして今
5年前
10年前
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16
3
OSS推進フォーラムの概要
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プライベートクラウドでのOSS適用に向けて
3-1
日本OSS推進フォーラムの組織
オブザーバ
幹事団 / 顧問団
経済産業省
総務省
代表幹事:矢野薫
(日本電気(株) 代表取締役社長)
標準化、アジアOSS
事務局
ステアリングコミッティ(SC)
IPA オープンソフトウェアセンタ
座長:鈴木友峰
((株)日立製作所 OSS推進センタ長)
企画チーム
クラウド戦略検討チーム
CICC
協力・連携 組込 Linux
協調
プラットフォーム
部会
アプリケーション
部会
部会長:
吉田正敏(富士通)
前田青也(グッディ)
部会長:
堀健一(NEC)
大澤一郎(産総研)
組込み
部会
部会長:
上田理(ソニー)
・デスクトップAP推進TF
・Ruby AP TF
・北東アジアOSS推進TF
・セキュリティTF
・メッセージDB TF
・デスクトップ普及戦略検討TF
WG1:技術開発・ 評価
WG2: 人材育成
CE Linux Forum
人材育成部会
部会長:
三浦広志(NTTデータ)
・OSSカリキュラム推進TF
WG3: 標準化・認証研究
北東アジアOSS推進フォーラム (CJK)
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プライベートクラウドでのOSS適用に向けて
3-2
日本OSS推進フォーラムの活動方針
■OSSをコアとし、企業相互の協調領域の議論を「オープンな活動スタイル」で推進する場
・企業の壁を超え、産業界の発展に向け自由な立場での意見交換を実現
・OSSに関する課題解決の活動を今後も継続
■市場のトレンドから出現する新潮流とOSSの接点を議論し、共通認識形成・認知共有、
政府提言のとりまとめを推進
クラウド
TRM
など
新潮流
(トピック)
OSS
新潮流とOSSの融合点につ
いて取り入れつつ発展的取り
組みを展開
市場のトレンド
提言
社会のニーズ
課題抽出・
企画
・共通認識形成
・共通認識形成
・共通課題の調査・研究開発
・共通課題の調査・研究開発
・提言
・提言
・認知共有
など
・認知共有
など
産業界の発展に寄与
産業界の発展に寄与
報告
調査
研究開発
検討
日本OSS推進フォーラム
オープンソースをコアとし
「オープンな活動スタイル」で
企業の壁を超え自由な立場で議論する場
北東アジアOSS
推進フォーラム
政府
外郭団体
教育・研究
機関
参加企業
OSSコミュニティ
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プライベートクラウドでのOSS適用に向けて
3-3
日本OSS推進フォーラムの活動計画
■2009年度の各部会の活動計画
プラットフォーム部会
・OSSデスクトップの普及戦略の検討と他組織との連携の模索
・OSSメッセージペディア(LinuxカーネルエラーメッセージDB)の本格普及
・セキュリティ関連OSSの成熟度評価の実施
アプリケーション部会
・Ruby on RailsベースのOSSアプリケーションのSaaS対応と実証実験
・OpenOffice.orgなどのデスクトップ上で動作するアプリケーションの更なる普及促進
・技術参照モデル(TRM)に対応するOSSのリストアップならびに公開
組込みシステム部会
・組込み分野におけるOSS利用促進に際して「取り組むことの利点」,
「解決するべき課題とその対策」をまとめた提言を経営者層に届ける活動の展開
・組込みOSS開発の展開が目覚しい海外地域との連携
人材育成部会
・IPAと連携して「オープンソースソフトウエアを活用したモデルカリキュラム」を整備
・OSSモデルカリキュラムの活用提言,北東アジアOSS推進フォーラムの
人材育成関連活動との連携
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プライベートクラウドでのOSS適用に向けて
3-4
クラウド戦略検討の背景
背景
「クラウド」の台頭、パラダイムシフト(サービス化)
技術の多様化、グローバル化により、協調が不可欠
オフィス/アプリケーション
仮想化
ミッションクリティカル
クラウド(Public/Private)
=社会基盤、ビジネス基盤
モバイル、
センサー
データセンタ
グリーンIT
課題
課題
-ITだけでない広い視点での
-ITだけでない広い視点での
戦略検討
戦略検討
-業界としての「協調」と「競争」
-業界としての「協調」と「競争」
(ビジネスモデル)
(ビジネスモデル)
-グローバルで勝てる戦略
-グローバルで勝てる戦略
-OSSの活用
-OSSの活用
情報家電
交通、自動車
医療、介護
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21
4
OSSとクラウド
for 企業システム
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プライベートクラウドでのOSS適用に向けて
4-1 いろいろなクラウド
規模、信頼性、価格、データの置き場所などを考慮した場合、
「OSSによるプライベートクラウド」へのニーズがあるはず
超高信頼(99.99)
高価
ハードベンダの提供する
エンタプライズクラウド
クラウドサービスベンダの
提供するクラウド
小規模
大規模
(数百台)
(数万台)
データ
データ
(社内)
(社外)
OSSクラウド
安価
高信頼(99.5-9程度)
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プライベートクラウドでのOSS適用に向けて
4-2 想定される(今後起こる)ユースケース
・プライベートクラウドの一部を「OSSによるプライベートクラウド」で構成。
・基幹業務は現行システムで残し、社内の部門サーバ上の業務を高信頼クラウドと
OSSクラウドに移行。仮想化によりサーバ統合を図る。
センタサーバ
(基幹サーバ)
各部門のサーバ
現状
各社
OSSクラウド プライベートクラウド 基幹サーバ
パブリック
クラウド
今後
※:プライベートクラウドとして残す理由は、データを社外に置きたくないため
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プライベートクラウドでのOSS適用に向けて
4-3 フルOSSクラウドのアーキテクチャ
フルOSSのスタック
・仮想化: Xen、KVM
・仮想化管理:virt-manager
・Linux: CentOS
・分散FS、分散DB: Hadoop(DFS, MapReduce), HBase
・ミドル: Apache, Tomcat, JBoss, MySQL, PostgreSQL
・JavaVM: OpenJDK
・運用管理(監視)、クラスタ: Zabbix, Nagios, GroundWork Monitor, Heartbeat
・認証: OpenLDAP, OpenSSO
・クラウド管理: Eucalyptus
標準
・OVF(Open Virtual Format): 仮想化間のアプリケーション移行
アプリ
分散DB、
分散FS
アプリ
アプリ
ミドル(APサーバ、RDB)
Linux(CentOS)
OVF
運
用
管
理
Linux(CentOS)
Linux、Windows
仮想化(Xen, KVM)
仮想化(Xen, KVM、
VMWareHyperV,)
ハード
ハード
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プライベートクラウドでのOSS適用に向けて
4-4 OSS適用のための技術課題と評価観点
プライベートクラウドとしての利用には、以下のような評価が必要
・幾つかの障害ケース(ハード故障、OSパニック、ハングアップ、APサーバ
ダウン等)を想定し、業務が止まらないための構成、設定、運用手順の検証
・負荷上昇(突発的、計画的)に伴うリソース追加手順の検証
・負荷減少に伴うマイグレーション、縮退手順の検証
・仮想化、分散ファイルシステム、分散DBのオーバーヘッド、スケーラビリティ
・システム間のユーザ認証、データアクセス権限の設定と検証
・ログ、監査などへの対応
・・・
OSSクラウド検証
プロジェクト?
(可能なら)
・パブリッククラウドとの接続、互換性、移行性の検証
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26
プライベートクラウドでのOSS適用に向けて
4-5 仮想化(1)
・結局のところ、キーはまず仮想化
・XenかKVMか?
-RedHat5.4(09/8)からKVMとXenに。RedHat6からはKVMに。
・管理ツール
-XenCenter
無償版では、XenMotion,リソースプール設定、リソース割り当ての制御が不可
-virt-manager(Virtual Machine Manager)
RedHatがリリースするOSSの仮想化管理ツール。KVM,Xenに対応。
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プライベートクラウドでのOSS適用に向けて
4-5 仮想化(2)
・ベンチマークツール
【要件】オープン(自由に使える)なツール、手順で再現可能なこと
(コミュニティフィードバックサイクルが回ることが重要)
-例:VMmark
-v1.1.1 最新2009/5/29版 ダウンロードサイト http://www.vmware.com/download/vmmark/
-レポーティングルール http://www.vmware.com/pdf/VMmark_RunandReportingRules.pdf
レビューが必要→問題!
⇒各社のツールを使ったベンチマーク結果はいろいろあるが、
コミュニティで共通に使えそうなものはない。
VMWareとXenの性能比較(1) Hypervisor
http://www.vmware.com/pdf/hypervisor_performance.pdf
VMWareとXenの性能比較(2) NIC
http://www.vmware.com/pdf/Multi-NIC_Performance.pdf
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プライベートクラウドでのOSS適用に向けて
4-5 仮想化(3)
評価項目案
・管理ツール評価
-機能比較
-OSS運用管理ツールとの連携
・性能評価
-I/O観点、ネットワーク観点、CPU観点
・OVF連携
-具体的なアプリケーションを仮想化間で移動
-Petstore(Linux+JBoss、Tomcat)
-DBT-1(LAMP、LAPP)
・クラスタ評価
-Heartbeat+仮想化(n+m)
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プライベートクラウドでのOSS適用に向けて
4-6 OVF
OVF(Open Virtual machine Format)
・仮想化プラットフォーム間のアプリケーションポータビリティ
・DMTFで標準化。2008.9発表、2009.2 V1.0.0リリース
・ 仮想化プラットフォーム独立(Xen, KVM, VMWare, Hyper-Vに対応)
・インストール情報、設定情報、認証情報、ディスクイメージ、
ISOイメージをパッケージ化(tarなど)
・Open-OVF http://open-ovf.wiki.sourceforge.net/
アプリ アプリ アプリ
OVF アプリ アプリ アプリ
ミドル
ミドル
OS
Hyper visor
Hyper visor
ハード
ハード
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プライベートクラウドでのOSS適用に向けて
4-7 大規模計算フレームワーク
Hadoop, HBase
・企業システムでは、何に使うか?、何に使えるか?が課題
・Yahooも自社開発版を公開(6/10)
http://developer.yahoo.com/hadoop/distribution/
・適用事例
検索エンジン、アクセス解析、画像処理、など
http://wiki.apache.org/hadoop/PoweredBy
Hadoopのアーキテクチャ概要
Hadoop MapReduce
HBase
Root HRegion Server
HMaster
・高負荷→ノード追加
・障害→別ノードで代替
検索インデックス
HDS
Nameノード
Web
Web
ページ
ページ
HRegion Server:メモリDB
インデックス
生成
Webコンテンツ
Dataノード
集める
Web
Web
ページ
ページ
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プライベートクラウドでのOSS適用に向けて
4-8 運用監視
・監視だけならOSSが使われるようになってきた
Zabbix, Nagios, GroudWork Monitor, など
・マルチプラットフォーム、数万台は実績あり。仮想化を含めた監視は課題
Zabbix
GroundWork
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32
プライベートクラウドでのOSS適用に向けて
4-9 その他の課題
・クラウド基盤(Eucalyptus)、クラウド間接続
・マッシュアップ
・認証基盤、シングルサインオン
・従量課金
・ログ、監査対応
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33
5
OSSとグリーン
素朴な疑問
・OSSとグリーンはどういう関係?
・Linux/OSSはグリーンなの?
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プライベートクラウドでのOSS適用に向けて
5-1 Linuxの省電力機能と課題
Linuxに関連する省電力機能
・Hibernation(Suspend-to-Disk)
実行中のシステムのメモリ状態をイメージとしてディスクに保存してシステムの
電源を停止、再開。
・Wake On LAN
リモートから電源をONする。Wakeonlan、ether-wake などのツールがあり。
・Tickless Idle
CPUアイドル時のタイマー割り込みの減少
・Processor Power Management
高いクロックが不要なとき電圧とクロックを抑制、マルチコアでアイドルのコア
以外のクロックを向上、CPUアイドル時にキャッシュ内容をメモリに退避し
キャッシュの消費電力を抑制、などの機能。カーネル2.6.21から実装。
・mc/smt power savings sched policy
マルチコア、複数CPUのとき、アイドルのコアがあったら1つのCPUにスレッド
を集め、空いたCPUをアイドル状態にすることで省電力を実現。2.6.18から実装。
→機能としては実装されているが、利用が難しい状態
(CUIでの設定や、カーネルコンパイルなどが必要)
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35
プライベートクラウドでのOSS適用に向けて
5-2 省電力認定への対応
ENERGY STAR
・アメリカ環境保護局(EPA)が推進。世界7カ国、地域が対応。
・対象となる製品は家電製品から産業機械、コンピュータまで幅広い。
出典:(財)省エネルギーセンター http://www.eccj.or.jp/ene-star/prog/outline.html
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36
プライベートクラウドでのOSS適用に向けて
5-3 コミュニティでの取り組み状況
Linuxカーネルとサーバ消費電力の変化
dual-socket 2.13 GHz QuadCore Intel® Xeon® processor
メモリ 4GB
http://lesswatts.org/results/server/
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37
プライベートクラウドでのOSS適用に向けて
5-3 コミュニティでの取り組み状況
Linuxカーネルの省電力機能と消費電力の変化
2 GHz Intel® Core™ 2 Duo
processor laptop with Intel
965 Express GM integrated
graphics, 1 Gb RAM
http://lesswatts.org/results/mobile/
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38
6
まとめ
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プライベートクラウドでのOSS適用に向けて
まとめ
OSSはこれからも着実に成長し、重要性が増す
クラウドはOSSにとって第3の波
プライベートクラウドを構成するOSSスタックの評価・
開発サイクルへの関与がOSSサポート企業にとって重要
新しい技術・市場トレンドとOSSの関係を捉え、
今後も日本OSS推進フォーラムは業界の協調戦略を
支えていく
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